JPH05261301A - 流動床触媒の製造法 - Google Patents

流動床触媒の製造法

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JPH05261301A
JPH05261301A JP4092248A JP9224892A JPH05261301A JP H05261301 A JPH05261301 A JP H05261301A JP 4092248 A JP4092248 A JP 4092248A JP 9224892 A JP9224892 A JP 9224892A JP H05261301 A JPH05261301 A JP H05261301A
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JP
Japan
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catalyst
raw material
fluidized bed
fine particles
bed catalyst
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Withdrawn
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JP4092248A
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Inventor
Shinpei Tomita
晋平 富田
Tatsuya Ihara
達也 井原
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流動床反応器での飛散損失が少ない流動床触媒
の経済的な製造方法を提供する。 【構成】触媒原料のスラリー化工程(1)、当該スラリ
ー化工程で得られた触媒原料スラリーを噴霧乾燥する造
粒工程(2)、当該造粒工程と気流輸送ライン(8)で
結ばれ、そして、気流輸送された触媒原料粒子を焼成す
る活性化工程(3)から主として構成される流動床触媒
の製造プロセスにおいて、例えば、造粒工程(2)を出
るガス流および/または気流輸送ライン(8)から分離
されたガス流をプロセスラインから分離してガス流中の
微小粒子を回収し、回収された微小粒子を触媒原料のス
ラリー化工程(1)へ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動床触媒の製造法に
関するものであり、詳しくは、流動床反応器での飛散損
失が少ない流動床触媒の経済的な製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、アクリロニトリル、塩化ビニ
ルモノマー、無水マレイン酸等の製造には、流動床触媒
が利用されている。流動床触媒においては、良好な流動
状態を得るため、球状の粒子形状と幅のある粒子径分布
が必要とされている。特に、粒子径分布は重要であり、
グッドフラクションと呼ばれる40〜45μm以下の小
粒子を30〜40重量%程度以上含有する粒子径分布
は、良好な流動状態のために必要とされている。それ
故、流動床触媒の製造には、噴霧乾燥造粒方法が採用さ
れ、そして、特に、流動床補給触媒用には、一層良好な
流動状態を達成するために、流動床反応器内触媒以上に
多量のグッドフラクションを含有する触媒が製造されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、噴霧乾
燥造粒方法では、グッドフラクションと同時にダーティ
ファインと呼ばれる20〜25μm未満の微小粒子も生
成する。斯かるダーティファインは、通常、流動床反応
器に設置されるサイクロンで捕集され難いために飛散し
て多大の経済的損失をもたらすだけでなく、流動床反応
器の後流側へ飛散したものは、配管の閉塞を惹起し、製
品品質の悪化等の原因となる。本発明は、上記実情に鑑
みなされたものであり、その目的は、流動床反応器での
飛散損失が少ない流動床触媒の経済的な製造法を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、触媒原料のスラリー化工程、当該スラリー化工程で
得られた触媒原料スラリーを噴霧乾燥する造粒工程、当
該造粒工程と気流輸送ラインで結ばれ、そして、気流輸
送された触媒原料粒子を焼成する活性化工程から主とし
て構成される流動床触媒の製造プロセスにおいて、25
μm以下の微小粒子を相対的に多く含むガス流をプロセ
スラインから分離して微小粒子を回収し、回収された微
小粒子を触媒原料のスラリー化工程へ供給することを特
徴とする流動床触媒の製造法に存する。
【0005】以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に
説明する。図1は、本発明の製造法において採用される
流動床触媒の製造プロセスの一例を示す説明図である。
上記の製造プロセスは、触媒原料のスラリー化工程、当
該スラリー化工程で得られた触媒原料スラリーを噴霧乾
燥する造粒工程、当該造粒工程と気流輸送ラインで結ば
れ、そして、気流輸送された触媒原料粒子を焼成する活
性化工程から主として構成されている。
【0006】触媒原料のスラリー化工程は、攪拌機を備
えた原料スラリータンク(1)にて構成される。そし
て、原料スラリータンク(1)内に必要な触媒原料が供
給されて所定濃度に調整される。造粒工程は、噴霧乾燥
機(2)にて構成される。原料スラリータンク(1)に
て調製された触媒原料スラリーは、高圧ポンプ(7)に
よって噴霧乾燥機(2)に供給され、同伴された高温加
熱空気により乾燥されて造粒される。そして、原料スラ
リー濃度や噴霧乾燥条件は、造粒工程にて出来るだけ多
量のグッドフラクションが生じるように、触媒原料の種
類等に応じて適宜選定される。活性化工程は、キルン
(3)にて構成され、気流輸送ライン(8)にて造粒工
程の噴霧乾燥機(2)に結ばれており、気流輸送された
触媒原料粒子を焼成して流動床触媒とする。
【0007】噴霧乾燥機(2)を出るガス流(排ガス)
は、サイクロン(4)にて処理され、分離された触媒原
料粒子は、気流輸送ライン(8)に供給される。気流輸
送ライン(8)のガス流は、キルン(3)の直前にて2
段のサイクロン(5)、(6)にて処理され、排ガスか
ら分離された触媒原料粒子が活性化工程のキルン(3)
に供給される。また、キルン(3)の出口にもサイクロ
ン(図示せず)を設置するのが好ましく、そして、これ
らのサイクロンに代えてバッグフィルター等の各種のフ
ィルターを使用し、または、両者を適宜組み合わせて使
用することもできる。
【0008】本発明の特徴は、25μm以下の微小粒子
(ダーティファイン)を相対的に多く含むガス流をプロ
セスラインから分離して微小粒子を回収し、回収された
ダーティファインを触媒原料のスラリー化工程へ供給す
る点にある。すなわち、本発明は、グッドフラクション
と同時に不可避的に生成するダーティファインをプロセ
スラインから効率良く分離することにより、ダーティフ
ァインの飛散に伴って発生する種々の問題を一挙に解決
し、しかも、分離されたダーティファインを有効利用す
ることにより、経済性の向上を図らんとするものであ
る。
【0009】本発明において、ダーティファインを相対
的に多く含むガス流としては、上記のプロセスの各工程
において採用する条件、特に、サイクロンの形状や回収
能力またはガス線速により、任意の工程のガス流を選択
することが可能である。しかしながら、造粒工程(グッ
ドフラクションを最も多量に含有する工程)から離れた
工程のガス流を選択するのはエネルギー的に好ましくな
い。また、活性化工程以降のガス流を選択するのは、当
該工程の焼成により触媒原料が変化することがあり、従
って、回収された微小粒子を触媒原料のスラリー化工程
へ供給するのが困難となる場合がある。
【0010】本発明においては、上記の理由から、ダー
ティファインを相対的に多く含むガス流として、造粒工
程の噴霧乾燥機(2)を出るガス流および/または気流
輸送ライン(8)から分離されたガス流を選択するのが
好ましい。そして、これらのガス流のガス線速は、グッ
ドフラクションを損なわずにダーティファインを可及的
に多く含むように最適化される。
【0011】回収されたダーティファインは、触媒原料
のスラリー化工程である原料スラリータンク(1)に供
給される。そして、その供給方法としては、ダーティフ
ァインをそのままスラリーに溶解させて原料化する方法
であっても、または、溶解し難い場合には、粉砕して溶
解あるいは溶解後に粉砕する方法であってもよい。更に
は、必要に応じて、原料スラリータンク(1)にシリカ
ゾルの様な担体成分や必要な触媒成分を添加して濃度調
整をすることも出来る。
【0012】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
によってその範囲を限定されるものではない。 実施例1 図1に示す製造プロセスを採用し、次の要領に従って、
流動床触媒を連続的に製造した。米国特許第40851
22号明細書の実施例1に従って製造した無水マレイン
酸製造用VPO乾燥錯体4kg、濃度20重量%のシリ
カゾル5kg及び水3.5kgを混合し、湿式粉砕機に
より0.5μm以上の粒子がなくなるまで粉砕して触媒
原料スラリーとし、原料スラリータンク(1)内に仕込
んだ。
【0013】原料スラリータンク(1)内の触媒原料ス
ラリーは、高圧ポンプ(7)によってノズル噴霧方式の
噴霧乾燥機(2)に供給され造粒された。噴霧圧力は1
00kg/cm2 Gに調節した。噴霧乾燥機(2)で得
られた触媒原料粒子は、気流輸送ライン(8)にて所定
の温度に調節されたキルン(3)に気流輸送された。焼
成して得られた流動床触媒は、キルン(3)の出口から
連続的に回収された。
【0014】噴霧乾燥機(2)を出るガス流(排ガス)
は、サイクロン(4)にて処理され、分離回収された微
粒子は、模式的に示した回収ライン(9)を通して原料
スラリータンク(1)内に供給された。定常状態におい
て、キルン(3)の出口から回収された流動床触媒の粒
径分布を測定したところ、平均粒径は60μmであり、
25μm以下の粒子の含有割合は2重量%であった。
【0015】実施例2 実施例1において、サイクロン(4)にて分離回収され
た微粒子の原料スラリータンク(1)への供給を止め、
そして、キルン(3)の直前のサイクロン(6)にて分
離回収された微粒子を、模式的に示した回収ライン(1
0)を通して原料スラリータンク(1)内に供給するよ
うにした外は、実施例1と同様にして流動床触媒の製造
を行った。定常状態において、キルン(3)の出口から
回収された流動床触媒の粒径分布を測定したところ、平
均粒径は58μmであり、25μm以下の粒子の含有割
合は4重量%であった。
【0016】比較例1 実施例1において、サイクロン(4)の運転を中止した
外は、実施例1と同様にして流動床触媒の製造を行っ
た。定常状態において、キルン(3)の出口から回収さ
れた流動床触媒の粒径分布を測定したところ、平均粒径
は55μmであり、25μm以下の粒子の含有割合は1
0重量%であった。
【0017】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、流動床反
応器での飛散損失が少ない流動床触媒の経済的な製造法
が提供される。そして、本発明の製造法による流動床触
媒によれば、触媒の飛散による経済的損失、流動床反応
器に付設された配管の閉塞問題、製品品質の悪化等の問
題が著しく軽減される。よって、本発明の工業的価値は
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法において採用される流動床触媒
の製造プロセスの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
(1):原料スラリータンク (2):噴霧乾燥機 (3):キルン (4)〜(6):サイクロン (7):高圧ポンプ (8):気流輸送ライン (9)、(10):回収ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒原料のスラリー化工程、当該スラリ
    ー化工程で得られた触媒原料スラリーを噴霧乾燥する造
    粒工程、当該造粒工程と気流輸送ラインで結ばれ、そし
    て、気流輸送された触媒原料粒子を焼成する活性化工程
    から主として構成される流動床触媒の製造プロセスにお
    いて、25μm以下の微小粒子を相対的に多く含むガス
    流をプロセスラインから分離して微小粒子を回収し、回
    収された微小粒子を触媒原料のスラリー化工程へ供給す
    ることを特徴とする流動床触媒の製造法。
  2. 【請求項2】 25μm以下の微小粒子を相対的に多く
    含むガス流が、造粒工程を出るガス流である請求項1に
    記載の流動床触媒の製造法。
  3. 【請求項3】 25μm以下の微小粒子を相対的に多く
    含むガス流が、気流輸送ラインから分離されたガス流で
    ある請求項1に記載の流動床触媒の製造法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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