JPH0526401A

JPH0526401A - 横型炉筒煙管式小型蒸気ボイラー

Info

Publication number: JPH0526401A
Application number: JP3202534A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Sawada; 弘沢田; Itsuo Tobayama; 五男鳥羽山
Original assignee: TOA NEKKEN KK; TOA NETSUKEN KK
Current assignee: TOA NEKKEN KK; TOA NETSUKEN KK
Priority date: 1991-07-17
Filing date: 1991-07-17
Publication date: 1993-02-02

Abstract

(57)【要約】【目的】規定された伝熱面積の下で、炉筒を大形のバ
ーナーを取り付けることが出来るようにする。【構成】従来の蒸気ボイラーにおいて、円筒状に形成
されて、缶体の内壁面との間に適当な間隔を開けて、炉
筒の周りに配設されていた煙管３の全部又は一部を、缶
体１の内壁面に密着させて取り付けることにより、及び
缶体１の外壁面に沿って煙道６を形成して、缶体１内に
配設されていた煙管３の全部、又は一部に代えて、缶体
１この部分を伝熱面として機能させることにより、炉筒
２を所望の寸法に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、横型炉筒煙管式の小型
の蒸気ボイラーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】横型炉筒煙管式小型蒸気ボイラーは、横
型の缶体に炉筒と数本の煙管が内設されていて、これら
が伝熱面を構成している。また、横型炉筒煙管式小型蒸
気ボイラーは、最大伝熱面積が規定されていて、その規
定の下で、缶体内で炉筒と煙管が占める体積を一定以下
にして、缶体に所定量の水を収容する事が出来るように
すると共に、煙管同士、及び煙管と炉筒との間に適当な
間隔を開けることが必要とされている。この様なことか
ら従来の蒸気ボイラーは、図１に示すように煙管７の本
数を多くし、その分だけこれを細くして、炉筒８は缶体
９の中心よりも若干低い位置に取り付け、煙管７は炉筒
８を囲むようにして、夫々に適当な間隔を保って配設し
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
蒸気ボイラーは、煙管が４本、若しくはそれ以上で、夫
々が適当な間隔を保って炉筒を囲むようにして配設され
ているので、炉筒を必然的に細く形成せざるを得ない。
近年は、茶葉蒸機のような加工処理装置が大形化して、
多量の蒸気を使用するようになっているが、従来の小形
の蒸気ボイラーでは、炉筒が細いためにこれに取り付け
るバーナーが制限されて、発熱量の大きな大形のバーナ
ーを取り付けることが出来ないため、蒸気の発生量が抑
えられていて、必要な量の蒸気を供給することが出来な
いと云う問題があった。本発明は、かゝる点に鑑みてな
されたもので、規定された伝熱面積の下で、炉筒を太く
して大形のバーナーを取り付けることが出来る蒸気ボイ
ラーを提供する事を目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、従来の蒸気ボ
イラーにおいて、円筒状に形成されて、缶体の内壁面と
の間に適当な間隔を開けて、炉筒の周りに配設されてい
た煙管の全部又は一部を、缶体の内壁面に密着させて取
り付けることにより、炉筒を太く形成することを可能に
する手段よって、上記目的を達成している。缶体の外壁
面に沿って煙道を形成して、缶体のこの部分を伝熱面と
して機能させる事により、缶体内に配設されていた煙管
の全部、又は一部をこれに代えることも出来る。

【０００５】

【作用】本発明は、煙管の全部又は一部を、缶体の内壁
面に密着させて取り付けることにより、及び缶体の外壁
面に沿って煙道を形成して、缶体のこの部分を伝熱面と
して機能させるようにしたことにより、煙管と炉筒との
間隔が充分に開けられることゝなり、炉筒は煙管に制約
されることなく所定の寸法に形成される。

