JPH05260791A - リラクタンスモータのドライバ回路及び駆動制御方式 - Google Patents
リラクタンスモータのドライバ回路及び駆動制御方式Info
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- JPH05260791A JPH05260791A JP4084966A JP8496692A JPH05260791A JP H05260791 A JPH05260791 A JP H05260791A JP 4084966 A JP4084966 A JP 4084966A JP 8496692 A JP8496692 A JP 8496692A JP H05260791 A JPH05260791 A JP H05260791A
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- power supply
- switching element
- phase
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スイッチング素子の数を減らし、かつドライ
ブ回路とモータを接続する配線数を減少させるリラクタ
ンスモータのドライブ回路及び駆動方式を提供する。 【構成】 スイッチング素子Qa〜QcとダイオードD
a〜Dcの直列回路をリラクタンスモータの各相毎に設
ける。さらに、共通用のスイッチング素子Qo とダイオ
ードDo の直列回路を設ける。各相の直列回路のスイッ
チング素子とダイオードの接続点を対応する励磁コイル
Ca〜Ccの一端に接続し各相の励磁コイルの他端は共
通用直列回路のスイッチング素子とダイオードの接続点
に接続する。PWM入力信号の極性に応じて共通用のス
イッチング素子をPWM信号でスイッチングし、励磁相
のスイッチング素子をPWM回路への指令電圧に応じて
ON/OFFする(または、逆に共通用のスイッチング
素子をPWM回路への指令電圧に応じてON/OFF
し、励磁相のスイッチング素子をPWM信号でスイッチ
ングする)。スイッチング素子,ダイオード及びドライ
バ回路とモータを接続する配線数が相数+1ですむ。
ブ回路とモータを接続する配線数を減少させるリラクタ
ンスモータのドライブ回路及び駆動方式を提供する。 【構成】 スイッチング素子Qa〜QcとダイオードD
a〜Dcの直列回路をリラクタンスモータの各相毎に設
ける。さらに、共通用のスイッチング素子Qo とダイオ
ードDo の直列回路を設ける。各相の直列回路のスイッ
チング素子とダイオードの接続点を対応する励磁コイル
Ca〜Ccの一端に接続し各相の励磁コイルの他端は共
通用直列回路のスイッチング素子とダイオードの接続点
に接続する。PWM入力信号の極性に応じて共通用のス
イッチング素子をPWM信号でスイッチングし、励磁相
のスイッチング素子をPWM回路への指令電圧に応じて
ON/OFFする(または、逆に共通用のスイッチング
素子をPWM回路への指令電圧に応じてON/OFF
し、励磁相のスイッチング素子をPWM信号でスイッチ
ングする)。スイッチング素子,ダイオード及びドライ
バ回路とモータを接続する配線数が相数+1ですむ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リラクタンスモータの
ドライバ回路及び該ドライバ回路を使用した駆動制御方
式に関する。
ドライバ回路及び該ドライバ回路を使用した駆動制御方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】リラクタンスモータはステータの励磁コ
イルに励磁電流を供給して、ステータ突極歯を励磁し、
ステータ突極歯に発生する磁気吸引力によって、ロータ
の突極歯を引きよせ回転力としてロータを回転駆動する
モータであり、各相ごとに励磁コイルに励磁電流を供給
するためのスイッチング素子を設け、モータの回転角に
応じてスイッチング素子を開閉させて各相の励磁コイル
を励磁してロータを回転させるものである。例えば、
A,B,C相の三相の可変リラクタンスモータの場合、
A相のスイッチング素子を閉じA相の励磁コイルと直流
電源を接続して通電を始め、A相のステータ突極歯がロ
ータ突極歯を吸引し、ロータが所定角度回転すると、A
相のスイッチング素子を開き通電を停止する。ついでB
相のスイッチング素子を閉じB相の励磁コイルを励磁す
る。以下同様にA相、B相、C相と順次励磁することに
よってモータを一方方向に回転させる。また逆転させる
場合は、A相、C相、B相と順次励磁すればモータは逆
転することとなる。
イルに励磁電流を供給して、ステータ突極歯を励磁し、
ステータ突極歯に発生する磁気吸引力によって、ロータ
の突極歯を引きよせ回転力としてロータを回転駆動する
モータであり、各相ごとに励磁コイルに励磁電流を供給
するためのスイッチング素子を設け、モータの回転角に
応じてスイッチング素子を開閉させて各相の励磁コイル
を励磁してロータを回転させるものである。例えば、
A,B,C相の三相の可変リラクタンスモータの場合、
A相のスイッチング素子を閉じA相の励磁コイルと直流
電源を接続して通電を始め、A相のステータ突極歯がロ
ータ突極歯を吸引し、ロータが所定角度回転すると、A
相のスイッチング素子を開き通電を停止する。ついでB
相のスイッチング素子を閉じB相の励磁コイルを励磁す
る。以下同様にA相、B相、C相と順次励磁することに
よってモータを一方方向に回転させる。また逆転させる
場合は、A相、C相、B相と順次励磁すればモータは逆
転することとなる。
【0003】このようなリラクタンスモータの各励磁コ
イルを流れる電流をPWMにより制御するには、各相独
立にドライブ回路を構成する必要があるため、各相毎に
スイッチング素子を4個若しくは、スイッチング素子2
個と同数のダイオードを必要としている(特開平3−2
93993号公報等参照)。
イルを流れる電流をPWMにより制御するには、各相独
立にドライブ回路を構成する必要があるため、各相毎に
スイッチング素子を4個若しくは、スイッチング素子2
個と同数のダイオードを必要としている(特開平3−2
93993号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリラク
タンスモータのドライブ回路では、各相毎にスイッチン
グ素子を4個か若しくは各相毎にスイッチング素子を2
個とダイオード2個を必要とし、スイッチング素子,ダ
イオードの数が多いことからドライブ回路自体がそれだ
け高価になると共に、1相当たり2本のケーブルを必要
としているため、さらに高価になると共に、配線の工数
もかかるという問題がある。
タンスモータのドライブ回路では、各相毎にスイッチン
グ素子を4個か若しくは各相毎にスイッチング素子を2
個とダイオード2個を必要とし、スイッチング素子,ダ
イオードの数が多いことからドライブ回路自体がそれだ
け高価になると共に、1相当たり2本のケーブルを必要
としているため、さらに高価になると共に、配線の工数
もかかるという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、スイッチング素
子の数を減らし、かつドライブ回路とモータを接続する
配線数を減少させるドライブ回路及び駆動方式を提供す
ることにある。
子の数を減らし、かつドライブ回路とモータを接続する
配線数を減少させるドライブ回路及び駆動方式を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のドライブ回路
は、低電位の電源と高電位の電源を有する給電用直流電
源と、スイッチング素子とダイオードが直列に接続され
た直列回路をリラクタンスモータの相毎に設けると共
に、共通用のスイッチング素子とダイオードの直列回路
を設け、上記各相毎の直列回路のスイッチング素子とダ
イオートの接続点をリラクタンスモータの対応する励磁
コイルの一端に接続し、各励磁コイルの他端は上記共通
直列回路のスイッチング素子とダイオートの接続点に接
続されている。そして、本発明のドライブ回路の1つの
態様は、各相の上記直列回路のダイオードのカソードが
高電位の電源端子に接続されるように給電用直流電源の
負極と高電位の電源端子間に接続している。また、また
共通直列回路はダイオードのアノードが給電用直流電源
の負極端子に接続されるように該負極と低電位の電源端
子間に接続する。
は、低電位の電源と高電位の電源を有する給電用直流電
源と、スイッチング素子とダイオードが直列に接続され
た直列回路をリラクタンスモータの相毎に設けると共
に、共通用のスイッチング素子とダイオードの直列回路
を設け、上記各相毎の直列回路のスイッチング素子とダ
イオートの接続点をリラクタンスモータの対応する励磁
コイルの一端に接続し、各励磁コイルの他端は上記共通
直列回路のスイッチング素子とダイオートの接続点に接
続されている。そして、本発明のドライブ回路の1つの
態様は、各相の上記直列回路のダイオードのカソードが
高電位の電源端子に接続されるように給電用直流電源の
負極と高電位の電源端子間に接続している。また、また
共通直列回路はダイオードのアノードが給電用直流電源
の負極端子に接続されるように該負極と低電位の電源端
子間に接続する。
【0007】また、本発明のドライブ回路の第2の態様
は、各相の上記直列回路のダイオードのアノードが給電
用直流電源の負極端子に接続されるように該負極と低電
位の電源端子間に接続し、共通直列回路はダイオードの
カソードが高電位の電源端子に接続されるように給電用
直流電源の負極と高電位の電源端子に接続する。
は、各相の上記直列回路のダイオードのアノードが給電
用直流電源の負極端子に接続されるように該負極と低電
位の電源端子間に接続し、共通直列回路はダイオードの
カソードが高電位の電源端子に接続されるように給電用
直流電源の負極と高電位の電源端子に接続する。
【0008】そして、上記共通直列回路のスイッチング
素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、PWM回
路への電圧指令の極性に応じて励磁しようとする相のス
イッチング素子のみをON/OFFさせリラクタンスモ
ータを駆動制御する。
素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、PWM回
路への電圧指令の極性に応じて励磁しようとする相のス
イッチング素子のみをON/OFFさせリラクタンスモ
ータを駆動制御する。
【0009】若しくは、上記第1の態様のドライバ回路
