JPH05261941A - インクジェット記録方法及びインクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録方法及びインクジェット記録ヘッドInfo
- Publication number
- JPH05261941A JPH05261941A JP4061799A JP6179992A JPH05261941A JP H05261941 A JPH05261941 A JP H05261941A JP 4061799 A JP4061799 A JP 4061799A JP 6179992 A JP6179992 A JP 6179992A JP H05261941 A JPH05261941 A JP H05261941A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- head
- black
- orifice
- cyan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14016—Structure of bubble jet print heads
- B41J2/14032—Structure of the pressure chamber
- B41J2/14056—Plural heating elements per ink chamber
Landscapes
- Facsimile Heads (AREA)
- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラーイメージとブラック文字との混在文書
を印写する場合に、ブラックインクの画素径を大きくし
てブラック文字を太くくっきりと印写し、及び、カラー
用インク(イエロー、マゼンタ、シアンの各インク)の
画素の配列密度を密にして高精細なカラーイメージを印
写する。 【構成】 ブラックインクとイエローインクとマゼンタ
インクとシアンインクとの4色のインクで印写を行なう
インクジェット記録方法において、ブラックインクの画
素径を他のインクの画素径より大きくするようにした。
を印写する場合に、ブラックインクの画素径を大きくし
てブラック文字を太くくっきりと印写し、及び、カラー
用インク(イエロー、マゼンタ、シアンの各インク)の
画素の配列密度を密にして高精細なカラーイメージを印
写する。 【構成】 ブラックインクとイエローインクとマゼンタ
インクとシアンインクとの4色のインクで印写を行なう
インクジェット記録方法において、ブラックインクの画
素径を他のインクの画素径より大きくするようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー印写を行なうこ
とができるインクジェット記録方法及びインクジェット
記録ヘッドに関する。
とができるインクジェット記録方法及びインクジェット
記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録方法は、記録時にお
ける騒音の発生が無視できる程度に極めて小さいという
点で、オフィス用等として注目されている。その中で、
高速記録が可能であり、しかも、普通紙に特別の定着処
理を必要とせずに記録を行なうことができる、所謂、イ
ンクジェット記録方法は極めて有力な記録方法であり、
これまでにも、様々な方式が提案され、又は、既に製品
化されて実用されている。
ける騒音の発生が無視できる程度に極めて小さいという
点で、オフィス用等として注目されている。その中で、
高速記録が可能であり、しかも、普通紙に特別の定着処
理を必要とせずに記録を行なうことができる、所謂、イ
ンクジェット記録方法は極めて有力な記録方法であり、
これまでにも、様々な方式が提案され、又は、既に製品
化されて実用されている。
【0003】このようなインクジェット記録方法は、所
謂インクと称される記録液体の小滴(インク滴)を飛翔
させ、このインク滴を被記録体に付着させて記録を行な
うもので、インク滴の発生方法及び発生したインク滴の
飛翔方向を制御するための制御方法により、幾つかの方
式に大別されているが、いずれの方式においてもカラー
印写が容易に実現できるというメリットを活かし、従来
よりカラー印写装置に適用する方法が数多く提案されて
いる。
謂インクと称される記録液体の小滴(インク滴)を飛翔
させ、このインク滴を被記録体に付着させて記録を行な
うもので、インク滴の発生方法及び発生したインク滴の
飛翔方向を制御するための制御方法により、幾つかの方
式に大別されているが、いずれの方式においてもカラー
印写が容易に実現できるというメリットを活かし、従来
よりカラー印写装置に適用する方法が数多く提案されて
いる。
【0004】それらの中で、特公平1−51346号公
報に開示されたものがあり、これは、複数個のオリフィ
スから異なった2色以上のインク滴を吐出してカラー印
写を行なえるようにしたインクジェット記録装置(カラ
ーインクジェット記録装置)において、少なくとも1色
のインクを加熱又は冷却して液粘度を調整することによ
り各インクの粘性抵抗をそろえ、均一なインク滴の突出
を行なわせ、画素ずれ(ドットずれ)や色ムラの少ない
良質なカラーインクジェット記録画像を得るというもの
である。
報に開示されたものがあり、これは、複数個のオリフィ
スから異なった2色以上のインク滴を吐出してカラー印
写を行なえるようにしたインクジェット記録装置(カラ
ーインクジェット記録装置)において、少なくとも1色
のインクを加熱又は冷却して液粘度を調整することによ
り各インクの粘性抵抗をそろえ、均一なインク滴の突出
を行なわせ、画素ずれ(ドットずれ)や色ムラの少ない
良質なカラーインクジェット記録画像を得るというもの
である。
【0005】また、特公平1−51347号公報に開示
されたものは、複数個のオリフィスから異なった2色以
上のインク滴を吐出するカラーインクジェット記録装置
において、液室(インクを貯留する共通インク室からオ
リフィスまでの流路部分)が各インクによって異なる液
室長さを持つ場合、各インクに加える印加エネルギーを
調整することにより、画素ずれや色ムラの少ない良質な
カラーインクジェット記録画像を得るというものであ
る。
されたものは、複数個のオリフィスから異なった2色以
上のインク滴を吐出するカラーインクジェット記録装置
において、液室(インクを貯留する共通インク室からオ
リフィスまでの流路部分)が各インクによって異なる液
室長さを持つ場合、各インクに加える印加エネルギーを
調整することにより、画素ずれや色ムラの少ない良質な
カラーインクジェット記録画像を得るというものであ
る。
【0006】さらに、特公昭63−33459号公報に
開示されたものは、複数の液室を持ち、異なった2色以
上のインク滴を吐出するカラーインクジェット記録装置
において、液室が各インクによって異なる液室長さを持
つ場合、各インクの液粘度を調整することにより、各イ
ンクごとの画素ずれや色ムラが無くなり、良質なカラー
インクジェット記録画像を得るというものである。
開示されたものは、複数の液室を持ち、異なった2色以
上のインク滴を吐出するカラーインクジェット記録装置
において、液室が各インクによって異なる液室長さを持
つ場合、各インクの液粘度を調整することにより、各イ
ンクごとの画素ずれや色ムラが無くなり、良質なカラー
インクジェット記録画像を得るというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の発明は、いずれ
もカラー印写を行なう際にインクの色ごとにその飛翔特
性等が微妙に異なることによる被記録体上での画素ずれ
等を補償し、各インクの画素が一定になるようにして高
画質を達成しようというものである。つまり、これらの
発明の主眼は、全ての色のインクの画素の均一性を狙っ
たものであり、その点に関してはほぼ初期の目的が達成
されている。
もカラー印写を行なう際にインクの色ごとにその飛翔特
性等が微妙に異なることによる被記録体上での画素ずれ
等を補償し、各インクの画素が一定になるようにして高
画質を達成しようというものである。つまり、これらの
発明の主眼は、全ての色のインクの画素の均一性を狙っ
たものであり、その点に関してはほぼ初期の目的が達成
されている。
【0008】しかし、近年のコンピューターグラフィッ
クス、デスクトップパブリッシング、デスクトッププレ
ゼンテーション等の発展,普及により、カラーイメージ
と文字(主にブラック)との混在文書、あるいは、OH
P(オーバーヘッドプロジェクタ)等が一般のオフィス
で頻繁に使われるようになると共に、単に全てのインク
の画素をそろえただけでは様々な不都合な点が生じてい
る。
クス、デスクトップパブリッシング、デスクトッププレ
ゼンテーション等の発展,普及により、カラーイメージ
と文字(主にブラック)との混在文書、あるいは、OH
P(オーバーヘッドプロジェクタ)等が一般のオフィス
で頻繁に使われるようになると共に、単に全てのインク
の画素をそろえただけでは様々な不都合な点が生じてい
る。
【0009】例えば、カラーイメージとブラック文字と
の混在文書においては、カラーイメージはその種類にも
よるが、一般には多値出力で印写することが望まれ、ブ
ラックの文字は2値出力で十分であることが多い。この
ような場合、そのカラーイメージに必要とされる階調数
を、1つの画素の大きさを連続的に変化させ、或いは、
1つの画素の濃度を連続的に変化させて実現できれば理
想的であるが、実際には、インクジェット記録において
は実現できないため、ディザ法などの疑似階調表現技術
が使用されている。その際、n×n(nは自然数)のマ
トリックスを使用して1つの画素を表現するため、階調
表現が実現できるのとは裏腹に解像度の低下を招くとい
う問題がある。
の混在文書においては、カラーイメージはその種類にも
よるが、一般には多値出力で印写することが望まれ、ブ
ラックの文字は2値出力で十分であることが多い。この
ような場合、そのカラーイメージに必要とされる階調数
を、1つの画素の大きさを連続的に変化させ、或いは、
1つの画素の濃度を連続的に変化させて実現できれば理
想的であるが、実際には、インクジェット記録において
は実現できないため、ディザ法などの疑似階調表現技術
が使用されている。その際、n×n(nは自然数)のマ
トリックスを使用して1つの画素を表現するため、階調
表現が実現できるのとは裏腹に解像度の低下を招くとい
う問題がある。
【0010】従って、このような方法で高解像度を保ち
つつ階調表現を行なうには、1つ1つの画素を非常に小
さくし、かつ、高密度に印写できるようにすることが必
要である。一方、ブラック文字を印写する際は、2値記
録で十分であり、必要以上に高解像度、高密度印写を行
なおうとすると、いたずらにコストがかさむばかりとな
る。
つつ階調表現を行なうには、1つ1つの画素を非常に小
さくし、かつ、高密度に印写できるようにすることが必
