JPH0525488A - 電気粘性流体 - Google Patents
電気粘性流体Info
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Abstract
油、弗素油、鉱油、ポリオレフィン油から選ばれる少な
くとも1種以上の電気絶縁性流体と三弗化塩化エチレン
低重合物との混合油からなる基油に多孔質固体粒子が分
散されてなることを特徴とする。 【効果】 本発明の電気粘性流体は、分散性に優れると
共に、特に高温で長時間の条件下での耐熱性、潤滑性、
耐摩耗性に優れるものである。
Description
制御しうる電気粘性流体に関し、可変減衰ダンパ、エン
ジンマウント、軸受ダンパ、クラッチ、バルブ、ショッ
クアブソーバー、表示素子等の電気的制御に利用できる
電気粘性流体に関し、特に高温下で長時間の条件下での
使用に耐えうる電気粘性流体に関する。
電気粘性流体( Electro-RheologicalFluid、Electrovi
scous Fluid、)は古くから知られている(Duff,A.W.P
hysical Review Vol ,4 ,No.1(1896)23)。電気粘性
流体に関する当初の研究は、液体のみの系に注目したも
のであり、効果も不充分なものであるが、その後固体分
散系の電気粘性流体の研究に移り、かなりの電気粘性効
果が得られるようになった。
果)の発現メカニズムとしては、例えば Klassは、電気
粘性流体中の分散質である各粒子は電場内で二層構造の
誘電分極(Induced Polarization ofthe Double Laye
r)を生じ、これが主因であるとしている( Klass,D.
L.,et al.,J.of Applied Physics,Vol.38,No1(196
7)67)。これを電気二重層(electric double layer )
から説明すると、分散質(シリカゲル等)の周囲に吸着
したイオンは、E(電場)=0の時は分散質の外表面に
均一に配置しているが、E(電場)=有限値の時はイオ
ン分布に片寄りが生じ、各粒子は電場内で相互に静電気
作用を及ぼし合うようになる。このようにして電極間に
おいて各粒子がブリッジ(架橋)を形成し、応力に対し
て剪断抵抗力を発現、即ちER効果を発現するようにな
る。
末、それに系を僅かに電導性にするために水を使用した
電気粘性流体を提案した( Winslow,W.M.,J.of Appli
ed Physics,Vol.20(1949)1137)。この Winslowの研究
により電気粘性流体のもつ電気粘性効果は Winslow効果
と呼ばれている。
ける電気絶縁性流体としては、基油の比重が通常0.7
8〜0.92(25℃)であるのに対して、固体粒子、
例えばシリカゲル粉末の比重は2.2であり、その比重
差が大きく、分散剤を使用するとしても、沈降性が高い
ために、動作作動時での電気粘性効果の変動、または経
時的劣化を生じ、ER効果にとって好ましくない。
ことを目的として、例えば特開平3−84093号公報
には、シリコンオイルまたはジオクチルフタレートと三
弗化塩化エチレン低重合物との混合液を基油とし、基油
の比重を分散粒子の比重に一致させた電気粘性流体が開
示されているが、シリコンオイルを基油とする場合に
は、例えばショックアブソーバーに使用するような場
合、潤滑性に欠けるため使用できず、またエステル油の
場合には加水分解されやすく、高温下での長期間の使用
には基油として欠点を有しており、またER特性が低い
という問題を有するものである。
水素油、弗素油、鉱油、ポリオレフィン油はそれ自体耐
熱性を有し、電気粘性流体における基油として適してい
ることに着目し、これらの電気絶縁性流体を基油とする
場合の分散性を高めると同時に、特に高温で長時間の条
件下での耐熱性、潤滑性を満足させることにより、ショ
ックアブソーバー等の潤滑性、耐摩耗性をも要求される
電気粘性流体の提供を課題とする。
は、芳香族炭化水素油、弗素油、鉱油、ポリオレフィン
油から選ばれる少なくとも1種以上の電気絶縁性流体と
三弗化塩化エチレン低重合物との混合油からなる基油に
多孔質固体粒子が分散されてなることを特徴とする。
いて説明する。
ルベンゼン、アルキルジフェニルエーテル、アルキルビ
フェニル、アルキルナフタレン、塩化ジフェニル等であ
って、40℃における粘度範囲が1cSt 〜100cSt の
ものである。アルキルベンゼンとしては、主としてアル
キルベンゼン型のものであり、ベンゼンやトルエンのよ
うな芳香族炭化水素をフリーデルクラフツ反応等でアル
キル化して得る。また、洗剤の原料を作る際に副生す
