JPH05256637A - 寸法測定装置及び三次元寸法測定装置 - Google Patents

寸法測定装置及び三次元寸法測定装置

Info

Publication number
JPH05256637A
JPH05256637A JP5450992A JP5450992A JPH05256637A JP H05256637 A JPH05256637 A JP H05256637A JP 5450992 A JP5450992 A JP 5450992A JP 5450992 A JP5450992 A JP 5450992A JP H05256637 A JPH05256637 A JP H05256637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance information
moving mechanism
unit
detection unit
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5450992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0774734B2 (ja
Inventor
Katsumi Chagi
克巳 茶木
Sakae Kitsuta
栄 橘田
Tamaki Kaneko
環 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP5450992A priority Critical patent/JPH0774734B2/ja
Publication of JPH05256637A publication Critical patent/JPH05256637A/ja
Publication of JPH0774734B2 publication Critical patent/JPH0774734B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被寸法測定物の寸法測定を簡易に行なえかつ
構成が簡単で安価な寸法測定装置を提供すること。 【構成】 テコ式電気マイクロ13と、該テコ式電気マ
イクロ13自体を該マイクロの接触子13aの移動幅よ
り広い範囲で移動するための移動機構15と、入力部よ
り入力された信号及びテコ式電気マイクロの接触子13
aが被寸法測定物11に接触した際に得られる距離情報
に基づいて移動機構15の駆動・停止を制御する移動機
構制御部19と、移動機構15によってテコ式電気マイ
クロを移動させた際の、該マイクロ自体のある特定位置
(例えばホームポジション)からの移動距離を、距離情
報として検出し出力する第2の距離情報検出部21と、
テコ式電気マイクロ13及び第2の距離情報検出部21
から出力された各距離情報に基づいて、被寸法測定物1
1の寸法を算出する演算部23とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被寸法測定物(例え
ば完成品や部品)の寸法検査などに用いて好適な寸法測
定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械や成形機などを用いて作製され
た製品や部品が規格寸法を満足しているものであるか否
かを検査するため、従来から例えば下記のような種々の
寸法測定方法が用いられている。
【0003】(a)人間がマイクロメータ、ノギス、ダ
イアルゲージなどの好適な測定器具を用いて部品の寸法
を測定する方法。
【0004】(b)光学的な手段によって部品の寸法を
測定する方法。
【0005】(c)ロボットなどで構成した自動寸法測
定装置によって部品の寸法を測定する方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
(a)の方法では、測定器具を部品に接触させる際の圧
力(例えばマイクロメータのつまみを回してスピンドル
を被寸法測定物に接触させる際のつまみの回し具合)や
測定器具の目盛りの読み方などに個人差があるため、満
足のゆく測定ができない場合が生じるという問題点があ
った。
【0007】また、上述の(b)の方法及び(c)の方
法はいずれも(a)の方法の問題点を軽減又は除去でき
るが、何れの場合もそれらの方法を実施するための装置
が高価であるという問題点があった。
【0008】この出願はこのような点に鑑みなされたも
のであり、従ってこの出願の第一発明の目的は、上述の
問題点を解決できる寸法測定装置を提供することにあ
る。また、この出願の第二発明の目的は、第一発明の寸
法測定装置を用いより簡易な三次元寸法測定装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この出願の第一発明の寸法測定装置は、図1に示す
ように、被寸法測定物11に接触した際に接触圧の下に
移動する接触子13aを有し、かつ、所定の距離の範囲
において前述の接触子13aの移動距離に応じた距離情
報を出力する第1の距離情報検出部13と、該第1の距
離情報検出部13自体を前述の所定の距離の範囲より広
い範囲で移動するための移動機構15と、入力部17よ
り入力された信号及び前述の第1の距離情報検出部13
の接触子13aが被寸法測定物11に接触した際に得ら
れる距離情報に基づいて、前述の移動機構15の駆動・
停止を制御する移動機構制御部19と、前述の移動機構
15によって前述の第1の距離情報検出部13を移動さ
せた際の、該検出部13自体のある特定位置からの移動
距離を、距離情報として検出し出力する第2の距離情報
検出部21と、前述の第1の距離情報検出部13及び第
2の距離情報検出部21から出力された前記各距離情報
に基づいて、前記被寸法測定物11の寸法を算出する演
算部23とを具えたことを特徴とする。なお、図1にお
いて、25は出力部であり、例えば、演算結果を表示す
るディスプレイ及び又は演算結果を印字するプリンタな
どである。
【0010】また、この第一発明の実施に当たり、前述
の入力部17、移動機構制御部19及び移動機構15を
用い第1の距離情報検出部13を任意の複数の位置に順
次に移動させた際に第2の距離情報検出部21で検出さ
れる距離情報を軌跡として記憶するための軌跡情報記憶
部27と、該軌跡情報記憶部27に記憶させた情報に基
づいて前記移動機構15を駆動すると共に前述の第1の
距離情報検出部13の接触子13aが被寸法測定物に接
触した際に得られる距離情報に応じ前述の移動機構15
を停止する第2の移動機構制御部29とをさらに具えた
構成とするのが好適である。
【0011】さらにこの第一発明の実施に当たり、前述
