JPH05252897A - ダイエット用飲食物 - Google Patents

ダイエット用飲食物

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JPH05252897A
JPH05252897A JP4050666A JP5066692A JPH05252897A JP H05252897 A JPH05252897 A JP H05252897A JP 4050666 A JP4050666 A JP 4050666A JP 5066692 A JP5066692 A JP 5066692A JP H05252897 A JPH05252897 A JP H05252897A
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JP
Japan
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extract
gymnema
inodrum
food
beverage
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JP4050666A
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Inventor
Ryoko Obayashi
良子 大林
Atsushi Doi
淳 土居
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、ギムネマ・イノドラム(Gymnema I
ndorum) の水抽出物又は有機溶剤抽出物を含有すること
により構成されるダイエット用飲食物である。 【効果】 本発明のダイエット用飲食物は、他の飲食物
と同時に又は前後して服用することにより、当該他の飲
食物の有する炭水化物の摂取量を抑制することができる
ので、肥満の防止、糖尿病の予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肥満の防止又は糖尿病
の予防に効果的なダイエット用飲食物に関する。
【0002】
【従来の技術】我国経済の発達に伴う食生活の向上やグ
ルメの流行に比例して、栄養の摂取のし過ぎから現代人
の肥満や糖尿病の危険が増大している。甘味に対する嗜
好が強いことがその原因のひとつと考えられ、脂質より
も炭水化物の摂取量を抑えることが、この危険を回避す
るために重要と考えられてきた。しかし、甘味食物や炭
水化物加工食品の摂取を抑制することは、現代では過度
のストレスを強いることとなり好ましいことではない。
【0003】最近、炭水化物の代謝系に着目して、炭水
化物の摂取量ではなくその吸収量を減らす工夫がなされ
ている。炭水化物は腸管から吸収されるにあたって、す
べてブドウ糖に分解されることから、炭水化物から生じ
たブドウ糖の吸収を抑制することができれば、炭水化物
の摂取を控えることなく目的を達することができること
となる。
【0004】こうした観点から、従来より様々な研究が
行われ、その1つの例として、インド原産のギムネマ属
ガガイモ科の植物であるギムネマ・シルベスタ(Gymnem
a Sylvestre)が注目されている。
【0005】ギムネマ属とは、雄しべのずいが裸である
ことからつけられた名で、現在まで百種類近くの植物が
知られており、熱帯、亜熱帯地方に生育している。ギム
ネマ属の植物には、インドにおいて薬草や食用野菜とし
て知られているものが数種あり、そのうちギムネマ・シ
ルベスタは、古くから糖尿病の民間伝承薬として知られ
ている。ギムネマ・シルベスタの温水抽出物やアルコー
ル抽出物は、腸管における炭水化物の吸収を抑制する作
用があることから、お茶として飲んだり、食品に添加し
て用いることが提案されている(特開昭63−1056
61号公報、特開昭61−5023号公報)。
【0006】しかしながら、ギムネマ・シルベスタの温
水抽出物やアルコール抽出物は、腸管におけるブドウ糖
の吸収抑制作用のほか、甘味を感じる感覚を特異的に麻
痺させる作用を同時に有しているため、飲食時に他の食
品の風味を損なう欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解決するものであり、その目的は、腸管でのブドウ糖吸
収を抑制するとともに甘味を感じる感覚を麻痺させるこ
とのないダイエット用飲食物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ガガイモ
科に属する特定の植物の抽出物が上記目的を達成するの
に有効であることをつきとめ、本発明を完成させた。
