JPH05250339A - プログラム性能評価支援装置 - Google Patents

プログラム性能評価支援装置

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JPH05250339A
JPH05250339A JP4048828A JP4882892A JPH05250339A JP H05250339 A JPH05250339 A JP H05250339A JP 4048828 A JP4048828 A JP 4048828A JP 4882892 A JP4882892 A JP 4882892A JP H05250339 A JPH05250339 A JP H05250339A
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JP4048828A
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Mayumi Kamiko
真弓 神子
Seiichi Aikawa
聖一 相川
Hideyuki Kubo
秀行 久保
Fumiko Matsuzawa
史子 松沢
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】並列マシン上でのプログラムの稼動状況を表示
してプログラム開発の性能評価作業を効率的に行えるプ
ログラム性能評価支援装置を提供する。 【構成】収集手段2は、各プロセッサ10で実行される
処理を幾つかの種類に分類し各プロセッサ10について
種類別の処理に要した時間のそれぞれを一定時間間隔毎
に計測しその計測結果を収集する。計算手段3は、収集
した計測結果に基づき各プロセッサ10の総稼動時間に
対する各プロセッサ10における一定時間間隔毎の種類
別の処理に要した各時間の比率を計算する。表示手段4
は、計算手段3の結果に基づき各プロセッサ10の一定
時間間隔毎の稼動状況を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のプロセッサから
構成される並列マシンを利用する場合に、各プロセッサ
間の通信の発生状況を評価して、並列マシン上でのプロ
グラム開発における性能評価作業を効率的に行うことが
できるプログラム性能評価支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセッサから構成される並列マ
シンを利用してプログラムを開発する場合、プログラム
を正しく動作させ、且つ分散実行処理を効率良く行うこ
とにより、計算速度を飛躍的に向上させることが期待さ
れる。理想的には、N台の並列マシンでは1台のプロセ
ッサで実行した場合よりも、実行速度がN倍になること
が望まれる。これを台数効果と呼ぶ。
【0003】通常、台数効果を得るために、ある特定の
プロセッサに仕事(負荷)が集中しないように、プログ
ラムを部分プログラムに分割し、各プログラムを各プロ
セッサに割り当てている。部分プログラムが独立に計算
できる場合には、負荷を均等に分散し、効率良くプログ
ラムを実行することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、ある命令の実行が終わるまで他の命令の実行を行わ
ないような同期処理の場合には、部分プログラムの実行
順序が制約されるために、プログラムを均等に分散する
ことは困難であった。
【0005】また、並列マシン上でプログラムを実行す
る場合に、部分プログラム間でデータ構造を共有するた
め、プロセッサ間で通信を行いながら実行を進める。こ
の場合、オーバーヘッドは無視できないため、頻繁に通
信を行うようなプログラムを動作させる場合には、前述
した台数効果は期待できなかった。
【0006】さらに、従来、各プロセッサの負荷や通信
の発生状況はどのようになっているかといった系統だっ
た解析及び評価手段がなかったため、プログラム開発者
は、満足な実行速度が得られるまで、試行錯誤を繰り返
しながら作業を進めていくしかなく、効率良くプログラ
ムを開発することは困難であった。
【0007】本発明の目的は、並列マシン上でのプログ
ラムの稼動状況を視覚的に表示することによって、プロ
グラム開発における性能評価作業を効率的に行うことが