の軌跡情報記憶部27に記憶させた軌跡情報を所定量シ
フトさせ該シフトさせた軌跡情報を前述の第2の移動機
構制御部29に出力する軌跡情報シフト部31をさらに
具えた構成とするのが好適である。
【0012】ここで、第1の距離情報検出部13として
は、接触子13aの移動距離を差動トランスによって検
出し距離情報として電気的な信号を得るもの例えば、テ
コ式の電気マイクロ(詳細は図9を参照して後述す
る。)や、接触子に固定されたスリット板を有しこのス
リット板が接触子の移動により動くことを、スリット板
を挟んで設けた発光素子及び受光素子対により検出し、
接触子の移動に伴う距離情報を電気的な信号として得る
もの例えば、電気ダイヤルゲージ(詳細は図8を参照し
て後述する。)などが好適である。これら電気マイクロ
や電気ダイヤルゲージでは、接触子13aが接触圧の下
に例えば数mm〜10数mm程度移動し、その移動量に
応じた電気信号が高精度(例えば1μmオーダ等)で得
られ、また、得られた電気信号は演算処理が容易だから
である。
【0013】また、移動機構15は従来公知のもので構
成できる。ただし、この移動機構は第1の距離情報検出
部13自体を、第1の距離情報検出部13の接触子13
aの移動量(例えば上述の数mm〜10mm)に比べ、
充分に広い範囲(被寸法測定物11の寸法より長い距
離)で移動できることが必要である。また、この駆動機
構は第1の距離情報検出部13の接触子13aの移動方
向と平行な方向に少なくとも駆動できるものであるのが
好適である。勿論駆動方向は1次元に限られず2次元以
上でも良い。
【0014】また、第2の距離情報検出部21は、移動
機構15の設計に応じ従来公知の種々のもので構成でき
る。第2の距離情報検出部21の具体例としては、駆動
機構15において第1の距離情報検出部13を移動させ
る駆動源としてモータを使用する場合なら、モータの回
転数をエンコーダでパルス数として検出しこのパルス数
から距離情報を検出するシステム、駆動源としてステッ
ピングモータを用いる場合ならステッピングモータの駆
動パルス数から距離情報を検出するシステムなどを挙げ
ることができる。なお、第2の距離情報検出部21の構
成においてある特定位置とは、当該寸法測定装置の駆動
機構15上での予め定めた原点(例えば寸法測定装置初
期化時の駆動機構のホームポジションなど。)とか、実
際の寸法測定において被寸法測定物の寸法開始のために
最初に指定した位置など、設計に応じた任意の位置をい
うものとする。
【0015】また、移動機構制御部19は、個別電子部
品を組み立てた電気回路またはマイクロコンピュータで
構成できる。この移動機構制御部19の構成において、
第1の距離情報検出部13が被寸法測定物11に接触し
た際に得られる距離情報に基づいてとは、例えば、第1
の距離情報検出部13から現在出力されている距離情報
と比較して所定量だけ該距離情報が変化した場合は第1
の距離情報検出部13の接触子13aが被寸法測定物に
接触したと判断しこれにより駆動機構15を停止する、
というようなことである。なお、駆動機構15を停止さ
せるに当たり、上記のように距離情報が所定量変化した
場合に駆動機構をすぐに停止させても良いし、または、
上記のように距離情報が所定量変化したことを検出した
後に駆動機構15により第1の距離情報検出部を予め定
めた距離だけさらに移動させるように、すなわち第1の
距離情報検出部13の接触子13aを被寸法測定物に押
しつけ接触子13aを所定距離だけ移動させて、そこを
停止位置としても良い。後の実施例では第2の駆動機構
制御部において、接触子13aを押しつけるという後者
の動作を行なわせている。またここで、所定量だけ距離
情報が変化しての「所定量」とは、第1の距離情報検出
部13の感度(敏感さ)や当該寸法測定装置の使用環境
や寸法測定に要求される精度などを考慮して任意な値に
できる。
【0016】また、演算部23は個別電子部品を組み立
てた演算回路またはマイクロコンピュータで構成でき
る。
【0017】また、この出願の第二発明の三次元寸法測
定装置は、基本的には第一発明の寸法測定装置をx,
y,zの各方向それぞれで用意すれば構成できる。しか
し、この第二発明ではより構成の簡略化、装置の小型化
を図るため、前述の第1の距離情報検出部を、x方向及
びy方向に共通のx−y用第1の距離情報検出部と、z
方向用第1の距離情報検出部とで構成し、前述の移動機
構をx方向用移動機構、y方向用移動機構及びz方向用
移動機構で構成し、前述の第2の距離情報検出部をx方
向用第2の距離情報検出部、y方向用第2の距離情報検
出部及びz方向用第2の距離情報検出部で構成し、前述
のx−y用第1の距離情報検出部の接触子の移動方向が
x方向に平行になるように又はy方向に平行になるよう
に該x−y用第1の距離情報検出部の位置を変更するた
めのx−y位置変更機構を具え、前述のx−y用第1の
距離情報検出部及びx−y位置変更機構を前記x方向用
移動機構及びy方向用移動機構の一方に設置し、該一方
の移動機構は他方の移動機構に設置してあることを特徴
とする。
【0018】
【作用】この出願の第一発明の構成によれば、被寸法測
定物の寸法を以下に図2(A)〜(C)を参照して説明
するように測定することができる。なお、図2はこの発
明の作用の説明に供する図であり、当該寸法測定装置の
測定台33上に置かれた被寸法測定物11のX方向の寸
法Lx を測定する手順を示したものである。勿論被寸法
測定物の形状寸法測定位置は作用の説明のための一例に
すぎない。
【0019】先ず、図2(A)に示すように、X座標上
のX0 の位置にある第1の距離情報検出部13が移動機
構15により移動されその接触子13aが被寸法測定物
の一方の面に接触すると、第1の距離情報検出部13の
距離情報が変化する。移動機構制御部(図示せず)は、
第1の距離情報検出部13の距離情報が所定量変化した
場合に接触子13aが被寸法測定物11に接触したと判
断する構成とできるので、この判断で得た信号により移
動機構15を停止する。移動機構15の停止に応じ第2
の距離情報検出部21はこのときの第1の距離情報検出
部13の距離情報X1 を演算部23に出力する。一方、
第1の距離情報検出部13は接触子13aが被寸法測定
物11の一方の面に接触してから移動機構15が停止さ
れるまでに接触子13aが移動した距離に応じた距離情
報Δx1 を演算部23に出力する。そして、演算部23
では接触子13aが被寸法測定物11の一方の面に真に
接触したときの第1の距離情報検出部13の距離情報X
A を、XA =X1 −ΔX1として算出する。
【0020】次に、図2(B)に示すように、移動機構
15により第1の距離情報検出部13を被寸法測定物1
