JPH05260119A - プロトコル完全化システム - Google Patents

プロトコル完全化システム

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JPH05260119A
JPH05260119A JP4050963A JP5096392A JPH05260119A JP H05260119 A JPH05260119 A JP H05260119A JP 4050963 A JP4050963 A JP 4050963A JP 5096392 A JP5096392 A JP 5096392A JP H05260119 A JPH05260119 A JP H05260119A
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JP
Japan
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protocol
event
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unrequested
signal
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JP4050963A
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English (en)
Inventor
Akira Takura
昭 田倉
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、入力された通信サービス四
級仕様から生成されるプロトコルを未定義受信、デッド
ロックを含まないプロトコル変換の完全化を行うことが
でき、プロトコル設計者の業務負担を軽減できるプロト
コル完全化システムを提供することである。 【構成】 本発明は、通信サービス要求仕様群101 とプ
ロトコル合成手段102 、により自動生成されたプロトコ
ル103 を生成し、要求外動作探索手段104 により要求外
動作を検出すると、プロトコル変換規則107 等に従って
プロトコルにイベントを付加する手段106 により完全化
されたプロトコル108 を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロトコル完全化シス
テムに係り、特に、複数プロセスが互いに通信により同
期をとりながらプロトコル制御を行う交換機、PBX
(構内交換機)、ボタン電話、データ通信装置等の通信
サービス制御装置のプロトコル完全化システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】プロトコル合成システム等のプロトコル
完全化においては、有限状態遷移機械で表現したプロト
コル上で起こり得る動作が全て要求であると仮定し、起
こり得る動作上で実行する送信イベントにより通信相手
プロセスに送られた信号を受け取る受信イベントが相手
プロセスにない場合に、その受信イベントをプロトコル
に付加するものがある。
【0003】このプロトコル完全化では、要求外動作が
発生したときに、通信路に残っている信号を受信するた
めの受信イベントをプロトコルに付加するだけで行うこ
とができる未定義受信を解消する方法でのプロトコル完
全化しか実現していない。そこで、文献1[田倉他、IC
CC Sysmposium '89 In Beijing On Computer Communica
tion ,Sep., 1989, 「COMPLETING PROTOCOLS ACCORDING
TO REQUIREMENTS」にあるプロトコル完全化では、未定
義受信に限らず、デッドロック等も含む全ての要求外動
作に対して通信サービス要求仕様群の変更を行うことも
許して、未定義受信、デッドロックを含まないプロトコ
ルに変換するプロトコル完全化を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のプロトコル完全化を通信サービス要求仕様群から
プロトコルを自動生成するシステムで使用する場合に
は、要求外動作に陥った後で、未定義受信やデッドロッ
クを解消するイベントを実行した後に行うイベントにつ
いては、考慮されておらず、且つ要求外動作に陥った後
に未定義受信やデッドロックを解消するイベントを実行
した後で遷移する状態は、一律に初期状態と決められて
いる。このように、従来のプロトコル完全化について
