JPH05253300A - 電動式注射針離脱装置 - Google Patents

電動式注射針離脱装置

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JPH05253300A
JPH05253300A JP4058426A JP5842692A JPH05253300A JP H05253300 A JPH05253300 A JP H05253300A JP 4058426 A JP4058426 A JP 4058426A JP 5842692 A JP5842692 A JP 5842692A JP H05253300 A JPH05253300 A JP H05253300A
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JP
Japan
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needle
syringe
injection needle
guide hole
standby position
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4058426A
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English (en)
Inventor
Akira Tsuji
章 辻
Kazuhiko Hatayama
和彦 畑山
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Hakko Electric Machine Works Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Hakko Electric Machine Works Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd, Hakko Electric Machine Works Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH05253300A publication Critical patent/JPH05253300A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/3205Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全かつ衛生的であり、しかも操作が簡単
で、構造も簡単な電動式注射針離脱装置を提供する。 【構成】 注射器1の先端部を筐体11上部のガイド穴24
に挿入すると、待機位置に停止していた1対の注射器駆
動部材26、27の切欠きの間に注射針2の針基8がはま
り、駆動部材26、27が回転を開始して、これらの挾持部
26a 、27a の間に針基8を挟んで回転させる。これによ
り、針基8が注射器1から取外され、駆動部材26、27が
取外し完了位置に停止する。この状態で、注射器1をガ
イド穴24から取出すと、注射針2だけが挾持部26a 、27
a の間に残り、駆動部材26、27が再び回転して、待機位
置に停止する。これにより、注射針2が駆動部材26、27
の切欠きの間から重力により落下して、廃棄箱13内に収
納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動式注射針離脱装
置、さらに詳しくは、針基の部分が注射器の先端部にね
じ止められたたとえば歯科用麻酔針などのような両頭針
タイプの注射針を注射器から自動的に取外すことができ
る安全かつ衛生的な電動式注射針離脱装置に関する。両
頭針タイプの注射針は中間部にこれを注射器に取付ける
ための針基が固定されたものであり、針基の部分が注射
器に取付けられた状態で一方の端部(基端部)が注射器
に装着された薬液カートリッジに挿入され、他方の端部
(先端部)が患者の体内に挿入されるようになってい
る。
【0002】
【従来の技術】歯科用麻酔針などに多用されているねじ
式の両頭針タイプの注射針はほとんどが使い捨てのもの
になっており、従来は、使用後に注射針の先端部側にキ
ャップを被せ、キャップを手で回してねじを緩めること
により注射針をキャップごと注射器から取外し、そのの
ち注射針の基端部側にもキャップを被せて、注射針が収
納されたキャップを適当な容器や袋に入れて廃棄するよ
うにしていた。
【0003】ところが、注射針を注射器から取外すため
には、その都度注射針にキャップを被せてこれを手で回
さなければならず、作業が大変面倒であった。
【0004】また、頻繁に注射針を処理する間には、注
射針にキャップを被せる際に誤って注射針で指を傷つけ
てしまうという事故が起こりやすかった。使用済みの注
射針は患者の体内に挿入されていたものであるから、こ
のようなミスによって単に指を傷つけるだけでなく、場
合によっては注射針を処理する者にB型肝炎やエイズの
ウイルスが感染してしまうというきわめて重大な危険性
があった。さらに、使用済みの注射針にはキャップが被
せられているが、簡単にキャップが外れてしまうことが
あり、たとえば袋に収納された使用済みの注射針を持ち
運ぶ際に、袋を突き破った注射針によって手や足を傷つ
けてしまうという危険性もあった。
【0005】そこで、本出願人らは、特開平1−242
064号公報に記載されているような使用済み注射針の
廃棄箱および特開昭64−86980号公報に記載され
ているような電動式注射針離脱装置を提案した。
【0006】前者は、注射器の先端部を挿入しうる筒状
ガイド穴が箱体に横向きに設けられ、このガイド穴の下
面に注射針を落下させうる大きさのスリットが形成さ
れ、注射器の先端部に螺合されている注射針の針基を挾
持する固定部材と可動部材とからなる挾持手段がガイド
穴の奥に設けられ、可動部材を押し動かして挾持状態を
解除するための操作ロッドが箱体から外方に突出するよ
うに設けられているものである。そして、使用済み注射
針を廃棄する場合、まず、箱体の筒状ガイド穴に注射器
の先端部を挿入すると、挾持手段の固定部材と可動部材
で注射針の針基の部分が挾持されて回転しなくなるの
で、手で注射器を左に回す。これにより注射針と注射器
との螺合が外れるので、ついで操作ロッドを押して固定
部材と可動部材による針基の挾持を解除すると、挾持手
段につかまれていた注射針がこれから外れて箱体内に落
下する。
【0007】後者は、注射針の針基を挿入しうるガイド
穴を上面に有する箱体と、この箱体の内部の上方に配置
されガイド穴から挿入された注射針を注射器から自動的
に取外して箱体内に落下させる注射針離脱機構と、箱体
の内部の下方に配置され注射針離脱機構により注射器か
ら取外された注射針を収容する廃棄箱とからなる。注射
針離脱機構は、電動機と、ドーナツ板状外プレートと、
複数の把持部材と、ドーナツ板状内プレートと、筒体
と、筒体保持手段と、ブレーキ手段と、把持解放手段
と、針基検知手段とから構成されている。外プレート
は、ガイド穴と同心に配置されて、電動機と連動して回
転するものであり、その内周縁部の複数箇所に略台形状
切欠きが形成されている。内プレートは、外プレートの
内側に同心にかつ回転可能に配置されており、これには
把持部材の移動用ガイドが設けられている。把持部材
は、内プレートのガイドに沿って外プレートおよび内プ
レートの半径方向に移動するものであり、外方端部が外
プレートの切欠きの部分にはまり、内方端部に形成され
た把持部が針基と係合するようになっている。筒体は、
内プレートの下方に同心にかつ一体的に設けられてい
る。保持手段は、箱体に固定されて、筒体を回転可能に
保持するものである。ブレーキ手段は、筒体の外面に接
してこれにブレーキ力を付与するものである。把持解放
手段は、把持部材と係合して、これを半径方向外向きに
付勢するものである。針基検知手段は、針基がガイド穴
の所定位置まで挿入されたことを検知するものである。
そして、使用済み注射針を廃棄する場合、まず、注射器
の先端部に取付けられた針基の部分を箱体のガイド穴の
所定位置まで挿入すると、これが針基検知手段によって
検知され、電動機によって外プレートが回転を始める。
このとき、内プレートおよび筒体はブレーキ手段によっ
て停止させられており、外プレートだけが回転すること
により、外プレートの略台形状切欠きの斜辺の部分が把
持部材の外方端部に当たってこれを内側に押し、その結
果、把持部材が中心に向かって移動し、これらの把持部
が針基に係合してこれを把持する。把持部材が針基を把
持すると、それ以上内側に移動できなくなるため、内プ
レートおよび筒体がブレーキ手段のブレーキ力に抗して
外プレートと一体に回転するようになり、これとともに
把持部材が回転することにより、針基が回転させられ
て、注射器から取外される。このように注射針が取外さ
れたことを回転抵抗力の減少などから操作者が感知して
注射器をガイド穴から引き抜くと、注射針だけが把持部
材に把持された状態で箱体内に残る。一方、注射器がガ
イド穴から引き抜かれると、これが針基検知手段によっ
て検知され、電動機が停止して、外プレート、内プレー
トおよび筒体が停止する。これらが停止すると、把持部
材が把持解放手段によって外側の位置に戻り、針基の把
持を解放する。このため、注射針は重力により箱体内を
落下し、廃棄箱内に収容される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−24206
4号公報に記載されている使用済み注射針の廃棄箱の場
合、注射針の部分に手を触れずに取外しができるので、
安全かつ衛生的である。しかしながら、筒状ガイド穴に
挿入した注射器を手で回す操作と操作ロッドを手で押す
操作が必要である。
【0009】特開昭64−86980号公報に記載され
ている電動式注射針離脱装置の場合、注射器の先端部を
ガイド穴に挿入するだけで自動的に注射針が取外される
ので、安全かつ衛生的で、しかも操作も簡単である。し
かしながら、外プレート、複数の把持部材、内プレー
ト、筒体など多くの可動部材が必要である。また、外プ
レートが回転を始めたときには内プレートが回転せず
に、注射針の取外しが完了して外プレートが停止したと
きには把持解放手段により内プレートが回転して把持部
材を外側の位置に戻すことができるように、筒体にブレ
ーキ力を付与する必要がある。このため、装置の構成が
非常に複雑になる。
【0010】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
安全かつ衛生的であり、しかも操作が簡単で、構造も簡
単な電動式注射針離脱装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による電動式注
射針離脱装置は、注射針の針基の部分がねじ止められた
注射器の先端部が上から挿入されるほぼ垂直な注射器ガ
イド穴を上部に有する筐体と、この筐体内に設けられて
いて上記注射器ガイド穴の下方に露出した注射針の針基
の部分を回転させることにより注射器から取外して注射
針を下方に落下させる注射針取外し手段と、上記筐体内
に着脱可能に装着され上記注射針取外し手段により注射
器から取外されて落下させられる注射針を収容する廃棄
箱とを備えた電動式注射針離脱装置において、上記注射
針取外し手段が、略垂直軸を中心に回転するように上記
注射器ガイド穴の下方に配置され注射針の針基の部分を
外周部で両側から挟んで回転させる1対の円板状注射針
駆動部材と、これらの注射針駆動部材を同方向に同速度
で回転させる電動機と、注射器が上記ガイド穴内に挿入
されたことを検知する注射器検知手段と、上記注射針駆
動部材が所定の待機位置に位置していることを検知する
待機位置検知手段と、上記注射針駆動部材が注射針の針
基の部分の取外しを完了した所定の取外し完了位置に位
置していることを検知する取外し完了位置検知手段と、
注射器検知手段、待機位置検知手段および取外し完了位
置検知手段の出力に基づいて電動機を制御することによ
り注射針駆動部材の回転を制御する制御手段とを備えて
おり、上記1対の注射針駆動部材の待機位置において対
向する部分に相互間隔が針基の外径より大きくなるよう
に切欠きが形成され、待機位置以外の位置においては切
欠き以外の円弧状の挾持部同志が対向し、この挾持部の
相互間隔が針基の外径よりわずかに小さくなっており、
上記制御手段が、注射針駆動部材が待機位置にあって注
射器ガイド穴に注射器が挿入されていない間は注射針駆
動部材を停止させておき、注射針駆動部材が待機位置に
ある状態で注射器ガイド穴に注射器が挿入されたときに
注射針駆動部材を回転させ、注射器ガイド穴に注射器が
挿入されている状態で注射針駆動部材が取外し完了位置
まで回転したときに注射針駆動部材を一旦停止させ、注
射針駆動部材が待機位置以外の位置にある状態で注射器
ガイド穴から注射器が取出されたときに注射針駆動部材
を待機位置まで回転させて停止させるようになされてい
ることを特徴とするものである。
【0012】好ましくは、上記注射針駆動部材の挾持部
の外周に多数の歯が形成されている。
【0013】
【作用】使用済みの注射針の針基の部分がねじ止められ
た注射器の先端部を注射器ガイド穴に挿入すると、針基
の部分が待機位置に停止している1対の注射針駆動部材
の切欠きの間にはまる。一方、注射器がガイド穴に挿入
されたことが注射器検知手段によって検知され、注射針
駆動部材が回転を開始する。駆動部材が回転すると、や
がてそれらの挾持部によって針基の部分が挟まれ、駆動
部材の回転にともなってねじの緩む方向に針基が回転さ
せられ、針基が注射器から取外される。針基が注射器か
ら取外されて駆動部材が取外し完了位置まで回転する
と、これが取外し完了位置検知手段によって検知され、
駆動部材が一旦停止させられる。このとき、針基は駆動
部材の挾持部に挟まれている。このように駆動部材が一
旦停止したならば、操作者が注射器をガイド穴から取出
すと、注射針だけが駆動部材の挾持部に挟まれた状態で
筐体内に残る。また、注射器がガイド穴から取出される
と、これが注射器検知手段によって検知され、駆動部材
が再び回転し、待機位置に達した状態で停止する。駆動
部材が待機位置まで回転して停止すると、切欠きの部分
が対向して相互間隔が大きくなるため、針基が駆動部材
から外れ、注射針は重力により筐体内を落下し、廃棄箱
内に収容される。
【0014】このように、注射器をガイド穴に挿入して
注射針駆動部材の回転が停止したときに注射器を取出す
だけのきわめて簡単な操作により、注射針に手を触れず
に取外しができる。また、1対の注射針駆動部材を回転
させるだけでよく、構造も簡単である。
【0015】注射針駆動部材の挾持部の外周に多数の歯
が形成されていれば、これらの間に挟んだ注射針の針基
を確実に回転させて注射器から取外すことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0017】図1および図2は電動式注射針離脱装置の
全体構成を示し、図3〜図6は各部の詳細を示してい
る。なお、以下の説明において、図3〜図5の下側(図
2の紙面表側)を前、その反対側を後とし、前から見た
左右すなわち図3〜図5の左右を左右とする。また、回
転方向については、とくに説明がない限り、上から見た
回転方向をいうものとし、時計回りを右回り、反時計回
りを左回りとする。
【0018】離脱装置で使用される注射器(1) と注射針
(2) の1例が図1および図6に示されている。これらは
いずれも注射器(1) に注射針(2) が取付けられている状
態を示しており、図1は注射器(1) と注射針(2) の全
体、図6はこれらの取付け部分の詳細を示している。注
射器(1) は公知のものであり、薬液カートリッジ(3) が
着脱自在に装填されるカートリッジ保持筒(4) の先端に
注射針装着用ヘッド(5)が着脱自在に取付けられてい
る。この例では、略円筒状のはめ込み式のヘッド(5) が
保持筒(4) の先端部にねじはめられている。ヘッド(5)
の先端側外面は、先細のテーパ面(5a)となっている。ヘ
ッド(5) の先端部には小径円筒部(5b)と先端が開口した
大径円筒部(5c)が同心状に形成され、ヘッド(5) の中心
にはこれを貫通する針挿入穴(6) があけられている。ま
た、大径円筒部(5c)の内面に、ほぼ半周にわたる2つの
螺旋状の突起(7) が円周方向に等間隔をおいて一体に形
成されている。注射針(2) も公知の両頭針タイプのもの
であり、注射針(2) の中間部に略円筒状の針基(8) が同
心状に固定されて、注射針(2) が針基(8) の中心を貫通
している。針基(8) は一端部において注射針(2) に固定
されており、針基(8) の反対側の自由端部の外面に2つ
の比較的短い螺旋状の突起(9) が円周方向に等間隔をお
いて一体に形成されている。なお、針基(8) の固定端部
側の注射針(2) の端部を先端部(2a)、反対側の注射針
(2) の端部を基端部(2b)ということにする。図示は省略
したが、使用前の注射針(2) には針基(8) の両側から2
個の有底円筒状のキャップが被せられている。注射針
(2) の先端部(2a)側の第1のキャップの開口端部は針基
(8) の固定端部側の部分に相互に回転しないようにはめ
止められ、注射針(2) の基端部(2b)側の第2のキャップ
の開口端部は第1のキャップの開口端部の外側にはめ止
められる。この注射針(2) を注射器(1) に装着する場
合、まず、第2のキャップを手で取外し、注射針(2) の
基端部(2b)側の部分をヘッド(5) の穴(6) に挿入しなが
ら、針基(8) の部分をヘッド(5) の2つの円筒部(5b)(5
c)の間にはめる。そして、第1のキャップを手でもって
右に回転させることにより、針基(8) の突起(9) をヘッ
ド(5) の大径円筒部(5c)内面の突起(7) の奥側に係合さ
せて、針基(8) をヘッド(5) に固定する。これにより注
射針(2) が注射器(1) に固定されるので、第1のキャッ
プを取外す。このようにして注射器(1)に取付けられた
注射針(2) の基端部(2b)はヘッド(5) の穴(6) から突出
し、カートリッジ(3) のゴム栓(10)を貫通して内部に達
する。
【0019】図1および図2に示すように、離脱装置
は、筐体(11)、筐体(11)内に設けられた注射針取外し手
段(12)、および筐体(11)内に着脱可能に装着される廃棄
箱(13)より構成されている。
【0020】筐体(11)は直方体状の左側の高さの中間部
が取除かれて前から見てコ字状をなすものであり、上下
の左方張出し部(14)(15)の間に廃棄箱(13)が装着される
ようになっている。筐体(11)の内部は、上側張出し部(1
4)の下壁(14a) を右側に延長した形の水平隔壁(11a) に
より、上側張出し部(14)の内部を含む上部室(16)と、下
側張出し部(15)の内部を含む前から見て逆L字状の下部
室(17)とに区画されている。筐体(11)の下部室(17)の下
壁(11b) に開口(18)が形成され、下壁(11b) 下面に固定
された下部カバー(19)によってこの開口(18)が塞がれて
いる。筐体(11)の上部室(16)の上壁となる上部カバー(2
0)も他の部分と別に作られて、ねじなどの適宜な手段に
よって固定されている。また、上側張出し部(14)の下壁
(14a) の右寄りの部分に注射針排出開口(21)が、隔壁(1
1a) の左寄りの部分に電動機取付用開口(22)が形成され
ている。
【0021】図6に詳細に示すように、注射針排出開口
(21)の真上の上部カバー(20)の部分に上下が開口した下
方突出状の円筒部(20a) が一体に形成され、その内側に
フランジ付きのガイドブシュ(23)が上からはめ止められ
ている。ブシュ(23)の内側にはこれを上下に貫通する注
射器ガイド穴(24)が形成されている。ガイド穴(24)の下
部を除く大部分は大径部(24a) 、下端部は小径部(24b)
となっており、これらの間に上向きのテーパ部(24c) が
形成されている。ガイド穴(24)の大径部(24a)の内径は
注射器(1) の保持筒(4) の外径よりわずかに大きく、テ
ーパ部(24c) は注射器(1) のヘッド(5) のテーパ面(5a)
に対応している。
【0022】廃棄箱(13)は上面が開口した直方体状をな
し、廃棄箱(13)が筐体(11)の上下の張出し部(14)(15)の
間に装着された状態で、注射針排出開口(21)が廃棄箱(1
3)の上面開口の右寄りの部分に臨むようになっている。
また、廃棄箱(13)の上面開口部にはスライド式の蓋(25)
が取付けられるようになっている。
【0023】注射針取外し手段(12)の詳細が、図3〜図
6に示されている。
【0024】注射針取外し手段(12)は、前後1対の注射
針駆動部材(26)(27)、注射針駆動部材(26)(27)を駆動す
るための電動機(28)、注射器検知手段としての第1マイ
クロスイッチ(29)、待機位置検知手段としての第2マイ
クロスイッチ(30)、取外し完了位置検知手段としての第
3マイクロスイッチ(31)および電動機(28)を制御するこ
とにより駆動部材(26)(27)の回転を制御する制御手段(3
2)を備えている。
【0025】電動機(28)はたとえばコンデンサ誘導電動
機であり、筐体(11)の下部室(17)内に上向きに配置され
て、その上面が隔壁(11a) 下面に固定されている。電動
機(28)の軸(28a) は電動機取付用開口(22)を通って上部
室(16)内に突出しており、これにカラー(33)を介して駆
動歯車(34)が固定されている。駆動歯車(34)には下方突
出状の円筒部(34a) が一体に形成されており、この部分
がカラー(33)の上部外周にはめ止められている。駆動歯
車(34)の上面に、厚肉円筒状のドグ(35)が同心状に固定
されている。ドグ(35)の外周面の上部の1箇所に定位置
検知用の上部みぞ(36)が形成され、同下部の1箇所に取
外し完了位置検知用の下部みぞ(37)が形成されている。
下部みぞ(37)は、上部みぞ(36)に対して、左回り方向に
3/4回転(270度)隔たった位置に形成されてい
る。第2マイクロスイッチ(30)および第3マイクロスイ
ッチ(31)は上部室(16)内の同じ位置に上下に重ねた状態
で固定されており、第2マイクロスイッチ(30)のアクチ
ュエータはドグ(35)の上部みぞ(36)の部分またはこれと
同じ高さのドグ(35)の外周面に接触し、第3マイクロス
イッチ(31)のアクチュエータはドグ(35)の下部みぞ(37)
の部分またはこれと同じ高さのドグ(35)の外周面に接触
するようになっている。
【0026】駆動歯車(34)の円筒部(34a) の外周に、前
後1対の可動ベース(38)(39)の一部が回転自在に取付け
られている。各ベース(38)(39)は、左右方向に長い板状
をなす。前部ベース(38)の中間部に後方に水平に張出し
た取付板部(38a) が一体に形成され、左端部に後方に水
平に張出したストッパ部(38b) が一体に形成されてい
る。同様に、後部ベース(39)の中間部に前方に水平に張
出した取付板部(39a) が一体に形成され、左端部に前方
に水平に張出したストッパ部(39b) が一体に形成されて
いる。前後のベース(38)(39)の取付板部(38a)(38b)が上
下に重ねられて、駆動歯車(34)の円筒部の周囲にはめら
れ、駆動歯車(34)の下面とカラー(33)のフランジの部分
との間に回転可能に保持されている。取付板部(38a)(38
b)の上下厚さは他の部分より薄く、しかも前後のベース
(38)(39)で取付板部(38a)(38b)の上下の位置が変えられ
ており、このように取付板部(38a)(38b)が駆動歯車(34)
に取付けられた状態で、前後のベース(38)(39)の上面同
志および下面同志がそれぞれほぼ面一になり、かつ前後
のベース(38)(39)が駆動歯車(34)を中心として独立して
回転しうるようになっている。前部ベース(38)の左端側
の前面および後部ベース(39)の左端側の後面に、ストッ
パ(40)(41)がそれぞれ固定されている。また、前後のベ
ース(38)(39)の右端側の対向面に形成された穴(42)(43)
にガイドピン(44)の両端部が移動可能にはめられてお
り、このピン(44)の周囲に前後のベース(38)(39)の右端
側を前後に離れる方向に付勢する圧縮コイルばね(45)が
取付けられている。そして、通常は、ばね(45)の弾性力
により、前後のベース(38)(39)はストッパ部(38b)(39b)
が圧接して閉じた状態に保持されており、このような状
態で、前後のベース(38)(39)が一体となって駆動歯車(3
4)を中心に回転しうるようになっている。また、ばね(4
5)の弾性力に抗して、前後のベース(38)(39)のストッパ
部(38b)(39b)が前後に離れて開きうるようにもなってい
る。なお、このようなベース(38)(39)の回転はストッパ
(40)(41)が筐体(11)の前壁(11c) または後壁(11d) に当
たることによって規制されるため、回転量は比較的小さ
い。各ベース(38)(39)の左側部分に垂直軸(46)(47)が固
定されており、これらの軸(46)(47)のベース(38)(39)よ
り上方に突出した部分に駆動歯車(34)とかみ合う従動歯
車(48)(49)が軸受(50)(51)を介して回転支持されてい
る。駆動部材(26)(27)は円板状をなし、従動歯車(48)(4
9)の上面に同心状に固定されている。各駆動部材(26)(2
7)の1箇所に切欠き(52)(53)が形成され、この切欠き(5
2)(53)以外の部分が挾持部(26a)(27a)となっており、挾
持部(26a)(27a)の外周に多数の細かい歯(54)(55)が形成
されている。
【0027】駆動歯車(34)およびドグ(35)は電動機(28)
によって右回りに回転させられ、これにより、従動歯車
(48)(49)および駆動部材(26)(27)が左回りに回転させら
れる。従動歯車(48)(49)のピッチ円径は駆動歯車(34)の
それの半分であり、駆動歯車(34)およびドグ(35)が1回
転する間に従動歯車(48)(49)および駆動部材(26)(27)は
2回転するようになっている。図3および図4は、ドグ
(35)および駆動部材(26)(27)が待機位置にある状態を示
している。このとき、第2マイクロスイッチ(30)のアク
チュエータがドグ(35)の上部みぞ(36)にはまり、第2マ
イクロスイッチ(30)はオフ(非作動)状態になってい
る。また、第3マイクロスイッチ(31)のアクチュエータ
はドグ(35)の下部みぞ(37)から外れてドグ(35)の下部外
周面に接しており、これでアクチュエータが押されるこ
とによって第3マイクロスイッチ(31)はオン(作動)状
態になっている。さらに、前後の駆動部材(26)(27)の切
欠き(52)(53)の部分が対向しており、前後のベース(38)
(39)が閉じた状態でも前後の駆動部材(26)(27)の対向部
分の相互間隔が注射針(2) の針基(8) の外径より大きく
なっている。ドグ(35)および駆動部材(26)(27)が待機状
態から回転を始めると、第2マイクロスイッチ(30)のア
クチュエータがドグ(35)の上部みぞ(36)から外れてドグ
(35)の上部外周面に接するようになり、これでアクチュ
エータが押されることによって第2マイクロスイッチ(3
0)はオン状態になる。また、前後の駆動部材(26)(27)の
挾持部(26a)(27a)同志が対向するようになり、前後のベ
ース(38)(39)が閉じた状態で前後の駆動部材(26)(27)の
対向部分の相互間隔が注射針(2)の針基(8) の外径より
少し小さくなる。ドグ(35)が1/2回転すると、駆動部
材(26)(27)が1回転し、再び切欠き(52)(53)同志が対向