1の他方の面側に移動させる。
【0021】次に、図2(C)に示すように、移動機構
15により第1の距離情報検出部13をその接触子13
aが被寸法測定物11の他方の面に接触するように移動
させる。この動作においては、図2(A)を用いて説明
したと同様な原理で第1の距離情報検出部13の距離情
報X2 と接触子13aの移動量に対応する距離情報Δx
2 とが得られ、演算部21はこれらから接触子15aが
被寸法測定物13の他方の面に真に接触したときの第1
の距離情報検出部の距離情報XB を、XB =X2 +ΔX
2 として算出する。さらに、演算部21は、被寸法測定
物のX方向の寸法Lx をLx =XB −XA として算出す
る。
【0022】このように、この第一発明の寸法測定装置
では、駆動機構15自体の第1の距離情報検出部13を
停止させる位置の精度は問題とならず、第1の距離情報
検出部13が現在どこで停止されているかの距離情報
と、第1の距離情報検出部13の接触子13aの移動量
に対応する距離情報とを求めれば良い。したがって、移
動機構は移動量の信頼性が得られるものであれば安価な
もので良くなり、そして、この移動機構とテコ式電気マ
イクロや電気ダイヤルゲージ(図8、図9に示したよう
なもの。)等の従来の微小変位検出手段とを用いるのみ
で装置を構成できる。
【0023】また、この第一発明において、軌跡情報記
憶部と、第2の移動機構制御部とをさらに具える構成で
は、入力部等で被寸法測定物の測定動作を一度覚え込ま
せこの動作に従い同種の被寸法測定物の寸法測定を自動
的に行なえる。いわゆる倣い方式による寸法測定が行な
える。
【0024】さらに、この第一発明において、軌跡情報
シフト部をさらに具える構成では、測定台に同種の被寸
法測定物を複数個所定ピッチで並べておきこれらの寸法
を自動的に連続的に測定できる。
【0025】また、この出願の第二発明の構成によれ
ば、x方向用及びy方向用の第1の距離情報検出部をx
−y用第1の距離情報検出部で共用し被寸法測定物の寸
法測定の際にこの検出部をx−y位置変更機構で切り換
える。そして、このx−y用第1の距離情報検出部及び
x−y位置変更機構をx方向用移動機構及びy方向用移
動機構の一方に設置し、該一方の移動機構は他方の移動
機構に設置してある。このため、第一発明の寸法測定装
置を用いたことによる作用に加え、第一発明の寸法測定
装置を三次元方向それぞれで用意する場合に比べ簡易か
つ小型な三次元寸法装置が構成できる。
【0026】
【実施例】以下、この出願の第一発明及び第二発明を適
用した三次元寸法測定装置の実施例の説明を行なう。な
お、この説明をいくつかの図面を参照して行なう。しか
しながら、これらの図は発明が理解できる程度に各構成
成分の寸法、形状及び配置関係を概略的に示してある。
また、各図において同様な構成成分については同一の番
号を付して示してある。
【0027】図3は、実施例の三次元寸法測定装置の全
体構成を示した斜視図である。また、図4は、x−y用
第1の距離情報検出部99及びz方向用第1の距離情報
検出部89(詳細は後述する。)などが搭載された部分
(図3にSを付して示した部分。以下、「センサブロッ
クS」と称することもある。)を示した斜視図である。
また、図5はこの実施例の三次元寸法測定装置の機能ブ
ロック図である。
【0028】この実施例の三次元測定装置は、図3に示
したように、被寸法測定物の寸法測定を実際に行なう機
械本体部50と、機械本体部50の制御及び機械本体部
50からの情報を処理するための制御装置部120と、
入力部130と、出力部140とを具える。制御装置部
120は詳細は後述するがこの実施例の場合マイクロコ
ンピユータにより構成してある。また、入力部130は
この場合トラックボール(マウスでも良い。)で構成し
てある。また、出力部140はこの場合プリンタで構成
してある。なお、図5の機械本体部50において、各構
成成分を積層構造的に示した理由は、各移動機構、変更
機構、第1の距離情報検出部などが、この実施例では、
図5のような状態で搭載されていることを理解し易く示
そうとしたからである。ただし、x方向用移動機構とy
方向用移動機構と搭載状態を逆転させても良い。
【0029】先ず、図3及び図4を主に参照して機械本
体部50の構成について説明する。
【0030】機械本体部50は枠体51を具えている。
そして、この枠体51の所定位置に、モータ52、プー
リ53a〜53f、互いに平行な2本の丸棒54a,5
4bをそれぞれ取りつけてある。また、モータ52のス
ピンドルにはプーリ53gを、またモータ52の後部に
はこの発明でいうy方向用第2の距離情報検出部(後述
する)の構成成分の一つになるエンコーダ71をそれぞ
れ取りつけてある。そして、図6に模式的に示したよう
に、これらプーリ53a〜53gにワイヤ55(図3中
2点鎖線で示すもの。)を、モータ52に取り付けたプ
ーリ53gに対しては所定回からめてかけ、それ以外の
プーリ53a〜53fに対しては単にかけて、ワイヤル
ープを構成してある。
【0031】さらに、機械本体部50は、2つの柱状体
56a,56bであって互いが所定距離だけ離れるよう
に2本の平行な丸棒57a,57bの端部に固定された
柱状体56a,56bを具えている。これら柱状体56
a,56b各々の底面には、枠体51に設けられた丸棒
54a(54b)をその直径方向から挟むことができる
ような配置で2個のプーリ58a,58bを2組設けて
ある。そして、柱状体56a,56b各々の所定部分5
6xにて、柱状体56a,56bを前記ワイヤ55のル
ープにそれぞれ接続してある。図7は、これら柱状体5
6a(56b)底部のプーリ57a,57bと丸棒54
a(54b)とワイヤ55との配置関係を、柱状体56
aの底側から見て示した図である。図7から分かるよう
に、柱状体56aは丸棒54aを滑り軸としてワイヤ5
5の動きに応じ丸棒54aに沿って移動できる。なお、
枠体51の所定位置には柱状体56a,56bが枠体5
1に衝突するのを防止するための位置検出手段例えばリ
ミットスイッチ59a,59bをそれぞれ設けてある。
【0032】この実施例では、これらモータ52、プー
リ53a〜53g、枠体に取り付けた2本の丸棒54
a,54b、ワイヤ55、柱状体56a,56b、これ
ら柱状体56a,56bを固定している2本の丸棒57
a,57b、プーリ58a,58b及びリミットスイッ
チ59a,59bにより、y方向用移動機構を構成でき
る。このy方向用移動機構では、図6に示したように、
モータ52をa方向に回転させた場合ワイヤ55は図6
に矢印を付したように動くので、位置56xでこのワイ
ヤ55に接続されている柱状体56a,56b(したが