【0009】本発明の要旨は、ギムネマ・イノドラム
(Gymnema Inodorum) の水抽出物又は有機溶剤抽出物を
含有することを特徴とするダイエット用飲食物に存す
る。本発明に係るギムネマ・イノドラムは、ギムネマ・
シルベスタと同様に、インド原産のガガイモ科の植物で
あり、東南アジアに広く自生しており、この地方では野
菜として食用されているものである。
【0010】本発明に係るギムネマ・イノドラムとして
は、ギムネマ・イノドラムの植物全体のほか、その一部
である葉等を使用することができる。これらは生のまま
でも良いし、乾燥したものでも良い。
【0011】本発明においては、ギムネマ・イノドラム
の水抽出物、溶剤抽出物等を用いることができるほか、
これらの濃縮液、濃縮乾固物、濃縮乾固物の粉末、錠剤
又はこれらと他の食品(例えば、ケーキ等)との混合物
を用いることができる。
【0012】本発明の抽出物の抽出にあたって使用する
溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロ
パノール等のアルコール類、エチルエーテル、ジオキサ
ン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類等を挙げることができる。このほか、これらの
水溶液等を使用することができる。この中で特に好まし
いものは、エタノールであって、人体に有害な溶剤を使
用することは好ましいことではない。飲用に適しない溶
剤を用いる場合には、抽出物を濃縮乾固することが好ま
しい。この濃縮乾固物を人体に無害な他の溶剤又は水に
再度溶解した後、本発明に適用することもできる。
【0013】本発明の抽出物の抽出にあたっては、ギム
ネマ・イノドラムと水又は溶剤との比率は、ギムネマ・
イノドラムの植物の使用する部位(全体か葉か)及びそ
れが生か乾燥物かによって適宜変化させることができ
る。ギムネマ・イノドラムの乾燥葉から抽出する場合に
は、その1g当たり、溶剤を3ml〜1l 使用するのが好
ましい。
【0014】抽出は室温又は加熱下に行うことができる
が、後者がより好ましい。加熱は通常は常圧下での溶剤
の沸点以下の温度範囲で行う。抽出時間は30分〜2週間
が好ましい。
【0015】本発明の抽出物の含有量は、抽出乾固物換
算でダイエット用飲食物中好ましくは 0.01 〜50重量
%、より好ましくは1〜20重量%の範囲が良い。本発明
のダイエット用飲食物は、本発明に係る抽出物を飲食時
に他の食品と同時に飲食することによって使用すること
ができるほか、当該抽出物のみを服用した後に他の食品
を飲食することによっても、また食間に適宜服用するこ
とによっても使用することができる。
【0016】本発明のダイエット用飲食物の使用量は、
肥満の程度、炭水化物の摂取量等により適宜変化させる
ことができるが、ギムネマ・イノドラムの抽出乾固物換
算で通常1日当たり10〜3000mg/kgが好ましい。
【0017】本発明のダイエット用飲食物は、例えば、
当該飲食物をお茶、粉末又は錠剤等として服用すること
ができるし、他の食品との混合物として服用することも
できる。
【0018】本発明のダイエット用飲食物は、ギムネマ
・イノドラムが野菜として広く食用されていることから
明らかなように、その安全性については全く問題がな
い。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を掲げて、本発明を更
に詳しく説明する。
【0020】〔実施例1〕 〔ギムネマ・イノドラムの水抽出物の調製〕ギムネマ・
イノドラムの乾燥葉(バイオリンクコーポレーションよ
り購入)40gに蒸留水 400mlを加え、同液を80℃で5時
間攪拌した後、ガーゼで濾過した。得られた濾液を遠心
分離(10,000rpm 15分)し、その上澄液 320mlを得、こ
れをギムネマ・イノドラムの水抽出物とした。
【0021】上記で得られたギムネマ・イノドラムの水
抽出物のうち 160mlを濃縮乾固して乾固物を粉砕し、粉
末状の抽出物を3g得た。
【0022】〔糖負荷試験(健常ラット)〕得られた3
gの粉末状の抽出物を、蒸留水に溶解させ12mlの水溶液
を得た。この溶液をギムネマ・イノドラムの水抽出物の
試料として、以下の手法によって、糖吸収抑制効果を調
べた。
【0023】実験動物としてウイスター系ラット8週令
の雄(平均体重約 200g)を用い、実験前日より一晩絶
食させた後、グルコース2g/ラット1kgと上記の試料
1mlをゾンデを用いて強制投与した。投与前、投与15分
後、及び投与60分後に 0.2ml採血し、速やかに遠心分離
機にかけ、血漿を回収した。この血漿について、グルコ
ースオキシダーゼ酵素電極法(グルコース自動測定装置
