JPH0526074B2 - - Google Patents

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JPH0526074B2
JPH0526074B2 JP63285359A JP28535988A JPH0526074B2 JP H0526074 B2 JPH0526074 B2 JP H0526074B2 JP 63285359 A JP63285359 A JP 63285359A JP 28535988 A JP28535988 A JP 28535988A JP H0526074 B2 JPH0526074 B2 JP H0526074B2
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Japan
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joint
pipe joint
metal pipe
dissimilar metal
deep
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JP63285359A
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JPH02134485A (ja
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Masayasu Kojima
Chihiro Hayashi
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばチタン管と銅管、あるいはス
テンレス鋼管とチタン管というような材質の異な
る金属管同志を接続するための異種金属管継手の
製造方法に関するものである。
(従来の技術) 各種プラントでは用途、環境、価格等を考慮し
て、構成する各種化学装置、機器を各種の金属材
料、例えばステンレス鋼、チタン、アルミニウム
等で制作し、これら装置、機器の間を配管で接続
するということがしばしば行われる。この場合、
例えばステンレス鋼製の装置、機器から引出され
る配管はステンレス鋼管、チタン製の装置、機器
から引出される配管はチタン管であることが通例
であり、このような場合にはこれら異種材質管同
志を接続することになる。
一般に管同志を接続する場合には、作業能率に
すぐれ、且つ安価な融接で行うのが有利である
が、接続する両金属管材料の組合せによつては融
接できない場合がある。例えばステンレス鋼管と
チタン管の場合には、溶接部に非常に脆い合金層
を生ずるために融接が不可能であることがよく知
られている。
従つて、融接で接続できない場合には、フラン
ジ接合等のメカニカルな接続方法、あるいは固相
接合された継手による接続方法が採用される。
第9図は前者、すなわちメカニカルな接続方法
の一例を示し、例えばステンレス鋼管11とチタ
ン管12といつた異種材質管と、これらと同一材
質のそれぞれのフランジ13,14を夫々の管端
15,16で融接し、フランジ13,14をボル
ト17とナツト18で締結するものである。この
方法は簡便に異種材質管の接続を行うことができ
るが、高度のシール性が要求される場合には採用
し難く、またフランジ13,14のために余分な
スペースを必要とするという問題もある。
第10図は後者、すなわち固相接合された継手
による接続方法の場合を示し、管状或いはリング
状の継手19を使用し、その両端19a,19b
を配管接続せんとする異種材質管、例えばステン
レス鋼管11とチタン管12に融接するものであ
る。もちろん、管継手19の少なくとも両端19
a,19bはそれぞれ前記した金属管11,12
と同一材質である。すなわち、管継手19は、例
えば中央の接合面20を境にして材質が異なつて
おり、例えばステンレス鋼とチタンといつた異種
材質(第10図に夫々A,Bで示す)を固相接合
することによつて製造される。固相接合の方法と
しては、摩擦圧接、圧延圧着、熱間静水圧圧着
(HIP法)、爆発圧着などの方法があるが、管継手
19の製造には摩擦圧接が簡便である。その一例
を第11図に示す。第11図イは、第10図のス
テンレス鋼Aの材質の管状素材21、チタンBの
材質の管状素材22をそれぞれチヤツク24,2
5でつかみ、夫々の端面23を密着させて相対的
に逆方向に回転させる状況を示した説明図であ
る。すなわち、回転に伴つて夫々の端面23は摩
擦熱によつて温度が上昇し、これに軸圧縮力が付
加されるために、第11図ロのように内、外面に
バリ26を形成しつつ、界面20′が接合される。
そしてその後、バリ26の切削除去し、両管端を
