JPH05261933A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH05261933A
JPH05261933A JP6172592A JP6172592A JPH05261933A JP H05261933 A JPH05261933 A JP H05261933A JP 6172592 A JP6172592 A JP 6172592A JP 6172592 A JP6172592 A JP 6172592A JP H05261933 A JPH05261933 A JP H05261933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
light source
ink jet
jet recording
nozzle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6172592A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakazawa
明 中澤
Hideyuki Kikuchi
英幸 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP6172592A priority Critical patent/JPH05261933A/ja
Publication of JPH05261933A publication Critical patent/JPH05261933A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光照射により溶媒に対して不溶な膜
を形成する性質を有するインクを用いるインクジェット
記録装置に関し、小型かつ簡易な構造であって、使い勝
手の改善されたインクジェット記録装置を提供すること
を目的とする。 【構成】光照射により溶媒に対して不溶な膜を表面に形
成する性質を持ったインクを用いるインクジェット記録
において、記録終了時にノズル11の先端部分に対して
一定量以上の光を一定時間以上照射する光源12を具備
して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光照射により溶媒に対
して不溶な膜を表面に形成する性質を持ったインクを用
いたインクジェット記録装置に関する。
【0002】インクジェット記録は、構造が簡単でノン
インパクトである等の長所があるため、小型プリンタの
分野では、急速に普及している。インクジェット記録に
用いられるインクは、インクドットが記録紙に付着して
からの乾燥の速さが重要である等の理由から水性が殆ど
である。しかし、一方ではインクの乾燥が速すぎるとノ
ズル目詰まりの原因になる。
【0003】このようにインクジェット記録に適するイ
ンクでは、記録媒体上では乾燥を速くし、一方、ノズル
内では遅いことが望まれる。この相反する要求を解決す
るために、インク、機構の両面から様々な改良がなされ
ている。
【0004】
【従来の技術】インクジェット記録装置を噴射停止状態
である期間放置しておくと、インクの乾燥に伴い染料が
ノズル付近に析出して目詰まりを起こし、その後インク
の噴射ができなくなることがある。このため、従来は、
未使用状態ではノズル先端にキャッピングをしたり、ま
た、インク噴射に先立ってノズルからインクを吸引して
復旧する機構が設けられている。
【0005】しかしながら、これらの機構を設けること
はインクジェット記録装置本来の特徴である構造の簡易
さを損ない、かつ装置小型化の要請に反することにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上述のような欠点を解消し、小型かつ簡易な構造
であって、使い勝手の改善されたインクジェット記録装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明のインクジ
ェット記録装置を原理的に説明するものであり、光照射
により溶媒に対して不溶な膜を表面に形成する性質を持
ったインクを用いるインクジェット記録において、記録
終了時にノズル11の先端部分に対して一定量以上の光
を一定時間以上照射する光源12を具備することを特徴
とする。
【0008】本発明にかかるインクジェット記録装置に
使用するに適したインクは、光照射によって架橋する水
溶性の架橋性高分子材料が添加されている(例えば、本
出願人にかかる平成3年特許願第292731号参
照)。
【0009】
【作用】このインクは、記録媒体上に噴射されたインク
ドット表面では水分の蒸発が起こるため、高分子の濃度
が高くなっており、かつ光は表面に多く照射されること
から、光照射面でのみ架橋膜が形成される。
【0010】この場合の架橋膜は吸光度が高く、記録媒
体上に噴射されたインクドットは光照射によって染料部
分を被覆するため速乾効果があり、印字媒体上のインク
の未乾燥時に生じがちな汚損を防止する効果がある。
【0011】他方、このような特性のインクを用いるに
あたっては、インクノズル部分の目詰まりを防止するた
めに、インクジェット記録装置のノズル部分においてイ
ンク表面の架橋膜を確実に発生させる必要がある。すな
わち、装置内部において充分な光量が照射されるとは限
らないため、使用箇所に応じた光照射を行う装置が必要
となる。
【0012】このような光照射を行う光源としては、例
えば、電力を加えることにより点灯される一次光源を用
いることができる。また、装置設置場所周囲の環境光を
集光して照射する二次光源とすることもできる。なお、
環境光は常に充分であるとは限らないため、両者を併置
し、使用環境によって使い分けるようにすることもでき
る。
【0013】これら光源の光束が照射されることによっ
て、ノズルに残留するインクの極く表面部分にのみ薄い
架橋膜が形成される。その結果、この薄い架橋膜はその
後の溶媒の蒸発を防止するため、染料の析出によるノズ
ルの目詰まりを確実に防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のインクジェット記録装置の実
施例につき、添付図面を参照しつつ説明する。
【0015】図2は本発明にかかるインクジェット記録
装置の第1の実施例を示すもので、インクジェット記録
ヘッド21は、記録媒体25に面する紙背側においてイ
ンク噴射ノズル(図示していない)を具備する。
【0016】このインクジェット記録ヘッド21は、印
字が終了した際にガイドバー23上を矢印28のように
滑動して、矢印29のような停止位置に停止する。この
