JPH05262211A - 流体式リターダ制御装置 - Google Patents
流体式リターダ制御装置Info
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- JPH05262211A JPH05262211A JP9007192A JP9007192A JPH05262211A JP H05262211 A JPH05262211 A JP H05262211A JP 9007192 A JP9007192 A JP 9007192A JP 9007192 A JP9007192 A JP 9007192A JP H05262211 A JPH05262211 A JP H05262211A
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- air
- brake
- pressure
- retarder
- valve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 流体式リターダ制御装置の提供。
【構成】 サービスブレーキ位置f、及び摩擦ブレーキ
装置91,92に作用する減圧バルブ33,34からの
所定の圧力の空気を導入すると共にブレーキバルブ94
からの空気を遮断するリターダブレーキ位置eを備える
開閉バルブ96を備え、リターダスイッチ5がON位置
であると共に、速度検出手段100によつて所定走行速
度以下であることが検出され、かつ、ブレーキペダル9
4aが踏み込み解除状態にあることが検出された際、開
閉バルブ96にリターダブレーキ位置eを採らせる。 【効果】 簡素な構造により、流体式リターダによる制
動トルクが低下する低速走行状態において、制動トルク
が摩擦ブレーキ装置によつて補われ、車両の減速度の低
下傾向が持続して得られる。
装置91,92に作用する減圧バルブ33,34からの
所定の圧力の空気を導入すると共にブレーキバルブ94
からの空気を遮断するリターダブレーキ位置eを備える
開閉バルブ96を備え、リターダスイッチ5がON位置
であると共に、速度検出手段100によつて所定走行速
度以下であることが検出され、かつ、ブレーキペダル9
4aが踏み込み解除状態にあることが検出された際、開
閉バルブ96にリターダブレーキ位置eを採らせる。 【効果】 簡素な構造により、流体式リターダによる制
動トルクが低下する低速走行状態において、制動トルク
が摩擦ブレーキ装置によつて補われ、車両の減速度の低
下傾向が持続して得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体式リターダ制御装
置に関するものである。
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】トラック、バス等の大型車
両において、流体式リターダ装置を装着するものが知ら
れている。流体式リターダ装置は、降坂時、高速からの
減速時等に制動トルクを発生させ、摩擦ブレーキ装置の
温度上昇によるフェードを防止し、車両の安全性及び摩
擦材の耐久性を向上させる。流体式リターダ装置は、プ
ロペラシャフト等の車輪と共に回転する回転軸に固定可
能なロータと、車体側に回転不可能に固定されるステー
タとを備える流体式リターダにおいて、クラッチ装置に
よつてロータを回転軸側に接続固定して、ロータによつ
て作動液体を攪拌し、作動液体の摩擦損失及びステータ
への衝突損失によつて制動トルクを発生させる。
両において、流体式リターダ装置を装着するものが知ら
れている。流体式リターダ装置は、降坂時、高速からの
減速時等に制動トルクを発生させ、摩擦ブレーキ装置の
温度上昇によるフェードを防止し、車両の安全性及び摩
擦材の耐久性を向上させる。流体式リターダ装置は、プ
ロペラシャフト等の車輪と共に回転する回転軸に固定可
能なロータと、車体側に回転不可能に固定されるステー
タとを備える流体式リターダにおいて、クラッチ装置に
よつてロータを回転軸側に接続固定して、ロータによつ
て作動液体を攪拌し、作動液体の摩擦損失及びステータ
への衝突損失によつて制動トルクを発生させる。
【0003】しかして、流体式リターダ装置による制動
トルクは、回転軸の回転数つまり車両の走行速度に応じ
て得られ、車両の低速走行状態にて得られる制動トルク
が微小であるため、不慣れな運転者が停止間際や低速走
行域において追突事故を起こす恐れがある。特に、いわ
ゆるエンジンブレーキの作用に劣るオートマチックトラ
ンスミッション車において、その傾向が著しい。
トルクは、回転軸の回転数つまり車両の走行速度に応じ
て得られ、車両の低速走行状態にて得られる制動トルク
が微小であるため、不慣れな運転者が停止間際や低速走
行域において追突事故を起こす恐れがある。特に、いわ
ゆるエンジンブレーキの作用に劣るオートマチックトラ
ンスミッション車において、その傾向が著しい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、車輪と共に回転する回転軸に設けられ、常時作動液
体が充填されると共に、ロータ及び非回転のステータを
備える流体式リターダと、駆動装置によつて駆動され、
該ロータと該回転軸とを接続又は切断するクラッチ装置
と、該流体式リターダの作動液体入口と作動液体出口と
の間を接続する閉回路と、該閉回路内の作動液体に空気
圧を作用させる空液変換装置と、圧力空気源から空液変
換装置に導入すると共に摩擦ブレーキ装置に作用させる
空気を所定の圧力に減圧する減圧バルブと、該駆動装置
によつてクラッチ装置を切断して流体式リターダの不作
動状態を与えるOFF位置、及びクラッチ装置を接続す
ると共に、該閉回路内の作動液体に所定の圧力の空気を
作用させるON位置を有するリターダスイッチと、ブレ
ーキペダルの踏み込みに応じて該圧力空気源からの圧力
空気を通過させ、該摩擦ブレーキ装置を作動させるブレ
ーキバルブと、該ブレーキペダルの踏み込み解除状態を
検出するブレーキ解除状態検出手段と、該摩擦ブレーキ
装置に作用する該減圧バルブからの所定の圧力の空気を
遮断すると共に該摩擦ブレーキ装置に作用する該ブレー
キバルブからの空気を導入するサービスブレーキ位置、
及び該摩擦ブレーキ装置に作用する該減圧バルブからの
所定の圧力の空気を導入すると共に該摩擦ブレーキ装置
に作用する該ブレーキバルブからの空気を遮断するリタ
ーダブレーキ位置を備える開閉バルブと、所定走行速度
以下であることを検出する速度検出手段とを備え、該リ
ターダスイッチがON位置であると共に、該速度検出手
段によつて所定走行速度以下であることが検出され、か
つ、該ブレーキ解除状態検出手段によつて該ブレーキペ
ダルが踏み込み解除状態にあることが検出された際、前
記開閉バルブにリターダブレーキ位置を採らせることを
特徴とする流体式リターダ制御装置である。そして、摩
擦ブレーキ装置に作用する減圧バルブからの所定の圧力
の空気を緩徐に流通させるオリフィスを備えることがで
きる。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、車輪と共に回転する回転軸に設けられ、常時作動液
体が充填されると共に、ロータ及び非回転のステータを
備える流体式リターダと、駆動装置によつて駆動され、
該ロータと該回転軸とを接続又は切断するクラッチ装置
と、該流体式リターダの作動液体入口と作動液体出口と
の間を接続する閉回路と、該閉回路内の作動液体に空気
圧を作用させる空液変換装置と、圧力空気源から空液変
換装置に導入すると共に摩擦ブレーキ装置に作用させる
空気を所定の圧力に減圧する減圧バルブと、該駆動装置
によつてクラッチ装置を切断して流体式リターダの不作
動状態を与えるOFF位置、及びクラッチ装置を接続す
ると共に、該閉回路内の作動液体に所定の圧力の空気を
作用させるON位置を有するリターダスイッチと、ブレ
ーキペダルの踏み込みに応じて該圧力空気源からの圧力
空気を通過させ、該摩擦ブレーキ装置を作動させるブレ
ーキバルブと、該ブレーキペダルの踏み込み解除状態を
検出するブレーキ解除状態検出手段と、該摩擦ブレーキ
装置に作用する該減圧バルブからの所定の圧力の空気を
遮断すると共に該摩擦ブレーキ装置に作用する該ブレー
キバルブからの空気を導入するサービスブレーキ位置、
及び該摩擦ブレーキ装置に作用する該減圧バルブからの
所定の圧力の空気を導入すると共に該摩擦ブレーキ装置
に作用する該ブレーキバルブからの空気を遮断するリタ
ーダブレーキ位置を備える開閉バルブと、所定走行速度
以下であることを検出する速度検出手段とを備え、該リ
ターダスイッチがON位置であると共に、該速度検出手
段によつて所定走行速度以下であることが検出され、か
つ、該ブレーキ解除状態検出手段によつて該ブレーキペ
ダルが踏み込み解除状態にあることが検出された際、前
記開閉バルブにリターダブレーキ位置を採らせることを
特徴とする流体式リターダ制御装置である。そして、摩
擦ブレーキ装置に作用する減圧バルブからの所定の圧力
の空気を緩徐に流通させるオリフィスを備えることがで
きる。
【0005】車両の走行中においてリターダスイッチに
ON位置を採らせ、駆動装置によつてクラッチ装置を接
続させれば、ロータが回転軸と一体回転を開始し、流体
式リターダが作動する。そして、圧力空気源からの空気
を減圧バルブによつて減圧して空液変換装置に導入し、
閉回路内の作動液体に所定の圧力の空気を作用させるこ
とにより、この制御圧に応じた制動トルクが発生する。
すなわち、ロータの自己ポンプ作用によつて、冷却を兼
ねた作動液体が作動液体入口から流入して作動液体出口
から流出する循環状態において、ロータの攪拌によつて
運動エネルギーが与えられた作動液体がステータに衝突
し、作動液体に熱として伝えられながら制動作用が得ら
れる。
ON位置を採らせ、駆動装置によつてクラッチ装置を接
