JPH05263758A - 往復動型コンパウンド圧縮機 - Google Patents
往復動型コンパウンド圧縮機Info
- Publication number
- JPH05263758A JPH05263758A JP9221592A JP9221592A JPH05263758A JP H05263758 A JPH05263758 A JP H05263758A JP 9221592 A JP9221592 A JP 9221592A JP 9221592 A JP9221592 A JP 9221592A JP H05263758 A JPH05263758 A JP H05263758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stage
- chamber
- low
- heat insulating
- discharge chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低段吸入室14、高段吸入室18内に吸入された
ガスが低段吐出室15、高段吐出室19から入射する熱によ
って加熱されることにより昇温するのを抑制して体積効
率を向上する。 【構成】 低段吸入室14と低段吐出室15との間に低段断
熱室32を形成するとともに高段吸入室18と高段吐出室19
との間に高段断熱室34を形成する。そして、低段断熱室
32及び高段断熱室34をそれぞれヘッドカバーの外部に設
置された放熱器38に接続することによって閉回路を構成
し、この閉回路内に二次冷媒を封入する。
ガスが低段吐出室15、高段吐出室19から入射する熱によ
って加熱されることにより昇温するのを抑制して体積効
率を向上する。 【構成】 低段吸入室14と低段吐出室15との間に低段断
熱室32を形成するとともに高段吸入室18と高段吐出室19
との間に高段断熱室34を形成する。そして、低段断熱室
32及び高段断熱室34をそれぞれヘッドカバーの外部に設
置された放熱器38に接続することによって閉回路を構成
し、この閉回路内に二次冷媒を封入する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は低温冷凍機等に用いられ
る往復動型コンパウンド圧縮機に関する。
る往復動型コンパウンド圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種圧縮機の縦断面図が図２
に、図２のＡ−Ａ線に沿う断面図が図３に示されてい
る。圧縮機100 は低段用シリンダ９、10と高段用シリン
ダ12を備え、これらシリンダ９、10、12は互いに近接し
て平行するようにクランクケース１に形成されている。
これらシリンダ９、10、12内に往復動自在に嵌挿された
ピストン７、８、11はモータ２によってクランク５を介
して往復駆動される。クランクケース１には弁板20を介
してヘッドカバー６が固着され、このヘッドカバー６内
には低段圧縮機構の低段吸入室14と低段吐出室15並びに
高段圧縮機構の高段吸入室18と高段吐出室19が形成され
ている。
に、図２のＡ−Ａ線に沿う断面図が図３に示されてい
る。圧縮機100 は低段用シリンダ９、10と高段用シリン
ダ12を備え、これらシリンダ９、10、12は互いに近接し
て平行するようにクランクケース１に形成されている。
これらシリンダ９、10、12内に往復動自在に嵌挿された
ピストン７、８、11はモータ２によってクランク５を介
して往復駆動される。クランクケース１には弁板20を介
してヘッドカバー６が固着され、このヘッドカバー６内
には低段圧縮機構の低段吸入室14と低段吐出室15並びに
高段圧縮機構の高段吸入室18と高段吐出室19が形成され
ている。
【０００３】圧縮機100 を運転すると、ガスは吸入管13
から低段吸入室14に入り、弁板20に穿設された吸入通路
21、吸入弁22、23を経て低段用シリンダ９、10に吸入さ
れる。これら低段用シリンダ９、10内で圧縮されたガス
は吐出弁24、25を押し開いて低段吐出室15内に入り、こ
こから吐出管16を経て吐出される。この吐出ガスは図示
しない中間冷却器を流過することによって冷却された
後、吸入管17から圧縮機100 に戻る。そして、モータ２
のギャップを流過することによってこれを冷却した後、
クランクケース１に形成された図示しない流路を経て高
段吸入室18に入る。次いで、弁板20に穿設された吸入通
路26を通り、吸入弁27を経て高段用シリンダ12内に吸入
される。高段用シリンダ12内で圧縮されたガスは吐出弁
28を押し開いて高段吐出室19内に入り、ここから吐出管
29を経て吐出される。
から低段吸入室14に入り、弁板20に穿設された吸入通路
21、吸入弁22、23を経て低段用シリンダ９、10に吸入さ
れる。これら低段用シリンダ９、10内で圧縮されたガス
は吐出弁24、25を押し開いて低段吐出室15内に入り、こ
こから吐出管16を経て吐出される。この吐出ガスは図示
しない中間冷却器を流過することによって冷却された
後、吸入管17から圧縮機100 に戻る。そして、モータ２
のギャップを流過することによってこれを冷却した後、
クランクケース１に形成された図示しない流路を経て高
段吸入室18に入る。次いで、弁板20に穿設された吸入通
路26を通り、吸入弁27を経て高段用シリンダ12内に吸入
される。高段用シリンダ12内で圧縮されたガスは吐出弁
28を押し開いて高段吐出室19内に入り、ここから吐出管
29を経て吐出される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧縮機にお
いては、低段吐出室15のまわりにこれを囲むように低段
吸入室14が形成され、また、高段吐出室19のまわりにこ