要である。一方、ブラック文字を印写する際は、2値記
録で十分であり、必要以上に高解像度、高密度印写を行
なおうとすると、いたずらにコストがかさむばかりとな
る。
【0011】また、カラーイメージとブラック文字との
混在文書が頻繁に印写されるような場合には、文書作成
上の要求として、文字をくっきりと表現してメリハリの
ある文書を作成したいという要求もある。
混在文書が頻繁に印写されるような場合には、文書作成
上の要求として、文字をくっきりと表現してメリハリの
ある文書を作成したいという要求もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ブラックインクとイエローインクとマゼンタインクとシ
アンインクとの4色のインクで印写を行なうインクジェ
ット記録方法において、ブラックインクの画素径を他の
インクの画素径より大きくするようにした。
ブラックインクとイエローインクとマゼンタインクとシ
アンインクとの4色のインクで印写を行なうインクジェ
ット記録方法において、ブラックインクの画素径を他の
インクの画素径より大きくするようにした。
【0013】請求項2記載の発明は、ブラックインクと
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の配列密度をブラックインクの画素の配列密度
より密にするようにした。
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の配列密度をブラックインクの画素の配列密度
より密にするようにした。
【0014】請求項3記載の発明は、ブラックインクと
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の形成頻度をブラックインクの画素の形成頻度
より大きくするようにした。
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の形成頻度をブラックインクの画素の形成頻度
より大きくするようにした。
【0015】請求項4記載の発明は、ブラックインクを
インク滴として吐出させるオリフィスを備えたブラック
ヘッドと、イエローインクをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたイエローヘッドと、マゼンタインク
をインク滴として吐出させるオリフィスを備えたマゼン
タヘッドと、シアンヘッドをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたシアンヘッドとを有するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、前記ブラックヘッドにおける
前記オリフィスのサイズを他のヘッドにおける前記オリ
フィスのサイズより大きくした。
インク滴として吐出させるオリフィスを備えたブラック
ヘッドと、イエローインクをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたイエローヘッドと、マゼンタインク
をインク滴として吐出させるオリフィスを備えたマゼン
タヘッドと、シアンヘッドをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたシアンヘッドとを有するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、前記ブラックヘッドにおける
前記オリフィスのサイズを他のヘッドにおける前記オリ
フィスのサイズより大きくした。
【0016】請求項5記載の発明は、ブラックインクに
対して吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出
エネルギーが与えられたブラックインクをインク滴とし
て吐出させるオリフィスとを備えたブラックヘッドと、
イエローインクに対して吐出エネルギーを与えるエネル
ギー作用部と吐出エネルギーが与えられたイエローイン
クをインク滴として吐出させるオリフィスとを備えたイ
エローヘッドと、マゼンタインクに対して吐出エネルギ
ーを与えるエネルギー作用部と吐出エネルギーが与えら
れたマゼンタインクをインク滴として吐出させるオリフ
ィスとを備えたマゼンタヘッドと、シアンインクに対し
て吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出エネ
ルギーが与えられたシアンインクをインク滴として吐出
させるオリフィスとを備えたシアンヘッドとを有するイ
ンクジェット記録ヘッドにおいて、前記ブラックヘッド
における前記エネルギー作用部を他の前記ヘッドにおけ
る前記エネルギー作用部より大きくした。
対して吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出
エネルギーが与えられたブラックインクをインク滴とし
て吐出させるオリフィスとを備えたブラックヘッドと、
イエローインクに対して吐出エネルギーを与えるエネル
ギー作用部と吐出エネルギーが与えられたイエローイン
クをインク滴として吐出させるオリフィスとを備えたイ
エローヘッドと、マゼンタインクに対して吐出エネルギ
ーを与えるエネルギー作用部と吐出エネルギーが与えら
れたマゼンタインクをインク滴として吐出させるオリフ
ィスとを備えたマゼンタヘッドと、シアンインクに対し
て吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出エネ
ルギーが与えられたシアンインクをインク滴として吐出
させるオリフィスとを備えたシアンヘッドとを有するイ
ンクジェット記録ヘッドにおいて、前記ブラックヘッド
における前記エネルギー作用部を他の前記ヘッドにおけ
る前記エネルギー作用部より大きくした。
【0017】請求項6記載の発明は、ブラックインクを
吐出する複数個のオリフィスを備えたブラックヘッド
と、イエローインクを吐出する複数個のオリフィスを備
えたイエローヘッドと、マゼンタインクを吐出する複数
個のオリフィスを備えたマゼンタヘッドと、シアンイン
クを吐出する複数個のオリフィスを備えたシアンヘッド
とを有するインクジェット記録ヘッドにおいて、前記イ
エローヘッドと前記マゼンタヘッドと前記シアンヘッド
とにおける前記オリフィスの配列密度を前記ブラックヘ
ッドにおける前記オリフィスの配列密度より密にした。
吐出する複数個のオリフィスを備えたブラックヘッド
と、イエローインクを吐出する複数個のオリフィスを備
えたイエローヘッドと、マゼンタインクを吐出する複数
個のオリフィスを備えたマゼンタヘッドと、シアンイン
クを吐出する複数個のオリフィスを備えたシアンヘッド
とを有するインクジェット記録ヘッドにおいて、前記イ
エローヘッドと前記マゼンタヘッドと前記シアンヘッド
とにおける前記オリフィスの配列密度を前記ブラックヘ
ッドにおける前記オリフィスの配列密度より密にした。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明では、ブラックインクの画
素径が他のインクの画素径より大きいため、カラーイメ
ージとブラック文字との混在文書を印写した場合に、ブ
ラック文字が太くくっきりと印写され、メリハリのある
文書となる。
素径が他のインクの画素径より大きいため、カラーイメ
ージとブラック文字との混在文書を印写した場合に、ブ
ラック文字が太くくっきりと印写され、メリハリのある
文書となる。
【0019】請求項2記載の発明では、イエローインク
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の配列密度が
ブラックインクの画素の配列密度より密であるため、カ
ラーイメージの印写が高精細に行なわれる。
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の配列密度が
ブラックインクの画素の配列密度より密であるため、カ
ラーイメージの印写が高精細に行なわれる。
【0020】請求項3記載の発明では、イエローインク
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の形成頻度が
ブラックインクの画素の形成頻度より大きいため、カラ
ーイメージ部の印写時にも印写速度を低下させることな
く印写を行なえる。
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の形成頻度が
ブラックインクの画素の形成頻度より大きいため、カラ
ーイメージ部の印写時にも印写速度を低下させることな
く印写を行なえる。
【0021】請求項4記載の発明では、サイズの大きい
オリフィスから吐出されたブラックインクのインク滴が
他のインクのインク滴より大きくなると共にブラックイ
ンクの画素径が他のインクの画素径より大きくなり、カ
ラーイメージとブラック文字との混在文書を印写した場
合に、ブラック文字が太くくっきりと印写され、メリハ
リのある文書となる。
オリフィスから吐出されたブラックインクのインク滴が
他のインクのインク滴より大きくなると共にブラックイ
ンクの画素径が他のインクの画素径より大きくなり、カ
ラーイメージとブラック文字との混在文書を印写した場
合に、ブラック文字が太くくっきりと印写され、メリハ
リのある文書となる。
【0022】請求項5記載の発明では、エネルギー作用
部が大きくなることに伴ってインクに与えられる吐出エ
ネルギーも大きくなり、さらに、吐出エネルギーが大き
くなることに伴って吐出するインク滴も大きくなるた
め、ブラックインクに与えられる吐出エネルギーが他の
インクに与えられる吐出エネルギーより大きくなると共
に吐出するブラックインクのインク滴が他のインクのイ
ンク滴より大きくなり、従って、ブラックインクの画素
径が他のインクの画素径より大きくなり、カラーイメー
ジとブラック文字との混在文書を印写した場合に、ブラ
ック文字が太くくっきりと印写され、メリハリのある文
書となる。
部が大きくなることに伴ってインクに与えられる吐出エ
ネルギーも大きくなり、さらに、吐出エネルギーが大き
くなることに伴って吐出するインク滴も大きくなるた
め、ブラックインクに与えられる吐出エネルギーが他の
インクに与えられる吐出エネルギーより大きくなると共
に吐出するブラックインクのインク滴が他のインクのイ
ンク滴より大きくなり、従って、ブラックインクの画素
径が他のインクの画素径より大きくなり、カラーイメー
ジとブラック文字との混在文書を印写した場合に、ブラ
ック文字が太くくっきりと印写され、メリハリのある文
書となる。
【0023】請求項6記載の発明では、イエローインク
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の配列密度が
ブラックインクの画素の配列密度より密になり、カラー
イメージの印写が高精細に行なわれる。
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の配列密度が