続させれば、ロータが回転軸と一体回転を開始し、流体
式リターダが作動する。そして、圧力空気源からの空気
を減圧バルブによつて減圧して空液変換装置に導入し、
閉回路内の作動液体に所定の圧力の空気を作用させるこ
とにより、この制御圧に応じた制動トルクが発生する。
すなわち、ロータの自己ポンプ作用によつて、冷却を兼
ねた作動液体が作動液体入口から流入して作動液体出口
から流出する循環状態において、ロータの攪拌によつて
運動エネルギーが与えられた作動液体がステータに衝突
し、作動液体に熱として伝えられながら制動作用が得ら
れる。
【0006】このようにして車両が減速し、速度検出手
段によつて所定走行速度以下であることが検出され、か
つ、ブレーキ解除状態検出手段によつてブレーキペダル
が踏み込み解除状態にあることが検出された際、開閉バ
ルブにリターダブレーキ位置を採らせる。これにより、
摩擦ブレーキ装置に作用するブレーキバルブからの空気
が遮断されると共に、摩擦ブレーキ装置に作用する減圧
バルブからの所定の圧力の空気が導入される。しかし
て、減圧バルブからの所定の圧力の空気の作用により、
摩擦ブレーキ装置が作動して制動力が得られ、所定走行
速度以下において、流体式リターダによる制動トルクの
不足が補われ、適当な減速が得られる。勿論、開閉バル
ブがリターダブレーキ位置に切り換わるためには、リタ
ーダスイッチがON位置にあることが必要である。摩擦
ブレーキ装置に作用する減圧バルブからの所定の圧力の
空気を緩徐に流通させるオリフィスを備えれば、摩擦ブ
レーキ装置による制動トルクの発生が緩徐になり、急ブ
レーキが防止される。
段によつて所定走行速度以下であることが検出され、か
つ、ブレーキ解除状態検出手段によつてブレーキペダル
が踏み込み解除状態にあることが検出された際、開閉バ
ルブにリターダブレーキ位置を採らせる。これにより、
摩擦ブレーキ装置に作用するブレーキバルブからの空気
が遮断されると共に、摩擦ブレーキ装置に作用する減圧
バルブからの所定の圧力の空気が導入される。しかし
て、減圧バルブからの所定の圧力の空気の作用により、
摩擦ブレーキ装置が作動して制動力が得られ、所定走行
速度以下において、流体式リターダによる制動トルクの
不足が補われ、適当な減速が得られる。勿論、開閉バル
ブがリターダブレーキ位置に切り換わるためには、リタ
ーダスイッチがON位置にあることが必要である。摩擦
ブレーキ装置に作用する減圧バルブからの所定の圧力の
空気を緩徐に流通させるオリフィスを備えれば、摩擦ブ
レーキ装置による制動トルクの発生が緩徐になり、急ブ
レーキが防止される。
【0007】ブレーキペダルが踏み込まれたり、所定走
行速度を超える走行速度になつたり、又はリターダスイ
ッチがOFF位置になつたりすれば、開閉バルブがサー
ビスブレーキ位置を採るので、摩擦ブレーキ装置に作用
する減圧バルブからの所定の圧力の空気が遮断されると
共に、摩擦ブレーキ装置に作用するブレーキバルブから
の空気が導入されるようになる。そして、ブレーキペダ
ルが踏み込み解除位置を採れば、摩擦ブレーキ装置に作
用する減圧バルブからの所定の圧力の空気が、サービス
ブレーキ位置を採るブレーキバルブから排出されるの
で、開閉バルブがリターダブレーキ位置を採ることによ
つて発生した制動力が除去される。
行速度を超える走行速度になつたり、又はリターダスイ
ッチがOFF位置になつたりすれば、開閉バルブがサー
ビスブレーキ位置を採るので、摩擦ブレーキ装置に作用
する減圧バルブからの所定の圧力の空気が遮断されると
共に、摩擦ブレーキ装置に作用するブレーキバルブから
の空気が導入されるようになる。そして、ブレーキペダ
ルが踏み込み解除位置を採れば、摩擦ブレーキ装置に作
用する減圧バルブからの所定の圧力の空気が、サービス
ブレーキ位置を採るブレーキバルブから排出されるの
で、開閉バルブがリターダブレーキ位置を採ることによ
つて発生した制動力が除去される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図5は、本発明の1実施例を示す。
流体式リターダ装置は、図1に示すように流体式リター
ダ11、クラッチ装置13及び空気圧シリンダ装置17
を含む流体式リターダユニット1、クーラ・ポンプユニ
ット2、圧力制御装置3、圧力空気源4及びリターダス
イッチ5を主構成要素とする。流体式リターダ11は、
図外のトランスミッションリヤカバー等の車体側部材に
固着されて非回転のケース11cを備え、ケース11c
の中心部には、一端部がトランスミッション出力軸等に
接続される回転軸10が、適宜のシール部材及び軸受を
介在させて回転自在かつ液密に貫通している。この回転
軸10の他端部は、図外のプロペラシャフト等を介して
車輪に接続され、車輪と共に回転する。
て説明する。図1〜図5は、本発明の1実施例を示す。
流体式リターダ装置は、図1に示すように流体式リター
ダ11、クラッチ装置13及び空気圧シリンダ装置17
を含む流体式リターダユニット1、クーラ・ポンプユニ
ット2、圧力制御装置3、圧力空気源4及びリターダス
イッチ5を主構成要素とする。流体式リターダ11は、
図外のトランスミッションリヤカバー等の車体側部材に
固着されて非回転のケース11cを備え、ケース11c
の中心部には、一端部がトランスミッション出力軸等に
接続される回転軸10が、適宜のシール部材及び軸受を
介在させて回転自在かつ液密に貫通している。この回転
軸10の他端部は、図外のプロペラシャフト等を介して
車輪に接続され、車輪と共に回転する。
【0009】このようにして回転軸10の周囲に、ケー
ス11cにて区画され、常時作動液体(油又は水)が充
填充満されたリターダ室12を液密に画成している。こ
のリターダ室12内には、回転軸10を中心とする放射
状の羽根が形成されたステータ15が設けられると共
に、回転軸10を中心とする放射状の羽根を有し、ステ
ータ15と対向して回転軸10側の部材に相対回転不可
能に固定可能なロータ16が設けられる。ステータ15
は、ケース11cと一体をなし、車体側部材に実質的に
回転不可能に固定されている。
ス11cにて区画され、常時作動液体(油又は水)が充
填充満されたリターダ室12を液密に画成している。こ
のリターダ室12内には、回転軸10を中心とする放射
状の羽根が形成されたステータ15が設けられると共
に、回転軸10を中心とする放射状の羽根を有し、ステ
ータ15と対向して回転軸10側の部材に相対回転不可
能に固定可能なロータ16が設けられる。ステータ15
は、ケース11cと一体をなし、車体側部材に実質的に
回転不可能に固定されている。
【0010】また、ケース11cには、リターダ室12
の中心部に位置させて作動液体入口11aが設けられ、
リターダ室12の外周部に位置させて作動液体出口11
bが設けられている。
の中心部に位置させて作動液体入口11aが設けられ、
リターダ室12の外周部に位置させて作動液体出口11
bが設けられている。
【0011】更に、ロータ16の内周部には、回転軸1
0側部材とロータ16とを接続又は切断可能な湿式多板
のクラッチ装置13を配設する。クラッチ装置13は、
円環状をなす複数枚のプレッシャプレート14と、ロー
タ16に固設され、かつ、ケース11cに第1軸受13
aを介して回転自在に支承され、適宜のプレッシャプレ
ート14をスプライン結合させて中心軸線方向のしゆう
動自在に支持する筒状の支持部材19と、一端部に位置
する可動のプレッシャプレート14を回転自在に支承す
る第2軸受13bとを備える。
0側部材とロータ16とを接続又は切断可能な湿式多板
のクラッチ装置13を配設する。クラッチ装置13は、
円環状をなす複数枚のプレッシャプレート14と、ロー
タ16に固設され、かつ、ケース11cに第1軸受13
aを介して回転自在に支承され、適宜のプレッシャプレ
ート14をスプライン結合させて中心軸線方向のしゆう
動自在に支持する筒状の支持部材19と、一端部に位置
する可動のプレッシャプレート14を回転自在に支承す
る第2軸受13bとを備える。
【0012】このクラッチ装置13には、駆動装置であ
る空気圧シリンダ装置17が付属される。空気圧シリン
ダ装置17は、ダイアフラム17aによつて区画される
圧力室17cと、ダイアフラム17aと第2軸受13b
とを接続する接続部材17bとを備える。一方、複数枚
のクラッチプレート18は、回転軸10に軸線方向の移
動自在にスプライン結合され、各プレッシャプレート1
4間に挟装されている。
る空気圧シリンダ装置17が付属される。空気圧シリン
ダ装置17は、ダイアフラム17aによつて区画される
圧力室17cと、ダイアフラム17aと第2軸受13b
とを接続する接続部材17bとを備える。一方、複数枚
のクラッチプレート18は、回転軸10に軸線方向の移
動自在にスプライン結合され、各プレッシャプレート1
4間に挟装されている。
【0013】しかして、空気圧シリンダ装置17の圧力
室17cに、圧力空気源4からの圧力空気を後記する第
1切換えバルブ31を介して供給すれば、ダイアフラム
17a、接続部材17b及び第2軸受13bを介して一
端部に位置する可動のプレッシャプレート14が押し込
まれ、回転軸10と一体に回転するクラッチプレート1
8に対し各プレッシャプレート14を押し付けるので、
クラッチ装置13が接続される。これにより、ケース1
1cに第1軸受13aを介して回転自在に支持した筒状
の支持部材19が回転するので、支持部材19と一体の
ロータ16が回転軸10と一体回転する。そして、ロー
タ16とステータ15との間に充填した液体の運動エネ
ルギーが熱エネルギーに変換されて制動トルクを発生す
る。
室17cに、圧力空気源4からの圧力空気を後記する第
1切換えバルブ31を介して供給すれば、ダイアフラム
17a、接続部材17b及び第2軸受13bを介して一
端部に位置する可動のプレッシャプレート14が押し込
