JPH05257375A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JPH05257375A
JPH05257375A JP4090015A JP9001592A JPH05257375A JP H05257375 A JPH05257375 A JP H05257375A JP 4090015 A JP4090015 A JP 4090015A JP 9001592 A JP9001592 A JP 9001592A JP H05257375 A JPH05257375 A JP H05257375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
toner
roller
developing roller
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4090015A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sawada
彰 沢田
Hiroharu Suzuki
弘治 鈴木
Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
Naotaka Iwata
尚貴 岩田
Yuichi Ueno
祐一 上野
Takatsugu Fujishiro
宇貢 藤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP4090015A priority Critical patent/JPH05257375A/ja
Publication of JPH05257375A publication Critical patent/JPH05257375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無帯電トナーが少なく所望の帯電量をもつト
ナー層を現像ローラー4上に安定して形成し潜像担持体
に供給する。 【構成】 現像ローラー4は表面に誘電体部41と導電
体部42とが微小面積で混在露出すように構成する。こ
の現像ローラー4に圧接するトナー供給ローラー5は、
芯金51上に弾性発泡体層52を設けて構成する。この
弾性発泡体層52は、表面に開口した多数の空孔が芯金
51側ほどその直径が小さくなるように構成する。これ
により現像ローラーの誘電体部41がトナーやトナー供
給ローラー5の表面で摩擦帯電されて電荷を保持し導電
体部42との間に微小閉電界を形成し、この電界で両ロ
ーラー4,5の圧接部を通過して帯電したトナーのみを
多量に担持する。また弾性発泡体層52の空孔深部まで
はトナーが進入しにくいため、トナー供給ローラー5は
弾性を維持して良好なトナー供給を安定に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に採用される現像装置
に係り、詳しくは、一成分系現像剤を用いた現像装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電潜像を潜像担持体上に形成し、これ
を現像剤によって可視化する画像形成装置においては、
現像装置の小型化、低コスト化、高信頼性等の点から一
成分系現像剤(以下、トナーという)を用いた現像装置
を採用することが有利である。またカラー化を行うには
透明度が高いことから非磁性トナーを用いることが有利
である。そして、トナーに所定の電荷を与えて、潜像担
持体との対向部である現像領域に供給するために、潜像
担持体との対向部を表面が移動するように駆動される現
像剤担持体と、この現像剤担持体表面にトナーを供給す
る現像剤供給部材を有する現像装置が知られている。例
えば、特開昭61ー42672号公報には、現像剤担持
体としてのフロート電極を有する中抵抗(109〜1011Ωc
m)の現像ローラーと、現像剤供給部材としての例えば
ポリウレタンからなる表面に開口した多数の空孔を有す
るスポンジローラーとを圧接させるように配置し、両者
の圧接部で互いの表面が逆方向に移動するようにそれぞ
れ回転させるものが開示されている。この現像装置に
は、現像ローラー上のトナー付着量を所定量に規制する
ために所定の当接力で現像ローラーに圧接する現像剤層
形成部材としてのブレードも設けられている。この現像
装置においては、表面の上記空孔等に担持したトナー
を、スポンジローラーの回転で両者の圧接部に搬送し、
該圧接部で摩擦帯電して現像ローラー表面に付着させ
る。そして、表面に付着したトナーからなるトナー層の
層厚をブレードで規制して現像ローラー上に所定量のト
ナー層を形成する。そして、現像ローラーの回転でトナ
ー層を潜像担持体としての感光体との接触部に搬送して