ブラックインクの画素の配列密度より密になり、カラー
イメージの印写が高精細に行なわれる。
【0024】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1乃至図7に基づ
いて説明する。まず、図1はカラー印写を行なうことが
できるインクジェット記録ヘッドの全体構成を示した斜
視図であり、このインクジェット記録ヘッドは、ブラッ
クインクを吐出するブラックヘッド(B)1と、イエロ
ーインクを吐出するイエローヘッド(Y)2と、マゼン
タインクを吐出するマゼンタヘッド(M)3と、シアン
インクを吐出するシアンヘッド(C)4とを積層するこ
とによって形成されている。なお、イエローヘッド2と
マゼンタヘッド3とシアンヘッド4との構造は同一であ
り、ブラックヘッド1は前記ヘッド2〜3に対して基本
的構造は同一であるが後述するようにオリフィスのサイ
ズや配列密度及びエネルギー作用部のサイズ等が異なっ
ている。
いて説明する。まず、図1はカラー印写を行なうことが
できるインクジェット記録ヘッドの全体構成を示した斜
視図であり、このインクジェット記録ヘッドは、ブラッ
クインクを吐出するブラックヘッド(B)1と、イエロ
ーインクを吐出するイエローヘッド(Y)2と、マゼン
タインクを吐出するマゼンタヘッド(M)3と、シアン
インクを吐出するシアンヘッド(C)4とを積層するこ
とによって形成されている。なお、イエローヘッド2と
マゼンタヘッド3とシアンヘッド4との構造は同一であ
り、ブラックヘッド1は前記ヘッド2〜3に対して基本
的構造は同一であるが後述するようにオリフィスのサイ
ズや配列密度及びエネルギー作用部のサイズ等が異なっ
ている。
【0025】ここで、前記ヘッド1〜4の構造をイエロ
ーヘッド2を例に挙げて図2乃至図4に基づいて説明す
る。なお、図面を簡単化するために、形成されているオ
リフィス5の数は少なくしてある。このイエローヘッド
2は、発熱体基板6と蓋基板7とを接合させることによ
り形成されており、発熱体基板6は、シリコン基板8上
にウエハプロセスによって個別電極9と共通電極10と
エネルギー作用部である発熱体11とを形成することに
よって構成されている。一方、前記蓋基板7には、イン
ク(イエローインク)12が導入される流路13を形成
するための溝14と、流路13に導入されるインク12
を収容する共通インク室(図示せず)を形成するための
凹部領域15とが形成されており、これらの発熱体基板
6と蓋基板7とを図2に示すように接合させることによ
り、前記流路13及び前記共通インク室が形成される。
なお、発熱体基板6と蓋基板7とを接合させた状態にお
いては、前記流路13の底面部に前記発熱体11が位置
し、流路13の端部にはこれらの流路13に導入された
インク12の一部をインク滴として吐出させるための前
記オリフィス5が形成されている。また、前記蓋基板7
には、供給手段(図示せず)によって前記供給インク室
内にインク12を供給するためのインク流入口16が形
成されている。
ーヘッド2を例に挙げて図2乃至図4に基づいて説明す
る。なお、図面を簡単化するために、形成されているオ
リフィス5の数は少なくしてある。このイエローヘッド
2は、発熱体基板6と蓋基板7とを接合させることによ
り形成されており、発熱体基板6は、シリコン基板8上
にウエハプロセスによって個別電極9と共通電極10と
エネルギー作用部である発熱体11とを形成することに
よって構成されている。一方、前記蓋基板7には、イン
ク(イエローインク)12が導入される流路13を形成
するための溝14と、流路13に導入されるインク12
を収容する共通インク室(図示せず)を形成するための
凹部領域15とが形成されており、これらの発熱体基板
6と蓋基板7とを図2に示すように接合させることによ
り、前記流路13及び前記共通インク室が形成される。
なお、発熱体基板6と蓋基板7とを接合させた状態にお
いては、前記流路13の底面部に前記発熱体11が位置
し、流路13の端部にはこれらの流路13に導入された
インク12の一部をインク滴として吐出させるための前
記オリフィス5が形成されている。また、前記蓋基板7
には、供給手段(図示せず)によって前記供給インク室
内にインク12を供給するためのインク流入口16が形
成されている。
【0026】つぎに、前記発熱体11、オリフィス5及
びその周辺部の構造について図5及び図6に基づいて説
明する。前記シリコン基板8の上面には蓄熱層17が形
成され、この蓄熱層17上に発熱体層18が形成され、
発熱体層18上に前記個別電極9と共通電極10とが形
成されている。そして、前記発熱体層18のうち前記個
別電極9と共通電極10とに挾まれた部分が前記発熱体
11とされている。さらに、これらの個別電極9、共通
電極10及び発熱体11上には保護層19が形成されて
いる。
びその周辺部の構造について図5及び図6に基づいて説
明する。前記シリコン基板8の上面には蓄熱層17が形
成され、この蓄熱層17上に発熱体層18が形成され、
発熱体層18上に前記個別電極9と共通電極10とが形
成されている。そして、前記発熱体層18のうち前記個
別電極9と共通電極10とに挾まれた部分が前記発熱体
11とされている。さらに、これらの個別電極9、共通
電極10及び発熱体11上には保護層19が形成されて
いる。
【0027】ここで、前記発熱体層18を構成する材料
として有用なものには、例えば、タンタル−SiO2の
混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−パラジウム合
金、シリコン半導体、あるいはハフニウム、ランタン、
ジルコニウム、チタン、タンタル、タングステン、モリ
ブデン、ニオブ、クロム、バナジウム等の金属の硼化物
が挙げられる。これらの発熱体層18を構成する材料の
中で、特に金属硼化物が優れたものとして挙げることが
でき、その中でも最も特性の優れているのが硼化ハフニ
ウムであり、次いで、硼化ジルコニウム、硼化ランタ
ン、硼化タンタル、硼化バナジウム、硼化ニオブの順と
なっている。
として有用なものには、例えば、タンタル−SiO2の
混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−パラジウム合
金、シリコン半導体、あるいはハフニウム、ランタン、
ジルコニウム、チタン、タンタル、タングステン、モリ
ブデン、ニオブ、クロム、バナジウム等の金属の硼化物
が挙げられる。これらの発熱体層18を構成する材料の
中で、特に金属硼化物が優れたものとして挙げることが
でき、その中でも最も特性の優れているのが硼化ハフニ
ウムであり、次いで、硼化ジルコニウム、硼化ランタ
ン、硼化タンタル、硼化バナジウム、硼化ニオブの順と
なっている。
【0028】前記発熱体層18は、上記の材料を用いて
電子ビーム蒸着やスパッタリング等の手法を用いて形成
することができる。そして、この発熱体層18のうち前
記個別電極9と共通電極10とに挾まれた部分である前
記発熱体11の膜厚は、単位時間当たりの発熱量が所望
通りとなるように、その面積、材質及び形状、更には実
際面での消費電力等に従って決定されるものであるが、
通常の場合、0.001〜5μm、好適には0.01〜
1μmとされる。
電子ビーム蒸着やスパッタリング等の手法を用いて形成
することができる。そして、この発熱体層18のうち前
記個別電極9と共通電極10とに挾まれた部分である前
記発熱体11の膜厚は、単位時間当たりの発熱量が所望
通りとなるように、その面積、材質及び形状、更には実
際面での消費電力等に従って決定されるものであるが、
通常の場合、0.001〜5μm、好適には0.01〜
1μmとされる。
【0029】前記個別電極9及び共通電極10を構成す
る材料としては、通常使用されている電極材料の多くの
ものが有効に使用され、例えば、Al、Ag、Au、P
t、Cu等が挙げられる。これらを使用して蒸着等の手
法で所定位置に、所定の大きさ、形状、厚さで設けられ
ている。
る材料としては、通常使用されている電極材料の多くの
ものが有効に使用され、例えば、Al、Ag、Au、P
t、Cu等が挙げられる。これらを使用して蒸着等の手
法で所定位置に、所定の大きさ、形状、厚さで設けられ
ている。
【0030】前記保護層19に要求される特性は、前記
発熱体11で発生した熱をインク12に効果的に伝達す
ることを妨げず、かつ、インク12から発熱体11や電
極9,10を化学的、物理的に保護すると共に、インク
12を通じて電極9,10間がショートしたり隣接する
電極9,10間が電気的にリークしたりすることを防止
することである。保護層19を構成する材料として有用
なものには、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸
化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸
化ジルコニウム等が挙げられ、これらは、電子ビーム蒸
着やスパッタリング等の手法を用いて形成することがで
きる。また、保護層19の膜厚は、通常は0.01〜1
0μm、好適には0.1〜5μm、最適には0.1〜3
μmである。
発熱体11で発生した熱をインク12に効果的に伝達す
ることを妨げず、かつ、インク12から発熱体11や電
極9,10を化学的、物理的に保護すると共に、インク
12を通じて電極9,10間がショートしたり隣接する
電極9,10間が電気的にリークしたりすることを防止
することである。保護層19を構成する材料として有用
なものには、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸
化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸
化ジルコニウム等が挙げられ、これらは、電子ビーム蒸
着やスパッタリング等の手法を用いて形成することがで
きる。また、保護層19の膜厚は、通常は0.01〜1
0μm、好適には0.1〜5μm、最適には0.1〜3
μmである。
【0031】つぎに、前記ヘッド1〜4におけるインク
滴20の吐出原理を図7に基づいて説明する。同図
(a)は定常状態であり、オリフィス面でインク12の
表面張力と外圧とが平衡状態に保たれている。同図
(b)は発熱体11への通電により発熱体11が加熱さ
れると共に発熱体11の表面温度が急上昇し、隣接イン
ク層に沸騰現象が起こると共に発熱体11の表面に微小
な気泡21が点在している状態である。同図(c)は発
熱体11の全面で急激に加熱された隣接インク層が瞬時
に気化して沸騰膜を作り、気泡21が成長した状態であ
る。この時、流路13内の圧力は気泡21の成長した分
だけ上昇し、オリフィス面での外圧とのバランスがくず
れ、オリフィス面からインク柱が成長し始める。同図
(d)は気泡21が最大に成長した状態であり、オリフ
ィス面から気泡21の体積に相当する分のインク12が