ってセンサブロックS)を丸棒54a,54bに沿って
+y方向に移動させることができ、また、モータ52の
回転方向を逆転させることにより柱状体56a,56b
を−y方向に移動させることができる。なお、柱状体5
6a,56bをどちら方向にどの程度の距離移動させる
かは制御装置部120により制御される(詳細は後述す
る。)。
【0033】さらに、この機械本体部50では、上述の
柱状体56a,56bの一方の所定位置にモータ61を
取りつけてある。そして、このモータ61のスピンドル
にプーリ62をとりつけてあり、またモータ61後部に
この発明でいうx方向用第2の距離情報検出部(後述す
る。)の構成成分の一つになるエンコーダ72を取りつ
けてある。また、柱状体56a,56bの他方の所定位
置にプーリ63を取りつけてある。そして、プーリ62
とプーリ63との間にワイヤ64をかけてワイヤループ
を構成し、このワイヤ64の所定位置64xでセンサブ
ロックSとワイヤ64とを接続してある。なお、柱状体
56a,56b各々の所定位置にセンサブロックSが柱
状体56a,56bに衝突するのを防止するための位置
検出手段例えばリミットスイッチ65a,65bをそれ
ぞれ設けてある。
【0034】この実施例では、モータ61、プーリ6
2、プーリ63、ワイヤ64、リミットスイッチ65
a,65b及びセンサブロックSによりx方向用移動機
構を構成できる。このx方向用移動機構では、モータ6
1回転させる際にその回転方向を選択することによりセ
ンサブロックSを丸棒57a,57bに沿って+x方向
または−x方向に任意に移動させることができる。な
お、センサブロックSをどちら方向にどの程度の距離移
動させるかは制御装置部60により制御される(詳細は
後述する。)。
【0035】次に、機械本体部50のセンサブロックS
について主に図4を参照して説明する。
【0036】センサブロックSは、この実施例の場合、
略「コの字」形の支持体81を具えている。この支持体
81の所定位置には、前述の丸棒57a,57b(図3
参照)に対応するように、図7を用いて説明したと同様
なプーリを用いた滑り機構82a,82b(図4参
照。)がそれぞれ設けてある。センサブロックSはこれ
らの滑り機構82a,82bを介し丸棒57a,57b
に取りつけられ、この丸棒57a,57bに沿って即ち
x方向に沿って上述のx方向移動機構により移動され
る。さらに、この支持体81の所定位置には、モータ8
3,プーリ84a,84b、互いに平行な2本の丸棒8
5a,85bを取りつけてある。モータ83のスピンド
ルにはプーリ86を取りつけてあり、またモータ83の
後部にはこの発明でいうz方向用第2の距離情報検出部
(後述する)の構成成分の一つであるエンコーダ73を
取り付けてある。そして、これらプーリ84a,84
b,86にワイヤ87を、モータ83に取り付けたプー
リ86に対しては所定回転からめてかけ、それ以外のプ
ーリ84a,84bに対しては単にかけて、ワイヤルー
プを構成してある。
【0037】さらに、このセンサブロックSは、z方向
用の第1の距離情報検出部89としてこの場合ミツトヨ
製の電気式ダイヤルゲージ(コード番号542222)
89を具える。図8はこの電気式ダイヤルゲージ89を
一部切り欠いて示した斜視図である。この電気式ダイヤ
ルゲージ89では、その接触子89aにスリット板89
bが固定してある。さらに、発光素子89cを具える基
板89dと受光素子89eを具える基板89fとがスリ
ット板89bを挟むように設けてある。接触子89aの
移動に伴いスリット板89bが移動するので、受光素子
89eでは移動時のスリットの数に応じた光信号を電気
信号に変換する。この電気信号は図示しない回路から距
離情報として出力される。このz方向用第1の距離情報
検出部89は検出部固定板90に固定してある。この検
出部固定板90の所定位置には、センサブロックSの支
持体81に設けた丸棒85a,85bそれぞれに対応さ
せて、図7を用いて説明したと同様なプーリによる滑り
機構91(図4参照)を設けてある。この検出部固定板
90は滑り機構91を丸棒85a,85bに組み合わせ
ることにより支持体81に組み込んである。そして、検
出部固定板90の所定位置90xにてこの検出部固定板
90とワイヤ87とを接続してある。また、支持体81
の所定位置に検出部固定板90が支持体81に衝突する
のを防止するための位置検出手段例えばリミットスイッ
チ92a,92bをそれぞれ設けてある。
【0038】この実施例では、これらモータ83、プー
リ84a、84b,86、ワイヤ87、2本の丸棒85
a,85b、検出部固定板90、滑り機構91及びリミ
ットスイッチ92a,92bにより、z方向移動機構を
構成できる。なお、このz方向移動機構は被寸法測定物
(図示せず)のX方向及びy方向の寸法を後述のx−y
方向用第1の距離情報検出部を用いて測定するときにz
方向用第1の距離情報検出部89を寸法測定に支障のな
い位置に退避するための退避機構としても使用できる。
このz方向用移動機構では、モータ83を回転させる際
にその回転方向を選択することにより検出部固板90
(即ちz方向用第1の距離情報検出部89)を丸棒85
a,85bに沿って+z方向または−z方向に任意に移
動させることができる。なお、検出部固定板90をどち
ら方向にどの程度の距離移動させるかは制御装置部12
0により制御される(詳細は後述する。)。
【0039】さらに、このセンサブロックSの支持体8
1のz方向移動機構を設けた領域以外の領域の所定位置
に、モータ93,プーリ94a,94b、互いに平行な
2本の丸棒95a,95bを取りつけてある。モータ9
3のスピンドルにはプーリ96を取りつけてある。そし
て、これらプーリ94a,94b,96にワイヤ97
を、モータ93に取り付けたプーリ96に対しては所定
回からめてかけ、それ以外のプーリ94a,94bに対
しては単にかけて、ワイヤループを構成してある。
【0040】さらに、このセンサブロックSは、x方向
及びy方向兼用のx−y方向用の第1の距離情報検出部
99(以下、「x−y用検出部」と略称することもあ
る。)としてこの場合ミツトヨ製のテコ式電気マイクロ
(コード番号957841)99を具える。図9はこの
テコ式電気式マイクロ99の構造を示した図である。こ
のテコ式電気マイクロ99は、その接触子99aの一部
を支点99bに固定してあり、接触子99aのx方向
(後に説明するx−y位置変更機構を駆動した場合y方
向)の移動量を差動トランス99cにより電気量として
検出し内蔵の或いは外付けのA/D変換器99dにより
ディジタル信号(x方向又はy方向の第1の距離情報)
に変換し外部に出力するものである。このx−y用検出
