JPH0525850U - アンテナ切換回路 - Google Patents
アンテナ切換回路Info
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- JPH0525850U JPH0525850U JP8238791U JP8238791U JPH0525850U JP H0525850 U JPH0525850 U JP H0525850U JP 8238791 U JP8238791 U JP 8238791U JP 8238791 U JP8238791 U JP 8238791U JP H0525850 U JPH0525850 U JP H0525850U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 送信部及び受信部共に回路の挿入損失が極め
て小さく且つ、設計の容易なアンテナ切換回路を提供す
るものである。 【構成】 高周波的、直流的に可逆対称のポートを持つ
アンテナフィルタ5の夫々のポートに直接送信部1の出
力及び受信部2の入力を接続し、送信時及び受信時に一
方のポート側が高周波的に接地されるように構成した。
て小さく且つ、設計の容易なアンテナ切換回路を提供す
るものである。 【構成】 高周波的、直流的に可逆対称のポートを持つ
アンテナフィルタ5の夫々のポートに直接送信部1の出
力及び受信部2の入力を接続し、送信時及び受信時に一
方のポート側が高周波的に接地されるように構成した。
Description
【0001】
この考案はアンテナ切換回路に係り、特に、送受信部共に回路の挿入損失を小 さくするのに好適なアンテナ切換回路に関する。
【0002】
従来のアンテナ切換回路としては、例えば、図3に示すようなものが提供され ていた。
【0003】 図において、1は送信部、2は受信部、3は電源、4は送受信切換えスイッチ 、6はアンテナ、19は直流カットコンデンサ、20はアンテナローパスフィルタ、 21はサージ防止コイル、22はフィルタコンデンサ、23はフィルタコイル、24,26は 送信切換用ダイオード、25はフィルタコンデンサである。
【0004】 回路の構成としては送信部1と受信部2とへ電源3の供給切換えを行う送受信 切換えスイッチ4があり、送受信切換えスイッチ4の送信側端子からは送信部1 の出力端子へも抵抗11を介して接続されている。
【0005】 送信部1の出力端子からは送信切換用ダイオード26のアノード側が接続され、 カソード側は直流カットコンデンサ19を介してアンテナローパスフィルタ20へ接 続されている。
【0006】 送信部1の出力端子からは送信切換用ダイオード26のアノード側が接続され、 カソード側は直流カットコンデンサ19を介してアンテナローパスフィルタ20へ接 続されている。
【0007】 尚、ローパスフィルタ20はπ型フィルタになっていて、他端はアンテナ6とサ ージ防止コイル21に接続されている。
【0008】 一方、受信部2の入力はフィルタコンデンサ22,25とフィルタコイル23とで構 成されるπ型フィルタを介して前記送信切換用ダイオード26のカソード側に接続 されていて、更に、フィルタコンデンサ25と並列に送信切換用ダイオード24がカ ソードを接地側にして接続されている。
【0009】 上記のように構成された回路の送受信切換え動作としては、送受信切換えスイ ッチ4が送信側に切換えられ送信状態のときは送信部1より出力した送信電力は 送信切換えダイオード26、直流カットコンデンサ19及びアンテナローパスフィル タ20を通ってアンテナ6により空中に放射されるがこのとき送受信切換えスイッ チ4は送信側になっているので電源3より供給された直流電圧は抵抗11を介して 送信切換用ダイオード26→フィルタコイル23→送信切換用ダイオード24を通って 接地グランドに流れることになる。
【0010】 従って、フィルタコイル23と送信切換用ダイオード24の接続点は高周波的に接 地されたことになるので、受信部2の入力への送信電力の影響はなくなり、また 、送信切換用ダイオード26のカソード側には接地グランドに対してフィルタコン デンサ22とフィルタコイル23とが並列になって接続されたことになるので、この フィルタコンデンサ22とフィルタコイル23とによる共振回路の共振周波数を送信 周波数と同一になるように設計する必要がある。
【0011】 また、フィルタコイル23とフィルタコンデンサ22,25 とは受信時には受信用ロ ーパスフィルタとして構成されるので送信時と受信時のバランスを考慮して設計 する必要がある。
【0012】
しかし、上記した従来のアンテナ切換回路においては、図3に示すようにフィ ルタコイル23とフィルタコンデンサ22,25 で構成する受信用ローパスフィルタは 送信時と受信時のバランスを考慮して設計しなくてはならないがどうしても正確 にバランスを持った設計は不可能であり、その誤差がそのままインピーダンスの ミスマッチング即ち、回路の挿入損失となってくる欠点があり、また、送信切換 用ダイオード26は受信時には逆バイアスが掛らず回路に接続されたままになるの で、PINダイオードを使用しても周波数の高い回路では接合容量が残り、この容量 により受信電流が引き込まれて受信感度が低下してしまうといった問題を生じる 欠点があった。
【0013】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、送受信部共に回路の挿入損失を極めて小さくし、設計も 容易なアンテナ切換回路を提供するところにある。
【0014】