押し出される。この時、発熱体11は既に電流が流れて
いない状態となっており、発熱体11の表面温度は降下
しつつある。なお、気泡21の体積が最大値となるタイ
ミングは、電極9,10に対する電気パルスの印加タイ
ミングからやや遅れたものとなる。同図(e)は気泡2
1がインク12等により冷却されて収縮を開始した状態
を示す。なお、インク柱の先端部は押し出された速度を
保ちつつ前進し、インク柱の後端部では気泡21の収縮
に伴う流路13内の圧力減少により流路13内のインク
12が逆流してインク柱にくびれが生ずる。同図(f)
は、更に気泡21が収縮し、発熱体11の上面にインク
12が接することにより発熱体11の上面が更に急激に
冷却された状態である。オリフィス面では外圧が流路1
3内の圧力より高い状態となるためにメニスカスが大き
く流路9内に入り込んでいる。一方、インク柱の先端部
はインク滴20となり、記録紙(図示せず)の方向へ5
〜10m/sの速度で吐出する。同図(g)はインク滴
20の吐出が終了した後に流路13内にインク12が毛
管現象によって再び供給され、同図(a)と同じ状態に
戻った状態であり、気泡21は完全に消滅している。
滴20の吐出原理を図7に基づいて説明する。同図
(a)は定常状態であり、オリフィス面でインク12の
表面張力と外圧とが平衡状態に保たれている。同図
(b)は発熱体11への通電により発熱体11が加熱さ
れると共に発熱体11の表面温度が急上昇し、隣接イン
ク層に沸騰現象が起こると共に発熱体11の表面に微小
な気泡21が点在している状態である。同図(c)は発
熱体11の全面で急激に加熱された隣接インク層が瞬時
に気化して沸騰膜を作り、気泡21が成長した状態であ
る。この時、流路13内の圧力は気泡21の成長した分
だけ上昇し、オリフィス面での外圧とのバランスがくず
れ、オリフィス面からインク柱が成長し始める。同図
(d)は気泡21が最大に成長した状態であり、オリフ
ィス面から気泡21の体積に相当する分のインク12が
押し出される。この時、発熱体11は既に電流が流れて
いない状態となっており、発熱体11の表面温度は降下
しつつある。なお、気泡21の体積が最大値となるタイ
ミングは、電極9,10に対する電気パルスの印加タイ
ミングからやや遅れたものとなる。同図(e)は気泡2
1がインク12等により冷却されて収縮を開始した状態
を示す。なお、インク柱の先端部は押し出された速度を
保ちつつ前進し、インク柱の後端部では気泡21の収縮
に伴う流路13内の圧力減少により流路13内のインク
12が逆流してインク柱にくびれが生ずる。同図(f)
は、更に気泡21が収縮し、発熱体11の上面にインク
12が接することにより発熱体11の上面が更に急激に
冷却された状態である。オリフィス面では外圧が流路1
3内の圧力より高い状態となるためにメニスカスが大き
く流路9内に入り込んでいる。一方、インク柱の先端部
はインク滴20となり、記録紙(図示せず)の方向へ5
〜10m/sの速度で吐出する。同図(g)はインク滴
20の吐出が終了した後に流路13内にインク12が毛
管現象によって再び供給され、同図(a)と同じ状態に
戻った状態であり、気泡21は完全に消滅している。
【0032】ここで、図1に示したインクジェット記録
ヘッドにおいては、ブラックヘッド1のオリフィス5の
サイズが、カラー用ヘッド(イエローヘッド、マゼンタ
ヘッド、シアンヘッド)2〜4のオリフィス5のサイズ
より大きく形成され、さらに、カラー用ヘッド2〜4の
オリフィス5の配列密度がブラックヘッド1のオリフィ
ス5の配列密度より密に形成されている。また、発熱体
11の大きさは、ブラックヘッド1の発熱体11がカラ
ー用ヘッド2〜4の発熱体11より大きく形成されてい
る。
ヘッドにおいては、ブラックヘッド1のオリフィス5の
サイズが、カラー用ヘッド(イエローヘッド、マゼンタ
ヘッド、シアンヘッド)2〜4のオリフィス5のサイズ
より大きく形成され、さらに、カラー用ヘッド2〜4の
オリフィス5の配列密度がブラックヘッド1のオリフィ
ス5の配列密度より密に形成されている。また、発熱体
11の大きさは、ブラックヘッド1の発熱体11がカラ
ー用ヘッド2〜4の発熱体11より大きく形成されてい
る。
【0033】このような構成において、ブラックヘッド
1のオリフィス5のサイズがカラー用ヘッド2〜4のオ
リフィス5のサイズより大きいため、オリフィス5から
吐出するブラックインクのインク滴20が大きくなり、
ブラックインクの画素径がカラー用インク(イエローイ
ンク、マゼンタインク、シアンインク)の画素径より大
きくなる。このため、カラーイメージとブラック文字と
の混在文書を印写した場合、ブラック文字が太くくっき
りと印写され、メリハリのある文書になる。
1のオリフィス5のサイズがカラー用ヘッド2〜4のオ
リフィス5のサイズより大きいため、オリフィス5から
吐出するブラックインクのインク滴20が大きくなり、
ブラックインクの画素径がカラー用インク(イエローイ
ンク、マゼンタインク、シアンインク)の画素径より大
きくなる。このため、カラーイメージとブラック文字と
の混在文書を印写した場合、ブラック文字が太くくっき
りと印写され、メリハリのある文書になる。
【0034】さらに、ブラックヘッド1の発熱体11が
カラー用ヘッド2〜4の発熱体11より大きく形成され
ているため、インク滴20を吐出させるためにブラック
インクに与えられる吐出エネルギーがカラー用インクに
与えられる吐出エネルギーより大きくなり、これによっ
てもブラックインクの画素径が他のインクの画素径より
大きくなり、カラーイメージとブラック文字との混在文
書を印写した場合に、ブラック文字が太くくっきりと印
写され、メリハリのある文書となる。
カラー用ヘッド2〜4の発熱体11より大きく形成され
ているため、インク滴20を吐出させるためにブラック
インクに与えられる吐出エネルギーがカラー用インクに
与えられる吐出エネルギーより大きくなり、これによっ
てもブラックインクの画素径が他のインクの画素径より
大きくなり、カラーイメージとブラック文字との混在文
書を印写した場合に、ブラック文字が太くくっきりと印
写され、メリハリのある文書となる。
【0035】また、カラー用ヘッド2〜4のオリフィス
5の配列密度がブラックヘッド1のオリフィス5の配列
密度より密になっているため、ディザマトリクス等によ
る疑似階調記録を行なっても、カラーイメージの印写を
高精細に行なえる。
5の配列密度がブラックヘッド1のオリフィス5の配列
密度より密になっているため、ディザマトリクス等によ
る疑似階調記録を行なっても、カラーイメージの印写を
高精細に行なえる。
【0036】また、印写を行なう際に、カラー用インク
の画素を形成する頻度をブラックインクの画素を形成す
る頻度より大きくなるように各ヘッド1〜4を駆動する
ことにより、カラー用インクの画素の形成がブラックイ
ンクの画素の形成より高密度で行なわれることとなり、
カラー用インクの画素の形成スピードとブラックインク
の画素の形成スピードとのバランスがとれ、カラーイメ
ージ部の印写時においても印写速度を低下させることな
く印写を行なえる。
の画素を形成する頻度をブラックインクの画素を形成す
る頻度より大きくなるように各ヘッド1〜4を駆動する
ことにより、カラー用インクの画素の形成がブラックイ
ンクの画素の形成より高密度で行なわれることとなり、
カラー用インクの画素の形成スピードとブラックインク
の画素の形成スピードとのバランスがとれ、カラーイメ
ージ部の印写時においても印写速度を低下させることな
く印写を行なえる。
【0037】なお、本実施例においては、ブラックイン
クの画素径をカラー用インクの画素径より大きくするた
めに、オリフィス5のサイズを変えたり発熱体11の大
きさを変えたりすることを例に挙げて説明したが、発熱
体11へ入力する電圧の大きさやパルス幅をブラックヘ
ッド1において大きくすることによってもブラックイン
クの画素径を大きくすることができる。
クの画素径をカラー用インクの画素径より大きくするた
めに、オリフィス5のサイズを変えたり発熱体11の大
きさを変えたりすることを例に挙げて説明したが、発熱
体11へ入力する電圧の大きさやパルス幅をブラックヘ
ッド1において大きくすることによってもブラックイン
クの画素径を大きくすることができる。
【0038】また、各インクに対してインク処方をする
ことによってもブラックインクの画素径をカラー用イン
クの画素径より大きくすることができる。例えば、カラ
ー用インクのPH値をブラックインクより高くすると、
このPH値の高いカラー用インクは用紙に付着した際に
用紙の繊維の深さ方向に浸透して横方向には広がらなく
なり、カラー用インクの画素径が小さくなると共に相対
的にブラックインクの画素径が大きくなる。また、それ
ぞれのインク中に含まれるグリセリンやジエチレングリ
コール等の湿潤剤の量を変化させ、用紙上における画素
の広がり度合いを変えることによっても画素径の調整を
行なえる。
ことによってもブラックインクの画素径をカラー用イン
クの画素径より大きくすることができる。例えば、カラ
ー用インクのPH値をブラックインクより高くすると、
このPH値の高いカラー用インクは用紙に付着した際に
用紙の繊維の深さ方向に浸透して横方向には広がらなく
なり、カラー用インクの画素径が小さくなると共に相対
的にブラックインクの画素径が大きくなる。また、それ
ぞれのインク中に含まれるグリセリンやジエチレングリ
コール等の湿潤剤の量を変化させ、用紙上における画素
の広がり度合いを変えることによっても画素径の調整を
行なえる。
【0039】ついで、本発明の第二の実施例を図8及び
図9に基づいて説明する。本実施例のインクジェット記
録ヘッドは、インク12が導入される流路13内にエネ
ルギー作用部であるピエゾ素子22を設けたドロップオ
ンデマンド方式のものである。ピエゾ素子22にパルス
状の信号電圧を印加して図8(a)に示すようにピエゾ
素子22を歪ませると、流路13の容積が減少すると共
に圧力波が発生し、その圧力波によってオリフィス5か
らインク滴21が吐出する。同図(b)はピエゾ素子2
2の歪がなくなって流路13の容積が増大し、その流路
13中にインク12が導入された状態である。なお、図
9は複数個のオリフィス5が形成された一つのヘッドを
示したものであり、このようなヘッドを、吐出させる4
色のインク(ブラックインク、イエローインク、マゼン
タインク、シアンインク)に応じて4個積層することに
より、カラー印写を行なうことができるインクジェット
記録ヘッドが構成されている。
図9に基づいて説明する。本実施例のインクジェット記
録ヘッドは、インク12が導入される流路13内にエネ
ルギー作用部であるピエゾ素子22を設けたドロップオ
ンデマンド方式のものである。ピエゾ素子22にパルス
状の信号電圧を印加して図8(a)に示すようにピエゾ
素子22を歪ませると、流路13の容積が減少すると共
に圧力波が発生し、その圧力波によってオリフィス5か
らインク滴21が吐出する。同図(b)はピエゾ素子2
