JPH05263757A - セラミック軸受構成体及びこれを具備した水力機械 - Google Patents

セラミック軸受構成体及びこれを具備した水力機械

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JPH05263757A
JPH05263757A JP4065761A JP6576192A JPH05263757A JP H05263757 A JPH05263757 A JP H05263757A JP 4065761 A JP4065761 A JP 4065761A JP 6576192 A JP6576192 A JP 6576192A JP H05263757 A JPH05263757 A JP H05263757A
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JP
Japan
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bearing
ceramic
ceramic bearing
case
segment
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JP4065761A
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Katsutoshi Arai
勝敏 新居
Koji Aizawa
宏二 会沢
Masayuki Yamada
雅之 山田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • F16C31/02Sliding-contact bearings
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水車又はポンプなどの水力機械において、河
川水や汚水で潤滑するに好適な軸受構成体を提供し、水
力機械の長寿命化と信頼性向上を図る。 【構成】 セラミック軸受6の外周面及び両端面に、鋳
込み金属層又はモールド樹脂層からなる被覆材7を有
し、被覆材7の外周面の両端部にテーパ部分11を設け
ている。また、被覆材7と軸受ケース9との間に弾性体
であるゴム8を充填し、ゴム8により被覆材7と軸受ケ
ース9とを結合している。更に、押え板10によりセラ
ミック軸受6の軸方向の位置決めを行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック軸受構成体
及びこれを具備した水力機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸受の潤滑液が水の場合は、軸受
材料にゴム、樹脂又はカーボンなどを使用していた。し
かし、河川水や汚水のような、土砂などの硬い粒子を含
んだ水を潤滑液とした場合は、軸受材料の摩耗が激し
く、軸受は短時間で使用不能の状態となり、潤滑液とし
て清水を使用する必要があった。
【0003】しかし、近年、超硬合金やセラミックスが
摺動材料として実用化され、これらの材料を用いた水中
軸受が開発され、最近使用されるようになった。
【0004】超硬合金やセラミックスは、土砂よりも硬
度が高いため、河川水や汚水のような土砂などの硬い粒
子を含んだ水で潤滑した場合でも、ほとんど摩耗しなく
なった。したがって、ゴムなどの軸受材料の使用時に必
要とした清水の確保や、清水の給水設備は不要となっ
た。
【0005】特に、セラミックスは、水力機械のメンテ
ナンスやランニングコストの点で優れ、水力機械の軸受
材料に有効である。しかし、セラミックスは脆いという
大きな欠点をもっており、したがって、セラミックスを
軸受材料としたセラミック軸受も脆い性質をもってい
る。
【0006】特に、ポンプなどの水力機械では、先側部
に羽根を取り付けている回転軸は、オーバハングによる
軸受支持構造になっている。このため、軸受を固く支持
した場合は、回転軸が軸受内径面に片当たりし、軸受内
径面端部で衝撃荷重を受けやすい。したがって、セラミ
ック軸受は、弾性支持により衝撃荷重を緩和して使用さ
れている。
【0007】なお、本発明に関連する技術には、例え
ば、片当たりを防止し、衝撃荷重を緩和するために、リ
ング状又はセグメント状のセラミック軸受の外側に金属
ケースを焼ばめして、金属ケースをセラミック軸受に固
定し、更に金属ケースの外周部に緩衝材としてゴムを配
置した軸受構成体が、特開昭60ー88215号公報に
開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ポンプ
などの水力機械では、回転軸はオーバハングによる軸受
支持構造になっており、回転軸の先側部に取り付けてあ