まれ、回転軸10と一体に回転するクラッチプレート1
8に対し各プレッシャプレート14を押し付けるので、
クラッチ装置13が接続される。これにより、ケース1
1cに第1軸受13aを介して回転自在に支持した筒状
の支持部材19が回転するので、支持部材19と一体の
ロータ16が回転軸10と一体回転する。そして、ロー
タ16とステータ15との間に充填した液体の運動エネ
ルギーが熱エネルギーに変換されて制動トルクを発生す
る。
【0014】圧力制御装置3は、第1切換えバルブ31
及び第2切換えバルブ32を有する。第1切換えバルブ
31は、圧力空気源4と空気圧シリンダ装置17の圧力
室17cとの間に減圧弁35を備えて介在され、圧力空
気源4の圧力空気を減圧弁35を介して圧力室17cに
供給するb位置と、圧力室17cをドレンするa位置と
を有する。また、第2切換えバルブ32は、上流側に並
列に接続する一対の減圧バルブ33,34を備えて、圧
力空気源4と後記する空液変換装置25の空気室25d
との間に介在し、圧力空気源4の圧力空気をいずれか一
方の減圧バルブ33又は34を介して空気室25dに供
給する低圧位置c及び高圧位置dを有する。この第2切
換えバルブ32と空気室25dとの間は、配管36によ
つて接続されている。
及び第2切換えバルブ32を有する。第1切換えバルブ
31は、圧力空気源4と空気圧シリンダ装置17の圧力
室17cとの間に減圧弁35を備えて介在され、圧力空
気源4の圧力空気を減圧弁35を介して圧力室17cに
供給するb位置と、圧力室17cをドレンするa位置と
を有する。また、第2切換えバルブ32は、上流側に並
列に接続する一対の減圧バルブ33,34を備えて、圧
力空気源4と後記する空液変換装置25の空気室25d
との間に介在し、圧力空気源4の圧力空気をいずれか一
方の減圧バルブ33又は34を介して空気室25dに供
給する低圧位置c及び高圧位置dを有する。この第2切
換えバルブ32と空気室25dとの間は、配管36によ
つて接続されている。
【0015】一対の減圧バルブ33,34には、大きさ
の異なる設定圧が設定されているので、第2切換えバル
ブ32の常態でのc位置により、圧力空気源4の圧力空
気が一方の減圧バルブ33によつて比較的低い設定圧力
に減圧調整されて空液変換装置25の空気室25dに供
給され、また、第2切換えバルブ32をd位置に切換え
ることにより、圧力空気源4の圧力空気が他方の減圧バ
ルブ34によつて比較的高い設定圧力に減圧調整されて
空液変換装置25の空気室25dに供給される。しかし
て、この第2切換えバルブ32を備える一対の減圧バル
ブ33,34は、圧力空気源4から空液変換装置25に
供給する空気の圧力を、少なくとも高圧及び低圧に切り
換え可能な減圧バルブとして機能する。なお、各減圧バ
ルブ33,34は、2次側つまり空液変換装置25の空
気室25d側の圧力をリリーフ可能である。
の異なる設定圧が設定されているので、第2切換えバル
ブ32の常態でのc位置により、圧力空気源4の圧力空
気が一方の減圧バルブ33によつて比較的低い設定圧力
に減圧調整されて空液変換装置25の空気室25dに供
給され、また、第2切換えバルブ32をd位置に切換え
ることにより、圧力空気源4の圧力空気が他方の減圧バ
ルブ34によつて比較的高い設定圧力に減圧調整されて
空液変換装置25の空気室25dに供給される。しかし
て、この第2切換えバルブ32を備える一対の減圧バル
ブ33,34は、圧力空気源4から空液変換装置25に
供給する空気の圧力を、少なくとも高圧及び低圧に切り
換え可能な減圧バルブとして機能する。なお、各減圧バ
ルブ33,34は、2次側つまり空液変換装置25の空
気室25d側の圧力をリリーフ可能である。
【0016】このような第1切換えバルブ31及び第2
切換えバルブ32は、リターダスイッチ5に接続され、
両バルブ31又は32を選択して切換え接続できるよう
になつている。一方、ケース11cに設けた作動液体入
口11aは、閉回路21及びクーラ・ポンプユニット2
を介してケース11cに設けた作動液体出口11bに接
続されている。すなわち、閉回路21には、作動液体入
口11a側から順次に作動液体を循環させるポンプ22
及び作動液体用クーラ23が接続されている。ポンプ2
2は、電気モータ22aによつて回転駆動され、作動液
体用クーラ23はファン23aによつて空冷される。
切換えバルブ32は、リターダスイッチ5に接続され、
両バルブ31又は32を選択して切換え接続できるよう
になつている。一方、ケース11cに設けた作動液体入
口11aは、閉回路21及びクーラ・ポンプユニット2
を介してケース11cに設けた作動液体出口11bに接
続されている。すなわち、閉回路21には、作動液体入
口11a側から順次に作動液体を循環させるポンプ22
及び作動液体用クーラ23が接続されている。ポンプ2
2は、電気モータ22aによつて回転駆動され、作動液
体用クーラ23はファン23aによつて空冷される。
【0017】また、閉回路21の適当箇所(図示の実施
例にあつては、作動液体用クーラ23の一端部)に、閉
回路21ひいては流体式リターダ11の作動液体に空気
圧を作用させる空液変換装置25が配管28を介して接
続される。空液変換装置25は、空液変換装置本体25
a内を、気密性を有して変形容易な可撓膜であるゴム膜
25bによつて作動液体を貯溜する作動液体室25cと
空気室25dとに区画して構成される。この作動液体室
25cが閉回路21に常時接続され、また、空気室25
dが前述した第2切換えバルブ32及び上流側に並列に
接続する一対の減圧バルブ33,34のいずれかを介し
て圧力空気源4と接続され、空気室25dに所定圧力の
圧力空気が供給されるので、閉回路21ひいては流体式
リターダ11の作動液体の圧力を高低調節することがで
きる。なお、作動液体室25cは、作動液体のリザーバ
としても機能する。
例にあつては、作動液体用クーラ23の一端部)に、閉
回路21ひいては流体式リターダ11の作動液体に空気
圧を作用させる空液変換装置25が配管28を介して接
続される。空液変換装置25は、空液変換装置本体25
a内を、気密性を有して変形容易な可撓膜であるゴム膜
25bによつて作動液体を貯溜する作動液体室25cと
空気室25dとに区画して構成される。この作動液体室
25cが閉回路21に常時接続され、また、空気室25
dが前述した第2切換えバルブ32及び上流側に並列に
接続する一対の減圧バルブ33,34のいずれかを介し
て圧力空気源4と接続され、空気室25dに所定圧力の
圧力空気が供給されるので、閉回路21ひいては流体式
リターダ11の作動液体の圧力を高低調節することがで
きる。なお、作動液体室25cは、作動液体のリザーバ
としても機能する。
【0018】また、作動液体室25cには、手動切換え
バルブ26を介して作動液体リザーバ27が接続され、
手動切換えバルブ26の切換え操作によつて作動液体リ
ザーバ27の作動液体を空液変換装置25の作動液体室
25cに供給することができるようになつている。
バルブ26を介して作動液体リザーバ27が接続され、
手動切換えバルブ26の切換え操作によつて作動液体リ
ザーバ27の作動液体を空液変換装置25の作動液体室
25cに供給することができるようになつている。
【0019】そして、流体式リターダ11の外周側半部
に備えられ、作動液体の比較的高い第1所定温度(例え
ば150℃)を検出するスイッチからなる第1液温検出
手段41と、作動液体用クーラ23に備えられ、第1液
温検出手段41による検出温度よりも若干(10〜20
℃程度)低い作動液体の第2所定温度を検出するスイッ
チからなる第2液温検出手段42とを備えさせる。第1
液温検出手段41を流体式リターダ11の外周側半部に
備える理由は、ロータ16によつて攪拌状態の流体式リ
ターダ11の内周側半部は、キャビテーションを生じ易
く、攪拌状態の作動液体の温度を正確に把握し難いため
である。また、第2液温検出手段42による検出温度を
第1液温検出手段41による検出温度よりも若干(10
〜20℃程度)低く設定したが、これは、リターダ室1
2の作動液体出口11bから流出し、閉回路21を流通
して作動液体用クーラ23に流入するまでの間における
作動液体の温度低下を考慮したためである。なお、上記
の第1所定温度(例えば150℃)は、瞬間的な温度上
昇をも検出可能なようにオーバヒートを生ずる実際の温
度よりも少し低めに設定してある。
に備えられ、作動液体の比較的高い第1所定温度(例え
ば150℃)を検出するスイッチからなる第1液温検出
手段41と、作動液体用クーラ23に備えられ、第1液
温検出手段41による検出温度よりも若干(10〜20
℃程度)低い作動液体の第2所定温度を検出するスイッ
チからなる第2液温検出手段42とを備えさせる。第1
液温検出手段41を流体式リターダ11の外周側半部に
備える理由は、ロータ16によつて攪拌状態の流体式リ
ターダ11の内周側半部は、キャビテーションを生じ易
く、攪拌状態の作動液体の温度を正確に把握し難いため
である。また、第2液温検出手段42による検出温度を
第1液温検出手段41による検出温度よりも若干(10
〜20℃程度)低く設定したが、これは、リターダ室1
2の作動液体出口11bから流出し、閉回路21を流通
して作動液体用クーラ23に流入するまでの間における
作動液体の温度低下を考慮したためである。なお、上記
の第1所定温度(例えば150℃)は、瞬間的な温度上
昇をも検出可能なようにオーバヒートを生ずる実際の温
度よりも少し低めに設定してある。
【0020】この第1液温検出手段41又は第2液温検
出手段42は、作動液体が前記いずれかの所定温度にま
で上昇したことをいずれか一方の液温検出手段41又は
42によつて検出した際、空気圧シリンダ装置17をド
レンさせることによつて復帰駆動させ、クラッチ装置1
3を切断するように機能する。この空気圧シリンダ装置
17の復帰駆動は、実際にはスイッチ43を切断して第