2の歪がなくなって流路13の容積が増大し、その流路
13中にインク12が導入された状態である。なお、図
9は複数個のオリフィス5が形成された一つのヘッドを
示したものであり、このようなヘッドを、吐出させる4
色のインク(ブラックインク、イエローインク、マゼン
タインク、シアンインク)に応じて4個積層することに
より、カラー印写を行なうことができるインクジェット
記録ヘッドが構成されている。
【0040】ここで、積層した4個のヘッドにおいて
は、第一の実施例と同様に、ブラックインクを吐出させ
るブラックヘッドのオリフィス5のサイズがカラー用ヘ
ッドのオリフィス5のサイズより大きく形成され、又
は、ブラックヘッドのピエゾ素子22がカラー用ヘッド
のピエゾ素子22より大きく形成され、或いは、ブラッ
クヘッドのピエゾ素子22を駆動する信号電圧がカラー
用ヘッドのピエゾ素子22を駆動する信号電圧より高く
設定されている。また、オリフィス5の配列密度は、カ
ラー用ヘッドがブラックヘッドより密になっている。
は、第一の実施例と同様に、ブラックインクを吐出させ
るブラックヘッドのオリフィス5のサイズがカラー用ヘ
ッドのオリフィス5のサイズより大きく形成され、又
は、ブラックヘッドのピエゾ素子22がカラー用ヘッド
のピエゾ素子22より大きく形成され、或いは、ブラッ
クヘッドのピエゾ素子22を駆動する信号電圧がカラー
用ヘッドのピエゾ素子22を駆動する信号電圧より高く
設定されている。また、オリフィス5の配列密度は、カ
ラー用ヘッドがブラックヘッドより密になっている。
【0041】このような構成において、ブラックヘッド
において、オリフィス5のサイズを大きくしたりピエゾ
素子22を大きくしたり、或いは、駆動する信号電圧を
高くしてピエゾ素子22の歪量を大きくすることによっ
て、ブラックヘッドから吐出されるブラックインクの画
素径が大きくなり、カラーイメージとブラック文字との
混在文書を印写した場合にブラック文字が太くくっきり
と印写され、メリハリのある文書となる。
において、オリフィス5のサイズを大きくしたりピエゾ
素子22を大きくしたり、或いは、駆動する信号電圧を
高くしてピエゾ素子22の歪量を大きくすることによっ
て、ブラックヘッドから吐出されるブラックインクの画
素径が大きくなり、カラーイメージとブラック文字との
混在文書を印写した場合にブラック文字が太くくっきり
と印写され、メリハリのある文書となる。
【0042】また、カラー用ヘッドのオリフィス5の配
列密度がブラックヘッドのオリフィスの配列密度より密
であるため、カラーイメージの印写が高精細に行なわれ
る。
列密度がブラックヘッドのオリフィスの配列密度より密
であるため、カラーイメージの印写が高精細に行なわれ
る。
【0043】つぎに、本発明が適用される他の形式のイ
ンクジェット記録ヘッドとしては、米国特許第3060
429号明細書に開示された方式(Tele type方式)の
ものもある。この方式は、インク滴の発生を静電吸引的
に行ない、発生したインク滴を記録信号に応じて電界制
御し、記録紙上にインク滴を選択的に付着させて記録を
行なうものであり、インクを静電吸引的に引き出す際の
駆動電圧、或いは、パルス幅を変えることにより、吸引
されて飛翔するインクの質量を変えることができる。例
えば、ブラックインクの飛翔量を他のカラーインクの飛
翔量より多くすることによって、ブラックインクの画素
径が大きくなり、カラーイメージとブラック文字との混
在文書を印写した場合にブラック文字が太くくっきりと
印写され、メリハリのある文書となる。
ンクジェット記録ヘッドとしては、米国特許第3060
429号明細書に開示された方式(Tele type方式)の
ものもある。この方式は、インク滴の発生を静電吸引的
に行ない、発生したインク滴を記録信号に応じて電界制
御し、記録紙上にインク滴を選択的に付着させて記録を
行なうものであり、インクを静電吸引的に引き出す際の
駆動電圧、或いは、パルス幅を変えることにより、吸引
されて飛翔するインクの質量を変えることができる。例
えば、ブラックインクの飛翔量を他のカラーインクの飛
翔量より多くすることによって、ブラックインクの画素
径が大きくなり、カラーイメージとブラック文字との混
在文書を印写した場合にブラック文字が太くくっきりと
印写され、メリハリのある文書となる。
【0044】また、本発明が適用される他の形式のイン
クジェット記録ヘッドとしては、米国特許第35962
75号明細書、米国特許第3298030号明細書等に
開示された方式(Sweet方式)のものもある。この方式
は、連続振動発生法によって帯電量を制御されたインク
滴を発生させ、この帯電量を制御されたインク滴を一様
の電界がかけられている偏向電極間を飛翔させ、記録紙
上に付着させることによって記録を行なうものであり、
1つのオリフィスから吐出されるインク滴の帯電量を変
化させ、偏向量を調整することによって印写密度を自由
にコントロールすることができる。つまり、カラー用イ
ンクのインク滴で形成される画素の最終印写密度は、イ
ンク滴への帯電量をコントロールして偏向量を変えるこ
とによってブラックインクの印写密度より密にすること
ができる。また、ブラックインクを吐出するオリフィス
の径をカラー用インクを吐出するオリフィスの径より大
きくすることにより、ブラックインクの画素径を大きく
し、カラーイメージとブラック文字との混在文書を印写
した場合にブラック文字が太くくっきりと印写され、メ
リハリのある文書となる。
クジェット記録ヘッドとしては、米国特許第35962
75号明細書、米国特許第3298030号明細書等に
開示された方式(Sweet方式)のものもある。この方式
は、連続振動発生法によって帯電量を制御されたインク
滴を発生させ、この帯電量を制御されたインク滴を一様
の電界がかけられている偏向電極間を飛翔させ、記録紙
上に付着させることによって記録を行なうものであり、
1つのオリフィスから吐出されるインク滴の帯電量を変
化させ、偏向量を調整することによって印写密度を自由
にコントロールすることができる。つまり、カラー用イ
ンクのインク滴で形成される画素の最終印写密度は、イ
ンク滴への帯電量をコントロールして偏向量を変えるこ
とによってブラックインクの印写密度より密にすること
ができる。また、ブラックインクを吐出するオリフィス
の径をカラー用インクを吐出するオリフィスの径より大
きくすることにより、ブラックインクの画素径を大きく
し、カラーイメージとブラック文字との混在文書を印写
した場合にブラック文字が太くくっきりと印写され、メ
リハリのある文書となる。
【0045】つぎに、本発明に係るインクジェット記録
ヘッドを実際に形成して印写を行なった具体例の結果に
ついて以下に説明する。第一の具体例は、図1に示した
ようなバブルジェット方式のインクジェット記録ヘッド
であり、カラー用ヘッド2〜4においては、オリフィス
5の数を128個、オリフィス5の配列密度を400d
pi、オリフィス5のサイズを28μm×28μm、発
熱体11のサイズを26μm×120μm、発熱体11
の抵抗値を120Ωとし、ブラックヘッド1において
は、オリフィス5の数を64個、オリフィス5の配列密
度を200dpi、オリフィス5のサイズを40μm×
40μm、発熱体11のサイズを38μm×180μ
m、発熱体5の抵抗値を125Ωとした。また、駆動時
の条件としては、カラー用ヘッド2〜4においては、発
熱体11の駆動電圧を25V、発熱体11の駆動パルス
幅を6μs、発熱体11の最大駆動周波数を6.2kH
zとし、ブラックヘッド1においては、発熱体11の駆
動電圧を28V、発熱体11の駆動パルス幅を7μs、
発熱体11の最大駆動周波数を3.6kHzとした。
ヘッドを実際に形成して印写を行なった具体例の結果に
ついて以下に説明する。第一の具体例は、図1に示した
ようなバブルジェット方式のインクジェット記録ヘッド
であり、カラー用ヘッド2〜4においては、オリフィス
5の数を128個、オリフィス5の配列密度を400d
pi、オリフィス5のサイズを28μm×28μm、発
熱体11のサイズを26μm×120μm、発熱体11
の抵抗値を120Ωとし、ブラックヘッド1において
は、オリフィス5の数を64個、オリフィス5の配列密
度を200dpi、オリフィス5のサイズを40μm×
40μm、発熱体11のサイズを38μm×180μ
m、発熱体5の抵抗値を125Ωとした。また、駆動時
の条件としては、カラー用ヘッド2〜4においては、発
熱体11の駆動電圧を25V、発熱体11の駆動パルス
幅を6μs、発熱体11の最大駆動周波数を6.2kH
zとし、ブラックヘッド1においては、発熱体11の駆
動電圧を28V、発熱体11の駆動パルス幅を7μs、
発熱体11の最大駆動周波数を3.6kHzとした。
【0046】以上の条件下で、カラーイメージとブラッ
ク文字との混在文書を印写したところ、高精細なカラー
イメージが印写され、さらに、ブラック文字が太くくっ
きりと印写されてメリハリのある文書が得られた。
ク文字との混在文書を印写したところ、高精細なカラー
イメージが印写され、さらに、ブラック文字が太くくっ
きりと印写されてメリハリのある文書が得られた。
【0047】これに対して、上記第一の具体例で説明し
たブラックヘッド1と同一形状のヘッドを4個積載して
図1に示したようなインクジェット記録ヘッドを形成
し、さらに、第一の具体例で示した駆動条件で駆動する
ことによりカラーイメージとブラック文字との混在文書
を印写したところ、カラーイメージ部はザラ付き感があ
り、鮮明なカラーイメージは得られなかった。また、こ
の文書全体から受けるイメージも、第一の具体例で作成
した文書に比べてメリハリが少なく、インパクトが少な
いものであった。
たブラックヘッド1と同一形状のヘッドを4個積載して
図1に示したようなインクジェット記録ヘッドを形成
し、さらに、第一の具体例で示した駆動条件で駆動する
ことによりカラーイメージとブラック文字との混在文書
を印写したところ、カラーイメージ部はザラ付き感があ
り、鮮明なカラーイメージは得られなかった。また、こ
の文書全体から受けるイメージも、第一の具体例で作成
した文書に比べてメリハリが少なく、インパクトが少な
いものであった。
【0048】つぎに、第二の具体例として、帯電量制御
型のヘッドを4個使用してインクジェット記録ヘッドを
形成した。そのうちの3個はオリフィス径をφ28mm
としてイエローインク、マゼンタインク、シアンインク
の3色のインクを吐出させるようにし、残りの1個はオ
リフィス径をφ31mmとしてブラックインクを吐出さ
せるようにした。各ヘッドの駆動周波数は全て132k
Hzとし、ガートードロップは1個とした(つまり、1
秒間に印写に使用できるインク滴数は、各色ともそれぞ
れ66000個である)。
型のヘッドを4個使用してインクジェット記録ヘッドを
形成した。そのうちの3個はオリフィス径をφ28mm
としてイエローインク、マゼンタインク、シアンインク
