JPH05252977A - インターフェロンの製造法 - Google Patents

インターフェロンの製造法

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JPH05252977A
JPH05252977A JP4113784A JP11378492A JPH05252977A JP H05252977 A JPH05252977 A JP H05252977A JP 4113784 A JP4113784 A JP 4113784A JP 11378492 A JP11378492 A JP 11378492A JP H05252977 A JPH05252977 A JP H05252977A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒト白血球型インターフェロンαc の遺伝子
工学技術による製造法が提供される。 【構成】 ヒト白血球インターフェロンαc をコードす
る配列を含むヒト遺伝子DNA断片をλ−ファージに導
入し、得られるファージ組換え体で細菌を感染し、感染
細胞を培養することにより、ヒト白血球型インターフェ
ロンαc が製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインターフェロン(IF
N)の製造法に関する。さらに詳細には、本発明はヒト
遺伝子DNAの断片を導入した適当な細菌によって線維
芽細胞(β)型または白血球(α)型のヒトインターフ
ェロンの大量生産方法に関する。血球から直接取ったヒ
トDNAは適当なλ−ファージにクローン化される。こ
の組換え体λ−ファージによって感染された細菌中に高
インターフェロン生産が得られ、そのインターフェロン
はこの感染によって生じる細菌溶菌液から採取および精
製することができる。遺伝子DNAはまたプラスミド発
現ベクターを介して導入された細菌中で発現される。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】インターフェロン、
特にヒトインターフェロンは多分野で重要性を増しつつ
あるが、その生産は困難で、生産方法の改良が非常に重
要になっている。大腸菌(coli)のような細菌
における哺乳動物遺伝子の発現は、通常遺伝子の暗号配
列を中断する介在配列の存在により妨げられる。しかし
ながら、イントロンを持たない遺伝子もかなり存在す
る。最近、ナガタら(Nagataet al)(19
80)〔Nature 287,401−8〕はヒトの
白血球インターフェロン−α遺伝子がイントロンを欠く
ものの一つであることを示した。彼等は大腸菌内でのこ
れら遺伝子の低レベル発現を見出した。
【0003】二重鎖RNAによって誘導されたヒト二倍
体線維芽細胞は少なくともインターフェロンをコードす
る2つのmRNAを含んでいる〔ワイゼンバッハら(W
eissenbach et al.)、1980、
(PNAS)77,7152−7156〕。0.9キロ
ベース(Kb)長(11S)のmRNAはこれら細胞に
より生産される主インターフェロン種IFN−β1 に相
当するが、そのアミノ酸配列は部分的に決定されている
〔ナイトら(Knight et al.,)198
0,Science207,325−6〕。ベクターと
して大腸菌プラスミドpBR322を用い、このIFN
−β1 mRNAのcDNAを介するクローニングが達成
された〔ゲッデルら(Goeddel et
.),1980,Nucleio Acid Re
s.,,4057−4075〕。これらDNAクロー
ンのヌクレオチド配列は決定された蛋白質配列に相当
し、発現プラスミド生成後、IFN−β1 cDNAは大
腸菌内でのヒトインターフェロンの合成を指令している
と証明された。
【0004】本発明者らは、IFN−β1 遺伝子〔モー
リイら(Mory et al.),1981,Eu
r.J.Biochem.,120,197−202〕
ならびにIFN−αc 遺伝子を担うヒト遺伝子断片を単
離した。これらの遺伝子はイントロンを欠き、従って大
腸菌内で直接発現させることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒト血球から
抽出したヒト遺伝子DNAの特定断片をバクテリオファ
ージベクターにクローン化しそれを直接利用して細菌内
でIFNを合成させるようにし、その細菌を培養してイ
ンターフェロンを生産する方法に関する。従って、この
方法では長い工程は必要なく、mRNAから全長の相補
的DNA(cDNA)をクローニングする必要がない。
本発明に従えば、適当なDNA断片を容易に入手し得る
白血球のようなヒト細胞から直接取り、λ−ファージベ
クターにクローン化する。目的のIFN遺伝子はイント
ロンで中断されておらず、細菌内でIFN合成を指示で
きる。
【0006】IFN−β1 遺伝子またはIFN−αc
伝子を挿入したヒトDNAを含む組換え体λファージに
よって大腸菌のような適当な細菌を感染させることによ
り高IFN活性を生産した。IFNを感染によって生じ
る細菌溶解液から採取、精製した。ファージは細菌にヒ
トDNA断片を導入するための適当なベクターであるこ
とを見出した。とくにλ Charon 4Aファージ
は優れており、高IFN生産をもたらした。さらに本発
明は強いプロモーターを備えたプラスミド発現ベクター
へのクローン化したヒト遺伝子DNA断片の導入に関す
る。この方法はイントロンを欠くものであればIFN−
β1 同様IFN−αでも実施できる。
【0007】一実施態様において、ヒト成人からのDN
AをEcoRI消化で断片化しλCharon 4Aに
クローン化した。そのようにして得られたクローンをC
lone C15と名付けた。そのクローンには約17
KbのヒトDNAが挿入されており、また、それは線維
芽細胞インターフェロンIFN−β1 に対応する遺伝子
を含んでいると同定した。制限地図作成は1.8Kbの
EcoRI断片上に位置するこの遺伝子がイントロンに
よって中断されていないことを示した。このヒト遺伝子
DNA断片は大腸菌や他の適当な細菌内で活性を有する
ヒトIFN−β1 の合成を指令することができる。ファ
ージ溶菌液から高IFN活性が回収される。一定条件下
で、107 単位/リットル程度の活性をファージ溶菌液
から回収した。溶菌液をクロマトグラフィー、好ましく
はシバクロン・ブルー・セファロース(Cibacro
n Blue Sepharose)あるいは同様のカ
ラムにかける。かくして得られたインターフェロンはヒ
ト線維芽細胞が生産するIFNと同じ免疫学的性質およ
び種特異性を有している。13Kbのヒト遺伝子断片を
