JPH05258619A - 可撓性耐火電線 - Google Patents
可撓性耐火電線Info
- Publication number
- JPH05258619A JPH05258619A JP4089624A JP8962492A JPH05258619A JP H05258619 A JPH05258619 A JP H05258619A JP 4089624 A JP4089624 A JP 4089624A JP 8962492 A JP8962492 A JP 8962492A JP H05258619 A JPH05258619 A JP H05258619A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- electric cable
- rubber
- flexible
- inflammable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulated Conductors (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐火電線の絶縁材料として所定の配合率から
成るＥＰゴムを用い、これに依り、電線の可撓性を大幅
に向上させ、布設配線作業の容易性を図った新規の可撓
性耐火電線を提供するものである。 【構成】 導体上に耐火層２を設け、その上に絶縁体３
を設け、さらにその上にシース６を設けた耐火電線にお
いて、絶縁体３としてエチレンプロピレンゴムを用いる
と共に、当該エチレンプロピレンゴムの配合比を、エチ
レンプロピレンゴム１００重量部に対し充填剤量が５０
〜１５０重量部としたことを特徴とする可撓性耐火電
線。
成るＥＰゴムを用い、これに依り、電線の可撓性を大幅
に向上させ、布設配線作業の容易性を図った新規の可撓
性耐火電線を提供するものである。 【構成】 導体上に耐火層２を設け、その上に絶縁体３
を設け、さらにその上にシース６を設けた耐火電線にお
いて、絶縁体３としてエチレンプロピレンゴムを用いる
と共に、当該エチレンプロピレンゴムの配合比を、エチ
レンプロピレンゴム１００重量部に対し充填剤量が５０
〜１５０重量部としたことを特徴とする可撓性耐火電
線。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁体としてエチレン
プロピレンゴム（以下、単にＥＰゴムと言う）を使用し
た可撓性耐火電線に関するものである。
プロピレンゴム（以下、単にＥＰゴムと言う）を使用し
た可撓性耐火電線に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】耐火電線の耐火特性は、絶縁体材料と、
介在と、シース材料との三者の燃焼特性（燃え易さ、炭
化物、発生ガス等の燃焼生成物）に依って左右される。
そのため従来の耐火電線は、絶縁体材料として、主と
してポリエチレンが使用されている。 そして、低圧
（６００Ｖ）に比べて高圧（３３００Ｖ，６６００Ｖク
ラス）では、著しく高度の特性が要求されると共に、絶
縁体材料のボリュームも大きくなるため、当該絶縁体材
料としてはポリエチレン以外のものは使用されていない
のが実状である。
介在と、シース材料との三者の燃焼特性（燃え易さ、炭
化物、発生ガス等の燃焼生成物）に依って左右される。
そのため従来の耐火電線は、絶縁体材料として、主と
してポリエチレンが使用されている。 そして、低圧
（６００Ｖ）に比べて高圧（３３００Ｖ，６６００Ｖク
ラス）では、著しく高度の特性が要求されると共に、絶
縁体材料のボリュームも大きくなるため、当該絶縁体材
料としてはポリエチレン以外のものは使用されていない
のが実状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】絶縁体材料としてポリ
エチレンを使用した場合、必然的にケーブルが硬いもの
とされ、布設．配線作業上の困難性が伴うこととなっ
た。 特に、通電電圧が高圧となるにつれて、これに比
例してポリエチレン絶縁体の厚さが増し、従って、絶縁
線心が硬くなり、ケーブルの折り曲げが困難化し、布設
作業に多大な労力を費やすこと余儀なくされた。
エチレンを使用した場合、必然的にケーブルが硬いもの
とされ、布設．配線作業上の困難性が伴うこととなっ
た。 特に、通電電圧が高圧となるにつれて、これに比
例してポリエチレン絶縁体の厚さが増し、従って、絶縁
線心が硬くなり、ケーブルの折り曲げが困難化し、布設
作業に多大な労力を費やすこと余儀なくされた。
【０００４】本発明は、ポリエチレン絶縁体の耐火電線
と同等の性能を有するにもかかわらず卓越した可撓性、
すなわち、折り曲げの容易化が図られると言う、新規な
可撓性耐火電線を提供し、依って、上記した問題点の解
決を図ったものである。
と同等の性能を有するにもかかわらず卓越した可撓性、
すなわち、折り曲げの容易化が図られると言う、新規な
可撓性耐火電線を提供し、依って、上記した問題点の解