仕上げることによつて管継手19が得られる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、第10図に示す管継手19では接合
強度が重要であることは云うまでもなく、管継手
19に軸方向引張力あるいは曲げ力が加わつた時
に接合面20が分離してはならない。接合面の単
位面積当たりの接合強度を一定とすると、接合面
20の面積が大きいほど全体としての接合強度は
大となるが、管継手19の接合面20は軸心に対
して垂直であり、面積を増加させるには肉厚を増
加させねばならない。これは管継手19の重量増
加となり、また経済的でない。
これに対し第5図に示す管継手27のように接
合面28を肉厚方向に傾斜させることができれ
ば、接合面積が増加するが、このような管継手2
7を摩擦圧接で製造することは、第11図の加工
法から考えて極めて困難である。第6図は第5図
の変形タイプで、異経管の接続に使用される異材
管継手29であり、この場合の接合面28′も肉
厚方向に傾斜している。この場合、管継手29を
摩擦圧接で製造することは更に困難である。
本発明は上記したような問題点を解決し、第5
図、第6図に示す如き、接合面が肉厚方向に任意
の傾斜を有する異種材質管継手を自在に製造しう
る方法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、両面それ
ぞれの材質が前記金属管と同一山質のクラツド板
を深絞り加工して底部側が小径、上部開口部側が
大径の容器形状と成し、その後底部を切断除去す
ると共に、少なくとも両管端が異なる単一材質で
構成されるように切削加工することとしているの
である。
本発明で使用するクラツド板は圧延によつて能
率的に製造することが好ましいが、爆発圧着を採
用することも可能である。また、深絞り加工は熱
間、冷間のいずれも可能である。
(実施例) 以下、本発明方法を第1図〜第8図を参照して
詳細に説明する。
第1図イは、本発明方法で製造する異種金属管
継手の素材である円形のクラツド板1を示す。ク
ラツド板1は第5図、第6図に示す異種金属管継
手を構成する材質A,Bの板材2,3が一体的に
接合されたものである。材質A,Bの組合わせに
よつては、接合面4近傍に生ずる金属間化合物が
接合強度あるいは耐食性を劣化させることがあ
り、その場合には適当なインサート板を接合面4
にはさむことが行われるが、第1図イのクラツド
板1はそれも含んでいる。なお、接合には圧延圧
着、爆発圧着などの公知の方法が採用される。
ところで、第1図イのクラツド板1を構成する
材質Aの板材2の厚さT0A、材質Bの板材3の厚
さT0Bは、深絞り加工品の肉厚及び削り代を考慮
して決定するが、この点については後述する。
また、外径D0は、第5図の異種金属管継手2
7あるいは第6図の異種金属管継手29が採取で
きる大きさに設定することは云うまでもないが、
これについては後で補足説明する。
次に、クラツド板1の深絞り方法について説明
する。深絞り方法には2つの公知の方法が用いら
れる。1つはしわ押さえなし絞り、他の1つはし
わ押さえ絞りである。しわ押さえ絞りは、第7図
イに示すフランジしわ32を防止するのが目的で
ある。
第1図ロ及びハはしわ押さえなし絞りの説明図
で、ロは素材であるクラツド板1をダイス30に
セツトした状態を示す。
ダイス30は上方からクラツド板1を安定して
支持するための平面部30a、テーパ状の傾斜面
30c、その下方にはダイス穴33が設けられて
おり、それぞれの境界部30b,30dには材料
をスムースにすべり込ませるべく、丸味が与えら
れている。ダイス30の上方には、これと同芯状
にポンチ31が図示しない加圧装置にとり付けら
れている。ポンチ31を降下すると、ポンチ底面
31aはクラツド板1をそのR部30bを支点に
して下に凸となるように曲げ、クラツド板1はR
部30bを通過し、外径を減少しつつダイス傾斜
面30cをすべりおりる。
第1図ハは深絞り加工されたワーク端面34の
全周が境界部30dを通過し、ダイス穴33に完
全に絞り込まれた状態を示している。ダイス穴3
3は大径部30e、テーパ部30f、小径部30
gを有し、絞り成形品35の外郭形状はこれに沿
つたものとなる。また、ポンチ31は大径部31
e、テーパ部31d、小径部31cを有し、絞り
成形品35の内郭形状はこれに沿つたものとな
る。
以上のしわ押さえなし絞りが適用できるのは前
述したように、第7図イに示すフランジしわ32
が発生しない場合であるが、ダイス30に傾斜面
30cを設けるのは、このフランジしわを発生し
にくくするのが目的であり、JIS Z2249のコニカ
ルカツプ試験にも適用されている。
第1図ロ,ハに示す傾斜面30cの角度φは
