JPH05260985A - L−アスパラギン酸の連続製造方法 - Google Patents
L−アスパラギン酸の連続製造方法Info
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- JPH05260985A JPH05260985A JP27434392A JP27434392A JPH05260985A JP H05260985 A JPH05260985 A JP H05260985A JP 27434392 A JP27434392 A JP 27434392A JP 27434392 A JP27434392 A JP 27434392A JP H05260985 A JPH05260985 A JP H05260985A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小さい反応スケールで、高い生産性をあげる
ことのできるL−アスパラギン酸の製造法を提供する。 【構成】 アスパルターゼ活性を有する微生物菌体を用
いて、フマル酸アンモニウムをL−アスパラギン酸に変
換させる。反応は多段完全混合型連続反応槽を用い、そ
の第一反応槽の出口におけるフマル酸濃度が50〜20
0mMに低下するまで反応を行う。
ことのできるL−アスパラギン酸の製造法を提供する。 【構成】 アスパルターゼ活性を有する微生物菌体を用
いて、フマル酸アンモニウムをL−アスパラギン酸に変
換させる。反応は多段完全混合型連続反応槽を用い、そ
の第一反応槽の出口におけるフマル酸濃度が50〜20
0mMに低下するまで反応を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素法によるL−アス
パラギン酸の連続製造方法に関するものである。L−ア
スパラギン酸は重要なアミノ酸の1つとして蛋白質中に
その存在が知られ、医薬、食品添加物として用いられて
おり、その需要が近年急激に増加しつつある。
パラギン酸の連続製造方法に関するものである。L−ア
スパラギン酸は重要なアミノ酸の1つとして蛋白質中に
その存在が知られ、医薬、食品添加物として用いられて
おり、その需要が近年急激に増加しつつある。
【0002】
【従来の技術】従来、アスパルターゼ活性を有する微生
物を用いてフマル酸アンモニウムからL−アスパラギン
酸を製造する方法としては、α−アミノ酪酸に耐性を有
する微生物を好気的に培養後反応に供試する方法(特公
昭61−29718号公報)、フマル酸添加培地で培養した微
生物菌体を用いる方法(特開昭60−120983号公報)、天
然物多糖由来のポリマー等に大腸菌(Escherichia col
i)を固定化した固定化酵素充填カラムを用いる方法
(特開昭53-6483号公報)等が知られている。
物を用いてフマル酸アンモニウムからL−アスパラギン
酸を製造する方法としては、α−アミノ酪酸に耐性を有
する微生物を好気的に培養後反応に供試する方法(特公
昭61−29718号公報)、フマル酸添加培地で培養した微
生物菌体を用いる方法(特開昭60−120983号公報)、天
然物多糖由来のポリマー等に大腸菌(Escherichia col
i)を固定化した固定化酵素充填カラムを用いる方法
(特開昭53-6483号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの製造
法ではL−アスパラギン酸の生産効率が悪く、反応設備
が大型となる、汎用性に乏しい等の問題がある為、自由
度に富む連続反応によってL−アスパラギン酸を効率高
く製造する方法の開発が望まれていた。本発明者らは、
L−アスパラギン酸の連続的製造法の開発について鋭意
検討を行ったところ、フマル酸アンモニウムをL−アス
パラギン酸に変換するに際し、多段完全混合型連続反応
槽を用い、その第1反応槽の出口におけるフマル酸濃度
が50〜200mMに低下するまで、反応を行うことに
より、反応槽サイズが小型化し、フマル酸アンモニウム
をほぼ完全にL−アスパラギン酸へ変換することが可能
で、単位反応液容積当たりのL−アスパラギン酸収量の
高い、効率的なL−アスパラギン酸の製造法を開発して
本発明を完成するに到った。
法ではL−アスパラギン酸の生産効率が悪く、反応設備
が大型となる、汎用性に乏しい等の問題がある為、自由
度に富む連続反応によってL−アスパラギン酸を効率高
く製造する方法の開発が望まれていた。本発明者らは、
L−アスパラギン酸の連続的製造法の開発について鋭意
検討を行ったところ、フマル酸アンモニウムをL−アス
パラギン酸に変換するに際し、多段完全混合型連続反応
槽を用い、その第1反応槽の出口におけるフマル酸濃度
が50〜200mMに低下するまで、反応を行うことに
より、反応槽サイズが小型化し、フマル酸アンモニウム
をほぼ完全にL−アスパラギン酸へ変換することが可能
で、単位反応液容積当たりのL−アスパラギン酸収量の
高い、効率的なL−アスパラギン酸の製造法を開発して