は、要求外動作についてその発生を報告するのみであ
り、さらに、機械的にプロトコルを完全化していたにす
ぎず、プロトコル設計者の負担が大きいという問題があ
る。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
入力された通信サービス要求仕様群から生成されるプロ
トコルを未定義受信、デッドロックを含まないプロトコ
ルに変換する完全化を行い、その後でプロトコル設計者
から与えられる規則または、予め設定された規則に従っ
て要求仕様に対応する要求内動作に復帰するプロトコル
を生成するプロトコル完全化システムを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、メッセージシ
ーケンスチャートで表現される通信サービス要求仕様群
と、通信サービス要求仕様群からプロセスを初期状態及
び他プロセスからの信号を受け取るFIFO形式の通信
路を、通信相手のプロセス対応に有する有限状態遷移機
械で表現するプロトコルを自動生成するプロトコル生成
手段と、生成されたプロトコル上ですべてのプロセス間
通信路に信号がない初期グローバル状態からイベント実
行を開始して、起こり得る動作のうち通信サービス要求
仕様群に含まれるどのサービス仕様とも対応しない動作
である要求外動作を探す要求外動作探索手段と、要求外
動作探索手段により要求外動作が発生した後、各プロセ
スが初期状態に戻るか或いは、それ以上イベントを実行
できなくなるまで要求外動作に関するすべてのプロセス
がイベント実行するイベント実行手段と、イベント実行
手段によりイベントを実行した後、すべてのプロセス間
通信路に入っている信号を全て受信するイベントを付加
し、付加したイベントを実行後、再び初期状態に戻れる
状態に遷移することにより要求外動作を完全化するイベ
ント付加手段とを含む。
【0007】また、本発明は、プロセス間通信路に信号
が残ったまま初期状態に戻っているプロセスがある場
合、または、通信路に信号が残っておらず、初期状態に
戻すイベントを付加できない場合に、サービス要求仕様
群の表現を変えて、送信イベント、受信イベントをプロ
トコルに付加するか、または、付加したイベント実行後
に遷移する状態を規定するプロトコル変換規則を含む。
【0008】
【作用】本発明は、探し出された要求外動作に関わる各
プロセスが、初期状態に辿り着くか、実行可能なイベン
トがなくなるまで実行を続ける。この要求外動作の実行
終了後にどのプロセスも初期状態に辿り着かず、且つ少
なくとも一つの通信路に受信されていない信号が残って
いる場合には、従来行われている方法により、その信号
を受信するイベントをプロトコルに付加する。要求外動
作の実行終了後に初期状態にたどり着いた場合には、従
来の文献1の方法で、通信サービス要求仕様の変更を行
って未定義受信、デッドロックを解消し、要求外動作に
陥ったことを検出した後、直ちにグローバル初期状態に
遷移するプロトコルの完全化を行うことができる。
【0009】本発明では、プロトコルの完全化の方法と
して、要求外動作に関わるプロセスの動作を初期設定す
る方法、要求外動作発生の原因となるイベントを実行す
る以前の状態に戻る方法、要求外動作で通過していない
状態に遷移させること等を、プロトコル設計者の指示ま
たは、一般的な規則に基づいて決定することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例のシステム構成を
示す。通信サービス要求仕様群101は、個別のサービ
スをメッセージシーケンスチャートで表現したサービス
要求仕様の集合である。プロトコル合成手段102は、
文献2[市川他、IEEE Trans. On Computers Vol. 40,
No. 4, Apr., 1991,「SDE: Incremental Specification
and Development of Communications Software 」 に
あるプロトコル合成法により、通信サービス要求仕様群
を満足し、一つのプロセスを一つの状態遷移機械で表現
するプロトコルを自動生成する(自動生成されたプロト
コル103)。プロトコル表現において、各プロセスは
初期状態を有し、状態から状態へは、状態間を結び、矢
印に割り付けられたイベントを実行することにより遷移
する。
【0012】要求外動作探索手段104は、文献3 伊
藤他、電子情報通信学会論文誌、Vol. J69-B,No. 5, Ma
y,1986, 「並行プロセスを基本とした交換プログラム仕