感光体上の静電潜像を現像する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、一成分現像方
式、例えば非磁性一成分現像方式での最適なトナー帯電
量とトナー付着量について説明する。トナー帯電量は平
均帯電量で5〜10μc/gが望ましく、しかもトナー帯
電量分布がシャープ性及び解像度の低下や地汚れを生じ
させる比較的低帯電のトナーが少ない安定した分布であ
ることが望ましい。一方、現像ローラー上のトナー付着
量は、潜像担持体上で0.6〜1.0mg/cm2程度のトナ
ー付着量、転写紙上で0.5〜0.7mg/cm2程度のトナ
ー付着量が得られるものであることが望ましい。この潜
像担持体上及び転写紙上のトナー付着量は、現像ローラ
ー上のトナー付着量のみならず、現像領域における潜像
担持体と現像ローラーとの相対速度によっても左右され
る。
【0004】ところが、従来の現像装置によれば、現像
ローラー上のトナー層が1層と付着量が少ないために現
像領域に搬送されるトナーの帯電量は平均帯電量で5〜
15μc/g程度であるが、現像ローラー上でのトナー付
着量は0.2〜0.8mg/cm2であり、上記の潜像担持体
上等での所望のトナー付着量を得るためには、現像ロー
ラーのスピードを潜像担持体のスピードの2〜4倍に設
定する必要がある。このように現像ローラー上でのトナ
ー付着量不足をカバーするために現像ローラーの回転を
高く設定する場合には、画像形成スピードの高速化が困
難であるばかりでなく、ベタ部を現像したときに画像の
後端部の濃度が高くなる“トナー後端より”という現象
も発生する。この現象は白黒画像では大きな問題はない
が、カラー画像ではトナーを透過して色を視覚するため
後端部で濃度が濃くなり、特に重ね画像の場合は色違い
になってしまうという不具合がある。また現像ローラー
を比較的高速で回転させるので、これに圧接しているブ
レードとの圧接面にトナー固着が発生しやすい。このト
ナー固着が生じた場合にはトナー層にすじ状のむらが生
じ、現像像における濃度むらを発生させるという不具合
もある。
【0005】このような“トナー後端より”という現象
を発生させずに、かつ、潜像担持体上等で所望のトナー
付着量を得るためには、現像ローラーのスピードを潜像
担持体のスピードに近づける、つまり、等速現像に近づ
けるとともに、現像ローラー上でのトナー付着量を従来
に比して多くすることが必要である。具体的には、潜像
担持体や転写紙上での充分なトナー付着量を、ほぼ等速
現像で確保するためには、現像ローラー上のトナー付着
量を、現像効率の良い接触現像法で少なくとも0.8mg
/cm2、現像効率の悪い非接触現像法で少なくとも1.0
mg/cm2にする必要がある。このような現像ローラー上の
トナー付着量を得るためには、2層以上のトナー層厚に
しなければならない。
【0006】ここで、2層以上のトナー層厚にするため
だけであれば上記ブレードの当接圧を弱めに設定すば良
い。しかし、上記の従来例に係る現像装置においては、
現像ローラーとスポンジローラーの回転方向が両者の圧
接部で互いの表面が逆方向に移動するものであることか
ら、該圧接部を通過した現像ローラー表面部分にはトナ
ー収容部からの無帯電トナーもスポンジローラーで供給
される。このためブレード当接部に侵入してくる現像ロ
ーラー上のトナー層の上層部には帯電していないトナー
が多く含まれている。従ってブレード当接部を通過した
現像ローラー上のトナーの帯電量分布は10μc/g以下
の範囲で、しかも無帯電トナーや逆帯電トナーを含んだ
ものになる。この無帯電トナー等は現像転移が悪く、地
肌汚れや解像度劣化の原因にもなる。
【0007】このように、現像ローラー上のトナー層の
上層部のトナーも全て帯電し無帯電トナーがない帯電分
布の安定した平均帯電量5〜10μc/gの二層以上の多
層のトナー層を現像ローラー上に形成することが、画像
形成スピードの高速化や“トナー後端より”防止のため
の等速現像を可能にする上での最大の課題になってい
る。
【0008】また、現像剤担持体への現像剤供給量を多
くするために、現像剤供給部材として表面に開口した多
数の空孔を有するスポンジローラーを用いる場合には、
その空孔に現像剤が入り込んで目詰まりを発生し、発泡
体の弾性が失われて経時で供給不良を起こす恐れがあ
る。そこで、例えば実開昭62ー118244号公報に
は、同様の現像装置において、トナー供給ローラーのス
ポンジの目詰まりを防止する為に、スポンジローラー表
面にフッ素系樹脂層を設けることが提案されている。し
かし、これによれば、安定帯電量の多層のトナー層を安
定して形成することは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、無帯電トナーが少なく所望の帯電量をもつトナー