含むクローン18−3中に同定された遺伝子、IFN−
αc で同様の結果を得た。
【0008】他の実施態様では、IFN−β1 あるいは
IFN−αc 遺伝子を含むヒト遺伝子DNA断片を大腸
菌のrecAプロモーターを含むプラスミドpBR32
2のようなプラスミドに導入した。これらの組換え体プ
ラスミドによって形質転換された大腸菌の培養で、ナリ
ジクス酸(nalidixic acid)によりre
cAプロモーターを誘導したとき、著量のIFN−βあ
るいはIFN−αが生産された。IFN−β1 遺伝子断
片を成熟IFN−β1 の最初のメチオニンに対応するコ
ドンの隣りで切り大腸菌lacプロモーターのリボゾー
ム結合部位に連結した。このlacプロモーターをトリ
プトファンプロモーターのRNAポリメラーゼ結合部位
を含むように改良した。この混成tryp−lacプロ
モーターにより、遺伝子IFN−β1 DNAは大腸菌ミ
ニセル株p679−54内で10 8 単位/リットルのI
FN−β1 を生産することができた。同様にIFN−α
c遺伝子をtryp−lacプロモーターに適切に継ぐ
ことにより充分量のIFN−αc を得た。いずれの場合
も、IFN活性はリゾチームと30%プロピレングリコ
ールで溶菌した細菌細胞から回収し、ファージ溶菌液の
ときと同様疎水性クロマトグラフ担体上で精製した。I
FN−β1 の好適な担体はシバクロン・ブルー・セファ
ロース(Cibacron blue Sepharo
se)である。溶出はエチレングリコールや好ましくは
プロピレングリコールで行なうことができる。IFN−
β1 あるいはαc の精製は、さらにモノクローナル抗体
カラム上の免疫親和性クロマトグラフィあるいは他の常
法によって行なわれる。
【0009】上記から、ヒト遺伝子DNA断片が大腸菌
および他の適当な宿主細菌中でヒトIFNを高収率で生
産するために使えることは明らかである。上述のごと
く、本発明の方法は、ヒト遺伝子DNAの断片をファー
ジのような適当なベクターに導入し、細菌培養物を該フ
ァージで感染させることにより溶菌させ、溶菌物中の生
成インターフェロンを採取することからなる。本発明は
ヒト遺伝子DNAの導入によって得られる新規ファー
ジ、とくにIFN−β2 の生成に関与するclone
C15、IFN−αc の生成に関与するクローン18.
3のようなλ−型の組換え体ファージに関する。さらに
本発明はヒト遺伝子DNAを適当なファージに導入し、
該ファージから適当なDNA断片を採取し、これを適当
な細菌の発現プラスミドに導入し、該細菌を培養して目
的とするインターフェロンを採取することからなるイン
ターフェロンの製造法に関する。本発明の他の目的は下
記詳細な記載から明らかになるが、該記載は本発明を制
限するものではない。本発明の重要な利点は健康人ある
いは病人から得た遺伝子のIFN生産性を比較して、I
FN生産における遺伝的欠陥を研究することができるこ
とにある。
【0010】材料および方法 ヒト遺伝子ライブラリー(human gene li
brary)の調製: 高分子量DNAをβ−地中海貧血
(β−thalassemia)の成人の末梢血球から
調製した。DNAの一部(40μg)をEcoRIの1
00、200、300単位で30分間別個に消化し、6
5℃で10分間加熱し、前述したように一緒に10〜4
0%蔗糖勾配にかけた。10〜20Kbの間のDNA断
片を、マニアティスら(Maniatis et
.)〔1978,セル(Cell)15,687−7
01〕の方法に従ってEcoRI消化により調製したλ
Charon 4A DNAアームに、モリィら(Mo
ry et al.)〔1980,Mol.Biol.
Reports ,203−208〕の記述に従って
4 DNAリガーゼで連結した。
【0011】試験管内パッケージング(packagi
ng)は、ホーンおよびマレイ(Hohn and M
urray)〔1977,PNAS,.74,3259
−3263〕の記述に従い、連結反応液(0.5μgの
ベクターDNAおよび0.125μgのヒトDNA)8
μl数部を大腸菌BHB2688〔N205recA -
(λ imm 434 cIts b 2 red 3
Eam 4 Sam7)/λ〕とBHB2690〔N
205recA- (λ imm 434 cIts b
2 red 3 Dam 15 Sam 7)/λ〕
の抽出物50μlと混合することにより行なった。
【0012】組換え体DNA 1μg当り3×105
fuが得られた。一方手をつけていないλ DNAでは
108 pfu/μgであった。総量で1.8×106
組換え体ファージを10mM Tris−HCl(pH
7.5)、10mM MgSO 4 および0.01%ゼラ
チンを含む液6mlで希釈した。0.1mlのクロロホルム
を加え、破砕物をミクロフュージ(microfug
e)遠心にて除き、ファージを大腸菌DP50〔レーダ
ーら(Leder et al.)1977,Scei
nce 196,175−177)に4×103 pfu
/15cmプレートの割で植えて105 倍に増やした。選
別のために2×104 pfuを15cmのプレートに植
え、二枚のニトロセルロースフィルターに、ベントンら
(Bentonet al.)〔1977,Scien
ce 196,180−182)〕の記述に従って、つ
づけて写した。この操作はP3 の封じ込め条件のもとに
行なった。
【0013】IFN−β1 cDNAプローブの調製:
00μg/mlポリ(rI):(rC)と50μg/mlシ
クロヘキシイミド(最後の1時間は2μg/mlアクチノ
マイシンDを含む)によって4時間誘導したヒト包皮線
維芽細胞FS11からポリA+ を調製し、ワイゼンバッ
ハら(Weissenbach et al.)〔19
80,PNAS 77,7152−7156:197
9,(Eur.J.Biochem.)98,1−8〕
によって詳述された蔗糖勾配遠心分離によってインター
フェロンmRNAの2つのピークを分画した。
【0014】11SのmRNA(1.5μg)を使いト
リ背髄芽球症ウイルス(Avianmyeloblas
tosis virus)(J.Beard)由来逆転
写酵素およびオリゴ(dT)とともに先のワイゼンバッ
ハら(Weissenbach et al.)〔19
80,PNAS77,7152−7156〕の方法に従
ってRNA−cDNAハイブリッドを調製した。このR
NA−cDNAハイブリッドをハイブリッドの鎖延長の
ためのdCTPおよびdG−鎖延長しPstI切断した
pBR322ベクター〔チャンら(Chang et
al.),1978,Nature 275,617−
624〕を用い、ザインら(Zainet al.)