45゜以下が好ましい。このようなダイス30を使
用しても、第1図イに示すクラツド板1におい
て、T0A/D0、T0B/D0<0.015の場合はフランジ
しわが生ずる危険がある。
なお、深絞り加工では、第7図ロに示すような
破断36が生ずる危険があり、第1図ロ,ハに示
すポンチ小径部31cの外径d1′と第1図イに示
すクラツド板1の外径D0の比d1′/D0は0.4以上、
好ましくは0.5以上とすることが推奨される。
上述のしわ押さえなし絞りは、冷間、熱間のい
ずれにも適用されるが、熱間加工の場合はワーク
抽出後の冷却収縮を考慮してポンチ外郭寸法、ダ
イス穴内郭寸法を決定する必要があることは云う
までもない。
ところで、第1図ロにおいては、材質Aの面を
ダイス側に、材質Bの面をポンチ側に向けてセツ
トしているが、これは第5図あるいは第6図のよ
うに材質A,Bで構成された管継手を得るためで
あり、第5図あるいは第6図で材質A,Bが逆に
構成された管継手を得る場合には、第1図ロにお
いて、材質Aの面をポンチ側に、材質Bの面をダ
イス側に向けてセツトすればよい。
第2図はしわ押さえ絞りの説明図で、イは素材
であるクラツド板1をダイス37にセツトし、上
方より図示しない加圧装置にとり付けられたしわ
押さえ板38を降下せしめ、ダイス平面部37a
との間で押圧保持した状態を示している。つい
で、上方より図示しない別の加圧装置に、ダイス
37に同芯状に取り付けられたポンチ31を降下
せしめると、ポンチ底面31aはクラツド板1の
中央部分一帯を下に凹となるように曲げ、クラツ
ド板1の周縁部をしわ押さえ板38で挟持した状
態のままダイス肩部37bを通過してダイス穴3
9内に絞り込む。しわ押さえ板38に付加する押
圧力は第7図イに示す如きフランジしわ32が発
生しない範囲で小さなものとする。これは第7図
ロの破断36を防止するためである。
第2図ロはワークを完全に絞り込んだ状態を示
しており、絞り成形品35の外郭形状はダイス穴
39の大径部37c、テーパ部37d、小径部3
7eに沿つたものとなる。
また絞り成形品35の内郭形状はポンチ31の
大径部31e、テーパ部31d、小径部31cに
沿つたものとなる。以上のしわ押さえ絞りでは、
主としてしわ押さえ板38、ダイス平面部37a
間の摩擦力の影響によつて第7図ロの破断36が
前述のしわ押さえなし絞りよりも生じ易い傾向に
ある。したがつて、第2図に示すポンチ小径部3
1cの外径d1′と第1図イに示すクラツド板1の
外径D0の比d1′/D0は0.5以上好ましくは0.55以上
とすることが推奨される。
しわ押さえ絞りは前記と同様、冷間、熱間のい
ずれにも適用できるが、熱間加工の場合は、第2
図イにおいてしわ押さえ板38とダイス平面部3
7aで挟持された部分の材料温度が低下するの
で、絞り込みの抵抗が増加し、第7図ロの破断3
6が生じ易くなる。したがつて、しわ押さえ板3
8、ダイス37を予熱してワークの温度低下を極
力抑制する必要があり、冷間で実施する方が作業
性の点から優れている。
第3図は上記深絞り加工で得られた成形品35
を示す。大径部35aの外径D3、内径D1は、
各々第1図ロ,ハ、第2図におけるダイス穴大径
部内径D3′、ポンチ大径部外径D1′に略々等しい。
また深絞り成形品35の小径部35cの外径d3
内径d1は、各々第1図ロ,ハ、第2図におけるダ
イス穴大径部内径d3′、ポンチ小径部外径d1′に
略々等しい。ここで、略々というのは金型からワ
ークを抽出した後のスプリングバツクあるいは熱
間加工での冷却収縮が伴うためである。
深絞り加工では、周知のように開口部側では増
肉が生ずるため、第3図の深絞り成形品35の大
径部35aのA,B材の肉厚TA,TBは素材クラ
ツド板1での肉厚T0A,T0Bより数10%程度大き
くすることも可能である。しかし大径部35aを
軸心に平行に仕上げるためには、例えば第1図
ロ,ハにおいてダイス穴大径部30eとポンチ大
径部31eの間でしごきを付加することが好まし
く、本発明者らの実験によれば、TA,TBは各々
T0A,T0Bと略々同一に仕上げることが可能であ
つた。また、深絞り加工では、周知のように底部
側では減肉が生ずるので、第3図の深絞り成形品
35の小径部35cのA,B材の肉厚tA,tBは素
材クラツド板1での肉厚T0A,T0Bより小さくな
る。この場合も小径部35cを軸心に平行に仕上
げるために、例えば第1図ロ,ハにおいてダイス
穴小径部30gとポンチ小径部31cの間でしご
きを付加することが好ましい。
次に深絞り成形品35から異種金属管継手を採
取する方法について説明する。
第3図に示す一点鎖線40は、第5図に示す同
径の異種金属管継手27を示す。はじめに第3図
のイの位置で深絞り成形品35の底部を切り離