層を現像剤担持体上に安定に形成して潜像担持体に供給
できる一成分系現像装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、表面に一成分系現像剤を担持
して搬送する現像剤担持体と、一成分系現像剤を貯溜す
る貯溜手段と、該現像剤担持体に接触して回転し該現像
剤貯溜手段からの一成分系現像剤を摩擦帯電して該現像
剤担持体に担持させる現像剤供給部材とを有し、該現像
剤担持体で搬送された一成分系現像剤を用いて静電潜像
を可視像化する現像装置において、該現像剤担持体とし
て表面上に選択的に電荷を保持して多数の微小電界が形
成され得るものを用い、該現像剤供給部材を、外側から
内側に向かうにしたがって直径が小さくなりかつある程
度内側の位置で該直径が現像剤の直径の2倍以下となる
空孔が多数形成された発泡体からなる表層部を備えた部
材で構成したことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2の発明は、表面に一成分系
現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、一成分系現
像剤を貯溜する貯溜手段と、該現像剤担持体に接触して
回転し該現像剤貯溜手段からの一成分系現像剤を摩擦帯
電して該現像剤担持体に担持させる現像剤供給部材とを
有し、該現像剤担持体で搬送された一成分系現像剤を用
いて静電潜像を可視像化する現像装置において、該現像
剤担持体として表面上に選択的に電荷を保持して多数の
微小電界が形成され得るものを用い、該現像剤供給部材
を、直径が該現像剤の直径よりも小さな空孔が多数形成
された発泡体層上に直径が該現像剤の直径よりも大きな
空孔が多数形成された発泡体層が積層されてなる表層部
を備えた部材で構成したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1及び2の現像装置においては、現像剤
供給部材で現像剤貯溜手段からの一成分系現像剤を現像
剤担持体との接触部へ搬送し、該接触部で現像剤を摩擦
帯電する。該接触部を通過した現像剤担持体表面上には
該接触部における摩擦帯電で充分に帯電した現像剤のみ
が現像剤担持体表面近傍の微小電界により該表面上に積
層状態で担持される。
【0013】そして、請求項1の現像装置においては、
該現像剤供給部材を、外側から内側に向かうにしたがっ
て直径が小さくなりかつある程度内側の位置で該直径が
現像剤の直径の2倍以下となる空孔が多数形成された発
泡体からなる表層部を備えた部材で構成し、これによ
り、現像剤の空孔内への進入を空孔内の直径が現像剤の
粒径の約2倍になる位置でほぼとまるようにして、空孔
内部の全体に現像剤がつまって現像剤担持体の表層部の
弾性が失われることを防止する。
【0014】また、請求項2の現像装置においては、該
現像剤供給部材を、直径が該現像剤の直径よりも小さな
空孔が多数形成された発泡体層上に直径が該現像剤の直
径よりも大きな空孔が多数形成された発泡体層が積層さ
れてなる表層部を備えた部材で構成し、これにより、現
像剤の直径よりも大きな空孔が多数形成された発泡体層
の空孔からの現像剤の進入が、直径が該現像剤の直径よ
りも小さな空孔が多数形成された発泡体層の空孔までは
及ばないようにして、すくなくとも後者の発泡体層の弾
性を維持することで現像剤担持体の表層部の弾性が失わ
れることを防止する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を電子写真複写機の現像装置に
適用した一実施例について説明する。図1は本実施例に
係る現像装置の概要構成を示すものである。潜像担持体
としての感光体ドラム1は例えば周速120mm/Sec
で、矢印時計方向に回転駆動される。該感光体ドラム1
の右側方に現像装置2が配設されている。感光体ドラム
1の周囲には、電子写真プロセスを実施するために、周
知の帯電装置、露光光学系、転写分離装置、クリーニン
グ装置、除電装置(いずれも不図示)が配設されてい
る。本実施例の現像装置2は、感光体ドラム1表面に向
けた開口を備えたケーシング3と、該開口から一部が露
出して所定の周速で矢印反時計方向に回転駆動される現
像剤担持体としての現像ローラー4と、該現像ローラー
4の右側方部に圧接した状態で矢印時計方向に回転駆動
される現像剤供給部材としてのトナー供給ローラー5
と、ケーシング3内の右側方部に構成されたホッパー部
に収容されている非磁性トナー(以下、トナーという)
を該供給ローラー5表面に供給するとともにホッパー部
内のトナーを撹拌するアジテーター6と、現像ローラー
4の回転で感光体ドラム1との対向部である現像領域に