GA-1120 ;京都第一科学社製)でグルコース濃度を測定
した。この試験を3匹のラットで行い、得られたグルコ
ース濃度の平均値を出し、投与前と投与後の血糖値の差
を血糖上昇値とした。
【0024】なお、対照としてギムネマ・イノドラム水
抽出物の代わりに、生理食塩水を1ml投与し同様の操作
を行った。その結果を図1に示した。図1において、縦
軸は、血糖上昇値(試料投与後の血糖値−投与前の血糖
値)を表す。横軸は、投与後の時間を表す。実線は、生
理食塩水を投与した対照群を表し、破線は、ギムネマ・
イノドラム水抽出物を投与した群を表す。
【0025】投与15分後の血糖上昇値をみると、対照群
の平均値は 103mg/dlであったのに対して、ギムネマ・
イノドラム水抽出物投与群の平均値は56mg/dlであり、
ギムネマ・イノドラム乾燥葉の水抽出物に顕著な糖吸収
抑制効果が認められた。
【0026】〔糖負荷試験(糖尿病ラット)〕上記で得
られたギムネマ・イノドラムの水抽出物について、薬剤
を投与して人工的に糖尿病にしたラットを使用して糖吸
収抑制効果を調べた。
【0027】糖尿病ラットの作成物質として膵臓のラン
ゲルハンス島のβ細胞を特異的に破壊するストレプトゾ
トシン(以下「STZ」)を使用した。実験動物として
ウイスター系ラット雄7週令を用い、STZ30mg/ラッ
ト1kgを尾静脈より注射した。投与7日後、 0.2ml採血
し、グルコースオキシダーゼ酵素電極法(グルコース自
動測定装置GA-1120 ;京都第一科学社製)でグルコース
濃度を測定したところ、血糖が 400mg/dl以上となり、
糖尿病であることを確認した。
【0028】得られた糖尿病にかかったラットを用い、
糖負荷試験(健常ラット)で行ったと同様にしてグルコ
ース及びギムネマ・イノドラムを投与し、投与30分後、
60分後、及び 120分後に採血して、グルコース濃度を測
定した。
【0029】対照として、ギムネマ・イノドラム水抽出
物の代わりに生理食塩水を投与し同様の操作を行った。
その結果を図2に示した。図2において、縦軸は、血糖
上昇値を表す。横軸は、投与後の時間を表す。実線は、
生理食塩水を投与した対照群を表し、破線は、ギムネマ
・イノドラム水抽出物を投与した群を表す。
【0030】60分後の対照群の血糖上昇値の平均が 364
mg/dlであったのに対して、ギムネマ・イノドラム水抽
出物投与群の血糖上昇値の平均は87mg/dlであった。ま
た、120分後は対照群が 167mg/dlであったのに対し
て、ギムネマ・イノドラム水抽出物投与群は82mg/dlで
あり、ギムネマ・イノドラム乾燥葉の水抽出物に糖吸収
抑制効果が認められた。
【0031】〔甘味抑制試験〕ギムネマ・イノドラム水
抽出物の甘味抑制能の有無を調べるため、以下の試験を
行った。
【0032】比較のために、ギムネマ・シルベスタの水
抽出物を調製した。すなわち、ギムネマ・シルベスタの
乾燥葉(バイオリンクコーポレーションより購入)10g
に蒸留水 100mlを加え、同液を80℃で5時間攪拌した
後、ガーゼで濾過した。得られた濾液を遠心分離(10,0
00rpm 15分)し、その上澄液80mlを得、これをギムネマ
・シルベスタの水抽出物とした。
【0033】無作為に選んだ10人の官能検査員のうち、
5人には得られたギムネマ・シルベスタの水抽出物を、
残りの5人には前記で得られたギムネマ・イノドラムの
水抽出物(この場合は、糖負荷試験の試料のように水抽
出物を蒸発乾固後再度水に溶解したものではなく、蒸発
乾固操作を行わない最初の水抽出物を試料として用い
た)を5mlずつ与えた。各検査員が同抽出物を飲んだ
後、甘味食物として市販されているチョコレートをな
め、甘味を感じるか否かを判定した。
【0034】その結果、ギムネマ・シルベスタの抽出物
を飲んだ検査員全員が甘味を全く感じないと答え、また
ギムネマ・イノドラムの水抽出物を飲んだ検査員全員が
甘味を感じると答えた。
【0035】更に5日後、上記試験でギムネマ・シルベ
スタの水抽出物を飲んだ検査員5人にはギムネマ・イノ
ドラムの水抽出物を、ギムネマ・イノドラムの水抽出物
を飲んだ検査員5人にはギムネマ・シルベスタの水抽出
物を、それぞれ5mlずつ与えた。各検査員が同抽出物を
飲んだ後、上記と同様に市販のチョコレートの甘味を感
じるか否か判定した。
【0036】その結果、上記と同様に、ギムネマ・シル
ベスタの抽出物を飲んだ検査員全員が甘味を全く感じな
いと答え、またギムネマ・イノドラムの水抽出物を飲ん
だ検査員全員が甘味を感じると答えた。
【0037】以上の結果から明らかなように、本発明の
ギムネマ・イノドラムの水抽出物は、甘味を感じる感覚