〔1979,Cell 16,851−861〕に従っ
て直接クローン化した。ステンランドら(Stenlu
nd et al.)〔1980,Gene 10,4
7−52〕によって概説されたようにして総数12,5
00のtetr amps の大腸菌MM294形質転換株
を得た。
【0015】誘導したFS11細胞の11SmRNA
(6μg)または非誘導細胞の総ポリA+ −RNA
(3.7μg)から転写した32p−cDNAプローブで
コロニーハイブリッド化(colony hybrid
ization)を行なった。cDNA合成は、合成相
補プライマー〔ナラングら(Narang et
.),1979,Methods Enzymol.
68,90−98参照〕であり、IFN−β1 配列のB
gl II部位を含む5′GAGATCTTCAGTTT
C 3′で開始した。32P−5′末端ラベル〔ヒュート
ンら(Houghtonet al.),1980,N
ucl.Ac.Res ,1913−1931〕した
プライマーを用いて、予期した640ヌクレオチド長の
cDNAがみられるのは誘導したRNAを鋳型として用
いたときだけであった。プローブを調製するために、2
0p molesのプライマーを4μlの0.4MKC
l中で30℃60分間各RNAとアニール(annea
l)し、各200μCiの32P−α−dATPとdCT
P(両方で400Ci/m mol)、各0.5mMの
dGTPとdTTP、50mM Tris−HCl(pH
8.3)、4mM MgCl2 、5mMジチオスレイト
ール、50μg/mlアクチノマイシンD、4mMピロ燐
酸および30単位の逆転写酵素の混液25μl中37℃
で2時間インキュベートした。25μgの大腸菌DNA
を加えた後、0.3N NaOHで70℃60分間処理
して反応を中和し、50mM Tris−HCl(pH
8)、0.1MNaCl、10mM EDTA、0.5
%ドデシル硫酸中セファデックスG−50(Sepha
dex G−50)を通して濾過した。
【0016】各RNAから5×106 cpm cDNA
を得た。ニトロセルローズフィルター上に生育したコロ
ニーを固定し、DNAをサイヤー(Thayer)〔1
979、Anal.Biochem.98,60−6
3〕の記述に従って変性させた。各フィルターを6×S
ET〔SET=150mM NaCl、2mM EDT
A、30mM Tris−HCl(pH8)〕、10×デ
ンハルツ溶液(Denhardt’s solutio
n)〔デンハルト(Denhardt)1966,Bi
ochem.Biophys,Res.Comm.
,641−646)〕,0.1%ピロリン酸ソーダ、
0.1%ドデシル硫酸、50μg/ml変性大腸菌DNA
の混液10mlを使い67℃で4時間プレハイブリッド化
した。フィルターを各0.5×106 cpm/フィルタ
ーの二つの32P−cDNAプローブ、10μg/mlのポ
リAおよび2.5μg/mlのポリCを有する同じ溶液中
で67℃、14−18時間ハイブリッド化した。プレイ
ハイブリッド化溶液中で67℃、1時間、次に3×SE
T、0.1%ピロリン酸、0.1%ドデシル硫酸で67
℃、30分間3回以上、ついで4×SETで25℃、6
0分間フィルターを洗浄した〔マニアティス(Mani
atis)1978、セルCell 15、687−7
01参照〕。フィルターを乾燥させ、増感紙をもったA
gfa Curix X−rayフィルムに−70℃で
1−2日間感光させた。
【0017】選別にかけた3,500コロニーのうち、
14個が誘導したmRNAから鋳型化したcDNAに優
先的にハイブリッド化し、130個が非誘導mRNAの
鋳型化したcDNAにもハイブリッド化した。最初の群
からのプラスミドのDNA(0.3μg)を、6×SS
C、10×デンハルツ溶液中5′−末端32Pラベルした
プライマー(0.3p moles,4×106 cp
m)でフィルター〔カファトスら(Kafatos
al.)1979,Nucl.Ac.Res.
1541−1552〕上に35℃で21時間ハイブリッ
ド化し、ついで35℃で6×SSC(900mM Na
Cl,90mMクエン酸ソーダ)で洗浄した。クローン
I−6−5は強度の陽性でDNA配列決定〔マキサムら
(Maxam et al.)1980,Method
s Enzymol,65,499−560〕によりそ
のクローンがIFN−β1 配列の3′−末端から約37
0ヌクレオチドを含んでいることがわかった。蔗糖勾配
精製した誘導mRNA由来dC鎖延長二重鎖DNA(d
C−tailed dS−DNA)をpBR322のP
st I部位に導入することによって前記のように調製
した他の50,000のクローンを選別した:IFN−
β1 クローンの割合は0.16%(80クローン)であ
るのに比べてIFN−β2 クローンの割合は0.65%
であることがわかった。上記したFS−11mRNAか
ら調製されたクローンIFN−β1 1−6−5はヒトラ
イブラリーを選別するのに使われた。
【0018】遺伝子クローン:IFN−β1 クローン1
5の単離 リグビィら(Rigby et al.)〔1977,
J.Mol.Biol.,113,237−251〕に
従い、IFN−β1 cDNAからのプラスミドDNAを
ニックトランスレーションによって2×108 cpm/
μg DNAに標識し、ヒト遺伝子ライブラリーに10
6 cpm/フィルターでハイブリッド化した。フィルタ
ーの調製、DNA変性およびハイブリッド化操作は上記
のごとく行なった。ハイブリッド化陽性のプラークから
のファージを9cmプレートに1−2×102 pfuの濃
度で再び植え、再選別を行なった。この操作を3回繰返
してプレート上のプラークの95%以上をIFN−β1
cDNAにハイブリッド化した。ファージクローンC1
5をそのプラークの一つから単離した。
【0019】ファージをブラトナーら(Blattne
et al.)〔1977,Science 19
,161−169〕の記述に従い液体培地に増殖させ
た。大腸菌DP50を1%トリプトン、0.5%NaC
l、0.5%酵母エキス、0.2%マルトース、0.2
5%MgSO4 、0.01%ジアミノピメリン酸、0.