を使用したときには、PWM回路への指令電圧の極性が
正若しくは「0」のときには励磁しようとする相のスイ
ッチング素子のみをONとすると共に上記共通直列回路
のスイッチング素子をPWM信号に基づいてスイッチン
グし、PWM回路への指令電圧の極性が負のときには上
記共通直列回路のスイッチング素子をOFFとし励磁し
ようとする相のスイッチング素子のみをPWM信号に基
づいてスイッチングしリラクタンスモータを駆動制御す
る。
を使用したときには、PWM回路への指令電圧の極性が
正若しくは「0」のときには励磁しようとする相のスイ
ッチング素子のみをONとすると共に上記共通直列回路
のスイッチング素子をPWM信号に基づいてスイッチン
グし、PWM回路への指令電圧の極性が負のときには上
記共通直列回路のスイッチング素子をOFFとし励磁し
ようとする相のスイッチング素子のみをPWM信号に基
づいてスイッチングしリラクタンスモータを駆動制御す
る。
【0010】また、上記第2の態様のドライバ回路を使
用したときには、PWM回路への指令電圧の極性が正若
しくは「0」のときには上記共通直列回路のスイッチン
グ素子をONとすると共に励磁しようとする相のスイッ
チング素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、P
WM回路への指令電圧の極性が負のときには上記共通直
列回路のスイッチング素子をPWM信号に基づいてスイ
ッチングし、各相のスイッチング素子をOFFとしてリ
ラクタンスモータを駆動制御する。
用したときには、PWM回路への指令電圧の極性が正若
しくは「0」のときには上記共通直列回路のスイッチン
グ素子をONとすると共に励磁しようとする相のスイッ
チング素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、P
WM回路への指令電圧の極性が負のときには上記共通直
列回路のスイッチング素子をPWM信号に基づいてスイ
ッチングし、各相のスイッチング素子をOFFとしてリ
ラクタンスモータを駆動制御する。
【0011】
【作用】上記第1若しくは第2のドライバ回路を使用
し、上記共通直列回路のスイッチング素子をPWM信号
に基づいてスイッチングし、PWM回路への指令電圧の
極性に応じて励磁使用とする相のスイッチング素子のみ
をON/OFFさせ非励磁相のスイッチング素子はOF
Fとしてリラクタンスモータを駆動制御する。すなわ
ち、PWM回路への指令電圧の極性が正若しくは「0」
のときには励磁相のスイッチング素子をONとし、PW
M回路への指令電圧の極性が負のときには励磁相のスイ
ッチング素子をOFFとしてリラクタンスモータを制御
する。また、上記第1の態様のドライバ回路を使用した
ときには、PWM回路への指令電圧の極性が正若しくは
「0」のときには励磁しようとする相のスイッチング素
子のみをONとすると共に上記共通直列回路のスイッチ
ング素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、PW
M回路への指令電圧の極性が負のときには上記共通直列
回路のスイッチング素子をOFFとし励磁しようとする
相のスイッチング素子のみをPWM信号に基づいてスイ
ッチングしリラクタンスモータを駆動制御する。
し、上記共通直列回路のスイッチング素子をPWM信号
に基づいてスイッチングし、PWM回路への指令電圧の
極性に応じて励磁使用とする相のスイッチング素子のみ
をON/OFFさせ非励磁相のスイッチング素子はOF
Fとしてリラクタンスモータを駆動制御する。すなわ
ち、PWM回路への指令電圧の極性が正若しくは「0」
のときには励磁相のスイッチング素子をONとし、PW
M回路への指令電圧の極性が負のときには励磁相のスイ
ッチング素子をOFFとしてリラクタンスモータを制御
する。また、上記第1の態様のドライバ回路を使用した
ときには、PWM回路への指令電圧の極性が正若しくは
「0」のときには励磁しようとする相のスイッチング素
子のみをONとすると共に上記共通直列回路のスイッチ
ング素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、PW
M回路への指令電圧の極性が負のときには上記共通直列
回路のスイッチング素子をOFFとし励磁しようとする
相のスイッチング素子のみをPWM信号に基づいてスイ
ッチングしリラクタンスモータを駆動制御する。
【0012】さらに、上記第2の態様のドライバ回路を
使用したときには、PWM回路への指令電圧の極性が正
若しくは「0」のときには上記共通直列回路のスイッチ
ング素子をONとすると共に励磁しようとする相のスイ
ッチング素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、
PWM回路への指令電圧の極性が負のときには上記共通
直列回路のスイッチング素子をPWM信号に基づいてス
イッチングし、各相のスイッチング素子をOFFとして
リラクタンスモータを駆動制御する。
使用したときには、PWM回路への指令電圧の極性が正
若しくは「0」のときには上記共通直列回路のスイッチ
ング素子をONとすると共に励磁しようとする相のスイ
ッチング素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、
PWM回路への指令電圧の極性が負のときには上記共通
直列回路のスイッチング素子をPWM信号に基づいてス
イッチングし、各相のスイッチング素子をOFFとして
リラクタンスモータを駆動制御する。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例の3相リラクタンス
モータのドライブ回路の第1の実施例の要部ブロック図
である。定電圧の給電用直流電源1は高電位を出力する
電源VH と該電源VH より電位の低い電源VM を有して
いる(VH >VM >0)。高電位の電源VH の端子と負
極(アース)端子間には、A相のスイッチング素子Qa
と逆方向に接続されたダイオードDaの直列回路、B相
のスイッチング素子Qbと逆方向に接続されたダイオー
ドDbの直列回路及びC相のスイッチング素子Qcと逆
方向に接続されたダイオードDcの直列回路が接続さ
れ、低電位の電源VM の端子とアース間には各相共通の
スイッチング素子Qo と逆接続のダイオードDo の直列
回路が接続されている。共通のスイッチング素子Qo と
ダイオードDo の接続点はケーブル2によってリラクタ
ンスモータの各相の励磁コイルの共通端子に接続されて
いる。また、各相のスイッチング素子とダイオードの接
続点はケーブル2によってA,B,C相の励磁コイルC
a,Cb,Ccの他端に接続されている。
モータのドライブ回路の第1の実施例の要部ブロック図
である。定電圧の給電用直流電源1は高電位を出力する
電源VH と該電源VH より電位の低い電源VM を有して
いる(VH >VM >0)。高電位の電源VH の端子と負
極(アース)端子間には、A相のスイッチング素子Qa
と逆方向に接続されたダイオードDaの直列回路、B相
のスイッチング素子Qbと逆方向に接続されたダイオー
ドDbの直列回路及びC相のスイッチング素子Qcと逆
方向に接続されたダイオードDcの直列回路が接続さ
れ、低電位の電源VM の端子とアース間には各相共通の
スイッチング素子Qo と逆接続のダイオードDo の直列
回路が接続されている。共通のスイッチング素子Qo と
ダイオードDo の接続点はケーブル2によってリラクタ
ンスモータの各相の励磁コイルの共通端子に接続されて
いる。また、各相のスイッチング素子とダイオードの接
続点はケーブル2によってA,B,C相の励磁コイルC
a,Cb,Ccの他端に接続されている。
【0014】以上のようなドライブ回路であり、スイッ
チング素子の数はリラクタンスモータの相数に共通のス
イッチング素子1個を加えたものであり、ダイオードの
数もスイッチング素子と同数の数でよいものである。そ
して、ケーブルによる配線数もモータの相数に共通用の
線の1本を加えたものでよく、図1に示す3相リラクタ
ンスモータの場合スイッチング素子,ダイオード及びケ
ーブルの配線数も4個でよいものである。
チング素子の数はリラクタンスモータの相数に共通のス
イッチング素子1個を加えたものであり、ダイオードの
数もスイッチング素子と同数の数でよいものである。そ
して、ケーブルによる配線数もモータの相数に共通用の
線の1本を加えたものでよく、図1に示す3相リラクタ
ンスモータの場合スイッチング素子,ダイオード及びケ
ーブルの配線数も4個でよいものである。
【0015】図2は本発明の一実施例の3相リラクタン
スモータのドライブ回路のの第2の実施例の要部ブロッ
ク図であり、図1と相違する点は各相及び共通ののスイ
ッチング素子Qa,Qb,Qc,Qo とダイオードD
a,Db,Dc,Do の直列回路におけるスイッチング
素子とダイオードの位置が交換されていること、及び、
各相のスイッチング素子とダイオードの直列回路に印加
される電源が低電位の電源VM にされ、共通のスイッチ
ング素子とダイオードの直列回路に印加される電源が高
電位の電源VH にされている点で相違するものである。
スモータのドライブ回路のの第2の実施例の要部ブロッ
ク図であり、図1と相違する点は各相及び共通ののスイ
ッチング素子Qa,Qb,Qc,Qo とダイオードD
a,Db,Dc,Do の直列回路におけるスイッチング
素子とダイオードの位置が交換されていること、及び、
各相のスイッチング素子とダイオードの直列回路に印加
される電源が低電位の電源VM にされ、共通のスイッチ
ング素子とダイオードの直列回路に印加される電源が高
電位の電源VH にされている点で相違するものである。
【0016】次に、図1に示す第1の実施例のドライバ
回路において、各スイッチング素子をON/OFFした
ときに各励磁コイルにかかる電圧について検討する。図
1からケーブル2及び給電用直流電源1の表示を削除
し、回路図を簡単にすると図3〜図10の回路図とな
る。そこで、図3に示すように、共通のスイッチング素
子Qo 及びA相のスイッチング素子QaをONとすると
低電位の電源VMから共通のスイッチング素子Qo ,A
相の励磁コイルCa,A相のスイッチング素子Qa,ア
ースと電流が流れ、A相の励磁コイルCaにかかる電圧
VcaはVMとなる。また、B,C相の励磁コイルCb,
Ccにかかる電圧Vcb,Vccは「0」である。また、図
3の状態から、すなわち、A相の励磁コイルCaのみに
電流が流れている状態で、図4に示すように共通のスイ