1切換えバルブ31をa位置に切り換えて、図外のスプ
リングによつてダイアフラム17a及び接続部材17b
を復帰させてなされる。
出手段42は、作動液体が前記いずれかの所定温度にま
で上昇したことをいずれか一方の液温検出手段41又は
42によつて検出した際、空気圧シリンダ装置17をド
レンさせることによつて復帰駆動させ、クラッチ装置1
3を切断するように機能する。この空気圧シリンダ装置
17の復帰駆動は、実際にはスイッチ43を切断して第
1切換えバルブ31をa位置に切り換えて、図外のスプ
リングによつてダイアフラム17a及び接続部材17b
を復帰させてなされる。
【0021】また、作動液体の中間の第3所定温度(例
えば120℃)を検出するスイッチからなる第3液温検
出手段44を設ける。この第3液温検出手段44は、通
常、流体式リターダ11に備えるが、作動液体用クーラ
23等の閉回路21に備えることもできる。この第3液
温検出手段44は、作動液体が前記第3所定温度にまで
上昇したことを検出した際、第2切換えバルブ32にc
位置を採らせ、空液変換装置25に供給する空気の圧力
を低圧側に切り換える。実際にはスイッチ45を切断
し、第2切換えバルブ32にc位置を採らせ、d位置へ
の切換えを禁止する。
えば120℃)を検出するスイッチからなる第3液温検
出手段44を設ける。この第3液温検出手段44は、通
常、流体式リターダ11に備えるが、作動液体用クーラ
23等の閉回路21に備えることもできる。この第3液
温検出手段44は、作動液体が前記第3所定温度にまで
上昇したことを検出した際、第2切換えバルブ32にc
位置を採らせ、空液変換装置25に供給する空気の圧力
を低圧側に切り換える。実際にはスイッチ45を切断
し、第2切換えバルブ32にc位置を採らせ、d位置へ
の切換えを禁止する。
【0022】更に、作動液体の比較的低い第4所定温度
(例えば80℃)を検出する第4液温検出手段46を設
ける。この第4液温検出手段46は、通常、作動液体用
クーラ23に備えられるが、流体式リターダ11又は閉
回路21に備えることもできる。
(例えば80℃)を検出する第4液温検出手段46を設
ける。この第4液温検出手段46は、通常、作動液体用
クーラ23に備えられるが、流体式リターダ11又は閉
回路21に備えることもできる。
【0023】このような第1〜第4液温検出手段41,
42,44,46は、図2に示す制御回路に組み込まれ
ている。先ず、電源50には、排気ブレーキ54を作動
させる排気ブレーキスイッチ51、アクセルペダルが踏
み込まれていない状態で閉じるアクセルスイッチ52、
走行駆動力断接用のクラッチペダルが踏み込まれていな
い状態で閉じるクラッチスイッチ57、アンチロックブ
レーキシステムが非作動状態にて閉じるアンチロックス
イッチ53及び排気ブレーキ54が直列に接続されてい
る。更に、電源50には、圧力空気源4の圧力低下によ
つて閉じ作動する圧力スイッチ55及びこの圧力低下を
警報する警報ランプ56が接続されている。
42,44,46は、図2に示す制御回路に組み込まれ
ている。先ず、電源50には、排気ブレーキ54を作動
させる排気ブレーキスイッチ51、アクセルペダルが踏
み込まれていない状態で閉じるアクセルスイッチ52、
走行駆動力断接用のクラッチペダルが踏み込まれていな
い状態で閉じるクラッチスイッチ57、アンチロックブ
レーキシステムが非作動状態にて閉じるアンチロックス
イッチ53及び排気ブレーキ54が直列に接続されてい
る。更に、電源50には、圧力空気源4の圧力低下によ
つて閉じ作動する圧力スイッチ55及びこの圧力低下を
警報する警報ランプ56が接続されている。
【0024】リターダスイッチ5は、排気ブレーキスイ
ッチ51とアクセルスイッチ52との間に接続され、
(1)位置、(2)位置及び(3)位置の各切換え位置
を有する。(1)位置は、排気ブレーキスイッチ51を
閉じて排気ブレーキ54のみを作動させるOFF位置で
あり、(2)位置は、第2切換えバルブ32に低圧位置
cを採らせ、一方の減圧バルブ33を介して比較的低い
圧力を空液変換装置25の空気室25dに付与する低圧
位置であり、(3)位置は、第2切換えバルブ32に高
圧位置dを採らせ、他方の減圧バルブ34を介して比較
的高い圧力を空液変換装置25の空気室25dに付与す
る高圧位置である。また、この(2)位置及び(3)位
置において、クラッチ装置13が空気圧シリンダ装置1
7によつて接続駆動される。しかして、この(2)位置
及び(3)位置が、流体式リターダ11のON位置を構
成している。
ッチ51とアクセルスイッチ52との間に接続され、
(1)位置、(2)位置及び(3)位置の各切換え位置
を有する。(1)位置は、排気ブレーキスイッチ51を
閉じて排気ブレーキ54のみを作動させるOFF位置で
あり、(2)位置は、第2切換えバルブ32に低圧位置
cを採らせ、一方の減圧バルブ33を介して比較的低い
圧力を空液変換装置25の空気室25dに付与する低圧
位置であり、(3)位置は、第2切換えバルブ32に高
圧位置dを採らせ、他方の減圧バルブ34を介して比較
的高い圧力を空液変換装置25の空気室25dに付与す
る高圧位置である。また、この(2)位置及び(3)位
置において、クラッチ装置13が空気圧シリンダ装置1
7によつて接続駆動される。しかして、この(2)位置
及び(3)位置が、流体式リターダ11のON位置を構
成している。
【0025】第1アンド回路60の4個の入力端子に
は、リターダスイッチ5が(2)位置又は(3)位置に
ある信号が回路75を介して、排気ブレーキスイッチ5
1、アクセルスイッチ52、クラッチスイッチ57及び
アンチロックスイッチ53が共に閉じ作動にある信号が
回路76を介して、圧力スイッチ55が開き作動にある
信号がノット回路61を備える回路77を介して反転し
て、また第1液温検出手段41又は第2液温検出手段4
2のうちの少なくとも一方が所定温度を検出した際の信
号が、ノット回路62を備える回路78を介して反転し
て、それぞれ接続されている。このため、一対の第1液
温検出手段41及び第2液温検出手段42は、オア回路
64の入力端子にそれぞれ接続され、オア回路64の出
力端子が回路78に接続されている。この第1アンド回
路60の出力端子は回路84を介してスイッチ43に接
続し第1アンド回路60からの出力信号によつてスイッ
チ43に閉じ作動を与える。このスイッチ43の閉じ作
動により、第1切換えバルブ31のリターダスイッチ5
による作動が確保され、また開き作動によつてリターダ
スイッチ5の切換え位置とは無関係にa位置に切り換え
られる。
は、リターダスイッチ5が(2)位置又は(3)位置に
ある信号が回路75を介して、排気ブレーキスイッチ5
1、アクセルスイッチ52、クラッチスイッチ57及び
アンチロックスイッチ53が共に閉じ作動にある信号が
回路76を介して、圧力スイッチ55が開き作動にある
信号がノット回路61を備える回路77を介して反転し
て、また第1液温検出手段41又は第2液温検出手段4
2のうちの少なくとも一方が所定温度を検出した際の信
号が、ノット回路62を備える回路78を介して反転し
て、それぞれ接続されている。このため、一対の第1液
温検出手段41及び第2液温検出手段42は、オア回路
64の入力端子にそれぞれ接続され、オア回路64の出
力端子が回路78に接続されている。この第1アンド回
路60の出力端子は回路84を介してスイッチ43に接
続し第1アンド回路60からの出力信号によつてスイッ
チ43に閉じ作動を与える。このスイッチ43の閉じ作
動により、第1切換えバルブ31のリターダスイッチ5
による作動が確保され、また開き作動によつてリターダ
スイッチ5の切換え位置とは無関係にa位置に切り換え
られる。
【0026】なお、第1液温検出手段41又は第2液温
検出手段42のうちの少なくとも一方が第1又は第2所
定温度を検出した際には、ブザー65が警報音を発する
ようになつている。また、排気ブレーキスイッチ51、
アクセルスイッチ52、クラッチスイッチ57及びアン
チロックスイッチ53が共に閉じ作動した際には、パイ
ロットランプ、ブレーキランプ等のランプ66が点灯
し、排気ブレーキ54(又は流体式リターダ11)が作
動中であることを知らせる。
検出手段42のうちの少なくとも一方が第1又は第2所
定温度を検出した際には、ブザー65が警報音を発する
ようになつている。また、排気ブレーキスイッチ51、
アクセルスイッチ52、クラッチスイッチ57及びアン
チロックスイッチ53が共に閉じ作動した際には、パイ
ロットランプ、ブレーキランプ等のランプ66が点灯
し、排気ブレーキ54(又は流体式リターダ11)が作
動中であることを知らせる。
【0027】また、第2アンド回路68の3個の入力端
子には、リターダスイッチ5が(3)位置にある信号が
回路79を介して、第1アンド回路60の出力信号が回
路80を介して、また第3液温検出手段44による検出
信号がノット回路69を備える回路81を介して反転し
て接続する。第2アンド回路68の出力端子は、回路8
5を介してスイッチ45に接続し、第2アンド回路68
からの出力信号によつてスイッチ45に閉じ作動を与え
る。このスイッチ45の閉じ作動により、リターダスイ
ッチ5による第2切換えバルブ32の作動が確保され、
また、開き作動によつてリターダスイッチ5の切換え位
置とは無関係に第2切換えバルブ32にc位置を採らせ
て、空液変換装置25の空気室25dに一方の減圧バル
ブ33からのみの比較的低圧の圧力空気が供給される。
なお、第3液温検出手段44による検出信号の発生によ
り、黄色ランプ等の警報ランプ70が点灯する。
子には、リターダスイッチ5が(3)位置にある信号が
回路79を介して、第1アンド回路60の出力信号が回
路80を介して、また第3液温検出手段44による検出
信号がノット回路69を備える回路81を介して反転し