停止位置29において、インクジェット記録ヘッド21
のインク噴射ノズルに一定の光量を照射する光源22が
設けられる。
【0017】この光源としては、前述のようにハロゲン
ランプ、小型蛍光管などの一次光源を用い得ることはも
とより、周囲の環境光を集光して照射する二次光源を使
用することもできる。
【0018】このような構成において、インクジェット
記録ヘッド21は、プラテン24上の記録媒体25に対
して所定制御のもとに微細なインク滴を噴射して、ドッ
トマトリクスにより文字記号等の印字を行うものであ
る。そして印字動作が終了すると、インクジェット記録
ヘッド21は、ガイドバー23の上を滑動し、左右端ま
たは適宜部分の所定停止位置29に移動するように制御
される。
【0019】ホームポジション29において、一次光源
22の照射窓22wからの光量が、インクジェットの噴
射ノズルに照射される。この場合の一次光源としては記
録装置内にキセノンランプ、小型の蛍光管等を使用し、
ノズル部に照射することができる。
【0020】図3は、第2の実施例を示すもので、第1
の実施例における光源22に替えて外来光を集光してノ
ズル先端に照射する光源32を具備する。なお、同一要
素には、図2と同じ参照符号を付している。
【0021】本実施例の光源は、ガラス窓36を介して
ミラー37に入射する外来光38を集光して反射拘束3
9を照射する二次光源である。本実施例によれば、図2
の一次光源22よりも小型・簡易かつ廉価なインクジェ
ット記録装置が得られる。
【0022】その結果、印字の終わったインクジェット
噴射ノズル表面には、高分子特有の架橋膜が確実に形成
される。
【0023】本発明におけるインクジェット記録装置の
効果の確認に当たり、採用するインクについて開示す
る。表1に示す組成でインクAを作成した。
【0024】
【0025】ここで、SbQ-PVA はスチリルピリジニウム
基ペンダントポリビニルアルコールの略称であり、東洋
合成工業からSPPの商品名で入手した。また、染料は
バイエル社製 BAYSCRIPT SCHWARZ である。
【0026】このインクを、0.2μの微細穴が多数設
けられたポリカーボネート製シートであるメンブレンフ
ィルタ(商品名)で濾過したものを使用する。このイン
クを本発明にかかるインクジェット記録装置のインク容
器に充填し、通常の記録を行った後ノズル部に光源の光
束が当たる状態で停止させ、そのまま放置した。
【0027】比較のために、SbQ-PVA を添加しないイン
クBについても同様の手順で放置した。この結果、イン
クBを充填したプリンタは、一週間で一部のノズルに目
詰まりを起こし、その後の噴射ができなくなった。これ
に対し、Aインクは6ヵ月放置してもノズル目詰まりは
見られず、通常の記録ができた。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、インクに添加した水溶
性光架橋性高分子材料が、装置内に設けた一次光源、ま
たは、室内光を集光した二次光源からの光により反応し
てノズル部のインク表面にのみ薄い架橋膜を作り、溶媒
の蒸発を抑えるので、染料の折出による目詰まりが防止
される。
【0029】したがって、目詰まりを防止するキャッピ
ング機構、または目詰まりを復旧するための復旧機構等
を装置内に設ける必要がないので、インクジェット記録
装置を小型、低価格に構成することができる。
【0030】なお、これら光源は比較的小型に構成する
ことが可能であり、一次光源および二次光源の両者を併
置し、使用場所によって適宜使い分けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 インクジェットノズル 12 光源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光照射により溶媒に対して不溶な膜を表
    面に形成する性質を持ったインクを用いるインクジェッ
    ト記録装置において、記録終了時にノズル先端部分に対
    して一定量以上の光を一定時間以上照射する光源を具備
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録終了後のノズルに照射する光源とし
    て、一次光源を記録装置内部に有することを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 記録終了後のノズルに照射する光源とし
    て、装置外部の環境光を集光してノズル部分に照射する
    二次光源を用いることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 記録終了後のノズルに照射する光源とし
    て、一次光源および装置外部の環境光を集光してノズル
    部分に照射する二次光源を用いることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェット記録装置。
JP6172592A 1992-03-18 1992-03-18 インクジェット記録装置 Withdrawn JPH05261933A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6172592A JPH05261933A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 インクジェット記録装置

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JP6172592A JPH05261933A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 インクジェット記録装置

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JPH05261933A true JPH05261933A (ja) 1993-10-12

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ID=13179487

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6172592A Withdrawn JPH05261933A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 インクジェット記録装置

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Effective date: 19990518