この考案のアンテナ切換回路は、無線送受信機の送信部出力と受信部入力のア ンテナフィルタ回路への接続をダイオードのON/OFF動作によって切換えるように 構成されたアンテナ切換回路において、送信部の出力と受信部の入力を直接アン テナフィルタ回路へ接続し、送信部出力に設けた受信切換用トランジスタとダイ オード及び受信部入力に設けた送信切換用トランジスタとダイオードを送受切換 操作によってON/OFF動作させることでアンテナ切換えを行わせるように構成した ものである。
【0015】
この考案によれば、無線送受信機の送信部出力と受信部入力のアンテナフィル タ回路への接続をダイオードのON/OFF動作によって切換えるように構成されたア ンテナ切換回路において、送信部の出力と受信部の入力を直接アンテナフィルタ 回路へ接続し、送信部出力に設けた受信切換用トランジスタとダイオード及び受 信部入力に設けた送信切換用トランジスタとダイオードを送受切換操作によって ON/OFF動作させることでアンテナ切換えを行わせるように構成したので、送信時 の送信部出力よりアンテナ迄の回路損失及び受信時の受信部入力とアンテナ迄の 回路損失を極めて小さくでき送信時のパワーロスや受信時の感度低下を大幅に低 減する事ができる。
【0016】
この考案に係るアンテナ切換回路の実施例を図1及び図2に基づき説明する。
【0017】 図1はこの考案の実施例を示す回路図、図2はアンテナフィルタに誘電体フィ ルタを使用する場合を示す回路図である。
【0018】 図において、1は送信部、2は受信部、3は電源、4は送受信切換えスイッチ 、5はアンテナフィルタ、6はアンテナ、7は受信切換用トランジスタ、8は受 信切換用ダイオード、9は送信切換用トランジスタ、10は送信切換用ダイオード 、 11,12,13,15,16,17は抵抗器、14,18はバイパスコンデンサ、Aは誘電体フィル タである。
【0019】 回路の構成としては送信部1の出力及び受信部2の入力は夫々アンテナフィル タ5の2つポートに対称的に接続されもう一つのポートはアンテナ6に接続され ている。尚、アンテナフィルタ5の構成はL,C によるバンドパスフィルタとなっ ている。
【0020】 電源3は送受信切換えスイッチ4のコモン端子に接続され、送受信切換えスイ ッチ4の送信側は送信部1の電源端子と抵抗11,13,16に夫々接続されていて、抵 抗11のもう片方の端子は送信部1の出力端子に、また、抵抗16のもう片方の端子 は送信切換用トランジスタ9のベースに接続されている。
【0021】 送信切換用トランジスタ9のコレクタは送信切換用ダイオード10のカソード側 に接続され、エミッタは接地されていて、更に、送信切換用トランジスタ9のコ レクタとエミッタ間にはバイパスコンデンサ18が接続されている。
【0022】 また、送信切換用ダイオード10のアノード側は受信部2の入力端子に接続され ていて、抵抗器13のもう片方の端子は受信切換用トランジスタ7のコレクタに接 続されている。
【0023】 一方、送受信切換えスイッチ4の受信側端子は受信部2の電源端子と抵抗器12 ,15,17に接続されていて、抵抗器12のもう片方の端子は受信切換用トランジスタ 7のベースに接続されている。
【0024】 受信切換用トランジスタ7のコレクタは受信切換用ダイオード8のカソード側 に接続されエミッタは接地されていて、受信切換用トランジスタ7のコレクタと エミッタ間にはバイパスコンデンサ14が接続されている。
【0025】 また、受信切換用ダイオード8のアノード側は送信部1の出力端子に接続され ていて、抵抗器17のもう片方の端子は送信切換用トランジスタ9のコレクタに接 続されている。
【0026】 上記のように構成された回路の送受信切換え動作としては、送受信切換えスイ ッチ4が送信側に設定されて電源3より送信部1の電源端子に電源が印加される と、抵抗器11を介して送信部1の出力端子にも電圧が印加され、更に抵抗器16を 介して送信切換用トランジスタ9のベースにも電圧が印加されるので、送信切換 用トランジスタ9は導通する。
【0027】 一方、抵抗器13を介して加えられた電圧は受信切換用ダイオード8に対して逆 バイアスとなり、更に、受信切換用トランジスタ7もベースバイアスがなく、オ フ状態となっている。
【0028】 抵抗器11に加えられた電圧はアンテナフィルタ5→送信切換用ダイオード10→ 送信切換用トランジスタ9→接地グランドへと電流を流すので、送信切換用ダイ オード10及び送信切換用トランジスタ9が導通状態になっていて、送信部1より の高周波電流はバイパスコンデンサ18により接地される。
【0029】 尚、受信切換用ダイオード8は逆バイアスが掛っているので、このダイオード 8の接合容量は極めて小さいものとなる。
【0030】 従って、送信部1からの送信電力は直接アンテナフィルタ5に印加されスプリ アスを除去されてアンテナ6より空中に放射される。
【0031】 また、受信時は送受信切換えスイッチ4が受信側に接続され、電源3より受信 部2の電源端子に印加されると同時に抵抗器15を介して受信部2の入力端子にも 電圧が印加され、抵抗器12を介して受信切換用トランジスタ7のベースにも電圧 が印加されるので、受信切換用トランジスタ7は導通状態となっている。
【0032】 一方、抵抗器17を介した電圧は送信切換用ダイオード10に対して逆バイアスと して印加され、送信切換用トランジスタ9もベースにベースバイアスが加わって いないので、オフ状態となっている。
【0033】 従って、抵抗器15に加えられた電圧はアンテナフィルタ5→受信切換用ダイオ ード8→受信切換用トランジスタ7→接地グランドへと電流を流すので、受信切 換用ダイオード8及び受信切換用トランジスタ7の導通により、アンテナ6に誘 起した高周波電流はバイパスコンデンサ14により接地され、アンテナフィルタ5 により目的信号を取出し、受信部2の入力端子に印加されることになる。
【0034】 また、送信切換用ダイオード10には抵抗器17により逆バイアスが掛っているの で、このダイオード10の接合容量は極めて小さくなっている。