る羽根に流体力が作用する。このため、回転軸が軸受内
径面端部に片当たりし、軸受を固く支持してある場合
は、軸受は衝撃荷重をまともに受けることになる。
【0009】また、軸受は質量が大きいほど慣性力が増
大するので、この場合も衝撃荷重を受けやすい。
【0010】軸受に作用する衝撃荷重は、ポンプの大き
さによって異なるが、羽根の径が数メータの場合は、数
千N以上のオーダになることがある。
【0011】また、上記の流体力の周波数は、回転軸の
周波数成分、羽根の枚数の周波数成分、及びこれらの成
分の高調波の各周波数成分、このほか回転軸の回転に関
係のない周波数成分からなっており、軸受が衝撃荷重を
回避するためには、流体力の周波数に追従できる軸受で
ある必要がある。
【0012】更に、潤滑剤である水に土砂などの硬い粒
子を含んでいても、使用に耐える軸受である必要があ
る。
【0013】上記の条件を満たす軸受として、質量が小
さく、耐摩耗性のあるセラミツク軸受をあげることがで
きる。しかし、セラミツク軸受は衝撃荷重に脆いという
大きな欠点をもっている。したがって、衝撃荷重を吸収
するゴムなどの緩衝材を配置して、衝撃荷重を緩和する
ことが必要となる。
【0014】しかし、セラミックスは耐摩耗性に優れて
いるが、高硬度のために加工性が悪く、セラミックスの
加工は通常、研磨によって行われている。
【0015】このため、水車や大形ポンプのような、大
径セラミック軸受(軸受直径:300mm以上)では、
研磨加工に要する費用が著しく高く、セラミック軸受構
成体を製作する場合、セラミックスの加工工程を、でき
るだけ少なくする必要があった。
【0016】上記の特開昭60ー88215号公報の場
合は、セラミック軸受構成体を組み立てる場合、構成部
品であるセラミック軸受、金属ケース及びゴムを研磨加
工又は切削加工する必要がある。
【0017】特に、金属ケースをセラミック軸受に焼き
ばめする場合は、セラミック軸受の外径部を精度よく研
磨加工する必要があるため、大幅なコスト高になる。
【0018】また、焼きばめ代を大きくとり過ぎた場合
は、セラミック軸受内に過大な圧縮応力が発生し、衝撃
力が作用するとセラミック軸受が破損する危険性があ
る。
【0019】すなわち、セラミツク軸受に加わる衝撃荷
重に対する対策が十分で、かつ安価に製作できるセラミ
ツク軸受構成体は、まだ開発されていない現状にある。
【0020】本発明は、上記の事情に鑑み、従来技術の
問題点の解決を図ったものであり、セラミック軸受に作
用する衝撃荷重を大幅に軽減させ、安価に製作できるセ
ラミック軸受構成体、及びこれを具備した水力機械を提
供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のように
して達成することができる。
【0022】(1)軸受ケース、軸受ケース内に同軸状
に配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸受
を有するセラミック軸受構成体において、セラミック軸
受の両端面を含む外周面に鋳込み金属層を有し、鋳込み
金属層と軸受ケースとの間を弾性体で結合すること。
【0023】(2)軸受ケース、軸受ケース内に同軸状
に配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸受
を有するセラミック軸受構成体において、セラミック軸
受の両端面を含む外周面にモールド樹脂層を有し、モー
ルド樹脂層と軸受ケースとの間を弾性体で結合するこ
と。
【0024】(3)軸受ケース、軸受ケース内に同軸状
に配置したセグメント状のセラミック軸受を有するセラ
ミック軸受構成体において、セラミック軸受を構成して
いる複数個のセグメント軸受片の両端面を含む外周面に
鋳込み金属層を有し、鋳込み金属層の外周面に穴を設
け、この穴にボルト状の突起物を挿入して、セグメント
軸受片の軸受ケースに対する位置決め及び揺動を可能に
すること。
【0025】(4)軸受ケース、軸受ケース内に同軸状
に配置したセグメント状のセラミック軸受を有するセラ
ミック軸受構成体において、セラミック軸受を構成して
いる複数個のセグメント軸受片の両端面を含む外周面に
モールド樹脂層を有し、モールド樹脂層に穴を設け、こ
の穴にボルト状の突起物を挿入し、セグメント軸受片の
軸受ケースに対する位置決め及び揺動を可能にするこ
と。
【0026】(5)(1)又は(3)において、鋳込み
金属層の厚さをセラミック軸受の厚さの1/2以下にす
ること。
【0027】(6)(2)又は(4)において、モール
ド樹脂層の厚さをセラミック軸受の厚さ以下にするこ
と。
【0028】(7)(1)又は(3)において、鋳込み
金属層の外周面両端部をテーパ形状又は球面形状にする
こと。