部99は検出部固定板100に回転軸101を介し固定
してある。この検出部固定板100の所定位置には、セ
ンサブロックSの支持体81に設けた丸棒95a,95
bそれぞれに対応させて、図7を用いて説明したと同様
なプーリによる滑り機構91(図4参照)を設けてあ
る。また、検出部固定板100に設けた回転軸101の
一端に歯車102を取りつけてある。そして、検出部固
定板100の前記歯車102から所定距離だけ離れた位
置にモータ103を取りつけてあり、さらに、このモー
タ103のスピドルに歯車104を取りつけてあり、さ
らに、これら歯車102、104間にタイミングベルト
105をかけてある。また、このタイミングベルト10
5の所定位置には突起部105aを取りつけてあり、ま
た、検出部固定板100のタイミングベルト105近傍
に位置検出のためのセンサ例えばフォトカプラ106を
取りつけてある。このフォトカプラ106は突起部10
5aが接近した際にモータ103の停止信号を生成す
る。この検出部固定板100は滑り機構91を丸棒95
a,95bに組み合わせることにより支持体81に組み
込んである。そして、検出部固定板100の所定位置1
00xにてこの検出部固定板100とワイヤ97とを接
続してある。また、支持体81の所定位置に検査部固定
板100が支持体81に衝突するのを防止するための位
置検出手段例えばリミットスイッチ107a,107b
をそれぞれ設けてある。
【0041】この実施例では、これらモータ93、プー
リ94a、94b,96、ワイヤ97、2本の丸棒95
a,95b、検出部固定板100、滑り機構91及びリ
ミットスイッチ107a,107bにより、x−y用検
出部99のz方向の移動機構を構成できる。また、検出
部固定板100、回転軸101、歯車102、モータ1
03、歯車104、タイミングベルト105、その突起
部105a及びフォトカプラ106により、x−y位置
変更機構を構成できる。このx−y位置変更機構によれ
ば、モータ103を駆動することにより、x−y用第1
の距離情報検出部99の接触子99aの移動方向がx方
向に平行になるよう又はy方向に平行になるように,x
−y用第1の距離情報検出部99の位置を変更すること
ができる。図4では、x−y用第1の距離情報検出部9
9の接触子99aの移動方向がx方向に平行になる状態
を示し、図10ではx−y用第1の距離情報検出部99
の接触子99aの移動方向がy方向に平行になる状態を
示してある。なお、x−y用第1の距離情報検出部99
を図4や図10に示したような位置で停止させること
は、この実施例では、検出部固定板100の一部に停止
用突起100a(図4にy方向用を示してある。)を設
け、タイミングベルト105の張力によって−y用検出
部99をこの停止用突起に押し当てることによって行な
っている。停止用突起100aは高さ調整が可能なもの
としてある。
【0042】次に、制御装置部120の構成についてこ
の実施例の三次元寸法測定装置の動作と併せて説明す
る。
【0043】図5に示したように、この実施例の制御装
置部120は、第2の距離情報検出部121、移動機制
御部122、第2の移動機構制御部123、演算部12
4、キーボード125、軌跡情報格納部126、軌跡情
報シフト部127を具える。
【0044】この実施例の第2の距離情報検出部121
は、当該寸法測定装置の初期化時の各移動機構の位置
(以下、ホームポジション」)から各移動機構のモータ
52,61,83を駆動した際にこれらモータに付属の
個別のエンコーダ71,72,73からのパルス数をカ
ウントしホームポジションからの距離情報として検出す
るものである。x,y,zのどの方向の距離情報を検出
するかは、この場合、キーボード125からの指示によ
り、及び又は、制御装置部120に予め用意したプログ
ラムに従い制御装置部120のディスプレイに表示され
るモード選択画面のうちの所望のモードをトラックボー
ル130によってクリックする(これを以下、「トラッ
クボールによる指示」と略称する。)ことにより、決定
できる構成としてある。
【0045】また、移動機構制御部122は、この場
合、x,y,z各方向用移動機構のモータ52、61、
83、やx−y用第1の距離情報検出部99の上下動用
モータ93に駆動信号を出力すること、x−y用第1の
距離情報検出部99或いはz方向用の第1の距離情報検
出部89が被寸法測定物に接触した場合に得られる距離
情報に基づいて(この場合距離情報が所定量変化したと
いう信号に基づいて)x,y,z各方向用移動機構のモ
ータ52、61、83に停止信号を出力すること、各リ
ミットスイッチ(図3、図4参照)からの信号に応じ各
モータに停止信号を出力することを主に行なうものであ
る。どのモータを駆動するかはこの場合キーボード12
5からの指示により及び又はトラックボール130から
の指示により決定できるように構成してある。また、選
択されたモータはトラックボール130が操作されてい
る限りは上記停止信号が出力されない限り駆動され、そ
して、トラックボール130の操作方向によって右回転
または左回転に任意に駆動される構成としてある。図1
1に、この実施例の移動機構制御部122の機能の理解
を深めるためのフローチャートを示した。なお、この図
において、キーボードなどとは、キーボード及び又はト
ラックボールからの指示を意味する(以下の、各フロー
チャートにおいて同じ。)。
【0046】また、軌跡情報記憶部126は、第2の距
離情報検出部121で各モーター毎の移動に伴って検出
された距離情報をモータ別に然も時系列順に移動機構の
軌跡情報として記憶するものである。この軌跡情報記憶
部126はこの場合キーボード125及び又はトラック
ボールからの指示により記憶動作を開始する構成として
ある。また、各距離情報のサンプリングについても、キ
ーボード125及び又はトラックボールからサンプリン
グ信号が入力される度に、駆動しようとする或いは駆動
されたモータがどのモータかという情報及び駆動時の距
離情報を順次格納する構成としてある。図12にこの実
施例の軌跡情報記憶部126の機能の理解を深めるため
のフローチャートを示した。
【0047】また、軌跡情報シフト部127は、キーボ
ード125及び又はトラックボールからの信号により動
作を開始するもので、上記軌跡情報記憶部126に格納
されている軌跡情報を所定量シフトするものである。な
お、この軌跡情報をシフトさせる値(この値は測定台に
複数個の被寸法測定物を予め置く際のx方向、y方向の
ピッチに相当する情報とする。)、シフト処理回数(こ
の値は被寸法測定物を所定ピッチで測定台に置く際の測
定物の個数に相当する情報とする。)はキーボード12