004%チミジンで一夜増殖させた。約0.3mlの培養
物を前吸着のために10mM MgSO4 、10mM
CaCl2 および107 ファージの混液0.3mlと37
℃で20分間混合した。その培養物を2リットルフラス
コ中1%NZアミン、0.5%酵母エキス、0.5%N
aCl、0.1%カザミノ酸、0.25%MgSO4
0.01%ジアミノピメリン酸および0.004%チミ
ジンを含み予備加熱した培地500mlで希釈し、よく通
気しながら、37℃で15−18時間インキュベートし
た。溶菌完了後、細胞破砕物をソルバールGSAロータ
ー(Sorvall GSA rotor)中、冷却下
7,000rpm で15分間遠心分離して除いた。この清
澄溶菌液からファージを7%ポリエチレングリコール6
000で沈澱させ、続いて2回塩化セシウム勾配を行っ
て精製した。
【0020】ファージC15DNAをフェノール精製
し、その構造を、制限酵素消化、および20mMトリス
塩基、10mM酢酸ナトリウム、1mM EDTA中、
0.5μg/mlエチジウム・ブロマイドを用いる水平型
アガロースゲル電気泳動により分析し、ニトロセルロー
スフィルター〔サザーン(Southern)、197
5,J.Mol,Biol.98,503−517〕へ
の転写および上記したニック−トランスレーション化し
たIFN−β1 cDNAへのハイブリッド化を行なっ
た。C15DNAのEcoRI断片をプラスミドDNA
の正確な制限地図作成のためにpBR322のEcoR
I部位に確立した操作〔ボリバー(Bolivar)、
1979、Methods Enzymol.68,2
45−267参照〕に従って二次クローン化した。
【0021】ファージ溶菌液中のインターフェロン活性
分析 上記のごとく調製した清澄ファージIFN−β1 C15
溶菌液をリン酸緩衝化した食塩水(PBS)に7時間透
析した。透析液10mlをCibacron Blue−
Sepharose CL 6 B〔Pharmaci
a FineChem.〕の0.3mlカラム上に乗せ
た。カラムを10−15mlの1M NaCl、0.02
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.2)、ついで洗液中
50%プロピレン・グリコール10mlで洗浄した。画分
(0.5ml)を集め4℃で保存した。場合により0.1
%ヒト血清アルブミンを安定化の為に加えた。ワイゼン
バッハら(Weissenbach et al.)
〔1979,Eur.J.Biochem.98,1−
8〕の記述に従い、各画分を95−ウエル・ミクロプレ
ートに連続的に希釈してインターフェロン活性を分析し
た。各ウエルには、2−3×104 FS 11ヒト線維
芽細胞を含む0.1mlのミニマム・エッセンシャル・メ
ディウム(Minimum Essential Me
dium,Gibco),5%胎生子牛血清(FC
S)、0.5%ゲンタミシンを入れた。
【0022】37℃、18時間後、培地を取り、水胞性
口炎ウィルス(vesicularstomatiti
s virus,VSV)を2%FCS含有培地に1p
fu/細胞で加えた。細胞変性効果(cytopath
ic effect)の阻害を、IFN−β NIH標
準G023−902−527と比較して、感染後30〜
40時間記録した。また抗ウィルス活性は、先に記述し
たごとく〔ワイゼンバッハら(Weissenbach
et al.),1979,Eur.J.Bioch
em.98,1−8〕,VSV感染後の、 3H−ウリジ
ン取込みの減少によって測った。IFN−βの抗血清は
ウサギから得、先のごとく〔Weissenbach
et al.,1979,Eur.J.Bioche
m.98,1−8〕分析した。中和試験のために、0.
1mlの抗血清(力価104 単位/ml)あるいは非免疫血
清をPBS中蛋白A−セファローズビーズ(prote
in A−Sepharose beads)(Pha
rmacia FineChem.)の50%懸濁液
0.2mlと37℃で1時間混合した。ビーズをPBSで
2度洗い0.1mlの細菌インターフェロン(100単位
/ml)を加えた。37℃、2時間後、ビーズを遠心分離
し、上清を分析してVSV感染細胞中の 3H−ウリジン
取り込みの阻害を調べた。
【0023】遺伝子クローン:IFN−αc クローン1
8−3の単離 上記のごとく化学合成した2つの短い単鎖オリゴヌクレ
オチドを使って直接ヒト遺伝子ライブラリーを選別し
た。該オリゴヌクレオチドはIFN−α遺伝子の共通配
列に相補的で5′CTCTGACAACCTCCC3′
および5′CCTTCTGGAACTG3′の配列を有
していた。これらオリゴヌクレオチドは上記のごとく
5′標識した後直接、またはセンダイウイルス誘導した
ヒト白血病細胞からのRNA上cDNA合成の為の鋳型
(プライマー、primer)として使われた。32P−
オリゴヌクレオチドあるいは鋳型化したcDNAを上記
のごとく総数500,000のλ組換え体ファージにハ
イブリッド化した。9cmニトロセルロースフィルター当
り約5×105 cpm使用した。ハイブリッド化はプラ
スチックの密封した料理用袋中最少容量の液で行なっ
た。15塩基のプライマーでのハイブリッド化を以下の
ごとく行なった。
【0024】まず、6×SSC、10×デンハルト溶液
(Denhardts)中37℃で4時間プレハイブリ
ッド化、次いで6×SSC、10×デンハルト溶液(D
enhardts)中37℃で18時間ハイブリッド化
し、6×SSC中37℃で各30分間3〜4回、洗液に
放射能が検出されなくなるまで洗浄した。13塩基のプ
ライマーでのハイブリッド化では、ハイブリッド化およ
び洗浄の温度を30℃に下げた。ハイブリッド化陽性を
示した総数16のファージをさらに制限地図作成および
DNA配列化により分析した。クローン18−3は3個
のIFN−α遺伝子を担い、そのうちの1個は、ゲッデ
ルら(Goeddel et al.)〔1981,N
ature,290,20−25〕のcDNAクローン
αc と同じ配列を持っていることが証明された。クロー
ン18−3は上記クローンC15と同様に精製した。ク
ローン18−3のλバクテリオファージ中での発現およ
び発現プラスミドベクター中に挿入後の発現を下記「結
果」で説明する。
【0025】結 果 1. 遺伝子IFN−β1 C15クローンの構造:ファー
ジクローンをEcoRIで部分消化しλ Charon
4Aのアームにクローン化したヒトDNAのライブラ
リーから分離した。該クローンはヒト線維芽細胞の二株
のmRNA画分から別々に調製した二つの異なるIFN
−β1 cDNAプローブに強くハイブリッド化した。E
coRIによる該ファージDNAの消化は、2つのλア
ームに加えて、12、2.6、1.84および0.6キ
ロベース(第1A図)の4断片を示した。サザーン(S
outhern)〔1975,J.Mol.Biol.