搬送される現像ローラー4上のトナー層の厚みを均一に
する現像剤層形成部材8とを有している。
【0016】上記現像ローラー4は、図1に示すように
感光体ドラム1表面と所定間隙をおいて配置して非接触
現像を行うようにしても良いし、現像ローラー4上のト
ナー層が感光体ドラム1表面に接触するように配置して
接触現像を行うようにしても良い。いずれの場合におい
ても、前述の後端トナー寄りの現象を防止するために
は、現像ローラー4の回転を、現像領域における表面移
動方向が感光体ドラム1と同方向で、かつ、その周速が
感光体ドラム1の周速とほぼ等速、即ちこの例の場合に
は約120mm/secになるようにする。但し、接触現像
においては、まったくの等速現像であると、感光体ドラ
ム1表面と現像ローラー4表面との間に速度差がないた
めに、感光体ドラム1表面の電位に拘らず物理的なトナ
ー付着がおこる恐れがある。これを防止するためには、
現像ローラー4の周速の方が少し速くなるように設定す
る。例えば周速比(感光体ドラム1周速:現像ローラー
4周速)で1:1.05〜1.1が好ましい。この程度
の速度比であれば前述した後端トナー寄りは目だたな
い。また、現像ローラー4には適当な現像バイアス電
圧、例えば直流、交流、直流重畳の交流、パルス電圧な
どを印加する。特に非接触現像の場合には、飛翔条件の
良い交番成分を有する電圧(交流、直流重畳の交流、又
は、パルス電圧など)を印加することが望ましい。
【0017】そして、この例の現像ローラー4として
は、付着トナー量を増大させる等の目的で、図2(a)
乃至(c)に示すように、表面に誘電体部41と導電体
部42とが微小面積で混在露出するように構成されてい
る。図2(a)は現像ローラー4表面、(b)はその断
面、(c)はその表面のトナー層形成状態を、それぞれ
示す説明図である。この誘電体部41の大きさは、例え
ば径が50〜200μm程度になるようにする。このよ
うな誘電体部41がランダムに、又はある規則に従って
分散しているようにする。両部の面積比は誘電体部41
の面積は例えば40〜70%の範囲になるようにするの
が好ましい。そして、この誘電体部41の材料として
は、上記トナー供給ローラー5による摩擦帯電で電荷が
蓄積されない程度の抵抗値を有するものを用いる。図示
のような表層部を形成するには、例えば芯金ローラの表
面をローレット加工して所定の溝を形成した後、絶縁性
の例えば樹脂をコートし、その後に表面を切削加工して
芯金部が導電体部42として、溝内の樹脂が誘電体部4
1として、それぞれ表面に露出するようにすることによ
って形成できる。また、図2(a)乃至(c)の表面部
構造に代え、図3(a)及び(b)に示す表面部構造に
しても良い。図3(a)は現像ローラーの表面、(b)
はその表面のトナー層形成状態を、それぞれ示す説明図
である。この例の表面部は芯金ローラ上に粒径が例えば
50乃至100μmの誘電体粒子を分散させた導電性材
料からなる表面層を形成した後、必要に応じて該表面層
を多少切削加工することによって形成できる。
【0018】上記トナー供給ローラー5は、芯金51上
に弾性発泡体層52を備えており、この弾性発泡体層5
2の少なくとも表面近傍の内部にトナーを保持できるよ
うに表面に多数の空孔が開口している。この弾性発泡体
層52については後に詳述する。このトナー供給ローラ
ー5の少なくとも表面の材質は、現像ローラー4と接触
してトナーと現像ローラー4に所望の摩擦帯電を与える
ことのできるように、摩擦帯電系列上トナー材料と現像
ローラー4材料との中間にあるものを採用することが望
ましい。そして、トナー供給ローラー5は、例えば図4
(a)に示すように現像ローラー4の表面に所定量食い
込んで圧接する位置に支持され、表面が現像ローラー4
との接触部において現像ローラー4表面と同方向に移動
する順方向に回転するように駆動される。周速は例えば
現像ローラー4の周速の約1.2〜1.5倍に設定する
ことが望ましい。また、トナー供給ローラー5の芯金に
も上記現像ローラー4に印加するのと同様の電圧、又
は、所定極性に摩擦帯電したトナーがトナー供給ローラ
ー5側から現像ローラー4側に向かう静電気力を受ける
ような電界を、現像ローラー4との間に形成するような
電圧を印加しても良い。
【0019】上記アジテーター6は、ホッパー部内の収
容トナーをトナー供給ローラー5表面に供給するととも
に、該収容トナーを撹拌するものであるが、ホッパー部
の形状やトナーの流動性によってトナーの自重でトナー
供給ローラー5表面への供給が可能である場合等には、
省略しても良い。
【0020】上記現像剤層形成部材8は、従来に比して
低圧である例えば7g/cm程度の軽い線圧で現像ローラ
ー4に当接するように配置する。
【0021】以上の構成において、トナー供給ローラー
