JPH05256074A - スクリーン巻取装置 - Google Patents
スクリーン巻取装置Info
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- JPH05256074A JPH05256074A JP8782292A JP8782292A JPH05256074A JP H05256074 A JPH05256074 A JP H05256074A JP 8782292 A JP8782292 A JP 8782292A JP 8782292 A JP8782292 A JP 8782292A JP H05256074 A JPH05256074 A JP H05256074A
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- JP
- Japan
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- screen
- winding
- shaft
- pulley
- spring
- Prior art date
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- Pending
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- Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スクリーン巻取装置における操作性を改善
し、片手による操作紐5の1回の引き下げで、従って1
mまたはそれに満たない程度の操作紐のストロークで、
ロールスクリーン3が全開状態から全閉状態に、あるい
は全閉状態から全開状態に開閉できるようにする。 【構成】 ロールスクリーン3の巻取軸2にプーリー4
を連結し、このプーリーに操作紐5を巻き掛け、該操作
紐の引き下げによる巻取軸2の正または逆回転により、
該軸に巻いたロールスクリーンの繰り出しまたは巻き取
りを可能にする。このようなスクリーンの巻取装置にお
いて、ロールスクリーン3の巻取軸2の巻き取り径に対
し、プーリー4における操作紐5の巻き掛け径を小さく
設定し、操作者の片手による操作紐の1回の引き下ろし
操作でロールスクリーンの全開閉のストロークに必要な
巻取軸の回転量が得られるようにする。操作紐における
プーリー巻き掛け部分を除く垂下部分の長さは、少なく
ともロールスクリーンの開閉に必要なストロークの2倍
に設定する必要がある。
し、片手による操作紐5の1回の引き下げで、従って1
mまたはそれに満たない程度の操作紐のストロークで、
ロールスクリーン3が全開状態から全閉状態に、あるい
は全閉状態から全開状態に開閉できるようにする。 【構成】 ロールスクリーン3の巻取軸2にプーリー4
を連結し、このプーリーに操作紐5を巻き掛け、該操作
紐の引き下げによる巻取軸2の正または逆回転により、
該軸に巻いたロールスクリーンの繰り出しまたは巻き取
りを可能にする。このようなスクリーンの巻取装置にお
いて、ロールスクリーン3の巻取軸2の巻き取り径に対
し、プーリー4における操作紐5の巻き掛け径を小さく
設定し、操作者の片手による操作紐の1回の引き下ろし
操作でロールスクリーンの全開閉のストロークに必要な
巻取軸の回転量が得られるようにする。操作紐における
プーリー巻き掛け部分を除く垂下部分の長さは、少なく
ともロールスクリーンの開閉に必要なストロークの2倍
に設定する必要がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防虫用のロール網戸、
遮光用スクリーン、断熱用スクリーン等として建物開口
部に設置するのに有効なロールスクリーンの巻取装置に
関するものである。
遮光用スクリーン、断熱用スクリーン等として建物開口
部に設置するのに有効なロールスクリーンの巻取装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】窓や出入口のような建物開口部の上方に
設置するロールスクリーンの巻取軸の一端にプーリーを
連結し、このプーリーに巻き掛けた操作紐やチェーンを
手で引くことによりプーリーを回転させて、ロールスク
リーンを巻き上げるようにしたロールスクリーンの巻取
装置は、例えば実開平1−157892号公報等に開示
されているように、従来から周知である。
設置するロールスクリーンの巻取軸の一端にプーリーを
連結し、このプーリーに巻き掛けた操作紐やチェーンを
手で引くことによりプーリーを回転させて、ロールスク
リーンを巻き上げるようにしたロールスクリーンの巻取
装置は、例えば実開平1−157892号公報等に開示
されているように、従来から周知である。
【0003】このようなスクリーン巻取装置において
は、スクリーンの巻取り長さが1mを超えるものが多
く、建物の出入口などでは通常1.8mあるいはそれ以
上にもなる。一方、一般家庭等におけるこの種のロール
スクリーンの使用者が、スクリーンの巻き上げまたは引
き下ろしのために手を上にあげて、プーリーに巻き掛け
た操作紐の一部を持ち、その手をそのまま下に降ろして
操作紐を引く場合に、操作紐のストロークが1mまたは
それに満たない程度の長さであれば、片手による1回の
引き下げ操作だけで、姿勢を崩すことなく、楽に操作紐
を引くことができる。しかしながら、操作紐のストロー
クがそれ以上になると、片手による複数回の引き下げ操
作、あるいは両手による交互の引き下げ操作が必要にな
り、操作性が著しく低下する。上記従来のスクリーン巻
取装置においては、ロールスクリーンの巻き取り長さに
対し、このような操作性を考慮して操作紐のストローク
を適切に設定する、という配慮がなされていない。さら
に、そのような操作紐のストロークを適切に設定しよう
とすると、大きな操作力を必要とするなどの諸問題が生
じるが、当然のことながらそれらについても配慮しなけ
れば実用性を高めることができない。
は、スクリーンの巻取り長さが1mを超えるものが多
く、建物の出入口などでは通常1.8mあるいはそれ以
上にもなる。一方、一般家庭等におけるこの種のロール
スクリーンの使用者が、スクリーンの巻き上げまたは引
き下ろしのために手を上にあげて、プーリーに巻き掛け
た操作紐の一部を持ち、その手をそのまま下に降ろして
操作紐を引く場合に、操作紐のストロークが1mまたは
それに満たない程度の長さであれば、片手による1回の
引き下げ操作だけで、姿勢を崩すことなく、楽に操作紐
を引くことができる。しかしながら、操作紐のストロー
クがそれ以上になると、片手による複数回の引き下げ操
作、あるいは両手による交互の引き下げ操作が必要にな
り、操作性が著しく低下する。上記従来のスクリーン巻
取装置においては、ロールスクリーンの巻き取り長さに
対し、このような操作性を考慮して操作紐のストローク
を適切に設定する、という配慮がなされていない。さら
に、そのような操作紐のストロークを適切に設定しよう
とすると、大きな操作力を必要とするなどの諸問題が生
じるが、当然のことながらそれらについても配慮しなけ
れば実用性を高めることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、スクリーン巻取装置における操作性を改善し、片手
による操作紐の1回の引き下げで、従って1mまたはそ
れに満たない程度の操作紐のストロークで、ロールスク
リーンが全開状態から全閉状態に、あるいは全閉状態か
ら全開状態に開閉できるようにしたスクリーン巻取装置
を提供することにある。
は、スクリーン巻取装置における操作性を改善し、片手
による操作紐の1回の引き下げで、従って1mまたはそ
れに満たない程度の操作紐のストロークで、ロールスク
リーンが全開状態から全閉状態に、あるいは全閉状態か
ら全開状態に開閉できるようにしたスクリーン巻取装置
を提供することにある。
【0005】このような課題を解決するため、本発明に
おいては、以下に詳述するように、プーリーの回転を増
速して巻取軸に伝達するという手段を採用するが、その
場合に問題となるのは、ロールスクリーンの巻き上げの
ための操作紐の引き下ろし操作に非常に大きな力が必要
になることである。本発明の他の技術的課題は、プーリ
ーの回転を巻取軸に伝達するに際し、スクリーンの引き
下ろしのための操作力が非常に小さくて済むことから、
スプリングを利用して、巻き上げ側と引き下ろし側の操
作力を均衡させ、しかもその操作力の調整を外部から容
易に実施可能にしたスクリーン巻取装置を提供すること
にある。
おいては、以下に詳述するように、プーリーの回転を増
速して巻取軸に伝達するという手段を採用するが、その
場合に問題となるのは、ロールスクリーンの巻き上げの
ための操作紐の引き下ろし操作に非常に大きな力が必要
になることである。本発明の他の技術的課題は、プーリ
ーの回転を巻取軸に伝達するに際し、スクリーンの引き
下ろしのための操作力が非常に小さくて済むことから、
スプリングを利用して、巻き上げ側と引き下ろし側の操
作力を均衡させ、しかもその操作力の調整を外部から容
易に実施可能にしたスクリーン巻取装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のスクリーン巻取装置は、建物開口部等の上
部に回転自在に支持させるロールスクリーンの巻取軸
に、該巻取軸を回転させるプーリーを連結し、このプー
リーに、それを回転させるための操作紐を巻き掛け、該
操作紐の引き下げによる巻取軸の正または逆回転によ
り、該軸に巻いたロールスクリーンの繰り出しまたは巻
き取りを可能にした装置において、操作者の片手による
操作紐の1回の引き下ろし操作でロールスクリーンの全
開閉のストロークに必要な巻取軸の回転量が得られるよ
うに、ロールスクリーンの巻取軸の巻き取り径に対し、
上記プーリーにおける操作紐の巻き掛け径を小さく設定
し、上記操作紐におけるプーリー巻き掛け部分を除く垂
下部分の長さを、少なくともロールスクリーンの開閉に
必要なストロークの2倍に設定することによって構成さ
れる。
め、本発明のスクリーン巻取装置は、建物開口部等の上
部に回転自在に支持させるロールスクリーンの巻取軸
に、該巻取軸を回転させるプーリーを連結し、このプー
リーに、それを回転させるための操作紐を巻き掛け、該
操作紐の引き下げによる巻取軸の正または逆回転によ
り、該軸に巻いたロールスクリーンの繰り出しまたは巻
き取りを可能にした装置において、操作者の片手による
操作紐の1回の引き下ろし操作でロールスクリーンの全
開閉のストロークに必要な巻取軸の回転量が得られるよ
うに、ロールスクリーンの巻取軸の巻き取り径に対し、
上記プーリーにおける操作紐の巻き掛け径を小さく設定
し、上記操作紐におけるプーリー巻き掛け部分を除く垂
下部分の長さを、少なくともロールスクリーンの開閉に
必要なストロークの2倍に設定することによって構成さ
れる。
【0007】上記スクリーン巻取装置においては、スク
リーンの巻取軸内に、スクリーンの巻き取り方向に回転
力を付与してロールスクリーンの繰り出し及び巻き取り
時における操作紐の操作力を均衡させるためのスプリン
グを収容し、さらに、操作紐によるプーリーの回転力は
巻取軸に伝達するが、巻取軸内の操作力均衡用のスプリ
ングの付勢力により巻取軸が回転するのを防止するクラ
ッチ機構を、上記プーリーと巻取軸との間に介装するこ
とができる。
リーンの巻取軸内に、スクリーンの巻き取り方向に回転
力を付与してロールスクリーンの繰り出し及び巻き取り
時における操作紐の操作力を均衡させるためのスプリン
グを収容し、さらに、操作紐によるプーリーの回転力は
巻取軸に伝達するが、巻取軸内の操作力均衡用のスプリ
ングの付勢力により巻取軸が回転するのを防止するクラ
ッチ機構を、上記プーリーと巻取軸との間に介装するこ
とができる。
【0008】また、ロールスクリーンの繰り出し及び巻
き取り時における操作力を均衡させるためのスプリング
の付勢力を調整する調整軸を外部に露出させ、それを外
部から調整可能にし、さらに、調整軸の回転によるスプ
リングの付勢力の調整のための回転力は該スプリングに
伝達するが、該スプリングの付勢力が調整軸側に伝達す
るのを防止するクラッチ機構を、上記スプリングと調整
軸との間に介装することができる。
き取り時における操作力を均衡させるためのスプリング
の付勢力を調整する調整軸を外部に露出させ、それを外
部から調整可能にし、さらに、調整軸の回転によるスプ
リングの付勢力の調整のための回転力は該スプリングに
伝達するが、該スプリングの付勢力が調整軸側に伝達す
るのを防止するクラッチ機構を、上記スプリングと調整
軸との間に介装することができる。
【0009】
【作用】ロールスクリーンの巻取軸の巻き取り径に対
し、プーリーにおける操作紐の巻き掛け径を小さくし
て、操作紐よりもロールスクリーンの繰り出しまたは巻
き取りの速度を高め、また操作紐におけるプーリーへの
巻き掛け部分を除く垂下部分の長さを、少なくともロー
ルスクリーンの開閉に必要なストロークの2倍に設定
し、片手による操作紐の1回の引き下ろし操作でロール
スクリーンの全開または全閉に必要な巻取軸の回転量が
得られるようにしているので、片手で1回だけ引き下ろ
すという極めて簡単且つ容易な操作でロールスクリーン
の開閉を行うことが可能になる。
し、プーリーにおける操作紐の巻き掛け径を小さくし
て、操作紐よりもロールスクリーンの繰り出しまたは巻
き取りの速度を高め、また操作紐におけるプーリーへの
巻き掛け部分を除く垂下部分の長さを、少なくともロー
ルスクリーンの開閉に必要なストロークの2倍に設定
し、片手による操作紐の1回の引き下ろし操作でロール
スクリーンの全開または全閉に必要な巻取軸の回転量が
得られるようにしているので、片手で1回だけ引き下ろ
すという極めて簡単且つ容易な操作でロールスクリーン
の開閉を行うことが可能になる。
【0010】また、上述のように操作を容易化するた
め、スクリーンの巻取軸の巻き取り径に対し、プーリー
における操作紐の巻き掛け径を小さくすると、スクリー
ンの繰り出し時に比して巻き上げ時における操作紐の引
き下ろし操作に大きな操作力が必要になる。しかるに、
前述したように、スクリーンの巻取軸内に操作力均衡用
のスプリングを収容し、スクリーンの巻き取り方向に回
転力を付与しておくと、ロールスクリーンの繰り出し及
び巻き取り時における操作力を均衡させることができ
る。
め、スクリーンの巻取軸の巻き取り径に対し、プーリー
における操作紐の巻き掛け径を小さくすると、スクリー
ンの繰り出し時に比して巻き上げ時における操作紐の引
き下ろし操作に大きな操作力が必要になる。しかるに、
前述したように、スクリーンの巻取軸内に操作力均衡用
のスプリングを収容し、スクリーンの巻き取り方向に回
転力を付与しておくと、ロールスクリーンの繰り出し及
び巻き取り時における操作力を均衡させることができ
る。
【0011】上記操作力均衡用のスプリングを設ける
と、スプリングの付勢力がある程度大きくなっているよ
うなときに、スクリーンの開閉操作を行わないのに、上
記スプリングの付勢力で巻取軸が回転することもある。
この場合には、プーリーと巻取軸との間に、巻取軸が回
転するのを防止するクラッチ機構を介装することによ
り、操作紐による操作力のみが巻取軸に伝達し、スプリ
ングの付勢力による巻取軸の不測の回転を防止すること
ができる。
と、スプリングの付勢力がある程度大きくなっているよ
うなときに、スクリーンの開閉操作を行わないのに、上
記スプリングの付勢力で巻取軸が回転することもある。
この場合には、プーリーと巻取軸との間に、巻取軸が回
転するのを防止するクラッチ機構を介装することによ
り、操作紐による操作力のみが巻取軸に伝達し、スプリ
ングの付勢力による巻取軸の不測の回転を防止すること
ができる。
【0012】スクリーンの繰り出し及び巻き取り時にお
ける操作力を均衡させるためのスプリングの付勢力は、
ロールスクリーンの設置後に適宜調整する必要がある。
この調整は、外部から調整可能にした調整軸の回転によ
って、簡易に行うことができる。また、スプリングの付
勢力が調整軸側に伝達するのを防止する必要がある場合
には、クラッチ機構を設けて、調整軸の回転によるスプ
リングの付勢力の調整のみを可能とし、逆にスプリング
からの付勢力の伝達を抑止すればよい。
ける操作力を均衡させるためのスプリングの付勢力は、
ロールスクリーンの設置後に適宜調整する必要がある。
この調整は、外部から調整可能にした調整軸の回転によ
って、簡易に行うことができる。また、スプリングの付
勢力が調整軸側に伝達するのを防止する必要がある場合
には、クラッチ機構を設けて、調整軸の回転によるスプ
リングの付勢力の調整のみを可能とし、逆にスプリング
からの付勢力の伝達を抑止すればよい。
【0013】
【実施例】図1ないし図3は、本発明のスクリーン巻取
装置を防虫網戸に適用した場合の実施例を示している。
この防虫網戸は、建物開口部等の上部に取り付けるスク
リーンボックス1を備え、このボックス1内に回転可能
に支持させた巻取軸2には、防虫ネットを構成するロー
ルスクリーン3の一端を取り付けて、該スクリーン3を
その周囲に巻付け、また巻取軸2の一端には該巻取軸を
回転させるプーリー4を連結し、このプーリー4にはそ
れを回転させるための操作紐(ボールチェーン)5を巻
き掛け、該操作紐5の引き下げによる巻取軸2の正また
は逆回転により、該軸に巻いたロールスクリーン3の繰
り出しまたは巻き取りを可能にしている。
装置を防虫網戸に適用した場合の実施例を示している。
この防虫網戸は、建物開口部等の上部に取り付けるスク
リーンボックス1を備え、このボックス1内に回転可能
に支持させた巻取軸2には、防虫ネットを構成するロー
ルスクリーン3の一端を取り付けて、該スクリーン3を
その周囲に巻付け、また巻取軸2の一端には該巻取軸を
回転させるプーリー4を連結し、このプーリー4にはそ
れを回転させるための操作紐(ボールチェーン)5を巻
き掛け、該操作紐5の引き下げによる巻取軸2の正また
は逆回転により、該軸に巻いたロールスクリーン3の繰
り出しまたは巻き取りを可能にしている。
【0014】上記巻取軸2に巻付けたスクリーン3は、
スクリーンボックス1の下部から下方に導出し、その先
端部にはバー6を取付けている。このバー6は、アルミ
ニウム等により形成し、スクリーン3をボックス1から
引き出したときに、スクリーン3に常に適度の緊張力を
与えて、それを建物開口部に張設し得る程度の重量を有
し、その両端は、スクリーン3の張設位置の両側に沿っ
て配設したガイドレール9におけるレール材10の口部
に取り付けたの合成樹脂製の摺動部材11に案内させて
いる。上記ガイドレールのレール材10は、アルミニウ
ムにより形成し、建物開口部におけるガイドレールの取
付面の状態に応じて適宜選択される取付部材12Aまた
は12Bにおける一対の突壁間に圧入して係合できる一
対の脚部10aを有している。従って、取付部材12A
または12Bの選択により、上記ガイドレール9を各種
取付面に取り付けることができるものである。
スクリーンボックス1の下部から下方に導出し、その先
端部にはバー6を取付けている。このバー6は、アルミ
ニウム等により形成し、スクリーン3をボックス1から
引き出したときに、スクリーン3に常に適度の緊張力を
与えて、それを建物開口部に張設し得る程度の重量を有
し、その両端は、スクリーン3の張設位置の両側に沿っ
て配設したガイドレール9におけるレール材10の口部
に取り付けたの合成樹脂製の摺動部材11に案内させて
いる。上記ガイドレールのレール材10は、アルミニウ
ムにより形成し、建物開口部におけるガイドレールの取
付面の状態に応じて適宜選択される取付部材12Aまた
は12Bにおける一対の突壁間に圧入して係合できる一
対の脚部10aを有している。従って、取付部材12A
または12Bの選択により、上記ガイドレール9を各種
取付面に取り付けることができるものである。
【0015】また、上記スクリーン3は、張設時に幅方
向のたるみが生じないようにするため、その左右側端縁
部に沿って係合部材8を取付け、この係合部材8を、左
右のガイドレール9内に設けたインナーレール13に係
合させている。上記係合部材8は、布または合成樹脂製
のテープ8aの一方の側端縁に沿って、インナーレール
13のスリット14の内縁に係合する多数の係合子8b
を設けることにより構成したものであり、そのテープ8
aの他方の側端縁が上記スクリーン3に連結されてい
る。この係合部材8は、スクリーン3と共に巻き取り可
能であることが必要であり、例えば、スライドファスナ
ーの相互に接合されるテープの一方をそのまま利用する
ことができる。
向のたるみが生じないようにするため、その左右側端縁
部に沿って係合部材8を取付け、この係合部材8を、左
右のガイドレール9内に設けたインナーレール13に係
合させている。上記係合部材8は、布または合成樹脂製
のテープ8aの一方の側端縁に沿って、インナーレール
13のスリット14の内縁に係合する多数の係合子8b
を設けることにより構成したものであり、そのテープ8
aの他方の側端縁が上記スクリーン3に連結されてい
る。この係合部材8は、スクリーン3と共に巻き取り可
能であることが必要であり、例えば、スライドファスナ
ーの相互に接合されるテープの一方をそのまま利用する
ことができる。
【0016】上記係合部材8は、その係合子8bを上述
のようにインナーレール13のスリット14の内縁に係
合させ、そのインナーレール13は、左右のガイドレー
ルにおけるレール材10にそれぞれ遊動自在に嵌入して
いるが、このインナーレール13とレール材10の口部
側との間には、多孔質の柔軟な弾性体15を介在させ、
インナーレール13をガイドレール9の内方側に付勢
し、スクリーン3に幅方向の引張り力を作用させること
ができる。
のようにインナーレール13のスリット14の内縁に係
合させ、そのインナーレール13は、左右のガイドレー
ルにおけるレール材10にそれぞれ遊動自在に嵌入して
いるが、このインナーレール13とレール材10の口部
側との間には、多孔質の柔軟な弾性体15を介在させ、
インナーレール13をガイドレール9の内方側に付勢
し、スクリーン3に幅方向の引張り力を作用させること
ができる。
【0017】前記スクリーンボックス1内においてスク
リーン3を巻き取る巻取軸2は、その両端をスクリーン
ボックス1の左右の端板18,19に回転自在に支持さ
せている。この巻取軸2を支持させるため、巻取軸2の
一端には軸支持ドラム20を嵌着固定し、この軸支持ド
ラム20を、スクリーンボックス1の端板19にねじ2
3で固定した固定軸22に回転自在に支持させ、この軸
支持ドラム20と上記固定軸22に回転自在に支持させ
たプーリー4との間にクラッチ機構24を介装してい
る。このクラッチ機構24は、図4及び図5を参照して
後述するように、巻取軸2側の回転はプーリー4に伝え
ないが、操作紐5によるプーリーの回転は巻取軸に伝え
るようにした一方向クラッチとして機能するものであ
る。
リーン3を巻き取る巻取軸2は、その両端をスクリーン
ボックス1の左右の端板18,19に回転自在に支持さ
せている。この巻取軸2を支持させるため、巻取軸2の
一端には軸支持ドラム20を嵌着固定し、この軸支持ド
ラム20を、スクリーンボックス1の端板19にねじ2
3で固定した固定軸22に回転自在に支持させ、この軸
支持ドラム20と上記固定軸22に回転自在に支持させ
たプーリー4との間にクラッチ機構24を介装してい
る。このクラッチ機構24は、図4及び図5を参照して
後述するように、巻取軸2側の回転はプーリー4に伝え
ないが、操作紐5によるプーリーの回転は巻取軸に伝え
るようにした一方向クラッチとして機能するものであ
る。
【0018】上記プーリー4は、操作者の片手による操
作紐5の1回の引き下ろし操作(一般に、1m前後か、
それに満たない長さの引き下ろし)でスクリーン3の全
開閉のストロークに必要な巻取軸2の回転量が得られる
ように、ロールスクリーン3の巻取軸2の巻き取り径に
対し、操作紐5の巻き掛け径を小さく設定している。ま
た、上述のように、操作者の片手による操作紐5の1回
の引き下ろし操作でスクリーン3を全開閉するために
は、上記操作紐5の長さを、それだけの引き下ろしを行
える長さに設定しておく必要がある。従って、エンドレ
スに形成した操作紐5の全体の長さは、プーリー4への
巻き掛けに必要な部分の長さと、少なくともスクリーン
3の開閉に必要なストロークの2倍を越える往復垂下部
分の長さの和になるように設定される。この操作紐5
は、操作者が丁度操作し易い高さでスクリーン3の全開
閉のストロークが得られるようにしておく必要がある。
作紐5の1回の引き下ろし操作(一般に、1m前後か、
それに満たない長さの引き下ろし)でスクリーン3の全
開閉のストロークに必要な巻取軸2の回転量が得られる
ように、ロールスクリーン3の巻取軸2の巻き取り径に
対し、操作紐5の巻き掛け径を小さく設定している。ま
た、上述のように、操作者の片手による操作紐5の1回
の引き下ろし操作でスクリーン3を全開閉するために
は、上記操作紐5の長さを、それだけの引き下ろしを行
える長さに設定しておく必要がある。従って、エンドレ
スに形成した操作紐5の全体の長さは、プーリー4への
巻き掛けに必要な部分の長さと、少なくともスクリーン
3の開閉に必要なストロークの2倍を越える往復垂下部
分の長さの和になるように設定される。この操作紐5
は、操作者が丁度操作し易い高さでスクリーン3の全開
閉のストロークが得られるようにしておく必要がある。
【0019】操作紐5としては、通常、編組紐やボール
チェーンが継ぎ目なしのエンドレスにして用いられる
が、特にエンドレスにする必要はない。即ち、従来のス
クリーン巻取装置のように、操作紐を両手で何回も手繰
ることによりスクリーンの開閉を行う場合には、操作紐
がその全長にわたってプーリーに接する機会を有するた
め、操作紐の途中に連結金具等があると、それがプーリ
ーに接するときに障害となるが、上述したように、操作
者の片手による操作紐5の1回の引き下ろし操作でスク
リーン3を全開閉すると、操作紐5にプーリー4と接し
ない部分が生じ、従って、その部分に操作紐の切断端の
連結金具があってもよく、編組紐やボールチェーンとし
て、切断端を簡単な金具で連結した継ぎ目のある安価な
ものを使用することができる。
チェーンが継ぎ目なしのエンドレスにして用いられる
が、特にエンドレスにする必要はない。即ち、従来のス
クリーン巻取装置のように、操作紐を両手で何回も手繰
ることによりスクリーンの開閉を行う場合には、操作紐
がその全長にわたってプーリーに接する機会を有するた
め、操作紐の途中に連結金具等があると、それがプーリ
ーに接するときに障害となるが、上述したように、操作
者の片手による操作紐5の1回の引き下ろし操作でスク
リーン3を全開閉すると、操作紐5にプーリー4と接し
ない部分が生じ、従って、その部分に操作紐の切断端の
連結金具があってもよく、編組紐やボールチェーンとし
て、切断端を簡単な金具で連結した継ぎ目のある安価な
ものを使用することができる。
【0020】上記スクリーン巻取装置においては、例え
ば、スクリーン3が2m程度の長さを有し、それを1m
程度の操作紐5の引き下ろしによって巻き上げようとす
る場合には、プーリー4の回転を2倍程度増速して巻取
軸2伝えることになる。そのため、スクリーン3の繰り
出し時には大きな操作力を必要としないが、スクリーン
の巻き取り時には比較的大きな操作力を必要とする。こ
の操作力を軽減するため、スクリーン3の巻取軸2内に
は、スクリーン3の巻き取り方向に回転力を付与して、
スクリーンの繰り出し及び巻き取り時における操作力を
均衡させるためのコイルスプリング30を収容し、スク
リーンの巻き取り方向に回転力を付与している。
ば、スクリーン3が2m程度の長さを有し、それを1m
程度の操作紐5の引き下ろしによって巻き上げようとす
る場合には、プーリー4の回転を2倍程度増速して巻取
軸2伝えることになる。そのため、スクリーン3の繰り
出し時には大きな操作力を必要としないが、スクリーン
の巻き取り時には比較的大きな操作力を必要とする。こ
の操作力を軽減するため、スクリーン3の巻取軸2内に
は、スクリーン3の巻き取り方向に回転力を付与して、
スクリーンの繰り出し及び巻き取り時における操作力を
均衡させるためのコイルスプリング30を収容し、スク
リーンの巻き取り方向に回転力を付与している。
【0021】図2及び図6は、このスプリング30を取
り付けるための構造の詳細を示している。これらの図に
示すように、巻取軸2は、その端部に嵌着固定する軸受
キャップ31を、スクリーンボックス1の端板18の軸
受け部18aに回転自在に外嵌させることにより、ボッ
クス1に回転自在に支持させている。また、端板18の
軸受け部18aにブレーキ筒32の軸部32aを内挿し
て、それを回転不能に取り付け、このブレーキ筒32に
対しバネ力調整のためのクラッチ機構33を介して連結
したスプリングキャップ34を、該ブレーキ筒32及び
それに回転可能に内挿した調整軸35に支持させ、上記
スプリングキャップ34と、巻取軸2内に回転不能に嵌
着したスプリングキャップ36との間に、上記スプリン
グ30を介装している。なお、図中、38はスプリング
キャップ36姿勢を所定の状態に保持するため、スプリ
ングキャップ34,36間に回転自在に嵌挿したシャフ
トを示している。
り付けるための構造の詳細を示している。これらの図に
示すように、巻取軸2は、その端部に嵌着固定する軸受
キャップ31を、スクリーンボックス1の端板18の軸
受け部18aに回転自在に外嵌させることにより、ボッ
クス1に回転自在に支持させている。また、端板18の
軸受け部18aにブレーキ筒32の軸部32aを内挿し
て、それを回転不能に取り付け、このブレーキ筒32に
対しバネ力調整のためのクラッチ機構33を介して連結
したスプリングキャップ34を、該ブレーキ筒32及び
それに回転可能に内挿した調整軸35に支持させ、上記
スプリングキャップ34と、巻取軸2内に回転不能に嵌
着したスプリングキャップ36との間に、上記スプリン
グ30を介装している。なお、図中、38はスプリング
キャップ36姿勢を所定の状態に保持するため、スプリ
ングキャップ34,36間に回転自在に嵌挿したシャフ
トを示している。
【0022】バネ力調整機構における上記クラッチ機構
33は、図6及び図7から明らかなように、ブレーキ筒
32内に、拡開方向に付勢されてそのブレーキ筒32の
内面に圧接したクラッチバネ41を嵌着し、そのクラッ
チバネ41の両端を、いずれも調整軸35に突設した係
合凸部35aを越える位置まで巻いて、その両端の内向
き折曲部41aを係合凸部35aに係合する位置に折り
込んでいる。また、スプリングキャップ34には、上記
係合凸部35aの両側に延びる凸部34aを突設し、調
整軸35の凸部35aの両側において、それに対向させ
