JPH0525626A - 選択された浸食のための回転スパツタリング装置 - Google Patents

選択された浸食のための回転スパツタリング装置

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JPH0525626A
JPH0525626A JP2382291A JP2382291A JPH0525626A JP H0525626 A JPH0525626 A JP H0525626A JP 2382291 A JP2382291 A JP 2382291A JP 2382291 A JP2382291 A JP 2382291A JP H0525626 A JPH0525626 A JP H0525626A
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erosion
target
magnet
magnetron
pole piece
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JP2382291A
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Richard E Demaray
リチヤード・アーネスト・デイマレイ
John C Helmer
ジヨン・シー・ヘルマー
Robert L Anderson
ロバート・エル・アンダーソン
Young Hoon Park
ヤング・ホーン・パーク
Ronald R Cochran
ロナルド・アール・コクラン
Jr Vance E Hoffman
ヴアンス・エバー・ホフマン・ジユニア
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Varian Medical Systems Inc
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Varian Associates Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】回転スパッタリング装置に於て、プラズマ放電
により生ずるターゲットの浸食を均一化させ、ターゲッ
トの長寿命化を行うとともに、固定半導体ウェファ上へ
の蒸着を非常に均一に行う。 【構成】ターゲット(カソード)8の前面に閉じたロー
プ浸食経路を限定する磁場を発生させるため、ターゲッ
ト8の背面に、磁気アレー組立体12を含む磁気アレー
ハウジング10を設けると共に、磁気アレー組立体12
と磁気アレーハウジング10をターゲット8の表面に垂
直な軸線100に関して回転させる。磁気アレー組立体
は第1の磁極片と、これとは反対の極性を有する第2の
磁極片とにより構成された、特有の形状及び磁力を有す
る。回転軸線100は上記の第1の磁極片と第2の磁極
片との間を通っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均一な浸食のための回
転スパッタリング装置に関するもので、特に回転の中心
でディスク様領域に均一な浸食を得るための回転スパッ
タリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平坦なマグネトロンは、半導体処理の業
界によって集積回路の製造中にシリコンウェーハをいろ
いろな材料、たとえばアルミニウムでコートするための
スパッタリング装置において使用されている。
【0003】平坦な固定マグネトロンを有するスパッタ
リング装置は、典型的に、ダイオードスパッタリング、
あるいは蒸発技術に基づく装置を越えた素晴らしい改良
点をもつ効率の高いスパッタリング装置である。しか
し、平坦な固定マグネトロンを有するスパッタリング装
置は実際上の欠点をもち、その最も問題となるのはプラ
ズマ放電によりターゲットに細い溝が浸食されることで
ある。この局所的浸食はスパッタされた原子の非均一な
分布を発生させ、固定半導体ウエファ上の蒸着に非均一
な段階領域をもたらす。
【0004】さまざまな試みが(いくつかは部分的に成
功している)、このようなスパッタ源を改良してターゲ
ットの浸食を広げるため、およびスパッタされた原子の
分布をより一様にするためになされてきた。たとえば、
米国特許第4,444,643号には、機械的に回転させられる
永久磁石組立体を有するスパッタリング装置が開示され
ている。永久磁石組立体の回転はターゲットの広い範囲
わたって浸食を生じさせる。
【0005】磁石を特別に配列することもまた、より一
様な浸食を形成するために提案された。一つのこのよう
な配列は、米国特許第4,872,964号(名称 Planar S
puttering Apparatus And Its Magnetic Sou
rce)に記載されており、参考にこの明細書中に組み込
まれている。この公開された装置は、磁石装置の回転の
中心に共通の中心を有する二つの同心円間の環状領域に
均一の浸食を達成することを目的とする。
【0006】日本の特開昭62−211375号(名称「スパッ
タリング装置」1986年3月11日発行))には別の回転ス
パッタリング装置が記載されており、それは、回転の中
心を含まない環状領域の均一な浸食を目的としている。
【0007】環状領域に均一な浸食を得るためのもう一
つの方法が1989年5月22日発行の米国特許出願第355,713
号(名称 Sputtering Apparatus With A Rot
ating Magnet Array Having A Geometry F
or Specified TargetErosion Profil)に記載さ
れている。
【0008】上記装置のいずれも、磁石構造物の単純な
回転によっては、ディスク様領域の均一な浸食を得るこ
とはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非常に均一
性の高いスパッタリングを実現し、また、ターゲットの
長寿命化を実現しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】一つの軸線の回りに回転
し、ターゲットにあらかじめ選ばれた浸食プロファイル
を作り出すマグネトロンスパッタ装置であって、一つの
磁石手段を含むものが開示されている。その回転の軸線
はターゲットの表面に垂直であり、P点でターゲット表
面を通る。
【0011】磁石手段は、ターゲット表面上に前記P点
を通る閉じたループ浸食経路を作り出すような形状であ
る。
【0012】前記磁石手段とターゲット表面との間の距
離を制御するための手段が与えられる。ターゲットは動
作の間一定の距離または一定の蒸着率が維持されてもよ
い。一つの実施例における磁石手段は、該磁石手段が回
転するとき、その磁石手段の強さと輪郭がP点が中心の
ターゲット上の円形領域に均一な浸食を生じさせるよう
な浸食経路を作り出すように構成されている。
【0013】一つの実施例ではターゲットは平坦であ
る。また別の実施例ではターゲットは皿形、即ち凸形又
は凹形であり、磁石手段は皿形ターゲットと同じ形状の
部分を含む。上記実施例の何れもスパッタエッチ装置の
ような形状をしている。
【0014】もう一つの実施例において磁石手段は、該
磁石手段及びΣL(Arc(R))/Rにより発生する磁場
の平均磁力が浸食輪郭に沿ってR≦R≦Rの範囲の
Rによって変化する。
【0015】
【実施例】図1は本発明の回転マグネトロン・スパッタ
リング装置1の一つの実施例の断面図である。スパッタ
リング装置1はステンレス鋼ハウジング2、基板Wを支
持するための基板支持テーブル4、カソード(ターゲッ
ト)8、磁石アレー組立体12を収容する磁石アレーハウ
ジング10及び前記磁石アレーハウジング10と磁石アレー
組立体12を軸線100に関して回転するためのモーター14
を含む。
【0016】ハウジング2は該ハウジング2、基板支持
テーブル(アノード)4、カソード8、カソード受け板6
及び電気絶縁体20によって画成される真空チェンバ18を
排気するための真空ポンプ(図示せず)に接続されるポー
ト16を含む。O-リング26及び28はハウジング2と絶縁
体20との間を密閉し、絶縁体20とカソード受け板6との
間を密閉する。O-リング21はハウジング2と基板支持
テーブル4との間を密閉する。ハウジング2はまた基板
を真空チェンバ18に出し入れするための入口/出口の働
きをする。ポート22は在来のゲートバルブ(図示せず)
によって密閉可能である。基板支持テーブル4及びハウ
ジング2は電気的に接地されており、基板支持テーブル
4はクランピング手段(図示せず)によって固定された基
板Wの温度を制御するための在来の加熱手段(図示せ
ず)を有する。
【0017】真空チェンバ18が排気をした後マグネトロ
ン放電38を補助するために、例えば0.1乃至1ミリトル
のアルゴンのような、低圧力に制御された不活性ガスが
ガス入口39を通して真空チェンバ18内に導入される。
【0018】磁石アレーハウジング10はウォーターチェ
ンバ25の中に配設されており、該チェンバはカソード受
け板6とファイバーグラスハウジング3によって画成さ
れている。該ファイバーグラスハウジング3は複数の円
形に配置されたファスナーSによって前記カソード受け
板6に固定されている。ファスナーSはカソード受け
板6からコネクタ24への電線管として働く。前記コネク
タ24は負のDC高圧電源との接続に適している。水又は
他の冷却液が入口23を通してチェンバ25に導入される。
モータ14はカップラー5を介してシャフト9を回転させ
る。モータシャフト9は上下する回転密閉手段7を貫い
てチェンバ25へ伸びる。密閉手段7はファスナー11によ
ってファイバーグラスハウジング3に取り付けられてい
る。シャフトフランジ29がファスナー31によって磁石ア
レーハウジング10に取り付けられている。
【0019】モータマウント32はモータ14をブラケット
19によってハウジング2に取り付けられているシリンダ
ー17に取り付けている。リニアモータ15がシリンダー17
に取り付けられている。動作においては、リニアモータ
15は図1の矢印Cで示した軸線に沿って直線的に取り付
けられた、モータ14、モータシャフト9、磁石アレーハ
ウジング10及び磁石アレー12を駆動するために起動させ
られる。リニアモータ15は磁石アレー12とターゲット8
との間の距離を制御するために用いられる。この距離を
制御する能力は、オペレータがチェンバ18内のカソード
8の表面の下に曲がった矢印Bで示された磁場を調整す
ることを可能にする。
【0020】図1の実施例では、ウエファ支持テーブル
4と相対するカソード8の平坦部分が11.25インチ(約2
8.58センチメートル)の直径を有し、8インチ(約20.3
2センチメートル)の直径を有する基板のスパッタコー
ティングに適している。ウエファテーブルの上面は、タ
ーゲット8の表面の下ほぼ1乃至3インチ(約2.54乃至
7.62センチメートル)の間で移動可能である。2インチ
(約5,08センチメートル)以下の距離は従来技術のマグ
ネトロンスパッタ構造体で用いられている距離よりも小
さい。にもかかわらず、磁石アレー12のデザインによっ
て基板Wの均一なスパッタコーティングが達成される。
前記磁石アレー12はターゲット8内で、中心が軸線100
に有り、直径がほぼ10インチ(約25.4センチメートル)
の円形領域40の均一な浸食を可能にしてる。この接近カ
ップリングは高フィルムコレクション効率をもたらす。
テーブル4からカソード8までの距離はスペーサリング
39の大きさを1乃至3インチ(2.54乃至7,62センチメー
トル)の間のものにすることでセットされてもよい。
【0021】図2は磁石アレー12の平面図を示してい
る。正方形の磁石M乃至M19が内側磁極片35と外側
磁極片36との間に並べられている。内側磁極片は北極で
あり、外側磁極片は南極である。磁極片間の距離は一定
でWである。正方形の磁石M乃至M17は35メガガウ
スオーステッド(MGO)の等しい強さを持っている。
回転軸線100は磁石Mの中心を通っている。磁石M
の強さは8.75MGOであり、磁石M乃至M17の強さ
のほぼ1/4である。磁石M、M、M18、及びM
19の強さは1.75MGOであり、磁石M乃至M17の強
さの半分である。T乃至Tの各三角磁石は、左右何
れかの側にある正方形の磁石の強さの中間の強さを有す
る。磁石を拘束している磁極片35及び36は磁石受け板27
に取り付けられている。磁極片35及び36は、磁石M
との間の磁力及び磁石M17とMとの間の磁力を
連続的に弱めて中心が接近するように磁場を分配する役
目を果たす。カウンタウェイト13は受け板27と磁石アレ
ー12とがモータ14によって軸線100に関して回転させら
れるとき、バランスを取る働きをする。
【0022】図3は図2に示された磁石アレーの平面図
で有る。矢印Bで示された磁力線はターゲット8から伸
び、磁気トンネルを画成する。該磁気トンネルは、マグ
ネトロンディスチャージ38を浸食されるターゲットの表
面に近接する閉じたループ領域に制限する。放電中の活
発なイオンはターゲット8に衝突し、ターゲットの原子
を除けることによりターゲットを浸食する。それらの幾
つかは基板Wの平坦面をコートする。
【0023】もし動作中、磁石アレー12が静止させられ
ているならば、磁石アレー12と同様の経路を有する溝が
ターゲット8に浸食されるであろう。しかし、下記のよ
うに磁石アレー12のセンターラインの特別な形状は、磁
石アレー12が回転させられるとき、磁石アレー12の磁石
乃至M19の強さのグラデーションを伴って、中心
が軸線100にあるターゲット8の円形領域40の均一な浸
食を可能にする。円形領域に均一な浸食を達成するため
の磁力の選択及びセンターラインの形状を説明するため
に、従来技術のスパッタリング装置によって得られる非
均一の浸食について記載するのが良いであろう。
【0024】図4は平坦な固定マグネトロン302を含む
従来のスパッタリング装置301の略示部分斜視図を示
す。マグネトロン302はアースされたアノード304および
負の高電圧源に接続されたカソード(ターゲット)306
を含む。ターゲット306は環状で、最初は(すなわちス
パッタリングが行われる前)平坦な上面306aを有す
る。図5に示された複数の永久磁石308がターゲット306
の下に円形に配置されている。低圧の不活性ガス、たと
えば5ミリトルのアルゴンガスが、ガス入口303を通っ
てマグネトロン302を含む真空チェンバ305の中へと導入
される。真空チェンバ305は不活性ガスが導入される前
に、チェンバ内を排気するために真空源(図示せず)に
連結される。
【0025】ウェーハWがチェンバ305に取り付けられ
た適当なウェーハ保持手段307により保持され、コート
されるウェーハの平坦な表面が露出され、ターゲット30
6の平坦な表面306aに平行となっている。
【0026】動作中、矢印Bにより示された磁力線は環
状領域312への放電を制限する。ここで、放電でエネル
ギをもったイオンがターゲット306をたたき、アルミニ
ュウム原子を追い出してターゲット306を侵食する。ア
ルミニュウム原子はウェーハWの平坦な表面をコートす
る。エネルギをもったイオンが上述したようにターゲッ
ト306に環状溝313を侵食し、この局在化した侵食はスパ
ッタされた原子の分布を不均一なものとする。
【0027】図6は、従来のVersamag(商標)
スパッタリング源314の略示図を示す。このスパッタリ
ング源314はバリアン・アソシエイツ・インコーポレイ
テッドより市販されている。図4に関連して説明したよ
うに、スパッタリング源314が真空チェンバ(図示せ
ず)内に配置され、不活性ガスがチェンバ内に導入され
る。
【0028】スパッタリング源314は矢印Aにより示さ
れているように軸線320のまわりにシャフト323を回転さ
せるモータ316を含む。磁石支持シャフト319がシャフト
323から垂直に伸張し、そこに取り付けられた磁石組立
体321を支持している。従って、石組立体321の中心軸線
324は軸線320から距離Rだけ離れている。
【0029】磁石組立体321は、円の上に配列された図
5のものに似た磁石の配列を含み、磁力線Bにより制限
された円形で環状の放電315が動作中に形成される。
【0030】ターゲット(カソード)317はディスクの
形をし、負の高電圧源(図示せず)に接続されている。
真空チェンバ(図示せず)に取り付けられたプラズマシ
ールド322は接地されゼロ電位になり、アノードとして
機能する。ターゲット317は受け板318に接着されてい
る。ハウジング326に取り付けられている受け板318はタ
ーゲット317を支持している。ハウジング326は受け板31
8と一緒になってターゲットを冷却するための水槽を保
持する水密なチェンバ328を形成する。
【0031】ウェーハWは真空チェンバに取り付けられ
たウェーハ支持体(図示せず)により支持され、ウェー
ハWのコートされるべき上面Waがターゲット317の下
で、かつ平行になっている。
【0032】動作中、モータ316がシャフト323を回転さ
せ、全磁石組立体321が軸線320のまわりを回転する。こ
の回転によりターゲット317に生じた浸食パターンは単
純な溝よりも複雑になる。図7(図6と垂直方向に整合
している)は、一定の速度で何度も軸線320のまわりで
磁石組立体321を回転させることにより生じたターゲッ
ト317の浸食の深さのプロフィールが示されたターゲッ
ト317の部分断面(ただし、垂直方向に誇張されてい
る)を示す。一点鎖線327は軸線324の経路を示す。放電
315が図7に示されている。もちろん、軸線324に関する
放電315は軸線320のまわりを回転する。図7に示されて
いるように、ターゲット317の浸食は環状の放電315が回
転するとき一定ではない。
【0033】本発明の理論的根拠は図7に示す浸食プロ
フィールが一様でない理由をまず考慮することによりよ
り理解され得るであろう。図6に示す磁石組立体321は
図5に示すように円に沿って配置された磁石308をもつ
ことで、生じる円形の放電315は、ターゲット317に近接
した放電領域330で一様な分布(実際の強度の分布は以
下に記載するように、他の分布をもってもよい)の強度
をもつと仮定できる。
【0034】磁石アレー321が固定して保持されるな
ら、ターゲット317の浸食プロフィールは図9と整合し
た図10に示された形状をもつと仮定できる。すなわち、
浸食に深さは環状の領域330の幅全体にわたって一定で
ある。もちろん、浸食の実際の深さは放電の強度および
放電がターゲット全体に維持されている時間の長さに依
存する。
【0035】磁石アレーが回転の軸線320(軸線320は図
9において紙面に対して垂直である)に関して一定の角
速度で回転するとき、ターゲット317の侵食表面上の点
r(この点はターゲット317上の放電領域330における完
全な回転毎により生じるターゲットの中心から直線でR
の距離の地点)における浸食量(E(R)で示す)は、点
rを通って回転する領域330での弧の全長、すなわち回
転の軸線から距離Rにおける弧の全長に正比例する。図
9において、一つの弧の部分、Arc(R1)は各回転の間
点r1を通って回転する。二つの弧の部分、Arc
1(R2)、およびArc2(R2)は各回転の間点r2を通っ
て回転する。一つの弧の部分、Arc(R3)は点r 3を通
って回転する。原点から距離Rにおける弧の部分の全長
はΣL(Arc(R))と示される。ここでL(Arc(R))
はArc(R)の長さである。したがって、E(R)はΣL
(Arc(R))に正比例する。
【0036】一方、回転の軸線から距離Rにおける点を
通って回転する単位長さ当たりの弧が要する時間はRの
逆数で変化するので、侵食E(R)はRに反比例する。
【0037】したがって、以下の式1となる。
【数1】 1 ここで、kは放電強度および他の因子に依存する比例定
数である。
【0038】図8において、図9に示す磁石アレー321
が回転するため浸食の形は、弧の長さを測定することに
より、式1を使用することにより(ここでk=1と設定
した)、図にされている。図9に示す個々の弧の長さが
自在定規により測定され図8に示す。
【0039】図9の固定浸食パターンに対して使用した
近似にもかかわらず、図8の予測した平均侵食パターン
は測定値に近いものとなっている。固定浸食パターンが
狭ければ狭いほど、近似はより良くなり、回転により得
られる結果は固定浸食プロフィールの正確な形に依存し
なくなる。
【0040】式1が第1近似として、総和が一回転に対
する弧の長さにわたって取られようとも、あるいは総和
がN回転に対する弧の長さにわたって取られようとも妥
当であると仮定する。言い換えると、N回転に対する浸
食の深さは式2および式3により与えられる。
【数2】 2 ここで、総和はN回転に対する弧の長さについて取って
いる。
【数3】 3 ここで、総和は一回転に対する弧の長さについて取って
いる。
【0041】この重ね合わせの原理より、二つの浸食プ
ロフィールは一方が他方のスカラー積となるならば同等
である。
【0042】第1近似では、定数k(これは中でも放電
の強度に比例する)が、たとえば因子2だけ増加するな
らば、回転数を因子2だけ減少させることで全深さが同
じ浸食が得られる。
【0043】第1近似として、式1が、総和が一回転ま
たはそれ以上の回転にわたってとられようとも妥当なも
のであるとの仮定は、図8に示す予測された浸食パター
ンに近接したものとなった、実験的に測定されたパター
ン(Joseph Co とJohn Helmerによるガーテックスパッ
タリング源の浸食モデル(バリアンリサーチセンター)
1985年9月)を参照)により実証された。
【0044】したがって、環状領域に均一な浸食を形成
するために、米国特許出願第355,713号のように解析的
に進め以下の式4を満たす浸食経路を見い出した。 E(R)=kΣL(Arc(R))/R=K、 4 ここでKは任意の定数であり、経路の幅が一定wである
という付加的な性質をもつ。
【0045】図11は、式が極座標でR=R(θ)により
表される中央線をもつ経路の要素Pを示す。経路の幅w
が一定とする。曲線R=R(θ)と点(θ、R(θ))
での弧部分Arc(R)との間の鋭角をαとする。その弧部
分Arc(R)は経路部分Pの外端から経路部分の内端へと
伸びている。
【0046】 E(R)=kL/R=K、 5 とする。ここでL=L(Arc(R))で、k、Kは定数で
ある。k1=K/kとして、 L/R=k1 6 図11から分かるように、tanα≒tanα′≒w/dである
からtanα≒w/√(L2−w2)となる。
【0047】この近似は経路幅wに対して良いもので、 tanα=w/√(L2−w2) 7 とおく。一方、図11から tanα≒ΔR/RΔθ ということができる。
【0048】曲線R=R(θ)が点(θ、R(θ))で
微分可能であると、
【数8】 8 または
【数9】 9 となる。
【0049】式7および9から
【数10】 10 式6からL=k1Rを代入すると、
【数11】 11 または
【数12】 12 を得る。
【0050】 R0=w/k1 13 を定義する。R<w/k1のとき、√〔{(k1/w)
R}2−1〕は虚数となるから、R0は半径Rの最小値で
ある。実際上、R0は、k1が任意であるから設計上任意
に選択することができる。
【0051】 r=R/R0 14 を定義すると、 dr=dR/R0 15 となる。このとき、式12は
【数16】 16 となる。これは、
【数17】 17 または、
【数18】 18 という既知の解をもつ微分方程式である。ここでCは積
分定数である。
【0052】方程式17は方程式18の正規化形と呼ばれ、
方程式18は方程式17の正規化形と呼ばれる。
【0053】式17は、正のrに対し、r≧1、すなわち
R=R0のとき実の解をもつことを示す。C=0を選ぶ
と、r=1、すなわちR=R0のとき、θ=0である。
このようなCの選択に対し、θ=0のとき、R、R0
最小値が生じる。
【0054】図12は、C=0のときの式17すなわち式19
【数19】 により定義されるθとr=R/R0との関係を示す。
【0055】経路の中央線が螺旋となって外に向かって
いることに注意することが重要であり、故に、式5、E
(R)=kL/R=Kを満たし、どの点でも微分可能な
一定の幅wをもつ閉じたループ経路を構成することが不
可能である。
【0056】しかし、対称性を利用し、限定され数の点
(また当該点の近傍で均一でない幅の経路がある)の微
分可能性の条件を緩和することにより、等しい長さおよ
び幅の磁石の中央線が、経路の中心を定義する線上に配
置されるとき、実際上環状領域内に均一な浸食を産する
閉ループを構成でき、均一な幅の浸食経路(微分可能性
のない点を除く)を形成する。磁力線(図1および図4
に示す)がターゲットの表面と平行であるところでター
ゲット上の曲線に沿って、ターゲットに最大の浸食が生
じる。これは磁気手段の中央線であると定義される。こ
れはまたB=で示されるターゲットの表面に対して平行
な磁場の大きさが最大である線をも示す。この中央線は
式19により定義される曲線と一致する。たとえば、図12
に示す曲線の上半分Aは0≦θ≦πで式19により定義さ
れる。その曲線の下半分Bは、極軸に関して上半分の鏡
像を取ることにより得られる。最終的な閉曲線は、2つ
の点(0,1)、(π,r(π))で微分できない。
【0057】他の閉ループ経路(図示せず)がθ0≦θ
≦θ0+πで、θ0>0が任意の角度で式19により定義さ
れる曲線のいずれかの180°部分を取ることにより、線
θ=θ0に関してこの部分の鏡像をとることにより定義
され得る。
【0058】図14は、上部曲線Aの大部分を中心として
一定の幅wをもつ部分P1と下部曲線Aの大部分を中心
とした部分P1とから成る経路Pを定義した図13正規化
されていないの拡大図である。注意する点は、一定の幅
をもつ経路を微分不可能な点の近傍N1、N2で定義され
ないことである。しかし、図13に示すように、これらの
点で一点鎖線により経路を閉じる。これら二つの別個の
点の近傍における一様でない経路幅の効果を無視できる
ことを実証した。
【0059】RMINを経路Pの外側エッジE0が極軸(θ
=0)と交差する点であると定義する。RMAXを経路P
の内側エッジE1が負の極軸(θ=π)と交差する点で
あると定義する。RMINとRMAXとの間の如何なる半径R
に対しても{ΣL(Arc(R))}/R=K1を得る。ここ
でK1は定数である。
【0060】図15は図14に示した浸食経路を作り出すた
めの磁石の設計の配置である。
【0061】M1からM14までの永久磁石は磁石を所定
の場所に維持する鉄製の保護器331、333の間に挟まれ、
磁場を磁石にそって均一にに分布させ、かつ磁石の形状
を正確に定義するために機能する。保護器は磁石支持体
に点熔接してもよい。ほかに、磁気手段は保護器331、3
33により定義される形状をもつ一体の磁石であってもよ
い。
【0062】図14に示す曲線A、Bは各磁石の中心を貫
通し、各磁石の中央線Ciが曲線A、Bに垂直である。
保護器の厚さは、それが必要な形状に曲げるのに十分な
程度に柔軟であるように非常に小さいことが都合良い。
鉄製の保護器に対して必要な厚さを調べるために試験が
行われた。永久磁石はいろいろ異なる厚さの保護器の間
に配置された。使用された磁石は3/4″×3/4″×
0.32″の寸法で、エネルギプロダクツが18MGO
のサマリウムコバルトである。多くの場合、二つの磁石
が、各ユニットを形成し、磁石の厚みが0.64″とな
るように用いられる。磁石間の間隔もまた変化させる。
これらの試験から1/16インチの厚さが十分であるこ
とが分かった。
【0063】
【表1】
【0064】図15に示された磁石アレーが軸線Aの回り
に回転させられるとき、図14において破線で示したよう
に少なくともRMINとRMAXとの間の環状領域内に均一な
浸食帯を作る。
【0065】図15に示した磁石アレーは、軸線100につ
いて回転させられるとき、回転の中心に均一な浸食をも
たらさない。
【0066】図2に示された本発明の磁石アレーは、軸
線100について回転させられるとき、回転の中心に均一
な浸食をもたらす。
【0067】図17は図2に示された本発明の磁石アレー
の磁極片の平面図である。図17においてR*はRMINより
も大きい選択された半径である。R*<R≦RMAXである
領域I及びRMAX≦R≦R(π)である領域IVにおいて、
磁石アレーの上半分のセンターラインAが式18で示され
る。ここでC=0である。
【0068】即ち、それは14に示した曲線Aと一致す
る。同様にR>R*に関しては、磁石アレーの下半分の
センターラインは図14に示した曲線Bと一致する。
【0069】領域IIは回転の軸線100に中心を置かれた
円形領域に限定され、W/2の直径を有している(ここ
で、W/2は浸食領域の幅である)。この例において、
Wは磁極片35、36間の距離に等しい。領域IIにおけるセ
ンターライン101は回転軸線のところの出発点を通る直
線部分であり、磁極片35と36の対応する直線部分から当
距離にある。W/2≦R≦R*である領域IIIの上半分の
センターライン103は、領域IIのセンターラインを領域I
の上半分のセンターラインAに接続している。このセン
ターラインは領域I及び領域IIのセンターラインをつな
ぐどのような都合の良いスムーズな弧であってもよい。
磁極片35及び36は次に磁極片間の距離が一定になるよう
に前記スムーズな弧に沿って屈曲する。領域IIの下半分
におけるセンターラインは、極軸に関して対称に示され
る。これは図2における磁石アレーのセンターラインの
限定を完成する。
【0070】領域Iにおいては、 {ΣL(Arc(R))}/R=C1 20 ここでC1は定数である。これより、
【数21】 21 を得る。ここで、K1は領域Iにおける放電の強さに依
存する比例定数である。
【0071】領域IIにおいては、 {ΣL(Arc(R))}/R=C2 22 であり、これより、
【数23】 23 を得る。ここで、K2は領域IIにおける放電の強さに依
存する比例定数である。方程式21と方程式23とを比較す
ると、領域I及びIIで同じである浸食に関して、 K11=K22 24 でなければならない。
【0072】図2及び17において示した実施例におい
て、W=0.64であり、C1=1.4(測定値)である。従っ
て、C2=2π≒6.28 である。
【0073】方程式24のこれらの値の代わりに、これら
の領域における浸食の強さの比が、 K2/K1=1.4/6.28=0.222 25 であり、領域Iにおいては、 {ΣL(Arc(R))}/R=1.4 領域IIにおいては、 {ΣL(Arc(R))}/R=6.28 領域IIIにおいては、{ΣL(Arc(R))}/Rは6.28か
ら1.4に減少する。
【0074】図18の曲線105は、{ΣL(Arc(R))}/
RとRに関するグラフである。
【0075】領域IIIにおいては、E(R)=K3(R){Σ
L(Arc(R))}/Rであり、ここでK3(R)は比例係数
である。領域IIIにおける浸食E(R)を一定に維持する
ために、比例係数は{ΣL(Arc(R))}/Rが減少す
るに従って増加しなければならない。即ち、K3(R)は
{ΣL(Arc(R))}/Rに反比例して変化しなければ
ならない。
【0076】もし領域Iにおける浸食の値が均一にセッ
トされているならば、 K3(R)=1/〔{ΣL(Arc(R))}/R〕 と成る。
【0077】このK3(R)と1/〔{ΣL(Arc(R))}
/R〕との間の反比例の関係は、図18における曲線105
及び108によって示されている。
【0078】点P(R,θ)でのターゲットの表面に平
行なターゲット表面での磁場の成分の大きさは、B
=(R,θ)で示される。点P(R,θi-1)及び点P
(R,θi)で浸食経路境界を横切る浸食経路中の半径R
の弧上の平均磁力は、
【数26】 26 によって示される。ここで、 αi=θi−θi-1 27 である。
【0079】さらに、半径Rでの平均磁力を、
【数28】 28 と定義する。ここでNはこのような全ての弧の数を示
す。
【0080】もし、半径Rの完全な円が浸食経路に含ま
れるなら、
【数29】 29 と定義する。
【0081】要素K3(R)は半径Rでの平均磁力にほぼ
比例する。実際に我々は半径Rでの平均磁力を制御する
ことによってK3(R)の値を制御する。
【0082】図2及び17の実施例に戻ると、K2/K1
0.222(方程式25を参照)であるので、領域IIにおける
磁石が領域Iの磁石の強さのほぼ1/4であるように選
んだ。K3(R)は領域IIIのRが領域Iにおける値から領
域IIにおける値に増加するとともに増加するので(図18
参照)、領域IIIにおける磁石は、領域Iと領域IIの磁
石の強さの中間の強さを持つように選択した。領域I及
び領域IIの大部分でB=の大きさが実質的に一定である
ように、領域I及び領域IIのための磁石をターゲットの
表面の下に選択された距離をもって配置されても良いこ
とが分かるであろう。特に半径Rでの平均磁力が領域I
及び領域IIにおいて実質的に一定であることが分かろ
う。
【0083】このことは動作中、領域I及び領域IIにお
ける半径Rでの放電の平均量が実質的に一定であること
を意味する。
【0084】図20は、本発明に代わる実施例の磁極片10
9及び110の外形の平面図である。ここでも磁極片間の距
離は一定である。領域I及び領域IVの外形は図17に関し
て上記したものと同様である。図20と図17の主な違い
は、センターラインの平坦部分116が回転の中心を通ら
ない、即ち、磁極片によって限定される経路が中心から
外れているということである。
【0085】領域IIIのセンターラインはここでも領域
Iと領域IIをつなぐスムーズな曲線として選ばれてい
る。また、領域IIのための磁石は半径Rでの平均磁力が
領域II内で実質的に一定(Rには依存しない)であるよ
うに選択されるべきである。
【0086】図21は図20の磁極片の外形に関する磁石ア
レー組立体の平面図である。この場合、各磁石Mは一対
の磁石M′、M″から成る。領域Iの各磁石のための一
対の磁石のための各磁石M′、M″は35MGOの同じ磁
力に選ばれている。磁石M0は二つの磁石M0′とM0
とから成り、各々17.5MGOと8.75MGOの磁力を有す
る。
【0087】領域IIIの磁石84は17.5MGOの磁力を有
する磁石85及び86とから成る。領域IIIの磁石89は、各
々26MGOの磁力を有する磁石87及び88とから成る。領
域IIIの残りの磁石は対称的になされている。領域IIに
磁極片は領域IIIの磁石から幾らかの磁力を誘導してい
る。この磁力の移送は領域IIIにわたる平均磁力の変化
を減ずるのに役立つ。
【0088】図22は図20に示した磁極片の外形に代わる
別の磁石組立体である。この実施例では一片の磁石Mが
用いられている。領域Iでは各磁石Mは35MGOの磁力
を有する。領域IIIにおいては、磁石111及び112は領域
Iにおける磁石の磁力のほぼ1/2に消磁されている。
磁石110及び111は回転軸線100からのそれらの距離を調
節できるようになっている。領域I内の平均磁力は磁極
片109、110の幅(0.092インチ)、磁石111と112の磁
力、及び軸線100からの磁石の距離によって決定され
る。
【0089】図23は本発明に用いるのに適した35MGO
の磁力を有する各磁石70の断面(拡大率は正確ではな
い)を示しており、その磁石は例えば磁極片35及び36の
断面を含む図2の磁石Miである。鉄の磁極片35及び36
は0.125インチの厚さを有する。磁石70は0.75インチの
高さと0.95インチの幅(極と極との間)を有する。
【0090】図23はまたターゲット8のスパッタリング
面T上に伸びる磁場(B)のいわゆる「磁束管」の断面
図(拡大率は不正確)を示している。
【0091】スパッタリング面Tと磁石の表面との距離
dは、磁石アレー12を軸線100に沿って直線的に動かす
スライダモータ15によって制御される。図を分かりやす
くするためにターゲット面Tの変化した位置T′及び
T″を破線で示してある。
【0092】概して、ターゲットの表面上のマグネトロ
ン浸食経路は、磁束がターゲットと直交する二つの点P
1とP2との間のターゲットの領域に限定される。言い換
えると、B=がゼロでない二つの点の間の領域に限定さ
れる。浸食領域の外ではB=の値は浸食領域を維持する
働きはしない。ターゲット面に直交する磁束線管の領域
の外ではどこでもB=はゼロにされるであろう。
【0093】図23から分かるように、浸食領域の幅は磁
石と浸食されるターゲット面との間の距離の増加に従っ
て増加する。例えば、ターゲットTが位置T′にあると
きは、マグネトロン浸食経路がP1′とP2′との管の幅
にわたって伸びる。
【0094】図24は、図23の磁石に対するターゲットの
表面に沿ったB=の大きさのグラフであり、距離dが0.5
インチ(曲線A)、0.75インチ(曲線B)及び1インチ
(曲線C)に対するものである。特に、距離が0.5イン
チのものに関する曲線AについてはB=の大きさがほぼ
−2500ガウスの一定値を取ることに注意されたい。従っ
て、B=の大きさがほほ一定であるようなこのような磁
石位置は、図2のように回転の中心が磁極片間の浸食領
域の中間にあるような構成及び回転の中心に関してほぼ
一定のB=場を有することが望ましい構成に適する。
【0095】図25には第2の永久磁石71の断面図が示さ
れており、その磁石の幅及び高さは各々0.64インチ及び
0.75インチである。磁石71は35MGOの磁力を有し、鉄
の磁極片は0.92インチの厚さを有する。
【0096】図26は、磁石面とターゲットの浸食面との
間の距離が0.5インチ、0.75インチ及び1.0インチの場合
にターゲットの表面で交差するB=の大きさを示す曲線
D、E、Fのグラフである。
【0097】磁石71のこの構成では、0.5インチの距離
の場合のB=(曲線D)が図23の対応する曲線よりも中
心でのピークが鋭いことに注意されたい。
【0098】図27は第3の磁石デザインを示している。
磁石72は厚さがほぼ0.5インチの鉄磁極片61と62及び2
つの永久磁石63と64とから成る。その2つの永久磁石は
各々35MGOの磁力を有し、平行かつ逆向きに鉄のエン
ドピース65に取り付けられている。磁石の幅Wmはほぼ
0.95インチである。磁石63及び64の高さは0.75インチで
ある。磁石の幅は0.34インチである。
【0099】図28は磁石72がターゲット面から0.5イン
チ、1インチ及び1.5インチの距離に有るときの、ターゲ
ット面上でのB=の各大きさを示す曲線G、H及びIの
グラフである。曲線Gはピークが鋭く、三角形の断面を
有することが分かる。
【0100】図24、図26及び図28に示した全ての曲線に
ついて、ターゲット面上の浸食経路の幅は曲線の各々が
例えばB=が0であるところの水平軸線と交差する点の
間の距離によって決定される。浸食経路の幅は示した距
離の範囲でdの増加関数であることも分かる。最大磁力
及び平均磁力は示した距離の範囲でdの減少関数であ
る。
【0101】図25及び図27に示した磁石形状は、回転の
中心がB=の大きさが最大となる点から外れており、そ
れによって領域IIにおける平均磁力が実質的に一定であ
るような図20、図21及び図22に示した実施例に最適であ
る。
【0102】上記の全ての実施例において、磁極片間の
距離は一定であるが、浸食領域の幅及び強さは磁石アレ
ーとターゲット表面との間の距離を調整することにより
変えることができる。
【0103】図29は、幅が一定でない磁石構造を用いて
回転の中心(100)に均一な浸食を伸ばすための本発明
のもう一つの実施例の部分略示図である。
【0104】領域Iにおいて磁極片は、R*がRMINに選
ばれていることを除いて、図2及び4で領域Iを示す磁
極片に与えられたものと同じ形状である。図2において
領域Iのために用いられた磁石と同じものが図29の領域
Iに用いられている。領域IIは弧部分で限定されたとが
った領域であり、その弧の端点G、Hは半径RMINの円
が内側磁極片と交差する点として定められている。これ
はパイの形状に例えられる。
【0105】領域IIの形状を有する磁石は既知の粉末冶
金技術によって造られ、均一に磁化されるので、領域II
において平均磁力は一様になる。従って、領域IIにおい
ては、 L(Arc(R))/R=α となる。領域Iにおいては ΣL(Arc(R))/R=C であるが、弧は明らかに半径RMINを有する円上の境界
で等しいので、α=Cである。
【0106】図30はRに対するL(Arc(R))/Rのグラ
フを示し、領域I及び領域IIの双方で一定である。
【0107】図31は本発明のもう一つの実施例であり、
領域IIにおいて磁極片間の距離が一定でないものであ
る。磁石アレーは図29に示した実施例と同じである。領
域IIのための内側磁極片115は回転の中心100の何れかの
側で極軸との交点が調整可能な柔軟性の有る磁極片であ
る。調整は磁極片115を磁極片35にスライド嵌合させる
手段によってなされる。
【0108】もし、
【数30】 30 がRに依存せず一定であるならば、概して、均一な浸食
(E(R)=K)がターゲットの中心に関して2πの角度
を通じて浸食経路の回転の上に得られる。
【0109】それ故、
【数31】 31 が直接Kに比例する。しかし、浸食領域において点P
(R,θi-1)から点P(R,θi)の弧の部分を除いて、B=
(R,θ)はゼロであるので、
【数32】 32 となる。従って、
【数33】 33 ここで、αi=θi−θi-1 である。しかし、
【数34】 34 である。
【0110】それ故、
【数35】 35 となる。一般的な場合、全ての実施例について
【数36】 36 となる。ここで、Cは一定である。
【0111】それ故、平均磁力
【数37】 37 は、均一な浸食のためにΣL(Arc(R))/Rと正反対に
変化する。
【0112】もし、
【数38】 38 がRの区間で増加関数であるならば、浸食E(R)は増
加関数になるであろう。もし、
【数39】 39 がRの区間で減少関数であるならば、浸食E(R)は減
少関数になるであろう。例えば、数39が区間θ≦R≦
R′で一定であるならば、回転の中心に中心があり、
R′の外半径を有するディスク状領域にわたって均一な
浸食が達成されうる。浸食は、区間 R′<R≦R″で
数39を均一に増加させることにより、区間 R′<R≦
R″において均一に増加するようになされ得る。
【0113】変動のない浸食の経路幅はその経路に沿っ
て変化してもよく、それ故ΣArc(R)/Rの値はRと共
に変化してもよい。しかし、もし、数37がΣArc(R)/
Rに反比例して変化するならば、均一は浸食がマグネト
ロンターゲットの中心についての浸食の回転経路上にな
される。
【0114】均一でない場合、予め選択された浸食プロ
ファイルE(R)が与えられるなら、方程式36がみたさ
れるように磁力と変動のない浸食プロファイルを選択す
ることによって、回転上に予め選択された浸食プロファ
イルを作る磁石アレーを構成する。図32は図22に示した
実施例を軸線100に関して回転させたときに作られる浸
食の均一性のグラフである。ほぼ135キロワット時の動
作の後、10インチのターゲットの中心を通る浸食は本質
的に均一(±1.3%)である。425キロワット時の動作の
後、浸食は領域内で約±2インチ減少し、中心で幾分増
加するが、浸食の均一性はまだ平均浸食の±8.7%であ
る。図32に示された2つの曲線は、ターゲットが浸食さ
れるに従ってターゲットの表面までの距離が変化するよ
うに、磁石組立体とターゲット背面との距離を維持させ
ている間に生じるものである。もし組立体がターゲット
の背面までの距離を固定して動作されたならば、浸食の
深さが増すにつれ、浸食はより非均一になり、特に、タ
ーゲットの中心での深さが増すにつれ、非均一になる。
にもかかわらず、これらの寿命がつきるまでの均一性
は、表2に見られるように何千ものウエファをコートす
るのに十分なものである。表2は図1及び22に示された
実施例によりデポジットされたアルミニュームフィルム
についてのフィルム特性に関するものである。
【表2】
【0115】ターゲットの上面と磁石アレーとの距離を
浸食が進む間ほぼ一定に維持するように調節すること
で、長い動作の間、均一性を維持することができる。図
33は図20に示した実施例のためにスパッタチェンバ18
(図1参照)に供給されたミリトル単位のアルゴンガス
の圧力に対するインピーダンスのグラフである。放電の
インピーダンスは示した圧力の全範囲にわたって7キロ
ワット及び5キロワットで低い。これは非常に良いマグ
ネトロン放電の特徴である。特に、マグネトロン放電は
実質的に1ミリトル以下の分圧に維持される。このよう
に、回転の中心付近の値が中心から離れたところの値よ
りも低いような平均磁力を有する本発明の設計は、マグ
ネトロン放電の効果を減じることはない。図34は、コー
トされる基板とターゲットのスパッタ表面との間の距離
の関数としての捕集率のグラフである。捕集率は、キロ
ワット秒毎にデポッジトされたフィルム厚のアルゴンの
単位をもって測定される。表2からは、2.5ミリトルの
圧力下で、ターゲットの直径の18%である5.4cmの基
板距離のソースをもって図1及び20乃至22の実施例を動
作させることにより、素晴らしく均一なフィルム厚、優
秀な捕集率及び非常に良いアルミニュームフィルム特性
が得られることが分かる。図35は本発明の別の実施例で
あり、以下の3つの点を除いて図1に示した実施例と同
じである。(1)ターゲット受け板6及びターゲット8が
何れも基板支持テーブル4から見ると凹面上に形成され
ている。(2)磁石アレーハウジング10が受け板6と一致
するように屈曲している。(3)磁石アレーのための磁極
片が磁石アレーの受け板から伸び、屈曲したハウジング
10に非常に近い磁極片の端部が屈曲したハウジング10に
相似している(図36参照)。アレー中の各磁石の各々が
内側磁極片の相似した端部に近接して配置されている。
屈曲したターゲット8と磁石アレー12の回転動作による
均一な浸食はコートされる基板の表面にスパッタされた
蒸気を集中させるのに役立ち、フィルム捕集率を改善す
る。屈曲したターゲットは、基板の外縁でのスパッタさ
れた蒸気の到達率を増加させることによってフィルム厚
の均一性を改善する。皿形カソードの屈曲は、真空及び
水圧の複合効果により歪みを防ぐ働きがある。このよう
な歪みはターゲットの剥離、漏れ及びターゲットの寿命
を短くする原因となる。磁極片は磁極片の端部をターゲ
ット8に相似するように一致させるために長さが異なっ
ている。磁極片のこのような変更は磁束管に何の影響も
与えない。図36はエッチ装置としての動作に適した本発
明の実施例を示している。図37に示されたエッチ装置20
0は以下の点を除き図1のスパッタ装置と同じである。
即ち、ターゲット8(図1)が移され、基板Wが周辺ウ
エファ固定手段201によってカソード6に固定されてい
ることである。この形態では、シリコンウエファのよう
な基板を絶縁するために、別の電源が電気接続24とアノ
ードの役目をするハウジング部分4に接続されている。
この実施例によってターゲットウエファ即ち基板の均一
なマグネトロン浸食が得られる。図37には本発明の別の
実施例であって、スパッタ又はエッチ或は基板Wを同じ
にスパッタリングし、エッチングするのに適した装置を
示している。スパッタエッチ装置300の線210よりも上の
部分は、図1に示した対応する部分と同じである。スパ
ッタエッチ装置300の線210よりも下の部分は、図36に示
した対応する部分と同じである。この場合は、電気接続
310は交流電源又は負のDC電源に何れかに接続されて
おり、電気接続311は同様に負のDC電源又はAC電源
に接続されている。この実施例ではハウジング2はアー
スされており、アノードとしての役目を果たす。対向す
るカソード8及び4は平行であり、動作中ターゲット8
及びターゲット4上の基板Wの表面からスパッタリング
が現れる。このようにして基板Wは、上部マグネトロン
の動作によるスパッタターゲット8の表面からの追い出
された原子によるスパッタコート及び下部マグネトロン
の動作による基板Wの表面から追い出された原子による
スパッタエッチが同時になされる。図38、39及び40は図
1に示された磁石12のための別の実施例である。図38は
電磁石500の断面図である。図38の磁極片401及び402は
図2の磁極片35及び36と同じ形状である。コイル403は
図2の永久磁石の代わりである。その磁石の強さは磁極
片間の薄い磁気分路405によって調節しうる。孤のよう
な磁気分路の使用により、ターゲット表面でのB=の平
均値が浸食経路の選ばれた領域内で制御されうる。図40
は磁極片の別の実施例を示している。磁極片406及び407
は端部408及び409を有し、それら端部は何れも指定した
領域で指定しただけ磁石の強さを減じる部分分路として
の役目をし、磁束線をターゲットの表面上の浸食領域の
幅に合うように形づける役目をもするような形状に作ら
れている。上記の本発明の実施例は例示であり、限定を
意味するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転マグネトロン装置の1実施例の断
面図である。
【図2】図1の磁石アレー組立体の平面図である。
【図3】図2の磁石アレーによって発生する磁力線の略
示図である。
【図4】平坦な固定マグネトロンを含む従来技術のスパ
ッタリング装置の略示図を示す。
【図5】図4の装置のための磁石アレーの平面図であ
る。
【図6】回転磁石組立体を含む従来技術のスパッタリン
グ装置の略示図である。
【図7】図6に示されたスパッタリング源によって生成
された浸食プロフィールを示す。
【図8】図9に示された磁石アレーの回転により生成さ
れた浸食プロフィールを示す。
【図9】固定の環状磁気形状により生じたターゲット上
の浸食領域を示す。
【図10】図9の磁石組立体が固定されたときにその組立
体によって生じた固定浸食プロフィールを示す。
【図11】一定の幅をもち、経路の中央線の方程式を導出
する関連した量をもつ経路要素を示す。
【図12】方程式(18)の解のグラフである。
【図13】図12に示された曲線の部分を軸線に関して鏡像
を取ることにより図12の曲線から得られた閉ループ曲線
である。
【図14】図13の拡大図であり、閉ループ曲線の上部及び
下部の回りに中心をもつθ=0及びθ=πの比較的小さ
な領域を除いて一定幅をもつ経路を示している。
【図15】環状領域に均一な浸食を生成させるための磁石
アレーの平面図である。
【図16】図15の磁石アレーの側面図を示す。
【図17】図2の磁石アレーの磁極片の平面図である。
【図18】図18及び19は、図17に示した場合のΣArc(R)
/RとK(R)が正反対の関係にあることを示す。
【図20】本発明の別の実施例のための磁極片109及び110
の外形の平面図である。
【図21】図20の磁石アレー組立体の平面図である。
【図22】図20の磁極片の外形の別の磁石組立体を示す。
【図23】磁石の断面と磁束線を示す。
【図24】3つの異なる距離に対する図23の磁石に関する
ターッゲト表面に沿ったB=の大きさのグラフである。
【図25】第2の磁石の断面図である。
【図26】図25の磁石アレーとターッゲトの表面との間の
3つの異なる距離についてのターッゲトの表面上でのB
=のグラフである。
【図27】第3の磁石の断面を示す。
【図28】図27の磁石についてのターッゲトの表面に沿っ
たB=の大きさを示すもので、磁石とターッゲトとの間
の3つの異なった距離の関数としてのものである。
【図29】幅が一定でない磁石を用いるかいたんの中心へ
浸食を伸ばすための本発明の実施例の部分略示図であ
る。
【図30】図29の実施例についてのL(Arc(R))/RとR
の関係を示す。
【図31】図29と同じ実施例を示し、位置調節可能な磁極
片を有する。
【図32】図22に示された実施例を軸線100の回りに回転
したときに得られる浸食に均一性のグラフである。
【図33】図20の実施例についてのミリトルの圧力に対す
るインピーダンスのグラフである。
【図34】距離の関数としての捕集率のグラフである。
【図35】凹面カソードを有する本発明の実施例である。
【図36】エッチ装置としての動作に適する本発明の実施
例である。
【図37】基板を同時にスパッタリングし、エッチングす
るための本発明の実施例である。
【図38】、
【図39】、
【図40】図1の磁石アレー12に代わる別の実施例であ
る。
【符号の説明】
6 受け板 8 ターゲット 12 磁石アレー組立体 18 チェンバ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転マグネトロン装置の1実施例の断
面図である。
【図2】図1の磁石アレー組立体の平面図である。
【図3】図2の磁石アレーによって発生する磁力線の略
示図である。
【図4】平坦な固定マグネトロンを含む従来技術のスパ
ッタリング装置の略示図を示す。
【図5】図4の装置のための磁石アレーの平面図であ
る。
【図6】回転磁石組立体を含む従来技術のスパッタリン
グ装置の略示図である。
【図7】図6に示されたスパッタリング源によって生成
された浸食プロフィールを示す。
【図8】図9に示された磁石アレーの回転により生成さ
れた浸食プロフィールを示す。
【図9】固定の環状磁気形状により生じたターゲット上
の浸食領域を示す。
【図10】図9の磁石組立体が固定されたときにその組
立体によって生じた固定浸食プロフィールを示す。
【図11】一定の幅をもち、経路の中央線の方程式を導
出する関連した量をもつ経路要素を示す。
【図12】方程式(18)の解のグラフである。
【図13】図12に示された曲線の部分を軸線に関して
鏡像を取ることにより図12の曲線から得られた閉ルー
プ曲線である。
【図14】図13の拡大図であり、閉ループ曲線の上部
及び下部の回りに中心をもつθ=0及びθ=πの比較的
小さな領域を除いて一定幅をもつ経路を示している。
【図15】環状領域に均一な浸食を生成させるための磁
石アレーの平面図である。
【図16】図15の磁石アレーの側面図を示す。
【図17】図2の磁石アレーの磁極片の平面図である。
【図18】図17に示した場合のΣArc(R)/Rと
K(R)が正反対の関係にあることを示す。
【図19】図17に示した場合のΣArc(R)/Rと
K(R)が正反対の関係にあることを示す。
【図20】本発明の別の実施例のための磁極片109及
び110の外形の平面図である。
【図21】図20の磁石アレー組立体の平面図である。
【図22】図20の磁極片の外形の別の磁石組立体を示
す。
【図23】磁石の断面と磁束線を示す。
【図24】3つの異なる距離に対する図23の磁石に関
するターッゲト表面に沿ったBの大きさのグラフであ
る。
【図25】第2の磁石の断面図である。
【図26】図25の磁石アレーとターッゲトの表面との
間の3つの異なる距離についてのターッゲトの表面上で
のBのグラフである。
【図27】第3の磁石の断面を示す。
【図28】図27の磁石についてのターッゲトの表面に
沿ったBの大きさを示すもので、磁石とターッゲトと
の間の3つの異なった距離の関数としてのものである。
【図29】幅が一定でない磁石を用いるかいたんの中心
へ浸食を伸ばすための本発明の実施例の部分略示図であ
る。
【図30】図29の実施例についてのL(Arc
(R))/RとRの関係を示す。
【図31】図29と同じ実施例を示し、位置調節可能な
磁極片を有する。
【図32】図22に示された実施例を軸線100の回り
に回転したときに得られる浸食に均一性のグラフであ
る。
【図33】図20の実施例についてのミリトルの圧力に
対するインピーダンスのグラフである。
【図34】距離の関数としての捕集率のグラフである。
【図35】凹面カソードを有する本発明の実施例であ
る。
【図36】エッチ装置としての動作に適する本発明の実
施例である。
【図37】基板を同時にスパッタリングし、エッチング
するための本発明の実施例である。
【図38】図1の磁石アレー12に代わる別の実施例で
ある。
【図39】図1の磁石アレー12に代わる別の実施例で
ある。
【図40】図1の磁石アレー12に代わる別の実施例で
ある。
【符号の説明】 6 受け板 8 ターゲット 12 磁石アレー組立体 18 チェンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨン・シー・ヘルマー アメリカ合衆国カリフオルニア州メンロ・ パーク、サウス・バルサミナ・ウエイ260 (72)発明者 ロバート・エル・アンダーソン アメリカ合衆国カリフオルニア州パロ・ア ルト、エマーソン3169 (72)発明者 ヤング・ホーン・パーク アメリカ合衆国カリフオルニア州サン・ラ モン、ボリヴアー815 (72)発明者 ロナルド・アール・コクラン アメリカ合衆国カリフオルニア州マウンテ ン・ヴユー、ウエスト・ミドルフイール ド、ナンバー23,2040 (72)発明者 ヴアンス・エバー・ホフマン・ジユニア アメリカ合衆国カリフオルニア州ロス・ア ルトス、ルークス295

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロンスパッタ装置であって、 a) 真空チェンバ、 b) 一つのアノードを有する第1のマグネトロン構造
    体、 c) 前記真空チェンバ内の前面と、背面とを有するカソ
    ード、 d) 前記前面に閉じたロープ浸食経路を限定する磁場を
    発生させるために前記背面の後方に配設された磁石手
    段、ならびに e) 前記磁石手段を前記表面に垂直な軸線であって、点
    Pで前記浸食経路を通る軸線に関して回転させるための
    手段、 とから成る装置。
  2. 【請求項2】 前記前面が平坦であり、前記磁石手段の
    回転が前記前面の円形浸食領域を掃引する請求項1のマ
    グネトロン装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石手段が第1の磁極片と第2の磁
    極片とから成り、前記第1の磁極片が前記第2の磁極片
    と反対の極性を有し、前記回転の軸線が前記第1の磁極
    片と前記第2の磁極片との間を通る請求項1のマグネト
    ロン装置。
  4. 【請求項4】 前記磁石手段は、前記浸食経路が点Pに
    中心がある半径R1の円形領域を含み、数(37)で示され
    た半径Rでの前記磁場の平均磁力がR≦R1に対して実
    質的に一定であるように形作られている請求項2のマグ
    ネトロン装置。
  5. 【請求項5】 前記円形領域内で前記磁場の平行成分が
    実質的に一定である請求項4のマグネトロン装置。
  6. 【請求項6】 前記磁石手段は、ゼロよりも大きい数R
    1及びR2があり、半径Rの前記磁場の平均磁力がR1
    R≦R2(Rは前記点Pからの距離)に対して実質的に
    一定値をとるように形作られている請求項2のマグネト
    ロン装置。
  7. 【請求項7】 前記磁石手段は、数(37)で示された半径
    Rでの前記磁場の平均磁力が一定ではなく、{ΣL(Arc
    (R))}/Rに反比例して変化するようなゼロより大き
    い数R1及びR2をもつように形作られている請求項2の
    マグネトロン装置。
  8. 【請求項8】 前記磁石手段が磁極片から成り、前記軸
    線が前記磁極片の一つを通る請求項1のマグネトロン装
    置。
  9. 【請求項9】 前記磁石手段は、前記点Pが前記経路の
    境界を通り、半径Rでの前記磁場の平均磁力が0≦R≦
    1(Rは前記点からの距離)に対して実質的に一定値
    をとるような数R1を持つように形作られている請求項
    1のマグネトロン装置。
  10. 【請求項10】 前記経路の境界が点Pの隣でV形の形状
    をしている請求項9のマグネトロン装置。
  11. 【請求項11】 前記磁石手段が前記点Pの近くに調節可
    能な磁極片を有する請求項1のマグネトロン装置。
  12. 【請求項12】 更に、前記磁石手段と前記前面との間の
    距離を制御するための手段を含む請求項1のマグネトロ
    ン装置。
  13. 【請求項13】 前記前面が皿形である請求項1のマグネ
    トロン装置。
  14. 【請求項14】 前記磁石手段の一部が前記皿形表面の部
    分と一致するように形成された磁極片から成る請求項13
    のマグネトロン装置。
  15. 【請求項15】 前記カソードの前記前面が、ウエファを
    支持するのに適しており、前記浸食経路が前記ウエファ
    のスパッタエッチングのために前記ウエファの表面を通
    る請求項1のマグネトロン装置。
  16. 【請求項16】 更に、前記第1マグネトロン構造物と対
    向するように置かれた第2マグネトロン構造物を含む請
    求項1のマグネトロン装置。
  17. 【請求項17】 前記磁石手段は、ゼロよりも大きい数R
    1及びR2があり、半径R及び{ΣL(Arc(R))}/Rで
    の前記磁場の平均磁力数(37)がR1≦R≦R2のRととも
    に浸食プロファイルE(R)に従って変化するように形作
    られている請求項2のマグネトロン装置。
JP2382291A 1990-01-26 1991-01-25 選択された浸食のための回転スパツタリング装置 Pending JPH0525626A (ja)

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