【0029】(8)(2)又は(4)において、モール
ド樹脂層の外周面両端部をテーパ形状又は球面形状にす
ること。
【0030】(9)軸受ケース、軸受ケース内に同軸状
に配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸受
を有するセラミック軸受構成体において、弾性体によ
り、セラミック軸受の両端面を含む外周面を覆い、軸受
ケースとセラミック軸受との間を結合すること。
【0031】(10)軸受ケース、軸受ケース内に同軸
状に配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸
受を有するセラミック軸受構成体において、セラミック
軸受を格納する金属製ホルダを有し、セラミック軸受の
外周部と金属製ホルダの内周部との間にすき間を設け、
このすき間に金属製ホルダよりも融点の低い低融点金属
を充填し、金属製ホルダと軸受ケースとの間を弾性体で
結合すること。
【0032】(11)水力機械において、(1)〜(1
0)のいずれか1項に記載のセラミック軸受構成体を具
備していること。
【0033】
【作用】本発明のリング状又はセグメント状のセラミッ
ク軸受構成体によれば、セラミック軸受の両端面を含む
外周面を、鋳込み金属層又はモールド樹脂層で比較的薄
く被覆している。ここで、リング状は一体成形された円
筒形状、セグメント状はセグメント片が集められて形成
される円筒形状のことである。
【0034】上記のように、セラミック軸受を鋳込み金
属層又はモールド樹脂層で被覆することにより、次のよ
うな効果が生じる。
【0035】まず、セラミック軸受構成体の質量及び慣
性力とも小さくなるので、セラミック軸受に作用する衝
撃荷重が小さくなる。
【0036】また、セラミック軸受内に適度の圧縮応力
が発生するので、セラミック軸受に亀裂が発生しても亀
裂の進展を阻止することができる。
【0037】また、セラミック軸受に金属ケースを焼き
ばめした場合に比較し、寸法精度の影響が少ないので、
セラミック軸受内に発生する応力にバラツキがほとんど
みられない。
【0038】更に、上記の従来例における、セラミック
軸受に金属ケースを焼きばめする場合は、事前にセラミ
ック軸受の外周面を研磨する必要がある。しかし、本発
明の場合は、セラミック軸受の外周面を研磨しないで、
セラミック軸受を鋳込み金属層又はモールド樹脂層で被
覆し、被覆した鋳込み金属層又はモールド樹脂層の上面
を、通常の切削加工によって所定の寸法形状に仕上げて
おり、セラミック軸受の外周面の研磨加工を省くことが
できる。
【0039】しかも、被覆した鋳込み金属層又はモール
ド樹脂層は、硬度が低いので加工性が良く、セラミック
軸受構成体の製作効率が向上する。
【0040】また、上記の鋳込み金属層又はモールド樹
脂層との間に弾性体を結合してあるので、弾性体の弾性
変形により、回転軸のセラミック軸受の内径面への片当
たりを防止することができる。
【0041】また、上記の鋳込み金属層又はモールド樹
脂層は、セラミック軸受の厚さに対して、鋳込み金属層
の場合は厚さを1/2以下、モールド樹脂層の場合は厚
さをセラミック軸受の厚さと同等以下にしている。した
がって、セラミック軸受内には、セラミック軸受に亀裂
が発生した場合に亀裂の進展を阻止し、他に悪影響を及
ぼすことはない適度の圧縮応力を発生させることができ
る。
【0042】また、上記の鋳込み金属層又はモールド樹
脂層の外周面両端部を、テーパ形状又は球面形状にして
あるので、セラミック軸受に自動調心性が生じ、回転軸
のセラミック軸受の内径面への片当たりを防止すること
ができる。
【0043】次に、セラミック軸受と軸受ケースとの間
を弾性体で結合し、セラミック軸受の両側面を含む外周
面を弾性体で覆っているので、弾性体の弾性変形によ
り、片当たりを防止することができる。
【0044】次に、セラミック軸受と軸受ケースとの間
に低融点金属を充填してあるので、低融点金属が変形
し、片当たりを防止することができる。
【0045】次に、セラミック軸受を構成している複数
個のセグメント軸受片の両側面を含む外周面に鋳込み金
属層又はモールド樹脂層を被覆し、鋳込み金属層又はモ
ールド樹脂層の外周面に設けた穴にボルト状の突起物を
挿入して、セグメント軸受片の軸受ケースに対する位置
決め及び揺動を可能にしてあるので、片当たり時にはセ
グメント軸受片が揺動し、片当たりを防止することがで
きる。
【0046】
【実施例】本発明の実施例を、図1〜図7を用いて説明
する。
【0047】図1は本発明の第1実施例の軸受構成体を
具備したポンプの縦断面図、図2は本発明の第1実施例
の縦断面図、図3は本発明の第2実施例の縦断面図、図
4は本発明の第3実施例の縦断面図、図5は本発明の第