5表面に、アジテータ6によってホッパー部内の収容ト
ナーが供給される。トナー供給ローラー5に供給された
トナーは発泡体層52の表面や空孔内に担持されて、ト
ナー供給ローラー5の時計方向の回転によってトナー供
給ローラー5と現像ローラー4との接触部に向けて搬送
される。一方、現像ローラー4とトナー供給ローラー5
との接触部には、現像ローラー4の矢印反時計方向の回
転により現像領域を通過した現像ローラー4表面部分も
侵入してくる。
【0022】この接触部において、トナー供給ローラー
5表面と現像ローラー4表面とが相対速度差をもって移
動するので、現像領域通過時に感光体ドラム1表面に付
着せずに現像ローラー4表面に残留している非画像部の
残トナーは、トナー供給ローラー5により機械的、電気
的に掻き取られ、また、現像ローラー4上の電荷もトナ
ー供給ローラー5による摩擦帯電により一定化され、こ
れにより、現像ローラー4表面は初期化される。
【0023】そして、現像ローラー4とトナーとトナー
供給ローラー5の摩擦により現像ローラー4の誘電体部
41に所望のトナー帯電極性と逆極性の帯電(正規現像
(P/P)においては感光体電荷と同極性の帯電であ
り、反転現像(N/P)においては感光体電荷と逆極性
の帯電である)を与え、例えば図2(b)に電気力線E
で示すように現像ローラー4上にマイクロフィールド
(閉電界)を作る。一方、トナー供給ローラー5は現像
ローラー4に対して順方向に回転しているためトナー供
給ローラー5に担持されたトナーは現像ローラー4とト
ナー供給ローラー5間で摺察され、ほとんどが所望の極
性(正規現像においては感光体電荷と逆極性であり、反
転現像においては感光体電荷と同極性である)に帯電す
る。
【0024】そして、トナー供給ローラー5上の帯電ト
ナーは現像ローラー4上のマイクロフィールドの電界に
より静電的に吸引され現像ローラー4表面に多層に付着
する。これにより、現像ローラー4は充分に帯電したト
ナーを多層に担持した状態でこの接触部を出ていく。な
お、本実施例においては、トナー供給ローラー5と現像
ローラー4とを順回転させていることから、トナー供給
ローラー5上のトナーは現像ローラー4とトナー供給ロ
ーラー5との間で摺察されてほとんどが帯電する。ま
た、前述の従来例に係る現像装置と異なり、トナー供給
ローラー5の回転によって接触部を通過した現像ローラ
ー4上にホッパー部からの無帯電トナーを供給すること
がない。
【0025】接触部を通過した現像ローラー4上のトナ
ー層は、現像ローラー4上に軽く当接している現像剤層
形成部材8で厚みを均一に摺擦されて均一な薄層にさ
れ、現像ローラー4の回転で現像領域に搬送される。そ
して、現像領域では、接触又は非接触現像法で最適な現
像バイアスが印加された現像ローラー4の表面と感光体
ドラム1表面とがほぼ等速で移動しながら現像が行われ
る。
【0026】そして、現像後に現像ローラー4上に残っ
たトナーはトナー供給ローラー5によりかきとられ、こ
れにより現像ローラー4表面が初期化される。
【0027】ここで、現像ローラー4が初期化される際
にトナー供給ローラー5表面部の空孔にトナーが入り込
むいわゆる目詰まりが発生し、弾性発泡体層52の弾性
が失われると、現像ローラー4へのトナー供給不良を起
こす恐れがある。そこで、本実施例においては、弾性発
泡体層52を、トナーが一定以上は空孔の内側に侵入し
ないように構成する。
【0028】例えば、図4(a),(b)に示すよう
に、弾性発泡体層52を、表面に開口した空孔が、トナ
ー供給ローラー5の芯金側である内側ほどその直径の大
きさが小さくなるように構成する(d1>d2>d3)。
これによれば、表面の比較的粗大な空孔部によりトナー
を良好に搬送できるとともに、トナーの空孔への進入は
空孔の直径が現像剤粒径の2倍以下となったところでほ
ぼ止まり、ある一定の深さ以上トナーが入り込まない。
従って、現像ローラー4への良好なトナー搬送を行える
とともに、弾性発泡体層52の目詰まりを防止できるの
で、初期の弾性、トナー供給性を長期にわたり保つこと
が出来る。
【0029】図4(a),(b)の構成に代え、図5
(a),(b)に示す例のように、弾性発泡体層52を
2層構造にし、空孔の直径d1が大きい表面側の発泡体
層52bによりトナーの供給を行い、空孔の直径d2
小さい芯金51側の発泡体層52aにより弾性を確保す
るようにしても良い。このとき、表面側の発泡体層52
bの少なくとも表面部での空孔の直径d1はトナー直径
Tよりも大きく、好ましくはトナー直径dTの2倍より
も大きく、かつ、芯金51側の発泡体層52aの空孔の
直径d2はトナー直dT径の2倍以下、好ましくはトナー
直径dTよりも小さくなるようにする。これによれば、