を麻痺させる作用を有しないことが認められる。
【0038】〔実施例2〕 ギムネマ・イノドラムのエタノール水溶液抽出物の調製 ギムネマ・イノドラムの乾燥葉(バイオリンクコーポレ
ーションより購入)40gに70重量%のエタノール水溶液
を 400ml加え、同液を30℃で5時間攪拌した後、ガーゼ
で濾過した。得られた濾液を遠心分離(10,000rpm 15
分)し、その上澄液 320mlを得、これをギムネマ・イノ
ドラムのエタノール水溶液抽出物とした。
【0039】上記で得られたギムネマ・イノドラムのエ
タノール水溶液抽出物のうち 160mlを濃縮乾固して乾固
物を粉砕し、粉末状の抽出物を 2.8g得た。
【0040】〔糖負荷試験(健常ラット)〕得られた
2.8gの粉末状の抽出物を、蒸留水に溶解させ11.5mlの
水溶液を得た。この溶液をギムネマ・イノドラムのエタ
ノール水溶液抽出物の試料として、実施例1と同様の手
法によって、糖吸収抑制効果を調べた。
【0041】なお、対照としてギムネマ・イノドラムの
エタノール水溶液抽出物の代わりに、生理食塩水を投与
し同様の操作を行った。その結果を図3に示した。図3
において、縦軸は、血糖上昇値を表す。横軸は、投与後
の時間を表す。実線は、生理食塩水を投与した対照群を
表し、破線は、ギムネマ・イノドラムのエタノール水溶
液抽出物を投与した群を表す。
【0042】投与15分後の血糖上昇値をみると、対照群
の平均値は 112mg/dlであったのに対して、ギムネマ・
イノドラムのエタノール水溶液抽出物投与群の平均値は
57mg/dlであり、ギムネマ・イノドラム乾燥葉のエタノ
ール水溶液抽出物に顕著な糖吸収抑制効果が認められ
た。
【0043】〔糖負荷試験(糖尿病ラット)〕上記で得
られたギムネマ・イノドラムのエタノール水溶液抽出物
について、実施例1と同様の方法で糖尿病ラットを使用
して糖吸収抑制効果を調べた。
【0044】対照として、ギムネマ・イノドラムのエタ
ノール水溶液抽出物の代わりに生理食塩水を投与し同様
の操作を行った。その結果を図4に示した。図4におい
て、縦軸は、血糖上昇値を表す。横軸は、投与後の時間
を表す。実線は、生理食塩水を投与した対照群を表し、
破線は、ギムネマ・イノドラムのエタノール水溶液抽出
物を投与した群を表す。
【0045】60分後の対照群の血糖上昇値の平均が 401
mg/dlであったのに対して、ギムネマ・イノドラムのエ
タノール水溶液抽出物投与群の血糖上昇値の平均は 103
mg/dlであった。また、 120分後は対照群が 189mg/dl
であったのに対して、ギムネマ・イノドラムエタノール
水溶液抽出物投与群は85mg/dlであり、ギムネマ・イノ
ドラム乾燥葉のエタノール水溶液抽出物に糖吸収抑制効
果が認められた。
【0046】〔甘味抑制試験〕ギムネマ・イノドラムの
エタノール水溶液抽出物の甘味抑制能の有無を調べるた
め、実施例1と同様の方法で甘味抑制試験を行った。
【0047】この場合のギムネマ・イノドラムのエタノ
ール水溶液抽出物の試料としては、上記の糖負荷試験用
の試料として用意した濃縮乾固物の蒸留水溶液を蒸留水
で更に16倍希釈したものを使用した。
【0048】その結果、ギムネマ・シルベスタの抽出物
を飲んだ検査員全員が甘味を全く感じないと答え、また
ギムネマ・イノドラムのエタノール水溶液抽出物を飲ん
だ検査員全員が甘味を感じると答えた。
【0049】以上の結果から明らかなように、本発明の
ギムネマ・イノドラムのエタノール水溶液抽出物は、甘
味を感じる感覚を麻痺させる作用を有しないことが認め
られる。
【0050】〔実施例3〕 ギムネマ・イノドラムのエタノール抽出物の調製 ギムネマ・イノドラムの乾燥葉(バイオリンクコーポレ
ーションより購入)40gにエタノールを 400ml加え、同
液を30℃で5時間攪拌した後、ガーゼで濾過した。得ら
れた濾液を遠心分離(10,000rpm 15分)し、その上澄液
320mlを得、これをギムネマ・イノドラムのエタノール
抽出物とした。
【0051】上記で得られたギムネマ・イノドラムのエ
タノール抽出物のうち 160mlを濃縮乾固して乾固物を粉
砕し、粉末状の抽出物を3g得た。
【0052】〔糖負荷試験(健常ラット)〕得られた3
gの粉末状の抽出物を、蒸留水に溶解させ12mlの水溶液
を得た。この溶液をギムネマ・イノドラムのエタノール
抽出物の試料として、実施例1と同様の手法によって、
糖吸収抑制効果を調べた。
【0053】なお、対照としてギムネマ・イノドラムの
エタノール抽出物の代わりに、生理食塩水を投与し同様
の操作を行った。その結果を図5に示した。図5におい
て、縦軸は、血糖上昇値を表す。横軸は、投与後の時間
を表す。実線は、生理食塩水を投与した対照群を表し、