5より入力できるものとしてある。そして、1回のシフ
ト処理により作成された軌跡情報により第2の移動機構
制御装置が各移動機構や変更機構を駆動した後に、当該
シフトされている軌跡情報を累積的にさらにシフトさせ
このシフト軌跡情報で寸法測定を行なえる構成としてあ
る。このようにすると、所定ピッチで複数個配置された
被寸法測定物各々の寸法を連続的に測定できるからであ
る。図13にこの実施例の軌跡情報シフト部127の機
能の理解を深めるためのフローチャートを示した。
【0048】また、第2の移動機構制御部123は、キ
ーボード125及び又はトラックボールからの信号によ
り動作を開始するもので、軌跡情報記憶部126若しく
は軌跡情報シフト部127から出力される軌跡情報に従
いx,y,z各移動機構のモータ52、61、83、x
−y位置変更機構のモータ103、x−y用第1の距離
情報検出部99の上下動用モータ93を駆動するもので
ある。ただし、x,y,zの各移動機構の停止位置は、
x−y用の第1の距離情報検出部99やz方向用の第1
の位置情報検出部89の接触子が被寸法測定物に接触し
た際に該検出部で検出される距離情報に基づいて決定さ
れる。この実施例の場合は、x−y用の第1の距離情報
検出部99やz方向用の第1の位置情報検出部89の接
触子が被寸法測定物に接触し距離情報が所定量変化した
ときの位置を検出部99または89で検出し、この検出
された位置からさらにモータをエンコーダのパルス数換
算で所定量駆動した位置を、停止位置としている。図1
4にこの実施例の第2の移動機構制御部123の機能の
理解を深めるためのフローチャートを示した。
【0049】また、演算部124は、x−y用の第1の
距離情報検出部99で検出した距離情報、z方向用の第
1の位置情報検出部89で検出した距離情報及び第2の
距離情報検出部121で検出した距離情報に基づいて、
被寸法測定物の各部の寸法を図2を用いて説明した原理
により算出する。算出された寸法は例えばプリンタ14
0により出力したり、制御装置部120のディスプレイ
に表示させ活用できる。なお、この実施例の演算部12
4には、被寸法測定物の規格寸法を予め記憶させること
ができ、測定した各被寸法測定物の各部寸法を規格寸法
とそれぞれ比較しその誤差を算出したり、規格に合格し
ているか否かを判定する機能を持たせてある。また、演
算部124を、寸法測定データから被寸法測定物の曲率
や直径などを求めることができる様な構成としても勿論
良い。
【0050】このような実施例の三次元寸法測定装置に
よれば、例えば、図15に示したように、この寸法測定
装置の測定台200上に置かれた被寸法測定物の例えば
寸法xa 、寸法xb 、寸法ya 、寸法yb 、寸法za 、
寸法zb を、xa,xb についてはx−y用の第1の距離
情報検出部99、x方向用移動機構及びx方向用第2の
距離情報検出部によって測定でき、ya,yb については
x−y位置変更機構、x−y用の第1の距離情報検出部
99、y方向用移動機構及びy方向用第2の距離情報検
出部によって測定でき、za,zb についてはz方向用の
第1の距離情報検出部89、z方向用移動機構及びz方
向用第2の距離情報検出部によって測定できる。この
際、軌跡情報記憶部126及び第2の移動機構制御部1
23(図5参照)を用いた状態で、例えば、図15の測
定台200の被寸法測定物201が置かれていた位置に
新たな同種の被寸法測定物を次々置くと、これらの寸法
を本装置は自動的に測定する。また、軌跡情報シフト部
127及び第2の移動機構制御部123を用いた状態
で、図15の測定台200に多数の被寸法測定物201
〜204を所定ピッチで置いておくと、これらの寸法を
本装置は自動的にかつ連続的に測定する。
【0051】上述においてはこの出願の第一発明及び第
二発明の実施例について併せて説明したがこれら発明は
上述の実施例に限られずない。
【0052】例えば、機械本体部50の枠体51、柱状
体56a,56bの形状、センサブロックSの各部の形
状は実施例のものに限られず設計に応じた任意のものと
できる。また。第1の距離情報検出部、x,y,zの各
移動機構、x−y位置変更機構、第2の距離情報検出
部、入力部の構成などは実施例のものに限られず同様な
目的を達成できるものであれば他の物でも勿論良い。例
えば、x−y用の第1の距離情報検出部として図8を用
いて説明したような構成に準ずる構成の電気式ダイヤル
ゲージを用い、z方向用の第1の距離情報検出部として
図9を用いて説明したような構成に準ずる構成のテコ式
電気マイクロを用いることもできる。また、実施例では
x−y位置変更機構は接触子の移動方向がx方向に平行
になるように又はy方向に平行になるようにx−y用第
1の距離情報検出部を移動するものであったが、必要に
よってx−yの中間の任意の角度でもx−y用第1の距
離情報検出部を停止できるようなものとしても良い。
【0053】また、上述の実施例では詳細な説明を省略
したが、この寸法測定装置には、測定台に多数の被寸法
測定物を置いた状態で連続的な寸法検査をした後規格寸
法を満足しなかったものに自動的にマーキングするよう
な機構を設けることができる。これは、例えば、センサ
ブロックS(図3、図4参照)の好適位置にマーキング
用ペンを設置しておき、このセンサブロックSをx,
y,z移動機構によって不良品近傍に移動し該不良品に
マーキングする構成とすれば良い。さらに、被寸法測定
物を照明するための照明手段をセンサブロックSの好適
な位置に設けるようにしても良い。
【0054】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の出願の第一発明の寸法測定装置によれば、第2の距離
情報検出部から得た距離情報を第1の距離情報検出部か
ら得た距離情報により補正して被寸法測定物の寸法を算
出できる。このため、駆動機構自体の第1の距離情報検
出部を停止させる位置精度は問題とならず、第1の距離
情報検出部が現在どこで停止されているかの距離情報
と、第1の距離情報検出部の接触子の移動量に対応する
距離情報とを求めれば良い。したがって、移動機構は移
動量の信頼性が得られるものであれば安価なもので良く
なり、また、この移動機構と電気式マイクロメータ等の
従来の微小変位検出手段とを用いるのみで装置を構成で
きる。したがって、人間が寸法測定する場合より精度良
く測定ができ然も安価な寸法測定装置を提供できる。
【0055】また、この第一発明において、軌跡情報記
憶部と、第2の移動機構制御部とをさらに具える構成で
は、入力部等で被寸法測定物の測定動作を一度覚え込ま
せこの動作に従い同種の被寸法測定物の寸法測定を自動
的に行なえる。
【0056】さらに、この第一発明において、軌跡情報