する。ドグ(35)がさらに回転して、最初の待機位置から
3/4回転すると、第3マイクロスイッチ(31)のアクチ
ュエータがドグ(35)の下部みぞ(37)にはまり、第3マイ
クロスイッチ(31)はオフ状態になる。ドグ(35)がさらに
回転して、1回転すると、駆動部材(26)(27)は2回転
し、これらは全て待機位置に戻る。
【0028】図6に詳細に示すように、筐体(11)の上部
カバー(20)下面の円筒部(20a) の左側にガイドブロック
(56)が固定されている。ガイドブロック(56)は、上面中
央にガイドみぞ(57)が形成されて、左右方向から見てU
字状をなす。上部カバー(20)の円筒部(20a) 周壁および
ガイドブシュ(23)の周壁に、ガイドブロック(56)のガイ
ドみぞ(57)と連続するようにスリット(58)(59)が形成さ
れ、これらのガイドみぞ(57)およびスリット(58)(59)に
板状のスライダ(60)が左右移動自在にはめられている。
スライダ(60)の右端部の上側が斜めに切取られている。
ガイドブロック(56)のガイドみぞ(57)の底の部分に左端
から少し右側にのびたスリット(61)が形成されており、
スライダ(60)の左側下面に固定されたストッパピン(62)
がこのスリット(61)にはめられている。ガイドブロック
(56)の左側の上部カバー(20)の下面に第1マイクロスイ
ッチ(29)が固定され、そのアクチュエータがスライダ(6
0)の左端面に接触している。図2および図3のようにガ
イド穴(24)に注射器(1) が挿入されていない状態では、
スライダ(60)はマイクロスイッチ(29)のアクチュエータ
によってピン(62)がスリット(61)の右端に当たる右端位
置まで移動させられている。このとき、スライダ(60)の
右端部はガイドブシュ(23)のガイド穴(24)の大径部(24
a) の内側に少し突出し、第1マイクロスイッチ(29)は
オフ状態になっている。図6のようにガイド穴(24)に注
射器(1) が挿入されると、スライダ(60)は注射器(1) に
押されて、その右端部が大径部(24a) の内周面とほぼ面
一になる左端位置まで移動させられる。このとき、スラ
イダ(60)によって第1マイクロスイッチ(29)のアクチュ
エータが左に押され、マイクロスイッチ(29)はオン状態
になる。
【0029】制御手段(32)の1例が、図7に示されてい
る。
【0030】100V単相交流電源(63)に、ランプ付き
電源スイッチ(64)を介して、ヒューズ(65)、第1マイク
ロスイッチ(29)の常閉接点(29b) 、第2マイクロスイッ
チ(30)の常開接点(30a) および運転用コンデンサ(66)を
備えた電動機(28)の駆動回路(67)が直列に接続されてい
る。また、これら第1マイクロスイッチ(29)の常閉接点
(29b) と第2マイクロスイッチ(30)の常開接点(30a) の
部分に、第1マイクロスイッチ(29)の常開接点(29a) と
リレー(68)の常閉接点(68b) の直列接続回路が並列に接
続されている。そして、このリレー(68)の常閉接点(68
b) と電動機(28)の駆動回路(67)の部分に第3マイクロ
スイッチ(31)の常閉接点(31b) とリレー(68)の直列接続
回路が並列に接続され、この第3マイクロスイッチ(31)
の常閉接点(31b) にリレー(68)の常開接点(68a) が接続
されている。
【0031】電源スイッチ(64)がオフ(開)状態になっ
ている場合、電動機(28)およびリレー(68)には通電され
ず、ドグ(35)および駆動部材(26)(27)は待機位置に停止
している。電源スイッチ(64)をオン(閉)状態にして
も、ガイド穴(24)に注射器(1)が挿入されない限り、ド
グ(35)および駆動部材(26)(27)は待機位置に停止したま
まである。すなわち、ガイド穴(24)に注射器(1) が挿入
されていなければ、スライダ(60)は右端位置にあってガ
イド穴(24)内に突出しており、第1マイクロスイッチ(2
9)はオフ状態になっている。このため、第1マイクロス
イッチ(29)の常開接点(29a) はオフ(開)状態、常閉接
点(29b) はオン(閉)状態になっている。そして、第1
マイクロスイッチ(29)の常開接点(29a) がオフ状態にな
っているため、リレー(68)はオフ(非励磁)状態になっ
ており、リレー(68)の常開接点(68a) はオフ状態、常閉
接点(68b) はオン状態になっている。また、ドグ(35)が
待機位置にあるため、第2マイクロスイッチ(30)のアク
チュエータが上部みぞ(36)にはまり、第3マイクロスイ
ッチ(31)のアクチュエータが下部みぞ(37)から外れてド
グ(35)の下部外周面に接している。このため、第2マイ
クロスイッチ(30)がオフ状態になって、その常開接点(3
0a) がオフ状態になり、第3マイクロスイッチ(31)がオ
ン状態になって、その常閉接点(31b) がオフ状態になっ
ている。したがって、電源スイッチ(64)、第1マイクロ
スイッチ(29)の常閉接点(29b) およびリレー(68)の常閉
接点(68b) がオン状態になっていても、第1マイクロス
イッチ(29)の常開接点(29a) および第2マイクロスイッ
チ(30)の常開接点(30a) がオフ状態になっているため、
電動機(28)には通電されず、ドグ(35)および駆動部材(2
6)(27)は待機位置に停止したままである。
【0032】次に、図7および図8を参照して、上記の
離脱装置の動作の1例を説明する。
【0033】注射器(1) に取付けられた使用済みの注射
針(2) を取外して廃棄する場合、離脱装置の電源スイッ