て接続する。第2アンド回路68の出力端子は、回路8
5を介してスイッチ45に接続し、第2アンド回路68
からの出力信号によつてスイッチ45に閉じ作動を与え
る。このスイッチ45の閉じ作動により、リターダスイ
ッチ5による第2切換えバルブ32の作動が確保され、
また、開き作動によつてリターダスイッチ5の切換え位
置とは無関係に第2切換えバルブ32にc位置を採らせ
て、空液変換装置25の空気室25dに一方の減圧バル
ブ33からのみの比較的低圧の圧力空気が供給される。
なお、第3液温検出手段44による検出信号の発生によ
り、黄色ランプ等の警報ランプ70が点灯する。
【0028】更に、第4液温検出手段46による検出信
号により、回路82を介して電気モータ22a及びファ
ン23aを駆動させ、ポンプ22によつて閉回路21、
流体式リターダ11等の作動液体を循環させると共に、
作動液体用クーラ23を作動させるようになつている。
号により、回路82を介して電気モータ22a及びファ
ン23aを駆動させ、ポンプ22によつて閉回路21、
流体式リターダ11等の作動液体を循環させると共に、
作動液体用クーラ23を作動させるようになつている。
【0029】次に、図1に示すサービスブレーキ装置6
について説明する。91,92はフロント摩擦ブレーキ
装置であり、空気倍力装置93からブレーキ液が導入さ
れて制動力を生ずる周知の構造を有し、具体的にはドラ
ムブレーキ、ディスクブレーキ等である。この空気倍力
装置93の空気室と圧力空気源4との間は、ブレーキペ
ダル94aの踏み込み量に応じて圧力空気源4からの圧
力空気を通過させ、フロント摩擦ブレーキ装置91,9
2を作動させるブレーキバルブであるデュアルエアブレ
ーキバルブ94を備える配管101によつて接続されて
いる。
について説明する。91,92はフロント摩擦ブレーキ
装置であり、空気倍力装置93からブレーキ液が導入さ
れて制動力を生ずる周知の構造を有し、具体的にはドラ
ムブレーキ、ディスクブレーキ等である。この空気倍力
装置93の空気室と圧力空気源4との間は、ブレーキペ
ダル94aの踏み込み量に応じて圧力空気源4からの圧
力空気を通過させ、フロント摩擦ブレーキ装置91,9
2を作動させるブレーキバルブであるデュアルエアブレ
ーキバルブ94を備える配管101によつて接続されて
いる。
【0030】しかして、ブレーキペダル94aの踏み込
みにより、圧力空気源4からの圧力空気がデュアルエア
ブレーキバルブ94を介して空気倍力装置93の空気室
に導入され、ブレーキ液が倍力されてフロント摩擦ブレ
ーキ装置91,92に導入されるので、制動力が得られ
る。なお、デュアルエアブレーキバルブ94には、配管
102を通じて図外の空気倍力装置が接続され、リヤ摩
擦ブレーキ装置103,104にもブレーキ液を倍力し
て導入するようになつている。
みにより、圧力空気源4からの圧力空気がデュアルエア
ブレーキバルブ94を介して空気倍力装置93の空気室
に導入され、ブレーキ液が倍力されてフロント摩擦ブレ
ーキ装置91,92に導入されるので、制動力が得られ
る。なお、デュアルエアブレーキバルブ94には、配管
102を通じて図外の空気倍力装置が接続され、リヤ摩
擦ブレーキ装置103,104にもブレーキ液を倍力し
て導入するようになつている。
【0031】そして、デュアルエアブレーキバルブ94
と空気倍力装置93との間の配管101には、e位置及
びf位置を有する開閉バルブ96を介在させる。開閉バ
ルブ96は、配管36と配管101との間を接続する配
管95を遮断又は連通する主たる機能を有し、第2切換
えバルブ32から配管36を通つて空気室25dに供給
される圧力空気源4の圧力空気を、リターダブレーキ位
置であるe位置を採つた際に空気倍力装置93の空気室
に導入し、サービスブレーキ位置であるf位置を採つた
際に遮断するように機能すると共に、f位置を採つた際
に圧力空気源4の圧力空気をデュアルエアブレーキバル
ブ94を介して空気倍力装置93の空気室に導入し、e
位置を採つた際にデュアルエアブレーキバルブ94から
の流路を遮断するように機能する。
と空気倍力装置93との間の配管101には、e位置及
びf位置を有する開閉バルブ96を介在させる。開閉バ
ルブ96は、配管36と配管101との間を接続する配
管95を遮断又は連通する主たる機能を有し、第2切換
えバルブ32から配管36を通つて空気室25dに供給
される圧力空気源4の圧力空気を、リターダブレーキ位
置であるe位置を採つた際に空気倍力装置93の空気室
に導入し、サービスブレーキ位置であるf位置を採つた
際に遮断するように機能すると共に、f位置を採つた際
に圧力空気源4の圧力空気をデュアルエアブレーキバル
ブ94を介して空気倍力装置93の空気室に導入し、e
位置を採つた際にデュアルエアブレーキバルブ94から
の流路を遮断するように機能する。
【0032】また、配管95には、可変のオリフィス9
7及び逆止弁98を介在させ、配管36の圧力空気を、
緩徐に空気倍力装置93の空気室に導入すると共に、何
らかの理由による空気倍力装置93の空気室の過大な圧
力上昇を逆止弁98によつて防止するようになつてい
る。
7及び逆止弁98を介在させ、配管36の圧力空気を、
緩徐に空気倍力装置93の空気室に導入すると共に、何
らかの理由による空気倍力装置93の空気室の過大な圧
力上昇を逆止弁98によつて防止するようになつてい
る。
【0033】更に、ブレーキペダル94aに、その踏み
込み解除状態で閉じ作動するブレーキ解除状態検出手段
であるブレーキスイッチ99を備えさせると共に、車両
が所定走行速度以下(例えば40Km/h以下)で閉じ作動
する速度検出手段100を備えさせる。この速度検出手
段100は、スピードメータに連動するスイッチである
が、車輪の回転数から走行速度を求めるもの等を採用す
ることも可能である。
込み解除状態で閉じ作動するブレーキ解除状態検出手段
であるブレーキスイッチ99を備えさせると共に、車両
が所定走行速度以下(例えば40Km/h以下)で閉じ作動
する速度検出手段100を備えさせる。この速度検出手
段100は、スピードメータに連動するスイッチである
が、車輪の回転数から走行速度を求めるもの等を採用す
ることも可能である。
【0034】そして、リターダスイッチ5が低圧位置で
ある(2)位置又は高圧位置である(3)位置に切換え
られると共に、速度検出手段100によつて所定走行速
度以下であることが検出され、かつ、ブレーキスイッチ
99によつてブレーキペダル94aが踏み込み解除状態
にあることが検出された際、開閉バルブ96にe位置を
与える。
ある(2)位置又は高圧位置である(3)位置に切換え
られると共に、速度検出手段100によつて所定走行速
度以下であることが検出され、かつ、ブレーキスイッチ
99によつてブレーキペダル94aが踏み込み解除状態
にあることが検出された際、開閉バルブ96にe位置を
与える。
【0035】このようなブレーキスイッチ99、速度検
出手段100及び開閉バルブ96は、図2に示す制御回
路に組み込まれている。すなわち、電源50には、ブレ
ーキスイッチ99及び速度検出手段100が直列に接続
されている。そして第3アンド回路105の入力端子に
は、ブレーキスイッチ99及び速度検出手段100が共
に閉じ作動にある信号が回路108を介して、及び回路
84からの信号が回路106を介して、それぞれ入力さ
れる。第3アンド回路105の出力端子には、開閉バル
ブ96が接続されている。
出手段100及び開閉バルブ96は、図2に示す制御回
路に組み込まれている。すなわち、電源50には、ブレ
ーキスイッチ99及び速度検出手段100が直列に接続
されている。そして第3アンド回路105の入力端子に
は、ブレーキスイッチ99及び速度検出手段100が共
に閉じ作動にある信号が回路108を介して、及び回路
84からの信号が回路106を介して、それぞれ入力さ
れる。第3アンド回路105の出力端子には、開閉バル
ブ96が接続されている。
【0036】次に、上記実施例の作用について説明す
る。先ず、車両の走行中において、排気ブレーキスイッ
チ51を閉作動させれば、アクセルペダルが踏み込まれ
ずにアクセルスイッチ52が閉じ、クラッチペダルが踏
み込まれずにクラッチスイッチ57が閉じ、かつ、アン
チロックブレーキシステムが非作動状態でアンチロック
スイッチ53が閉じている状態で、排気ブレーキ54が
作動を開始する。なお、以下の説明において車両は排気
ブレーキ54による通常の減速走行状態にあり、排気ブ
レーキスイッチ51、アクセルスイッチ52、クラッチ
スイッチ57及びアンチロックスイッチ53が共に閉じ
作動状態にあり、また圧力スイッチ55が開き作動状態
にあるものとする。
る。先ず、車両の走行中において、排気ブレーキスイッ
チ51を閉作動させれば、アクセルペダルが踏み込まれ
ずにアクセルスイッチ52が閉じ、クラッチペダルが踏
み込まれずにクラッチスイッチ57が閉じ、かつ、アン
チロックブレーキシステムが非作動状態でアンチロック
スイッチ53が閉じている状態で、排気ブレーキ54が
作動を開始する。なお、以下の説明において車両は排気
ブレーキ54による通常の減速走行状態にあり、排気ブ
レーキスイッチ51、アクセルスイッチ52、クラッチ
スイッチ57及びアンチロックスイッチ53が共に閉じ
作動状態にあり、また圧力スイッチ55が開き作動状態
にあるものとする。
【0037】次に、リターダスイッチ5を例えば(2)
位置に切り換えれば、圧力空気源4からの圧力空気が、
空気圧シリンダ装置17の圧力室17cに第1切換えバ
ルブ31を介して導入され、クラッチ装置13が接続す
る。すなわち、第1切換えバルブ31を切換えて圧力室
17cに圧力空気源4からの圧力空気を導入すれば、ダ
イアフラム17aを介して接続部材17bが押し込まれ
るので、回転軸10と一体に回転するクラッチプレート
18に対し、第2軸受13bにて支持されるプレッシャ