れを囲むように高段吸入室18が形成されているため、吸
入室14、18内に吸入されたガスが吐出室15、19内の高温
ガスによって加熱されるので、圧縮機100 の体積効率が
悪いという問題があった。
いては、低段吐出室15のまわりにこれを囲むように低段
吸入室14が形成され、また、高段吐出室19のまわりにこ
れを囲むように高段吸入室18が形成されているため、吸
入室14、18内に吸入されたガスが吐出室15、19内の高温
ガスによって加熱されるので、圧縮機100 の体積効率が
悪いという問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、ヘッドカバー内に低段圧縮機構の低段吸入室及
び低段吐出室、高段圧縮機構の高段吸入室及び高段吐出
室を形成してなる往復動型コンパウンド圧縮機におい
て、上記低段吸入室と低段吐出室との間に低段断熱室を
形成するとともに上記高段吸入室と高段吐出室との間に
高段断熱室を形成し、上記低段断熱室及び高段断熱室を
それぞれ上記ヘッドカバーの外部に設置された放熱器に
接続することによって構成される閉回路内に二次冷媒を
封入したことを特徴とする往復動型コンパウンド圧縮機
にある。
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、ヘッドカバー内に低段圧縮機構の低段吸入室及
び低段吐出室、高段圧縮機構の高段吸入室及び高段吐出
室を形成してなる往復動型コンパウンド圧縮機におい
て、上記低段吸入室と低段吐出室との間に低段断熱室を
形成するとともに上記高段吸入室と高段吐出室との間に
高段断熱室を形成し、上記低段断熱室及び高段断熱室を
それぞれ上記ヘッドカバーの外部に設置された放熱器に
接続することによって構成される閉回路内に二次冷媒を
封入したことを特徴とする往復動型コンパウンド圧縮機
にある。
【０００６】
【作用】本発明においては、上記構成を具えているた
め、二次冷媒は低段断熱室及び高段断熱室内で低段吐出
室及び高段吐出室内の高温ガスから吸熱した熱に放熱器
で放熱する。そして、低段吸入室は低段断熱室によって
低段吐出室から遮熱され、また、高段吸入室は高段断熱
室によって高段吐出室から遮熱される。
め、二次冷媒は低段断熱室及び高段断熱室内で低段吐出
室及び高段吐出室内の高温ガスから吸熱した熱に放熱器
で放熱する。そして、低段吸入室は低段断熱室によって
低段吐出室から遮熱され、また、高段吸入室は高段断熱
室によって高段吐出室から遮熱される。
【０００７】
【実施例】本発明の１実施例が図１に示されている。低
段吐出室15を囲むように隔壁31を設けることによって、
低段吸入室14と低段吐出室15との間に低段断熱室32が形
成されている。また、高段吐出室19を囲むように隔壁33
を設けることによって高段吸入室18と高段吐出室19との
間に高段断熱室34が形成されている。
段吐出室15を囲むように隔壁31を設けることによって、
低段吸入室14と低段吐出室15との間に低段断熱室32が形
成されている。また、高段吐出室19を囲むように隔壁33
を設けることによって高段吸入室18と高段吐出室19との
間に高段断熱室34が形成されている。
【０００８】そして、低段断熱室32と高段断熱室34は隔
壁35に穿設された連通孔36を介して互いに連通せしめら
れている。そして、低段断熱室32は配管37を介してシリ
ンダヘッド６の外部に設置された放熱器38の一端38a に
接続され、高段断熱室34は配管39を介して放熱器38の他
端38b に接続されている。低段断熱室32、高段断熱室3
4、放熱器38、配管37、39によって閉回路が構成され、
この閉回路内には圧縮ガスとは異なる二次冷媒が封入さ
れている。他の構成は図２及び図３に示す従来のものと
同様であり、対応する部材には同じ符号が付されてい
る。
壁35に穿設された連通孔36を介して互いに連通せしめら
れている。そして、低段断熱室32は配管37を介してシリ
ンダヘッド６の外部に設置された放熱器38の一端38a に
接続され、高段断熱室34は配管39を介して放熱器38の他
端38b に接続されている。低段断熱室32、高段断熱室3
4、放熱器38、配管37、39によって閉回路が構成され、
この閉回路内には圧縮ガスとは異なる二次冷媒が封入さ
れている。他の構成は図２及び図３に示す従来のものと
同様であり、対応する部材には同じ符号が付されてい
る。
【０００９】しかして、圧縮機100 の運転中、低段断熱
室32内の二次冷媒は低段吐出室15内から入射した熱を吸
熱することにより気化する。一方、高段断熱室34内の二
次冷媒は高段吐出室19内から入射した熱を吸熱すること
により気化する。そして、低段断熱室32及び高段断熱室
34で気化した二次冷媒の蒸気は配管37及び配管39を通っ
て放熱器38に入り、ここでその周囲の外気に放熱するこ
とにより凝縮液化する。なお、放熱器38を低段断熱室32
及び高段断熱室34よりも高い位置に設置し、放熱器38の
一端38a を他端38b より高くして置けば、放熱器38内で
凝縮液化した二次冷媒は液柱差により高段断熱室34に向
かって連続的に移送される。
室32内の二次冷媒は低段吐出室15内から入射した熱を吸
熱することにより気化する。一方、高段断熱室34内の二
次冷媒は高段吐出室19内から入射した熱を吸熱すること
により気化する。そして、低段断熱室32及び高段断熱室
34で気化した二次冷媒の蒸気は配管37及び配管39を通っ
て放熱器38に入り、ここでその周囲の外気に放熱するこ
とにより凝縮液化する。なお、放熱器38を低段断熱室32
及び高段断熱室34よりも高い位置に設置し、放熱器38の
一端38a を他端38b より高くして置けば、放熱器38内で
凝縮液化した二次冷媒は液柱差により高段断熱室34に向
かって連続的に移送される。
【００１０】かくして、低段吸入室14は低段断熱室32に