チ(64)をオンにした状態で、図6および図8(a) に示す
ように、注射器(1) の先端部をガイド穴(24)に挿入し、
ヘッド(5) のテーパ面(5a)がガイド穴(24)のテーパ部(2
4c) に当たって停止するまでこれを押し込み、そのまま
保持しておく。ヘッド(5) のテーパ面(5a)がガイド穴(2
4)のテーパ部(24c) に当たるまで注射器(1) の先端部を
ガイド穴(24)に挿入すると、注射針(2) の針基(8) より
先端部(2a)側の部分がガイド穴(24)から下方に突出し、
針基(8) の部分が待機位置に停止している前後の駆動部
材(26)(27)の切欠き(52)(53)の間の部分に隙間をあけて
はまるとともに、先端部(2a)側が前後のベース(38)(39)
の間の空間および注射針排出開口(21)を通って廃棄箱(1
3)内に突出する。また、このように注射器(1) の先端部
がガイド穴(24)に挿入されると、注射器(1) によってス
ライダ(60)が左端位置まで押され、第1マイクロスイッ
チ(29)がオン状態になって、その常閉接点(29b) がオフ
状態になるとともに、常開接点(29a) がオン状態にな
る。そして、第1マイクロスイッチ(29)の常開接点(29
a) がオン状態になることにより、電動機(28)への通電
が開始し、ドグ(35)および駆動部材(26)(27)が回転を開
始する。駆動部材(26)(27)が回転すると、やがてこれら
の挾持部(26a)(27a)同志が対向するようになり、挾持部
(26a)(27a)の間に針基(8) の部分が挟まれる。前後の駆
動部材(26)(27)の挾持部(26a)(27a)同志の相互間隔は針
基(8) の外径より少し小さくなっているが、これらの寸
法の差は針基(8) の部分が弾性変形するかまたは前後の
ベース(38)(39)のストッパ部(38b)(39b)側がばね(45)に
抗して少し開くことによって吸収され、針基(8) は前後
の駆動部材(26)(27)の挾持部(26a)(27a)によって適度な
力で挟まれる。そして、このように針基(8) を挟んだ状
態で駆動部材(26)(27)が回転することにより、手で保持
されているヘッド(5)に対して針基(8) が下から見て左
に回転させられて、ヘッド(5) との間の突起(7)(9)のね
じ結合が緩められ、ドグ(35)が待機位置から3/4回転
するまでに針基(8) がヘッド(5) から取外される。図8
(b) に示すようにドグ(35)が待機位置から3/4回転の
位置(取外し完了位置)まで回転すると、第3マイクロ
スイッチ(31)のアクチュエータが下部みぞ(37)にはま
り、第3マイクロスイッチ(31)がオフ状態になる。この
ため、第3マイクロスイッチ(31)の常閉接点(31b) がオ
ン状態になり、これによってリレー(68)がオン状態に切
替わるため、リレー(68)の常開接点(68a) がオン状態に
なって、リレー(68)がオン状態に保持され、常閉接点(6
8b) がオフ状態になる。そして、リレー(68)の常閉接点
(68b) がオフ状態になることにより、電動機(28)への通
電が停止し、ドグ(35)および駆動部材(26)(27)は取外し
完了位置に停止する。このようにドグ(35)が停止したと
きに、第3マイクロスイッチ(31)のアクチュエータが下
部みぞ(37)から外れてドグ(35)の下部外周面に接触して
いたとしても、常開接点(68a) がオン状態になることに
よってリレー(68)がオン状態に保持されているので、常
閉接点(68b) はオフ状態に保持されており、したがっ
て、電動機(28)への通電が確実に停止されて、ドグ(35)
および駆動部材(26)(27)が確実に停止する。また、駆動
部材(26)(27)は、取外し完了位置まで回転したときに
は、待機位置から1回転と1/2回転しており、取外し
完了位置に停止した状態では、挾持部(26a)(27a)同志が
対向し、これらの間に針基(8) が挟まれている。このよ
うに、ドグ(35)および駆動部材(26)(27)が停止すると、
針基(8) が取外されたことがわかるので、注射器(1) を
ガイド穴(24)から取出す。このとき、注射針(2) の針基
(8) が駆動部材(26)(27)の挾持部(26a)(27a)の間に挟ま
れているので、注射針(2) は駆動部材(26)(27)の間に残
り、カートリッジ(3) のゴム栓(10)が注射針(2) の基端
部(2b)から外れて、注射器(1) だけが取出される。注射
器(1) がガイド穴(24)から取出されると、スライダ(60)
が右端位置に戻って、第1マイクロスイッチ(29)がオフ
状態になり、その常開接点(29a) がオフ状態になるとと
もに、常閉接点(29b) がオン状態になる。注射器(1)が
ガイド穴(24)から取出されて常開接点(29a) がオフ状態
になることにより、リレー(68)がオフ状態に切替わり、
常閉接点(29b) がオン状態になることにより、再び電動
機(28)に通電されて、ドグ(35)および駆動部材(26)(27)
が回転を開始する。そして、ドグ(35)が待機位置に戻る
と、第2マイクロスイッチ(30)のアクチュエータが上部
みぞ(36)にはまって、第2マイクロスイッチ(30)がオフ
状態になり、その常開接点(30a) がオフ状態になる。こ
のため、電動機(28)への通電が停止して、ドグ(35)およ
び駆動部材(26)(27)が待機位置に停止し、装置は最初の
状態に戻る。このようにドグ(35)が1回転して待機位置
に戻ると、駆動部材(26)(27)は2回転して待機位置に戻