プレート14が押し付けられ、クラッチ装置13が接続
される。
位置に切り換えれば、圧力空気源4からの圧力空気が、
空気圧シリンダ装置17の圧力室17cに第1切換えバ
ルブ31を介して導入され、クラッチ装置13が接続す
る。すなわち、第1切換えバルブ31を切換えて圧力室
17cに圧力空気源4からの圧力空気を導入すれば、ダ
イアフラム17aを介して接続部材17bが押し込まれ
るので、回転軸10と一体に回転するクラッチプレート
18に対し、第2軸受13bにて支持されるプレッシャ
プレート14が押し付けられ、クラッチ装置13が接続
される。
【0038】これにより、ケース11cに第1軸受13
等を介して回転自在に支持した支持部材19が回転する
ので、支持部材19と一体のロータ16が回転軸10と
一体回転を開始する。その際、第2切換えバルブ32が
c位置を採り、圧力空気源4の圧力空気が一方の減圧バ
ルブ33によつて比較的低い設定圧力に減圧調整されて
空液変換装置25の空気室25dに供給され、比較的低
い設定圧力に応じた比較的小さな制動トルクが流体式リ
ターダ11に発生する。すなわち、ロータ16の自己ポ
ンプ作用によつて、冷却を兼ねた作動液体が作動液体入
口11aから流入して作動液体出口11bから流出する
循環状態において、ロータ16の攪拌によつて運動エネ
ルギーが与えられた作動液体がステータ15に衝突し、
作動液体に熱として伝えられながら制動作用が得られ
る。同時に、作動液体によつてクラッチ装置13の冷却
も図られる。
等を介して回転自在に支持した支持部材19が回転する
ので、支持部材19と一体のロータ16が回転軸10と
一体回転を開始する。その際、第2切換えバルブ32が
c位置を採り、圧力空気源4の圧力空気が一方の減圧バ
ルブ33によつて比較的低い設定圧力に減圧調整されて
空液変換装置25の空気室25dに供給され、比較的低
い設定圧力に応じた比較的小さな制動トルクが流体式リ
ターダ11に発生する。すなわち、ロータ16の自己ポ
ンプ作用によつて、冷却を兼ねた作動液体が作動液体入
口11aから流入して作動液体出口11bから流出する
循環状態において、ロータ16の攪拌によつて運動エネ
ルギーが与えられた作動液体がステータ15に衝突し、
作動液体に熱として伝えられながら制動作用が得られ
る。同時に、作動液体によつてクラッチ装置13の冷却
も図られる。
【0039】次に、リターダスイッチ5を(3)位置に
切り換えれば、クラッチ装置13が接続したままで、第
2切換えバルブ32がd位置に切換えられ、圧力空気源
4の圧力空気が他方の減圧バルブ34によつて比較的高
い設定圧力に減圧調整されて空液変換装置25の空気室
25dに供給され、比較的高い設定圧力に応じた比較的
大きな制動トルクが流体式リターダ11に発生する。
切り換えれば、クラッチ装置13が接続したままで、第
2切換えバルブ32がd位置に切換えられ、圧力空気源
4の圧力空気が他方の減圧バルブ34によつて比較的高
い設定圧力に減圧調整されて空液変換装置25の空気室
25dに供給され、比較的高い設定圧力に応じた比較的
大きな制動トルクが流体式リターダ11に発生する。
【0040】このようにして車両が減速し、速度検出手
段100によつて所定走行速度以下であることが検出さ
れたなら、開閉バルブ96がe位置に切り換わる。但
し、開閉バルブ96がe位置に切り換わるためには、ブ
レーキスイッチ99によつてブレーキペダル94aの踏
み込み解除状態が検出されることに加え、第3アンド回
路105の入力端子に、回路84からの信号が回路10
6を介して入力されていることが必要である。この回路
84からの信号により、通常、リターダスイッチ5が
(2)位置又は(3)位置にあることが確認される。
段100によつて所定走行速度以下であることが検出さ
れたなら、開閉バルブ96がe位置に切り換わる。但
し、開閉バルブ96がe位置に切り換わるためには、ブ
レーキスイッチ99によつてブレーキペダル94aの踏
み込み解除状態が検出されることに加え、第3アンド回
路105の入力端子に、回路84からの信号が回路10
6を介して入力されていることが必要である。この回路
84からの信号により、通常、リターダスイッチ5が
(2)位置又は(3)位置にあることが確認される。
【0041】開閉バルブ96がe位置を採れば、第2切
換えバルブ32の切換え位置に応じた圧力の圧力空気が
空気倍力装置93の空気室に導入される。具体的には、
第2切換えバルブ32がc位置を採つていれば、圧力空
気源4の圧力空気が一方の減圧バルブ33によつて比較
的低い設定圧力に減圧調整されて空気倍力装置93の空
気室に導入され、また、第2切換えバルブ32がd位置
を採つていれば、圧力空気源4の圧力空気が他方の減圧
バルブ34によつて比較的高い設定圧力に減圧調整され
て空気倍力装置93の空気室に導入される。
換えバルブ32の切換え位置に応じた圧力の圧力空気が
空気倍力装置93の空気室に導入される。具体的には、
第2切換えバルブ32がc位置を採つていれば、圧力空
気源4の圧力空気が一方の減圧バルブ33によつて比較
的低い設定圧力に減圧調整されて空気倍力装置93の空
気室に導入され、また、第2切換えバルブ32がd位置
を採つていれば、圧力空気源4の圧力空気が他方の減圧
バルブ34によつて比較的高い設定圧力に減圧調整され
て空気倍力装置93の空気室に導入される。
【0042】しかして、この空気倍力装置93の空気室
の圧力に応じて倍力されるブレーキ液により、フロント
摩擦ブレーキ装置91,92に制動力が得られる。これ
により、所定走行速度以下において、流体式リターダ1
1による制動トルクの不足が補われ、適当な減速が得ら
れる。但し、配管95にはオリフィス97を介在させて
あるので、配管36の圧力空気が、空気倍力装置93の
空気室に緩徐に導入されることとなり、急ブレーキが回
避される。
の圧力に応じて倍力されるブレーキ液により、フロント
摩擦ブレーキ装置91,92に制動力が得られる。これ
により、所定走行速度以下において、流体式リターダ1
1による制動トルクの不足が補われ、適当な減速が得ら
れる。但し、配管95にはオリフィス97を介在させて
あるので、配管36の圧力空気が、空気倍力装置93の
空気室に緩徐に導入されることとなり、急ブレーキが回
避される。
【0043】ブレーキペダル94aが踏み込まれた場合
には、ブレーキスイッチ99が開き作動するので、開閉
バルブ96がf位置に切り換わり、圧力空気源4からの
圧力空気が、デュアルエアブレーキバルブ94から空気
倍力装置93の空気室に導入されるようになる。また、
車両が所定走行速度を超えて走行している場合には、速
度検出手段100が開き作動するので、この場合にも開
閉バルブ96がf位置を採る。車両が所定走行速度を超
えて走行している場合には、流体式リターダ11による
制動トルクの不足を通常生じていないので、開閉バルブ
96がf位置を採ることに問題はない。なお、開閉バル
ブ96がe位置を採つて空気倍力装置93の空気室に導
入された圧力空気は、ブレーキペダル94aの踏み込み
によつてブレーキスイッチ99が開き作動し、アクセル
ペダルが踏み込まれてアクセルスイッチ52が開き作動
し、又はクラッチペダルが踏み込まれてクラッチスイッ
チ57が開き作動し、開閉バルブ96がf位置に切り換
われば、ブレーキペダル94aの踏み込み解除状態にて
デュアルエアブレーキバルブ94から外部に排出され
る。
には、ブレーキスイッチ99が開き作動するので、開閉
バルブ96がf位置に切り換わり、圧力空気源4からの
圧力空気が、デュアルエアブレーキバルブ94から空気
倍力装置93の空気室に導入されるようになる。また、
車両が所定走行速度を超えて走行している場合には、速
度検出手段100が開き作動するので、この場合にも開
閉バルブ96がf位置を採る。車両が所定走行速度を超
えて走行している場合には、流体式リターダ11による
制動トルクの不足を通常生じていないので、開閉バルブ
96がf位置を採ることに問題はない。なお、開閉バル
ブ96がe位置を採つて空気倍力装置93の空気室に導
入された圧力空気は、ブレーキペダル94aの踏み込み
によつてブレーキスイッチ99が開き作動し、アクセル
ペダルが踏み込まれてアクセルスイッチ52が開き作動
し、又はクラッチペダルが踏み込まれてクラッチスイッ
チ57が開き作動し、開閉バルブ96がf位置に切り換
われば、ブレーキペダル94aの踏み込み解除状態にて
デュアルエアブレーキバルブ94から外部に排出され
る。
【0044】このようにして得られる車両の減速度につ
いて、図3を参照して説明する。空気倍力装置93の空
気圧の特性(空液変換倍率15倍)を実線Aにて示し、
フロント摩擦ブレーキ装置91,92の作動による減速
度特性を実線Bにて示し、また、フロント摩擦ブレーキ
装置91,92及びリヤ摩擦ブレーキ装置103,10
4の両者の作動による減速度特性を実線Cにて示す。な
お、空気倍力装置93には、0.3Kgf/cm2 の無効圧Δ
Pが存在している。
いて、図3を参照して説明する。空気倍力装置93の空
気圧の特性(空液変換倍率15倍)を実線Aにて示し、
フロント摩擦ブレーキ装置91,92の作動による減速
度特性を実線Bにて示し、また、フロント摩擦ブレーキ
装置91,92及びリヤ摩擦ブレーキ装置103,10
4の両者の作動による減速度特性を実線Cにて示す。な
お、空気倍力装置93には、0.3Kgf/cm2 の無効圧Δ
Pが存在している。
【0045】一方の減圧バルブ33に基づく比較的低い
圧力空気(1Kgf/cm2 )が空気倍力装置93の空気室に
供給されれば、フロント摩擦ブレーキ装置91,92の
作動によつて0.03Gの減速度が得られ、また、他方
の減圧バルブ34に基づく比較的高い圧力空気(2Kgf/
cm2 )が空気倍力装置93の空気室に供給されれば、フ
ロント摩擦ブレーキ装置91,92の作動によつて0.