ッチング素子Qo をOFF(スイッチング素子Qa=O
N)とすると、励磁コイルCaに蓄積されたエネルギー
により発生する逆起電力により、アース,共通のダイオ
ードDo ,励磁コイルCa,スイッチング素子Qa,ア
ースと電流が流れる。この時の各励磁コイルにかかる電
圧Vca,Vcb,Vccは「0」である。
回路において、各スイッチング素子をON/OFFした
ときに各励磁コイルにかかる電圧について検討する。図
1からケーブル2及び給電用直流電源1の表示を削除
し、回路図を簡単にすると図3〜図10の回路図とな
る。そこで、図3に示すように、共通のスイッチング素
子Qo 及びA相のスイッチング素子QaをONとすると
低電位の電源VMから共通のスイッチング素子Qo ,A
相の励磁コイルCa,A相のスイッチング素子Qa,ア
ースと電流が流れ、A相の励磁コイルCaにかかる電圧
VcaはVMとなる。また、B,C相の励磁コイルCb,
Ccにかかる電圧Vcb,Vccは「0」である。また、図
3の状態から、すなわち、A相の励磁コイルCaのみに
電流が流れている状態で、図4に示すように共通のスイ
ッチング素子Qo をOFF(スイッチング素子Qa=O
N)とすると、励磁コイルCaに蓄積されたエネルギー
により発生する逆起電力により、アース,共通のダイオ
ードDo ,励磁コイルCa,スイッチング素子Qa,ア
ースと電流が流れる。この時の各励磁コイルにかかる電
圧Vca,Vcb,Vccは「0」である。
【0017】また、A相の励磁コイルCaのみに電流が
流れている状態で、図5に示すように、スイッチング素
子Qo をON,A相のスイッチング素子QaをOFFに
すると、励磁コイルCaに発生する逆起電力により低電
位の電源VM ,スイッチング素子Qo ,励磁コイルC
a,ダイオードDa,高電位の電源VH と電流が流れ、
A相の励磁コイルCaに係る電圧Vcaは「−(VH −V
M )」となる。また他の相の励磁コイルに係る電圧は、
電流が流れていないからVcb=0,Vcc=0である。ま
た、A相の励磁コイルCaのみに電流が流れている状態
で、図6に示すように、スイッチング素子Qo 、スイッ
チング素子QaをOFFにすると、励磁コイルCaに発
生する逆起電力によりアース,ダイオードDo ,励磁コ
イルCa,ダイオードDa,高電位の電源VH と電流が
流れ、A相の励磁コイルCaに係る電圧Vcaは「−VH
」となる。また他の相の励磁コイルに係る電圧は、電
流が流れていないからVcb=0,Vcc=0である。
流れている状態で、図5に示すように、スイッチング素
子Qo をON,A相のスイッチング素子QaをOFFに
すると、励磁コイルCaに発生する逆起電力により低電
位の電源VM ,スイッチング素子Qo ,励磁コイルC
a,ダイオードDa,高電位の電源VH と電流が流れ、
A相の励磁コイルCaに係る電圧Vcaは「−(VH −V
M )」となる。また他の相の励磁コイルに係る電圧は、
電流が流れていないからVcb=0,Vcc=0である。ま
た、A相の励磁コイルCaのみに電流が流れている状態
で、図6に示すように、スイッチング素子Qo 、スイッ
チング素子QaをOFFにすると、励磁コイルCaに発
生する逆起電力によりアース,ダイオードDo ,励磁コ
イルCa,ダイオードDa,高電位の電源VH と電流が
流れ、A相の励磁コイルCaに係る電圧Vcaは「−VH
」となる。また他の相の励磁コイルに係る電圧は、電
流が流れていないからVcb=0,Vcc=0である。
【0018】次に、C相の励磁コイルCcに電流が流れ
ている状態で、A相のスイッチング素子Qaと共通のス
イッチング素子Qo をON,C相のスイッチング素子Q
cをOFFとすると、図7に示すように、低電位の電源
VM から、共通のスイッチング素子Qo ,A相の励磁コ
イルCa、スイッチング素子Qa,アースと電流が流れ
ると共に、C相の励磁コイルCc,ダイオードDc高電
位の電源VH へも電流は流れる。その結果、各励磁コイ
ルにかかる電圧は、Vca=VM ,Vcb=0,Vcc=−
(VH −VM )となる。また、C相の励磁コイルCcに
電流が流れている状態で、A相のスイッチング素子Qa
をON,C相のスイッチング素子Qc,共通のスイッチ
ング素子Qo をOFFとすると、図8に示すように、ア
ース,ダイオードDo ,A相の励磁コイルCa,スイッ
チング素子Qa,アース、及びC相の励磁コイルCc,
ダイオードDc,高電位の電源VH と電流は流れ、各相
の励磁コイルにかかる電圧は、Vca=0,Vcb=0,V
cc=−VH となる。
ている状態で、A相のスイッチング素子Qaと共通のス
イッチング素子Qo をON,C相のスイッチング素子Q
cをOFFとすると、図7に示すように、低電位の電源
VM から、共通のスイッチング素子Qo ,A相の励磁コ
イルCa、スイッチング素子Qa,アースと電流が流れ
ると共に、C相の励磁コイルCc,ダイオードDc高電
位の電源VH へも電流は流れる。その結果、各励磁コイ
ルにかかる電圧は、Vca=VM ,Vcb=0,Vcc=−
(VH −VM )となる。また、C相の励磁コイルCcに
電流が流れている状態で、A相のスイッチング素子Qa
をON,C相のスイッチング素子Qc,共通のスイッチ
ング素子Qo をOFFとすると、図8に示すように、ア
ース,ダイオードDo ,A相の励磁コイルCa,スイッ
チング素子Qa,アース、及びC相の励磁コイルCc,
ダイオードDc,高電位の電源VH と電流は流れ、各相
の励磁コイルにかかる電圧は、Vca=0,Vcb=0,V
cc=−VH となる。
【0019】さらに、A相,C相の励磁コイルCa,C
cに電流が流れている状態で共通のスイッチング素子Q
o をON、各相のスイッチング素子をOFFにすると図
9に示すように、電流は低電位の電源VM ,スイッチン
素子Qo ,A相の励磁コイルCa,ダイオードDa,高
電位の電源VH 、及びC相の励磁コイルCc,ダイオー
ドDc,高電位の電源VH と流れ、各励磁コイルにかか
る電圧は、Vca=−(VH −VM )、Vcb=0、Vcc=
−(VH −VM )となる。最後に、A相,C相の励磁コ
イルCa,Ccに電流が流れている状態で全てのスイッ
チング素子がOFFになると、図10に示すように、ア
ース,ダイオードDo ,A相の励磁コイルCa,ダイオ
ードDa,高電位の電源VH ,及びC相の励磁コイルC
c,ダイオードDc,高電位の電源VH と流れ、各励磁
コイルにかかる電圧は、Vca=−VH 、Vcb=0、Vcc
=−VH となる。
cに電流が流れている状態で共通のスイッチング素子Q
o をON、各相のスイッチング素子をOFFにすると図
9に示すように、電流は低電位の電源VM ,スイッチン
素子Qo ,A相の励磁コイルCa,ダイオードDa,高
電位の電源VH 、及びC相の励磁コイルCc,ダイオー
ドDc,高電位の電源VH と流れ、各励磁コイルにかか
る電圧は、Vca=−(VH −VM )、Vcb=0、Vcc=
−(VH −VM )となる。最後に、A相,C相の励磁コ
イルCa,Ccに電流が流れている状態で全てのスイッ
チング素子がOFFになると、図10に示すように、ア
ース,ダイオードDo ,A相の励磁コイルCa,ダイオ
ードDa,高電位の電源VH ,及びC相の励磁コイルC
c,ダイオードDc,高電位の電源VH と流れ、各励磁
コイルにかかる電圧は、Vca=−VH 、Vcb=0、Vcc
=−VH となる。
【0020】リラクタンスモータの場合、各相の励磁コ
イルを順次励磁するものであるから、ある1つの相のみ
励磁されて該励磁コイルのみに電流が流れる場合と、あ
る1つの励磁コイルが励磁され、その励磁が解かれ、次
の相の励磁コイルが励磁されるとき励磁が解かれた励磁
コイルには、該励磁コイルに蓄積されたエネルギーによ
って発生する逆起電力によって電流が流れ、2つの励磁
コイルに電流が流れる場合がある。すなわち、励磁相の
切り替わり時に励磁が開始された励磁コイルに電流が流
れると共に、励磁が解かれた励磁コイルには電流立ち下
がりの電流が流れる。その結果、ある1つの相の励磁コ
イルのみに電流が流れる場合の図3〜図6に示す状態
(図3〜図6の例ではA相の励磁コイルに電流が流れる
場合)、及び今まで励磁されていたものが励磁が解かれ
次の相の励磁に移行する解きの2つの相に電流が流れる
場合の図7〜図10に示す状態(図7〜図10の例では
C相の励磁が解かれA相の励磁が開始されA相,C相の
励磁コイルに電流が流れる場合)において、共通スイッ
チング素子Qo のON/OFF及び励磁相のスイッチン
グ素子のON/OFFをの組み合わせにおける各相の励
磁コイルにかかる電圧を図3〜図10のようにみれば、
リラクタンスモータを駆動するときに各相の励磁コイル
にかかる電圧の状態をすべて把握したことになる。
イルを順次励磁するものであるから、ある1つの相のみ
励磁されて該励磁コイルのみに電流が流れる場合と、あ
る1つの励磁コイルが励磁され、その励磁が解かれ、次
の相の励磁コイルが励磁されるとき励磁が解かれた励磁
コイルには、該励磁コイルに蓄積されたエネルギーによ
って発生する逆起電力によって電流が流れ、2つの励磁
コイルに電流が流れる場合がある。すなわち、励磁相の
切り替わり時に励磁が開始された励磁コイルに電流が流
れると共に、励磁が解かれた励磁コイルには電流立ち下
がりの電流が流れる。その結果、ある1つの相の励磁コ
イルのみに電流が流れる場合の図3〜図6に示す状態
(図3〜図6の例ではA相の励磁コイルに電流が流れる
場合)、及び今まで励磁されていたものが励磁が解かれ
次の相の励磁に移行する解きの2つの相に電流が流れる
場合の図7〜図10に示す状態(図7〜図10の例では
C相の励磁が解かれA相の励磁が開始されA相,C相の
励磁コイルに電流が流れる場合)において、共通スイッ
チング素子Qo のON/OFF及び励磁相のスイッチン
グ素子のON/OFFをの組み合わせにおける各相の励
磁コイルにかかる電圧を図3〜図10のようにみれば、
リラクタンスモータを駆動するときに各相の励磁コイル
にかかる電圧の状態をすべて把握したことになる。
【0021】次に、本発明におけるPWM制御方法につ
いて説明する。まず、図1に示すドライバ回路を用いた
第1の実施例のPWM制御方法について説明する。この
第1の実施例では、指令電圧εが「0」若しくは正のと
きには、PWM信号に基づいて共通スイッチング素子Q
o をスイッチングし、励磁しようとする相のスイッチン
グ素子をONとする。また、指令電圧εが負の場合に
は、PWM信号に基づいて共通スイッチング素子Qo を
スイッチングし各相のスイッチング素子はOFFとす
