JPH05253747A - タップ加工工具 - Google Patents

タップ加工工具

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Publication number
JPH05253747A
JPH05253747A JP10812292A JP10812292A JPH05253747A JP H05253747 A JPH05253747 A JP H05253747A JP 10812292 A JP10812292 A JP 10812292A JP 10812292 A JP10812292 A JP 10812292A JP H05253747 A JPH05253747 A JP H05253747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dull
tapping
tool
drilling
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP10812292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Inoue
潔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INR Kenkyusho KK
Original Assignee
INR Kenkyusho KK
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Publication date
Application filed by INR Kenkyusho KK filed Critical INR Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工工具の摩擦特性及び耐摩耗性の向上にあ
る。 【構成】 円錐形先端で加圧と回転による摩擦熱で塑性
変形させながら破断して穿孔する穿孔部1と、該穿孔部
によって穿孔された孔にタップを立てるタップ加工部2
とを軸方向に連続に設けたタップ加工工具に於て、前記
穿孔部の摩擦面にダル加工によるダル加工面13を形成
した。又、ダル加工面に超硬材の被覆層を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタップ加工工具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、薄板をねじ止めするときは板材の
裏側に当板を溶接し、これにタップ孔を加工してねじ止
め固定するようにしているが、工作する作業工数が増加
し、非能率的であると共にコストが高まる欠点がある。
【0003】このため本発明者は、既に円錐形先端で加
圧と回転による摩擦熱で塑性変形させながら破断して穿
孔する穿孔部と、該穿孔部によって穿孔された孔にタッ
プを立てるタップ加工部とを軸方向に一体に具備するタ
ップ加工工具を提案している。
【0004】この加工工具を使えば一工程で薄板にタッ
プを立てることができ、作業が極めて能率的であるが、
高速回転摩擦して摩擦熱で破断し穿孔加工するので、摩
耗が激しい欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この加工工
具の摩擦特性及び耐摩耗性を向上させることを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】円錐形先端で加圧と回転
による摩擦熱で塑性変形させながら破断して穿孔する穿
孔部と、該穿孔部によって穿孔された孔にタップを立て
るタップ加工部とを軸方向に連続に設けたタップ加工工
具に於て、前記穿孔部の摩擦面にダル加工によるダル加
工面を形成したことを特徴とする。
【0007】更に、ダル加工面に超硬材の被覆層を形成
したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は前記のように、摩擦熱を利用して穿孔
加工する工具の穿孔部摩擦面にダル加工して、凹凸する
ダル加工面を形成したことによって摩擦効果が高まり、
チップポケットの存在により穿孔加工が能率良く行わ
れ、摩擦面の耐摩耗性が向上する。この耐摩耗性は、超
硬材の被覆処理によって更に高められる効果がある。
【0009】
【実施例】以下、図面の一実施例により本発明を説明す
る。図1は加工工具の側面図、図2はその先端正面図
で、1は先端の穿孔部で、これは円錐形先端11と、そ
れに続いて多角錐を形成した部分12より成っている。
2は穿孔部に続けて形成したタップ加工部分で、所定ピ
ッチで形成されたねじ21が軸に平行する方向に形成さ
れた谷溝22で、分割された通常のタップ立ての形状を
している。3はハンドボールとか卓上ボール盤等の回転
チャックに固定支持する角形取付部である。
【0010】前記工具先端の穿孔部1、即ち円錐形先端
11及び多角錐部分12の面には、ダル加工して微細な
凹凸を形成したダル加工面13を形成してある。
【0011】図3はタップ孔加工する加工状態説明図
で、4が加工しようとする薄板である。(イ)図のよう