破線は、ギムネマ・イノドラムのエタノール抽出物を投
与した群を表す。
【0054】投与15分後の血糖上昇値をみると、対照群
の平均値は 121mg/dlであったのに対して、ギムネマ・
イノドラムのエタノール抽出物投与群の平均値は59mg/
dlであり、ギムネマ・イノドラム乾燥葉のエタノール抽
出物に顕著な糖吸収抑制効果が認められた。
【0055】〔糖負荷試験(糖尿病ラット)〕上記で得
られたギムネマ・イノドラムのエタノール抽出物につい
て、実施例1と同様の方法で糖尿病ラットを使用して糖
吸収抑制効果を調べた。
【0056】対照として、ギムネマ・イノドラムのエタ
ノール抽出物の代わりに生理食塩水を投与し同様の操作
を行った。その結果を図6に示した。図6において、縦
軸は、血糖上昇値を表す。横軸は、投与後の時間を表
す。実線は、生理食塩水を投与した対照群を表し、破線
は、ギムネマ・イノドラムのエタノール抽出物を投与し
た群を表す。
【0057】60分後の対照群の血糖上昇値の平均が 397
mg/dlであったのに対して、ギムネマ・イノドラムのエ
タノール抽出物投与群の血糖上昇値の平均は91mg/dlで
あった。また、 120分後は対照群が 203mg/dlであった
のに対して、ギムネマ・イノドラムエタノール抽出物投
与群は82mg/dlであり、ギムネマ・イノドラム乾燥葉の
エタノール抽出物に糖吸収抑制効果が認められた。
【0058】〔甘味抑制試験〕ギムネマ・イノドラムの
エタノール抽出物の甘味抑制能の有無を調べるため、実
施例1と同様の方法で甘味抑制試験を行った。
【0059】この場合のギムネマ・イノドラムのエタノ
ール抽出物の試料としては、上記の糖負荷試験用の試料
として用意した濃縮乾固物の蒸留水溶液を蒸留水で更に
16倍希釈したものを使用した。
【0060】その結果、ギムネマ・シルベスタの抽出物
を飲んだ検査員全員が甘味を全く感じないと答え、また
ギムネマ・イノドラムのエタノール抽出物を飲んだ検査
員全員が甘味を感じると答えた。
【0061】以上の結果から明らかなように、本発明の
ギムネマ・イノドラムのエタノール抽出物は、甘味を感
じる感覚を麻痺させる作用を有しないことが認められ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明のダイエット用飲食物は、腸管で
の糖吸収を無理なく抑制することができるから、日常生
活に支障なく肥満を防止することができ、これによって
糖尿病等の疾病を未然に回避するほか、肥満に起因する
多くの病気を予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、健常ラットの糖負荷試験における血糖
値の上昇を示すグラフである。
【図2】図2は、糖尿病ラットの糖負荷試験における血
糖値の上昇を示すグラフである。
【図3】図3は、健常ラットの糖負荷試験における血糖
値の上昇を示すグラフである。
【図4】図4は、糖尿病ラットの糖負荷試験における血
糖値の上昇を示すグラフである。
【図5】図5は、健常ラットの糖負荷試験における血糖
値の上昇を示すグラフである。
【図6】図6は、糖尿病ラットの糖負荷試験における血
糖値の上昇を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギムネマ・イノドラム(Gymnema Inodor
    um) の水抽出物又は有機溶剤抽出物を含有することを特
    徴とするダイエット用飲食物。
JP4050666A 1992-03-09 1992-03-09 ダイエット用飲食物 Pending JPH05252897A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0861595A1 (en) * 1995-09-05 1998-09-02 Kowa Chemical Industries Co., Ltd. Gymnema inodorum roasted tea and method for preparing the same
US7150889B2 (en) 2000-01-18 2006-12-19 Nagaoka Perfumery Co., Ltd. Anti-obestic composition
EP2241197A1 (en) 2002-11-18 2010-10-20 Mitsui Sugar Co., Ltd. Agent and edible material for inhibiting body fat accumulation

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