弾性発泡体層52の表面側の発泡体層52b表面部の比
較的粗大な空孔により現像ローラー4ーの良好なトナー
搬送が行えるとともに、芯金51側の発泡体層52aの
空孔へのトナー進入を防止してこの発泡体層52aの弾
性を保持できるので、初期の弾性、トナー供給性を長期
にわたり保つことが出来る。
【0030】なお、本実施例では、トナー供給ローラー
5と現像ローラー4が両者の接触部で両者の表面が上方
に移動するように回転させているので、次の理由により
トナー供給ローラー5の弾性発泡体層52のトナーによ
る目詰まりを、更に有効に防止できている。すなわち、
本実施例とは異なり、トナー供給ローラー5を上記接触
部で表面が下方に移動するように回転させると、上記接
触部の上方の個所Aがトナー供給ローラー5表面の移動
方向における上記接触部への進入側になって、上記接触
部に進入できなかったトナーからなるこの個所Aのトナ
ー溜りにトナー供給ローラー5表面の移動で更にトナー
が押し込まれる状態になって、このトナー溜りで弾性発
泡体層52の空孔内にトナーが進入して目詰まりを多発
しやすい。ところが、本実施例では、トナー供給ローラ
ー5を上記接触部で表面が上方に移動するように回転さ
せているので、トナー供給ローラー5の表面移動方向に
おける上記接触部への進入側は上記接触部の下方の個所
Bになり、ここでは上記接触部に進入できなかったトナ
ーは下方に落下するだけでトナー溜りが生じにくいの
で、トナーが弾性発泡体層52の空孔につまりにくく。
また、上記接触部の上方の個所Aはトナー供給ローラー
5の表面移動方向における上記接触部からの脱出側にな
るので、この個所Aのトナーはトナー供給ローラー5表
面の移動でつぎつぎにトナーホッパー側にかきだされ、
ここでも弾性発泡体層52の空孔のつまりは生じにく
い。従って、本実施例は、上記の弾性発泡体層52の構
造と、このトナー供給ローラー5の回転方向の組合せの
効果で特に有効な弾性発泡体層52の目詰まり防止がで
きる経時特性の優れたシステムになっている。
【0031】以上、本実施例によれば、現像ローラー4
として、表面に誘電体部41と導電体部42とが微小面
積で混在するように構成されているものを用い、かつ、
トナー供給ローラー5でこの誘電体部41を摩擦帯電し
て多数の微小電極を形成し、これにより、現像ローラー
4の表面に容易に充分に帯電した多量のトナーを吸引で
きるようにしているので、現像ローラー4上に充分帯電
した多層のトナー層を容易に形成することができる。ま
た、トナー供給ローラー5と現像ローラー4とを順回転
させ、これにより、トナー供給ローラー5の回転によっ
て接触部を通過した現像ローラー4上にホッパー部から
の無帯電トナーを供給しないようにしているので、現像
ローラー4へのトナーの付着量が環境変動に左右されに
くく、また無帯電トナーが少ないトナーの帯電量分布を
得ることができ、現像特性を安定させることができる。
従って、無帯電トナーが少なく所望の帯電量をもつ多層
のトナー層を現像ローラー4上に安定して形成できるの
で、等速現像も可能になる。
【0032】また、現像ローラー4として、表面に誘電
体部41と接地された導電体部42とが微小面積で混在
するように構成されているものを用いていることから、
現像ローラー4で多少の付着量ムラを生じる恐れがある
が、トナー供給ローラー5との接触部を通過した現像ロ
ーラー4表面部分に軽く当接する現像剤層形成部材8で
ローラ上のトナー厚みを均一に制御して、現像領域に搬
送するトナー層の厚みを均一にしているので、現像像の
濃度均一性を向上させ、良質なベタ画像を得ることがで
きる。
【0033】また、現像ローラー4を現像領域において
感光体ドラム1とほぼ等速度で移動するように回転して
いるので、“トナー後端より”が発生せず、カラー画像
でも後端部での濃度過多や重ね画像の色違いといった不
具合がない、良好な画像を得ることができる。
【0034】また、現像ローラー4上のトナー層に無帯
電トナーが含まれていないので、地肌汚れや解像度劣化
もない良好な画質を得ることができる。
【0035】そして、上述のように、トナー供給ローラ
ー5の弾性発泡体層52の構造や、トナー供給ローラー
5の回転方向の設定によって、有効に弾性発泡体層52
の目詰まりを防止しているので、現像ローラー4上に安
定した多層のトナー層を形成できる。
【0036】以上は非磁性一成分現像装置の例で説明し
たが、磁性トナーをもちいた一成分現像装置等にも同様
に適応できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、現像剤
供給部材で現像剤貯溜手段からの一成分系現像剤を現像
剤担持体との接触部へ搬送して、該接触部で現像剤を摩
擦帯電し、該接触部を通過した現像剤担持体表面上に該