98,503−517〕の方法によるニトロセルロース
への転写およびIFN−β1 I−6−5cDNAクロー
ンからニック−トランスレーション化したDNAとのハ
イブリッド化により1.84Kb断片がIFN−β1
伝子を含むことがわかった。このEcoRI断片をpB
R322のEcoRI部位に再クローン化した。この
1.84Kb亜クローンのBgl II、Pvu II、P
st I、Hinc IIおよびTaq Iによる制限酵
素分析および部分ないし完全長IFN−β1 cDNAプ
ローブとのハイブリッド化によりIFN−β1 プレ蛋白
のコード配列(Hinc II部位)はEcoRI部位か
ら約350ヌクレオチドで始まると結論した(第1A
図)。遺伝子DNA中の種々の制限酵素部位の間の距離
は実験誤差の範囲でcDNA配列のそれと同じである
(第1表)。
【0026】
【表1】第1表 IFN−β1 cDNAおよび遺伝子中の制限部位 部 位 間 の 距 離 制限部位 β1 cDNA配列 β1 遺伝子DNA からの計算値* からの測定値** ヌクレオチド ヌクレオチド Taq I−Pvu II 255 250 Hinc II−Pvu II 204 210 Hinc II−Bgl II 570 570 Pvu II−Bgl II 366 360Pst I−Bgl II 363 360 * タニグチら(Taniguchi et
.),1980ジーン(Gene)10(11−1
5)による。** 1.84Kb EcoRI断片から測定。
【0027】考慮したHinc IIとTaq I部位は
遺伝子の5′末端に最も接近したものである。予期しな
い制限酵素部位はIFN−β1 コード領域のどこにも見
出せなかった。これは検出できる介在配列(inter
vening sequence)が存在しないことを
示している。C15DNAのEcoRI部分消化は、
0.6Kb EcoRI断片が1.84と2.6Kb
EcoRI断片の間に位置することを示した。BamH
I部位が2.6Kbに1箇所見出されたが挿入したヒト
DNAの他のEcoRI断片には見出されなかった。I
FN−β1 cDNAにハイブリッド化する1.84Kb
のEcoRI断片はC15DNAの9.6Kb Bam
HI断片上に見出された。第1図に示したとおり、この
断片はλ右アーム(EcoRIから5.1Kb)のBa
mHI部位からのみ由来し、挿入したヒトDNAのEc
oRI−BamHI断片に当たる4.5Kbを遊離して
いるが、このことは1.84Kb EcoRI断片がλ
右アームに隣接しているにちがいないことを示してい
る。遺伝子方向づけ(第1A図)は以下のごとく決定し
た。
【0028】C15DNAをPvuIIで切断してIFN
−β1 cDNAの完全長または3′側半分にハイブリッ
ド化したとき、IFN−β1 の5′末端にのみハイブリ
ッド化している0.66Kb断片が見出された。しか
し、1.84Kb EcoRI断片をPvuIIで切断し
たときは、IFN−β1 の5′末端が、より小さい0.
54Kb断片上に見られた。挿入したヒトDNAの0.
6Kb EcoRI断片にはPvuII部位は見出されな
いので、0.66Kb PvuII断片はλ右アームで終
るはずであり、従ってIFN−β1 の5′末端はλ右ア
ームに最も接近している。第1A図に示される構造は、
Hind III 、Sma IおよびBglII消化を用い
る数種の他の制限地図作製実験からも確認される。クロ
ーンC15中のIFN−β1 遺伝子のコード配列は、従
って、左方向転写を調節する強力なλPL プロモーター
〔ウイリアムスら(Williams et
.),1980,Genetic Engineer
ing Vol II,pp201−281,プレナム社
(Plenum Corp)〕から約1,775ヌクレ
オチド離れて、適切な左方向性に挿入されていた。この
ことが検出可能なイントロンの不在とともにC15組換
え体ファージ感染大腸菌でインターフェロンを生産する
可能性の検討を促した。
【0029】2. IFN−β1 C15ファージ感染大
腸菌溶菌液からのインターフェロン生物活性の回収 クローンC15からのファージをメソッズ(Metho
ds)に記載のとおり大腸菌DP50の培養液500ml
で増殖させた。清澄溶菌液10mlを透析し、Cibac
ron Blue−Sepharose小カラム(0.
3ml)にのせ、画分を水胞性口内炎ウィルス(VSV)
細胞変性効果の阻害について、標準IFN−βを対照と
して用いて、分析した。溶菌液中のファージ濃度1.3
×1010ファージ/mlで行なった一実験例におけるイン
ターフェロン活性パターンを第2図に示した。カラムか
ら50%プロピレングリコール−1M NaClで溶出
した画分中に総量7,500単位のIFN活性を回収し
た。これは溶菌液1リットル当り0.75×106 単位
に相当する。しかし粗溶菌液中では測定可能な活性が非
常に低く、そのことは溶菌液中の物質がIFN活性の正
確な分析を妨げていることを示唆している。再造成実験
で、標準ヒトIFN−βを野生型λ Charon 4
A溶菌液に加えたとき、活性は投入したものの10分の
1であった。この混合物をBlue−Sepharos
eカラムに通すと、投入活性の75%が回収された。対
照としてIFN添加しない野生型λ λ Charon
4Aファージからの溶菌液を分析したが、IFN活性
は見出せなかった(第2図)。
【0030】クローンC15の溶菌液からのIFNのク
ロマトグラフ挙動は一定でない。ファージ濃度が3×1
11pfu/mlの実験では、IFN活性は高いが、Bl
ue−Sepharoseカラムには保持されなかっ
た。この実験で、カラムから回収された総活性は10ml
の溶菌液(7−8×106 単位/リットル)の投入に対
し70−80,000単位のIFNであった。溶出画分
を第2のBlue−Sepharoseカラムに再吸着
させた。このときは活性がカラムに保持されたが、PB
Sでカラムを洗うと再び溶出された。ヒトIFN−β1
は通常疎水性溶媒によってのみBlue−Sephar
oseから溶出されるはずである〔ナイトら(Knig
ht et al.),1980,Science20
,525−526〕、従って標準ヒトIFN−βを同
じファージ溶菌液と混合しカラムにかけた。活性の30
%が保持されず、活性の回収は25%にすぎなかった。
このことは、この溶菌液の成分がIFN−β、特に細菌
によって生産されるIFN−βとBlue−Sepha
roseの相互作用を不安定化したことを示唆してい
る。インターフェロンはカラムに保持されなかったが、
溶菌液の蛋白質の90%以上が比活性4−5×105
位/mg蛋白質を有する活性画分から取除かれた。この部
分精製は粗溶菌液中の活性を隠蔽した化学物質を取り除
くために欠かせない。別の実験では、また溶菌液をカル
ボキシメチル−セファロース クロマトグラフィーにか
けてクローンC15 IFN活性を回収した(図には示
さない)。
【0031】3. クローンC15感染大腸菌産生インタ
ーフェロンの性質 クロマトグラフ処理で回収したインターフェロン活性は
アクチノマイシンDで処理したVSV−感染ヒト細胞中
3H−ウリジンの取り込みを減少させた〔ワイゼンバ
ッハ(Weissenbach),1979,Eur.