本発明を完成するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アスパルター
ゼ活性を有する微生物菌体の存在下、多段完全混合型連
続反応槽を用いてフマル酸アンモニウムをL−アスパラ
ギン酸に変換させるに際し、第1反応槽においてその出
口におけるフマル酸濃度が50〜200mMに低下する
まで反応を行うことを特徴とする、L−アスパラギン酸
の連続的製造方法を提供するものである。本発明によれ
ば、小型反応槽で効率良くL−アスパラギン酸を製造で
きる。
ゼ活性を有する微生物菌体の存在下、多段完全混合型連
続反応槽を用いてフマル酸アンモニウムをL−アスパラ
ギン酸に変換させるに際し、第1反応槽においてその出
口におけるフマル酸濃度が50〜200mMに低下する
まで反応を行うことを特徴とする、L−アスパラギン酸
の連続的製造方法を提供するものである。本発明によれ
ば、小型反応槽で効率良くL−アスパラギン酸を製造で
きる。
【0005】本発明に使用する微生物としては、アスパ
ルターゼ活性を有する微生物であれば特に限定されない
が、エッシェリヒア(Escherichia)属に属する微生
物、例えばエッシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K
-12系菌株 ATCC27325、同B系菌株ATCC11303、同W系
菌株ATCC9637;ブレビバクテリウム(Brevibacterium)
属に属する微生物、例えばブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacterium flavum)MJ-233(FERM BP-149
7)、同MJ-233-AB-41(FERM BP-1498)等が好適
に用いられる。本発明に用いられる上記微生物は、菌体
のまま用いることもできるし、超音波、摩砕、凍結融
解、酵素処理等により物理的または生物的に処理して破
砕した菌体破砕物、および菌体もしくは菌体破砕物をポ
リアクリルアミド、アルギン酸、κ-カラギーナン等の
適当な固定化剤に固定化して使用することもできる。
ルターゼ活性を有する微生物であれば特に限定されない
が、エッシェリヒア(Escherichia)属に属する微生
物、例えばエッシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K
-12系菌株 ATCC27325、同B系菌株ATCC11303、同W系
菌株ATCC9637;ブレビバクテリウム(Brevibacterium)
属に属する微生物、例えばブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacterium flavum)MJ-233(FERM BP-149
7)、同MJ-233-AB-41(FERM BP-1498)等が好適
に用いられる。本発明に用いられる上記微生物は、菌体
のまま用いることもできるし、超音波、摩砕、凍結融
解、酵素処理等により物理的または生物的に処理して破
砕した菌体破砕物、および菌体もしくは菌体破砕物をポ
リアクリルアミド、アルギン酸、κ-カラギーナン等の
適当な固定化剤に固定化して使用することもできる。
【0006】本発明の方法に使用される上記微生物菌体
の調製に使用する培地は特に限定されるものではなく一
般の微生物に使用される培地でよい。培地の炭素源とし
ては、例えば、グルコース、フラクトース、ショ糖等の
糖類;酢酸、フマル酸、リンゴ酸等の有機酸;およびエ
タノール等のアルコールが使用できる。培地の窒素源と
しては、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニ
ウム、硝酸アンモニウム、尿素等の無機塩類を用いるこ
とができる。さらに、ペプトン、酵母エキス、肉エキ
ス、コーンスチープリカー、カザミノ酸等の有機栄養素
源も使用することができる。無機塩としては、リン酸一
水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸第一鉄等が用いられる。また、必要に応じて、
チアミン、ビオチン等のビタミン類も適宜添加すること
ができるが、前記天然有機栄養源をもってそれに代替さ
せることも可能である。
の調製に使用する培地は特に限定されるものではなく一
般の微生物に使用される培地でよい。培地の炭素源とし
ては、例えば、グルコース、フラクトース、ショ糖等の
糖類;酢酸、フマル酸、リンゴ酸等の有機酸;およびエ
タノール等のアルコールが使用できる。培地の窒素源と
しては、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニ
ウム、硝酸アンモニウム、尿素等の無機塩類を用いるこ
とができる。さらに、ペプトン、酵母エキス、肉エキ
ス、コーンスチープリカー、カザミノ酸等の有機栄養素
源も使用することができる。無機塩としては、リン酸一