る、主としてジアルキル化芳香族炭化水素を含む油であ
る。アルキル基としては直鎖或いは分枝のいずれのもの
もこれに属する。アルキルジフェニルエーテル、アルキ
ルビフェニル、アルキルナフタレン等も同様の製法で得
られるものである。
ン化された合成潤滑油があり、25℃での比重が1.7
6〜1.90、体積抵抗率7×1012〜1×1016Ω・
cmのものが使用できる。
例示する。
(40℃)、比重1.87(25℃)、体積抵抗率1×
1015 Ω・cm) (2) CF3-[ OCF(CF3)-CF2 ] n - (OCF2)m -OCF3 ( モンテジソン社製、商品名 フォンブリン YVAC 25/
6、粘度270cSt (20℃)、比重1.90(25
℃)、体積抵抗率1×1015Ω・cm) (3) F-( CF2CF2CF2O) n -CF2-CF3 ( ダイキン工業株式会社製、商品名 デムナム S-20、
粘度25cSt (40℃)、比重1.86(25℃)、体
積抵抗率1×1015Ω・cm) (4) CF3CF2CF2O-[ CF(CF3)-CF2O ]n - CF2CF3 ( NOKクリューバー(株)製、商品名 バリエルタ
J-15、粘度15cSt (40℃)、比重1.88(25
℃)、体積抵抗率1×1015Ω・cm) (5) [ NP( ORf )2]3 ( 松村石油研究所(株)製、商品名 フォスファロール
NF-22、粘度22cSt (40℃)、比重1.76(25
℃)) 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
粘度は1〜300cSt(40℃)、好ましくは4〜28
0cSt (40℃)のものが使用される。
よる60ニュートラル油、100ニュートラル油、15
0ニュートラル油、300ニュートラル油、500ニュ
ートラル油等及びこれらの基油からワックス分を除くこ
とにより低温流動性を改善した低流動点基油等があり、
これらを単独または適当な割合で混合して用いることが
できる。
4、好ましくは4〜12の範囲の分岐を有する、或いは
有しないオレフィン炭化水素から選択された任意の1種
の単独重合体又は2種以上の共重合により得られるもの
であり、平均分子量100〜約2000、好ましくは2
00〜約1000の生成物から選択されるが、特に水素
化によって不飽和結合を除去したものが好ましい。
ばポリブテン、α−オレフィンオリゴマー、エチレン・
α−オレフィンオリゴマー等である。ポリブテンとして
は、例えばイソブテンを主体とし、ブテン−1、及びブ
テン−2の単量体混合物を共重合させて得られるものが
好ましい。又、α−オレフィンオリゴマーとしては、炭
化水素の熱分解又は低級オレフィンの3量化〜6量化に
より得られる炭素数6〜12のα−オレフィン混合物、
例えばヘキセン−1が25重量%〜50重量%、オクテ
ン−1が30重量%〜40重量%及びデセン−1が25
重量%〜40重量%の混合物を共重合したものを使用す
ることができる。又、デセンのごとき単独モノマーから
得られるオリゴマーも好適である。更にエチレン・α−
オレフィンオリゴマーとしては、エチレンが40重量%
〜90重量%、α−オレフィン、例えばプロピレンが1
0重量%〜60重量%の割合の単量体を混合し重合した
ものを使用することができる。
ニウム、フッ化硼素等のフリーデルクラフト型触媒、チ
ーグラー触媒及び酸化クロム等の酸化物触媒等を使用し
て製造することができる。又ポリオレフィンの水素化は
反応生成物から触媒を除去した後、加温、加圧下におい
て、例えばニッケル−モリブデン/アルミナのような水
素化触媒と接触させることにより行うことができる。
ト酸エステル、ピロメリット酸エステル等を用いること
ができる。
も、また混合して使用してもよい。
る三弗化塩化エチレン低重合物について説明する。
CF2)n −の一般式を有し、式中nは3〜12の範囲であ
り、又は平均分子量が500〜1300であって、その
比重は1.85〜1.98(25℃)である。このよう
な三弗化一塩化エチレン低重合物としては、例えばダイ
キン工業株式会社製の商品名 ダイフロイル#1(粘度
5cSt (40℃)、比重1.85、体積抵抗率7×10
12Ω・cm)を使用することができる。
合物との混合比は、75:25〜20:80(重量%)
の範囲が好ましく、この混合油の比重が多孔質固体粒子
のそれに略等しくなるように選択するとよい。只、三弗
化塩化エチレン低重合物の混合割合が80重量%を越え
ると分散剤の溶解性が悪くなり、導電性が増し、粘度増
大を引き起こす等の問題を生じる。