4実施例の縦断面図、図6は本発明の第5実施例の縦断
面図、図7は図6の要部の部分断面斜視図であり、1は
ポンプケーシング、2は羽根、3はセラミック軸受構成
体、4は回転軸、5はスリーブ、6はセラミック軸受、
7は被覆材、8はゴム、9は軸受ケース、10は押え
板、11はテーパ部分、12は金属性ホルダ、13は低
融点金属、14はカバー、15はボルト、16はセグメ
ント軸受片、17は位置決め兼回り止め穴を示してい
る。なお、被覆材7は、鋳込み金属層又はモールド樹脂
層のことである。
【0048】図1は第1実施例のセラミック軸受構成体
を用いたポンプの概略構造を、図2は図1のセラミック
軸受構成体を、それぞれ示している。ポンプは、ポンプ
ケーシング1、ポンプケーシング1に取り付けてあるセ
ラミック軸受構成体3、回転軸4、及び回転軸4の先端
部に取り付けてある羽根2を有している。
【0049】回転軸4には、土砂含有水に対する耐摩耗
性に優れている超硬合金製のスリーブ、又は超硬合金を
コーティングしたスリーブを固着している。
【0050】セラミック軸受構成体3は、セラミック軸
受6、被覆材7、ゴム8、軸受ケース9及び押え板10
を有している。
【0051】すなわち、軸受ケース9には、リング状又
はセグメント状のセラミック軸受6、セラミック軸受6
の両側面及び外周面を覆っている被覆材7、及びセラミ
ック軸受6を弾性支持するために配置した弾性体である
ゴム8を組み込んであり、押え板10によってセラミッ
ク軸受6の軸方向の位置を決めている。
【0052】被覆材7は、セラミック軸受6内に圧縮応
力を発生させる目的から、セラミックスと被覆材7との
熱膨張係数の差を利用して、金属を鋳込むか、又は樹脂
をモールドして形成された層になっている。
【0053】このように、鋳込み金属層を形成させる場
合は、セラミックスに一様に鋳込み金属が密着するの
で、セラミック軸受6内に均一に圧縮応力を発生させる
ことができる。従来の焼きばめ方式では、金属を均一に
密着させることは困難であり、加工精度の影響を受け
る。
【0054】なお、この実施例のように、被覆材7を被
覆する場合、質量が大きい被覆材7では慣性力が増大
し、回転軸4の振れに追従できなくなるため、セラミッ
ク軸受構成体3の軽量化を図っておく必要がある。
【0055】このため、被覆材7は軽金属が好ましく、
厚みも必要最小限であることが望ましい。この実施例で
は鋳込みアルミニウム層にしてある。
【0056】また、被覆材7が鋳込みアルミニウム層の
場合、被覆材7の厚みは、セラミック軸受6に対する被
覆材7の鋳込み時の温度との差(300〜400℃)よ
り、被覆材7の常温まで冷却した際に発生するセラミッ
ク軸受6内の圧縮応力の関係から、セラミック軸受の厚
さの1/2以下の寸法にした。このような寸法であれ
ば、亀裂進展防止の補強材としての効果が得られる。ま
た、被覆材7が鋳込み黄銅層や鋳込みステンレス鋼層の
場合は、鋳込みアルミニウム層の場合よりも薄くするこ
とができる。
【0057】被覆材7がモールド樹脂層の場合は、フェ
ノール樹脂などを使用するが、弾性係数や比重の大きさ
から、セラミック軸受6の厚さと同等の寸法にした。こ
の場合は、慣性や補強効果が鋳込み金属層の場合と同程
度になり、モールド樹脂層の場合も鋳込み金属層の場合
と同様の効果が得られている。
【0058】また、被覆材7は、セラミック軸受構成体
3の製作加工を容易にしている。すなわち、セラミック
軸受6は炭化珪素、窒化珪素又はアルミナなどのセラミ
ックスを常圧焼結法によって作られるが、焼成後の寸法
精度が良くないために、通常はセラミック軸受6の内径
面、外形面及び両側面を研磨して、所定の寸法に仕上げ
ている。
【0059】なお、セラミック軸受6の厚さは、軸受の
寸法によって異なるが、軸径100〜500mmでは、
10〜30mm程度にしてある。
【0060】この焼成後の寸法精度は大径軸受ほど精度
が悪くなるため、加工代が大きく、製作費が著しく高く
なる。しかし、この実施例のようにセラミック軸受6に
被覆材7を被覆する場合、セラミック軸受6の研磨加工
は内径面のみでよく、外径面や両側面は切削加工で済む
ため、製作費は従来の金属ケースを焼きばめする方式に
比較し、大幅に低減できる。
【0061】また、被覆材7を被覆したセラミック軸受
6は、軸受ケース9に対して、軸方向及び半径方向にゴ
ム8によって適度に弾性支持されている。すなわち、ゴ
ム8の弾性変形により、回転軸4がセラミック軸受6の
内径面に片当たりするのを防止している。
【0062】上記のように、この実施例では、被覆材7
やゴム8が、セラミック軸受6の欠点をよくカバーして
おり、強度に対して優れた信頼性を有している。
【0063】図3は第2実施例の場合であり、第1実施
例の場合と比べて異なる点は、被覆材7の外周面両端部