し、ついで内外削と長さ方向の切り揃えを行つて
異種金属管継手27を採取するのである。従つ
て、管継手27の傾斜した接合面28は、第3図
に示すように、絞り成形品35のテーパ部35b
から採取される。なお、傾斜した接合面28の傾
斜角θ(第5図)は、第3図における深絞り成形
品35のテーパ部35bの傾斜角θ′より若干小さ
い。すなわち、第1図ロ,ハ、第2図におけるダ
イス穴33,39のテーパ部30f,37dの傾
斜角θ′を選定することによつて、第5図の接合面
28の傾斜角θを自在に調整することができるの
である。
次に異種金属管継手27と深絞り成形品35の
寸法関係について第3図を用いて説明すると、深
絞り成形品35の大径部内径D1および小径部3
5cにおける接合界面42の直径d2は管継手27
の内径diより削り代分だけ小さい。また、深絞り
成形品35の大径部35aにおける接合界面41
の直径D2および小径部外径d3は管継手27の外
径d0より削り代分だけ大きい。厚みに付いて言え
ば、大径部35aにおける内層材肉厚TB、小径
部35cにおける外層材肉厚tAは管継手27の肉
厚tよりも削り代分だけ大きい。
次に第6図に示す異種金属管継手29の場合の
製造方法であるが、これも第4図に示す一点鎖線
43部分を削り出すことによつて採取することが
できる。この場合の異種金属管継手29と深絞り
成形品35の寸法関係について説明すれば、深絞
り成形品35の大径部外径D3、小径部35cに
おける接合界面42の直径d2はそれぞれ異種金属
管継手29の大径部外径d01、小径部外径d02より
削り代分だけ大きい。また、深絞り成形品35の
大径部35aにおける接合界面41の直径D2
小径部内径d1はそれぞれ異種金属管継手29の大
径部内径di1、小径部内径di2より削り代分だけ小
さい。
厚みについて言えば、大径部35aにおける外
層材肉厚TA、小径部35cにおける内層材肉厚
tBはそれぞれ、管継手29の大径部肉厚t1、小径
部肉厚t2よりも削り代分だけ大きい。
なお、第6図における傾斜接合面28′の傾斜
角θは、第4図における深絞り成形品35のテー
パ部35bの傾斜角θ′より若干小さい。
第3図及び第4図においては、長さlの異種金
属管継手が採取できる深さの深絞り成形品35が
示されているが、これが第1図ロ,ハあるいは第
2図に示す1回の深絞り加工で得られない場合に
は主知の如く複数回の深絞り加工を繰り返し、各
工程で成形品外径を除々に減らしていけばよい。
ところで、以上の説明においては、段付形状の
深絞り成形品35から同径あるいは異径の異種金
属管継手を採取するものを示したが、これは材料
の歩留りを出来るだけ向上しようとするためであ
る。歩留りを度外視すれば、第8図に示すような
採取方法も考えられる。
第8図イはすり鉢状成形品44から同径異種金
属管継手27を採取する一例、同図ロは同じくす
り鉢状成形品44から異径異種金属管継手29を
採取する一例、同図ハは直胴のコツプ状成形品4
5から異径異種金属管継手29を採取する一例で
ある。これらの方法ではいずれも第3図、第4図
の場合よりも厚い素材クラツド板1を必要とし、
歩留りが低下する。
次に本発明方法を用いて実際に異種金属管継手
を製造した場合の結果を示す。
その1 板厚みが24mm、直径がφ360mmのSUS304ステン
レス鋼とチタンのクラツド板(厚み構成:
SUS304ステンレス鋼12mm、チタン12mm)を900
℃に加熱し、第1図ロ,ハに示す板押さえなし絞
り加工をSUS304ステンレス鋼側をダイス側に向
けて実施し、第3図に示すD3=φ244mm、D1
φ196mm、d3=φ218mm、d1=φ178mmの段付容器を
得た後、底部切断、開口部切り揃えと内、外削を
実施し、第5図に示すd0=φ216.3mm、t=8.2mm、
l=90mm、θ=22゜同径異種金属管継手を製作し
た。
同管継手の接合部を浸透探傷試験で検査したと
ころ、剥離等の欠陥は全く認められなかつた。ま
た、接合部の強度を調べるために同継手の両端か
ら引張試験を実施したところ、破断は全厚がチタ
ンからなる部位で生じた。これは、接合部の強度
が十分であることを示している。
その2 板厚が20mm、直径がφ230mmのSUS304ステンレ
ス鋼とインコネルのクラツド板(厚み構成:
SUS304ステンレス鋼10mm、インコネル10mm)を
冷間深絞り加工して外径φ138mm、内径φ98mmの
SUS304ステンレス鋼が内側の底付直胴容器とし
た後、第1図ロ,ハに示すポンチ、ダイスを使用
して、D3=φ138mm、D1=φ98mm、d3=φ116mm、
d1=φ84mmの段付容器に冷間成形し、焼鈍後、底
部切断、開口部切り揃えと内、外削を実施し、第