決を図ったものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐火電線の絶
縁材料として所定の配合率から成るＥＰゴムを用い、こ
れに依り、耐火電線の可撓性を大幅に向上させたもので
ある。
縁材料として所定の配合率から成るＥＰゴムを用い、こ
れに依り、耐火電線の可撓性を大幅に向上させたもので
ある。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の実施例を示すものである。
同図において、１は導体、２は導体１の周上に設けたガ
ラスマイカテープに依る耐火層であって、２４mm幅にし
て１／５ラップのガラスマイカテープを６枚重ね巻きし
て成るものである。 ３は当該耐火層２の上に設けたＥ
Ｐゴム絶縁体、４は必要に応じて設けられる介在、５は
絶縁コアの三心撚合わせ上テープ、６は当該上テープ５
の外面に設けたゴムまたはプラスチック製のシースであ
る。
同図において、１は導体、２は導体１の周上に設けたガ
ラスマイカテープに依る耐火層であって、２４mm幅にし
て１／５ラップのガラスマイカテープを６枚重ね巻きし
て成るものである。 ３は当該耐火層２の上に設けたＥ
Ｐゴム絶縁体、４は必要に応じて設けられる介在、５は
絶縁コアの三心撚合わせ上テープ、６は当該上テープ５
の外面に設けたゴムまたはプラスチック製のシースであ
る。
【０００７】そして、上記したＥＰゴム絶縁体である
が、そのＥＰゴムの配合比が、ＥＰゴム１００重量部に
対して充填剤量が５０〜１５０重量部とするように設定
する。尚、当該充填剤としてはパルク、パラフィン等が
挙げられる。
が、そのＥＰゴムの配合比が、ＥＰゴム１００重量部に
対して充填剤量が５０〜１５０重量部とするように設定
する。尚、当該充填剤としてはパルク、パラフィン等が
挙げられる。
【０００８】図２は本発明を、高圧（３３００Ｖ，６６
００Ｖクラス）の船舶電線に適用するようにした場合の
実施例である。 そして、当該図２に示す実施例は、上
記した図１に示す実施例に対して、耐電圧性付与のため
に、半導体層７、銅テープ等製の遮蔽テープ８、あじろ
外装９、及び防食層１０を夫々付加的に設けて成るもの
である。
００Ｖクラス）の船舶電線に適用するようにした場合の
実施例である。 そして、当該図２に示す実施例は、上
記した図１に示す実施例に対して、耐電圧性付与のため
に、半導体層７、銅テープ等製の遮蔽テープ８、あじろ
外装９、及び防食層１０を夫々付加的に設けて成るもの
である。
【０００９】下記する表１は本発明に係る可撓性耐火電
線の耐火性能、可撓性、押出し作業製の結果を、参考の
ための比較例と対比しながら示したものである。
線の耐火性能、可撓性、押出し作業製の結果を、参考の
ための比較例と対比しながら示したものである。
【００１０】
【表１】 性 能 比 較 耐 火 性 能 加熱中耐圧 加熱後耐圧 加熱後絶縁 抵抗 可撓性 押出し 2200V 3800V/10分 1.0MΩ以上 作業性 実施例１ 合格 合格 合格 優 特に問題なし 充填剤量= 50phr 実施例２ 合格 合格 合格 優 特に問題なし 充填剤量=100phr 実施例３ 合格 合格 合格 良 特に問題なし 充填剤量=150phr 比較例１ 不合格 不合格 不合格 優 特に問題なし 充填剤量= 40phr 比較例２ 合格 合格 合格 良 外観悪く 充填剤量=160phr 作業困難 比較例３ 合格 合格 合格 可 特に問題なし 絶縁体= PE
【００１１】表１は、３３００Ｖ定格、耐火電線三心×
１４mm2で試験した結果を示す。試験用電線としては、
図２に示す構成を具えた耐火電線を用いた。
１４mm2で試験した結果を示す。試験用電線としては、
図２に示す構成を具えた耐火電線を用いた。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、導体上に耐火層２を設け、そ
の上に絶縁体３を設け、さらにその上にシース６を設け
た耐火電線において、絶縁体３としてエチレンプロピレ
ンゴムを用いると共に、当該エチレンプロピレンゴムの
配合比を、エチレンプロピレンゴム１００重量部に対し
充填剤量が５０〜１５０重量部とするように設定したか
ら、電線の可撓性が大幅に向上され、布設配線作業の容
易性が図られる。
の上に絶縁体３を設け、さらにその上にシース６を設け
た耐火電線において、絶縁体３としてエチレンプロピレ
ンゴムを用いると共に、当該エチレンプロピレンゴムの
配合比を、エチレンプロピレンゴム１００重量部に対し
充填剤量が５０〜１５０重量部とするように設定したか
ら、電線の可撓性が大幅に向上され、布設配線作業の容
易性が図られる。
【００１３】すなわち、表１に示すように、充填剤量が
５０〜１５０重量部の範囲内であった場合、加熱中耐
圧、加熱後耐圧、加熱後絶縁抵抗が何れも合格基準に達
し、そして、可撓性に富んだものとされる。 従って、
従来のように絶縁体材料としてポリエチレンを使用した