をそれぞれテーパ加工して、テーパ部分11を設けたこ
とである。これにより、セラミック軸受6に自動調心性
が生じ、回転軸4のセラミック軸受6の内径面への片当
たりを、より確実に防止している。
【0064】また、テーパ部分11が、球面形状であっ
ても同様の効果を得ることができる。
【0065】図4は第3実施例の場合である。この場合
は、セラミック軸受6の外周面及び両側面をゴム8で覆
い、セラミック軸受6と軸受ケース9との間を、ゴム8
により弾性的に結合している。この実施例は、比較的軸
受荷重が小さい場合に適しており、従来のゴム軸受の適
用範囲で用いるのに好都合な構造である。
【0066】この実施例でも、セラミック軸受6におけ
る衝撃荷重の軽減及び製作コストの低減が図られ、ゴム
軸受では困難であった土砂含有水での使用を可能にして
いる。また、ゴムの代わりに樹脂を用いても同様な効果
が得られる。
【0067】図5は第4実施例の場合である。低融点金
属13により、金属製ホルダ12とセラミック軸受6と
を結合した場合であり、セラミック軸受6をアルミニウ
ムなどで被覆する場合よりも低い温度で作業できる利点
がある。
【0068】上記の場合は、金属製ホルダ12とセラミ
ック軸受6とのすき間を、あらかじめ1mm以下に狭く
設定しておき、低融点金属13を融点よりもすこし高い
温度に予熱してすき間に溶流し、また軸受の両側部をカ
バー14を介して金属性ホルダ12にボルト15で固定
してある。
【0069】したがって、前記の鋳込み金属層又はモー
ルド樹脂層の被覆の場合と同様に、常温ではセラミック
軸受6内に圧縮応力が発生し、セラミック軸受6に亀裂
が生じたときの亀裂進展を防止することができる。ま
た、衝撃荷重を受けた場合は変形により片当たりを防止
することができる。
【0070】図6及び図7は第5実施例の場合である。
図6は本発明におけるセラミックセグメント軸受の軸受
構成体を、図7はセグメント軸受片を、それぞれ示して
いる。
【0071】この実施例では、前記鋳込み金属層又はモ
ールド樹脂層の被覆材7で被覆したセグメント軸受片1
6を、軸受ケース9の周方向に複数個配置してある。セ
グメント軸受片16に被覆した被覆材7の外周面に、位
置決め兼回り止め穴17を設けてあり、位置決め兼回り
止め穴17にボルト15を挿入することによって、軸受
ケース9に対するセグメント軸受片16の位置決めをし
ている。
【0072】また、カバー14により、被覆材7を被覆
したセグメント軸受片16が揺動できる程度のすき間を
残して、セグメント軸受片16の軸方向の固定を行って
いる。
【0073】この実施例では、セグメント軸受片16は
鋳込み金属層又はモールド樹脂層で被覆されていて、回
転軸4を囲むように配置してあるので、一体成形が不可
能な大径のセラミック軸受の場合に適している。また、
被覆材7の外周面両端部をテーパ形状又は球面形状にし
てあり、自動調心性を有するので、ゴムなどの弾性体を
使用せずに済み、構造の簡単化が図れる利点がある。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、セラミツク軸受構成体
におけるセラミツク軸受に作用する動的荷重が大幅に軽
減し、セラミツク軸受の内径面への回転軸の片当りを回
避し、かつセラミツク軸受内に亀裂が発生した場合でも
亀裂の進展を阻止するので、セラミツク軸受の損傷を防
止することができる。
【0075】また、セラミック軸受の研磨加工が軸受内
径面のみで済み、加工費を大幅に低減することができ
る。
【0076】すなわち、優れた強度をもち、かつ製作費
が安価なセラミツク軸受構成体が得られる。また、セラ
ミツク軸受は耐摩耗性にも優れていることから、本発明
のセラミツク軸受構成体を、河川水や汚水を軸受の潤滑
液とする水車やポンプなどの水力機械に使用すれば、水
力機械の長寿命化と信頼性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の軸受構成体を具備したポ
ンプの縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の縦断面図である。
【図4】本発明の第3実施例の縦断面図である。
【図5】本発明の第4実施例の縦断面図である。
【図6】本発明の第5実施例の縦断面図である。
【図7】図6の要部の部分断面斜視図である。
【符号の説明】
3…セラミック軸受構成体、6…セラミック軸受、7…
被覆材、8…ゴム、9…軸受ケース、11…テーパ部
分、12…金属製ホルダ、13…低融点合金、16…セ
グメント軸受片、17…位置決め兼回り止め穴。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受ケース、該軸受ケース内に同軸状に