J.Biochem.98,1−8〕。細菌IFN−β
で得られた力価曲線は標準ヒトIFN−βで得られたも
のと同じであった(第3図)。細菌IFNの免疫学的性
質を調べるために、部分精製物をウサギ抗IFN−β血
清(IFN−αには不活性)または蛋白質A−セファロ
ース(protein A−Sepharose)に予
備結合したウサギ非免疫血清と混合した。遠心分離後、
上清のIFN活性を分析した。抗IFN−β血清はイン
ターフェロン活性を全て取除いたが非免疫血清を用いた
ときは活性が残った(第3図)。細菌IFN(20単位
/ml)は細胞培養物上で抗IFN−β(20単位/ml)
と混合するだけで同様に中和され、VSV細胞変性効果
の阻害によって分析された。細菌インターフェロンの種
特異性を種々の細胞型の比較により分析した。
【0032】
【表2】第2表 遺伝子IFN−β1 C15クローンにより生産された細菌インターフェ ロンの種特異性 ──────────────────────────────────── インターフェロン力価 単位/ml ヒト サル ウシ マウス マウス インターフェロン起源 FS-11 BSC-1 MDBK L A9 細胞 細胞 細胞 細胞 細胞 ──────────────────────────────────── 1. ヒトFS11細胞 1,500 32 32 <4 <4 2. C15 クローン感染大腸菌 1,000 32 32 <4 <4 ────────────────────────────────────
【0033】細菌IFNは第2図のようにC15溶菌液
のCibacron Blue−Sepharose上
クロマトグラフィー後に用いた。ヒトIFN−βとして
のクローンC15感染大腸菌生産物の活性はサル腎細胞
BSC−1およびウシMDBK細胞ではヒト細胞の場合
の10%以下であった。マウスLあるいはA9細胞につ
いては検出可能な抗ウィルス活性はなかった。クローン
C15によって生産される細菌IFN6,000単位/
mlでも同じ結果が得られた。
【0034】本発明は、従ってヒト遺伝子DNAのEc
oRI部分消化断片からλ Charon 4A中への
クローニングによって直接単離されたIFN−β1 遺伝
子が発現可能で培養物の溶菌液中に著量のIFN活性を
蓄積させることができることを示した。生産された活性
は免疫学的性質ならびに種特異性から明らかに線維芽細
胞インターフェロン(β)である。活性はIFN−β1
C15ファージクローンによる感染細菌を培養したとき
にだけ生産される。大腸菌中のクローンC15によって
生産されるIFN活性はCibacron Blue−
Sepharose上のクロマトグラフにおける性質が
ヒトIFN−βとよく似ている。細菌溶菌液から高活性
(7×106 単位/リットル)を回収するためにはクロ
マトグラフ処理が必須である。インターフェロンは、従
って一個体の遺伝子から直接採取したヒトDNA断片の
指示のもとに細菌により生産される生物学的活性蛋白質
の最初の例となる。
【0035】4. 遺伝子IFN−αc 18−3クローン クローンを、化学合成された短いオリゴヌクレオチドの
直接ハイブリッド化によって、IFN−αの配列に相補
的であると同定した。総数0.5×106 の遺伝子中1
6のクローンがハイブリッド化陽性であった。オリゴヌ
クレオチドにハイブリッド化するEcoRI断片の配列
を調べた結果、クローン18−3は、第1B図に示した
ように、IFN−αc の遺伝子が位置する2Kb Ec
oRI断片18−33(第1B図の挿入部分)を含んで
いることがわかった。この遺伝子は、明らかにゲッデル
ら(Goeddel et al.)〔1981,Na
ture 290,20−25〕によって報告されたI
FN−αc クローンを生じるmRNAの起源である。ク
ローン5−1は重複するDNA断片を表わす。クローン
5−1およびクローン18−3はともに、IFN−αc
に加えて、α−c 2およびα−c 4 と名付けた二つの他
のIFN−α遺伝子を担っている(第1B図)。
【0036】5. recAプロモーター調節下のヒトI
FN遺伝子断片の発現 recAプロモーータは最強の大腸菌プロモーターのひ
とつと考えられている。通常、pBR322のような多
数コピープラスミド上に存在するときでも、lex遺伝
子の生産物によって強く抑制されている。recAプロ
モーターは損傷を受けたDNAの存在下にそれ自身の抑
制体を切断して誘導され、誘導は非常に高い程度まで行
なわれる。〔サンカーおよびラップ(Sancar a
nd Rupp),1979,PNAS76,3144
−3148〕。recAの標準誘導物質はDNA合成を
妨げるナリジクス酸あるいはDNAを交叉連結するマイ
トマイシンCである。
【0037】約1キロベースのTaq I−BamHI
断片上のプロモーターを分離するためにクローン化した
racAを含むプラスミドpDR1453を使った。こ
れをCla IおよびBam Iで開裂したpBR32
2に連結しプラスミドRAP−1を造成した。この場合
Taq I−Cla I結合はCla I部位を回復
し、その結果プラスミドはrecA遺伝子の第3番目の
コドン中で唯一開裂されることを可能にした。RAP−
2はRAP−1をEcoRIおよびCla Iで切断
し、粘着末端を埋め込み(filling in)、R
I部位を回復する再連結を行なって造成した。RAP−
2をRI部位で開裂し、外来DNAをrecA蛋白の第
3番目のコドンに挿入することができる。RAP−1ベ
クターをヒト遺伝子ライブラリーからの遺伝子断片によ
るインターフェロン活性の間接発現に使った。IFN−
β1 遺伝子および数個の単離したαc 亜種のIFN−α
遺伝子はこのプラスミドに挿入したとき、標準抗ウィル
ス分析によると強いインターフェロン活性を生産するこ
とが認められた。これらの遺伝子が存在するDNAのR
I断片(第1AおよびB図)をRAP−1プラスミドの
RI部位に二次クローン化した。該プラスミドをrec
+ 宿主菌株に入れ、該細菌を培養し、ナリジクス酸で
誘導し、細胞を採集し、リゾチームおよび30%プロピ
レングリコールで溶菌し、抽出物の抗ウィルス活性を分
析した。活性の程度は明らかにナリジクス酸による誘導
に依存し、最高50μg/mlであった(第3表)。
【0038】
【表3】第3表 recA−プラスミドRAP−1中の遺伝子断片により生産されるIF N−αおよびβ活性 ──────────────────────────────────── 実験 クローン 条 件 IFN活性 (単位/ml) 1. RAP−1(1833)−IFN−αc +ナリジクス酸 500 RAP−1(1833)−IFN−αc −ナリジクス酸 <32 2. RAP−1(1833)−IFN−αc 右方向 1000 RAP−1( 631)−IFN−β1 右方向 3000 RAP−1( 631)−IFN−β1 逆方向 750
【0039】クローンRAP−1(1833)はIFN
−αc 遺伝子を持つEcoRI断片を含む(第1B図) クローンRAP−1(631)はIFN−β1 遺伝子を
持つEcoRI断片を含む(第1A図) 断片はrecA遺伝子の始めに導入した。方向はrec
Aプロモーター配向に関するものである。興味深いこと
には、遺伝子断片はrecAプロモーターに関連する二
つの可能な配向で活性を生産することもある。活性を示
すIFN−β1 およびIFN−α遺伝子はすべて1.8
−2キロベースのDNA EcoRI断片上に位置して
いたので、プロモーターからインターフェロン遺伝子の
ATG開始コドンまでの距離はおよそ数百ヌクレオチド
である。これらの実験からプロモーターが予期したとお
り機能することは明らかであり、遺伝子ライブラリーか
らのインターフェロン様遺伝子の活性の有無を迅速に決
定することが可能である。
【0040】6. tryp−lac混成プロモーター調
節下のIFN−β1 遺伝子の高発現 プラスミドPLJ 3〔ジョンスラド(Johnsru
d),PNAS,1978,75,5314−531
8〕は関連のない95ヌクレオチドで隔てられた各95
塩基対長の2つのlacプロモーターを含んでいる。こ
の285ヌクレオチド断片をプラスミドPMB9のEc
oRI部位に挿入する。95塩基対長のlac配列はオ
ペレーターおよびプロモーター配列を含み、β−ガラク
トシダーゼのATGの直前で停止する。β−ガラクトシ
ダーゼのリボゾーム結合部位から適当な距離に挿入し
た、ATG開始コドンを有するコード化DNA配列は大
腸菌細胞中で正確に発現されるはずである。285塩基
対のEcoRI断片をpBR322のEcoRI部位に
再クローン化した。組換え体を40μg/mlX−gal
および15μg/mlテトラサイクリン含有プレートで細
胞を増殖させて選別した。陽性の青色コロニーだけを集
めDNAを塩化セシウム勾配遠心で精製した。
【0041】lacプロモーターにはpBR322のア
ンピシリン遺伝子方向とテトラサイクリン遺伝子方向の
二方向が予期できる。本発明者らの興味はlacリボゾ
ーム結合部位とpBR322配列の間に位置するEco
RI部位のみを得ることにあるので、プラスミドDNA
にRNAポリメラーゼを結合することによってこの部位
を保護し、一方末梢部位をEcoRI制限で開裂し、D
NAポリメラーゼのクレノーフラグメント(Kleno
w fragment)で埋め込みを行ない、再結合し
た。MM294大腸菌細胞を形質転換後、プラスミドを
分離し、pBR322のEcoRI部位とBamHI部
位の間の距離を測った。375塩基対断片を含むプラス
ミドはlacプロモーターがテトラサイクリン遺伝子方
向で、670塩基対断片(375±295b.p.)を
含むプラスミドはlacプロモーターがアンピシリン遺
伝子方向であった。IFN−β1 遺伝子断片のEcoR
I 1.84Kb二次クローンから、本発明者らはプレ
インターフェロン配列を含むHincII−BglII断片
を切出した。
【0042】成熟IFN−β1 蛋白はそのアミノ基末端
に大腸菌内で開始コドンとして用いることができるメチ
オニンを含んでいる。このATGコドンに接して13ヌ
クレオチド隔てられた2つのAluI部位がある。1つ
はATGの前8ヌクレオチド、他はATGの後2ヌクレ
オチドである。部分的AluI消化をHincII−Bg
lII断片で行ない、約510塩基対の断片をアガロース
ゲルで単離した。テトラサイクリン遺伝子方向のlac
プロモーターを含むベクターをEcoRIで制限し、制
限部位をDNAポリメラーゼで埋め込みを行ないBam
HIで再切断した。AluI−BglII断片と埋め込み
を行なったEcoRI−BamHIベクターの連結でE
coRI部位が回復した。ATGコドンを含むクローン
(13ヌクレオチド長)の間の区別を可能にするために
得られたクローンをEcoRIとPstIで制限し、予
期した151塩基対の断片を含むクローンの配列を決め
た。次いでEcoRI部位を再開裂し、リボゾーム結合
部位とATGの間の距離をBal31消化と再結合で短
くした。これらのプラスミドで形質転換した大腸菌はI
FN−β1 生産により選別した。
【0043】クローン、L−11は約3×106 単位/
リットルのIFN−βを生産した。このクローン中のl
acプロモーター領域をHpaHIで、すなわちmRN
A開始前17ヌクレオチドで切断した。IFN−β1
伝子を切出すため、酵素Sau 3aを用いそのDNA
をIFN−β1 の停止コドンを越えて3ヌクレオチドで
切断した。このHpaII−Sau 3a lac−IF
N−β1 断片を下記のごとくに調製したtrypプロモ
ータープラスミドのClaI部位とHindIII 部位の
間に導入した。tryp mRNAの開始前−21〜−
201の180ヌクレオチド長のTaqI−TaqI断
片をtrypプラスミドpEP121−221から切出
し、pBR322のClaI部位にクローン化した。本
発明者らは、trypプロモーター断片が時計方向に向
いた配向のものを選んだ。この操作によりtrypプロ
モーターの−21の位置にClaI部位が回復する。l
ac−IFN−β1 断片に連結後、混成プロモーターt
ryp−lacがIFN−β1 遺伝子の前に形成され
る。このプラスミドTL−11を大腸菌MM294ある
いは大腸菌ミニセル株p679−54の形質転換に使っ
た。これらの細菌はO D650 10の発酵槽培養で10
8 単位/リットルのIFN−β1 を生産する。このこと
はこのIFN−β1 遺伝子DNA断片が高い活性を有す
ることを示している(第4図)。
【0044】図面の説明 第1A図IFN−β1 クローンC15DNAの模式構
(a) λ Charon 4Aの模式図。2つのアーム
は実線で示す。 (b) クローンC15に挿入したヒトDNAの構造、黒