ている。
33は、図6及び図7から明らかなように、ブレーキ筒
32内に、拡開方向に付勢されてそのブレーキ筒32の
内面に圧接したクラッチバネ41を嵌着し、そのクラッ
チバネ41の両端を、いずれも調整軸35に突設した係
合凸部35aを越える位置まで巻いて、その両端の内向
き折曲部41aを係合凸部35aに係合する位置に折り
込んでいる。また、スプリングキャップ34には、上記
係合凸部35aの両側に延びる凸部34aを突設し、調
整軸35の凸部35aの両側において、それに対向させ
ている。
【0023】上記調整軸35は、ロールスクリーンの繰
り出し及び巻き取り時における操作力を均衡させるため
のスプリング30の付勢力を外部から調整するため、そ
の先端のドライバー溝35bを、スクリーンボックス1
の端板18を通して外部に露出させたものである。な
お、図中、35cは調整軸35に対してスプリングキャ
ップ34を連結するための係合部、45は軸受キャップ
31とブレーキ筒32の嵌合状態を保つための止め輪、
46は調整軸35とブレーキ筒32の軸部32aとの嵌
合状態を保つための止め輪を示している。
り出し及び巻き取り時における操作力を均衡させるため
のスプリング30の付勢力を外部から調整するため、そ
の先端のドライバー溝35bを、スクリーンボックス1
の端板18を通して外部に露出させたものである。な
お、図中、35cは調整軸35に対してスプリングキャ
ップ34を連結するための係合部、45は軸受キャップ
31とブレーキ筒32の嵌合状態を保つための止め輪、
46は調整軸35とブレーキ筒32の軸部32aとの嵌
合状態を保つための止め輪を示している。
【0024】上記構成を有するバネ力調整機構は、調整
軸35のドライバー溝35bにドライバーを挿入して調
整軸35を右または左に回転させると、その調整軸35
における係合凸部35aがクラッチバネ41の両端の折
曲部41aのいずれかに係合して、その折曲部41aを
クラッチバネ41の巻き径が小さくなる方向に移動させ
る。そのため、クラッチバネ41とブレーキ筒32との
間の摩擦力が低下して、調整軸35がその係合凸部35
aによりスプリングキャップ34の凸部34aを押圧し
ながら回転し、結果的にスプリング30に保持させてお
く回転力を増減することができる。この場合に、前記ク
ラッチ機構24により巻取軸2が回転するようなことは
なく、従ってスプリングキャップ36は回転しない。
軸35のドライバー溝35bにドライバーを挿入して調
整軸35を右または左に回転させると、その調整軸35
における係合凸部35aがクラッチバネ41の両端の折
曲部41aのいずれかに係合して、その折曲部41aを
クラッチバネ41の巻き径が小さくなる方向に移動させ
る。そのため、クラッチバネ41とブレーキ筒32との
間の摩擦力が低下して、調整軸35がその係合凸部35
aによりスプリングキャップ34の凸部34aを押圧し
ながら回転し、結果的にスプリング30に保持させてお
く回転力を増減することができる。この場合に、前記ク
ラッチ機構24により巻取軸2が回転するようなことは
なく、従ってスプリングキャップ36は回転しない。
【0025】このようにして、調整軸35の回転による
スプリング30の付勢力の調整のための回転力は、該ス
プリング30に伝達されるが、クラッチ機構33により
該スプリング30の付勢力が調整軸35側に伝達するの
は防止される。即ち、上記スプリングキャップ34に作
用する回転力が凸部34aを介してクラッチバネ41の
折曲部41aを押圧する場合、その回転力は常に該折曲
部41aに対してクラッチバネ41の巻き径が増大する
方向に作用し、そのため該クラッチバネ41がブレーキ
筒32の内面に圧接して凸部34aの回転を阻止し、結
果的に調整軸35への回転の伝達は防止される。
スプリング30の付勢力の調整のための回転力は、該ス
プリング30に伝達されるが、クラッチ機構33により
該スプリング30の付勢力が調整軸35側に伝達するの
は防止される。即ち、上記スプリングキャップ34に作
用する回転力が凸部34aを介してクラッチバネ41の
折曲部41aを押圧する場合、その回転力は常に該折曲
部41aに対してクラッチバネ41の巻き径が増大する
方向に作用し、そのため該クラッチバネ41がブレーキ
筒32の内面に圧接して凸部34aの回転を阻止し、結
果的に調整軸35への回転の伝達は防止される。
【0026】上述したスプリング30は、大きな操作力
を必要としないスクリーン3の繰り出し時に回転力を蓄
え、比較的大きな操作力を必要とするスクリーン3の巻
き取り時に予め蓄えているバネ力を放出するものである
が、コイルスプリング30の長さには限度があるため、
スクリーン3が最も引き出された状態とすべて巻き取ら
れた状態とでは、スプリング30のバネ力に大きな差異
があり、前者の場合が後者に比して相当に大きくなる。
しかしながら、スプリング30の長さの調整によりそれ
らのバネ力を適当に設定すると、最も大きな力を必要と
する巻き上げの初期における駆動力を軽減すると同時
に、巻き上げ端付近においては摩擦による減速が大きく
作用して、前記バー6がスクリーンボックス1に勢いよ
く衝突するのを軽減し、またスクリーン3を勢いよく繰
り出した場合においてはブレーキ的な機能を発揮し、繰
り出し終端付近における減速により緩衝的に停止させる
ことが可能になる。
を必要としないスクリーン3の繰り出し時に回転力を蓄
え、比較的大きな操作力を必要とするスクリーン3の巻
き取り時に予め蓄えているバネ力を放出するものである
が、コイルスプリング30の長さには限度があるため、
スクリーン3が最も引き出された状態とすべて巻き取ら
れた状態とでは、スプリング30のバネ力に大きな差異
があり、前者の場合が後者に比して相当に大きくなる。
しかしながら、スプリング30の長さの調整によりそれ
らのバネ力を適当に設定すると、最も大きな力を必要と
する巻き上げの初期における駆動力を軽減すると同時
に、巻き上げ端付近においては摩擦による減速が大きく
作用して、前記バー6がスクリーンボックス1に勢いよ
く衝突するのを軽減し、またスクリーン3を勢いよく繰
り出した場合においてはブレーキ的な機能を発揮し、繰
り出し終端付近における減速により緩衝的に停止させる
ことが可能になる。
【0027】また、このような操作力均衡用のスプリン
グ30を用いると、スプリング30の付勢力がある程度
大きくなっているようなときに、スクリーン3の開閉操
作を行わないのに、上記スプリング30の付勢力で巻取
軸2が回転することもある。この場合には、プーリー4
と巻取軸2との間に、巻取軸2が回転するのを防止する
前記クラッチ機構24を介装することにより、操作紐5
による操作力のみが巻取軸2に伝達し、スプリング30
の付勢力による巻取軸2の不測の回転を防止することが
できる。
グ30を用いると、スプリング30の付勢力がある程度
大きくなっているようなときに、スクリーン3の開閉操
作を行わないのに、上記スプリング30の付勢力で巻取
軸2が回転することもある。この場合には、プーリー4
と巻取軸2との間に、巻取軸2が回転するのを防止する
前記クラッチ機構24を介装することにより、操作紐5
による操作力のみが巻取軸2に伝達し、スプリング30
の付勢力による巻取軸2の不測の回転を防止することが
できる。
【0028】上記クラッチ機構24は、図2、図4及び
図5から分かるように、スクリーンボックス1の端板1
9にねじ23で固定した固定軸22上に、ブレーキ筒5
1を回転不能に取り付け、このブレーキ筒51に、縮径
方向に付勢されてそのブレーキ筒51の表面に圧接する
クラッチバネ52を嵌着し、そのクラッチバネ52の両
端に互いに対向する折曲部52aを形成し、この折曲部
52aを軸支持ドラム20内に設けた凸部20a間にお
いて、プーリー4から突設した係合凸部4aの両側に位
置させている。なお、図中、55は固定軸22に対する
軸支持ドラム20の嵌合状態を保つための止め輪を示し
ている。
図5から分かるように、スクリーンボックス1の端板1
9にねじ23で固定した固定軸22上に、ブレーキ筒5
1を回転不能に取り付け、このブレーキ筒51に、縮径
方向に付勢されてそのブレーキ筒51の表面に圧接する
クラッチバネ52を嵌着し、そのクラッチバネ52の両
端に互いに対向する折曲部52aを形成し、この折曲部
52aを軸支持ドラム20内に設けた凸部20a間にお
いて、プーリー4から突設した係合凸部4aの両側に位
置させている。なお、図中、55は固定軸22に対する
軸支持ドラム20の嵌合状態を保つための止め輪を示し
ている。
【0029】上記クラッチ機構24においては、操作紐
5によりプーリー4をいずれかの方向に回転させると、
そのプーリー4に設けた係合凸部4aがクラッチバネ5
2の両端の折曲部52aのいずれかに係合して、その折
曲部52aをクラッチバネ52の巻き径が大きくなる方
向に移動させる。そのため、クラッチバネ52とブレー
キ筒51との間の摩擦力が低下して、プーリー4がその
係合凸部4aにより軸支持ドラム20の凸部20aを押
圧しながら回転し、その回転が巻取軸2に伝達される。
5によりプーリー4をいずれかの方向に回転させると、
そのプーリー4に設けた係合凸部4aがクラッチバネ5
2の両端の折曲部52aのいずれかに係合して、その折
曲部52aをクラッチバネ52の巻き径が大きくなる方
向に移動させる。そのため、クラッチバネ52とブレー
キ筒51との間の摩擦力が低下して、プーリー4がその
係合凸部4aにより軸支持ドラム20の凸部20aを押
圧しながら回転し、その回転が巻取軸2に伝達される。
【0030】しかるに、スプリング30による巻取軸2
の回転は、クラッチ機構24によりプーリー4側には伝
達しない。即ち、上記軸支持ドラム20に作用するスプ
リング30の回転力が、軸支持ドラム20における凸部
20aを介してクラッチバネ52の折曲部52aを押圧
しても、その回転力は常に該折曲部52aに対してクラ
ッチバネ52の巻き径が縮小する方向に作用し、そのた
め該クラッチバネ52がブレーキ筒51の表面に圧接し
て、係合凸部4aの回転を阻止し、結果的にプーリー4
への回転の伝達が防止される。
の回転は、クラッチ機構24によりプーリー4側には伝
達しない。即ち、上記軸支持ドラム20に作用するスプ
リング30の回転力が、軸支持ドラム20における凸部
20aを介してクラッチバネ52の折曲部52aを押圧
しても、その回転力は常に該折曲部52aに対してクラ
ッチバネ52の巻き径が縮小する方向に作用し、そのた
め該クラッチバネ52がブレーキ筒51の表面に圧接し
て、係合凸部4aの回転を阻止し、結果的にプーリー4
への回転の伝達が防止される。
【0031】
【発明の効果】このように、本発明のスクリーン巻取装
置によれば、スクリーン巻取装置における操作性を改善
し、片手による操作紐の1回の引き下げで、従って1m
またはそれに満たない程度の操作紐のストロークで、ロ
ールスクリーンを全開状態から全閉状態に、あるいは全
閉状態から全開状態に開閉することができる。
置によれば、スクリーン巻取装置における操作性を改善
し、片手による操作紐の1回の引き下げで、従って1m
またはそれに満たない程度の操作紐のストロークで、ロ
ールスクリーンを全開状態から全閉状態に、あるいは全
閉状態から全開状態に開閉することができる。
【0032】また、操作紐の引き下げ長さを短くするた
め、プーリーの回転を増速して巻取軸に伝達するという
手段を採用すると、ロールスクリーンの巻き上げのため
の操作紐の引き下ろし操作に非常に大きな力が必要にな
るが、本発明においては、プーリーの回転を巻取軸に伝
達するに際し、スクリーンの引き下ろしのための操作力
が非常に小さくて済むことから、スプリングを利用し
て、巻き上げ側と引き下ろし側の操作力を均衡させ、し
かもその操作力の調整を外部から容易に実施可能にして
いるので、それらの諸問題をも解決したスクリーン巻取
装置を提供することができる。
め、プーリーの回転を増速して巻取軸に伝達するという
手段を採用すると、ロールスクリーンの巻き上げのため
の操作紐の引き下ろし操作に非常に大きな力が必要にな
るが、本発明においては、プーリーの回転を巻取軸に伝
達するに際し、スクリーンの引き下ろしのための操作力
が非常に小さくて済むことから、スプリングを利用し
て、巻き上げ側と引き下ろし側の操作力を均衡させ、し
かもその操作力の調整を外部から容易に実施可能にして
いるので、それらの諸問題をも解決したスクリーン巻取
装置を提供することができる。
【図1】本発明のスクリーン巻取装置の実施例を示す側
断面図である。
断面図である。
【図2】同部分破断正面図である。
【図3】同水平断面図である。
【図4】上記スクリーン装置における巻取機構の要部分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】図2におけるA−A線での断面図である。
【図6】ロールスクリーンの繰り出し及び巻き取り時に
おける操作力を均衡させるための構成を示す要部分解斜
視図である。
おける操作力を均衡させるための構成を示す要部分解斜
視図である。
【図7】図2におけるB−B線での断面図である。
1 スクリーンボックス、 2 巻取軸、 3 スクリーン、 4 プーリー、 5 操作紐、 24,33 クラ
ッチ機構、 30 スプリング、 35 調整軸。
ッチ機構、 30 スプリング、 35 調整軸。
Claims (5)
- 【請求項1】建物開口部等の上部に回転自在に支持させ
るロールスクリーンの巻取軸に、該巻取軸を回転させる
プーリーを連結し、このプーリーに、それを回転させる
ための操作紐を巻き掛け、該操作紐の引き下げによる巻
取軸の正または逆回転により、該軸に巻いたロールスク
リーンの繰り出しまたは巻き取りを可能にした装置にお
いて、 操作者の片手による操作紐の1回の引き下ろし操作でロ
ールスクリーンの全開閉のストロークに必要な巻取軸の
回転量が得られるように、ロールスクリーンの巻取軸の
巻き取り径に対し、上記プーリーにおける操作紐の巻き
掛け径を小さく設定し、 上記操作紐におけるプーリー巻き掛け部分を除く垂下部
分の長さを、少なくともロールスクリーンの開閉に必要
なストロークの2倍に設定した、ことを特徴とするスク
リーン巻取装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の装置において、 スクリーンの巻取軸内に、スクリーンの巻き取り方向に
回転力を付与してロールスクリーンの繰り出し及び巻き
取り時における操作紐の操作力を均衡させるためのスプ
リングを収容した、ことを特徴とするスクリーン巻取装
置。 - 【請求項3】請求項2に記載の装置において、 操作紐によるプーリーの回転力は巻取軸に伝達するが、
巻取軸内の操作力均衡用のスプリングの付勢力により巻
取軸が回転するのを防止するクラッチ機構を、上記プー
リーと巻取軸との間に介装した、ことを特徴とするスク
リーン巻取装置。 - 【請求項4】請求項2または3のいずれかに記載の装置
において、 ロールスクリーンの繰り出し及び巻き取り時における操
作力を均衡させるためのスプリングの付勢力を調整する
調整軸を外部に露出させ、それを外部から調整可能にし
た、ことを特徴とするスクリーン巻取装置。 - 【請求項5】請求項4に記載の装置において、 調整軸の回転によるスプリングの付勢力の調整のための
回転力は該スプリングに伝達するが、該スプリングの付
勢力が調整軸側に伝達するのを防止するクラッチ機構
を、上記スプリングと調整軸との間に介装した、ことを
特徴とするスクリーン巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8782292A JPH05256074A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | スクリーン巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8782292A JPH05256074A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | スクリーン巻取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256074A true JPH05256074A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13925654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8782292A Pending JPH05256074A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | スクリーン巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05256074A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021085279A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社ニチベイ | ロールスクリーン |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0330678A (ja) * | 1989-06-29 | 1991-02-08 | Osaka Bio Sci Kenkyusho | ルシフェラーゼをコードするdna化合物およびそれを含有する発現ベクター |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP8782292A patent/JPH05256074A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0330678A (ja) * | 1989-06-29 | 1991-02-08 | Osaka Bio Sci Kenkyusho | ルシフェラーゼをコードするdna化合物およびそれを含有する発現ベクター |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021085279A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社ニチベイ | ロールスクリーン |
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