    配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸受を
    有するセラミック軸受構成体において、前記セラミック
    軸受の両端面を含む外周面に鋳込み金属層を有し、前記
    鋳込み金属層と前記軸受ケースとの間を弾性体で結合し
    たことを特徴とするセラミック軸受構成体。
  2. 【請求項2】 軸受ケース、該軸受ケース内に同軸状に
    配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸受を
    有するセラミック軸受構成体において、前記セラミック
    軸受の両端面を含む外周面にモールド樹脂層をを有し、
    前記モールド樹脂層と前記軸受ケースとの間を弾性体で
    結合したことを特徴とするセラミック軸受構成体。
  3. 【請求項3】 軸受ケース、該軸受ケース内に同軸状に
    配置したセグメント状のセラミック軸受を有するセラミ
    ック軸受構成体において、前記セラミック軸受を構成し
    ている複数個のセグメント軸受片の両端面を含む外周面
    に鋳込み金属層を有し、前記鋳込み金属層の外周面に穴
    を設け、該穴にボルト状の突起物を挿入して、前記セグ
    メント軸受片の前記軸受ケースに対する位置決め及び揺
    動を可能にしたことを特徴とするセラミック軸受構成
    体。
  4. 【請求項4】 軸受ケース、該軸受ケース内に同軸状に
    配置したセグメント状のセラミック軸受を有するセラミ
    ック軸受構成体において、前記セラミック軸受を構成し
    ている複数個のセグメント軸受片の両端面を含む外周面
    にモールド樹脂層を有し、前記モールド樹脂層の外周面
    に穴を設け、該穴にボルト状の突起物を挿入し、前記セ
    グメント軸受片の前記軸受ケースに対する位置決め及び
    揺動を可能にしたことを特徴とするセラミック軸受構成
    体。
  5. 【請求項5】 前記鋳込み金属層の厚さが前記セラミッ
    ク軸受の厚さの1/2以下である請求項1又は3記載の
    セラミック軸受構成体。
  6. 【請求項6】 前記モールド樹脂層の厚さが前記セラミ
    ック軸受の厚さ以下である請求項2又は4記載のセラミ
    ック軸受構成体。
  7. 【請求項7】 前記鋳込み金属層の外周面両端部がテー
    パ形状又は球面形状をした請求項1又は3記載のセラミ
    ック軸受構成体。
  8. 【請求項8】 前記モールド樹脂層の外周面両端部がテ
    ーパ形状又は球面形状をした請求項2又は4記載のセラ
    ミック軸受構成体。
  9. 【請求項9】 軸受ケース、該軸受ケース内に同軸状に
    配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸受を
    有するセラミック軸受構成体において、弾性体により、
    前記セラミック軸受の両端面を含む外周面を覆い、前記
    軸受ケースと前記セラミック軸受との間を結合したこと
    を特徴とするセラミック軸受構成体。
  10. 【請求項10】 軸受ケース、該軸受ケース内に同軸状
    に配置したリング状又はセグメント状のセラミック軸受
    を有するセラミック軸受構成体において、前記セラミッ
    ク軸受を格納する金属製ホルダを有し、前記セラミック
    軸受の外周部と前記金属製ホルダの内周部との間にすき
    間を設け、該すき間に前記金属製ホルダよりも融点の低
    い低融点金属を充填し、前記金属製ホルダと前記軸受ケ
    ースとの間を弾性体で結合したことを特徴とするセラミ
    ック軸受構成体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    のセラミック軸受構成体を具備したことを特徴とする水
    力機械。
JP4065761A 1992-03-24 1992-03-24 セラミック軸受構成体及びこれを具備した水力機械 Pending JPH05263757A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10011206C2 (de) * 1999-03-09 2002-11-21 Denso Corp Fluidpumpe
WO2002057631A3 (de) * 2001-01-22 2002-12-12 Hnp Mikrosysteme Gmbh Präezise kleinstlagerung und montageverfahren dafüer

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