水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸第一鉄等が用いられる。また、必要に応じて、
チアミン、ビオチン等のビタミン類も適宜添加すること
ができるが、前記天然有機栄養源をもってそれに代替さ
せることも可能である。
【0007】培養は通気撹拌、振盪等の好気的条件下で
行い、培養温度は20℃〜40℃、好ましくは28℃〜
37℃である。培養途中のpHは5〜10、好ましくは
7〜8付近であり、培養中のpHの調整は、酸又はアル
カリの添加により行う。培養開始時の培地中の炭素源の
濃度は0.05〜10重量%であり、例えばグルコース
を使用する場合、グルコース濃度は、好ましくは0.0
5〜1.0重量%、さらに好ましくは0.1〜0.3重量
%が適する。培養期間は10時間〜4日間、最適期間は
15時間〜3日間である。
行い、培養温度は20℃〜40℃、好ましくは28℃〜
37℃である。培養途中のpHは5〜10、好ましくは
7〜8付近であり、培養中のpHの調整は、酸又はアル
カリの添加により行う。培養開始時の培地中の炭素源の
濃度は0.05〜10重量%であり、例えばグルコース
を使用する場合、グルコース濃度は、好ましくは0.0
5〜1.0重量%、さらに好ましくは0.1〜0.3重量
%が適する。培養期間は10時間〜4日間、最適期間は
15時間〜3日間である。
【0008】このようにして得られた培養物から菌体を
遠心あるいは濾過により集めて、水または適当な緩衝液
で洗浄し、本発明の酵素反応に使用する。好ましくは、
該菌体もしくはその破砕物または固定化物をあらかじめ
L−アスパラギン酸及びアンモニウムイオンの存在下、
且つpHのアルカリ域にて40℃〜60℃に加熱処理し
た後に用いることもできる。
遠心あるいは濾過により集めて、水または適当な緩衝液
で洗浄し、本発明の酵素反応に使用する。好ましくは、
該菌体もしくはその破砕物または固定化物をあらかじめ
L−アスパラギン酸及びアンモニウムイオンの存在下、
且つpHのアルカリ域にて40℃〜60℃に加熱処理し
た後に用いることもできる。
【0009】本発明の方法に用いられる完全混合型連続
反応槽(CSTR;ContinuousStirred Tank-type Reac
tor)とは、撹拌機を備えたいわゆる撹拌槽で、液中の
あらゆる化合物濃度が完全に一様となる様に完全混合し
て連続反応を行う装置を指す。「多段完全混合型連続反
応槽」とは、複数の上記反応槽を直列に連結したものを
指し、通常は2個使用されるが、必要に応じて3個以上
連結することもできる。必要に応じ、反応槽の連結部に
貯溜槽を設けることもできる。
反応槽(CSTR;ContinuousStirred Tank-type Reac
tor)とは、撹拌機を備えたいわゆる撹拌槽で、液中の
あらゆる化合物濃度が完全に一様となる様に完全混合し
て連続反応を行う装置を指す。「多段完全混合型連続反
応槽」とは、複数の上記反応槽を直列に連結したものを
指し、通常は2個使用されるが、必要に応じて3個以上
連結することもできる。必要に応じ、反応槽の連結部に
貯溜槽を設けることもできる。
【0010】反応槽より得られる反応液から微生物菌体
またはその処理物を分離するには、通常、濾過膜が用い
られる。本反応の反応液のpH等を考慮すると、本発明
に用いる濾過膜としては、ポリスルフォンを基材とする
中空糸型の濾過膜が好ましい。濾過膜に求められる排除
限界分子量は反応に用いる処理物により異なり、菌体も
しくは菌体破砕物の固定化物を用いる場合には精密濾過
膜もしくは排除限界分子量が100,000以下の限外濾過膜
を、菌体自体を用いる場合には排除限界分子量が50,000
以下の限外濾過膜を、菌体破砕物を用いる場合には排除
限界分子量が10,000以下の限外濾過膜をそれぞれ用いる
ことができる。本発明の方法に用いられる反応装置の概
略を図1に示す。L−アスパラギン酸を生成させる反応
液の組成は、フマル酸0.5〜2M、好ましくは1〜1.
5M、アンモニア1〜10M、好ましくは2〜6Mであ
る。本反応液には、さらに塩化カルシウム、炭酸カルシ
ウム等のカルシウム塩、または塩化マグネシウム、硫酸
マグネシウム等のマグネシウム塩を1〜50mM、好ま
しくは5〜30mMの濃度で添加することが望ましい。
またはその処理物を分離するには、通常、濾過膜が用い
られる。本反応の反応液のpH等を考慮すると、本発明
に用いる濾過膜としては、ポリスルフォンを基材とする
中空糸型の濾過膜が好ましい。濾過膜に求められる排除
限界分子量は反応に用いる処理物により異なり、菌体も
しくは菌体破砕物の固定化物を用いる場合には精密濾過
膜もしくは排除限界分子量が100,000以下の限外濾過膜
を、菌体自体を用いる場合には排除限界分子量が50,000
以下の限外濾過膜を、菌体破砕物を用いる場合には排除
限界分子量が10,000以下の限外濾過膜をそれぞれ用いる
ことができる。本発明の方法に用いられる反応装置の概
略を図1に示す。L−アスパラギン酸を生成させる反応
液の組成は、フマル酸0.5〜2M、好ましくは1〜1.