接触部で充分に帯電した現像剤のみを現像剤担持体表面
近傍の微小電界により該表面上に積層状態で担持するの
で、無帯電トナーが少なく所望の帯電量をもつトナー層
を現像剤担持体上に多層に形成して潜像担持体に供給で
きる。
【0038】そして、請求項1の発明によれば、該現像
剤供給部材を、外側から内側に向かうにしたがって直径
が小さくなりかつある程度内側の位置で該直径が現像剤
の直径の2倍以下となる空孔が多数形成された発泡体か
らなる表層部を備えた部材で構成し、これにより、現像
剤の空孔内への進入を空孔内の直径が現像剤の粒径の約
2倍になる位置でほぼとまるようにして、空孔内部の全
体に現像剤がつまって現像剤担持体の表層部の弾性が失
われることを防止するので、無帯電トナーが少なく所望
の帯電量をもつトナー層を現像剤担持体上に多層に安定
して形成することができる。
【0039】また、請求項2の発明によれば、該現像剤
供給部材を、直径が該現像剤の直径よりも小さな空孔が
多数形成された発泡体層上に直径が該現像剤の直径より
も大きな空孔が多数形成された発泡体層が積層されてな
る表層部を備えた部材で構成し、これにより、現像剤の
直径よりも大きな空孔が多数形成された発泡体層の空孔
からの現像剤の進入が、直径が該現像剤の直径よりも小
さな空孔が多数形成された発泡体層の空孔までは及ばな
いようにして、すくなくとも後者の発泡体層の弾性を維
持することで現像剤担持体の表層部の弾性が失われるこ
とを防止するので、無帯電トナーが少なく所望の帯電量
をもつトナー層を現像剤担持体上に多層に安定して形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る現像装置の概略構成図。
【図2】(a)は同現像装置の現像ローラー4表面の一
部を示す平面図、(b)はその表面部の断面図、(c)
はその表面上へのトナー層形成状態の説明図。
【図3】(a)は変形例に係る現像ローラー4表面の一
部を示す平面図、(b)はその表面上へのトナー層形成
状態の説明図。
【図4】(a)は同現像装置の現像ローラーとトナー供
給ローラーとの接触状態の説明図、(b)は同トナー供
給ローラーの部分断面図。
【図5】(a)は同現像装置の現像ローラーと変形例に
係るトナー供給ローラーとの接触状態の説明図、(b)
は同トナー供給ローラーの部分断面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 現像装置 3 ケーシング 4 現像ローラー 5 トナー供給ローラー6 アジテーター 8 現像剤層形成部材 41 誘電体部 42 導電体部 51 芯金 52 弾性発泡体層 52a 芯金側の発泡体層 52b 表面側の発泡体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 尚貴 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 上野 祐一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 藤城 宇貢 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に一成分系現像剤を担持して搬送する
    現像剤担持体と、一成分系現像剤を貯溜する貯溜手段
    と、該現像剤担持体に接触して回転し該現像剤貯溜手段
    からの一成分系現像剤を摩擦帯電して該現像剤担持体に
    担持させる現像剤供給部材とを有し、該現像剤担持体で
    搬送された一成分系現像剤を用いて静電潜像を可視像化
    する現像装置において、 該現像剤担持体として表面上に選択的に電荷を保持して
    多数の微小電界が形成され得るものを用い、 該現像剤供給部材を、外側から内側に向かうにしたがっ
    て直径が小さくなりかつある程度内側の位置で該直径が
    現像剤の直径の2倍以下となる空孔が多数形成された発
    泡体からなる表層部を備えた部材で構成したことを特徴
    とする現像装置。
  2. 【請求項2】表面に一成分系現像剤を担持して搬送する
    現像剤担持体と、一成分系現像剤を貯溜する貯溜手段
    と、該現像剤担持体に接触して回転し該現像剤貯溜手段
    からの一成分系現像剤を摩擦帯電して該現像剤担持体に
    担持させる現像剤供給部材とを有し、該現像剤担持体で
    搬送された一成分系現像剤を用いて静電潜像を可視像化
    する現像装置において、 該現像剤担持体として表面上に選択的に電荷を保持して
    多数の微小電界が形成され得るものを用い、 該現像剤供給部材を、直径が該現像剤の直径よりも小さ
    な空孔が多数形成された発泡体層上に直径が該現像剤の
    直径よりも大きな空孔が多数形成された発泡体層が積層