に、薄板4に加工工具の先端を加圧した状態で高速回転
を与える。回転速度が3000〜10000rpm程度
の回転を与え、円錐形先端11で摩擦熱を発生させなが
ら圧痕し、塑性変形させ、(ロ)図のように孔明けす
る。この加圧穿孔によって薄板4の裏側に、押圧破断に
よりバリ41が発生する。更に(ハ)図のように工具を
押込むと多角錐部分12で孔が拡大し、バリ部分41も
増大し、孔の出口側だけでなく入口側も盛り上がり、穿
孔した孔の周りに一種の鍔のような肉厚環状部分42が
形成される。この肉厚部分42の厚さは、通常薄板4の
2〜3倍以上に形成される。更に工具を送り込むと、
(ニ)図のようにタップ加工部分2が穿孔した孔部分に
嵌込み、タップ立て加工が行われる。タップ立て加工時
の回転速度は、トルクが増加するから穿孔加工時のそれ
よりも充分低速に制御し、10〜100rpm程度の回
転をし、ねじ部21で孔の肉厚部分42に切込みタップ
加工する。タップ加工部分2の所定長さの送り込みをし
たら、次には工具を逆回転することによって抜き取れ
ば、薄板4には所要のタッブ孔が高精度に形成されるこ
とになる。
【0012】以上のようにしてタップ孔加工が行われる
が、その加工工具は穿孔部1とタップ立て加工部2とが
軸方向に一体に形成され、穿孔と同時にタップ立て加工
が一本の工具を送り込むことにより加工でき、加工の芯
合わせが必要でなくて精密タップ孔が容易に加工できる
ことになる。しかも、薄板4に対して穿孔加工を摩擦加
熱して変形させながら孔明けし、孔の周りに肉厚環状部
分42を形成し、これにタップ加工するから従来の当板
を溶接するような手数も除去し、穿孔と同時にタップ加
工部分が形成でき、極めて容易にタップ孔の加工ができ
るものである。
【0013】しかして、前記加工工具の先端穿孔部1の
表面にダル加工して微細凹凸のダル加工面13が形成し
てあり、このダル加工面の凹凸が穿孔時の摩擦熱の発生
を高め、且つチップポケットの存在により穿孔加工を高
める。加工中に工具にシリコングリース等を塗布して加
工するが、この塗布グリースがチップポケットに保持さ
れ、潤滑性を高めて加工できるから工具の耐摩耗性が向
上する。
【0014】例えば、ダル加工面として面粗さが10〜
30μmRmax,凹凸の幅/深比≒100程度に加工
した工具により加工したとき、摩擦による発熱特性はほ
ぼ等しかったが、耐摩耗性は約2〜3倍に高められた。
【0015】次に、前記ダル加工面に超硬材のWC合金
を放電溶着被覆加工によりコーティングしたときは、耐
摩耗性が約4倍になった。又、TiN、CVDにより被
覆したとき耐摩耗性が2倍、ダイヤを被覆したとき約8
〜10倍に増大した。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、摩擦熱を利用し
て穿孔加工する工具の穿孔部摩擦面にダル加工して、微
細凹凸するダル加工面を形成したことによって摩擦効果
が高まり、チップポケットの存在により穿孔加工が能率
良く行われ、摩擦面の耐摩耗性が向上する。この耐摩耗
性は超硬材の被覆処理によって更に高めることができ、
長寿命の工具が得られる。
【0017】又、このタップ加工工具による加工は、穿
孔部の円錐形先端で加圧と回転による摩擦熱で塑性変形
させながら破断して穿孔するから、薄板に大きいバリを
発生しながら加工でき、これに続くタップ加工部ではバ
リの発生した鍔付孔部分にタップを直接立てることがで
き、タップ孔にねじ止めして薄板の固定が容易にできる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工具の一実施例の側面図である。
【図2】図1の先端正面図である。
【図3】本発明の加工工程の説明図である。
【符号の説明】
1 穿孔部 11 円錐形部 12 多角錐形部 13 ダル加工面 2 タップ加工部 21 ねじ部 22 谷溝 3 角形取付部 4 薄板 41 バリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円錐形先端で加圧と回転による摩擦熱で
    塑性変形させながら破断して穿孔する穿孔部と、該穿孔
    部によって穿孔された孔にタップを立てるタップ加工部
    とを軸方向に連続に設けたタップ加工工具に於て、前記
    穿孔部の摩擦面にダル加工によるダル加工面を形成した
    ことを特徴とするタップ加工工具。
  2. 【請求項2】 請求項1のダル加工面に超硬材の被覆層
    を形成したことを特徴とするタップ加工工具。
JP10812292A 1992-03-13 1992-03-13 タップ加工工具 Pending JPH05253747A (ja)

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JP10812292A JPH05253747A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 タップ加工工具

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