5M、アンモニア1〜10M、好ましくは2〜6Mであ
る。本反応液には、さらに塩化カルシウム、炭酸カルシ
ウム等のカルシウム塩、または塩化マグネシウム、硫酸
マグネシウム等のマグネシウム塩を1〜50mM、好ま
しくは5〜30mMの濃度で添加することが望ましい。
【0011】本発明の方法では、第1反応槽において、
その出口におけるフマル酸の濃度が50〜200mMに
低下するまで充分に反応を行わせることが重要である。
フマル酸濃度が上記範囲外であると、目的とするL−ア
スパラギン酸の生産効率が低下する。
その出口におけるフマル酸の濃度が50〜200mMに
低下するまで充分に反応を行わせることが重要である。
フマル酸濃度が上記範囲外であると、目的とするL−ア
スパラギン酸の生産効率が低下する。
【0012】酵素反応は0〜60℃の温度範囲で実施す
ることができるが、アスパルターゼの安定性を考慮して
20〜50℃で実施するのが好ましい。反応終了液中の
L−アスパラギン酸は常法通り等電点沈殿法等により容
易に回収できる。例えば等電点沈殿法を用いる場合に
は、反応液のpHを硫酸等の酸を用いて3前後に調整し
て放置することにより生じる結晶を濾別、遠心分離等に
より回収することができる。
ることができるが、アスパルターゼの安定性を考慮して
20〜50℃で実施するのが好ましい。反応終了液中の
L−アスパラギン酸は常法通り等電点沈殿法等により容
易に回収できる。例えば等電点沈殿法を用いる場合に
は、反応液のpHを硫酸等の酸を用いて3前後に調整し
て放置することにより生じる結晶を濾別、遠心分離等に
より回収することができる。
【0013】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。実施例1: ブレビバクテリウム属菌体を用いたL−ア
スパラギン酸の生産 (1) ブレビバクテリウム属菌体の調製 A) ブレビバクテリウム属菌体の培養 尿素4g、硫酸アンモニウム14g、リン酸一カリウム
0.5g、リン酸二カリウム0.5g、硫酸マグネシウム
・7水塩0.5g、硫酸第1鉄・7水塩6mg、硫酸マ
ンガン・4〜6水塩6mg、ビオチン200μg、チア
ミン塩酸100μg、カザミノ酸1g、酵母エキス1
g、脱イオン水1lからなる培地100mlを500m
l容三角フラスコに分注し、120℃で20分間の滅菌
を行った。この培地にブレビバクテリウム・フラバムM
J-233を一白金耳植菌し、さらに別途滅菌した50
%(W/V)グルコース水溶液を1ml添加した後、33℃
で20時間振盪前培養を行った。
る。実施例1: ブレビバクテリウム属菌体を用いたL−ア
スパラギン酸の生産 (1) ブレビバクテリウム属菌体の調製 A) ブレビバクテリウム属菌体の培養 尿素4g、硫酸アンモニウム14g、リン酸一カリウム
0.5g、リン酸二カリウム0.5g、硫酸マグネシウム
・7水塩0.5g、硫酸第1鉄・7水塩6mg、硫酸マ
ンガン・4〜6水塩6mg、ビオチン200μg、チア
ミン塩酸100μg、カザミノ酸1g、酵母エキス1
g、脱イオン水1lからなる培地100mlを500m
l容三角フラスコに分注し、120℃で20分間の滅菌
を行った。この培地にブレビバクテリウム・フラバムM
J-233を一白金耳植菌し、さらに別途滅菌した50
%(W/V)グルコース水溶液を1ml添加した後、33℃
で20時間振盪前培養を行った。
【0014】次に、硫酸アンモニウム23g、リン酸一
カリウム0.5g、リン酸二カリウム0.5g、硫酸マグ
ネシウム・7水塩0.5g、硫酸第1鉄・7水塩20m
g、硫酸マンガン・4〜6水塩20mg、ビオチン20
0μg、チアミン塩酸100μg、カザミノ酸3g、酵
母エキス3g、脱イオン水1lからなる本培養培地1.