塗部分はIFN−β1cDNAにハイブリッド化するE
coRI断片を示す。 (c) bからの黒塗断片の拡大は二重線として示す。単
線はλ右アームの部分である。PL はλ左方向プロモー
ターである。 (d) IFN−β1 mRNAの位置。上方の目盛りは
(a) と(b) に対応する。下方の目盛りは(c) と(d) に対
応する。詳細は本文参照。第1B図IFN−αc クローン18−3の模式構造 2つのλ Charon 4Aクローン挿入部分の制限
地図を示す。IFN−αc 遺伝子は矢印アルファーC*
で示される。他の2つのIFN−αc 遺伝子がIFN−
αc の近くに存在する。挿入部分はIFN−αc 遺伝子
を含み、本文に説明したようにrecAプラスミド中に
クローン化したEcoRI 2Kbフラグメント18−
33を示す。制限酵素部位に対応する記号を示す。第2図遺伝子クローンIFN−β1 C15により生産
されたインターフェロンのBlue−Sepharos
eでの分析 ファージC15感染大腸菌DP50の粗溶菌液を“材料
および方法”に記載のごとく分画し、IFN活性を各画
分について分析した(●──●)。蛋白濃度を同じ画分
について測った(●──●)。λ Charon 4A
ファージからの溶菌液の平行クロマトグラフィと分析を
示す(□──□)。
【0045】第3図遺伝子クローンIFN−β1 C1
5インターフェロンの力価 第2図のカラムからのファージC15IFNの画分(約
103 単位/ml)を1:40に希釈し、ついでVSV
RNA合成の希釈によるIFNの分析の為にミクロプレ
ート上で連続的に希釈した(○──○)。標準ヒト線維
芽細胞インターフェロン25単位/mlを平行して分析し
た(●──●)。VSVなしの対照(□)およびVSV
ありIFNなしの対照(■)を示す。右の2つのカラム
は“方法”で示したように、固定化した抗IFN−βま
たは非免疫IgGに吸着後のファージC15IFNの残
存活性(最終希釈1:40)を示す。第4図プラスミドTL11含有大腸菌の増殖とIFN
生産 TL11プラスミドは本文に示したごとく混成trpy
−lacプロモーターおよびヒト遺伝子断片由来成熟ヒ
トIFN−β1 をコードする配列を含んでいる。細菌を
1リットルのニュー・ブルンスウィック発酵槽(New
Brunswick fermentor)中で増殖
し、指示した時間に、細菌をリゾチーム−プロピレング
リコールで溶菌し、VSVにヒト細胞を攻撃させてIF
N活性を測定した。IFN活性は細菌培養物1ml当りで
計算する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(第1A図)はIFN−β1 クローンC1
5DNAの構造を示す。
【図2】図2(第1B図)はIFN−αc クローン18
−3の構造を示す。
【図3】図3(第2図)はインターフェロンのBlue
−Sepharoseでの分析を示す。
【図4】図4(第3図)は遺伝子クローンIFN−β1
C15インターフェロンの力価を示す。
【図5】図5(第4図)はプラスミドTL11含有大腸
菌の増殖とIFN生産を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19) (72)発明者 ユテイ ケルナヨフスキー イスラエル国レホボト,エム.ミズラキ ストリート 12 (72)発明者 ルイセ チエン イスラエル国ラマツト アビブ,タゴール ストリート 52 (72)発明者 シエルドン イスラエル フエインステイ ン アメリカ合衆国コネチカツト州ニユー ヘ ブン,フアーンハム アベニユー 33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト白血球型インターフェロンαc をコ
    ードする配列を含むヒト遺伝子DNA断片をλ−ファー
    ジに導入し、そのようなファージ組換え体で適当な細菌
    を感染し、そのような細菌を培養し、次いでインターフ
    ェロンを採取することを特徴とする、実質的量のヒト白
    血球型インターフェロンαc の製造法。
  2. 【請求項2】 ヒト白血球型インターフェロンαc をコ
    ードする配列を含むヒト遺伝子DNA断片をλ−ファー
    ジに導入し、そのようなファージからヒト白血球型イン
    ターフェロンαc をコードする配列を含むDNA断片を
    採取し、該DNA断片を適当な細菌に感染後ヒト白血球
    型インターフェロンαc の合成を誘導し得るプラスミド
    に導入し、そのような細菌を培養し、次いでインターフ
    ェロンを採取することを特徴とする、実質的量のヒト白
    血球型インターフェロンαc の製造法。
  3. 【請求項3】 ファージが第1B図に示した遺伝子地図
    を有するClone18−3を得ることのできるλ−C
    haron 4Aである、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 感染される細菌が大腸菌(col
    )である、請求項1又は2記載の方法。
  5. 【請求項5】 ヒト遺伝子DNA断片をファージから採
    取し、適当な細菌においてヒト白血球型インターフェロ
    ンαc の合成を誘導することができる強力なプロモータ
    ーを備えたプラスミド発現ベクターに導入する、請求項
    2記載の方法。
  6. 【請求項6】 プラスミドが大腸菌のrecAプロモー
    ターを含むpBR322である、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 インターフェロンαc 遺伝子を含むヒト
    遺伝子DNA断片をファージまたはプラスミドから取
    り、トリプトファンプロモーターのRNAポリメラーゼ
    結合部位を含むように改良された大腸菌lacプロモー
    ターのリボゾーム結合部位に連結した成熟IFNの最初
    のメチオニンに対当するコドンの隣りを切断し、混成t
    ryp−lacプロモーターを得、該プラスミドを適当
    な細菌に再導入し、該細菌を培養してインターフェロン
    を生産する、請求項1又は2記載の方法。
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