JPH0526447Y2 -

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【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は加熱後の高温の対象物を冷却する冷風
パネルによる冷却装置に関するものである。

（従来の技術）従来においてブラウン管等の対象物を加熱処理
した後冷却するには風を吹き付ける等の方法があ
つた。

しかしながらの方法では対象物の表面が塗装さ
れている場合等には該表面にごみが付着する危れ
があり又冷却時間も長時間必要であつた。

（考案が解決しようとする問題点）本考案は以上の従来の問題を解決し対象物を汚
すことなく均一に及び短時間で冷却することの出
来る冷風パネルによる冷却装置の提供を目的とす
る。

（問題点を解決するための手段）本考案は以上の目的達成のために冷風が供給さ
れる給気口及び排出される排気口を有しトンネル
状に配置された冷風パネルと、該冷風パネルのト
ンネル内において対象物を送る搬送手段とからな
る冷風パネルによる冷却装置を提供するものであ
る。

（実施例）以下本考案の冷風パネルによる冷却装置を図面
に示す実施例に従い説明する。

第１図は本考案の冷却装置に用いる冷風パネル
を示し、該冷風パネル１は冷風が供給される給気
口３及び排出される排気口４を有する。

該冷風パネル１は第２図に示す様に搬送手段７
により送られる対象物８の搬送路に沿つてトンネ
ル状に複数個配置される。

図示の実施例においては冷風パネル１ａ，１
ｂ，１ｃは上方及び左右両側を囲む状態で設置さ
れる。

以上の実施例に示した本考案の冷却装置の作用
は次の通り。

すなわち冷風パネル１ａ，１ｂ，１ｃには冷風
（例えば外気温度の空気）が流される。

この状態で冷風パネル１ａ，１ｂ，１ｃのトン
ネル内には対象物８が搬送手段７により送られて
くる。

該対象物８は例えばその前工程において塗装面
処理のために加熱処理され高温になつている。

従つて対象物８は放射冷却作用によりその表面
温度の低い冷風パネル１ａ，１ｂ，１ｃに熱を奪
われ均一に及び短時間で冷却されることになる。

以上の実施例に示した冷風パネル１は冷風専用
でもよいが熱風と冷風を適宜切り換えて使用する
ものであつても差し支えない。

（考案の効果）本考案の冷風パネルによる冷却装置の実施例は
以上の通りでありその効果を次に列記する。

１本考案の冷却装置は実用新案登録請求の範囲
に記載した構成であり、特にトンネル状に配置
された冷風パネルによる放射冷却作用を利用す
るため対象物を汚すことなく冷却することが出
来る。

２本考案の冷却装置は同上の構成であり、特に
冷風パネルによる放射冷却作用を利用するため
対象物を均一に及び短時間で冷却することが出
来る。

３本考案の装置は同上の構成であり、特に放射
冷却作用を利用するためブラウン管等の急冷に
よる割れの危険がある対象物について最適の冷
却速度を与えることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の冷却装置に用いる冷風パネル
の斜視図、第２図は同上冷却装置の横断面概念
図。１……冷風パネル、１ａ，１ｂ，１ｃ……冷風
パネル、３……給気口、４……排気口、７……搬
送手段、８……対象物。

【実用新案登録請求の範囲】

パネル内に流される冷風によりその表面温度が
低下された冷風パネルで囲まれた形勢されたトン
ネルと、該冷風パネルのトンネル内において放射
冷却される対象物を送る搬送手段とからなる冷風
パネルによる冷却装置。