る。なお、3相以外のリラクタンスモータにも本発明は
適用できるので、励磁相のスイッチング素子をQe,励
磁相の励磁コイルにかかる電圧をVce、非励磁相のスイ
ッチング素子をQn,非励磁相の励磁コイルにおいて、
電流が流れている励磁コイル(電流が立ち下がりしてい
る励磁コイル)かかる電圧をVcnとする。
いて説明する。まず、図1に示すドライバ回路を用いた
第1の実施例のPWM制御方法について説明する。この
第1の実施例では、指令電圧εが「0」若しくは正のと
きには、PWM信号に基づいて共通スイッチング素子Q
o をスイッチングし、励磁しようとする相のスイッチン
グ素子をONとする。また、指令電圧εが負の場合に
は、PWM信号に基づいて共通スイッチング素子Qo を
スイッチングし各相のスイッチング素子はOFFとす
る。なお、3相以外のリラクタンスモータにも本発明は
適用できるので、励磁相のスイッチング素子をQe,励
磁相の励磁コイルにかかる電圧をVce、非励磁相のスイ
ッチング素子をQn,非励磁相の励磁コイルにおいて、
電流が流れている励磁コイル(電流が立ち下がりしてい
る励磁コイル)かかる電圧をVcnとする。
【0022】図11は本発明の第1の実施例のPWM制
御方法において、指令電圧εが「0」若しくは正のと
き、PWM制御により励磁コイルにかかる電圧を説明し
た説明図で、PWM信号を作成するキャリア信号として
の三角波の振幅をεo 、指令電圧をεとすると、共通ス
イッチング素子Qo は図11のようにPWM信号に基づ
いてON/OFFする。このとき、励磁相の励磁コイル
にかかる電圧Vce、及び非励磁相の電流立ち下がりが生
じている励磁コイルにかかる電圧Vcnは図11に示すよ
うになる。なお、非励磁相の励磁コイルにおいて、電流
が流れていない励磁コイルにかかる電圧は「0」である
ので図示していない。
御方法において、指令電圧εが「0」若しくは正のと
き、PWM制御により励磁コイルにかかる電圧を説明し
た説明図で、PWM信号を作成するキャリア信号として
の三角波の振幅をεo 、指令電圧をεとすると、共通ス
イッチング素子Qo は図11のようにPWM信号に基づ
いてON/OFFする。このとき、励磁相の励磁コイル
にかかる電圧Vce、及び非励磁相の電流立ち下がりが生
じている励磁コイルにかかる電圧Vcnは図11に示すよ
うになる。なお、非励磁相の励磁コイルにおいて、電流
が流れていない励磁コイルにかかる電圧は「0」である
ので図示していない。
【0023】すなわち、図3〜図10に示す3相リラク
タンスの場合で説明すると、励磁相のスイッチング素子
QeはQaであるから、励磁相のスイッチング素子Qe
(Qa)がONで、共通スイッチング素子Qo がONの
場合は、図3と図7の場合であり、励磁相の励磁コイル
にかかる電圧Vce(=Vca)はVM である。また、共通ス
イッチング素子Qo がOFFでの状態は、図4と図8の
状態であり、励磁相の励磁コイルにかかる電圧Vce(=
Vca)は「0」である。また、非励磁相における励磁コ
イルに電流が流れている相(電流立ち下がりの相)の励
磁コイルにかかる電圧Vcn(Vcc)は、共通スイッチン
グ素子Qo がONの図7に示す状態であのときでVcn
(Vcc)=−(VH −VM )であり、共通スイッチング
素子Qo がOFFの状態の図8の状態のときでVcn(V
cc)=−VH である。その結果、図11に示すようにな
る。この図11からわかるように励磁が解かれ電流が立
ち下がりつつある非励磁相の励磁コイルには常に負の電
圧がかかっていることがわかる。なお、もともと電流が
流れていない非励磁相の励磁コイルには0ボルトの電圧
のままである。
タンスの場合で説明すると、励磁相のスイッチング素子
QeはQaであるから、励磁相のスイッチング素子Qe
(Qa)がONで、共通スイッチング素子Qo がONの
場合は、図3と図7の場合であり、励磁相の励磁コイル
にかかる電圧Vce(=Vca)はVM である。また、共通ス
イッチング素子Qo がOFFでの状態は、図4と図8の
状態であり、励磁相の励磁コイルにかかる電圧Vce(=
Vca)は「0」である。また、非励磁相における励磁コ
イルに電流が流れている相(電流立ち下がりの相)の励
磁コイルにかかる電圧Vcn(Vcc)は、共通スイッチン
グ素子Qo がONの図7に示す状態であのときでVcn
(Vcc)=−(VH −VM )であり、共通スイッチング
素子Qo がOFFの状態の図8の状態のときでVcn(V
cc)=−VH である。その結果、図11に示すようにな
る。この図11からわかるように励磁が解かれ電流が立
ち下がりつつある非励磁相の励磁コイルには常に負の電
圧がかかっていることがわかる。なお、もともと電流が
流れていない非励磁相の励磁コイルには0ボルトの電圧
のままである。
【0024】そこで、コイル電流を制御すべき励磁相の
励磁コイルにかかる平均電圧VcLeを求める。まず、共
通スイッチング素子のON/OFFのデューティー比α
は、α=|ε|/2εo であるから、励磁相の励磁コイ
ルにかかる平均電圧VcLe 次の1式の値となる。
励磁コイルにかかる平均電圧VcLeを求める。まず、共
通スイッチング素子のON/OFFのデューティー比α
は、α=|ε|/2εo であるから、励磁相の励磁コイ
ルにかかる平均電圧VcLe 次の1式の値となる。
【0025】 VcLe =VM ・α=VM ・|ε|/2εo =VM ・ε/2εo …(1) 次に指令電圧εが負のときには、共通スイッチング素子
Qo をPWM信号に基づいてスイッチングし、励磁相及
び非励磁相のスイッチング素子Qe,QnをOFFにす
る。この場合の励磁相及び電流立ち下がり生じる相の励
磁コイルにかかる電圧Vce(=Vca),Vcn(=Vcc)
は、図12に示すようになる。すなわち、共通スイッチ
ング素子Qo がONの状態は図5,図9の状態であり、
励磁相(A相)の励磁コイルにかかる電圧Vce(=Vc
a) は、Vce(=Vca)=−(VH −VM )である。また
電流が立ち下がりつつある励磁相の励磁コイルにかかる
電圧Vcn(=Vcc)も、図9から明らかのようにVcn
(=Vcc)=−(VH −VM )となる。また、共通スイ
ッチング素子Qo がOFFの状態は図6,図10の状態
であり、励磁相(A相)の励磁コイルにかかる電圧Vce
(=Vca)はVce(=Vca) =−VH であり、また電流
が立ち下がりつつある励磁相の励磁コイルにかかる電圧
Vcn(=Vcc)も図10から明らかのようにVcn(=V
cc)=−VH となり、図12に示すように変化すること
になる。この場合においても、励磁が解かれ電流が立ち
下がりつつある非励磁相の励磁コイルには常に負の電圧
がかかっていることがわかる。
Qo をPWM信号に基づいてスイッチングし、励磁相及
び非励磁相のスイッチング素子Qe,QnをOFFにす
る。この場合の励磁相及び電流立ち下がり生じる相の励
磁コイルにかかる電圧Vce(=Vca),Vcn(=Vcc)
は、図12に示すようになる。すなわち、共通スイッチ
ング素子Qo がONの状態は図5,図9の状態であり、
励磁相(A相)の励磁コイルにかかる電圧Vce(=Vc
a) は、Vce(=Vca)=−(VH −VM )である。また
電流が立ち下がりつつある励磁相の励磁コイルにかかる
電圧Vcn(=Vcc)も、図9から明らかのようにVcn
(=Vcc)=−(VH −VM )となる。また、共通スイ
ッチング素子Qo がOFFの状態は図6,図10の状態
であり、励磁相(A相)の励磁コイルにかかる電圧Vce
(=Vca)はVce(=Vca) =−VH であり、また電流
が立ち下がりつつある励磁相の励磁コイルにかかる電圧
Vcn(=Vcc)も図10から明らかのようにVcn(=V
cc)=−VH となり、図12に示すように変化すること
になる。この場合においても、励磁が解かれ電流が立ち
下がりつつある非励磁相の励磁コイルには常に負の電圧
がかかっていることがわかる。
【0026】この指令電圧εが負のとき励磁相の励磁コ
イルにかかる電圧Vce(=Vca)の平均電圧VcLe は次
の2式となる。なお、図11と図12を比較してわかる
ように、共通スイッチング素子Qo のONとOFFが逆
になっているものであるから、先に求めたデュータィ比
αを用いて求めている。
イルにかかる電圧Vce(=Vca)の平均電圧VcLe は次
の2式となる。なお、図11と図12を比較してわかる
ように、共通スイッチング素子Qo のONとOFFが逆
になっているものであるから、先に求めたデュータィ比
αを用いて求めている。
【0027】 VcLe =−VH ・α−(VH −VM )・(1−α) =−(VH −VM )−VM ・α =−(VH −VM )−VM ・|ε|/2εo =−(VH −VM )+VM ・ε/2εo …(2) 上記1式,2式より、指令電圧εに対する励磁相の励磁
コイルにかかる平均電圧VcLe の関係をグラフ化すると
図13に示すグラフとなる。
コイルにかかる平均電圧VcLe の関係をグラフ化すると
図13に示すグラフとなる。
【0028】以上のように、図1に示すドライバ回路を
用い、指令電圧εが、ε≧0のときには、共通スイッチ
ング素子Qo をPWM信号でスイッチングすると共に、
励磁相のスイッチング素子Qe をONとし、指令電圧ε
が、ε<0のときには、励磁相のスイッチング素子Qe
をOFFとして、共通スイッチング素子Qo をPWM信
号でスイッチングすることによって図13に示すように
励磁相の励磁コイルに平均電圧VcLe を印加することが
できる。また、図11,図12からわかるように、コイ
ル電流が立ち下がりつつある励磁コイルにかかる電圧が
常に負であることから、この電流の立ち下がりは急峻と
なり、立ち下がり時間が短くなり、その結果逆トルクの
発生を抑えることができる。
用い、指令電圧εが、ε≧0のときには、共通スイッチ
ング素子Qo をPWM信号でスイッチングすると共に、
励磁相のスイッチング素子Qe をONとし、指令電圧ε
が、ε<0のときには、励磁相のスイッチング素子Qe
をOFFとして、共通スイッチング素子Qo をPWM信
号でスイッチングすることによって図13に示すように
励磁相の励磁コイルに平均電圧VcLe を印加することが
できる。また、図11,図12からわかるように、コイ
ル電流が立ち下がりつつある励磁コイルにかかる電圧が
常に負であることから、この電流の立ち下がりは急峻と
なり、立ち下がり時間が短くなり、その結果逆トルクの
発生を抑えることができる。
【0029】ただし、上記1式,2式及び図13から明
らかのように指令電圧εに対する励磁コイルにかかる平