5lを3l容通気撹拌槽に仕込み120℃で20分間の
滅菌を行った後、50%グルコース溶液を30ml添加
し、さらに上記前培養菌液を30ml植菌して培養を行
った。培養は、培養温度33℃、通気量1vvm、回転速
度1,000rpmにて行った。また、アンモニアの添加によ
り、培地のpHを7.6に維持した。さらに、培養途中
で、グルコースの不足または枯渇に伴う溶存酸素濃度の
急激な上昇が観察された際には50%グルコース溶液を
30ml添加した。培養開始20時間後に培養を終了し
て、遠心分離により菌体を回収した。
カリウム0.5g、リン酸二カリウム0.5g、硫酸マグ
ネシウム・7水塩0.5g、硫酸第1鉄・7水塩20m
g、硫酸マンガン・4〜6水塩20mg、ビオチン20
0μg、チアミン塩酸100μg、カザミノ酸3g、酵
母エキス3g、脱イオン水1lからなる本培養培地1.
5lを3l容通気撹拌槽に仕込み120℃で20分間の
滅菌を行った後、50%グルコース溶液を30ml添加
し、さらに上記前培養菌液を30ml植菌して培養を行
った。培養は、培養温度33℃、通気量1vvm、回転速
度1,000rpmにて行った。また、アンモニアの添加によ
り、培地のpHを7.6に維持した。さらに、培養途中
で、グルコースの不足または枯渇に伴う溶存酸素濃度の
急激な上昇が観察された際には50%グルコース溶液を
30ml添加した。培養開始20時間後に培養を終了し
て、遠心分離により菌体を回収した。
【0015】B) フマラーゼ活性の除去処理 上記A)項にて調製した微生物菌体内にはアスパルター
ゼの他に副反応酵素フマラーゼが共存するため、原料の
フマル酸が一部リンゴ酸に変換される問題が生じるの
で、あらかじめフマラーゼ活性の除去処理を行った。上
記A)項にて調製したブレビバクテリウム属菌体を〔L
−アスパラギン酸100g、アンモニア(28%アンモ
ニア含有水溶液)140ml、塩化カルシウム・2水塩
1g、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウ
レート0.8gを脱イオン水に溶解させ、最終容積を1
lとした〕処理液に5%(w/v)濃度となるように懸濁し
た後、45℃にて5時間加熱処理を行った。処理物を遠
心分離して菌体を回収し、これをアスパルターゼ含有菌
体としてL−アスパラギン酸生成連続反応に供した。
ゼの他に副反応酵素フマラーゼが共存するため、原料の
フマル酸が一部リンゴ酸に変換される問題が生じるの
で、あらかじめフマラーゼ活性の除去処理を行った。上
記A)項にて調製したブレビバクテリウム属菌体を〔L
−アスパラギン酸100g、アンモニア(28%アンモ
ニア含有水溶液)140ml、塩化カルシウム・2水塩
1g、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウ
レート0.8gを脱イオン水に溶解させ、最終容積を1
lとした〕処理液に5%(w/v)濃度となるように懸濁し
た後、45℃にて5時間加熱処理を行った。処理物を遠
心分離して菌体を回収し、これをアスパルターゼ含有菌
体としてL−アスパラギン酸生成連続反応に供した。
【0016】(2) L−アスパラギン酸生成連続反応 L−アスパラギン酸生成連続反応に供する反応液とし
て、フマル酸1.3M、アンモニア3.2M、塩化カルシ
ウム15mMを含有する反応液を調製した。各反応槽に
おけるブレビバクテリウム属菌体の菌体濃度を9%(W/
V)、反応温度を45℃とし、上記反応液を用いて以下の
ような構成の2槽CSTR装置を設定した。すなわち、
上記反応液を100ml/hrの速度で第1反応槽に添加
し、同時に限外濾過膜から反応液だけを等量抜き出し
た。このとき、第1槽CSTR内の反応液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第1槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を20〜500mMとした。次に、第1槽CSTR
から出たフマル酸含有溶液を、100ml/hrの速度で第
2槽CSTRに添加し、同時に限外濾過膜から等量抜き
出した。このとき、第2CSTR槽内の液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第2槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を約10mMとし、L−アスパラギン酸の最終生成
量を約1290mMとした。なお、反応液と菌体との分
離には、抜き出し速度に対して律速とならないように透
水量を設定した中空糸型限外濾過膜(排除限界分子量2
0,000、ポリスルフォン、日東電工製)を用いた。L−
アスパラギン酸およびフマル酸の定量は、高速液体クロ