の3色のインクを吐出させるようにし、残りの1個はオ
リフィス径をφ31mmとしてブラックインクを吐出さ
せるようにした。各ヘッドの駆動周波数は全て132k
Hzとし、ガートードロップは1個とした(つまり、1
秒間に印写に使用できるインク滴数は、各色ともそれぞ
れ66000個である)。
【0049】このようなインクジェット記録ヘッドで、
イメージ情報に応じて帯電電極に印加する電圧を変え、
飛翔インク滴の帯電量を変化させ、カラー用ヘッドでは
1mmの幅において16段階に偏向段数を変えて印写
し、ブラックヘッドでは1mmの幅において12段階に
偏向段数を変えて印写を行なった。その結果、カラーイ
メージとブラック文字との混在文書においてブラック文
字が太くくっきりと印写されてメリハリのある文書が得
られた。
イメージ情報に応じて帯電電極に印加する電圧を変え、
飛翔インク滴の帯電量を変化させ、カラー用ヘッドでは
1mmの幅において16段階に偏向段数を変えて印写
し、ブラックヘッドでは1mmの幅において12段階に
偏向段数を変えて印写を行なった。その結果、カラーイ
メージとブラック文字との混在文書においてブラック文
字が太くくっきりと印写されてメリハリのある文書が得
られた。
【0050】これに対して、上記第二の具体例で説明し
た4個のヘッドを全てブラックヘッドのオリフィス径
(φ31mm)、偏向段数(12段階)と同じにし、カ
ラーイメージとブラック文字との混在文書を印写したと
ころ、カラーイメージ部にザラ付き感があり、さらに、
第二の具体例で作成した文書と比較すると、ブラック文
字の与えるインパクトが少なく、あまりメリハリのない
文書となった。
た4個のヘッドを全てブラックヘッドのオリフィス径
(φ31mm)、偏向段数(12段階)と同じにし、カ
ラーイメージとブラック文字との混在文書を印写したと
ころ、カラーイメージ部にザラ付き感があり、さらに、
第二の具体例で作成した文書と比較すると、ブラック文
字の与えるインパクトが少なく、あまりメリハリのない
文書となった。
【0051】また、上記第二の具体例と同じ形状のイン
クジェット記録ヘッドを使用し、偏向段数を全て12段
階としてカラーイメージとブラック文字との混在文書を
印写したところ、カラーイメージ部にザラ付き感があ
り、上記第二の具体例で作成した文書ほどには鮮明とな
らなかった。しかし、ブラック文字は太くくっきりとな
り、全てのヘッドにおいてオリフィス径をφ31mm、
偏向段数を12段階とした上記のインクジェット記録ヘ
ッドで印写した文書に比べると、メリハリがあって見易
い文書となった。
クジェット記録ヘッドを使用し、偏向段数を全て12段
階としてカラーイメージとブラック文字との混在文書を
印写したところ、カラーイメージ部にザラ付き感があ
り、上記第二の具体例で作成した文書ほどには鮮明とな
らなかった。しかし、ブラック文字は太くくっきりとな
り、全てのヘッドにおいてオリフィス径をφ31mm、
偏向段数を12段階とした上記のインクジェット記録ヘ
ッドで印写した文書に比べると、メリハリがあって見易
い文書となった。
【0052】つぎに、第三の具体例として、図1に示し
たインクジェット記録ヘッドからブラックヘッド1を取
外し、このブラックヘッド1に代えて図9に示したよう
なピエゾ素子22を用いたドロップオンデマンド方式の
ヘッドを取付け、このヘッドからはブラックインクを吐
出させるようにした。イエローヘッド2とマゼンタヘッ
ド3とシアンヘッド4とにおいては、オリフィス5の数
を48個、オリフィス5の配列密度を360dpi、オ
リフィス5のサイズを30μm×30μm、発熱体11
のサイズを28μm×130μm、発熱体11の抵抗値
を118Ωとした。一方、ピエゾ素子22を用いたドロ
ップオンデマンド方式のブラックヘッドにおいては、オ
リフィス5が10個形成されたヘッドを3列に並べて3
0個とし、オリフィス5の配列密度を300dpi、オ
リフィス5のサイズを34μm×32μm、ピエゾ素子
22のサイズを1.5mm×4mmとした。また、カラ
ー用ヘッド2〜4の駆動条件を、発熱体11の駆動電圧
を26.5V、発熱体11の駆動パルス幅を6μs、発
熱体11の最大駆動周波数を5.8kHzとし、ブラッ
クヘッドにおいては、ピエゾ素子22の駆動電圧を46
V、ピエゾ素子22の最大駆動周波数を4.2kHzと
した。
たインクジェット記録ヘッドからブラックヘッド1を取
外し、このブラックヘッド1に代えて図9に示したよう
なピエゾ素子22を用いたドロップオンデマンド方式の
ヘッドを取付け、このヘッドからはブラックインクを吐
出させるようにした。イエローヘッド2とマゼンタヘッ
ド3とシアンヘッド4とにおいては、オリフィス5の数
を48個、オリフィス5の配列密度を360dpi、オ
リフィス5のサイズを30μm×30μm、発熱体11
のサイズを28μm×130μm、発熱体11の抵抗値
を118Ωとした。一方、ピエゾ素子22を用いたドロ
ップオンデマンド方式のブラックヘッドにおいては、オ
リフィス5が10個形成されたヘッドを3列に並べて3
0個とし、オリフィス5の配列密度を300dpi、オ
リフィス5のサイズを34μm×32μm、ピエゾ素子
22のサイズを1.5mm×4mmとした。また、カラ
ー用ヘッド2〜4の駆動条件を、発熱体11の駆動電圧
を26.5V、発熱体11の駆動パルス幅を6μs、発
熱体11の最大駆動周波数を5.8kHzとし、ブラッ
クヘッドにおいては、ピエゾ素子22の駆動電圧を46
V、ピエゾ素子22の最大駆動周波数を4.2kHzと
した。
【0053】以上の条件下で、カラーイメージとブラッ
ク文字との混在文書を印写したところ、高精細なカラー
イメージが印写され、さらに、ブラック文字が太くくっ
きりと印写されてメリハリのある文書が得られた。な
お、このときの画素径は、イエロー、マゼンタ、シアン
のカラー用インクが平均φ106μmであり、ブラック
インクが平均φ120μmであった。
ク文字との混在文書を印写したところ、高精細なカラー
イメージが印写され、さらに、ブラック文字が太くくっ
きりと印写されてメリハリのある文書が得られた。な
お、このときの画素径は、イエロー、マゼンタ、シアン
のカラー用インクが平均φ106μmであり、ブラック
インクが平均φ120μmであった。
【0054】ここで、上記第三の具体例で説明したイン
クジェット記録ヘッドにおいて、ブラックヘッドのピエ
ゾ素子22を駆動する駆動電圧を徐々に下げていき、ブ
ラックインクの画素径をカラー用インクの画素径と略等
しくなるように調整する。そして、この状態でカラーイ
メージとブラック文字との混在文書を印写したところ、
上記第三の具体例で作成した文書に比べて、メリハリが
なくインパクトの少ない文書となった。なお、この時の
ピエゾ素子22の駆動電圧は38Vであった。
クジェット記録ヘッドにおいて、ブラックヘッドのピエ
ゾ素子22を駆動する駆動電圧を徐々に下げていき、ブ
ラックインクの画素径をカラー用インクの画素径と略等
しくなるように調整する。そして、この状態でカラーイ
メージとブラック文字との混在文書を印写したところ、
上記第三の具体例で作成した文書に比べて、メリハリが
なくインパクトの少ない文書となった。なお、この時の
ピエゾ素子22の駆動電圧は38Vであった。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ブラックインク
とイエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの
4色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法に
おいて、ブラックインクの画素径を他のインクの画素径
より大きくするようにしたので、カラーイメージとブラ
ック文字との混在文書を印写した場合に、ブラック文字
を太くくっきりと印写することができ、これによって、
ブラック文字が強調されたメリハリのある文書を得るこ
とができる等の効果を有する。
とイエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの
4色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法に
おいて、ブラックインクの画素径を他のインクの画素径
より大きくするようにしたので、カラーイメージとブラ
ック文字との混在文書を印写した場合に、ブラック文字
を太くくっきりと印写することができ、これによって、
ブラック文字が強調されたメリハリのある文書を得るこ
とができる等の効果を有する。
【0056】請求項2記載の発明は、ブラックインクと
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の配列密度をブラックインクの画素の配列密度
より密にするようにしたので、カラーイメージの印写を
高精細に行なうことができ、鮮明なカラーイメージを得
ることができる等の効果を有する。
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の配列密度をブラックインクの画素の配列密度
より密にするようにしたので、カラーイメージの印写を
高精細に行なうことができ、鮮明なカラーイメージを得
ることができる等の効果を有する。
【0057】請求項3記載の発明は、ブラックインクと
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の形成頻度をブラックインクの画素の形成頻度
より大きくするようにしたので、カラーイメージ部を印
写する場合でも印写速度を低下させる必要がなく、カラ
ー印写の高速化を図ることができる等の効果を有する。
イエローインクとマゼンタインクとシアンインクとの4
色のインクで印写を行なうインクジェット記録方法にお
いて、イエローインクとマゼンタインクとシアンインク
との画素の形成頻度をブラックインクの画素の形成頻度
より大きくするようにしたので、カラーイメージ部を印
写する場合でも印写速度を低下させる必要がなく、カラ
ー印写の高速化を図ることができる等の効果を有する。
【0058】請求項4記載の発明は、ブラックインクを
インク滴として吐出させるオリフィスを備えたブラック
ヘッドと、イエローインクをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたイエローヘッドと、マゼンタインク
をインク滴として吐出させるオリフィスを備えたマゼン
タヘッドと、シアンインクをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたシアンヘッドとを有するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、ブラックヘッドにおけるオリ
フィスのサイズを他のヘッドにおけるのオリフィスのサ
イズより大きくしたので、ブラックインクのインク滴を
他のインクのインク滴より大きくすることができると共