できるプログラム性能評価支援装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために次のような構成とした。図1は本発明の原理
図である。本発明における収集手段2は、各プロセッサ
10で実行される処理を幾つかの種類に分類し各プロセ
ッサ10について種類別の処理に要した時間のそれぞれ
を一定時間間隔毎に計測しその計測結果を収集する。
【0009】ここで、種類別の処理に要した時間とは、
例えばプログラムを実行した際の計算時間、プロセッサ
間の通信時間、何も処理しないアイドル時間、メモリの
回収を行なうガーベジコレクション(GC)時間であ
り、これらの和が総稼働時間である。
【0010】計算手段3は、例えばCPU(中央処理装
置)またはMPU(マイクロプロセッサユニット)など
であり、収集手段2で収集した計測結果に基づき、各プ
ロセッサ10の総稼動時間に対する各プロセッサ10に
おける一定時間間隔毎の種類別の処理に要した各時間の
比率を計算する。
【0011】表示手段4は、例えばディスプレイ装置ま
たはプリンタなどであり、計算手段3の結果に基づき、
各プロセッサ10の一定時間間隔毎の稼動状況を表示す
る。この表示手段4の表示結果によりプログラムの性能
を評価するよう構成する。
【0012】より好適には、以下のようにするのが望ま
しい。すなわち、収集手段2は、各プロセッサ10毎
に、以下の各部が備えられ、各抽出部11からの各時間
情報を収集する。タイマ13は、各プロセッサ10の種
類別の処理に要した時間のそれぞれを計測するものであ
り、インターバルタイマ15は、タイマ13を一定時間
間隔毎に起動させる。
【0013】テーブル14は、タイマ13からの種類別
の処理に要した各時間を格納し、抽出部11は、テーブ
ル14からの種類別の処理に要した各時間を抽出する。
また、収集手段2から出力される各プロセッサ10の計
測情報を入力し、プロセッサ10の台数の変化に対応す
る各計測情報を管理する履歴管理部5を備えている。こ
の履歴管理部5の結果を用いて、プロセッサ10の台数
が変化するに伴って変化するプログラムの実行時間、す
なわち台数効果を表示手段4に表示するよう構成する。
【0014】
【作用】本発明によれば、並列マシン上で、収集手段に
よりプログラムを実行した際の種類別の処理に要した時
間として、例えば計算時間、通信時間、GC時間を一定
時間間隔毎に計測し、計算手段により総稼働時間に対す
る計算時間均等の比率を計算し、表示手段に、前記比率
を各プロセッサの稼動状況として表示することで、並列
マシン上で性能を評価する際に、何がネックで性能が低
下しているのかを探索する指針が得られる。
【0015】また、負荷のバランスあるいは台数効果の
グラフを表示することにより、プログラムの評価を簡単
に行え、プログラム開発、評価、解析等の効率化を図る
ことができる。
【0016】さらに、各プロセッサの一定時間間隔毎の
稼動状況をリアルタイムにグラフで表示することもでき
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。図2は本発明にかかるプログラム性能評価支援装
置の実施例1の構成ブロック図である。プログラム性能
評価支援装置は、次のように構成される。 (A−1)実施例1の各部の構成 複数のプロセッサ10(10−0〜10−3)は、並列
マシン1に設けられ、それぞれに分割されたプログラム
を有し、相互にメッセージ通信を行いながら各プログラ
ムを実行処理する。
【0018】抽出部11(11−0〜11−3)は、各
プロセッサ10に設けられ、各プロセッサ10上での稼
動状況情報を計測してこれを収集部2に出力する。な
お、稼働状況情報の詳細については後述する。
【0019】収集部2は、各抽出部11から出力される
稼働状況情報を収集し、収集結果を計算部3及び履歴管
理部5に出力する。計算部3は、CPU(中央処理装
置)であり、収集部2で収集した稼動状況情報から、各
プロセッサ10での一定時間間隔毎の計算時間、通信時
間、GC時間、アイドル時間の総稼働時間に対する比率
を計算し、その結果を表示部4に出力する。
【0020】表示部4は、ディスプレイ装置であり、計
算部3で得た計算結果を表示画面上にグラフで表示す
る。履歴管理部5は、例えばディスクメモリなどであ