08Gの減速度が得られる。フロント摩擦ブレーキ装置
91,92及びリヤ摩擦ブレーキ装置103,104の
両者を作動させれば、更に車両の減速度が上昇すること
が実線Cにて知られる。
圧力空気(1Kgf/cm2 )が空気倍力装置93の空気室に
供給されれば、フロント摩擦ブレーキ装置91,92の
作動によつて0.03Gの減速度が得られ、また、他方
の減圧バルブ34に基づく比較的高い圧力空気(2Kgf/
cm2 )が空気倍力装置93の空気室に供給されれば、フ
ロント摩擦ブレーキ装置91,92の作動によつて0.
08Gの減速度が得られる。フロント摩擦ブレーキ装置
91,92及びリヤ摩擦ブレーキ装置103,104の
両者を作動させれば、更に車両の減速度が上昇すること
が実線Cにて知られる。
【0046】図4に示すように、リターダスイッチ5を
(3)位置とした状態での流体式リターダ11の作動に
よる車両の減速度は、破線Dにて示すように高速走行時
〔回転軸10の回転数が約2000rpm以上(車速8
0Km/h以上)〕においては約0.08Gが安定的に得ら
れ、速度減少に伴つて流体式リターダ11の作動による
車両の減速度も漸減し、低速走行時〔回転軸10の回転
数が約500〜300rpm以下(車速20Km/h以
下)〕においては殆ど減速度が得られない。
(3)位置とした状態での流体式リターダ11の作動に
よる車両の減速度は、破線Dにて示すように高速走行時
〔回転軸10の回転数が約2000rpm以上(車速8
0Km/h以上)〕においては約0.08Gが安定的に得ら
れ、速度減少に伴つて流体式リターダ11の作動による
車両の減速度も漸減し、低速走行時〔回転軸10の回転
数が約500〜300rpm以下(車速20Km/h以
下)〕においては殆ど減速度が得られない。
【0047】これに対し、比較的低速走行時〔回転軸1
0の回転数が約1000rpm以下(車速40Km/h以
下)〕になつて開閉バルブ96がリターダブレーキ位置
であるe位置を採れば、配管36を通つて空気室25d
に供給される圧力空気源4の圧力空気が、オリフィス9
7を通つて空気倍力装置93の空気室に緩徐に供給さ
れ、フロント摩擦ブレーキ装置91,92の作動が開始
されるので、実線Eにて示すように車速の低下に伴つて
次第に減速度が上昇し、約0.08Gが安定的に得られ
るようになる。
0の回転数が約1000rpm以下(車速40Km/h以
下)〕になつて開閉バルブ96がリターダブレーキ位置
であるe位置を採れば、配管36を通つて空気室25d
に供給される圧力空気源4の圧力空気が、オリフィス9
7を通つて空気倍力装置93の空気室に緩徐に供給さ
れ、フロント摩擦ブレーキ装置91,92の作動が開始
されるので、実線Eにて示すように車速の低下に伴つて
次第に減速度が上昇し、約0.08Gが安定的に得られ
るようになる。
【0048】この両実線E,Dを合成して、車両の実際
の減速度が実線Fとして得られることになり、流体式リ
ターダ11のみの作動による車両の減速度が、比較的低
速走行時において、フロント摩擦ブレーキ装置91,9
2によつて補われることが分かる。
の減速度が実線Fとして得られることになり、流体式リ
ターダ11のみの作動による車両の減速度が、比較的低
速走行時において、フロント摩擦ブレーキ装置91,9
2によつて補われることが分かる。
【0049】上記の減速度の作用による車速の変化は、
図5に示すように比較的低速走行時(車速40Km/h以
下)においてフロント摩擦ブレーキ装置91,92の作
動が付加されるので、制動時間(s)の経過に伴つて実
線Gにて示すように車速が良好に低下することが分か
る。なお、Tは、フロント摩擦ブレーキ装置91,92
が作動する区域を示す。また、破線Hは、従来のオート
マチックトランスミッション車の特性を示し、流体式リ
ターダ11の作動による車両の減速度が低下する比較的
低速走行時(車速40Km/h以下)において車速の低下が
良好に得られないことが知られる。
図5に示すように比較的低速走行時(車速40Km/h以
下)においてフロント摩擦ブレーキ装置91,92の作
動が付加されるので、制動時間(s)の経過に伴つて実
線Gにて示すように車速が良好に低下することが分か
る。なお、Tは、フロント摩擦ブレーキ装置91,92
が作動する区域を示す。また、破線Hは、従来のオート
マチックトランスミッション車の特性を示し、流体式リ
ターダ11の作動による車両の減速度が低下する比較的
低速走行時(車速40Km/h以下)において車速の低下が
良好に得られないことが知られる。
【0050】そして、流体式リターダ11の作動中にお
いて作動液体が比較的低い第4所定温度(例えば80
℃)に上昇すれば、これが第4液温検出手段46によつ
て検出され、ポンプ22が電気モータ22aによつて回
転駆動されると共に、作動液体用クーラ23がファン2
3aによつて空冷される。
いて作動液体が比較的低い第4所定温度(例えば80
℃)に上昇すれば、これが第4液温検出手段46によつ
て検出され、ポンプ22が電気モータ22aによつて回
転駆動されると共に、作動液体用クーラ23がファン2
3aによつて空冷される。
【0051】また、作動液体が昇温し、作動液体の中間
の第3所定温度(例えば120℃)が第3液温検出手段
44によつて検出されれば、その検出信号がノット回路
69を介して第2アンド回路68に反転して供給される
と共に、警報ランプ70が点灯する。この状態で、第2
アンド回路68に両回路79,80からの信号が入力さ
れる限りは、スイッチ45に開き作動を与えるので、リ
ターダスイッチ5が(3)位置に切換えられているにも
係わらず、第2切換えバルブ32にc位置を採らせて、
空液変換装置25の空気室25dに一方の減圧バルブ3
3からのみの比較的低圧の圧力空気が供給される。
の第3所定温度(例えば120℃)が第3液温検出手段
44によつて検出されれば、その検出信号がノット回路
69を介して第2アンド回路68に反転して供給される
と共に、警報ランプ70が点灯する。この状態で、第2
アンド回路68に両回路79,80からの信号が入力さ
れる限りは、スイッチ45に開き作動を与えるので、リ
ターダスイッチ5が(3)位置に切換えられているにも
係わらず、第2切換えバルブ32にc位置を採らせて、
空液変換装置25の空気室25dに一方の減圧バルブ3
3からのみの比較的低圧の圧力空気が供給される。
【0052】なお、第3液温検出手段44による検出信
号が存在しない場合には、スイッチ45に閉じ作動を与
えるので、リターダスイッチ5が(3)位置に切換えら
れ、かつ、第2アンド回路68に回路80からの信号が
入力されている場合は、第2切換えバルブ32のd位置
への切換えは可能である。但し、第2アンド回路68に
回路80からの信号が入力されていない場合は、後述す
るようにスイッチ43が開き作動して第1切換えバルブ
31がa位置に切り換えられ、流体式リターダ11の作
動が停止している。
号が存在しない場合には、スイッチ45に閉じ作動を与
えるので、リターダスイッチ5が(3)位置に切換えら
れ、かつ、第2アンド回路68に回路80からの信号が
入力されている場合は、第2切換えバルブ32のd位置
への切換えは可能である。但し、第2アンド回路68に
回路80からの信号が入力されていない場合は、後述す
るようにスイッチ43が開き作動して第1切換えバルブ
31がa位置に切り換えられ、流体式リターダ11の作
動が停止している。
【0053】更に作動液体が昇温し、作動液体の比較的
高い第1又は第2所定温度(例えば130〜150℃程
度)が第1液温検出手段41又は第2液温検出手段42
のいずれか一方によつて検出されれば、この検出信号が
オア回路64及びノット回路62を介して第1アンド回
路60に入力すると共に、ブザー65が警報音を発す
る。従つて、第1アンド回路60の他の入力端子に、リ
ターダスイッチ5が(2)位置又は(3)位置を採る信
号が入力されている場合であつても、スイッチ43を切
断して第1切換えバルブ31がa位置に切り換えられる
ので、空気圧シリンダ装置17の圧力室17cがドレン
されると共に、図外のスプリングによつてダイアフラム
17a及び接続部材17bが復帰し、クラッチ装置13
が切断される。
高い第1又は第2所定温度(例えば130〜150℃程
度)が第1液温検出手段41又は第2液温検出手段42
のいずれか一方によつて検出されれば、この検出信号が
オア回路64及びノット回路62を介して第1アンド回
路60に入力すると共に、ブザー65が警報音を発す
る。従つて、第1アンド回路60の他の入力端子に、リ
ターダスイッチ5が(2)位置又は(3)位置を採る信
号が入力されている場合であつても、スイッチ43を切
断して第1切換えバルブ31がa位置に切り換えられる
ので、空気圧シリンダ装置17の圧力室17cがドレン
されると共に、図外のスプリングによつてダイアフラム
17a及び接続部材17bが復帰し、クラッチ装置13
が切断される。
【0054】このようにしてリターダスイッチ5が
(2)位置又は(3)位置を採るにも係わらず、流体式
リターダ11の作動が停止するので、流体式リターダ1
1のオーバヒートに起因する不具合、特に火災が防止さ
れる。このように作動液体の比較的高い第1又は第2所
定温度を、作動液体の流動に伴う温度低下を考慮しなが
ら第1液温検出手段41又は第2液温検出手段42のい
ずれか一方によつて検出するようにしたので、第1液温
検出手段41を流体式リターダ11の外周側半部に備え
させて、ロータ16によつて攪拌状態の流体式リターダ
11内の作動液体の温度を比較的正確に検出するように
したことと相まつて、流体式リターダ11のオーバヒー
トの可能性を正確に検出することができる。
(2)位置又は(3)位置を採るにも係わらず、流体式
リターダ11の作動が停止するので、流体式リターダ1
1のオーバヒートに起因する不具合、特に火災が防止さ
れる。このように作動液体の比較的高い第1又は第2所
定温度を、作動液体の流動に伴う温度低下を考慮しなが
ら第1液温検出手段41又は第2液温検出手段42のい
ずれか一方によつて検出するようにしたので、第1液温
検出手段41を流体式リターダ11の外周側半部に備え
させて、ロータ16によつて攪拌状態の流体式リターダ
11内の作動液体の温度を比較的正確に検出するように
したことと相まつて、流体式リターダ11のオーバヒー
トの可能性を正確に検出することができる。
【0055】勿論、リターダスイッチ5を(1)位置に
切り換えてOFF作動すれば、クラッチ装置13が切断
され、ロータ16の回転が停止すると共に、d位置を採