5図に示すd0=φ114.3mm、t=6mm、l=90mm、
θ=17゜の同径異種金属管継手を製作した。同管
継手の接合部を浸透探傷試験で検査したところ、
剥離等の欠陥は全く認められなかつた。また、接
合部の強度を調べるために同管継手の両端から引
張試験を実施したところ、破断は全厚がSUS304
ステンレス鋼らかなる部位で生じた。これは、接
合部の強度が十分であることを示す。
その3 板厚みが23mm、直径がφ380mmとチタンとアル
ミニウムのクラツド板(厚み構成:チタン12mm、
アルミニウム11mm)を冷間深絞り加工して、外径
φ240mm、内径φ194mm、アルミニウム内側の底付
直胴容器とした後、第1図ロ,ハに示すポンチ、
ダイスを使用して、D3=φ220mm、D1=φ174mm、
d3=φ187mm、d1=149mmの段付容器に冷間成形
し、焼鈍後、底部切断、開口部切り揃えと内、外
削を実施し、第6図に示すd01=φ216.3mm、t1
8.2mm、d02=φ165.2mm、t2=7.1mm、l=152.4mm、
θ=8゜の異径異種金属管継手を製作した。同管継
手の接合部を浸透探傷試験で検査したところ、剥
離等の欠陥は全く認められなかつた。また、テー
パ部より3mm厚、長さ70mm、幅10mmの試験片を接
合部がほぼ中央に位置するように切出し、長手方
向引張試験を実施したところ、破断は全厚がアル
ミニウムの部分で生じた。これは接合部の強度が
十分であることを示す。
その4 板厚が18mm、直径がφ720mmのチタンとアルミ
ニウムのクラツド板(厚み構成:チタン9mm、ア
ルミニウム9mm)を冷間にて第2図に示す板押さ
え絞り加工をチタン側をダイス側に向けて実施
し、第3図に示すD3=φ530mm、D1=φ494mm、d3
=φ510mm、d1=φ482mmの段付容器を得た後、底
部切断、開口部切り揃えと内、外削を実施し、第
5図に示すd0=φ508mm、t=4.8mm、l=150mm、
θ=6.5゜の同径異種金属管継手を製作した。同管
継手の接合部を浸透探傷試験で検査したところ、
剥離等の欠陥は全く認められなかつた。また、接
合部の強度を調べるために軸心方向が長手方向の
引張試験片を切り出して引張試験を実施したとこ
ろ、破断は全厚がアルミニウムの部分で生じた。
これは、接合部の強度が十分であることを示す。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明にかかる製造方法
によれば、素材にクラツド板を使用し、プレスに
よる深絞り加工でクラツド容器を成形し、容器底
部の切断および開口部の切り揃えによつて段付筒
状となし、内、外削加工で仕上げるという極めて
簡単な工程により、接合面が肉厚方向に任意の角
度で傾斜した接合面の面積が広い異種金属管継手
を製造することができるのである。すなわち、本
発明方法はクラツド板の製造と深絞り加工が可能
であればどのような組合わせの金属に対しても所
望の異種金属管継手が製造でき、工業的に極めて
有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図イは本発明方法で製造する異種金属管継
手の素材を示す図、同図ロ,ハは本発明方法の一
工程であるしわ押さえなし絞りの説明図、第2図
イ,ロは第1図ロ,ハと同様の他の工程であるし
わ押さえ絞りの説明図、第3図及び第4図は深絞
り加工で得られた絞り成形品の一例を示す図、第
5図及び第6図は本発明方法により製造した異種
金属管継手の一例を示す図、第7図イ,ロは深絞
り成形品の欠陥説明図、第8図イ〜ハは他の形状
の成形品から異種金属管継手を採取する例を示す
図面、第9図及び第10図は従来の異種金属管の
接続方法の説明図、第11図イ,ロは摩擦圧接方
法の説明図である。 1はクラツド板、30,37はダイス、31は
ポンチ、35は絞り成形品。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 材質が異なる金属管同志を接続するための異
    種金属管継手の製造方法であつて、両面それぞれ
    の材質が前記金属管と同一材質のクラツド板を深
    絞り加工して底部側が小径、上部開口部側が大径
    の容器形状と成し、その後底部を切断除去すると
    共に、少なくとも両管端が異なる単一材質で構成
    されるように切削加工することを特徴とする異種
    金属管継手の製造方法。
JP63285359A 1988-11-10 1988-11-10 異種金属管継手の製造方法 Granted JPH02134485A (ja)

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