均電圧VcLe のゲイン(図13における平均電圧VcLe
の直線の傾き)は一定(VM /2εo )であるが、指令
電圧の極性が変化するときに不連続点を持っている。こ
の非線形性を修正する必要がある。
らかのように指令電圧εに対する励磁コイルにかかる平
均電圧VcLe のゲイン(図13における平均電圧VcLe
の直線の傾き)は一定(VM /2εo )であるが、指令
電圧の極性が変化するときに不連続点を持っている。こ
の非線形性を修正する必要がある。
【0030】この非線形性を改善するには、非励磁相の
電流の立ち下がりを犠牲にしてVH=VM とする。すな
わち、1つの電源にすることによって上記非線形性を改
善することができる。また、上記非線形性を改善する方
法として、次の第2の実施例のPWM制御方式を説明す
る。この方式は図1に示すドライバ回路を用い、指令電
圧εが負のときには、共通スイッチング素子Qo 及び非
励磁相のスイッチング素子Qn をOFFとし、励磁相の
スイッチング素子Qe をPWM信号によってスイッチン
グするようにする。このときの各励磁コイルにかかる電
圧は図14に示す状態となる。
電流の立ち下がりを犠牲にしてVH=VM とする。すな
わち、1つの電源にすることによって上記非線形性を改
善することができる。また、上記非線形性を改善する方
法として、次の第2の実施例のPWM制御方式を説明す
る。この方式は図1に示すドライバ回路を用い、指令電
圧εが負のときには、共通スイッチング素子Qo 及び非
励磁相のスイッチング素子Qn をOFFとし、励磁相の
スイッチング素子Qe をPWM信号によってスイッチン
グするようにする。このときの各励磁コイルにかかる電
圧は図14に示す状態となる。
【0031】すなわち、図3〜図10に示す例で説明す
ると、励磁相のスイッチングQa(=Qe )がONで共
通スイッチング素子Qo がOFFのときは、図4,図8
の状態のときであり、励磁相の励磁コイルにかかる電圧
Vce(=Vca)は「0」であり立ち下がり電流の流れる
励磁コイルにかかる電圧Vcnは「−VH 」となる。ま
た、励磁相のスイッチングQa(=Qe )がOFFで共
通スイッチング素子QoがOFFのときは、図6,図1
0の状態のときであり、励磁相の励磁コイルにかかる電
圧Vce(=Vca)は「−VH 」であり、立ち下がり電流
の流れる励磁コイルにかかる電圧Vcnも「−VH 」とな
る。その結果図14に示すようになる。
ると、励磁相のスイッチングQa(=Qe )がONで共
通スイッチング素子Qo がOFFのときは、図4,図8
の状態のときであり、励磁相の励磁コイルにかかる電圧
Vce(=Vca)は「0」であり立ち下がり電流の流れる
励磁コイルにかかる電圧Vcnは「−VH 」となる。ま
た、励磁相のスイッチングQa(=Qe )がOFFで共
通スイッチング素子QoがOFFのときは、図6,図1
0の状態のときであり、励磁相の励磁コイルにかかる電
圧Vce(=Vca)は「−VH 」であり、立ち下がり電流
の流れる励磁コイルにかかる電圧Vcnも「−VH 」とな
る。その結果図14に示すようになる。
【0032】そして、この場合における励磁相の励磁コ
イルにかかる平均電圧VcLe は次の式3となる。
イルにかかる平均電圧VcLe は次の式3となる。
【0033】 VcLe =−VH ・|ε|/2εo =VH ・ε/2εo …(3) 上記3式と上記1式を比較すると、指令電圧εが、ε≧
0のときはゲインがVM であり、ε<0のときにはゲイ
ンがVH でありゲインが異なる。そこで、このゲインの
調整を行なう。図15はこのゲインの調整を行なってP
WM制御を行なうときのブロック図で、図15中、10
はゲイン調整を行なう調整手段、11はPWM回路、1
2はモータの励磁コイルによる遅れを示す伝達関数の
項、13は励磁コイルの抵抗による伝達関数の項を意味
している。なお、Tcはモータの励磁コイルの時定数を
意味する。指令電圧εが調整手段10で調整され、その
調整された指令電圧ε´がPWM回路11に入力され、
PWM処理されて各相の励磁コイルに電圧Vcが印加さ
れる。そして、この励磁コイルに印加された電圧Vcの
平均電圧VcLを励磁コイルの抵抗Rで除して励磁電流i
が求められることを表している。この第2実施例の場
合、指令電圧εの極性により、PWM制御への指令電圧
ε´を次のように変えるようにする。なお、KPWM は設
定されるべきPWMのゲインである。
0のときはゲインがVM であり、ε<0のときにはゲイ
ンがVH でありゲインが異なる。そこで、このゲインの
調整を行なう。図15はこのゲインの調整を行なってP
WM制御を行なうときのブロック図で、図15中、10
はゲイン調整を行なう調整手段、11はPWM回路、1
2はモータの励磁コイルによる遅れを示す伝達関数の
項、13は励磁コイルの抵抗による伝達関数の項を意味
している。なお、Tcはモータの励磁コイルの時定数を
意味する。指令電圧εが調整手段10で調整され、その
調整された指令電圧ε´がPWM回路11に入力され、
PWM処理されて各相の励磁コイルに電圧Vcが印加さ
れる。そして、この励磁コイルに印加された電圧Vcの
平均電圧VcLを励磁コイルの抵抗Rで除して励磁電流i
が求められることを表している。この第2実施例の場
合、指令電圧εの極性により、PWM制御への指令電圧
ε´を次のように変えるようにする。なお、KPWM は設
定されるべきPWMのゲインである。
【0034】 ε≧0のとき ε´=ε(2εo /VM )KPWM ε≧0のとき ε´=ε(2εo /VH )KPWM 以上のようにPWM制御への指令電圧をεからε´に代
えたときの励磁相の励磁コイルにかかる電圧VcLe は、
1式及び3式のεの代わりにε´を代入したものとなる
から、次の4式及び5式となる。
えたときの励磁相の励磁コイルにかかる電圧VcLe は、
1式及び3式のεの代わりにε´を代入したものとなる
から、次の4式及び5式となる。
【0035】 ε≧0のとき VcLe =VM ・ε´/2εo =(VM /2εo )・(2εo /VM )KPWM ・ε =KPWM ・ε …(4) ε<0のとき VcLe =VH ・ε´/2εo =(VH /2εo )・(2εo /VH )KPWM ・ε =KPWM ・ε …(5) その結果同一ゲインとなり、指令電圧εに対する励磁相
の励磁コイルにかかる平均電圧VcLe の関係は図16に
示すものとなる。
の励磁コイルにかかる平均電圧VcLe の関係は図16に
示すものとなる。
【0036】次に、図2に示す第2の実施例のドライブ
回路を使用したときの第3の実施例のリラクタンスモー
タのPWM制御方法について述べる。指令電圧εが正の
ときには、共通スイッチング素子Qo をPWM信号でス
イッチングし励磁相のスイッチング素子QeをON、非
励磁相のスイッチング素子QnはOFFとする。その結
果、励磁相及び電流が立ち下がりつつある相の励磁コイ
ルにかかる電圧は図17に示す状態となる。
回路を使用したときの第3の実施例のリラクタンスモー
タのPWM制御方法について述べる。指令電圧εが正の
ときには、共通スイッチング素子Qo をPWM信号でス
イッチングし励磁相のスイッチング素子QeをON、非
励磁相のスイッチング素子QnはOFFとする。その結
果、励磁相及び電流が立ち下がりつつある相の励磁コイ
ルにかかる電圧は図17に示す状態となる。
【0037】図2において励磁相がA相でスイッチング
素子Qa(=Qe)がONのとき、、共通スイッチング
素子Qo がONの場合には、低電位の電源VM ,スイッ
チング素子Qa,励磁コイルCa,共通スイッチング素
子Qo ,アースと電流が流れ、励磁相であるA相の励磁
コイルCaにはVce(=Vca)=VM の電圧がかかる。
また電流が立ち下がりつつある非励磁相の励磁コイルに
かかる電圧Vcnは、該励磁コイルの両端がアースされて
いるから「0」である。共通スイッチング素子Qo がO
FFになると、電流は、低電位の電源VM ,スイッチン
グ素子Qa,励磁コイルCa,ダイオードDo ,高電位
の電源VH に流れ、励磁相Aの励磁コイルCaにかかる
電圧は−(VH −VL )となる。また電流が立ち下がり
つつある非励磁相の励磁コイルにかかる電圧Vcnは−V
H となる。その結果、図17に示す状態となる。
素子Qa(=Qe)がONのとき、、共通スイッチング
素子Qo がONの場合には、低電位の電源VM ,スイッ
チング素子Qa,励磁コイルCa,共通スイッチング素
子Qo ,アースと電流が流れ、励磁相であるA相の励磁
コイルCaにはVce(=Vca)=VM の電圧がかかる。
また電流が立ち下がりつつある非励磁相の励磁コイルに
かかる電圧Vcnは、該励磁コイルの両端がアースされて
いるから「0」である。共通スイッチング素子Qo がO
FFになると、電流は、低電位の電源VM ,スイッチン
グ素子Qa,励磁コイルCa,ダイオードDo ,高電位
の電源VH に流れ、励磁相Aの励磁コイルCaにかかる
電圧は−(VH −VL )となる。また電流が立ち下がり
つつある非励磁相の励磁コイルにかかる電圧Vcnは−V
H となる。その結果、図17に示す状態となる。
【0038】この場合の励磁相にかかる平均電圧VcLe
は次の6式のようになる。
は次の6式のようになる。
【0039】 VcLe =VM ・|ε|/2εo −(VH −VM ){1−(|ε|/2εo )} =−(VH −VM )+(VH ・|ε|/2εo ) =−(VH −VM )+(VH ・ε/2εo ) …(6) 次に指令電圧εが負もしくは「0」の場合には、共通ス
イッチング素子Qo をPWM信号でスイッチングし、励
磁相,非励磁相のスイッチング相はOFFとする。この
ときの励磁相の励磁コイルにかかる電圧Vce及び電流が
立ち下がりつつある相の励磁コイルにかかる電圧Vcnは
図18に示すようになる。なおこの場合の詳細な説明は
省略する。そして、この場合における励磁相にかかる平
均電圧VcLe は次の7式となる。
イッチング素子Qo をPWM信号でスイッチングし、励
磁相,非励磁相のスイッチング相はOFFとする。この
ときの励磁相の励磁コイルにかかる電圧Vce及び電流が
立ち下がりつつある相の励磁コイルにかかる電圧Vcnは
図18に示すようになる。なおこの場合の詳細な説明は
省略する。そして、この場合における励磁相にかかる平
均電圧VcLe は次の7式となる。
【0040】 VcLe =−VH ・|ε|/2εo =VH ・ε/2εo …(7) 上記6式と7式より指令電圧εに対する励磁相の励磁コ
イルにかかる電圧VcLe の関係をグラフ化すると図19