【０００６】

【実施例】以下、本発明に係る横型炉筒煙管式小型蒸気
ボイラーを図示の実施例に基ずいて具体的に説明する。
図２、及び図３に示す横型炉筒煙管式蒸気ボイラーは、
従来の蒸気ボイラーにおいて、炉筒の周りに配設されて
いた煙管を全て、缶体の内壁面に密着させて取り付けた
一例を示すもので、図中符号１は缶体、２は炉筒、３は
煙管であり、４は蒸気室、５は煙突である。これらの基
本的な構造や機能については、通常のこの種の蒸気ボイ
ラーと変わるところはない。即ち、炉筒２には図示しな
いバーナーが取り付けられて、内部に火炎を噴射して熱
気を生じさせるようになっており、一方煙管３は、第１
煙管31、第２煙管32、及び第３煙管33とから成ってい
て、これらが順に連結されて熱気の流通路が形成されて
おり、更に、第１煙管31の始端が炉筒２に接続されてい
ると共に、第３煙管33の末端が煙突５に臨んでいて、炉
筒２内で生じた熱気が、炉筒２から第１煙管31に入り込
み、缶体１内のボイラー水を加熱しながら第２煙管32、
及び第３煙管33を順に通過したのち、煙突５を通って機
外に放出されるようになっている。そして、この加熱に
よって発生した蒸気は、蒸気室４を経て、その頂部に形
成された蒸気出口41から茶葉蒸機等に供給される。第１
煙管31と第２煙管32は、缶体１の内壁面に密着して形成
されている。夫々の煙管31、32の外側の面は缶体１によ
って構成されていて、内側の面が伝熱面となっている。
煙管31、32がこの様に形成されたことにより、炉筒２は
煙管３による寸法の制約が殆んど無くなり、必要にして
充分な大きさ、例えば缶体１の直径が900 〜1000mm程度
の蒸気ボイラーでは直径が400 〜500 mm程度に形成され
る。

【０００７】続いて、図４乃至図６に基ずいて、本発明
の他の実施例を説明する。この実施例では横型炉筒煙管
式蒸気ボイラーは、缶体の壁面の一部を伝熱面とするも
ので、図中符号１は缶体、２は炉筒、４は蒸気室、５は
煙突であり、34は第１煙管、35は第２煙管である。第１
煙管34は、始端が炉筒２に接続され、末端は缶体１に穿
けられた排気孔11に通じていて、炉筒２で発生させた熱
気が第１煙管34を通って排気孔11から排出されるように
なっており、一方、第２煙管35は、缶体１に穿けられた
戻気孔12に下端が接続され、上端が煙突５に臨んでい
る。そして、排気孔11と戻気孔12との間には、煙道６が
形成されていて、排気孔11から排出された熱気が、煙道
６を通って第２煙管35に入った後、煙突５を経て機外に
放出されるようになっている。この煙道６は、缶体１側
の面が缶体１によって構成されていて、缶体１のこの部
分が煙道６内を通過する熱気によって加熱されて、伝熱
面として機能するようになっている。尚、煙道６には缶
体内の水圧が作用しないので、必ずしも耐圧性を付与す
る必要はなく、排気孔11から入り込んだ熱気が、機外に
漏れ出ること無く円滑にこの中を通過するようになって
いれば充分である。

【０００８】

【発明の効果】以上詳述したように本発明は、従来の蒸
気ボイラーにおいて、円筒状に形成されて、缶体の内壁
面との間に適当な間隔を開けて、炉筒の周りに配設され
ていた煙管の全部又は一部を、缶体の内壁面に密着させ
て取り付けることにより、及び缶体の外壁面に沿って煙
道を形成して、缶体のこの部分を伝熱面として機能させ
ることにより、缶体内に配設されていた煙管の全部、又
は一部を無くしたので、煙管と炉筒との間隔を充分に開
けることが可能とり、炉筒を煙管に制約されることなく
所望の寸法に形成することが出来る様になった。そし
て、その結果蒸気ボイラーは所定の発熱量のバーナーを
使用することが出来ることとなり、充分な蒸気が得られ
るので、利用価値が著しく高められるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の横型炉筒煙管式小形蒸気ボイラーの一例
を示す縦断正面図である。

【図２】本発明に係る横型炉筒煙管式小形蒸気ボイラー
の一例を示す縦断正面図である。

【図３】同上縦断側面図である。

【図４】本発明に係る横型炉筒煙管式小形蒸気ボイラー
の他の一例を示す縦断正面図である。

【図５】同上縦断側面図である。

【図６】同上横断平面図である。

【符号の説明】

１缶体２炉筒３煙管４蒸気室５煙突６煙道

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】横型の缶体に炉筒、煙管、蒸気室、煙突
が取り付けられた蒸気ボイラーにおいて、缶体内に配設
される煙管の全部、又は一部を、缶体の内壁面に密着さ
せて取り付けたことを特徴とする横型炉筒煙管式小型蒸
気ボイラー。
【請求項２】横型の缶体に炉筒、煙管、蒸気室、煙突
が取り付けられた蒸気ボイラーにおいて、缶体の外壁面
に沿って煙道を形成して、缶体のこの部分を伝熱面とし
て機能させたことを特徴とする横型炉筒煙管式小型蒸気
ボイラー。