り、収集部2から経時的に出力される計測情報を管理す
る。
【0021】次に、前記各プロセッサ10上の稼動状況
情報について詳細に説明する。 (1)稼動状況情報 稼働状況情報とは、各プロセッサ10からプログラム中
の命令を実行する計算時間、プロセッサ間の通信と通信
メッセージの送信処理及び受信処理を行う通信時間、メ
モリの回収を行うためのガーベジコレクション(GC)
時間、なにも行わないアイドル時間である。
【0022】ここで、プロセッサ10の実行時間とは、
計算時間と通信時間とアイドル時間とGC時間との和で
ある。従って、プログラムの性能評価の目的は、プロセ
ッサの実行時間を計算時間に近づけることである。
【0023】抽出部11は、稼働状況情報を得るべく、
一定時間間隔毎に、各プロセッサ10から前述した種類
別の累積時間を計測する。例えば、各プロセッサ10の
稼動状況が均等である場合でも、通信に関する処理に時
間がかかる場合には、性能が悪く、効率の良い実行はで
きない。そこで、計算に関する処理と通信に関する処理
とGCを行った時間の比較を行い、プログラムの性能評
価に役立てる。 (2)抽出部11及び収集部2による稼働状況情報の収
集 図3は抽出部11の構成ブロック図である。各抽出部1
1は、各プロセッサ10上でプログラムが実行された際
に種類別の処理時間の計測を行うべく、以下の構成から
なる。
【0024】総稼働時間計測用タイマ13−1は、何ら
かの処理を行っていた総稼動時間を計測し、アイドル時
間計測用タイマ13−2は、何も処理を行っていなかっ
たアイドル時間を計測する。通信時間計測用タイマ13
−3は、他のプロセッサ10からの通信メッセージの受
信処理、他のプロセッサへの送信処理に要した時間を計
測し、GC時間計測用タイマ13−4は、GCを行った
時間を計測する。
【0025】インターバルタイマ15は、一定時間間隔
毎に、計測に割り込みをかけるためのものであり、抽出
回路12は、インターバルタイマ15からの割り込みに
より各タイマ13を起動させて各時間を計測させ稼働状
況情報を抽出する。
【0026】また、抽出部11は、総稼動時間を格納す
る総稼動時間格納テーブル14−1、アイドル時間を格
納するアイドル時間格納テーブル14−2、通信を処理
に要した時間を格納する通信時間格納テーブル14−3
及びGC時間を格納するGC時間格納テーブル14−4
を有し、抽出回路12は前記テーブル14の内容の書換
えを行なう。
【0027】なお、通信時間とGC時間は総稼動時間に
含まれる。つまり、総稼動時間から通信時間及びGC時
間を引いた時間が計算時間とみなすことができる。各抽
出部11での稼働状況情報の抽出の手順を図5を参照し
て説明する。ここで、プログラム中の計算,通信に関す
る処理及びGCをイベントと呼ぶことにする。各イベン
トには、識別するためのイベント番号が付けられる。
【0028】ステップ101で、プログラム実行を開始
すると、抽出回路12では、ステップ102で、種類別
の計測用タイマ13を起動させ、ステップ103で、イ
ンターバルタイマ15からの割り込みがあるか判定す
る。
【0029】割り込みがないときは、OSからの通知が
あるか判定し、通知があるときは、ステップ105で、
イベントを開始し、プログラムを実行させているOS
(オペレーティングシステム)から、イベント番号及び
処理の種類と処理の開始時刻T1が抽出回路12に通知
される。
【0030】ステップ106で、通知された処理が、通
信に関する処理である場合には、総稼動時間格納テーブ
ル14−1及び通信時間格納テーブル14−3、GCで
ある場合には総稼動時間格納テーブル14−1及びGC
時間格納テーブル14−4、それ以外の処理の場合には
総稼動時間格納テーブル14−1のstarttime の欄に時
刻T1を格納する。なお、どのテーブルに時刻T1を格
納したかを抽出回路12に記憶しておく。
【0031】処理が終了した際にも、ステップ110
で、同様にOSから処理の終了時刻T2が通知される。
抽出回路12は、ステップ111で、同じイベント番号
の処理の開始時刻T1を格納したテーブルから取り出
し、ステップ112で、処理が終了した時刻T2との差
T2−T1=Total を計算する。そして、ステップ11
3で、既にテーブルに格納してあるそれまでの累計の時
間PreTotalとの合計時間PreTotal+Total を格納テーブ
ル内total に書き込む。
【0032】例えば、プロセッサ10−0でプロセッサ
10−1に対して、データを参照する送信処理が開始し
たとする。通信に関する処理が開始した通知が、イベン
ト番号34番と開始時刻10分56秒370とともに抽
出回路12に送られると、抽出回路12では、図4
(a)に示す如く、総稼動時間格納テーブ14−1ル及
び通信時間格納テーブル14−3のstarttime 欄に格納
する。その後、イベント番号34番の処理が時刻10分
56秒390に終了したと通知されると、抽出回路12
では、イベント番号34番の開始時刻をテーブル14−
1,14−3から参照する。
【0033】これにより、通信処理時間が20msと算
出され、総稼動時間格納テーブル14−1及び通信時間
格納テーブル14−3中のtotal 欄の書き換えを行う。
この場合、総稼動時間格納テーブルのtotal に格納され
ている1630msがそれまでの累計時間であるので、
図4(b)に示す如く、加算して1650msと書き換
える。また、通信時間格納テーブル中のtotal には43
0msに加算して450msと書き換える。また、この
時starttime 欄は初期化する。
【0034】次に、アイドル時間に関しては、イベント
の終了時刻をstarttime としてテーブルに格納し、ステ
ップ107で、このテーブルからstarttimeを取り出
し、ステップ108で、次のイベントの開始時刻との差
をアイドル時間としてtotal に累計していく。
【0035】また、ステップ103で、インターバルタ
イマ15からの一定時間間隔毎に割り込みがあるとき、
ステップ115で、全ての格納テーブルのtotal欄の情
報が収集部2に報告される。前記一定時間をサイクルと
呼ぶ。
【0036】例えば1サイクル2000msに設定する
と、インターバルタイマ15は2000ms経過する毎
に、抽出回路12の計測に割り込みをかけ、それまでに
計測された各時間の格納テーブル内total欄の値を稼動
状況情報として収集部2へ送る。ステップ116で、抽
出回路12では、情報を送ると、格納テーブル14の内
容を全て消去し、初期化する。 (3)計算部3による稼動状況情報の計算 収集された稼動状況情報は、各プロセッサ10における
サイクルごとの総稼動時間、アイドル時間、通信時間、
GC時間である。稼動状況情報の例を図6に示す。
【0037】計算部3は、これら収集した情報から以下
のように総稼動時間に対する計算時間の比率,通信時間
の比率,GC時間の比率を計算する。 (a)各プロセッサにおけるサイクルごとの時間比率 計算時間は、総稼動時間から通信に関する処理を行って
いた時間とGCを行っていた時間を差し引いたものであ
り、以下の式により時間の比率を計算する。
【0038】計算時間の比率=(総稼働時間−通信時間
−GC時間 )×100/(総稼働時間+アイドル時
間) 通信時間の比率=通信時間×100/(総稼働時間+ア
イドル時間) GC時間の比率=GC時間×100/(総稼働時間+ア
イドル時間) (b)各プロセッサにおける時間比率 各プロセッサ10において、全てのサイクルの時間を合
計し、プロセッサ10毎の総稼動合計時間、総通信時
間、総GC時間、総アイドル時間を求める。
【0039】計算期間の比率=(総稼動合計時間−総通
信時間−総GC時間)×100/(総稼動合計時間+総
アイドル時間) 通信時間の比率=総通信時間×100/(総稼動合計時
間+総アイドル時間) GC時間の比率= GC時間 ×100/(総稼動合計時
間+総アイドル時間) (4)表示部4による稼動状況情報の表示 (a)稼動状況の表示 表示部4は、(3)(a)で説明した各プロセッサ10
におけるサイクル毎の時間比率を用いて、稼動状況の表
示を行う。稼動状況の表示では、色の濃さで稼動状況が
判断できるように濃淡グラフを用いる。
【0040】稼働状況の表示形式を図7に示す。この表
示例は8台のプロセッサ10でプログラムを分散実行し
た場合の例である。縦軸をプロセッサ番号、横軸をサイ
クル番号、色の濃さを時間比率として、計算時間、通信
時間、GC時間のそれぞれについて、別々の濃淡グラフ
で表示する。比率が0〜10%である場合には、白で表
し、90〜100%である場合には黒で表す。
【0041】図7に示す例は、総稼動時間に対する計算
時間の比率を表したもので、比較的、稼動状況のよいこ
とを示している。 (b)負荷バランスの表示 表示部4は、(3)(b)で説明した各プロセッサ10
における時間比率を用いて、負荷バランスの表示を行
う。負荷バランスの表示では、棒グラフで各プロセッサ
10での稼動時間の配分が分かるように表示する。負荷
バランスの表示形式を図8に示す。この表示例は16台
のプロセッサ10で分散実行した場合の例である。縦軸
を時間比率、横軸をプロセッサ番号として、一つの棒グ
ラフ上に時間比率を積み上げたグラフで表示する。グラ
フ中、薄いパターンで表示されている部分が計算時間、
濃いパターンで表示されている部分が通信時間、斜め線
のパターンで表示されている部分がGC時間の割合を表
している。
【0042】この例では、棒グラフの高さがまちまち
で、プロセッサ3、13番付近に負荷が集中しており、
負荷バランスが悪いことが分かる。また、プロセッサ0
番ではGCが発生したことを示している。全体的に通信
時間の割合が高いため、通信が頻繁に発生するようなプ
ログラムであることが分かり、分散する部分プログラム
が細かすぎる等の原因が考えられる。分散方法を変える
ことにより、さらに効率良く実行できるであろうと思わ
れる。 (A−2)実施例1の各部の動作 次に、このように構成された実施例1の各部の動作につ
いて説明する。 (1)抽出部11及び収集部2の動作 並列マシン1内の各プロセッサ10によってプログラム
実行が開始され、並列マシン1により収集部2が起動さ
れる。すると、各プロセッサ10内の抽出部11に起動
命令が送られる。抽出部11では、インターバルタイマ
15が起動されるとともに、インターバルタイマ15で
一定時間間隔の計測が開始される。
【0043】抽出部11から、起動された直後の時刻情
報が収集部2に伝えられ、前述した図5に示した手順に
従って、タイマ13によって、各プロセッサ10上の総
稼動時間、通信時間、アイドル時間、GC時間の累計が
計測される。なお、通信時間に関しては、送信時間、受
信時間に分けて計測を行うことにより、さらに詳しく解
析できる。
【0044】また、インターバルタイマ15により予め
設定されているインターバル毎に計測に割り込みがかけ
られ、抽出部11の保持する格納テーブル上の稼動状況
情報が収集部2に報告される。収集部2には、一定時間
間隔毎に、稼動状況情報が各プロセッサ10から送られ
てくる。
【0045】プログラムの実行が終了すると、収集部2
から抽出部11へ終了命令が送られ、情報の抽出を停止
する。この際、インターバルタイマ15も停止し、終了
時刻が検出される。収集部2では、各プロセッサ10上
での開始時間及び終了時間の平均が算出され、プログラ
ムの実行が開始してから終了するまでの時間、すなわち
実行時間が計測される。
【0046】収集した稼動状況情報は、履歴管理部5に
保持される。履歴管理部5には、履歴を識別するための
履歴ID(識別情報)及び実行時間と稼動状況情報が保
持される。履歴管理部5に格納された格納情報を図9に
示す。 (2)プロセッサの稼働状況情報の表示 次に、指定された履歴IDの稼動状況情報は、履歴管理
部5から読み出され、計算部3によって前述した計算方
法で比率が計算され、この比率を用いて表示部4によっ
て各プロセッサ10の稼動状況の表示及び負荷バランス
の表示が行われる。
【0047】(a)稼動状況の表示 図10に示すように各プロセッサ10の稼動状況を濃淡
グラフで表示する。このグラフの尺度は色の濃さであ
る。この例では、稼動率が90〜100%の場合には、
最も濃い色で表示し、0〜10%の場合には最も薄い色
で表示している。
【0048】稼動状況として、計算時間の比率、通信時
間(受信時間,送信時間)の比率、GC時間の比率及び
総稼動時間の比率等を表示できる。図10(a)に総稼
動時間の比率のグラフを示す。グラフから、稼動状況は
大変良いことが分かる。また、図10(b)に示す総稼
動時間の比率のグラフは、プロセッサ0番は実行を通し
て、90%以上稼動しているが、それ以外のプロセッサ
は50%程度して稼動していないことがわかる。つま
り、プロセッサ0番に負荷が集中しているため、他のプ
ロセッサにさらに分散するようにプログラムの分散方法
を変更することにより、さらに効率がよくなると思われ
る。
【0049】(b)負荷バランスの表示 図11に示すように負荷バランスを棒グラフで表示す
る。このグラフから、各プロセッサ10上での仕事の内
訳が分かり、負荷のバランスがよいか悪いかを視覚的に
判断することができる。
【0050】図10(b)に示したグラフにおいて、プ
ロセッサ0番に負荷が集中しているが、この負荷バラン
スは図11に示すようであったとする。この表示から、
プロセッサ0番はほとんど通信に関する処理を行ってい
たことが分かる。
【0051】従って、プロセッサ0番での通信の発生を
抑えるようにプログラムを改良すれば、効率が良くな
り、実行速度の向上が望めるという性能評価を行える。 (c)台数効果の表示 次に、履歴管理部5に複数の実行履歴が保持されている
場合には、各プログラムの実行時間と使用したプロセッ
サ個数とから台数効果を表すグラフを表示する。稼動状
況情報を検索し、何台のプロセッサ10を使用したかを
調べる。台数効果のグラフは、横軸をプロセッサ台数、
縦軸を実行時間とし、各プログラムの履歴IDをグラフ
上に配置することによって表示する。
【0052】台数効果の表示例を図12に示す。この例
は、同じプログラムを分散の仕方を変えて1台,8台,
16台で分散し、実行時間を比較している。この表示か
ら、8台で分散実行した場合には、実行時間が1台の場
合とほとんど変わらなかったが、16台で分散実行した
場合には、1台のときの3倍程度の台数効果があったこ
とがわかる。 (B)実施例2 次に本発明の実施例2を説明する。図13は実施例2と
してのリアルタイム性能評価支援装置の構成ブロック図
である。リアルタイム性能評価支援装置は、複数のプロ
セッサ10を有する並列マシン1、各プロセッサ10に
有する抽出部11、収集部2、計算部3、表示部4を有
してなる。 (1)稼働状況情報の収集は、次のように行われる。
【0053】リアルタイム性能評価支援装置の起動とと
もに、収集部2が起動されると、各プロセッサ10内の
抽出部11に起動命令が送られる。インターバルタイマ
15を有した抽出部11では、起動とともにインターバ
ルタイマ15により一定時間間隔の計測が開始される。
さらに、抽出部11では、図5に示した手順に従って、
稼動状況情報の計測が行なわれる。
【0054】インターバルタイマ15により、予め設定
されているインターバル毎に情報の抽出に割り込みがか
かると、格納テーブル14内の稼動状況情報が一定時間
間隔毎に、収集部2に収集され、収集部2の稼動状況情
報は計算部3に出力される。 (2)次に、稼働状況の表示は、次のように行われる。
【0055】収集した稼動状況情報が計算部3に送られ
ると、プロセッサ10の稼動状況の表示を行うために、
計算部3によって前記比率の計算が行われる。さらに、
表示部4には、稼動状況として、計算時間の比率,通信
時間(受信時間,送信時間の比率)GC時間の比率及び
総稼動時間の比率等をリアルタイムで表示できる。図1
4に示すように稼動状況は濃淡グラフで表示する。
【0056】この例では、計算時間についてのグラフを
表示している。ここでは、GCが起こった否かが稼動状
況とともに把握できるように、濃淡グラフ中に△を表示
し、GCの発生を表している。
【0057】従って、実施例1と同様の効果が得られる
とともに、リアルタイムで稼働状況を表示できる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、並列マシン上で、プロ
グラムを実行した際の計算時間、通信時間、GC時間の
割合を計測し、各プロセッサの稼動状況として各々の時
間の実行時間に対する比率を表示することにより、並列
マシン上で性能を評価する際に、何がネックで性能が低
下しているのかを探索する指針が得られる。また、台数
効果のグラフを表示することにより、プログラムの評価
を簡単に行える。
【0059】従って、従来より試行錯誤を繰り返しなが
ら作業を進めてきたプログラムの開発、評価、解析等の
効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例1の構成ブロック図である。
【図3】抽出部の構成ブロック図である。
【図4】抽出部での格納テーブルの書き換えを示す図で
ある。
【図5】抽出部での稼働状況情報の抽出方法の手順を示
す図である。
【図6】稼動状況情報の詳細を示す図である。
【図7】稼動状況の表示形式を示す図である。
【図8】負荷バランスの表示形式を示す図である。
【図9】履歴管理部の格納情報を示す図である。
【図10】稼動状況の表示例を示す図である。
【図11】負荷バランスの表示例を示す図である。
【図12】台数効果の表示形式を示す図である。
【図13】本発明の実施例2の構成ブロック図である。
【図14】実施例2の表示形式を示す図である。
【符号の説明】
1・・並列マシン 2・・収集部 3・・計算部 4・・表示部 5・・履歴管理部 10・・プロセッサ 11・・抽出部 12・・抽出回路 13・・計測用タイマ 14・・格納テーブル 15・・インターバルタイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松沢 史子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサ(10)間で通信を行
    いながら各プロセッサ(10)に分割されたプログラム
    を実行する並列マシン(1)において、 前記各プロセッサ(10)で実行される処理を幾つかの
    種類に分類し各プロセッサ(10)について種類別の処
    理に要した時間のそれぞれを一定時間間隔毎に計測しそ
    の計測結果を収集する収集手段(2)と、 この収集手段(2)で収集した計測結果に基づき、前記
    各プロセッサ(10)の総稼動時間に対する前記各プロ
    セッサ(10)における一定時間間隔毎の種類別の処理
    に要した各時間の比率を計算する計算手段(3)と、 この計算手段(3)の結果に基づき、前記各プロセッサ
    (10)の一定時間間隔毎の稼動状況を表示する表示手
    段(4)とを備え、 前記表示手段(4)の表示結果により前記プログラムの
    性能を評価することを特徴とするプログラム性能評価支
    援装置。
  2. 【請求項2】 前記収集手段(2)は、各プロセッサ
    (10)毎に、前記各プロセッサ(10)の種類別の処
    理に要した時間のそれぞれを計測するタイマ(13)
    と、このタイマ(13)を前記一定時間間隔毎に起動さ
    せるインターバルタイマ(15)と、前記タイマ(1
    3)からの種類別の処理に要した各時間を格納するテー
    ブル(14)と、このテーブル(14)からの種類別の
    処理に要した各時間を抽出する抽出部(11)と備え、 前記各抽出部(11)からの各時間情報を収集すること
    を特徴とする請求項1記載のプログラム性能評価支援装
    置。
  3. 【請求項3】 前記収集手段(2)から出力される各プ
    ロセッサ(10)の計測情報を入力し、前記プロセッサ
    (10)の台数の変化に対応する各計測情報を管理する
    履歴管理部(5)を備え、この履歴管理部(5)の結果
    を用いて、前記プロセッサ(10)の台数が変化するに
    伴って変化する前記プログラムの実行時間を前記表示手
    段(4)に表示することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のプログラム性能評価支援装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段(4)は、前記各プロセッ
    サ(10)の一定時間間隔毎の稼動状況をリアルタイム
    にグラフで表示することを特徴とする請求項1記載のプ
    ログラム性能評価支援装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007213205A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Fujitsu Ltd システム分析プログラム、システム分析装置、およびシステム分析方法
JP2008004054A (ja) * 2006-05-26 2008-01-10 Fujitsu Ltd タスク遷移図表示方法及び表示装置
WO2012025959A1 (ja) 2010-08-25 2012-03-01 富士通株式会社 ネットワーク評価装置、ネットワーク評価方法及びネットワーク評価プログラム

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