となり、この場合も非線形となる。
イルにかかる電圧VcLe の関係をグラフ化すると図19
となり、この場合も非線形となる。
【0041】この非線形を線形に調整するには、非励磁
相の電流の立ち下がりを犠牲にしてVH =VM とし1つ
の電源とするか、図15に示す調整手段10で、次のよ
うにPWM回路への指令電圧をεからε´に変換してP
WM回路に指令するようにする。
相の電流の立ち下がりを犠牲にしてVH =VM とし1つ
の電源とするか、図15に示す調整手段10で、次のよ
うにPWM回路への指令電圧をεからε´に変換してP
WM回路に指令するようにする。
【0042】 ε>0のとき ε´=ε+2εo {1−(VM /VH )} ε≦0のとき ε´=ε その結果、励磁相の励磁コイルにかかる平均電圧VcLe
は、 ε>0のとき VcLe =−(VH −VM )+(VH ・ε´/2εo ) =−(VH −VM )+(VH ・ε/2εo )+VH −VM =VH ・ε/2εo …(8) ε≦0のとき VcLe =VH ・ε/2εo …(9) 以上のように、指令電圧εをε´に変えることによって
図20に示すように線形のPWM特性を得ることができ
る。
は、 ε>0のとき VcLe =−(VH −VM )+(VH ・ε´/2εo ) =−(VH −VM )+(VH ・ε/2εo )+VH −VM =VH ・ε/2εo …(8) ε≦0のとき VcLe =VH ・ε/2εo …(9) 以上のように、指令電圧εをε´に変えることによって
図20に示すように線形のPWM特性を得ることができ
る。
【0043】また上記例ではゲインが(VH /2εo )
であったが次のように変更することによってPWMゲイ
ンを変更することができる。
であったが次のように変更することによってPWMゲイ
ンを変更することができる。
【0044】 ε>0のとき ε´=(2εo /VH )・KPWM ・ε+2εo {1−(VM /VH )} ε≦0のとき ε´=(2εo /VH )・KPWM ・ε この場合、励磁相の励磁コイルにかかる平均電圧VcLe
は、ε>0のとき VcLe =KPWM ・ε …(10) ε≦0のとき VcLe =KPWM ・ε …(11) となり、図16に示すように、ゲインKPWM の線形のP
WM特性を得ることができる。
は、ε>0のとき VcLe =KPWM ・ε …(10) ε≦0のとき VcLe =KPWM ・ε …(11) となり、図16に示すように、ゲインKPWM の線形のP
WM特性を得ることができる。
【0045】次に、第4の実施例のPWM制御方式を説
明する。この方式は図2のドライバ回路を用い、指令電
圧εが正のときには、共通スイッチング素子Qo をON
とし、励磁しようとする相のスイッチング素子QeをP
WM信号によってスイッチングする。なお、非励磁相の
スイッチング素子はOFFである。この場合の励磁相の
励磁コイルにかかる電圧及び、電流が立ち下がりつつあ
る非励磁相の励磁コイルにかかる電圧は図21のように
なる。すなわち、励磁相のスイッチング素子QeがON
のときは(共通スイッチング素子Qo はON)、図17
と同様に励磁相の励磁コイルにかかる電圧VceはVM で
ある。また、励磁相のスイッチング素子QeがOFFの
ときは(共通スイッチング素子Qo はON)、例えば励
磁相がA相であると、図2において、電流はアース,ダ
イオードDa,励磁コイルCa,共通スイッチング素子
Qo ,アースと流れ、励磁相(A相)の励磁コイル(C
a)にかかる電圧Vce(=Vca)は「0」となる。さら
に、非励磁相の励磁コイルにかかる電圧は共通スイッチ
ング素子Qo がONであるから常に「0」である。
明する。この方式は図2のドライバ回路を用い、指令電
圧εが正のときには、共通スイッチング素子Qo をON
とし、励磁しようとする相のスイッチング素子QeをP
WM信号によってスイッチングする。なお、非励磁相の
スイッチング素子はOFFである。この場合の励磁相の
励磁コイルにかかる電圧及び、電流が立ち下がりつつあ
る非励磁相の励磁コイルにかかる電圧は図21のように
なる。すなわち、励磁相のスイッチング素子QeがON
のときは(共通スイッチング素子Qo はON)、図17
と同様に励磁相の励磁コイルにかかる電圧VceはVM で
ある。また、励磁相のスイッチング素子QeがOFFの
ときは(共通スイッチング素子Qo はON)、例えば励
磁相がA相であると、図2において、電流はアース,ダ
イオードDa,励磁コイルCa,共通スイッチング素子
Qo ,アースと流れ、励磁相(A相)の励磁コイル(C
a)にかかる電圧Vce(=Vca)は「0」となる。さら
に、非励磁相の励磁コイルにかかる電圧は共通スイッチ
ング素子Qo がONであるから常に「0」である。
【0046】この場合の励磁相の励磁コイルにかかる平
均電圧VcLe は次の12式となる。
均電圧VcLe は次の12式となる。
【0047】 VcLe =VM ・|ε|/2εo =VM ・ε/2εo …(12) 7式と12式を比較してわかるように、励磁相の励磁コ
イルにかかる平均電圧VcLe は指令電圧εの極性に応じ
てゲインがVM かVH の相違である。そのため、このゲ
インを調整してPWMへ指令電圧ε´を入力するように
すればよい。すなわち、下記のようにPWMへ指令電圧
ε´を調整すれば、図16と同一の特性を得ることがで
きる。
イルにかかる平均電圧VcLe は指令電圧εの極性に応じ
てゲインがVM かVH の相違である。そのため、このゲ
インを調整してPWMへ指令電圧ε´を入力するように
すればよい。すなわち、下記のようにPWMへ指令電圧
ε´を調整すれば、図16と同一の特性を得ることがで
きる。
【0048】 ε≧0のとき ε´=ε(2εo /VM )KPWM ε≧0のとき ε´=ε(2εo /VH )KPWM 以上のことから、PWM特性を線形にし、励磁コイルへ
の励磁を解いたとき、電流の立ち下がりを急峻とし、逆
トルクの発生を防止するという意味では、電流立ち下が
りが生じている励磁コイルに対し逆電圧が常にかるる第
1の実施例のドライバ回路(図1)を用いた第2の実施
例のPWM制御方式が最適である。すなわち、ドライバ
回路として図1に示す回路を使用し、指令電圧εが、ε
≧0のときには共通スイツチング素子Qo をPWM信号
でスイッチングし励磁相のスイッチング素子をONとす
る。またε<0のときには、共通スイツチング素子Qo
をOFFとし励磁相のスイッチング素子をPWM信号で
スイッチングするようにし、かつ、上述したゲイン調整
を行なってリラクタンスモータを駆動制御すれば、最適
の駆動制御ができる。
の励磁を解いたとき、電流の立ち下がりを急峻とし、逆
トルクの発生を防止するという意味では、電流立ち下が
りが生じている励磁コイルに対し逆電圧が常にかるる第
1の実施例のドライバ回路(図1)を用いた第2の実施
例のPWM制御方式が最適である。すなわち、ドライバ
回路として図1に示す回路を使用し、指令電圧εが、ε
≧0のときには共通スイツチング素子Qo をPWM信号
でスイッチングし励磁相のスイッチング素子をONとす
る。またε<0のときには、共通スイツチング素子Qo
をOFFとし励磁相のスイッチング素子をPWM信号で
スイッチングするようにし、かつ、上述したゲイン調整
を行なってリラクタンスモータを駆動制御すれば、最適
の駆動制御ができる。
【0049】次に、本発明に使用する直流電源について
説明する。図22は3交流電源を整流,平滑して主電源
を構成したときの給電用直流電源1のブロック図で、2
0は整流回路、C1は平滑用のコンデンサであり、低電
位の電源VM は整流回路20の正極側、すなわち平滑用
コンデンサC1のプラス電位の充電側より取出されてい
る。また、整流回路20の正極側には逆流防止用のダイ
オードDのアノードが結合され、該ダイオードDのカソ
ードと整流回路の負極側間にはコンデンサC2が接続さ
れ、このダイオードDのカソードとコンデンサC2の接
続点が高電位の電源VH として出力されるようになって
いる。また、高電位の電源VH と低電位の電源VM 間に
はリミッタ回路21が接続され、高電位と低電位の電源
VH ,,VM 間の電位差を所定レベルに保持するように
なっている。
説明する。図22は3交流電源を整流,平滑して主電源
を構成したときの給電用直流電源1のブロック図で、2
0は整流回路、C1は平滑用のコンデンサであり、低電
位の電源VM は整流回路20の正極側、すなわち平滑用
コンデンサC1のプラス電位の充電側より取出されてい
る。また、整流回路20の正極側には逆流防止用のダイ
オードDのアノードが結合され、該ダイオードDのカソ
ードと整流回路の負極側間にはコンデンサC2が接続さ
れ、このダイオードDのカソードとコンデンサC2の接
続点が高電位の電源VH として出力されるようになって
いる。また、高電位の電源VH と低電位の電源VM 間に
はリミッタ回路21が接続され、高電位と低電位の電源
VH ,,VM 間の電位差を所定レベルに保持するように
なっている。
【0050】このリミッタ回路は抵抗及びスイッチング
素子(機械的なスイッチでもよい)で構成され、このス
イッチング素子は次のような条件でスイッチングを行な
うように設定し、高電位と低電位の電源VH ,,VM 間
の電位差を保持するようにしている。
素子(機械的なスイッチでもよい)で構成され、このス
イッチング素子は次のような条件でスイッチングを行な
うように設定し、高電位と低電位の電源VH ,,VM 間
の電位差を保持するようにしている。
【0051】 VH >VM +V1のとき スイッチング素子ON VH <VM +V2のとき スイッチング素子OFF (なおV1,V2は設定値でV1>V2>0である)す
なわち、高電位の電源VH の電位が低電位の電源の電位
VM に設定値V1を加算した量より大きくなるとスイッ
チング素子をONとし、高電位の電源の電位を下げ、高
電位の電源の電位がVM +V2より小さくなるとスイッ
チング素子をOFFとするようにする。また、図22に
示すようにリミッタ回路21を実線で示すように高電位
の電源と低電位の電源間に設けてる代わりに、破線に示
すように電源の負極と高電位の電源間に接続してもよ
い。
なわち、高電位の電源VH の電位が低電位の電源の電位
VM に設定値V1を加算した量より大きくなるとスイッ
チング素子をONとし、高電位の電源の電位を下げ、高
電位の電源の電位がVM +V2より小さくなるとスイッ
チング素子をOFFとするようにする。また、図22に
示すようにリミッタ回路21を実線で示すように高電位