シフト部をさらに具える構成では、測定台に同種の被寸
法測定物を複数個所定ピッチで並べておきこれらの寸法
を自動的に連続的に測定できる。
【0057】また、この出願の第二発明の構成によれ
ば、第1の距離情報検出部をx−y用第1の距離情報検
出部で共用し使用の際にこの検出部をx−y位置変更機
構で切り換える。そして、このx−y用第1の距離情報
検出部及びx−y位置変更機構をx方向用移動機構及び
y方向用移動機構の一方に設置し、該一方の移動機構は
他方の移動機構に設置してある。このため、第一発明の
寸法測定装置を用いたことによる効果に加え、第一発明
の寸法測定装置を三次元方向それぞれで用意する場合に
比べ簡易かつ小型な三次元寸法装置が構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の寸法測定装置の機能ブロック図であ
る。
【図2】(A)〜(C)はこの発明の作用の説明に供す
る図である。
【図3】実施例の三次元寸法測定装置の全体構成を示し
た図である。
【図4】実施例の三次元寸法測定装置のセンサブロック
Sを示した斜視図である。
【図5】実施例の三次元寸法測定装置の機能ブロック図
である。
【図6】実施例の三次元寸法測定装置のy方向移動機構
の説明に供する図である。
【図7】実施例の三次元寸法測定装置で多用した滑り機
構の説明に供する図である。
【図8】実施例の三次元寸法測定装置でz方向用第1の
距離情報検出部として使用した電気式マイクロゲージの
説明図である。
【図9】実施例の三次元寸法測定装置でx−y用第1の
距離情報検出部として使用したテコ式電気マイクロの説
明図である。
【図10】実施例の三次元寸法測定装置のx−y一変更
機構の説明図である。
【図11】実施例の移動機構制御部の機能説明に供する
フローチャートである。
【図12】実施例の軌跡情報記憶部の機能説明に供する
フローチャートである。
【図13】実施例の軌跡情報シフト部の機能説明に供す
るフローチャートである。
【図14】実施例の第2の移動機構制御部の機能説明に
供するフローチャートである。
【図15】実施例の三次元寸法測定装置による寸法測定
例の説明図である。
【符号の説明】
51:枠体 52:y方向用移
動機構のモータ 53a〜53g:y方向用移動機構のプーリ 54a,54b:y方向用移動機構の丸棒(滑り軸) 55:y方向用移動機構のワイヤ 56a,56b:
柱状体 56x:ワイヤと柱状体との接続個所 57a,57b:x方向用移動機構の丸棒(滑り軸) 58a,58b:滑り機構のプーリ 59a,59b:リミットスイッチ 61:x方向用移動機構のモータ 62,63:x方向用移動機構のプーリ 64:x方向用移動機構のワイヤ 64x:ワイヤとセンサブロックSとの接続点 71:y方向用エンコーダ 72:x方向用エンコーダ 73:z方向用エンコーダ 81:センサブロックの支持体 82a,82b:穴 83:z方向用移動機構のモータ 84a,84b,86:z方向用移動機構のプーリ 85a,85b:z方向用移動機構の丸棒(滑り軸) 87:z方向用移動機構のワイヤ 89:z方向用の第1の距離情報検出部(電気式マイク
ロゲージ) 90:z方向用の第1の距離情報検出部固定板 91:滑り機構 92a,92b:
リミットスイッチ 93:x−y用第1の距離情報検出部上下動用のモータ 94a,94b,96:x−y用第1の距離情報検出部
上下動用のプーリ 95a,95b:x−y用第1の距離情報検出部上下動
用の丸棒(滑り軸) 97:x−y用第1の距離情報検出部上下動用のワイヤ 99:x−y用第1の距離情報検出部(テコ式電気マイ
クロ) 100:x−y用第1の距離情報検出部固定板 101:x−y用第1の距離情報検出部のx−y位置変
更機構の回転軸 102,104:x−y位置変更機構の回転軸の歯車 103:x−y位置変更機構のモータ 105:x−y位置変更機構のタイミングベルト 105a:x−y位置変更機構のタイミベルトの突起部 106:x−y位置変更機構のフォトカプラ 107a,107b:リミットスイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被寸法測定物に接触した際に接触圧の下
    に移動する接触子を有し、かつ、所定の距離の範囲にお
    いて前記接触子の移動距離に応じた距離情報を出力する
    第1の距離情報検出部と、 該第1の距離情報検出部自体を前記所定の距離の範囲よ
    り広い範囲で移動するための移動機構と、 入力部より入力された信号及び前記第1の距離情報検出
    部の接触子が被寸法測定物に接触した際に得られる距離
    情報に基づいて、前記移動機構の駆動・停止を制御する
    移動機構制御部と、 前記移動機構によって前記第1の距離情報検出部を移動
    させた際の、該検出部自体のある特定位置からの移動距
    離を、距離情報として検出し出力する第2の距離情報検
    出部と、 前記第1の距離情報検出部及び第2の距離情報検出部か
    ら出力された各距離情報に基づいて、前記被寸法測定物
    の寸法を算出する演算部とを具えたことを特徴とする寸
    法測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の寸法測定装置におい
    て、 前記入力部、移動機構制御部及び移動機構を用い前記第
    1の距離情報検出部を任意の複数の位置に順次に移動さ
    せた際に前記第2の距離情報検出部で検出される距離情
    報を軌跡として記憶するための軌跡情報記憶部と、 該軌跡情報記憶部に記憶させた情報に基づいて前記移動
    機構を駆動すると共に前記第1の距離情報検出部の接触
    子が被寸法測定物に接触した際に得られる距離情報に応
    じ前記移動機構を停止する第2の移動機構制御部とをさ
    らに具えたことを特徴とする寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の寸法測定装置におい
    て、 前記軌跡情報記憶部に記憶させた軌跡情報を所定量シフ
    トさせ該シフトさせた軌跡情報を前記第2の移動機構制
    御部に出力する軌跡情報シフト部をさらに具えたことを
    特徴とする寸法測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の寸
    法測定装置を用いて構成される三次元寸法測定装置であ
    って、 前記第1の距離情報検出部を、x方向及びy方向に共通
    のx−y用第1の距離情報検出部と、z方向用第1の距
    離情報検出部とで構成し、 前記移動機構をx方向用移動機構、y方向用移動機構及