様の階層的検証法」 にある方法により、自動生成され
たプロトコル103上で起こり得る動作で通信サービス
要求仕様群101に含まれるどのサービス仕様とも対応
しない動作を要求外動作105として探し出す。
【0013】プロトコルにイベントを付加するイベント
付加手段106は、要求外動作探索手段104により探
し出された要求外動作105を各プロセスが初期状態に
戻るか、それ以上イベントを実行できなくなるまでイベ
ントを実行した時点ですべてのプロセス間通信路に入っ
ている信号を全て受信する。さらに、イベント付加手段
106は、要求外動作105に関わるプロセスが新たに
付加されたイベントを実行するように、プロトコルにイ
ベントを付加することにより完全化されたプロトコル1
08を生成する。付加したイベントを実行し終わった後
で遷移する状態は、プロトコル変換規則107により指
定する。
【0014】図2は通信サービス要求仕様101をメッ
セージシーケンスチャートにより表現した図を示す。通
信サービス要求仕様101のサービス仕様r1,r2と
もに2つのプロセスpとqから構成されるプロトコルに
対する要求仕様である。
【0015】サービス仕様r1において、矢印1,7は
外部からの外部入力を表す。矢印2、3は、プロセス
p,q間で送受信される内部入力を表す。サービス仕様
r2では、外部入力は矢印4、8であり、内部入力は矢
印5、6である。
【0016】図3は、図2のサービス仕様r1,r2を
満足するように自動生成されたプロトコルを示す。図3
において、円は状態を表し、状態間を結ぶ矢印は、状態
遷移を表す。円の中にかかれている数字は、状態番号を
表す。特に、状態番号“0”の状態を初期状態と呼ぶ。
状態遷移は矢印に割り当てられているイベントを実行す
ることにより行われる。同図において、例えば、「+
(1)」はこのイベントを実行するプロセスpが外部か
ら信号1を入力することを表す。プロセスpの状態1か
ら状態2のイベント「−q(2)」は、プロセスpにお
いてプロセスpからプロセスqへのFIFO(First-I
n,First-Out) 形式の通信路の最後尾に信号2を入れる
ことを表す。プロセスpの状態3から状態4へのイベン
ト「+q(5)」はプロセスpがプロセスqより信号5
を受信すること表す。
【0017】図4は図3で表されたプロトコルで起こり
得るすべての動作をメッセージシーケンスチャートによ
り表現したものである。プロトコル上で起こり得る動作
を全て考えるために、外部からの入力は、入力イベント
が割り付けられている遷移の元の状態にプロセスが到達
したときには、実行可能であると定義する。図4におい
て、動作b1,b2はそれぞれ図2のサービス仕様r
1,r2に対応する動作である。図4の動作b3,b4
は通信サービス要求仕様群101に含まれないので、要
求外動作である。動作b3はプロセスpが信号1を、プ
ロセスqが信号8を入力したことにより発生した要求外
動作である。この要求外動作は、プロセスpが信号2
を、プロセスqが信号5をそれぞれ相手のプロセスに通
信路経由で送ったところで、それ以上実行可能なイベン
トが無くなった状態を表す。動作b4はプロセスp,q
がそれぞれ信号4、7を入力したところで実行可能なイ
ベントが無くなった状態を表す。
【0018】図5は本発明の一実施例の要求仕様の変更
を伴わないでプロトコルを完全化したことを説明するた
めの図を示す。図5(A)は図4の要求外動作b3に対
して完全化を行って得られたプロトコルを表す。この例
では、プロトコル変換規則107により通信路に入って
いる信号を受信するイベントを実行した後の遷移先とし
て初期状態(状態0)が指定されている。同図中、プロ
セスpは初期状態(状態0)から状態1にかけて信号1
を受信し、状態1から状態2にかけてプロセスqに信号
2を送信する。ここで、状態2から初期状態(状態0)
への矢印のイベント+p(5)が新たに付加されてい
る。プロセスqは初期状態(状態0)から状態3にかけ
て信号8を受信し、状態3から状態4にかけてプロセス
pに信号5を送信する。次に、状態4から初期状態(状
態0)への矢印のイベント+p(2)が新たに付加され
ている。これらの新たに付加されたイベントを実行する
ことにより、各プロセスは要求外動作に陥ったことを検
出できる。
【0019】図5(B)は要求外動作b3が完全化後、
どのように変更されたかをメッセージシーケンスチャー
トで表現したものである。動作b3において、は完全
化前の状態であり、に示す番号2は、プロセスpから