ン低重合物との混合方法としては、例えば芳香族炭化水
素油と三弗化塩化エチレン低重合物との混合油を調製し
た後、この混合油に分極促進剤、分散剤、多孔質固体粒
子を添加して調製してもよく、また、芳香族炭化水素油
に分極促進剤、分散剤の存在下、多孔質固体粒子を分散
させたのち、三弗化塩化エチレン低重合物を所定割合混
合して調製してもよい。
粒子としては、慣用のものが使用され、例えばシリカゲ
ル、含水性樹脂、ケイソウ土、アルミナ、シリカ- アル
ミナ、ゼオライト、イオン交換樹脂、セルロース等を使
用できる。特にシリカゲル(比重約2.2)が好まし
い。これら多孔質固体粒子は、通常粒径10nm〜 200μm
のものが、電気粘性流体全体で0.1wt %〜50wt%の割合
で使用される。0.1wt %未満ではER効果が少なく、ま
た 50 wt%を越えると分散性が悪くなるので好ましくな
い。
ルコール又はその部分誘導体が挙げられる。
ル、三価アルコール、例えばエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオ
ール、ヘキサンジオール等を挙げることができる。好ま
しい多価アルコールとしてはトリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール等が挙げられる。
は、少なくとも1つの水酸基を有する多価アルコールの
部分誘導体であり、上記多価アルコールの末端水酸基の
内の幾つかがメチル基、エチル基、プロピル基、アルキ
ル置換フェニル基(フェニル基に置換されたアルキル基
の炭素数は1〜25)等により置換された部分エーテル
類、またその末端水酸基の内の幾つかが酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸等によりエステル化された部分エステル類が
挙げられる。
体は、通常多孔質固体粒子に対して1wt%〜100wt
%、特に好ましくは2wt%〜80wt%使用するとよい。
添加量が1wt%未満であるとER効果が少なく、又10
0wt%を越えると電流が流れやすくなるので好ましくな
い。尚、この多価アルコール類と共にER効果を阻害し
ない程度に水を使用してもよいことは勿論である。
もよい。このような酸成分としては硫酸、塩酸、硝酸、
過塩素酸、クロム酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸、或は
酢酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、
シュウ酸、マロン酸等の有機酸が使用される。
H4 + 、N2 H5 + 等)と酸基からなる化合物であり、
これらはいずれでも使用することができる。中でも多価
アルコール、多価アルコール部分誘導体の系に溶解して
解離するもの、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属
のハロゲン化物などの典型的なイオン結晶を形成するも
の、あるいは有機酸のアルカリ金属塩などが好ましい。
この種の塩として、LiCl、NaCl、KCl、Mg
Cl2 、CaCl2 、BaCl2 、LiBr、NaB
r、KBr、MgBr2 、LiI、NaI、KI、Ag
NO3 、Ca( NO3 )2、NaNO2 、NH4 NO3 、
K2 SO4 、Na2 SO4 、NaHSO4 、(NH4 )
2 SO4 あるいはギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸など
のアルカリ酸金属塩がある。
土類金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アミン類
などであり、多価アルコール、多価アルコール部分誘導
体、或いは多価アルコール及び/又は多価アルコール部
分誘導体と水の系に溶解して解離するものが好ましい。
この種の塩基として、NaOH、KOH、Ca(OH)
2 、Na2 CO3 、NaHCO3 、K3 PO4 、Na3
PO4 、アニリン、アルキルアミン、エタノールアミン
などがある。尚、前記した塩と塩基を併用することもで
きる。
ことができるものであるが、多価アルコール及び/又は
多価アルコール部分誘導体と組合せ使用することによ
り、より分極効果を増大させることができるものであ
り、電気粘性流体全体で0.01wt%〜5wt%の割合で使用
するとよい。0.01wt%未満であるとER効果が少なく、
また5wt %を越えると通電しやすくなり、消費電力が増
大するので好ましくない。又、本発明の電気粘性流体に
酸、塩、又は塩基成分を添加する場合には、多価アルコ