の電源と低電位の電源間に設けてる代わりに、破線に示
すように電源の負極と高電位の電源間に接続してもよ
い。
【0052】図23は交流電源を整流,平滑して直流の
主電源を構成せず、直流電源をそのまま主電源とする場
合である。また、主電源がモータからの電流の流れ込み
によっても電圧が安定しているものであれば、図24,
図25に示すように、リミッタ回路を設けることなく高
電位の電源VH と低電位の電源VM を主電源EH1, EM
もしくはEH2,EM で構成してもよい。なお、図25に
おいて、主電源の出力はEH2>EM である。 さらに、
直流電源を主電源とした場合において、モータからの電
流の流れ込みによって電圧が安定しないような場合に
は、図26,図27に示すように、リミッタ回路21を
高電位の電源VH と低電位の電源VM 間、もしくは負極
と高電位の電源VH 間に挿入するようにすればよい。
主電源を構成せず、直流電源をそのまま主電源とする場
合である。また、主電源がモータからの電流の流れ込み
によっても電圧が安定しているものであれば、図24,
図25に示すように、リミッタ回路を設けることなく高
電位の電源VH と低電位の電源VM を主電源EH1, EM
もしくはEH2,EM で構成してもよい。なお、図25に
おいて、主電源の出力はEH2>EM である。 さらに、
直流電源を主電源とした場合において、モータからの電
流の流れ込みによって電圧が安定しないような場合に
は、図26,図27に示すように、リミッタ回路21を
高電位の電源VH と低電位の電源VM 間、もしくは負極
と高電位の電源VH 間に挿入するようにすればよい。
【0053】さらに、主電源としての直流電源が電流の
流れ込みを許さないような電源である場合には、図2
8,図29に示すように、リミッタ回路を設けると共
に、逆流防止用ダイオードD,コンデンサCを接続する
ようにする。すなわちモータから流れ込んできた電流を
上記コンデンサに蓄えるようにする。なお、コンデンサ
は図28,図29に破線で示すように負極側と高電位の
電源側間に接続してもよい。
流れ込みを許さないような電源である場合には、図2
8,図29に示すように、リミッタ回路を設けると共
に、逆流防止用ダイオードD,コンデンサCを接続する
ようにする。すなわちモータから流れ込んできた電流を
上記コンデンサに蓄えるようにする。なお、コンデンサ
は図28,図29に破線で示すように負極側と高電位の
電源側間に接続してもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明のドライバ回路は、リラクタンス
モータの相の数に1足したスイッチング素子,ダイオー
ドのみでよく、またドライバ回路とリラクタンスモータ
を接続する配線数も相数に1足した数だけでよいため、
安価にドライバ回路を構成できると共に、配線数が少な
いので、工数も少なくてすむ。また、ドライバ回路の各
スイッチング素子のスイッチング方法によっては、励磁
コイルに通電が解かれ、該励磁コイルに発生する逆起電
力により該励磁コイルに電流が流れている場合に、該励
磁コイルに逆電圧を印加することができるので、この電
流の立ち下がりを急峻とし、短時間で電流の流れを停止
させることができるので、リラクタンスモータに逆トル
クの発生を防止できると共に、上記電流の立ち下がりが
速いため、高速回転を可能とする。
モータの相の数に1足したスイッチング素子,ダイオー
ドのみでよく、またドライバ回路とリラクタンスモータ
を接続する配線数も相数に1足した数だけでよいため、
安価にドライバ回路を構成できると共に、配線数が少な
いので、工数も少なくてすむ。また、ドライバ回路の各
スイッチング素子のスイッチング方法によっては、励磁
コイルに通電が解かれ、該励磁コイルに発生する逆起電
力により該励磁コイルに電流が流れている場合に、該励
磁コイルに逆電圧を印加することができるので、この電
流の立ち下がりを急峻とし、短時間で電流の流れを停止
させることができるので、リラクタンスモータに逆トル
クの発生を防止できると共に、上記電流の立ち下がりが
速いため、高速回転を可能とする。
【図1】本発明の第1の実施例のドライバ回路のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の第2の実施例のドライバ回路のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】図1のドライバ回路において、共通スイッチン
グ素子と励磁相のスイッチング素子をONにしたとき流
れる電流と各励磁コイルにかかる電圧を説明するための
図である。
グ素子と励磁相のスイッチング素子をONにしたとき流
れる電流と各励磁コイルにかかる電圧を説明するための
図である。
【図4】図3と同様に、共通スイッチング素子をOFF
励磁相のスイッチング素子をONにしたときの説明図で
ある。
励磁相のスイッチング素子をONにしたときの説明図で
ある。
【図5】図3と同様に共通スイッチング素子のみをON
としたときの説明図である。
としたときの説明図である。
【図6】図3と同様に全てのスイッチング素子をOFF
としたときの説明図である。
としたときの説明図である。
【図7】図1のドライバ回路において、C相の励磁コイ
ルに電流が流れているときにA相のスイッチング素子を
ON、共通スイッチング素子をONとしたときの説明図
である。
ルに電流が流れているときにA相のスイッチング素子を
ON、共通スイッチング素子をONとしたときの説明図
である。
【図8】図7と同様にA相のスイッチング素子をON、
共通スイッチング素子をOFFとしたときの説明図であ
る。
共通スイッチング素子をOFFとしたときの説明図であ
る。
【図9】図7と同様に、A相のスイッチング素子をOF
F、共通スイッチング素子をONとしたときの説明図で
ある。
F、共通スイッチング素子をONとしたときの説明図で
ある。
【図10】図7と同様に全てのスイッチング素子をOF
Fにしたときの説明図である。
Fにしたときの説明図である。
【図11】図1のドライバ回路を使用し指令電圧が正又
は「0」のとき励磁相のスイッチング素子をON、共通
スイッチング素子をPWM信号でスイッチングしたとき
の各励磁コイルにかかる電圧の説明図である。
は「0」のとき励磁相のスイッチング素子をON、共通
スイッチング素子をPWM信号でスイッチングしたとき
の各励磁コイルにかかる電圧の説明図である。
【図12】図1のドライバ回路を使用し指令電圧が負の
とき各相のスイッチング素子をOFF、共通スイッチン
グ素子をPWM信号でスイッチングしたときの各励磁コ
イルにかかる電圧の説明図である。
とき各相のスイッチング素子をOFF、共通スイッチン
グ素子をPWM信号でスイッチングしたときの各励磁コ
イルにかかる電圧の説明図である。
【図13】図11,図12で説明する制御方法によるP
WM制御特性を表す図である。
WM制御特性を表す図である。
【図14】図1のドライバ回路を使用し指令電圧が負の
とき、励磁相のスイッチング素子をPWM信号でスイッ
チングし、共通スイッチング素子,他の相のスイッチン
グ素子をOFFにしたときの各励磁コイルにかかる電圧
の説明図である。
とき、励磁相のスイッチング素子をPWM信号でスイッ
チングし、共通スイッチング素子,他の相のスイッチン
グ素子をOFFにしたときの各励磁コイルにかかる電圧
の説明図である。
【図15】ゲイン調整調整のためPWMへの指令電圧を
調整すめるときのブロック図である。
調整すめるときのブロック図である。
【図16】図11,図14,図15で説明する制御方法
によるPWM制御特性を表す図である。
によるPWM制御特性を表す図である。
【図17】図2のドライバ回路を使用し指令電圧が正の
ときのスイッチング素子の切換で各励磁コイルにかかる
電圧を説明する図である。
ときのスイッチング素子の切換で各励磁コイルにかかる
電圧を説明する図である。
【図18】図17と同様に指令電圧が負のときの各励磁
コイルにかかる電圧を説明する図である。
コイルにかかる電圧を説明する図である。
【図19】図17,図18で説明する制御方法によるP
WM制御特性を表す図である。
WM制御特性を表す図である。
【図20】図2のドライバ回路を使用し指令電圧を調整
しPWM制御特性を線形にしたときのPWM制御特性を
表す図である。
しPWM制御特性を線形にしたときのPWM制御特性を
表す図である。
【図21】図2のドライバ回路を使用し指令電圧が正の
ときのスイッチング素子の切換で各励磁コイルにかかる
電圧を説明する図である。
ときのスイッチング素子の切換で各励磁コイルにかかる
電圧を説明する図である。
【図22】交流電源によって、本発明の給電用直流電源
を得るための回路図である。
を得るための回路図である。
【図23】直流電源を主電源として本発明の直流電源を
得るための回路図である。
得るための回路図である。
【図24】モータからの電流が流れ込んでも電圧が安定
した電源を主電源としたときの本発明の給電用直流電源
の回路図である。
した電源を主電源としたときの本発明の給電用直流電源
の回路図である。
【図25】図24と同様の場合における別な態様の回路
図である。
図である。
【図26】電流の流れ込みにより電圧が安定しない主電
源を使用したときの本発明の給電用直流電源の回路図で
ある。
源を使用したときの本発明の給電用直流電源の回路図で
ある。
【図27】図26と同様の場合における別な態様の回路
図である。
図である。
【図28】電流の流れ込みを許さない主電源を使用した
ときの直流電源の回路図である。
ときの直流電源の回路図である。
【図29】図28と同様な場合における別な態様の給電
用直流電源の回路図である。
用直流電源の回路図である。
1 給電用直流電源 2 ケーブル Ca,Cb,Cc A相,B相,C相の励磁コイル Qa,Qb,Qc A相,B相,C相のスイッチング素
子 Qo 共通のスイッチング素子 Da,Db,Dc,Do ダイオード VH 高電位の電源 VM 低電位の電源
子 Qo 共通のスイッチング素子 Da,Db,Dc,Do ダイオード VH 高電位の電源 VM 低電位の電源
Claims (11)
- 【請求項1】 低電位の電源と高電位の電源を有する給
電用直流電源と、給電用直流電源の負極端子にダイオー
ドのアノードが接続され、該ダイオードのカソードが一
端を低電位の電源端子に接続されたスイッチング素子の
他端に接続された共通直列回路と、スイッチング素子の
一端が給電用直流電源の負極端子に接続され、他端がダ
イオードのアノードに接続され該ダイオードのカソード
が高電位の電源端子に接続された直列回路を各相毎に備
