JPH0525556U - 磁気カード及び磁気カード発券装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録済みの磁気情報及び印刷された印刷情報
に追加して新たな磁気情報及び印刷情報を再記録し発券
するようにすること。 【構成】 確定磁気情報を記録した磁気記録済の磁気カ
ード１を挿入するカード供給部２と、上記磁気記録済の
磁気カードに新たな磁気情報を記録する磁気カードリー
ダライタ部３と、上記新たな磁気情報を記録した磁気カ
ード１に新たな印刷情報を印刷をするプリンタ部４とを
含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は磁気カードを発券するために用いる磁気カード発券装置と、この装置 を用いて発券される磁気カードに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、磁気カードへの磁気情報の記録は、エンコーダ装置により大量かつ高速 で一括処理されている。磁気カードに記録する磁気情報は、エンコーダ装置によ り処理する前に全ての磁気情報を取り決めた後に磁気処理される。また、この種 の磁気カードには表裏面に図柄や文字などを印刷できるようになっている。図柄 や文字などのデザインは磁気情報と同様に印刷する前に決定されて印刷処理が施 される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、磁気情報は事前に全てを取り決める必要があるため、磁気情報 を新たに追加できないという問題がある。同様に、磁気カードに印刷される図柄 や文字なども印刷前に決定されるため、印刷した後に図柄や文字の変更ができな いという問題がある。

【０００４】 それ故に、本考案の課題は、記録済みの磁気情報及び印刷された印刷情報に追 加して新たな磁気情報及び印刷情報を再記録し発券するようにした磁気カード発 券装置及びこの装置を用いて発券される磁気カードを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、確定磁気情報を記録した磁気記録済の磁気カードを挿入する カード供給部と、上記磁気記録済の磁気カードに新たな磁気情報を記録する磁気 カードリーダライタ部と、上記新たな磁気情報を記録した磁気カードに新たな印 刷情報を印刷をするプリンタ部とを含むことを特徴とする磁気カード発券装置が 得られる。

【０００６】 また、本考案によれば、上記磁気カードは、上記確定磁気情報を記録した確定 記録領域と、新たに未確定な磁気情報を記録するための未確定記録領域とを有し ている磁気カード発券装置が得られる。。

【０００７】 また、本考案によれば、上記磁気カードは上記磁気カードに新たに印刷情報を 印刷するための印刷領域を有している磁気カード発券装置が得られる。

【０００８】

【作用】

この磁気カード発券装置によると、磁気記録済（プリエンコード）の磁気カー ドをカード供給部にセットし、磁気カードをカード供給部からカードリーダライ タ部へ搬送する。次に、予め未確定の可変情報がカードリーダライタ部にてエン コードされ、エンコードされた記録情報が正しいか否かが確認される。その後、 記録情報が正しい場合にはカードリーダライタ部３から、磁気カードをプリンタ 部に搬送する。プリンタ部では新たな記録情報を磁気カードに印刷する。印刷さ れた磁気カードは収納部へと排出される。

【０００９】 したがって、予め確定している磁気情報及び印刷情報を残したまま、磁気カー ドの発券時に、未定もしくは可変する新たな情報を未確定領域及び印刷領域に追 加して再記録できる。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案の磁気カード発券装置の一実施例を示すブロック図である。図２ は磁気カードに磁気情報を記録する記録フォーマットを示す説明図である。図３ は磁気カードの一面に印刷を施した状態を示す平面図である。

【００１１】 図１を参照して、磁気カード発券装置は、確定磁気情報を記録した磁気記録済 （プリエンコード）の磁気カード１を挿入するカード供給部２と、この磁気カー ド１に新たに磁気情報を記録する磁気カードリーダライタ部３と、新たな磁気情 報を記録した磁気カード１に印刷をするプリンタ部４とを有している。プリンタ 部４から搬送された磁気カード１はカード収納部５に収納される。カード供給部 ２、磁気カードリーダライタ部３及びプリンタ部４はそれぞれ制御回路部６によ り制御されるとともに電源供給部７によって電源が供給される。上述の磁気カー ド発券装置は筐体８に収容されている。

【００１２】 また、磁気カード１は、図２に示すように、磁気記録済の確定磁気情報を固定 した確定情報領域Ａと、新たに磁気情報を記録するための未確定領域Ｂとを有し ている。確定情報領域Ａは固定情報の領域であり、未確定領域Ｂは新たな磁気情 報を追加するための可変領域である。図２のおいては、確定情報領域Ａの間に新 たに磁気情報を記録するための未確定領域Ｂが設けられている。

【００１３】 また、図３に示すように、確定磁気情報を記録した磁気記録済の磁気カード１ の表裏面もしくは表裏面のうちの一方面に、予め印刷文字が印刷されている。図 ３に示されている例では「株式会社」の印刷文字が印刷されている。この磁気カ ードは、新たな磁気情報の一部や必要な情報を印刷できるように印刷領域Ｃを有 している。

【００１４】 次に、磁気カード発券装置の操作について説明する。 確定磁気情報を確定領域Ａに記録した磁気記録済の磁気カード１をカード供給 部２にセットする。この磁気カード１は一枚ずつカード供給部２からカードリー ダライタ部３へ搬送される。次に、予め未確定の可変情報がカードリーダライタ 部３にてエンコードされ、このエンコードされた記録情報が正しいか否かが確認 される。その後、記録情報が正しい場合には、カードリーダライタ部３から、磁 気カード１をプリンタ部４に搬送する。プリンタ部４では新たな印刷情報を磁気 カードに印刷する。図３の磁気カード１の例では印刷領域Ｃに磁気カード１の部 門コードを示す「１０−０９」や「株式会社」の下欄に会社名などの印刷情報を 印刷するようにしている。なお、印刷情報はカード発券者が自由に決定すること ができる。印刷された磁気カード１はカード収納部５へと排出される。

【００１５】

【考案の効果】

以上、説明したように本考案の磁気カード発券装置によれば、事前に確定して いる磁気情報のみを磁気カードの確定領域にプリエンコードしておき、発券時に 未定もしくは可変する情報の未確定領域に再記録でき、この磁気情報の一部や必 要な情報を磁気カードに直接印刷できるため、利用者の需要の変化にフレキシブ ルに対応できる。

【００１６】 上述した磁気カード発券装置では、たとえば、部門コードや有効期限などの可 変情報の記録やその記録といった少量の枚数のエンコードにも迅速に対応できる 。また、プリンタ部は表裏面どちらでも印刷可能な構造にすると、印字エリアを 気にせず利用者の活用範囲も広がる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の磁気カード発券装置の一実施例
を示すブロック図である。

【図２】磁気カードに磁気情報を記録する記録フォーマ
ットを示す説明図である。

【図３】図３は磁気カードの一面に印刷を施した状態を
示す平面図である。

【符号の説明】

１ 磁気カード ２ カード供給部 ３ 磁気カードリーダライタ部 ４ プリンタ部 ５ カード収納部 ６ 制御回路部 ７ 電源供給部 Ａ 確定領域 Ｂ 未確定領域 Ｃ 印刷領域

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 確定磁気情報を記録した磁気記録済の磁
   気カードを挿入するカード供給部と、上記磁気記録済の
   磁気カードに新たな磁気情報を記録する磁気カードリー
   ダライタ部と、上記新たな磁気情報を記録した磁気カー
   ドに新たな印刷情報を印刷をするプリンタ部とを含むこ
   とを特徴とする磁気カード発券装置。
2. 【請求項２】 上記確定磁気情報を記録した確定記録領
   域と、新たに未確定な磁気情報を記録するための未確定
   記録領域とを有している請求項１記載の磁気カード。
3. 【請求項３】 上記新たに印刷情報を印刷するための印
   刷領域を有している請求項１又は２記載の磁気カード。