プロセスqに対して信号2を送信し、番号5はプロセス
qからプロセスpに対して信号5を送信することを示
す。
【0020】図6は、本発明の一実施例のプロトコルの
完全化に要求仕様の変更が伴う場合を説明するための図
を示す。図6(A)は図5(A)のプロトコル上で発生
する要求外動作b4に対し完全化を行って得られたプロ
トコルを表す。動作b4はすべての通信路に信号がな
く、実行可能なイベントがない状態(デッドロック)に
陥っている。このため、プロセスpからプロセスqに信
号9を送るイベントをプロセスp,プロセスqには状態
1でイベント+p(9)を実行して状態5に遷移するイ
ベントを付加している。このイベントの付加に伴い、サ
ービス仕様r2の変更が必要となってくる。変更内容は
以下のとおりである。
【0021】・プロセスpにおいて状態3から状態4へ
は、イベント+q(5)を実行することにより遷移して
いた。要求外動作b4の完全化後には、状態3でイベン
ト−q(9)を実行して状態5に遷移し、さらに、状態
5でイベント+q(5)を実行することにより状態4に
遷移する仕様に変更されている。
【0022】・プロセスpにイベント−q(9)が付加
されたことに伴い、プロセスqにおいて状態3から状態
4へイベント−p(5)を実行することにより遷移して
いたのが、状態3でイベント−p(5)を実行して状態
6に遷移し、さらに状態6でイベント+p(9)を実行
することにより状態4に遷移する仕様に変更されてい
る。
【0023】以上のプロトコル変更によりプロセスqは
状態1でイベント+p(9)を実行するため、要求外動
作に陥ったことを検出できる。プロセスpにおいて、要
求外動作を検出するためにプロセスq,pに信号10の
送信イベント、受信イベントを付加する。
【0024】図6(B)は、図6(A)において、要求
外動作b4及びサービス仕様r2がどのように変更され
たかをメッセージシーケンスチャートで表現したもので
ある。要求動作b4においてでは、デッドロック状態
であり、の完全化後には、プロセスpからプロセスq
に信号9を送信し、プロセスqからプロセスpに信号1
0を送信するというイベントを付加している。
【0025】また、サービス仕様r2はb4のイベント
の付加に伴い、変更を行う。プロセスqはプロセスpに
信号5を送信し、プロセスpからプロセスqに信号6を
送信するというイベントで状態遷移を行っていたが、
において、プロセスpからプロセスqに信号9を送信す
ることにより、状態1より状態5に状態遷移するように
変更される。
【0026】この例でも、プロトコル変換規則107に
より、通信路に入っている信号を受信するイベントを実
行した後の遷移先として初期状態(状態0)が指定され
ている。
【0027】図7は本発明の一実施例の要求外動作にデ
ッドロック、未定義受信がないプロトコルを表した図で
ある。図7(A)は(B)の2つのサービス仕様s1,
s2から自動生成されたプロトコルを示し、図7(B)
のc1は自動生成されたプロトコル上で起こり得る要求
外動作を示す。図7(B)のサービス仕様s1のプロセ
スpは、初期状態(状態0)において、信号1を受信
し、受信イベントを実行してプロセスqより信号2を受
信する。そして、プロセスqに信号3を送信する。サー
ビス仕様s2のプロセスpは初期状態(状態0)におい
て、受信イベントを実行して信号4を受信し、状態3に
遷移する。プロセスpは状態3において、信号3をプロ
セスqに送信し、状態4に遷移する。さらに、状態4に
おいてプロセスqから信号2を受信し、初期状態(状態
0)に遷移する。要求外動作c1は、プロセスp,qと
もに初期状態(状態0)に戻り、且つ通信路に信号が残
らない。この要求外動作c1についてのプロトコル完全
化は、プロセスp,qが要求外動作c1に陥ったことを
検出することができるイベントを付加することで可能と
なる。
【0028】完全化して得られたプロトコルを以下に示
す。図8は、本発明の一実施例の図7のプロトコルを完
全化したことを示す図である。
【0029】同図(A)は完全化して得られたプロトコ
ルを示す。図8(B)のc1は完全化れたプロトコルで
の要求外動作を示し、サービス仕様s1,s2は要求外
動作c1のプロトコルの動作に伴って変更されているこ
と示すものである。この例におけるプロトコル変換規則
107も、要求外動作を検出後の遷移先として初期状態
(状態0)が指定されている。要求外動作c1のプロセ
スqがプロセスpに信号2を送信し、プロセスpがプロ
セスqに信号3を送信する。次に、完全化のためにプロ