場合に生じた、ケーブル自体の可撓性の無さに起因す
る、布設．配線作業上の困難性と言う問題は、本発明に
あっては全く解消する。
５０〜１５０重量部の範囲内であった場合、加熱中耐
圧、加熱後耐圧、加熱後絶縁抵抗が何れも合格基準に達
し、そして、可撓性に富んだものとされる。 従って、
従来のように絶縁体材料としてポリエチレンを使用した
場合に生じた、ケーブル自体の可撓性の無さに起因す
る、布設．配線作業上の困難性と言う問題は、本発明に
あっては全く解消する。
【図１】本発明に係る耐火電線の実施例を示す横断面図
である。
である。
【図２】本発明に係る耐火電線を高圧の船舶用電線に適
用した場合の横断面図である。
用した場合の横断面図である。
１ 導体 ２ 耐火層 ３ ＥＰゴム絶縁体 ４ 介在 ５ 撚合わせ上テープ ６ シース ７ 半導体層 ８ 遮蔽テープ ９ あじろ外装 10 防食層
Claims (1)
- 【請求項１】 導体上に耐火層（２）を設け、その上に
絶縁体（３）を設け、さらにその上にシース（６）を設
けた耐火電線において、絶縁体（３）としてエチレンプ
ロピレンゴムを用いると共に、当該エチレンプロピレン
ゴムの配合比を、エチレンプロピレンゴム１００重量部
に対し充填剤量が５０〜１５０重量部としたことを特徴
とする可撓性耐火電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4089624A JPH05258619A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 可撓性耐火電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4089624A JPH05258619A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 可撓性耐火電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05258619A true JPH05258619A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=13975909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4089624A Pending JPH05258619A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 可撓性耐火電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05258619A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0768681A1 (en) * | 1995-10-11 | 1997-04-16 | PIRELLI CAVI S.p.A. | Process to make miniaturized multipolar flame-propagation-resistant cables having a reduced emission of toxic and noxious gases and cables obtained thereby |
| CN103928098A (zh) * | 2013-09-18 | 2014-07-16 | 安徽华成电缆有限公司 | 一种阻燃耐高温软电缆 |
| CN104952515A (zh) * | 2014-03-27 | 2015-09-30 | 尼克桑斯公司 | 包括具有低的烟释放指数的隔离或保护性外部层的电缆 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP4089624A patent/JPH05258619A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0768681A1 (en) * | 1995-10-11 | 1997-04-16 | PIRELLI CAVI S.p.A. | Process to make miniaturized multipolar flame-propagation-resistant cables having a reduced emission of toxic and noxious gases and cables obtained thereby |
| CN103928098A (zh) * | 2013-09-18 | 2014-07-16 | 安徽华成电缆有限公司 | 一种阻燃耐高温软电缆 |
| CN104952515A (zh) * | 2014-03-27 | 2015-09-30 | 尼克桑斯公司 | 包括具有低的烟释放指数的隔离或保护性外部层的电缆 |
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