にブラックインクの画素径を他のインクの画素径より大
きくすることができ、従って、カラーイメージとブラッ
ク文字との混在文書を印写した場合に、ブラック文字を
太くくっきりと印写することができ、これによって、ブ
ラック文字が強調されたメリハリのある文書を得ること
ができる等の効果を有する。
インク滴として吐出させるオリフィスを備えたブラック
ヘッドと、イエローインクをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたイエローヘッドと、マゼンタインク
をインク滴として吐出させるオリフィスを備えたマゼン
タヘッドと、シアンインクをインク滴として吐出させる
オリフィスを備えたシアンヘッドとを有するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、ブラックヘッドにおけるオリ
フィスのサイズを他のヘッドにおけるのオリフィスのサ
イズより大きくしたので、ブラックインクのインク滴を
他のインクのインク滴より大きくすることができると共
にブラックインクの画素径を他のインクの画素径より大
きくすることができ、従って、カラーイメージとブラッ
ク文字との混在文書を印写した場合に、ブラック文字を
太くくっきりと印写することができ、これによって、ブ
ラック文字が強調されたメリハリのある文書を得ること
ができる等の効果を有する。
【0059】請求項5記載の発明は、ブラックインクに
対して吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出
エネルギーが与えられたブラックインクをインク滴とし
て吐出させるオリフィスとを備えたブラックヘッドと、
イエローインクに対して吐出エネルギーを与えるエネル
ギー作用部と吐出エネルギーが与えられたイエローイン
クをインク滴として吐出させるオリフィスとを備えたイ
エローヘッドと、マゼンタインクに対して吐出エネルギ
ーを与えるエネルギー作用部と吐出エネルギーが与えら
れたマゼンタインクをインク滴として吐出させるオリフ
ィスとを備えたマゼンタヘッドと、シアンインクに対し
て吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出エネ
ルギーが与えられたシアンインクをインク滴として吐出
させるオリフィスを備えたシアンヘッドとを備えたイン
クジェット記録ヘッドにおいて、前記ブラックヘッドに
おけるエネルギー作用部を他の前記ヘッドにおけるエネ
ルギー作用部より大きくしたので、ブラックインクに与
えられる吐出エネルギーを他のインクに与えられる吐出
エネルギーより大きくすることができ、これによってブ
ラックインクのインク滴を他のインクのインク滴より大
きくすることができると共にブラックインクの画素径を
他のインクの画素径より大きくすることができ、従っ
て、カラーイメージとブラック文字との混在文書を印写
した場合に、ブラック文字を太くくっきりと印写するこ
とができ、ブラック文字が強調されたメリハリのある文
書を得ることができる等の効果を有する。
対して吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出
エネルギーが与えられたブラックインクをインク滴とし
て吐出させるオリフィスとを備えたブラックヘッドと、
イエローインクに対して吐出エネルギーを与えるエネル
ギー作用部と吐出エネルギーが与えられたイエローイン
クをインク滴として吐出させるオリフィスとを備えたイ
エローヘッドと、マゼンタインクに対して吐出エネルギ
ーを与えるエネルギー作用部と吐出エネルギーが与えら
れたマゼンタインクをインク滴として吐出させるオリフ
ィスとを備えたマゼンタヘッドと、シアンインクに対し
て吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出エネ
ルギーが与えられたシアンインクをインク滴として吐出
させるオリフィスを備えたシアンヘッドとを備えたイン
クジェット記録ヘッドにおいて、前記ブラックヘッドに
おけるエネルギー作用部を他の前記ヘッドにおけるエネ
ルギー作用部より大きくしたので、ブラックインクに与
えられる吐出エネルギーを他のインクに与えられる吐出
エネルギーより大きくすることができ、これによってブ
ラックインクのインク滴を他のインクのインク滴より大
きくすることができると共にブラックインクの画素径を
他のインクの画素径より大きくすることができ、従っ
て、カラーイメージとブラック文字との混在文書を印写
した場合に、ブラック文字を太くくっきりと印写するこ
とができ、ブラック文字が強調されたメリハリのある文
書を得ることができる等の効果を有する。
【0060】請求項6記載の発明は、ブラックインクを
吐出する複数個のオリフィスを備えたブラックヘッド
と、イエローインクを吐出する複数個のオリフィスを備
えたイエローヘッドと、マゼンタインクを吐出する複数
個のオリフィスを備えたマゼンタヘッドと、シアンイン
クを吐出する複数個のオリフィスを備えたシアンヘッド
とを有するインクジェット記録ヘッドにおいて、イエロ
ーヘッドとマゼンタヘッドとシアンヘッドとにおけるオ
リフィスの配列密度をブラックヘッドにおけるオリフィ
スの配列密度より密にしたので、カラーイメージ部の印
写を高精細に行なうことができ、鮮明なカラーイメージ
を得ることができる等の効果を有する。
吐出する複数個のオリフィスを備えたブラックヘッド
と、イエローインクを吐出する複数個のオリフィスを備
えたイエローヘッドと、マゼンタインクを吐出する複数
個のオリフィスを備えたマゼンタヘッドと、シアンイン
クを吐出する複数個のオリフィスを備えたシアンヘッド
とを有するインクジェット記録ヘッドにおいて、イエロ
ーヘッドとマゼンタヘッドとシアンヘッドとにおけるオ
リフィスの配列密度をブラックヘッドにおけるオリフィ
スの配列密度より密にしたので、カラーイメージ部の印
写を高精細に行なうことができ、鮮明なカラーイメージ
を得ることができる等の効果を有する。
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの第一の実
施例を示した斜視図である。
施例を示した斜視図である。
【図2】インクジェット記録ヘッドを構成する一つのヘ
ッドを示した斜視図である。
ッドを示した斜視図である。
【図3】図2に示したヘッドを発熱体基板と蓋基板とに
分離した状態を示した斜視図である。
分離した状態を示した斜視図である。
【図4】図3に示した蓋基板を裏面側から見た状態を示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図5】オリフィスとその周辺部とを拡大して示した正
面図である。
面図である。
【図6】発熱体とその周辺部とを拡大して示した縦断側
面図である。
面図である。
【図7】インクジェット記録ヘッドにおけるインク滴の
吐出原理を示した説明図である。
吐出原理を示した説明図である。
【図8】本発明の第二の実施例のインクジェット記録ヘ
ッドにおけるピエゾ素子の動作状態を示した縦断側面図
である。
ッドにおけるピエゾ素子の動作状態を示した縦断側面図
である。
【図9】本発明の第二の実施例のインクジェット記録ヘ
ッドにおける1つのヘッドを示した平面図である。
ッドにおける1つのヘッドを示した平面図である。
【符号の説明】 1 ブラックヘッド 2 イエローヘッド 3 マゼンタヘッド 4 シアンヘッド 5 オリフィス 11 エネルギー作用部 12 インク 22 エネルギー作用部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 101 C 9186−5C
Claims (6)
- 【請求項1】 ブラックインクとイエローインクとマゼ
ンタインクとシアンインクとの4色のインクで印写を行
なうインクジェット記録方法において、ブラックインク
の画素径を他のインクの画素径より大きくするようにし
たことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項2】 ブラックインクとイエローインクとマゼ
ンタインクとシアンインクとの4色のインクで印写を行
なうインクジェット記録方法において、イエローインク
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の配列密度を
ブラックインクの画素の配列密度より密にするようにし
たことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項3】 ブラックインクとイエローインクとマゼ
ンタインクとシアンインクとの4色のインクで印写を行
なうインクジェット記録方法において、イエローインク
とマゼンタインクとシアンインクとの画素の形成頻度を
ブラックインクの画素の形成頻度より大きくするように
したことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項4】 ブラックインクをインク滴として吐出さ
せるオリフィスを備えたブラックヘッドと、イエローイ
ンクをインク滴として吐出させるオリフィスを備えたイ
エローヘッドと、マゼンタインクをインク滴として吐出
させるオリフィスを備えたマゼンタヘッドと、シアンヘ
ッドをインク滴として吐出させるオリフィスを備えたシ
アンヘッドとを有するインクジェット記録ヘッドにおい
て、前記ブラックヘッドにおける前記オリフィスのサイ
ズを他のヘッドにおける前記オリフィスのサイズより大
きくしたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項5】 ブラックインクに対して吐出エネルギー
を与えるエネルギー作用部と吐出エネルギーが与えられ
たブラックインクをインク滴として吐出させるオリフィ
スとを備えたブラックヘッドと、イエローインクに対し
て吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部と吐出エネ
ルギーが与えられたイエローインクをインク滴として吐
出させるオリフィスとを備えたイエローヘッドと、マゼ
ンタインクに対して吐出エネルギーを与えるエネルギー
作用部と吐出エネルギーが与えられたマゼンタインクを
インク滴として吐出させるオリフィスとを備えたマゼン
タヘッドと、シアンインクに対して吐出エネルギーを与
えるエネルギー作用部と吐出エネルギーが与えられたシ
アンインクをインク滴として吐出させるオリフィスとを
備えたシアンヘッドとを有するインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、前記ブラックヘッドにおける前記エネルギ
ー作用部を他の前記ヘッドにおける前記エネルギー作用
部より大きくしたことを特徴とするインクジェット記録
ヘッド。 - 【請求項6】 ブラックインクを吐出する複数個のオリ
フィスを備えたブラックヘッドと、イエローインクを吐
出する複数個のオリフィスを備えたイエローヘッドと、