よって低段吐出室15から遮熱され、また、高段吸入室18
は高段断熱室34によって高段吐出室19から遮熱されるの
で、低段吸入室14及び高段吸入室18内に吸入されたガス
の温度上昇を防止できる。この結果、圧縮機100 の体積
効率を向上しうるとともに吐出ガスの温度を低下させる
ことができる。
よって低段吐出室15から遮熱され、また、高段吸入室18
は高段断熱室34によって高段吐出室19から遮熱されるの
で、低段吸入室14及び高段吸入室18内に吸入されたガス
の温度上昇を防止できる。この結果、圧縮機100 の体積
効率を向上しうるとともに吐出ガスの温度を低下させる
ことができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明においては、低段吸入室と低段吐
出室との間に低段断熱室を形成するとともに高段吸入室
と高段吐出室との間に高段断熱室を形成し、これら低段
断熱室及び高段断熱室をそれぞれヘッドカバーの外部に
設置された放熱器に接続することによって構成される閉
回路内に二次冷媒を封入したため、二次冷媒は低段断熱
室及び高段断熱室内で低段吐出室及び高段吐出室内の高
温ガスから吸熱した熱を放熱器で放熱する。かくして、
低段吸入室を低段断熱室によって低段吐出室から遮熱す
ることができるとともに高段吸入室を高段断熱室によっ
て高段吐出室から遮熱することができる。この結果、圧
縮機の体積効率を向上しうるとともに吐出ガス温度の上
昇を抑制して潤滑油の劣化を防止できる。
出室との間に低段断熱室を形成するとともに高段吸入室
と高段吐出室との間に高段断熱室を形成し、これら低段
断熱室及び高段断熱室をそれぞれヘッドカバーの外部に
設置された放熱器に接続することによって構成される閉
回路内に二次冷媒を封入したため、二次冷媒は低段断熱
室及び高段断熱室内で低段吐出室及び高段吐出室内の高
温ガスから吸熱した熱を放熱器で放熱する。かくして、
低段吸入室を低段断熱室によって低段吐出室から遮熱す
ることができるとともに高段吸入室を高段断熱室によっ
て高段吐出室から遮熱することができる。この結果、圧
縮機の体積効率を向上しうるとともに吐出ガス温度の上
昇を抑制して潤滑油の劣化を防止できる。
【図１】本発明の１実施例を示す図３に対応する断面図
である。
である。
【図２】従来の圧縮機の縦断面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
６ ヘッドカバー 14 低段吸入室 15 低段吐出室 18 高段吸入室 19 高段吐出室 32 低段断熱室 34 高段断熱室 38 放熱器
Claims (1)
- 【請求項１】 ヘッドカバー内に低段圧縮機構の低段吸
入室及び低段吐出室、高段圧縮機構の高段吸入室及び高
段吐出室を形成してなる往復動型コンパウンド圧縮機に
おいて、上記低段吸入室と低段吐出室との間に低段断熱
室を形成するとともに上記高段吸入室と高段吐出室との
間に高段断熱室を形成し、上記低段断熱室及び高段断熱
室をそれぞれ上記ヘッドカバーの外部に設置された放熱
器に接続することによって構成される閉回路内に二次冷
媒を封入したことを特徴とする往復動型コンパウンド圧
縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9221592A JPH05263758A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 往復動型コンパウンド圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9221592A JPH05263758A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 往復動型コンパウンド圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05263758A true JPH05263758A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=14048223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9221592A Withdrawn JPH05263758A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 往復動型コンパウンド圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05263758A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010502881A (ja) * | 2006-09-08 | 2010-01-28 | クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | アルミニウム鋳物から成るクランクケーシングを備えた空気圧縮機 |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP9221592A patent/JPH05263758A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010502881A (ja) * | 2006-09-08 | 2010-01-28 | クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | アルミニウム鋳物から成るクランクケーシングを備えた空気圧縮機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |