JPH05254975A - 海洋ヘドロの改質方法 - Google Patents

海洋ヘドロの改質方法

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JPH05254975A
JPH05254975A JP4050924A JP5092492A JPH05254975A JP H05254975 A JPH05254975 A JP H05254975A JP 4050924 A JP4050924 A JP 4050924A JP 5092492 A JP5092492 A JP 5092492A JP H05254975 A JPH05254975 A JP H05254975A
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JP
Japan
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sks
bacterium
bacteria
sludge
mixture
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Seiichi Sakane
誠一 坂根
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 有害な海洋ヘドロを土壌活性剤や陶土などの
有用物質に変質させること。 【構成】 海洋ヘドロに、SKS−1菌,SKS−2
菌,SKS−3菌,SKS−4菌,SKS−5菌,SK
S−6菌,SKS−7菌,SKS−8菌及びSKS−9
菌の混合菌を混合して熟成すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海洋ヘドロを肥料や
陶土などの有用物質に変質させる海洋ヘドロの改質方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】海洋ヘドロは、海洋プランクトンが長年
月の間に海底に沈積して生成されたもので、珪藻類と節
足動物甲殻類がある。これらには、SiO2,Mg,Feなどの肥
料の原料として好適な物質を含有しているが、沈積する
場所、あるいは沈積物の性質によってその種類が異って
いる。しかし、その多くは生物に有害となる硫化物を含
んでいるために、硫黄バクテリアを使用して有害物質を
除去するようにしているが、このままでは硫黄バクテリ
アが活性化しないために放線菌などを入れて活性化さ
せ、硫化物を取り除いて肥料とするか、あるいはそのま
ま利用せずに放置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、肥料として利用する場合には硫黄バクテリアの活性
化のために使用する放線菌などの使用量が多く必要とな
り極めて効率が悪く実用的でないという問題点がある。
又、そのまま放置した場合には、置場に困るという問題
点に加えて悪臭等の公害が生じるという問題点が生じ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するためになされたものであって、その手段とすると
ころは、海洋ヘドロに、SKS−1菌,SKS─2菌,
SKS−3菌,SKS−4菌,SKS−5菌,SKS−
6菌,SKS−7菌,SKS−8菌,及びSKS−9菌
の混合菌を混合して熟成して肥料とするところにあり、
又、海洋ヘドロに、SKS−1菌,SKS─2菌,SK
S−3菌,SKS−4菌,SKS−5菌,SKS−6
菌,SKS−7菌,SKS−8菌,及びSKS−9菌の
混合菌を混合して熟成して陶土とするところにある。
【0005】
【作用】SKS−1菌,SKS─2菌,SKS−3菌,
SKS−4菌,SKS−5菌,SKS−6菌,SKS−
7菌,SKS−8菌,及びSKS−9菌は、鳥取県の大
山の山中から採取されたもので、それぞれ工業技術院微
生物工業技術研究所に寄託されており、その受託番号は
それぞれ順に微工研条寄第3692号,同第3693
号,同第3694号,同第3695号,同第3696
号,同第3697号,同第3698号,同第3699号
及び同第3700号である。
【0006】SKS−1菌は好気性芽胞菌(中温性),
SKS−2菌は好気性芽胞菌(高温性),SKS−3菌
はカタラーゼ陽性のグラム陽性無芽胞桿菌、SKS−4
菌は放線菌(高温性)、SKS−5菌は放線菌(中温
性)、SKS−6菌はカタラーゼ陽性のグラム陽性球
菌,SKS−7菌は腸内細菌,SKS−8菌はカビ,S
KS−9菌は嫌気性芽胞菌である。
【0007】海洋ヘドロにこれら9つの菌の混合菌を混
合して熟成すると、有用な肥料となり、植物を育てる土
壌中の有用な土壌微生物の繁殖を促し、土壌を活性化さ
せることができる。又、同様にして熟成したものは有用
な陶土として利用できる。
【0008】
【実施例】この発明の実施例について、以下説明する。
海洋ヘドロとしては、鳥取県と島根県の両県に位置する
中海の生ヘドロを用いた。この海洋ヘドロの成分は表1
の生ヘドロの欄に記す通りである。
【0009】
【表1】
【0010】SKS−1菌,SKS─2菌,SKS−3
菌,SKS−4菌,SKS−5菌,SKS−6菌,SK
S−7菌,SKS−8菌,及びSKS−9菌を混合した
混合菌1g当りのそれぞれ各菌の概数は、表2に示す通
りである。
【0011】
【表2】
【0012】又、各菌の1g当りの生菌数は表3の通り
である。
【0013】
【表3】
【0014】上記のような海洋ヘドロ3kgを中海から
採集して60〜70℃の温度条件で約1日放置した後、
33〜35℃の温度に保ちつつ上記混合菌を200g
(各菌の概数は表1の200倍)加えて、よく撹拌して
5日間熟成させた。この間、一度切り返しを行った。熟
成後のヘドロは固形物となっていたので、これを粉砕し
て粉状とした。
【0015】このようにして得られた熟成後のヘドロの
成分及び各菌の概数は、それぞれ表1及び表2に示す通
りである。又、各菌の1g当りの生菌数は表3に示す通
りである。これらから混合菌が生ヘドロ全体中に増殖し
て、混合菌と同じ生菌数が繁殖していることがわかる。
そして、有害物質たる硫化物は消滅して無害の状態にな