セスpはプロセスqより信号7を受信する。これによ
り、サービス仕様s1は要求外動作c1のプロトコルの
動作に伴ってプロセスqは状態4において、信号7を送
信する。サービス仕様s2において、プロセスqは状態
5において、プロセスqに信号6を送信する。また、プ
ロセスpは状態6において、信号6を受信する。
【0030】図9は、本発明の一実施例の電話の2者通
話サービスを制御するプロトコルのサービス仕様を表す
メッセージシーケンスチャートを文字表現で表したもの
である。サービス仕様t1とt2の差は、通話状態で発
側と着側のどちらが先に切断するかだけの違いである。
発側プロセスをpとし、着側プロセスをqとしてサービ
ス仕様を記述したものである。
【0031】図10は本発明の一実施例の図9のサービ
ス仕様から自動生成されたプロトコルを示す。このプロ
トコルでは、発側pと着側qが同時に切断した場合に起
きる動作は要求外動作(この動作をdとする)である。
プロセスpは状態6でイベント+q(切断OK)を実行
して状態8に遷移し、プロセスpでは状態10でイベン
ト+p(切断OK)を実行して状態11に遷移する。
【0032】図11は、本発明の一実施例の図10のプ
ロトコル完全化して得られたプロトコルである。要求外
動作dにおいて、発側プロセスp,着側プロセスqとも
に切断をすることが目的である。従って、プロセスpで
は、状態6でイベント+q(着側切断)を実行して状態
8に遷移し、プロセスqでは、状態10でイベント+p
(発側切断)を実行して状態11に遷移するようにプロ
トコルを変更している。この例では、プロトコル変換規
則として動作を先に進めるように指定されている。
【0033】上記のように、プロセス間のプロトコル完
全化は、プロセスを有限状態遷移機械で表現し、各プロ
セスは他のプロセスからの信号を受け取るためのFIF
O形式の通信路を通信相手プロセスと対応して持ち、初
期グローバル状態から各プロセスが再び初期状態に戻る
か実行可能なイベントがなくなるまでイベントを実行し
て起こり得る動作のうち、通信サービス仕様群に含まれ
ない動作である要求外動作を探し出す。要求外動作が発
生した時に各プロセスが初期状態に戻るか、それ以上イ
ベントを実行できなくなるまで、イベントを実行したと
きにすべてのプロセス間通信路に入っている信号を受信
し、要求外動作に関わるすべてのプロセスが再び初期状
態に戻ることが可能な状態に遷移するイベントをプロト
コルに付加する。また、自動作成されたプロトコルで要
求外動作が発生したとき、要求外動作に関わるプロセス
が要求外動作の発生を検出する。また、通信路に信号が
残ったまま初期状態に戻っているプロセスがある場合及
び、すべての通信路に信号が残っておらず、初期状態に
戻すイベントを付加できない場合には、サービス要求仕
様群を変えて送信イベント、受信イベントをプロトコル
に付加すべきか、また、付加したイベント実行後に遷移
する状態をプロトコル変換規則により規定する。
【0034】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、プロト
コル設計者は正常サービスをメッセージシーケンスチャ
ートで要求仕様として記述するだけで、デッドロックや
未定義受信のないプロトコルを自動生成できる。
【0035】従来、通信サービス要求仕様を満足するプ
ロトコルは自動生成することができたが、要求外動作に
関してはその発生を報告するだけ、または、機械的にプ
ロトコルを完全化を行うだけであったのに比べて、プロ
トコル設計における設計者の負担を軽減できる。プロト
コルを完全化する時に参照するプロトコル変換規則は、
すべての要求外動作に一律に与えることも、要求外動作
毎に個別に与えることもできるので、設計者の意図を反
映させたプロトコルを自動生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例の通信サービス要求仕様をメ
ッセージシーケンスチャートにより表現した図である。
【図3】本発明の一実施例の図2のサービス仕様を満足
するように自動生成されたプロトコルを示す図である。
【図4】本発明の一実施例の図3で表されたプロトコル
で起こり得るすべての動作をメッセージシーケンスチャ
ートにより表現したものである。
【図5】本発明の一実施例の要求仕様の変更を伴わない
でプロトコルを完全化したことを説明するための図であ
る。
【図6】本発明の一実施例のプロトコルの完全化に要求
仕様の変更が伴う場合を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例の要求外動作にデッドロッ