【0035】 上記の動作によって、送信部1及び受信部2は直接アンテナフィルタ5に接続 されるので、回路の挿入損失が極めて小さく、送信時のパワーロスや受信時の感 度低下を大幅に低減することができる。
【0036】 尚、上記実施例ではアンテナフィルタ5にL,C で構成したバンドパスフィルタ を用いているがこの替りにヘリカルレゾネータや誘電体フィルタ等も用いること ができ、送信部及び受信部との接続ポートが高周波的及び直流的に可逆型であれ ば簡単なローパスフィルタとすることも可能である。
【0037】 また、アンテナフィルタ5に誘電体フィルタAを使った場合には直流を通さな いので、第2図に示すように抵抗器を外部に付けて直流電流の流れる経路を設け てやれば良い。
【0038】
この考案に係るアンテナ切換回路によれば、上述のように構成したので、以下 のような効果を奏する。
【0039】 送信部出力と受信部入力を直接アンテナフィルタに接続できるので、回路の挿 入損失が極めて小さく送信時のパワーロスや受信時の感度低下を大幅に低減させ ることができる効果がある。
【0040】 回路にインピーダンスを乱す不確定要素が少ないので、アンテナフィルタを接 続したときの再現性が高く設計も楽にできる効果がある。
【0041】 アンテナフィルタには L,Cフィルタ、ヘリカルレゾネータ、誘電体フィルタ等 色々な種類のものを使えるので、LF帯〜 UHF帯迄非常に幅広い周波数帯域で使用 できる効果もある。
【0042】 しかも、回路構成部品も高価なものがなく、実施も容易であるなどの優れた特 長を有している。
【提出日】平成3年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【0019】 回路の構成としては送信部1の出力及び受信部2の入力は夫々アンテナフィル タ5の2つのポートに対称的に接続されもう一つのポートはアンテナ6に接続さ れている。尚、アンテナフィルタ5の構成はL,C によるバンドパスフィルタとな っている。
【図1】この考案の実施例を示す回路図である。
【図2】アンテナフィルタに誘電体フィルタを使用する
場合を示す回路図である。
場合を示す回路図である。
【図3】従来例の回路図である。
1 送信部 2 受信部 3 電源 4 送受信切換えスイッチ 5 アンテナフィルタ 6 アンテナ 7 受信切換用トランジスタ 8 受信切換用ダイオード 9 送信切換用トランジスタ 10 送信切換用ダイオード 11〜13,15〜17 抵抗器 14,18 バイパスコンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】 無線送受信機の送信部出力と受信部入力
のアンテナフィルタ回路への接続をダイオードのON/OFF
動作によって切換えるように構成されたアンテナ切換回
路において、 送信部の出力と受信部の入力を直接アンテナフィルタ回
路へ接続し、送信部出力に設けた受信切換用トランジス
タとダイオード及び受信部入力に設けた送信切換用トラ
ンジスタとダイオードを送受切換操作によってON/OFF動
作させることでアンテナ切換えを行わせるように構成し
たことを特徴とするアンテナ切換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991082387U JP2585041Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | アンテナ切換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991082387U JP2585041Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | アンテナ切換回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525850U true JPH0525850U (ja) | 1993-04-02 |
JP2585041Y2 JP2585041Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=13773174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991082387U Expired - Fee Related JP2585041Y2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | アンテナ切換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585041Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5614732A (en) * | 1979-07-17 | 1981-02-13 | Mitsubishi Electric Corp | Change-over circuit |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP1991082387U patent/JP2585041Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5614732A (en) * | 1979-07-17 | 1981-02-13 | Mitsubishi Electric Corp | Change-over circuit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2585041Y2 (ja) | 1998-11-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |