JPH05252155A - 電子メールアドレス情報交換方式 - Google Patents

電子メールアドレス情報交換方式

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JPH05252155A
JPH05252155A JP4048231A JP4823192A JPH05252155A JP H05252155 A JPH05252155 A JP H05252155A JP 4048231 A JP4048231 A JP 4048231A JP 4823192 A JP4823192 A JP 4823192A JP H05252155 A JPH05252155 A JP H05252155A
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JP
Japan
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mail
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mail address
electronic mail
user
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JP4048231A
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Inventor
Hiroo Takenouchi
博夫 竹之内
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子メールシステムの利用者間で互いのメール
アドレスを電子的な手段によって交換し合えるように
し、交換したメールアドレスをメールの宛先として設定
可能として、利用者が宛先のメールアドレスをキーボー
ドから直接入力しなくて済むようにする。 【構成】通信ネットワーク4上に、電子メール装置2か
らのメールアドレスの登録要求を受け付けて、記憶し、
他の電子メール装置2からのメールアドレスの取出要求
を受け付けて、記憶しているメールアドレスを要求元の
電子メール装置2に返送する情報交換装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電子メール装置
が通信ネットワークに接続された電子メールシステムに
おいて、メールの宛先の指定に用いる各利用者の電子メ
ールアドレス情報を利用者間で交換するための方式に係
り、特に、各利用者が他の利用者の電子メールアドレス
情報を、直接、キーボード入力することなしに電子メー
ルを送り合うことができる電子メールアドレス情報交換
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の電子メール装置が通信ネットワー
クに接続された従来の電子メールシステムでは、ある利
用者が別のある利用者にメールを送る場合、メールの宛
先情報として宛先の利用者の電子メールアドレス情報
(以下、メールアドレス)をキーボードから入力する必
要があった。そして、このメールアドレスの記述形式
は、一般に、電子メールシステムの種類ごとに定められ
ている。
【0003】例えば、国際電子メールシステムとして利
用されているunixメールでは、全世界をいくつかの
ドメインに分割し、さらに各ドメインをまたいくつかの
サブドメインに分割することで、階層的なドメイン構造
を構成し、各利用者のメールアドレスを、その利用者が
登録されている最下位のドメインの識別情報と、そのド
メイン内での利用者の登録名とを組み合わせて、 <利用者登録名>@<ドメイン識別情報> という形式で記述するようになっている。この<ドメイ
ン識別情報>の部分はさらに、全世界に存在しているす
べてのドメインをユニークに識別するために、最上位の
ドメインから利用者が収容されている電子メール装置の
サービス範囲に相当する最下位のドメインに至るまでの
すべてのドメインの名前を連結して、 <最下位ドメイン名>.<サブドメイン名>.…<サブ
ドメイン名>.<最上位ドメイン名> のように記述するようになっている。このドメインの階
層は日本の例について言えば、少なくとも3階層,多い
場合には6〜7階層以上にもなるため、ひとり分のメー
ルアドレスだけでも最短15字程度、長ければ30字以
上をキーボードから入力する必要があるし、同一のメッ
セージを多数の人に同時に送信する同報メールの場合に
は、宛先の人数分だけのメールアドレスをキーボードか
ら入力しなければならない。
【0004】また、CCITTとISOが共同で標準化
を行っているMHS(Message Handling System)で
は、メールアドレスを、国名,主管庁領域名,私設領域
名,組織名,部門名,個人名といった属性の組み合わせ
によって記述することを推奨しているが、これをキーボ
ードから文字列で入力するためには、宛先ひとり当たり
少なくとも30字程度の文字の入力が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方式には、
次の三つの問題がある。
【0006】(1) 電子メールの宛先となるメールアド
レスを入力するためには、宛先ひとり当たり数十文字も
キーボードから入力しなければならず、操作が面倒であ
る。
【0007】(2) メールアドレスをキーボードから入
力するときのキー入力ミスによって、メールが誤配送と
なったり、宛先不明で配送できなくなるといった不都合
が生じる。
【0008】(3) キーボードからメールアドレスを入
力する場合、取り扱えるメールアドレスの形式が文字列
形式に限られるため、文字列形式以外の特殊なメールア
ドレスの形式を採用している電子メール装置の利用者と
の間ではメールのやり取りを行うことができない。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものである。
【0010】すなわち、本発明の第一の目的は、電子メ
ールシステムの利用者間で互いのメールアドレスを電子
的な手段によって交換し合えるようにし、さらに交換し
たメールアドレスをメールの宛先として設定可能とする
ことによって、利用者が宛先のメールアドレスをキーボ
ードから、直接、入力しなくて済むようにし、それによ
って(1)および(2)の問題を解消することにある。
【0011】また本発明の第二の目的は、メールアドレ
スとして、文字列形式以外の形式のメールアドレスをも
交換可能とすることにより、文字列形式以外の特殊なメ
ールアドレスの形式を採用している電子メールシステム
の利用者をも宛先として指定できるようにし、それによ
って(3)の問題を解消することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めに、本発明では、通信ネットワーク上に、複数のメー
ルアドレスを記憶する記憶手段と、記憶する各々のメー
ルアドレスに対してユニークな識別情報を割り当てる識
別情報割当手段と、複数の電子メール装置のそれぞれか
ら送信されてくるメールアドレスの登録要求を受け付
け、送信されてきたメールアドレスを前記記憶手段に記
憶させるとともに要求元の電子メール装置に前記識別情
報割当手段によってそのメールアドレスに対して割り当
てた識別情報を返送し、複数の電子メール装置のそれぞ
れから送信されある識別情報を含むメールアドレスの取
出要求を受け付け、記憶しているメールアドレスの中
で、送信されてきた識別情報が割り当てられているもの
を要求元の電子メール装置に返送する情報処理手段を備
えた情報交換装置を備え、それぞれの電子メール装置
に、利用者が自身のメールアドレスの前記情報交換装置
への登録を要求するための登録要求手段と、利用者があ
る識別情報を指定して前記情報交換装置からメールアド
レスの取り出しを要求するための取出要求手段と、利用
者の要求によって前記情報交換装置から取り出した複数
のメールアドレスを記憶する記憶手段と、利用者がメー
ルを送るときの宛先情報を、前記記憶手段に記憶されて
いるメールアドレスから選択して設定することができる
宛先選択手段を備えた電子メールアドレス情報交換方式
および装置を提供する。
【0013】さらに、前記電子メールアドレス情報交換
方式および装置において、それぞれの電子メール装置
に、パスワード情報の入力手段を備え、利用者が自身の
メールアドレスの登録要求を行うとき、ならびに、利用
者が識別情報を指定して情報交換装置からのメールアド
レスの取出要求を行うときに、利用者がパスワード情報
を入力するようにし、前記情報交換装置に、記憶する複
数のメールアドレスのそれぞれに対するパスワード情報
を記憶する記憶手段を備え、メールアドレスの登録要求
とともに電子メール装置から送信されてくるパスワード
情報を前記記憶手段に記憶させ、メールアドレスの取出
要求時には識別情報とパスワード情報の両方が送信さ
れ、かつ送信されてきた識別情報に該当するメールアド
レスに対する前記記憶手段に記憶されているパスワード
情報と、送信されてきたパスワード情報とが一致したと
きのみ該当するメールアドレスを返送するようにした、
電子メールアドレス情報交換方式を提供する。
【0014】また、第二の目的を達成するために、本発
明では、前記電子メールアドレス情報交換方式におい
て、それぞれの電子メール装置に、情報交換装置からメ
ールアドレスを取り出したときに、利用者がそのメール
アドレスにユニークな表示情報を割り当てるための表示
情報割当手段と、利用者が各メールアドレスに割り当て
た表示情報を記憶する記憶手段を備え、利用者がメール
の宛先を指定するときに、前記記憶手段に記憶されてい
るそれぞれの表示情報を画面に表示し、その中から利用
者が選択した表示情報に該当するメールアドレスを、メ
ールの宛先情報として設定するようにした、電子メール
アドレス情報交換方式を提供する。
【0015】
【作用】本発明の電子メールアドレス情報交換方式は、
主として、互いにメールアドレスを知らない利用者間で
初めてメールを送り合うために使用することを想定して
いる。
【0016】利用者がメール端末を使って自分が収容さ
れている電子メール装置に対してメールアドレスの登録
要求を行うと、その電子メール装置が情報交換装置に対
して利用者のメールアドレスの登録を要求してくれる。
したがって、利用者は、自分のメールアドレスの内容が
どのように設定されているかをまったく意識することな
しに、自身のメールアドレスを情報交換装置に登録する
ことができる。
【0017】一方、メールアドレスの登録時には情報交
換装置によってメールアドレスの識別情報が割り当てら
れ、要求元の電子メール装置を介して利用者もメール端
末に返送される。この識別情報は、登録されたメールア
ドレスを取り出すときのインデックス情報となるもので
あり、識別情報を受け取った利用者はその識別情報を何
らかの手段でメールを送り合うべき相手利用者に伝える
ものとする。これには、郵便や電話など電子メール以外
の手段を用いることが考えられる。
【0018】識別情報を受け取った相手利用者は、メー
ル端末を使って自身が収容されている電子メール装置に
対してその識別情報を指定してメールアドレスの取出要
求を行う。この取出要求は電子メール装置から情報交換
装置に送信され、情報交換装置は指定された識別情報に
該当するメールアドレスを要求元に返送してくる。そし
て、要求元の電子メール装置は、返送されてきたメール
アドレスを利用者のメールアドレス登録テーブルに登録
する。このとき、返送されてきたメールアドレスが文字
列形式であれば、利用者がメールを送るときにそのメー
ルアドレスを画面に表示して利用者に選択させることで
宛先の指定が可能であるが、返送されてきたメールアド
レスが文字列以外の形式である場合には、それをそのま
ま画面に表示することはできないため、利用者自身にそ
のメールアドレスを指定するためのインデックス情報を
入力させ、メールの宛先を指定するときには、そのイン
デックス情報を画面に表示して利用者に選択させること
で所望のメールアドレスを指定できるようにしている。
【0019】これによって、文字列形式以外のメールア
ドレスの形式を採用している電子メールシステムであっ
ても、その利用者のメールアドレスの指定が可能である
ため、異なるメールアドレス形式をもつ電子メールシス
テムの利用者間でもメールのやり取りが行える。
【0020】また、情報交換装置に登録されたメールア
ドレスが、それを伝えようとする宛先利用者以外の第三
者に誤って伝わったり、第三者が故意に他の利用者のメ
ールアドレスを入手するのを防ぎたい場合には、利用者
がメールアドレスの登録時にその情報を取り出すための
パスワード情報を設定する。利用者が設定したパスワー
ド情報は、メールアドレスとともに情報交換装置に記憶
され、後に他の利用者がメールアドレスを取り出そうと
する場合、情報交換装置は、メールアドレスを特定する
ための識別情報とパスワード情報の両者が指定されかつ
指定されたパスワード情報が記憶されているパスワード
情報と一致する場合のみメールアドレス情報を返送す
る。
【0021】これによって、単なる識別情報の入力ミス
であれば、パスワード情報の不一致が生じるため、誤っ
て他人のメールアドレスを入手してしまうことはなくな
るし、誰かが故意に他人のメールアドレス情報を入手し
ようとしてもパスワード情報まで一致する可能性はほと
んどないため、第三者が故意に他人のメールアドレスを
入手することも防止できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0023】図1は、本発明による電子メールアドレス
情報交換方式を適用した電子メールシステムの一実施例
を示すブロック図である。図1の電子メールシステムに
おいて、通信ネットワーク4には、情報交換装置1と、
複数の電子メール装置2が接続されている。これらの電
子メール装置2は、それぞれが異なるメールアドレス形
式を採用していてもよいし、すべてが同一のメールアド
レス形式を採用していてもよい。また、それぞれの電子
メール装置2には、通信回線5またはローカルエリアネ
ットワーク(以下、LAN)6を介して、複数のメール
端末3が接続されている。メール端末3は、市販のパー
ソナルコンピュータ,ワードプロセッサ,ワークステー
ションなどのディスプレイ付きの端末で通信機能をもっ
たものを用いればよい。
【0024】図2は、電子メール装置2のハードウェア
構成の一例を示すブロック図である。電子メール装置2
において、マイクロプロセッサ21は、ROM22およ
びRAM23に記憶されているプログラムにしたがって
作動し、ROM22およびRAM23に記憶されたデー
タに対して演算を実行してその結果をRAM23に書き
込んだり、磁気ディスクインタフェース24を介して磁
気ディスク25に記憶されるデータの読み書きを行った
り、通信回線インタフェース26および通信回線27あ
るいはLANインタフェース28およびLAN用通信ケ
ーブル29を介して、メール端末3,他の電子メール装
置2、および情報交換装置1との間のデータの送受信を
行う。
【0025】図3は、RAM23に該当するメモリ領域
の使用例である。このメモリ領域には、電子メール装置
2の起動時に実行される初期化プログラムによって必要
な各種のプログラムやデータが磁気ディスク25から読
み出されて格納される。逆に、電子メール装置2の停止
時には、メモリ領域の中のデータ部が磁気ディスク25
に書き込まれる。
【0026】図4は、データ部を構成している各種のテ
ーブルの詳細とテーブル間の関係を示す説明図である。
利用者登録テーブル211には、この電子メール装置2
の中にメールボックスをもつすべての利用者の利用者名
が登録される。利用者名は、必ずしも利用者の本名であ
る必要はなく、この電子メール装置2に登録されるすべ
ての利用者をユニークに識別できる名前であればよい。
利用者登録テーブル211の各エントリは、利用者名,
利用者パスワード,その利用者名に対応するメールアド
レス,メールボックス管理テーブル214へのリンク情
報,メールアドレステーブル213へのリンク情報から
成る。ここに登録されるメールアドレスが本電子メール
システムでの宛先の指定に用いられる。
【0027】メールボックス管理テーブル214は、利
用者登録テーブル211の各エントリにリンクされ、そ
こには利用者のメールボックスの管理情報が登録され
る。メールボックス管理テーブル214の各エントリ
は、メールボックスに格納されているそれぞれのメール
に対応し、そこにはメールの実体が記憶されるメール格
納領域215へのリンク情報,メールが読出し済みかど
うかを示す読出し済みフラグ,メールの種類を示すメー
ル種別,メール本体の種類を示す本体種別といった情報
が格納される。またメール格納領域215には、メール
の宛先,発信者,発信日時,タイトルなどのヘディング
情報とメール本体とが記憶される。そして、ある利用者
宛のメールをメールボックスに格納するときには、その
メールのヘディング情報とメール本体とを、あるメール
格納領域215に格納すると同時に、利用者のメールボ
ックス管理テーブル214に、メール管理領域215へ
のリンク情報をもったエントリを追加する処理が実行さ
れる。
【0028】メールアドレステーブル213は、利用者
登録テーブル211の各エントリにリンクされ、そこに
は利用者のメールの宛先指定に用いられる他の利用者の
メールアドレスが登録される。メールアドレステーブル
213の各エントリは、利用者によって登録されたそれ
ぞれのメールアドレスに対応し、そこにはメールアドレ
スの選択のために使われる表示情報と、メールの宛先指
定に使われる他の利用者のメールアドレスとが格納され
る。なお、メールアドレスが文字列形式であるエントリ
については、表示情報を省略してもよい。本発明による
電子メールアドレス情報交換方式および装置によって入
手した他の利用者のメールアドレスは、このメールアド
レステーブル213に登録され、他の利用者へメールを
送信するときの宛先の指定に使われる。
【0029】ルーティングテーブル212には、あるメ
ールアドレスを宛先とするメールの転送先の電子メール
装置を決定するためのルーティング情報が格納される。
ルーティングテーブル212の各エントリは、アドレス
条件とそのときの転送先電子メール装置IDとから成
る。電子メール装置IDの部分に自分自身の電子メール
装置のIDを格納しておくことによって、あるメールが
自電子メール装置宛であるかどうかも、本ルーティング
テーブル212を使って判定することができる。
【0030】次に、電子メール装置2の動作を制御する
それぞれのプログラムについて説明する。図3におい
て、コマンド制御プログラム201は、通信回線5ある
いはLAN6を介してメール端末3から送られてくるコ
マンドを受信し、その実行を制御する。メール送信プロ
グラム202は、利用者がメール端末3を使ってメール
を送信するときに作動し、メール端末3から送られてく
るメールを受け付け、それをメール配送プログラム20
5に引き渡す。メール受信プログラム203は、利用者
が自分のメールボックスに格納されているメールをメー
ル端末3を使って受信するときに作動し、メール端末3
から送られてくる要求に応じて、その利用者のメールボ
ックスへのメールの格納状況やメールそのものをメール
端末3に返送したり、メールボックスからのメールの消
去を行う。メール受領プログラム204は、他の電子メ
ール装置から通信ネットワークを介して転送されてくる
メールを受信し、それをメール配送プログラム205に
引き渡す。
【0031】メール配送プログラム205は、メール送
信プログラム203およびメール受領プログラム204
からメールを受け取り、宛先に該当するメールボックス
が自装置内にあればそのメールをメールボックスに格納
し、そうでなければそのメールを転送すべき他の電子メ
ール装置2を選択し、通信ネットワーク4を介してメー
ルの転送を行う。メールアドレス登録プログラム206
は、利用者が自分のメールアドレスを情報交換装置1に
登録するときに作動し、通信ネットワーク4を介して情
報交換装置1に利用者のメールアドレスの登録するため
の制御を行う。メールアドレス取出プログラム207
は、利用者が他の利用者のメールアドレスを情報交換装
置1から取り出すときに作動し、通信ネットワーク4を
介して情報交換装置1から他の利用者のメールアドレス
を取り出すための制御を行う。
【0032】次に、本電子メールシステムを使ってメー
ルのやり取りを行う場合について、各プログラムの動作
をフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0033】図5は、利用者がメール端末3を使ってメ
ールを送るときの、メール端末3と電子メール装置2と
の間のメッセージのやり取りのシーケンスの一例であ
る。
【0034】まず始めに、利用者は、メール端末3から
通信回線5あるいはLAN6を介して、自分のメールボ
ックスが収容されている電子メール装置2にログインす
る。これは、メール端末3から電子メール装置2に対し
て通信要求を発行し、その通信要求を検出した電子メー
ル装置2の中のコマンド制御プログラム201が利用者
名入力要求をメール端末3に送信し、これに対して利用
者が利用者名を入力すると、コマンド制御プログラム2
01がパスワード入力要求をメール端末3に送信し、こ
れに対して利用者が適切なパスワードを入力すると、コ
マンド制御プログラム201が入力された利用者名とパ
スワードとが利用者登録テーブル211のいずれかのエ
ントリに一致しているかどうかをチェックし、一致して
いれば、コマンドの受付けが可能であることを示すプロ
ンプトをメール端末3に返送する手順で行われる。
【0035】続いて、利用者がメール送信要求コマンド
を入力すると、コマンド制御プログラム201は、メー
ル送信プログラム202を起動する。
【0036】図6は、メール送信プログラム202の一
例を示すフローチャートである。メール送信プログラム
202が起動されると、ステップ221でメールのタイ
トル,ステップ223で宛先,ステップ225でメール
本体の入力をそれぞれ要求する。これに対して、利用者
がメール端末3からタイトル,宛先メールアドレス,メ
ール本体を順次キーインすると、それらの情報はそれぞ
れステップ222,224,226で受信される。ステ
ップ226でメール本体の受信が完了すると、メール送
信プログラム202は、ステップ227および228で
ヘディング情報を構成する発信者メールアドレスと発信
日時を設定し、ステップ229でメールの配送要求をメ
ール配送プログラム205に引き渡すためのキューに登
録し、ステップ230で受付完了メッセージをメール端
末3に送信した後、コマンド制御プログラム201に制
御を戻す。
【0037】制御が戻るとコマンド制御プログラム20
1は、次のコマンドの受付けが可能であることを示すプ
ロンプトをメール端末3に返送し、一つのメールの送信
動作が完了する。なお、利用者が複数のメールを続けて
送ろうとする場合には、メール送信要求コマンドの入力
以下の操作を必要なだけ繰り返せばよい。
【0038】そして、すべてのメールの送信が終了した
時点で、利用者がメール端末3からログアウトコマンド
を送信すると、コマンド制御プログラム201はメール
端末3と電子メール装置2との間の回線を解放する。こ
れによって、一連のメール送信操作が完了する。
【0039】これによってキューに登録されたメール配
送要求は、次にメール配送プログラム205によって取
り出され、メールの配送が行われる。図7に、メール配
送プログラム205の一例を示すフローチャートを示
す。
【0040】メール配送プログラム205は、メール送
信プログラム202あるいはメール受領プログラム20
4によってキューに登録されたメール配送要求をステッ
プ231で取り出す。そしてメールのすべての宛先メー
ルアドレスに対する転送が終わるまでステップ233以
下のメールの格納あるいは転送処理を実行し、転送が終
了したらステップ231に戻って次のメールの処理に移
る。
【0041】未転送の宛先メールアドレスがある場合に
は、まずステップ233でその中から一つを取り出し、
ステップ234でその宛先メールアドレスをルーティン
グテーブル212の各エントリのアドレス条件と比較す
ることによって、転送先の電子メール装置IDを求め、
それが自装置宛のメールであるかどうかを判定する。
【0042】そして、自装置宛のメールである場合に
は、ステップ235でメールのヘディング情報とメール
本体とをあるメール格納領域215に格納した後に、ス
テップ236で利用者のメールボックス管理テーブル2
14にメール管理領域215へのリンク情報をもったエ
ントリを追加し、ステップ237でそのエントリの未読
フラグをセットすることにより、メールを未読の状態と
してメールボックスに登録する。
【0043】また、ステップ234で他の電子メール装
置宛のメールであると判定した場合には、ステップ23
8で転送先の電子メール装置2を決定した後、ステップ
239でそれと同一転送先となる宛先メールアドレスす
べてに転送済みの印を付け、ステップ240で通信回線
27および通信ネットワーク4を介して転送先の電子メ
ール装置2にメールを送信する。ここで送信するメール
は、転送先の電子メール装置2のメール受領プログラム
204によって受信されることになる。なお、ステップ
239の処理によって、同報メールの場合であっても各
電子メール装置2には同一のメールは1回しか転送しな
いようにすることができる。
【0044】転送先の電子メール装置2のメール受領プ
ログラム204は、メールを受信すると、メールの配送
要求を同装置内のメール配送プログラム205に引き渡
すためのキューに登録する。そしてこのように、メール
配送プログラム205によってメールは宛先メールアド
レスに該当するメールボックスに格納される。
【0045】次に、このようにしてメールボックスに格
納されたメールを利用者が読み出すときのプログラムの
動作について説明する。
【0046】図8は、利用者がメール端末3を使って自
分のメールボックスからメールを読み出すときの、メー
ル端末3と電子メール装置2との間のメッセージのやり
取りのシーケンスの一例である。
【0047】利用者がメール端末3から通信回線5ある
いはLAN6を介して自分のメールボックスが収容され
ている電子メール装置2に対してログインし、コマンド
の受付けが可能であることを示すプロンプトが返送され
るまでは、前述のメールを送るときとまったく同様であ
る。続いて、利用者がメール受信要求コマンドを入力す
ると、コマンド制御プログラム201は、メール受信プ
ログラム203を起動する。
【0048】図9は、メール受信プログラム203の一
例を示すフローチャートである。メール受信プログラム
203が起動されると、まず、ステップ241で利用者
のメールボックスに未読メールがあるかどうかをチェッ
クし、あればステップ242でそれを読み出すかどうか
を利用者に問い合わせるためのメール読出し確認をメー
ル端末3に送信し、ステップ243で受信した利用者の
応答が“yes”であれば、ステップ245と246でメ
ールの内容をメール端末3に送信し、ステップ247で
未読フラグをリセットすることによってそのメールに読
出し済みの印を付け、ステップ241に戻る。また、ス
テップ244で取り込んだ応答が“no”であれば、ス
テップ248でメールの読出しを中止する旨のメッセー
ジをメール端末3に送信し、コマンド制御プログラム2
01に制御を戻す。
【0049】また、ステップ241で未読メールがない
と判定した場合には、ステップ249で未読メールの読出
しがすべて完了したことを示すメッセージをメール端末
3に送信し、やはりコマンド制御プログラム201に制
御を戻す。制御が戻った後のコマンド制御プログラム2
01の動作については、メールを送信する場合と同様で
あるため、説明は省略する。
【0050】以上が、本発明による電子メールアドレス
情報交換方式および装置を適用した電子メールシステム
を使ってメールのやり取りを行う場合の、電子メール装
置2ないの各プログラムの基本的な動作例である。
【0051】次に、本発明による電子メールアドレス情
報交換方式および装置の一実施例を図面を使って詳細に
説明する。
【0052】図10は、情報交換装置1のハードウェア
構成の一例を示すブロック図である。本情報交換装置1
において、マイクロプロセッサ11は、ROM12およ
びRAM13に記憶されているプログラムに応じて作動
し、ROM12およびRAM13に記憶されたデータに
対して演算を実行して、その結果をRAM13に書き込
んだり、磁気ディスクインタフェース14を介して磁気
ディスク15に記憶されるデータの読み書きを行った
り、通信回線インタフェース16および通信回線17を
介して、通信ネットワーク4に接続された複数の電子メ
ール装置2との間のデータの送受信を行う。
【0053】図11は、RAM13に該当するメモリ領
域の使用例である。このメモリ領域には、情報交換装置
1の起動時に実行される初期化プログラムによって必要
なプログラムやデータが磁気ディスク15から読み出さ
れる。逆に、情報交換装置1の停止時には、メモリ領域
の中のデータ部が磁気ディスク15に書き込まれる。
【0054】図12は、データ部を構成している各テー
ブルと磁気ディスク装置15上の記憶領域の関係を示す
説明図である。
【0055】磁気ディスク15上の記憶領域は一定のサ
イズの多数のブロック113に分割され、それらのブロ
ックの使用状態ならびにブロック間のリンク関係が、領
域管理テーブル111に格納される。また、ブロックの
サイズを越える情報は、複数のブロックに分割されて格
納される。この分割についての情報は、領域管理テーブ
ル111に記憶される。
【0056】領域管理テーブル111の各エントリは、
磁気ディスク15上のブロック113に1対1に対応し、
対応するブロック113が未使用の状態にあるときには
未使用コードが格納される。対応するブロック113が
使用状態にあるときには、そのブロックがリンクをもた
ないかリンクの最終であればリンク終端コードが、別の
ブロックへのリンクをもつ場合にはそのブロックへのリ
ンク情報が、それぞれ格納される。
【0057】登録情報管理テーブル112は、情報交換
装置1に登録される個々の情報を管理するためのテーブ
ルであり、そのi番目のエントリは受付番号iで登録さ
れている情報についての管理情報に該当する。それら各
エントリは、登録データ長と領域管理テーブル111の
エントリへのリンク情報と取出パスワード長と取出パス
ワードから成る。登録データ長が0となっているエント
リは、その受付番号に該当する情報が現在未登録となっ
ていることを表わす。領域管理テーブル111のエント
リへのリンク情報は、登録データ長が1以上のときに有
効であり、その受付番号に該当する情報が登録されてい
る磁気ディスク15上の先頭のブロックに該当するエン
トリへのリンク情報が格納される。また、取出パスワー
ド長および取出パスワードの部分には、情報登録時に利
用者によって指定される取出しのためのパスワードの長
さと内容とがそれぞれ格納され、利用者が取出パスワー
ドを指定しなかった場合にはパスワード長が0に設定さ
れる。
【0058】登録情報管理プログラム101は、各電子
メール装置2から送られてくる情報登録要求および情報
取出要求に応じて、情報の登録および取出の制御を行
う。
【0059】次に、本情報交換装置1を用いた利用者間
のメールアドレスの交換方法についてフローチャートを
使って詳細に説明する。
【0060】始めに、利用者が自分のメールアドレスを
情報交換装置1に登録する場合を説明する。
【0061】図13,図14は、登録情報管理プログラ
ム101の例を示すフローチャートである。また、図1
5は電子メール装置2の上で動作するメールアドレス登
録プログラム206の例を示すフローチャート、図16
はメールアドレス登録時の電子メール装置2と情報交換
装置1の間のメッセージのやり取りのシーケンスの例、
図17はそれら各メッセージの具体的な形式の例であ
る。
【0062】互いのメールアドレスを知らない2人の利
用者間で新たにメールをやり取りしようとする場合に
は、まずどちらか一方の利用者が、メール端末3から自
分のメールボックスが収容されている電子メール装置2
にログインし、次にメールアドレス登録コマンドを投入
する。このコマンドを受け取ると、電子メール装置2の
中のコマンド制御プログラム201は、メールアドレス
登録プログラム206を起動する。
【0063】メールアドレス登録プログラム206が起
動されると、まず、ステップ251で利用者登録テーブ
ル211から登録すべき利用者のメールアドレスを求
め、ステップ252で情報交換装置1との間の通信路を
設定し、ステップ253で図17(a)の例に示すよう
な登録依頼メッセージを情報交換装置1に送信する。
【0064】登録依頼メッセージは、情報交換装置1の
中の登録情報管理プログラム101のステップ123の
部分で受信され、登録情報管理プログラム101は、ス
テップ124でメッセージの種別を判定し、種別が登録
依頼であるのでステップ125以下の処理を行う。
【0065】すなわち、まずステップ125で登録情報
管理テーブル112のエントリの中からデータ長が0と
なっている空きエントリを一つ選ぶ。ここで選ばれた空
きエントリの番号がこの登録依頼に対する受付番号とな
る。次に、ステップ126で領域管理テーブル111を
参照して空きブロック113を求め、ステップ127で
そのブロックに受信したメールアドレスの情報を書き込
むとともに領域管理テーブルを更新し、ステップ128
で、情報管理テーブル112のエントリに、書き込んだ
メールアドレスのデータ長と、領域管理テーブル111
へのリンク情報とを格納する。
【0066】次に、ステップ129で電子メール装置2
に対して図17(b)の例に示すようなパスワード入力
要求メッセージを、ステップ130では図17(c)に
示すような入力要求コマンドを送信する。このパスワー
ド入力要求メッセージは、メールアドレス登録プログラ
ム206のステップ254の部分で受信され、ステップ
256で利用者のメール端末3に送信されて、メール端
末3のディスプレイに表示される。次に、入力要求コマ
ンドがステップ254で受信され、今度はステップ25
7で利用者からの入力が受信される。
【0067】利用者は、メール端末3のディスプレイに
パスワード入力要求メッセージが表示されたら、自分が
登録するメールアドレスに対して取出パスワードが必要
と判断した場合には適当なパスワードを決め、それをメ
ール端末3から入力する。取出パスワードを不要と判断
した場合には、例えば、キーボードのリターンキーだけ
を押す。
【0068】利用者の入力は、メールアドレス登録プロ
グラム206のステップ258で情報交換装置1に送信
される。図17(d)および(e)はそれぞれ、利用者
が取出パスワードを指定したときと指定しなかったとき
の、電子メール装置2から情報交換装置1に送信される
メッセージの形式の例である。
【0069】このメッセージは、登録情報管理プログラ
ム101のステップ131の部分で受信され、次いで登
録情報管理プログラム101は、ステップ132で利用
者がパスワードを入力したかどうかを判定し、パスワー
ドが入力された場合にはステップ133で入力されたパ
スワードとパスワード長とを登録情報管理テーブル11
2のエントリに格納し、パスワードが入力されなかった
場合にはステップ134でパスワード長を0に設定す
る。
【0070】続いて、ステップ135では、図17
(f)の例に示すような、登録した情報に該当する受付
番号を含む登録完了メッセージを、ステップ136で
は、図17(g)の例に示すような、回線切断要求コマ
ンドを、それぞれ依頼元の電子メール装置2に送信す
る。
【0071】登録完了メッセージは、メールアドレス登
録プログラム206のステップ254の部分で受信され、
メッセージの種別が出力要求であるのでステップ255
からステップ256に分岐して利用者のメール端末3へ
のメッセージの送信が行われ、メール端末3のディスプ
レイに表示される。その後、再びステップ254へ戻る
と今度は切断要求コマンドが受信されるので、ステップ
255からステップ259に分岐して通信回線が切断さ
れ、メールアドレスの登録処理が完了し、コマンド制御
プログラム201に制御が戻される。
【0072】以上により、利用者がメール端末3からメ
ールアドレス登録要求コマンドを入力すると、まず、メ
ール端末3のディスプレイにはパスワード入力要求メッ
セージが表示されるので、取出パスワードを設定したい
場合には適当なパスワードをキーインし、そうでないと
きにはリターンキーのみを押すと、利用者のメールアド
レスが情報交換装置1に登録され、そのメールアドレス
に対して付与された受付番号を含む登録完了メッセージ
が、メール端末3のディスプレイに表示されることにな
る。
【0073】この手順で情報交換装置1に登録されたメ
ールアドレスは、受付番号あるいは受付番号と取出パス
ワードとを指定することによって、任意の電子メール装
置2から取り出すことができる。そのためには、自分の
メールアドレスの登録を終えた利用者は、登録時に情報
交換装置1から返送された受付番号、および取出パスワ
ードを設定した場合にはそのパスワードとを、何らかの
手段によって、メールを送り合いたいもう一方の利用者
に知らせる必要があるが、これは電話や郵便のような従
来の通信手段を使って行えばよい。
【0074】次に、受付番号あるいは受付番号と取出パ
スワードを知らされた側の利用者が、情報交換装置1に
登録されたメールアドレスを取り出す場合について詳細
に説明する。
【0075】図18は電子メール装置2の上で動作する
メールアドレス取出プログラム206の例を示すフローチ
ャート、図19はメールアドレス取出時の電子メール装
置2と情報交換装置1の間のメッセージのやり取りのシ
ーケンスの例、図20はそれら各メッセージの具体的な
形式の例である。
【0076】まず始めに、利用者はメール端末3を使っ
て、自分のメールボックスが収容されている電子メール
装置2にログインした後、知らされた受付番号を指定し
てメールアドレス取出コマンドを投入する。このコマン
ドを受け取ると、電子メール装置2の中のコマンド制御
プログラム201は、メールアドレス取出プログラム2
07を起動する。
【0077】メールアドレス取出プログラム207が起
動されると、まず、ステップ261で情報交換装置1と
の間の通信路を設定し、ステップ262で図20(a)
の例に示すような取出依頼メッセージを情報交換装置1
に送信する。
【0078】取出依頼メッセージは、情報交換装置1の
中の登録情報管理プログラム101のステップ123の
部分で受信され、登録情報管理プログラム101は、取
出依頼メッセージを受信すると、ステップ124でメッ
セージの種別を判定し、種別が取出依頼であるのでステ
ップ138以下の処理を実行する。
【0079】すなわち、まずステップ138では、受信
した受付番号に該当する登録情報管理テーブル112の
エントリを求め、ステップ139でエントリの取出パス
ワード長をチェックすることにより、登録情報に取出パ
スワードが設定されているかどうかを判定する。そし
て、取出パスワード長が0でない、すなわち、取出パス
ワードが設定されている場合には、ステップ140から
142で取出パスワードの入力ならびにそのチェックを
行い、取出パスワード長が0、すなわち、取出パスワー
ドが設定されていない場合には、ステップ146に分岐
する。図20(b)はステップ140で依頼元の電子メー
ル装置2に送信される取出パスワード入力要求メッセー
ジの例、図20(c)はステップ141で送信される入
力要求コマンドの例、図20(d)はステップ142で
受信されるパスワード情報の例である。
【0080】取出パスワード入力要求メッセージは、依
頼元の電子メール装置2のメールアドレス取出プログラ
ム207のステップ263の部分で受信され、メッセー
ジの種別が出力要求であるのでステップ264からステ
ップ265に分岐し、利用者のメール端末3にメッセー
ジが送信されメール端末3のディスプレイに表示され
る。続いてメールアドレス取出プログラム207が再び
ステップ263に戻ると、今度は入力要求コマンドが受
信されるので、ステップ266に分岐して利用者のメー
ル端末3からパスワードが送信されてくるのを待つ。
【0081】上記により、利用者が取り出そうとした受
付番号に該当するメールアドレスに取出パスワードが設
定されている場合には、メール端末3のディスプレイに
パスワードの入力要求メッセージが表示されるので、利
用者はそのメールアドレスを登録した利用者から教えて
もらった取出パスワードをメール端末3から入力する。
利用者が入力した取出しパスワードは、メールアドレス
取出プログラム207のステップ266の部分で受信さ
れ、ステップ267で情報交換装置1に送信される。メ
ールアドレス取出プログラム207は、その後、再度ス
テップ263に戻って情報交換装置1からのメッセージ
の受信を待つ。
【0082】パスワードは、情報交換装置1の登録情報
管理プログラム101のステップ143で、登録情報管
理テーブルのエントリに格納されている取出パスワード
と一致するかどうかがチェックされ、両者が一致すれば
ステップ146に分岐し、一致しない場合にはステップ
144で図20(d)の例に示すようなエラーメッセー
ジを送信した後、再度、ステップ140に戻って取出パ
スワードの再入力を行う。なお、パスワードの不一致の
回数がある規定値を越えた場合には、ステップ145か
らステップ136に分岐し、メールアドレスの送信を行
わずに通信路を切断する。
【0083】ステップ146からステップ148では、
指定された受付番号に該当するメールアドレスを要求元
の電子メール装置2に送信する。ステップ146では、
登録情報管理テーブル112のエントリに格納されてい
るリンク情報から、領域管理テーブル111の該当する
エントリを求め、領域管理テーブル111に格納されて
いるブロック113のリンク関係の情報に基づいて磁気
ディスク15に格納されている登録情報、すなわち、メ
ールアドレスを読み出す。ステップ147では、読み出
したメールアドレスを図20(e)の例に示すようなメ
ールアドレス取出情報として依頼元の電子メール装置2
に送信し、ステップ148では、メールアドレスに該当
する領域管理テーブル111のエントリならびに登録情
報管理テーブルのエントリをいずれも空きの状態に設定
することによって、当該メールアドレスの情報の登録を
抹消する。
【0084】上記によって依頼元の電子メール装置2に
送信されたメールアドレス取出情報は、メールアドレス
取出プログラム207のステップ263の部分で受信さ
れ、メッセージ種別が取出情報であるので、ステップ2
68に分岐してまず情報交換装置1との間の通信路の切
断を行った後、ステップ269以下で利用者のメールア
ドレステーブル213にメールアドレスの追加登録が行
われる。
【0085】このとき、ステップ269では、利用者に
対して受信したメールアドレスを宛先として指定するた
めの表示情報の入力を要求するメッセージを利用者のメ
ール端末3に送信する。このメッセージは、メール端末
3のディスプレイに表示され、利用者がそのメールアド
レスを識別するための適当な表示情報を決めて入力する
と、その情報はステップ270で受信され、ステップ2
71で利用者のメールアドレステーブル213の空きエ
ントリに該当するメールアドレスとともにその表示情報
として登録される。
【0086】以上により、メールを送り合おうとする一
方の利用者のメールアドレスがもう一方の利用者のメー
ルアドレステーブル213に登録できたことになる。
【0087】次に、このようにして利用者のメールアド
レステーブル213に登録されたメールアドレスを使っ
てメールの宛先を指定する方法を説明する。この宛先の
指定は、前述のメール送信プログラム202のステップ
224の部分に相当するものであり、ステップ224を
さらに詳細に表わした一つの例が図21のフローチャー
トである。
【0088】この例では、メールの宛先を指定する場合
に、まず、ステップ301でメールアドレスの入力方法
を利用者に問い合わせ、ステップ302で受信した利用
者からの応答によって、ステップ304以下でメールア
ドレスを、直接、入力するか、ステップ306以下で利
用者のメールアドレステーブルから宛先を選択するかに
分かれる。
【0089】メールアドレスを直接入力する場合には、
ステップ304で利用者がメール端末3から入力したメ
ールアドレスを受信し、ステップ305でそのメールア
ドレスを、直接、メールの宛先情報として設定する。ま
た、メールアドレステーブルから宛先を選択する方法で
は、ステップ306で利用者登録テーブル211からそ
の利用者に該当するメールアドレステーブル213への
リンク情報を得て、ステップ307でメールアドレステ
ーブル213に登録されているすべてのエントリの表示
情報を、図22の例のように、一連番号付きで利用者の
メール端末3に送信する。送信された情報はメール端末
3のディスプレイに表示され、それを見て利用者が一連
番号の中からいずれか一つの番号を選択して入力する
と、その番号がステップ308で受信され、ステップ3
09でその番号に該当する表示情報をもつメールアドレ
スを利用者のメールアドレステーブル213から読み出
し、ステップ310でそのメールアドレスをメールの宛
先情報として設定する。
【0090】なお、ステップ308で一度に複数の番号
を空白文字あるいはコンマで区切った形式で受信するよ
うにし、ステップ309および310でそれら複数の番
号に該当するメールアドレスをすべて宛先として設定す
るようにすれば、同じメールを複数の利用者宛に送信す
るための同報指定も同様にして行うことができる。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が得
られる。
【0092】(1) メールをやり取りしようとする相手
のメールアドレスを情報交換装置を使って入手し、入手
したメールアドレスを使って宛先を指定することによっ
て、宛先のメールアドレスをキーボードから入力する必
要がなくなるため、宛先の指定の操作が容易となりまた
宛先の入力ミスが少なくなる。
【0093】(2) ある電子メール装置の利用者宛のメ
ールの宛先メールアドレスには、その電子メール装置か
ら情報交換装置を経由して相手利用者に送付したメール
アドレスが設定されてくるため、それぞれの電子メール
装置が使用しているメールアドレスの形式をそのまま異
種の電子メール装置との接続にも使うことができる。
【0094】(3) それぞれの電子メール装置毎にメー
ルアドレスの形式を任意に設定することができるため、
特殊なメールアドレスの形式を用いることによって、メ
ールサービスの拡張が可能である。
【0095】(4) 異なる電子メール装置間でメールを
やりとりするときのメールアドレスのデータ形式とし
て、任意の形式を使用することができるため、例えば、
アドレス情報を暗号化するなどによって、メールアドレ
スに内在している組織の構造についての情報などを隠蔽
することができる。
【0096】(5) メールアドレスが人に解釈できる形
式でなくても済むため、メールアドレスを表わすために
必要なデータのサイズを小さくすることができる。原理
的には、32ビットのデータでも数十億人のユーザを識
別できるようなメールアドレスを採用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子メールシステムの一実施例を示す
ブロック図。
【図2】電子メール装置のハードウエア構成の一例を示
すブロック図。
【図3】電子メール装置のRAMに該当するメモリ領域
の使用例の説明図。
【図4】電子メール装置の各種のテーブルの詳細とテー
ブル間の関係を示す説明図。
【図5】メール端末と電子メール装置との間のメッセー
ジのやり取りのシーケンスの説明図。
【図6】メール送信プログラムの一例を示すフローチャ
ート。
【図7】メール配送プログラムの一例を示すフローチャ
ート。
【図8】メール端末と電子メール装置との間のメッセー
ジのやり取りのシーケンスの説明図。
【図9】メール受信プログラムの一例を示すフローチャ
ート。
【図10】情報交換装置のハードウエア構成の一例を示
すブロック図。
【図11】情報交換装置のRAMに該当するメモリ領域
の使用例の説明図。
【図12】情報交換装置の各テーブルと磁気ディスク装
置上の記憶領域の関係を示す説明図。
【図13】登録情報管理プログラムの一例の第一ステッ
プのフローチャート。
【図14】登録情報管理プログラムの一例の第二ステッ
プのフローチャート。
【図15】メールアドレス登録プログラムの一例を示す
フローチャート。
【図16】メールアドレス登録時の電子メール装置と情
報交換装置の間のメッセージのやり取りのシーケンスの
説明図。
【図17】メールアドレス登録時に電子メール装置と情
報交換装置の間でやり取りされるメッセージの具体的な
形式の説明図。
【図18】メールアドレス取出プログラムの一例を示す
フローチャート。
【図19】メールアドレス取出時の電子メール装置と情
報交換装置の間のメッセージのやり取りのシーケンスの
説明図。
【図20】メールアドレス取出時に電子メール装置と情
報交換装置の間でやり取りされるメッセージの具体的な
形式の説明図。
【図21】メール送信プログラムの宛先情報受信の部分
をさらに詳細に表わした例を示すフローチャート。
【図22】メールアドレステーブルの内容をメール端末
に送信するときのデータ形式の説明図。
【符号の説明】
1…情報交換装置、2…電子メール装置、3…メール端
末、4…通信ネットワーク、5…通信回線、6…ローカ
ルエリアネットワーク(LAN)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/54 12/58 8529−5K H04L 11/20 101 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ネットワークに複数の電子メール装置
    が接続された電子メールシステムにおいて、メールを送
    信するときの宛先情報となる各利用者の電子メールアド
    レス情報を利用者間で交換する電子メールアドレス情報
    交換方式であって、前記複数の電子メールアドレス情報
    を記憶する記憶手段と、 記憶する各々の前記電子メールアドレス情報に対してユ
    ニークな識別情報を割り当てる識別情報割当手段と、前
    記複数の電子メール装置のそれぞれから送信されてくる
    電子メールアドレス情報の登録要求を受け付け、送信さ
    れてきた前記電子メールアドレス情報を前記記憶手段に
    記憶させるとともに要求元の電子メール装置に前記識別
    情報割当手段によって前記電子メールアドレス情報に対
    して割り当てた識別情報を返送し、前記複数の電子メー
    ル装置のそれぞれから送信される前記識別情報を含む前
    記電子メールアドレス情報の取出要求を受け付け、記憶
    している前記電子メールアドレス情報の中で、送信され
    てきた識別情報が割り当てられているものを要求元の電
    子メール装置に返送する情報処理手段とを備えた情報交
    換装置を備えたことを特徴とする電子メールアドレス情
    報交換方式。
  2. 【請求項2】請求項1において、 記憶する前記複数の電子メールアドレス情報のそれぞれ
    に対するパスワード情報を記憶する記憶手段を備え、 前記電子メールアドレス情報の登録要求とともに前記電
    子メール装置から送信されてくる前記パスワード情報を
    前記記憶手段に記憶させ、前記電子メールアドレス情報
    の取出要求時には前記識別情報と前記パスワード情報の
    両方が送信され、かつ送信されてきた前記識別情報に該
    当する前記電子メールアドレス情報に対する前記記憶手
    段に記憶されている前記パスワード情報と、送信されて
    きた前記パスワード情報とが一致したときのみ前記電子
    メールアドレス情報を返送するようにした電子メールア
    ドレス情報交換方式。
  3. 【請求項3】請求項1において、 それぞれの前記電子メール装置に、 利用者が自身の前記電子メールアドレス情報の前記情報
    交換装置への登録を要求するための登録要求手段と、 利用者がある識別情報を指定して前記情報交換装置から
    前記電子メールアドレス情報の取り出しを要求するため
    の取出要求手段と、 利用者の要求によって前記情報交換装置から取り出した
    前記複数の電子メールアドレス情報を記憶する記憶手段
    と、 利用者がメールを送るときの宛先情報を、前記記憶手段
    に記憶されている前記電子メールアドレス情報から選択
    して指定することができる宛先選択手段を備えた電子メ
    ールアドレス情報交換方式。
  4. 【請求項4】請求項3において、 それぞれの前記電子メール装置に、前記パスワード情報
    の入力手段を備え、 利用者が自身の前記電子メールアドレス情報の登録要求
    を行うとき、ならびに、利用者が識別情報を指定して前
    記情報交換装置からの前記電子メールアドレス情報の取
    出要求を行うときに、利用者がパスワード情報を入力す
    るようにした電子メールアドレス情報交換方式。
  5. 【請求項5】請求項3または4において、 それぞれの前記電子メール装置に、前記情報交換装置か
    ら前記電子メールアドレス情報を取り出したときに、利
    用者がその前記電子メールアドレス情報にユニークな表
    示情報を割り当てるための表示情報割当手段と、利用者
    が前記各電子メールアドレス情報に割り当てた表示情報
    を記憶する記憶手段を備え、 利用者がメールの宛先を指定するときに、前記記憶手段
    に記憶されているそれぞれの表示情報を画面に表示し、
    その中から利用者が選択した表示情報に該当する前記電
    子メールアドレス情報を、メールの宛先情報として設定
    するようにした電子メールアドレス情報交換方式。
JP4048231A 1992-03-05 1992-03-05 電子メールアドレス情報交換方式 Pending JPH05252155A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4866422B2 (ja) * 2005-08-26 2012-02-01 マイクロソフト コーポレーション ピアツーピア通信システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4866422B2 (ja) * 2005-08-26 2012-02-01 マイクロソフト コーポレーション ピアツーピア通信システム

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