る第2切換えバルブ32はc位置に復帰する。
切り換えてOFF作動すれば、クラッチ装置13が切断
され、ロータ16の回転が停止すると共に、d位置を採
る第2切換えバルブ32はc位置に復帰する。
【0056】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る流体式リターダ制御装置によれば、開閉バ
ルブを介して流体式リターダ装置と摩擦ブレーキ装置と
を接続するという簡素な構造により、流体式リターダに
よる制動トルクが低下する低速走行状態において、高速
走行状態にて得られる流体式リターダによる制動トルク
に応じた減速度が、摩擦ブレーキ装置によつて補われ、
車両の減速度の低下傾向が持続して得られるので、車両
の操作フィーリングが向上すると共に追突事故を未然に
防止することができる。
本発明に係る流体式リターダ制御装置によれば、開閉バ
ルブを介して流体式リターダ装置と摩擦ブレーキ装置と
を接続するという簡素な構造により、流体式リターダに
よる制動トルクが低下する低速走行状態において、高速
走行状態にて得られる流体式リターダによる制動トルク
に応じた減速度が、摩擦ブレーキ装置によつて補われ、
車両の減速度の低下傾向が持続して得られるので、車両
の操作フィーリングが向上すると共に追突事故を未然に
防止することができる。
【図1】 本発明の1実施例に係る流体式リターダ装置
を示す概略図。
を示す概略図。
【図2】 同じく流体式リターダ制御装置を示す回路
図。
図。
【図3】 同じく摩擦ブレーキ装置の液圧−空気倍力装
置の空気圧及び減速度特性を示す線図。
置の空気圧及び減速度特性を示す線図。
【図4】 同じく回転軸の回転数及び車速−減速度特性
を示す線図。
を示す線図。
【図5】 同じく制動時間−車速特性を示す線図。
1:流体式リターダユニット、2:クーラ・ポンプユニ
ット、3:圧力制御装置、4:圧力空気源、5:リター
ダスイッチ、10:回転軸、11:流体式リターダ、1
1a:作動液体入口、11b:作動液体出口、11c:
ケース、12:リターダ室、13:クラッチ装置、13
a:第1軸受、13b:第2軸受、14:プレッシャプ
レート、15:ステータ、16:ロータ、17:空気圧
シリンダ装置(駆動装置)、17a:ダイヤフラム、1
7c:圧力室、18:クラッチプレート、19:支持部
材、21:閉回路、22:ポンプ、22a:電気モー
タ、23:作動液体用クーラ、25:空液変換装置、2
5a:空液変換装置本体、25b:ゴム膜、25c:作
動液体室、25d:空気室、31:第1切換えバルブ、
32:第2切換えバルブ、33,34:減圧バルブ、4
1:第1液温検出手段、42:第2液温検出手段、4
3,45:スイッチ、44:第3液温検出手段、46:
第4液温検出手段、50:電源、51:排気ブレーキス
イッチ、52:アクセルスイッチ、53:アンチロック
スイッチ、54:排気ブレーキ、55:圧力スイッチ、
57:クラッチスイッチ、60:第1アンド回路、6
1,62,69:ノット回路、64:オア回路、68:
第2アンド回路、91,92:フロント摩擦ブレーキ装
置(摩擦ブレーキ装置)、93:空気倍力装置、94:
デュアルエアブレーキバルブ(ブレーキバルブ)、94
a:ブレーキペダル、95,101:配管、96:開閉
バルブ、97:オリフィス、98:逆止弁、99:ブレ
ーキスイッチ(ブレーキ解除状態検出手段)、100:
速度検出手段、102:配管、103,104:リヤ摩
擦ブレーキ装置(摩擦ブレーキ装置)、105:第3ア
ンド回路、(1):OFF位置、(2):低圧位置(O
N位置)、(3):高圧位置(ON位置)。
ット、3:圧力制御装置、4:圧力空気源、5:リター
ダスイッチ、10:回転軸、11:流体式リターダ、1
1a:作動液体入口、11b:作動液体出口、11c:
ケース、12:リターダ室、13:クラッチ装置、13
a:第1軸受、13b:第2軸受、14:プレッシャプ
レート、15:ステータ、16:ロータ、17:空気圧
シリンダ装置(駆動装置)、17a:ダイヤフラム、1
7c:圧力室、18:クラッチプレート、19:支持部
材、21:閉回路、22:ポンプ、22a:電気モー
タ、23:作動液体用クーラ、25:空液変換装置、2
5a:空液変換装置本体、25b:ゴム膜、25c:作
動液体室、25d:空気室、31:第1切換えバルブ、
32:第2切換えバルブ、33,34:減圧バルブ、4
1:第1液温検出手段、42:第2液温検出手段、4
3,45:スイッチ、44:第3液温検出手段、46:
第4液温検出手段、50:電源、51:排気ブレーキス
イッチ、52:アクセルスイッチ、53:アンチロック
スイッチ、54:排気ブレーキ、55:圧力スイッチ、
57:クラッチスイッチ、60:第1アンド回路、6
1,62,69:ノット回路、64:オア回路、68:
第2アンド回路、91,92:フロント摩擦ブレーキ装
置(摩擦ブレーキ装置)、93:空気倍力装置、94:
デュアルエアブレーキバルブ(ブレーキバルブ)、94
a:ブレーキペダル、95,101:配管、96:開閉
バルブ、97:オリフィス、98:逆止弁、99:ブレ
ーキスイッチ(ブレーキ解除状態検出手段)、100:
速度検出手段、102:配管、103,104:リヤ摩
擦ブレーキ装置(摩擦ブレーキ装置)、105:第3ア
ンド回路、(1):OFF位置、(2):低圧位置(O
N位置)、(3):高圧位置(ON位置)。
Claims (2)
- 【請求項1】 車輪と共に回転する回転軸に設けられ、
常時作動液体が充填されると共に、ロータ及び非回転の
ステータを備える流体式リターダと、駆動装置によつて
駆動され、該ロータと該回転軸とを接続又は切断するク
ラッチ装置と、該流体式リターダの作動液体入口と作動
液体出口との間を接続する閉回路と、該閉回路内の作動
液体に空気圧を作用させる空液変換装置と、圧力空気源
から空液変換装置に導入すると共に摩擦ブレーキ装置に
作用させる空気を所定の圧力に減圧する減圧バルブと、
該駆動装置によつてクラッチ装置を切断して流体式リタ
ーダの不作動状態を与えるOFF位置、及びクラッチ装
置を接続すると共に、該閉回路内の作動液体に所定の圧
力の空気を作用させるON位置を有するリターダスイッ
チと、ブレーキペダルの踏み込みに応じて該圧力空気源
からの圧力空気を通過させ、該摩擦ブレーキ装置を作動
させるブレーキバルブと、該ブレーキペダルの踏み込み
解除状態を検出するブレーキ解除状態検出手段と、該摩
擦ブレーキ装置に作用する該減圧バルブからの所定の圧
力の空気を遮断すると共に該摩擦ブレーキ装置に作用す
る該ブレーキバルブからの空気を導入するサービスブレ
ーキ位置、及び該摩擦ブレーキ装置に作用する該減圧バ
ルブからの所定の圧力の空気を導入すると共に該摩擦ブ
レーキ装置に作用する該ブレーキバルブからの空気を遮
断するリターダブレーキ位置を備える開閉バルブと、所
定走行速度以下であることを検出する速度検出手段とを
備え、該リターダスイッチがON位置であると共に、該
速度検出手段によつて所定走行速度以下であることが検
出され、かつ、該ブレーキ解除状態検出手段によつて該
ブレーキペダルが踏み込み解除状態にあることが検出さ
れた際、前記開閉バルブにリターダブレーキ位置を採ら
せることを特徴とする流体式リターダ制御装置。 - 【請求項2】 摩擦ブレーキ装置に作用する減圧バルブ
からの所定の圧力の空気を緩徐に流通させるオリフィス
を備えることを特徴とする請求項1の流体式リターダ制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9007192A JPH05262211A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 流体式リターダ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9007192A JPH05262211A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 流体式リターダ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05262211A true JPH05262211A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=13988306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9007192A Pending JPH05262211A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 流体式リターダ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05262211A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113339145A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-09-03 | 符德 | 一种基于制动踏板的辅助排气制动系统的联动机构 |
CN114183484A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-03-15 | 富奥汽车零部件股份有限公司 | 加载系统及泵式缓速器 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP9007192A patent/JPH05262211A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113339145A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-09-03 | 符德 | 一种基于制动踏板的辅助排气制动系统的联动机构 |
CN113339145B (zh) * | 2021-06-29 | 2023-05-05 | 东莞市金久鼎电子科技有限公司 | 一种基于制动踏板的辅助排气制动系统的联动机构 |
CN114183484A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-03-15 | 富奥汽车零部件股份有限公司 | 加载系统及泵式缓速器 |
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