ク、未定義受信がないプロトコルを表した図である。
【図8】本発明の一実施例の図7のプロトコルを完全化
したことを示す図である。
【図9】本発明の一実施例の電話の2者通話サービスを
制御するプロトコルのサービス仕様を表すメッセージシ
ーケンスチャートを文字表現で表したものである。
【図10】本発明の一実施例の図9のサービス仕様から
自動作成されたプロトコルを示す図である。
【図11】本発明の一実施例の図10のプロトコル完全
化して得られたプロトコルを示す図である。
【符号の説明】
101 通信サービス要求仕様群 102 プロトコル合成手段 103 自動生成されたプロトコル 104 要求外動作探索手段 105 要求外動作 106 イベント付加手段 107 プロトコル変換規則 108 完全化されたプロトコル 1〜10 信号番号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッセージシーケンスチャートで表現さ
    れる通信サービス要求仕様群と、 該通信サービス要求仕様群からプロセスを初期状態及び
    他プロセスからの信号を受け取るFIFO形式の通信路
    を、通信相手のプロセス対応に有する有限状態遷移機械
    で表現するプロトコルを自動生成するプロトコル生成手
    段と、 生成されたプロトコル上ですべてのプロセス間通信路に
    信号がない初期グローバル状態からイベント実行を開始
    して、起こり得る動作のうち該通信サービス要求仕様群
    に含まれるどのサービス仕様とも対応しない動作である
    要求外動作を探す要求外動作探索手段と、 該要求外動作探索手段により該要求外動作が発生した
    後、各プロセスが初期状態に戻るか或いは、それ以上イ
    ベントを実行できなくなるまで要求外動作に関するすべ
    てのプロセスがイベント実行するイベント実行手段と、 該イベント実行手段によりイベントを実行した後、すべ
    てのプロセス間通信路に入っている信号を全て受信する
    イベントを付加し、付加した該イベントを実行後、再び
    初期状態に戻れる状態に遷移することにより要求外動作
    を完全化するイベント付加手段とを含むことを特徴とす
    るプロトコル完全化システム。
  2. 【請求項2】 前記プロセス間通信路に信号が残ったま
    ま初期状態に戻っているプロセスがある場合、または、
    前記通信路に信号が残っておらず、初期状態に戻すイベ
    ントを付加できない場合に、前記サービス要求仕様群の
    表現を変えて、送信イベント、受信イベントをプロトコ
    ルに付加するか、または、付加したイベント実行後に遷
    移する状態を規定するプロトコル変換規則を含むことを
    特徴とする請求項1記載のプロトコル完全化システム。
JP4050963A 1992-03-09 1992-03-09 プロトコル完全化システム Pending JPH05260119A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131057A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Kddi R & D Laboratories Inc 暗号プロトコル生成装置、暗号プロトコル生成方法およびプログラム
JP2009194602A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Kddi R & D Laboratories Inc 暗号プロトコル生成装置、暗号プロトコル生成方法およびプログラム
JP2009194601A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Kddi R & D Laboratories Inc 暗号プロトコル実行装置、暗号プロトコル実行方法およびプログラム

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JP2008131057A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Kddi R & D Laboratories Inc 暗号プロトコル生成装置、暗号プロトコル生成方法およびプログラム
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