マゼンタインクを吐出する複数個のオリフィスを備えた
マゼンタヘッドと、シアンインクを吐出する複数個のオ
リフィスを備えたシアンヘッドとを有するインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、前記イエローヘッドと前記マゼ
ンタヘッドと前記シアンヘッドとにおける前記オリフィ
スの配列密度を前記ブラックヘッドにおける前記オリフ
ィスの配列密度より密にしたことを特徴とするインクジ
ェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4061799A JPH05261941A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4061799A JPH05261941A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05261941A true JPH05261941A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=13181513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4061799A Pending JPH05261941A (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05261941A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0654352A2 (en) * | 1993-10-29 | 1995-05-24 | Hewlett-Packard Company | Mixed resolution printing for colour and monochrome printers |
EP0729837A1 (en) * | 1995-03-01 | 1996-09-04 | Hewlett-Packard Company | Color ink jet printing mechanism with elongated black nozzle array and method of operation |
EP0730969A1 (en) * | 1995-03-06 | 1996-09-11 | Hewlett-Packard Company | Dot alignment in mixed resolution printer |
US5898448A (en) * | 1995-02-17 | 1999-04-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink ejecting device having ink chambers of differing shapes |
US5975679A (en) * | 1993-10-29 | 1999-11-02 | Hewlett-Packard Company | Dot alignment in mixed resolution printer |
US6547352B1 (en) | 1999-06-25 | 2003-04-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Ink jet recording device |
US8351082B2 (en) | 2006-11-29 | 2013-01-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, image forming system, and computer usable medium therefor |
US11400717B2 (en) | 2020-02-18 | 2022-08-02 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid discharge apparatus and image forming method |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP4061799A patent/JPH05261941A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0654352A2 (en) * | 1993-10-29 | 1995-05-24 | Hewlett-Packard Company | Mixed resolution printing for colour and monochrome printers |
EP0654352A3 (en) * | 1993-10-29 | 1996-06-05 | Hewlett Packard Co | Mixed resolution printing for monochrome and multi-color printers. |
US5949453A (en) * | 1993-10-29 | 1999-09-07 | Hewlett-Packard Company | Mixed resolution printing for color and monochrome printers |
US5975679A (en) * | 1993-10-29 | 1999-11-02 | Hewlett-Packard Company | Dot alignment in mixed resolution printer |
CN1071196C (zh) * | 1993-10-29 | 2001-09-19 | 惠普公司 | 彩色和单色打印机的混合分辨率打印 |
KR100342297B1 (ko) * | 1993-10-29 | 2002-11-29 | 휴렛-팩커드 컴퍼니(델라웨어주법인) | 혼합해상도프린터 |
US5898448A (en) * | 1995-02-17 | 1999-04-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink ejecting device having ink chambers of differing shapes |
EP0729837A1 (en) * | 1995-03-01 | 1996-09-04 | Hewlett-Packard Company | Color ink jet printing mechanism with elongated black nozzle array and method of operation |
EP0730969A1 (en) * | 1995-03-06 | 1996-09-11 | Hewlett-Packard Company | Dot alignment in mixed resolution printer |
US6547352B1 (en) | 1999-06-25 | 2003-04-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Ink jet recording device |
US8351082B2 (en) | 2006-11-29 | 2013-01-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, image forming system, and computer usable medium therefor |
US11400717B2 (en) | 2020-02-18 | 2022-08-02 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid discharge apparatus and image forming method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5812159A (en) | Ink printing apparatus with improved heater | |
JP2836749B2 (ja) | 液体噴射記録ヘッド | |
JP3339724B2 (ja) | インクジェット記録方法及びその装置 | |
US5726693A (en) | Ink printing apparatus using ink surfactants | |
US6079811A (en) | Ink jet printhead having a unitary actuator with a plurality of active sections | |
JP3071869B2 (ja) | 液体噴射記録装置及び記録方法 | |
US6149260A (en) | Ink jet recording apparatus capable of printing in multiple different dot sizes | |
JP2947237B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JPH05261941A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録ヘッド | |
JPH05293977A (ja) | 液体噴射記録ヘッド及び液体噴射記録方法 | |
JPH09156131A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2001232798A (ja) | インクジェット記録装置及びその記録方法 | |
JPS62225355A (ja) | 画像記録ヘツド | |
JP3384797B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 | |
JP3215134B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP3298442B2 (ja) | インクジェットヘッド | |
US20050068347A1 (en) | Three-dimensional image forming method | |
JPH09164683A (ja) | バブルジェットプリンタ用印刷ヘッド | |
JPH05208496A (ja) | インクジェット式印字ヘッド | |
JP2716722B2 (ja) | 液体噴射記録ヘッド | |
JPS63134249A (ja) | 液体噴射記録ヘツド | |
JPS63134250A (ja) | 液体噴射記録ヘツド | |
JPH0583373B2 (ja) | ||
JPH05169678A (ja) | 液体噴射記録装置及び記録方法 | |
JP2020146894A (ja) | 記録装置 |