ールの部分エステル化物が加水分解しないものであるこ
とが必要である。
フェネート類、ホスホネート類、コハク酸エステル類、
コハク酸イミド類、アミン類、非イオン系分散剤等が使
用され、具体的にはマグネシウムスルホネート、カルシ
ウムスルホネート、カルシウムホスホネート、ポリブテ
ニルコハク酸イミド、ソルビタンモノオレート、ソルビ
タンセスキオレート等が挙げられる。これらは通常、電
気粘性流体全体で 0.1wt%〜15 wt %の割合で使用され
る。
かった条件下で三弗化塩化エチレン低重合物との共存で
電流を多く流さない分散剤を使用することがより好まし
く、例えばコハク酸エステル、コハク酸イミド、非イオ
ン系分散剤(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ソルビタンモノオレート、ペンタエリスリトールト
リオレート)等が好ましい。
応じて他の添加剤として酸化防止剤、腐食防止剤、摩耗
防止剤、極圧剤、消泡剤等を添加される。
と共に、分極促進剤である多価アルコール、多価アルコ
ール部分誘導体等の酸化を防止することを目的とするも
のである。
固体粒子等に不活性なものを使用するとよく、慣用され
るフェノール系、アミン系酸化防止剤を使用することが
でき、具体的にはフェノール系としては2・6−ジ−t
−ブチルパラクレゾール、4・4’−メチレンビス(2
・6−ジ−t−ブチルフェノール)、2・6−ジ−t−
ブチルフェノール等、またアミン系としてはジオクチル
ジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、ア
ルキルジフェニルアミン、N−ニトロソジフェニルアミ
ン等を使用することができ、電気粘性流体全体に対して
0.01〜10wt%、好ましくは 0.1〜2.0wt %使用すること
ができ、0.01wt%より少ないと酸化防止効果がなく、ま
た10wt%を越えると色相悪化、濁りの発生、スラッジの
発生、粘調性の増大等の問題がある。
極促進剤、多孔質固体粒子等に不活性なものを使用する
とよく、具体的には窒素化合物ではベンゾトリアゾール
およびその誘導体、イミダゾリン、ピリミジン誘導体
等、イオウ及び窒素を含む化合物では、1.3.4-チアジア
ゾールポリスルフィド、1.3.4-チアジアゾリル-2.5- ビ
スジアルキルジチオカルバメート、2-( アルキルジチ
オ) ベンゾイミダゾール等、その他、β-(o−カルボキ
シベンジルチオ)プロピオンニトリルまたはプロピオン
酸等を使用することができ、電気粘性流体全体に対して
0.001〜10wt%好ましくは0.01〜1.0wt %使用するとよ
い。0.001wt %より少ないと腐食防止効果がなく、また
10wt%を越えると色相悪化、濁りの発生、スラッジの発
生、粘調性の増大等の問題がある。
して、芳香族炭化水素油、弗素油、鉱油、ポリオレフィ
ン油から選ばれる少なくとも1種以上の電気絶縁性流体
と三弗化塩化エチレン低重合物との混合油とすることに
より、多孔質固体粒子との比重差を小さくすることがで
き分散性に優れるものとできると共に、高温、長時間で
の耐熱性、耐摩耗性を有するものとすることができるの
で、ショックアブソーバー等への利用に適した電気粘性
流体とすることができる。
る。
1(粘度10cP(40℃))とした。
レン低重合物との混合比を50/50(重量比)とし、
その混合油を120重量部とした以外は試料油1と同様
に、試料油2(粘度3.6cSt (40℃)、比重1.1
7)を調製した。
(40℃)〕を調整し、比較油1とした。
径13mm、高さ10cmの試験管にそれぞれ12.5g入
れ、多孔質固体粒子の沈降量を測定した。
物の高さ(mm)にし、第1図に示す。図からわかるよう
に、本発明の電気粘性流体は沈降量が極めて低いことが
わかる。
て、構造式 F-[ CF(CF3)-CF2O]n CF2-CF3 を有する弗素
油(デュポン社製、商品名クライトックスGPL、粘度
4cSt (40℃)、比重1.83、体積抵抗率1×10
15Ω・cm)との混合油を189重量部使用した以外は試
料油1同様にして、試料油3〔粘度10cP(40
℃)〕を調製した。
て、鉱油(粘度4cSt (40℃)、比重0.85)との
混合油を165重量部使用した以外は試料油1同様にし
て、試料油4〔粘度10cp(40℃)〕を調製した。
て、エチレン−α−オレフィンオリゴマー(5cSt 、4
0℃)60重量%とα−オレフィンオリゴマー(5cSt
、40℃)40重量%とからなるポリ−α−オレフィ
ン(粘度5cSt (40℃)、比重0.79)との混合油