    びz方向用移動機構で構成し、 前記第2の距離情報検出部をx方向用第2の距離情報検
    出部、y方向用第2の距離情報検出部及びz方向用第2
    の距離情報検出部で構成し、 前記x−y用第1の距離情報検出部の接触子の移動方向
    がx方向に平行になるよう又はy方向に平行になるよう
    に該x−y用第1の距離情報検出部の位置を変更するた
    めのx−y位置変更機構を具え、 前記x−y用第1の距離情報検出部及びx−y位置変更
    機構を前記x方向用移動機構及びy方向用移動機構の一
    方に設置し、該一方の移動機構は他方の移動機構に設置
    してあることを特徴とする三次元寸法測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の三次元寸法測定装置に
    おいて、 前記x−y用第1の距離情報検出部及び前記z方向用第
    1の距離情報検出部のうちのいずれか一方を被寸法測定
    物に接触させるとき他方の検出部を一方の検出部の動作
    に支障のない位置に移動させるための退避機構を具えた
    ことを特徴とする三次元寸法測定装置。
JP5450992A 1992-03-13 1992-03-13 寸法測定装置及び三次元寸法測定装置 Expired - Lifetime JPH0774734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5450992A JPH0774734B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 寸法測定装置及び三次元寸法測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5450992A JPH0774734B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 寸法測定装置及び三次元寸法測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05256637A true JPH05256637A (ja) 1993-10-05
JPH0774734B2 JPH0774734B2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=12972615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5450992A Expired - Lifetime JPH0774734B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 寸法測定装置及び三次元寸法測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0774734B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108917568A (zh) * 2018-06-25 2018-11-30 中国电建集团中南勘测设计研究院有限公司 支撑结构的收敛监测装置及监测方法
CN109048875A (zh) * 2018-09-20 2018-12-21 金石机器人常州股份有限公司 桁架机器人z轴机械手碰撞式补偿装置及其补偿方法
CN113932746A (zh) * 2021-10-29 2022-01-14 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 检测装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108917568A (zh) * 2018-06-25 2018-11-30 中国电建集团中南勘测设计研究院有限公司 支撑结构的收敛监测装置及监测方法
CN109048875A (zh) * 2018-09-20 2018-12-21 金石机器人常州股份有限公司 桁架机器人z轴机械手碰撞式补偿装置及其补偿方法
CN113932746A (zh) * 2021-10-29 2022-01-14 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0774734B2 (ja) 1995-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3827548B2 (ja) 倣いプローブの校正方法および校正プログラム
JP6820091B2 (ja) 測定器
GB2052746A (en) Method and a testing instrument for testing the tooth flank profiles of large diameter toothed wheels
JP2006030200A (ja) 配向自在な探触子
JPH05256637A (ja) 寸法測定装置及び三次元寸法測定装置
KR920008141B1 (ko) 로보트의 성능측정 및 계수인식장치
JP2006349547A (ja) 非接触式三次元形状計測方法及び計測機
JPS62265520A (ja) 2つの検出子を備えた三次元測定機
CN213238788U (zh) 一种非接触式测量弧面壁厚装置
JP3621037B2 (ja) ゲージ検査機
JP4995270B2 (ja) 少なくとも一つのスライド方向に沿って移動可能な物体の位置を計測するための装置
US3924338A (en) Rotary positioning apparatus and method
JP3512440B2 (ja) 変位センサ
JP2695918B2 (ja) 制御盤用測定具
JPH041448Y2 (ja)
JP2010169605A (ja) 移動量測定機能付きセンサおよび測定装置
JPH0742118Y2 (ja) 材料試験機
US3719997A (en) Automatic line-up table
JPS58187809A (ja) 移動量測定装置
JP3277744B2 (ja) 回転ヘッド装置の操作装置
JPS63120203A (ja) 目視検査装置の標線表示装置
JPH0743606Y2 (ja) 内歯車を測定するための装置
JP3594546B2 (ja) ゲージ検査機
JP3186987B2 (ja) 歯車測定機における測定子設定方法
CN103499324B (zh) 三针辅助测试系统

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960312