ることになり、切欠き(52)(53)の部分が対向してこれら
の相互間隔が大きくなるため、針基(8) が駆動部材(26)
(27)から外れ、注射針(2) は重力により前後のベース(3
8)(39)の間の空間および注射針排出開口(21)を通って落
下し、廃棄箱(13)内に収容される。
【0034】廃棄箱(13)内に使用済みの注射針が溜まっ
たならば、これを筐体(11)から取出して、蓋(25)を被
せ、廃棄箱(13)ごと滅菌処理などを行なって所定の場所
に廃棄すればよい。
【0035】注射器の注射針装着用ヘッドには、小径の
円筒部の外側に注射器の針基の部分がねじはめられるね
じ込み式のものもあるが、このようなものももちろん使
用可能である。また、注射針離脱装置の各部の構成は、
上記実施例のものに限らず、適宜変更可能である。
【0036】
【発明の効果】この発明の電動式注射針離脱装置によれ
ば、上述のように、注射器をガイド穴に挿入して注射針
駆動部材の回転が停止したときに注射器を取出すだけの
きわめて簡単な操作により、注射針に手を触れずに取外
しができ、安全で衛生的であるとともに、1対の注射針
駆動部材を回転させるだけでよく、構造も簡単である。
【0037】注射針駆動部材の挾持部の外周に多数の歯
が形成されていることにより、これらの間に挟んだ注射
針の針基を確実に回転させて注射器から取外すことがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す電動式注射針離脱装置
の部分切欠き斜視図である。
【図2】図1の注射針離脱装置の垂直断面図である。
【図3】図2のIII −III 線の断面図である。
【図4】図2のIV−IV線の断面図である。
【図5】図2のV−V線の断面図である。
【図6】図1の注射器ガイド穴の部分を拡大して、注射
器が挿入された状態を示す垂直断面図である。
【図7】制御手段の1例を示す電気回路図である。
【図8】注射針離脱装置の動作を順に示す説明図であ
る。
【符号の説明】
(1) 注射器 (2) 注射針 (5) 注射針装着用ヘッド (7) 突起 (8) 針基 (9) 突起 (11) 筐体 (12) 注射針取外し手段 (13) 廃棄箱 (24) 注射針ガイド穴 (26) 注射針駆動部材 (26a) 挾持部 (27) 注射針駆動部材 (27a) 挾持部 (28) 電動機 (29) 第1マイクロスイッチ(注射器検知手
段) (30) 第2マイクロスイッチ(待機位置検知手
段) (31) 第3マイクロスイッチ(取外し完了位置
検知手段) (32) 制御手段 (52) 切欠き (53) 切欠き (54) 歯 (55) 歯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注射針の針基の部分がねじ止められた注射
    器の先端部が上から挿入されるほぼ垂直な注射器ガイド
    穴を上部に有する筐体と、この筐体内に設けられていて
    上記注射器ガイド穴の下方に露出した注射針の針基の部
    分を回転させることにより注射器から取外して注射針を
    下方に落下させる注射針取外し手段と、上記筐体内に着
    脱可能に装着され上記注射針取外し手段により注射器か
    ら取外されて落下させられる注射針を収容する廃棄箱と
    を備えた電動式注射針離脱装置において、 上記注射針取外し手段が、略垂直軸を中心に回転するよ
    うに上記注射器ガイド穴の下方に配置され注射針の針基
    の部分を外周部で両側から挟んで回転させる1対の円板
    状注射針駆動部材と、これらの注射針駆動部材を同方向
    に同速度で回転させる電動機と、注射器が上記ガイド穴
    内に挿入されたことを検知する注射器検知手段と、上記
    注射針駆動部材が所定の待機位置に位置していることを
    検知する待機位置検知手段と、上記注射針駆動部材が注
    射針の針基の部分の取外しを完了した所定の取外し完了
    位置に位置していることを検知する取外し完了位置検知
    手段と、注射器検知手段、待機位置検知手段および取外
    し完了位置検知手段の出力に基づいて電動機を制御する
    ことにより注射針駆動部材の回転を制御する制御手段と
    を備えており、 上記1対の注射針駆動部材の待機位置において対向する
    部分に相互間隔が針基の外径より大きくなるように切欠
    きが形成され、待機位置以外の位置においては切欠き以
    外の円弧状の挾持部同志が対向し、この挾持部の相互間
    隔が針基の外径よりわずかに小さくなっており、上記制
    御手段が、注射針駆動部材が待機位置にあって注射器ガ
    イド穴に注射器が挿入されていない間は注射針駆動部材
    を停止させておき、注射針駆動部材が待機位置にある状
    態で注射器ガイド穴に注射器が挿入されたときに注射針
    駆動部材を回転させ、注射器ガイド穴に注射器が挿入さ
    れている状態で注射針駆動部材が取外し完了位置まで回
    転したときに注射針駆動部材を一旦停止させ、注射針駆
    動部材が待機位置以外の位置にある状態で注射器ガイド
    穴から注射器が取出されたときに注射針駆動部材を待機
    位置まで回転させて停止させるようになされていること
    を特徴とする電動式注射針離脱装置。
  2. 【請求項2】上記注射針駆動部材の挾持部の外周に多数
    の歯が形成されていることを特徴とする請求項1の電動
    式注射針離脱装置。
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