を167重量部使用した以外は、試料油1同様にして、
試料油5〔粘度10cP(40℃)〕を調製した。
て、ジオクチルフタレート(59cSt (40℃)、比重
0.95)を使用した以外は、試料油1同様にして、比
較油2〔粘度45cp(40℃)〕を調製した。
0℃と90℃で、電圧の印加が可能な回転粘度計を用い
て、以下の項目について測定し、電気粘性流体としての
評価を行った。
106 (V/m) に変化させた時に、何秒で粘度が安定するか
により評価。
6 (V/m) →0(V/m) のサイクルを繰り返した時、電場1.
4 ×106 ( V/m)の時の粘度の変動割合により評価。
一定させた時、経時的な粘度の変化量(%)(測定時間
50時間)で評価。(粘度低下は多孔質固体粒子の沈降
量が多いために生じる。) ・増粘効果−電場0(V/m) 時と比較して、交流電場を1.
4 ×106 (V/m) とした時の粘度の倍率で評価。
て、下記の電気特性を調べた。
をかけた時の電流測定値。
電気粘性流体は、応答性、再現性、増粘効果、耐久性、
及び分散安定性に優れたものである。
た結果、電流値が10mA以上流れた。一方、各試料油
では、表1からわかるように2mA以下と低く、消費電
力を少なくできると共に耐久性に優れることがわかる。
て、シリコーン油(10cP(40℃)、比重0.9
5)との混合油を167重量部使用した以外は試料油1
同様にして、比較油3〔粘度10cP(40℃)〕を調
製した。
いてシェル四球耐摩耗試験(ASTM:D2783−7
1)を行った。
度60℃で30分間測定後の摩擦係数及び摩耗痕幅を観
察・評価した。
耗性に優れることがわかる。
安定性に優れると共に、応答性、再現性、耐久性、増粘
効果に優れるものであり、また耐摩耗性に優れるので、
ショックアブソーバー等の緩衝器用の電気粘性流体とし
ても有用である。
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 芳香族炭化水素油、弗素油、鉱油、ポリ
オレフィン油から選ばれる少なくとも1種以上の電気絶
縁性流体と三弗化塩化エチレン低重合物との混合油から
なる基油に多孔質固体粒子が分散されてなる電気粘性流
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3184495A JPH0525488A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 電気粘性流体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3184495A JPH0525488A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 電気粘性流体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525488A true JPH0525488A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16154184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3184495A Pending JPH0525488A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 電気粘性流体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7365939B2 (en) | 2003-10-23 | 2008-04-29 | Nidec Corporation | Dynamic-pressure bearing device and disk drive |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP3184495A patent/JPH0525488A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7365939B2 (en) | 2003-10-23 | 2008-04-29 | Nidec Corporation | Dynamic-pressure bearing device and disk drive |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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