え、上記各相毎の直列回路のスイッチング素子とダイオ
ートの接続点がリラクタンスモータの対応する励磁コイ
ルの一端に接続され、各励磁コイルの他端は上記共通直
列回路のスイッチング素子とダイオートの接続点に接続
されていることを特徴とするリラクタンスモータのドラ
イバ回路。 - 【請求項2】 低電位の電源と高電位の電源を有する給
電用直流電源と、給電用直流電源の負極端子にスイッチ
ング素子の一端が接続され、該スイッチング素子の他端
にダイオードのアノードが接続され該ダイオードのカソ
ードが上記高電位の電源端子に接続された共通直列回路
と、給電用直流電源の負極端子にアノードが接続され、
カソードがスイッチング素子の一端に接続され該スイッ
チング素子の他端が上記低電位の電源端子に接続された
直列回路を各相毎に備え、上記各相毎の直列回路のスイ
ッチング素子とダイオートの接続点がリラクタンスモー
タの対応する励磁コイルの一端に接続され各励磁コイル
の他端は上記共通直列回路のスイッチング素子とダイオ
ートの接続点に接続されていることを特徴とするリラク
タンスモータのドライバ回路。 - 【請求項3】 上記給電用直流電源は、直流電源または
整流回路と平滑用コンデンサよりなる低電位の電源と、
直流電源または整流回路と平滑用コンデンサよりなる高
電位の電源で構成されている請求項1または請求項2記
載のリラクタンスモータのドライバ回路。 - 【請求項4】 上記給電用直流電源は、直流電源または
整流回路と平滑用コンデンサよりなる主電源と、該主電
源の正極にアノードが接続された逆流防止用ダイオード
と、上記主電源の負極に一端が接続され他端が上記逆流
防止用ダイオードのカソードに接続されたコンデンサと
で構成され、上記逆流防止用ダイオードとコンデンサの
接続点を高電位の電源出力端子とし、主電源の正極を低
電位の電源の出力端子とした請求項1または請求項2記
載のリラクタンスモータのドライバ回路。 - 【請求項5】 上記低電位の電源出力端子と高電位の電
源出力端子間もしくは給電用直流電源の負極端子と高電
位の電源出力端子間に接続されたリミッタ回路を備える
請求項3若しくは請求項4記載のリラクタンスモータの
ドライバ回路。 - 【請求項6】 低電位の電源と高電位の電源を有する給
電用直流電源と、給電用直流電源の負極端子にダイオー
ドのアノードが接続され、該ダイオードのカソードが一
端を低電位の電源端子に接続されたスイッチング素子の
他端に接続された共通直列回路と、スイッチング素子の
一端が給電用直流電源の負極端子に接続され、他端がダ
イオードのアノードに接続され該ダイオードのカソード
が高電位の電源端子に接続された直列回路を各相毎に備
え、上記各相毎の直列回路のスイッチング素子とダイオ
ートの接続点がリラクタンスモータの対応する励磁コイ
ルの一端に接続され、各励磁コイルの他端は上記共通直
列回路のスイッチング素子とダイオートの接続点に接続
されたドライバ回路を有し、上記共通直列回路のスイッ
チング素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、P
WM回路への指令電圧の極性に応じて励磁しようとする
相のスイッチング素子のみをON/OFFさせることを
特徴とするリラクタンスモータの駆動制御方式。 - 【請求項7】 低電位の電源と高電位の電源を有する給
電用直流電源と、給電用直流電源の負極端子にダイオー
ドのアノードが接続され、該ダイオードのカソードが一
端を低電位の電源端子に接続されたスイッチング素子の
他端に接続された共通直列回路と、スイッチング素子の
一端が給電用直流電源の負極端子に接続され、他端がダ
イオードのアノードに接続され該ダイオードのカソード
が高電位の電源に接続された直列回路を各相毎に備え、
上記各相毎の直列回路のスイッチング素子とダイオート
の接続点がリラクタンスモータの対応する励磁コイルの
一端に接続され、各励磁コイルの他端は上記共通直列回
路のスイッチング素子とダイオートの接続点に接続され
たドライバ回路を有し、PWM回路への電圧指令の極性
が正若しくは「0」のときには励磁しようとする相のス
イッチング素子のみをONとすると共に上記共通直列回
路のスイッチング素子をPWM信号に基づいてスイッチ
ングし、PWM回路への指令電圧の極性が負のときには
上記共通直列回路のスイッチング素子をOFFとし、励
磁しようとする相のスイッチング素子のみをPWM信号
に基づいてスイッチングすることを特徴とするリラクタ
ンスモータの駆動制御方式。 - 【請求項8】 PWM回路への指令電圧の極性に応じて
ゲインを調整するための定数を上記指令電圧に乗じてP
WM回路の指令電圧とした請求項7記載のリラクタンス
モータの駆動制御方式。 - 【請求項9】 低電位の電源と高電位の電源を有する給
電用直流電源と、給電用直流電源の負極端子にスイッチ
ング素子の一端が接続され、該スイッチング素子の他端
にダイオードのアノードが接続され該ダイオードのカソ
ードが上記高電位の電源端子に接続された共通直列回路
と、給電用直流電源の負極端子にアノードが接続され、
カソードがスイッチング素子の一端に接続され該スイッ
チング素子の他端は上記低電位の電源端子に接続された
直列回路を各相毎に備え、上記各相毎の直列回路のスイ
ッチング素子とダイオートの接続点がリラクタンスモー
タの対応する励磁コイルの一端に接続され各励磁コイル
の他端は上記共通直列回路のスイッチング素子とダイオ
ートの接続点に接続されたドライバ回路を有し、上記共
通直列回路のスイッチング素子をPWM信号に基づいて
スイッチングし、PWM回路への電圧指令の極性に応じ
て励磁しようとする相のスイッチング素子のみをON/
OFFさせることを特徴とするリラクタンスモータの駆
動制御方式。 - 【請求項10】 低電位の電源と高電位の電源を有する
給電用直流電源と、給電用直流電源の負極端子にスイッ
チング素子の一端が接続され、該スイッチング素子の他
端にダイオードのアノードが接続され該ダイオードのカ
ソードが上記高電位の電源端子に接続された共通直列回
路と、給電用直流電源の負極端子にアノードが接続さ
れ、カソードがスイッチング素子の一端に接続され該ス
イッチング素子の他端が上記低電位の電源端子に接続さ
れた直列回路を各相毎に備え、上記各相毎の直列回路の
スイッチング素子とダイオートの接続点がリラクタンス
モータの対応する励磁コイルの一端に接続され各励磁コ
イルの他端は上記共通直列回路のスイッチング素子とダ
イオートの接続点に接続されたドライバ回路を有し、P
WM回路への指令電圧の極性が正若しくは「0」のとき
には上記共通直列回路のスイッチング素子をONとする
と共に励磁しようとする相のスイッチング素子をPWM
信号に基づいてスイッチングし、PWM回路への指令電
圧の極性が負のときには上記共通直列回路のスイッチン
グ素子をPWM信号に基づいてスイッチングし、各相の
スイッチング素子をOFFとすることを特徴とするリラ
クタンスモータの駆動制御方式。 - 【請求項11】 PWM回路への指令電圧の極性に応じ
てゲインを調整するための定数を上記指令電圧に乗じて
PWM回路の指令電圧とした請求項10記載のリラクタ
ンスモータの駆動制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084966A JPH05260791A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | リラクタンスモータのドライバ回路及び駆動制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084966A JPH05260791A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | リラクタンスモータのドライバ回路及び駆動制御方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05260791A true JPH05260791A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=13845369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4084966A Pending JPH05260791A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | リラクタンスモータのドライバ回路及び駆動制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05260791A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0616418A4 (en) * | 1992-10-07 | 1995-05-24 | Fanuc Ltd | CIRCUIT AND METHOD FOR DRIVING A VARIABLE RELUCTANCE MOTOR. |
JP2014045584A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Mitsubishi Electric Corp | スイッチトリラクタンスモータ駆動回路 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4084966A patent/JPH05260791A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0616418A4 (en) * | 1992-10-07 | 1995-05-24 | Fanuc Ltd | CIRCUIT AND METHOD FOR DRIVING A VARIABLE RELUCTANCE MOTOR. |
US5543700A (en) * | 1992-10-07 | 1996-08-06 | Fanuc Ltd. | Driver circuit and a driving method for a variable-reluctance motor |
JP2014045584A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Mitsubishi Electric Corp | スイッチトリラクタンスモータ駆動回路 |
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