っている。
【0016】このようにして得られたものを、大根,白
菜,キャベツ,トマト,キュウリなどの野菜の土壌やそ
の他種々の植物の土壌に散布して成育させたところ、全
ての植物について害虫の発生がなく、色つやが良く、形
状が大きく且つ葉茎を強剛にし、しかも味も良いという
評価を得た。
【0017】又、粉砕して粉状としたものに水を加えて
粘土状にして陶土として使用したところ、品質の良い陶
器が得られた。
【0018】以上の実施例においては、生ヘドロを加温
して各菌の増殖の促進時間の短縮を図ったが、日数をか
けて熟成してもよい場合には常温で行ってもよく、この
場合には、熟成期間はこの実施例の日数よりも多く必要
となる。又、使用目的によって硫化物などの有害物があ
る程度残存していてもよい場合には、熟成期間を短縮す
るようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、この
発明の海洋ヘドロの改質方法は、寄託したSKS−1
菌,SKS−2菌,SKS−3菌,SKS−4菌,SK
S−5菌,SKS−6菌,SKS−7菌,SKS−8菌
及びSKS−9菌からなる混合菌を、生ヘドロに混合し
て熟成させるだけの極めて簡単な方法によって、混合菌
を生ヘドロ全体に増殖させて硫化物などの有害物質を除
去して無害とすると共に、生ヘドロ全体に増殖した混合
菌が、肥料として使用した場合には、散布した土壌にお
いて更に増殖し、土壌微生物の活性化を促し、正常な土
壌作りが行われ、無農薬農法,有機農法を行うことがで
きる。又、堆肥に添加することによって、堆肥に含まれ
ている有用な細菌の繁殖を促し、極めて有用な堆肥作り
を行うことができる。
【0020】更に又、陶土として使用した場合には、従
来品よりも品質の良い陶器を得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海洋ヘドロを土壌活
性剤や陶土などの有用物質に変質させる海洋ヘドロの改
質方法に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するためになされたものであって、その手段とすると
ころは、海洋ヘドロに、SKS−1菌,SKS−2菌,
SKS−3菌,SKS−4菌,SKS−5菌,SKS−
6菌,SKS−7菌,SKS−8菌,及びSKS−9菌
の混合菌を混合して熟成して土壌活性剤とするところに
あり、又、海洋ヘドロに、SKS−1菌,SKS−2
菌,SKS−3菌,SKS−4菌,SKS−5菌,SK
S−6菌,SKS−7菌,SKS−8菌,及びSKS−
9菌の混合菌を混合して熟成して陶土とするところにあ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【作用】SKS−1菌,SKS−2菌,SKS−3菌,
SKS−4菌,SKS−5菌,SKS−6菌,SKS−
7菌,SKS−8菌,及びSKS−9菌は、鳥取県の大
山の山から採取されたもので、それぞれ工業技術院微
生物工業技術研究所に寄託されており、その受託番号は
それぞれ順に微工研条寄第3692号,同第3693
号,同第3694号,同第3695号,同第3696
号,同第3697号,同第3698号,同第3699号
及び同第3700号である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】海洋ヘドロにこれら9つの菌の混合菌を混
合して熟成すると、有用な土壌活性剤となり、植物を育
てる土壌中の有用な土壌微生物の繁殖を促し、土壌を活
性化させることができる。又、同様にして熟成したもの
は有用な陶土として利用できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、この
発明の海洋ヘドロの改質方法は、寄託したSKS−1
菌,SKS−2菌,SKS−3菌,SKS−4菌,SK
S−5菌,SKS−6菌,SKS−7菌,SKS−8菌
及びSKS−9菌からなる混合菌を、生ヘドロに混合し
て熟成させるだけの極めて簡単な方法によって、混合菌
を生ヘドロ全体に増殖させて硫化物などの有害物質を除
去して無害とすると共に、生ヘドロ全体に増殖した混合
菌が、土壌活性剤として使用した場合には、散布した土
壌において更に増殖し、土壌微生物の活性化を促し、正
常な土壌作りが行われ、無農薬農法,有機農法を行うこ
とができる。又、堆肥に添加することによって、堆肥に
含まれている有用な細菌の繁殖を促し、極めて有用な堆
肥作りを行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 1/00 C12R 1:01 1:645)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海洋ヘドロに、SKS−1菌,SKS─
    2菌,SKS−3菌,SKS−4菌,SKS−5菌,S
    KS−6菌,SKS−7菌,SKS−8菌,及びSKS
    −9菌の混合菌を混合して熟成して肥料とする海洋ヘド
    ロの改質方法。
  2. 【請求項2】 海洋ヘドロに、SKS−1菌,SKS─
    2菌,SKS−3菌,SKS−4菌,SKS−5菌,S
    KS−6菌,SKS−7菌,SKS−8菌,及びSKS
    −9菌の混合菌を混合して熟成して陶土とする海洋ヘド
    ロの改質方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058947A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 고선태 물속 슬러지를 이용하여 비료를 얻어내는 장치 및 그 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058947A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 고선태 물속 슬러지를 이용하여 비료를 얻어내는 장치 및 그 방법

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