    されてなる表層部を備えた部材で構成したことを特徴と
    する現像装置。
JP4090015A 1992-03-13 1992-03-13 現像装置 Pending JPH05257375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090015A JPH05257375A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090015A JPH05257375A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05257375A true JPH05257375A (ja) 1993-10-08

Family

ID=13986877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4090015A Pending JPH05257375A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05257375A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11294300B2 (en) 2020-07-17 2022-04-05 Kyocera Document Solutions Inc. Development device and image forming apparatus including the development device
US11599038B2 (en) 2020-01-24 2023-03-07 Kyocera Document Solutions Inc. Developing device and image forming apparatus provided therewith

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11599038B2 (en) 2020-01-24 2023-03-07 Kyocera Document Solutions Inc. Developing device and image forming apparatus provided therewith
US11294300B2 (en) 2020-07-17 2022-04-05 Kyocera Document Solutions Inc. Development device and image forming apparatus including the development device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5339141A (en) Developing device with a developer carrier capable of forming numerous microfields thereon
US4788570A (en) Thin film developing device
JPH0713410A (ja) 現像装置
JP3154428B2 (ja) 現像装置
US6466760B2 (en) Development device and development method, and image-forming device
JPH05257375A (ja) 現像装置
JP3359058B2 (ja) 現像装置
JP3112539B2 (ja) 現像装置
JPH08227219A (ja) 一成分現像装置
JP3178739B2 (ja) 現像装置
JPH05265316A (ja) 現像装置
JP3178740B2 (ja) 現像装置
JP3272126B2 (ja) 一成分現像装置
JP2725076B2 (ja) 現像装置
JP3042908B2 (ja) 現像装置
JP3243707B2 (ja) 一成分現像装置及び画像形成装置
JP2715294B2 (ja) 現像装置
JPS62299875A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPH0435074B2 (ja)
JPH0844209A (ja) 現像装置
JPH05188755A (ja) 現像装置
JPH08160735A (ja) 画像形成装置
JPH08160750A (ja) 一成分現像装置
JPH05188758A (ja) 現像装置
JPH09179402A (ja) 現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010518