マトグラフィーを用いて行った。
て、フマル酸1.3M、アンモニア3.2M、塩化カルシ
ウム15mMを含有する反応液を調製した。各反応槽に
おけるブレビバクテリウム属菌体の菌体濃度を9%(W/
V)、反応温度を45℃とし、上記反応液を用いて以下の
ような構成の2槽CSTR装置を設定した。すなわち、
上記反応液を100ml/hrの速度で第1反応槽に添加
し、同時に限外濾過膜から反応液だけを等量抜き出し
た。このとき、第1槽CSTR内の反応液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第1槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を20〜500mMとした。次に、第1槽CSTR
から出たフマル酸含有溶液を、100ml/hrの速度で第
2槽CSTRに添加し、同時に限外濾過膜から等量抜き
出した。このとき、第2CSTR槽内の液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第2槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を約10mMとし、L−アスパラギン酸の最終生成
量を約1290mMとした。なお、反応液と菌体との分
離には、抜き出し速度に対して律速とならないように透
水量を設定した中空糸型限外濾過膜(排除限界分子量2
0,000、ポリスルフォン、日東電工製)を用いた。L−
アスパラギン酸およびフマル酸の定量は、高速液体クロ
マトグラフィーを用いて行った。
【0017】実施例2: エッシェリヒア属菌体を用い
たL−アスパラギン酸の生産 (1) エッシェリヒア属菌体の調製 A) エッシェリヒア属菌体の培養 硫酸アンモニウム6g、リン酸一カリウム3.2g、リ
ン酸二カリウム11g、硫酸マグネシウム・7水塩0.
2g、ポリペプトン2g、酵母エキス2g、脱イオン水
1lからなる培地100mlを500ml容三角フラス
コに分注し、120℃で20分間の蒸気滅菌を行った。
この培地にエッシェリヒア・コリATCC27325株を一白金
耳植菌し、さらに別途殺菌した50%(W/V)グルコース
水溶液を1ml添加した後、37℃で20時間振盪前培
養を行った。次に、1.5lの上記培地を3l容通気撹
拌槽に仕込み120℃で20分間の滅菌を行った後、こ
れに濾過除菌した硫酸第1鉄・7水塩水溶液(100mg
/ml)を0.75ml、50%グルコース溶液を30m
l、それぞれ添加した。その後、上記前培養菌液を30
ml添加して培養を行った。培養は、培養温度37℃、
通気量1vvm、回転速度1000rpmにて行った。また、アン
モニアの添加により培地のpHを7.3に維持した。さ
らに、培養途中で、グルコースの不足または枯渇に伴う
溶存酸素濃度の急激な上昇が観察された際には50%グ
ルコース溶液を30ml添加した。培養開始18時間後
に培養を終了して、遠心分離により菌体を回収した。
たL−アスパラギン酸の生産 (1) エッシェリヒア属菌体の調製 A) エッシェリヒア属菌体の培養 硫酸アンモニウム6g、リン酸一カリウム3.2g、リ
ン酸二カリウム11g、硫酸マグネシウム・7水塩0.
2g、ポリペプトン2g、酵母エキス2g、脱イオン水
1lからなる培地100mlを500ml容三角フラス
コに分注し、120℃で20分間の蒸気滅菌を行った。
この培地にエッシェリヒア・コリATCC27325株を一白金
耳植菌し、さらに別途殺菌した50%(W/V)グルコース
水溶液を1ml添加した後、37℃で20時間振盪前培
養を行った。次に、1.5lの上記培地を3l容通気撹
拌槽に仕込み120℃で20分間の滅菌を行った後、こ
れに濾過除菌した硫酸第1鉄・7水塩水溶液(100mg
/ml)を0.75ml、50%グルコース溶液を30m
l、それぞれ添加した。その後、上記前培養菌液を30
ml添加して培養を行った。培養は、培養温度37℃、
通気量1vvm、回転速度1000rpmにて行った。また、アン
モニアの添加により培地のpHを7.3に維持した。さ
らに、培養途中で、グルコースの不足または枯渇に伴う
溶存酸素濃度の急激な上昇が観察された際には50%グ
ルコース溶液を30ml添加した。培養開始18時間後
に培養を終了して、遠心分離により菌体を回収した。
【0018】B) フマラーゼ活性の除去処理 上記(1)項にて得られた微生物菌体内にはアスパルター
ゼの他に副反応酵素フマラーゼが共存するため、原料の
フマル酸が一部リンゴ酸に変換される問題が生じるの
で、あらかじめフマラーゼ活性の除去処理を行った。上
記(1)項にて得られたエッシェリヒア属菌体を〔L−ア
スパラギン酸100g、アンモニア(28%アンモニア
含有水溶液)140ml、硫酸マグネシウム・7水塩1.
2g、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレ
ート0.8gを脱イオン水に溶解させ、最終容積を1l
とした〕処理液に5%(w/v)濃度となるように懸濁した
後、45℃にて3時間加熱処理を行った。処理物を遠心
分離して菌体を回収し、これをアスパルターゼ含有菌体
としてL−アスパラギン酸生成連続反応に供した。
ゼの他に副反応酵素フマラーゼが共存するため、原料の
フマル酸が一部リンゴ酸に変換される問題が生じるの
で、あらかじめフマラーゼ活性の除去処理を行った。上
記(1)項にて得られたエッシェリヒア属菌体を〔L−ア
スパラギン酸100g、アンモニア(28%アンモニア
含有水溶液)140ml、硫酸マグネシウム・7水塩1.
2g、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレ
ート0.8gを脱イオン水に溶解させ、最終容積を1l
とした〕処理液に5%(w/v)濃度となるように懸濁した
後、45℃にて3時間加熱処理を行った。処理物を遠心
分離して菌体を回収し、これをアスパルターゼ含有菌体
としてL−アスパラギン酸生成連続反応に供した。
【0019】(2) L−アスパラギン酸生成連続反応 L−アスパラギン酸生成連続反応に供する反応液とし
て、フマル酸1.3M、アンモニア3.2M、硫酸マグネ
シウム5mMを含有する反応液を調製した。各反応槽に
おけるエッシェリヒア属菌体の菌体濃度を10%(W/
V)、反応温度を37℃とし、上記反応液を用いて以下の
ような構成の2槽CSTR装置を設定した。すなわち、
上記反応液を100ml/hrの速度で第1反応槽に添加
し、同時に限外濾過膜から反応液だけを等量抜き出し
た。このとき、第1槽CSTR内の反応液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第1槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を20〜500mMとした。次に、第1槽CSTR
から出たフマル酸含有溶液を、100ml/hrの速度で第
2槽CSTRに添加し、同時に限外濾過膜から等量抜き
出した。このとき、第2CSTR槽内の液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第2槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を約10mMとし、L−アスパラギン酸の最終生成
量を約1290mMとした。なお、反応液と菌体との分
離には、抜き出し速度に対して律速とならないように透
水量を設定した中空糸型限外濾過膜(排除限界分子量2
0,000、ポリスルフォン、日東電工製)を用いた。L−
アスパラギン酸およびフマル酸の定量は、高速液体クロ
マトグラフィーを用いて行った。
て、フマル酸1.3M、アンモニア3.2M、硫酸マグネ
シウム5mMを含有する反応液を調製した。各反応槽に
おけるエッシェリヒア属菌体の菌体濃度を10%(W/
V)、反応温度を37℃とし、上記反応液を用いて以下の
ような構成の2槽CSTR装置を設定した。すなわち、
上記反応液を100ml/hrの速度で第1反応槽に添加
し、同時に限外濾過膜から反応液だけを等量抜き出し
た。このとき、第1槽CSTR内の反応液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第1槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を20〜500mMとした。次に、第1槽CSTR
から出たフマル酸含有溶液を、100ml/hrの速度で第
2槽CSTRに添加し、同時に限外濾過膜から等量抜き
出した。このとき、第2CSTR槽内の液量を変化させ
て滞留時間を調節し、第2槽CSTR出口液のフマル酸
濃度を約10mMとし、L−アスパラギン酸の最終生成
量を約1290mMとした。なお、反応液と菌体との分
離には、抜き出し速度に対して律速とならないように透
水量を設定した中空糸型限外濾過膜(排除限界分子量2
0,000、ポリスルフォン、日東電工製)を用いた。L−
アスパラギン酸およびフマル酸の定量は、高速液体クロ
マトグラフィーを用いて行った。
【0020】上記実施例1並びに実施例2における第1
および第2槽CSTR内反応液の体積の和に1.7を乗
したものを必要反応槽容積とみなし、これを単位時間当
たりのL−アスパラギン酸生産量で除した値、すなわ
ち、単位量の生産に必要な反応槽総容積を「生産性」と
した。第1槽CSTR出口液中のフマル酸濃度の変化に
伴う生産性の違いを下記表−1および表−2に示す。な
お、表では、第1槽CSTR出口液中のフマル酸濃度を
100mMとしたときの生産性を1.0とした相対値に
より生産性を表した。
および第2槽CSTR内反応液の体積の和に1.7を乗
したものを必要反応槽容積とみなし、これを単位時間当
たりのL−アスパラギン酸生産量で除した値、すなわ
ち、単位量の生産に必要な反応槽総容積を「生産性」と
した。第1槽CSTR出口液中のフマル酸濃度の変化に
伴う生産性の違いを下記表−1および表−2に示す。な
お、表では、第1槽CSTR出口液中のフマル酸濃度を
100mMとしたときの生産性を1.0とした相対値に
より生産性を表した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表−1および表−2に示したとおり、どの
菌体を用いても、第1槽CSTR出口液中のフマル酸濃
度が50〜200mMの範囲内であれば良好な生産性が
認められるが、前記範囲外では大幅に生産性が低下す
る。
菌体を用いても、第1槽CSTR出口液中のフマル酸濃
度が50〜200mMの範囲内であれば良好な生産性が
認められるが、前記範囲外では大幅に生産性が低下す
る。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法によれば、小さい反応スケ
ールで高いL−アスパラギン酸生産性をあげることがで
きる。
ールで高いL−アスパラギン酸生産性をあげることがで
きる。
【図1】本発明の方法に用いられる反応装置の概略図で
ある。
ある。
1 フマル酸アンモニウム槽 2 基質供給管 3 完全混合型反応槽(CSTR)第1槽 4、9 撹拌羽根 5、10 ポンプ 6、11 限外濾過膜 7 貯留槽 8 完全混合型反応槽(CSTR)第2槽 12 反応液排出管 13 晶析タンク
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19) (72)発明者 寺沢 真人 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 湯川 英明 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 アスパルターゼ活性を有する微生物菌体
の存在下、多段完全混合型連続反応槽を用いてフマル酸
アンモニウムをL−アスパラギン酸に変換させるに際
し、第1反応槽においてその出口におけるフマル酸濃度
が50〜200mMに低下するまで反応を行うことを特
徴とするL−アスパラギン酸の連続製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26642191 | 1991-10-15 | ||
JP3-266421 | 1991-10-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05260985A true JPH05260985A (ja) | 1993-10-12 |
JP3004826B2 JP3004826B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0833491A (ja) * | 1994-05-20 | 1996-02-06 | Nippon Shokubai Co Ltd | L−アスパラギン酸の製造方法 |
WO2005005649A1 (ja) * | 2003-07-09 | 2005-01-20 | Mitsubishi Chemical Corporation | 有機酸の製造方法 |
US7563606B2 (en) | 2003-09-17 | 2009-07-21 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method for producing non-amino organic acid |
US7763447B2 (en) | 2003-08-28 | 2010-07-27 | Ajinomoto Co., Inc. | Method of producing succinic acid with bacterium comprising a modified fumarate reductase gene or a modified succinate dehydrogenase gene |
US7829316B2 (en) | 2005-10-18 | 2010-11-09 | Ajinomoto Co., Inc. | Process for production of succinic acid |
US7972823B2 (en) | 2004-05-20 | 2011-07-05 | Ajinomoto Co., Inc. | Succinic acid-producing bacterium and process for producing succinic acid |
US7993888B2 (en) | 2006-02-24 | 2011-08-09 | Mitsubishi Chemical Corporation | Bacterium having enhanced 2-oxoglutarate dehydrogenase activity |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0833491A (ja) * | 1994-05-20 | 1996-02-06 | Nippon Shokubai Co Ltd | L−アスパラギン酸の製造方法 |
JP2664648B2 (ja) * | 1994-05-20 | 1997-10-15 | 株式会社日本触媒 | L−アスパラギン酸の製造方法 |
WO2005005649A1 (ja) * | 2003-07-09 | 2005-01-20 | Mitsubishi Chemical Corporation | 有機酸の製造方法 |
US7833763B2 (en) | 2003-07-09 | 2010-11-16 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method for producing organic acid |
US7763447B2 (en) | 2003-08-28 | 2010-07-27 | Ajinomoto Co., Inc. | Method of producing succinic acid with bacterium comprising a modified fumarate reductase gene or a modified succinate dehydrogenase gene |
US7563606B2 (en) | 2003-09-17 | 2009-07-21 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method for producing non-amino organic acid |
US7972823B2 (en) | 2004-05-20 | 2011-07-05 | Ajinomoto Co., Inc. | Succinic acid-producing bacterium and process for producing succinic acid |
US7829316B2 (en) | 2005-10-18 | 2010-11-09 | Ajinomoto Co., Inc. | Process for production of succinic acid |
US7993888B2 (en) | 2006-02-24 | 2011-08-09 | Mitsubishi Chemical Corporation | Bacterium having enhanced 2-oxoglutarate dehydrogenase activity |
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