JPH05248860A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JPH05248860A
JPH05248860A JP4045596A JP4559692A JPH05248860A JP H05248860 A JPH05248860 A JP H05248860A JP 4045596 A JP4045596 A JP 4045596A JP 4559692 A JP4559692 A JP 4559692A JP H05248860 A JPH05248860 A JP H05248860A
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JP
Japan
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JP4045596A
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English (en)
Inventor
Hironobu Sato
裕信 佐藤
Takesuke Maruyama
竹介 丸山
Takashi Azumi
隆史 安積
Kenji Sano
賢治 佐野
Takaki Hisada
隆紀 久田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い焦点調節精度を維持しながら、構成を簡
単なものとして小形化を可能とする。 【構成】 受光レンズ3と受光素子4との間に、投射レ
ンズ1の光軸と受光レンズ3の光軸を含む平面にほぼ直
交する回転軸9aが設けられ、これに延長部材が一体に
成形された平行平面透明板9が回転可能に取りつけられ
ている。この延長部材の先端にはカムフォロアが形成さ
れており、このカムフォロアがフォーカス環のカム面6
に常時圧接されるように、延長部材が弾性部材8によっ
て付勢されている。平行平面透明板9は発光素子2から
照射されて被写体11で反射された赤外光のみを透過
し、受光素子4の表面から受光素子3の焦点距離の約1
/3の位置に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラなどに用
いて好適な自動焦点調節装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ビデオカメラには、操作性を高め
るために、焦点を自動的に調整する手段が設けられてい
る。かかる手段は種々提案されているが、その一例とし
て、たとえば、特開昭57−104809号公報、特開
昭57−20708号公報および『光学』第12巻第5
号第354頁(1983年10月)に開示されるよう
に、発光手段と受光手段を備え、発光手段から発した光
を被写体に照射し、これからの反射光を受光手段で受光
し、受光手段におけるセンサでの反射光の照射位置を検
出して焦点を調節するようにした技術が知られている。 【0003】以下、図8により、かかる従来の自動焦点
調節装置を具体的に説明する。なお、同図において、1
は投射レンズ、2は発光素子、3は受光レンズ、4は受
光素子、5はフォーカスレンズを内蔵したフォーカス部
材、6はフォーカス部材5に設けられたカム面、7はリ
ンク機構、8は弾性体、11は被写体である。 【0004】この自動焦点調節装置は、投射レンズ1と
発光素子2とからなる発光部と、受光レンズ3と2分割
センサを備えた受光素子4とからなる受光部と、カム面
6を有するフォーカス部材5とリンク機構7と弾性体8
とからなる受光素子駆動部とで構成される。発光部と受
光部とは、投射レンズ1と受光レンズ3との光軸が基線
長と呼ばれる所定の間隔lでかつ互いに平行となるよう
に配置されている。フォーカス部材5は図示しないモー
タによって回動駆動され、図示しない多条ネジにより光
軸方向に直進運動し、このフォーカス部材5の直進運動
が受光素子4に伝達され、これが矢印x方向に移動でき
るように、フォーカス部材5と受光素子4との間にリン
ク機構7が設けられている。このリンク機構7は長さl
1 のレバーと長さl2 のレバーとが連結されてなり、連
結部が支点となり、支点を中心に回動し、長さl1 のレ
バーの端部はフォーカス部材5に設けられたカム面6
に、長さl2 のレバーの端部は受光素子4の一部に当接
している。受光素子4は弾性体8にょって付勢され、こ
れによってリンク機構7の長さl2 のレバーの端部が受
光素子4の一部に隙間なく当接している。 【0005】かかる構成により、フォーカス部材5の回
転しながら直進する運動は、カム面6、リンク機構7に
よって矢印z方向の直進運動に変換され、これによって
受光素子4は矢印x方向に直進運動する。また、フォー
カス部材5の直進はカム面6によって拡大され、これに
よって受光素子4の位置決め精度が非常に高い。 【0006】次に、この従来技術の動作を説明すると、
発光素子2から発生した光は、投射レンズ1を経て、距
離yの位置にある被写体11に照射される。この被写体
11からの反射光は、受光レンズ3を経て、受光素子4
上(2分割受光センサ上)に結像する。このとき、2分
割受光センサの各分割面に均等に反射光が入射しないと
きには、各分割面に均等に反射光を入射させるために、
図示しないモータによってフォーカス部材5を回転し、
受光素子4は矢印x方向に移動する。そして、反射光が
各分割面に均等に入射するようになったところで、モー
タの回動を停止させるようになっている。フォーカス部
材5の上記回転にともなってビデオカメラの光学系の投
影レンズが光軸方向に移動し、受光素子4の2分割セン
サのそれぞれの分割面に均等に反射光が入射した状態
で、ビデオカメラは正しく焦点が合った状態となる。 【0007】ところで受光素子4の移動量xは、投射レ
ンズ1の光軸レンズ3の光軸との間隔lと、受光レンズ
3の焦点距離fと、被写体11までの距離yとにより、
次式で示される。 x=fl/y ………(1) また、受光素子4の移動量xと、フォーカス環5のカム
面6の移動量zと、リンク機構7の各レバーの長さ
1,l2との間には、次の関係式が成り立つ。 x=l2z/l1 ………(2) 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ビデオカメ
ラを小型にするためには、発光部と受光部の小型化をは
かる必要があり、このためには、間隔lを小さくする必
要があるが、この間隔lを小さくすると、式(1)より
受光素子4の移動量xも小さくなる。このため、(2)
式におけるレバーの長さl2 またはカム6面の移動量z
を小さくするか、あるいはレバーの長さl1 を大きくす
る必要がある。しかし、カム面6の移動量zは、前述し
たように、カム面6の拡大による受光素子4の位置決め
を高精度にするために設けたものであり、小さくするこ
とは不適である。また、レバーの長さl2 も小さくする
には設計上限界がある。 【0009】また、レバーの長さl1 を大きくすると、
受光部が撮影レンズよりますます離れることになり、ビ
テオカメラが全体として大きくなったり、被写体からの
反射光が、被写体距離yによっては画面内で大きくずれ
たりする不具合が生じるという欠点を有していた。この
ように、リンク機構7を用いると、発光部と受光部との
間隔l(基線長)を小さくすることは困難であるし、ま
た、構成も非常に複雑なものとなる。 【0010】また、自動焦点調節手段として、図9に示
すように、受光素子4を受光レンズ3の光軸に対して略
直角方向に配置し、受光レンズ3と受光素子4との間に
回転可能な平面鏡16を設け、この平面鏡16にて受光
レンズ3を通過した光を略直角方向に反射させて受光素
子4に導き、この受光素子4上に結像させるようにした
ものである。なお、この種装置の関連するものとして、
特開昭48−3925号公報が挙げられる。 【0011】しかし、このように平面鏡を用いた自動焦
点調節手段は、一般に平面鏡の回転角が数度以下で非常
に小さく、このために、高い回転精度が要求され、ま
た、基線長lを短縮すると、その平面鏡の回転角がさら
に小さくなり、一層高い回転精度が要求されるので、基
線長lを短縮してセットの小型化を図ることは困難とさ
れている。 【0012】本発明の目的は、かかる従来技術の問題点
を解消し、高い焦点調整精度を維持しながら構成を簡単
なものとして小型化を可能とした自動焦点調節装置を提
供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、受光部の受光光学系と受光素子との間
に、延長部材が一体成形された光透過性の偏向部材を、
発光部と受光部間の基線長と被写体の方向とを含む平面
にほぼ直交する軸を中心に回転可能に設け、延長部材の
先端に形成した係合部を、弾性部材により、フォーカス
部材のカム面に常時圧接される。 【0014】また、前記偏向部材は、前記受光素子の表
面から前記受光光学系の焦点距離の約1/3の位置に配
置される。 【0015】さらに、前記発光部が照射する光は赤外光
があって、前記偏向部材は、赤外光のみを透過する。 【0016】 【作用】偏向部材の屈折力を発光部と受光部との間の基
線長に応じたものとすることにより、この基線長を小さ
くできて、測距ユニットの測距精度を高めることができ
る上、偏向部材に延長部材が一体成形されて該延長部材
の係合部がカム面に圧接される構成がとられるために、
構成が非常に簡単なものとなるし、部品点数の低減、偏
向部材とリンク機構との組立時の位相調整の削除が可能
となる。 【0017】また、偏向部材を、受光素子の表面から受
光光学系の焦点距離の約1/3の位置に配置することに
より、偏向部材を小形にすることができ、測距ユニット
の小型化が図れる。 【0018】さらに、偏向部材が赤外光のみを透過する
ことにより、発光部から照射されて被写体で反射された
赤外光のみを受光素子で受光させるようになり、可視光
の外光を遮断して測距ユニットの誤動作が防止できると
ともに、可視光遮断手段を別途設ける必要がなくなり、
測距ユニットでの部品点数の低減、小形化が可能とな
る。 【0019】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は本発明による自動焦点調節装置の一実施例を
示す断面構成図であって、1は投射レンズ、2は発光素
子であり、投射レンズ1と発光素子2とで発光部20を
構成し、3は受光レンズ、4は受光素子で2分割センサ
であって、受光レンズ3と2分割センサ4とで受光部4
0を構成している。12は投影レンズであって、発光部
20と受光部40は、投影レンズ12のまわりに近接し
て並行に設けられている。50は発光部20と受光部4
0の中心間距離で基線長である。受光部40の受光レン
ズ3と2分割センサ4との間には、透過性の偏向部材と
して、例えば平行平面透明板9が設けられていて、回転
軸9aで回転可能に保持されており、延長部材14の一
端にはカムフォロア15が設けられており、撮影レンズ
12のフォーカスレンズを含んでいるフォーカス部材5
に設けたカム面6に弾性部材8で隙間なく当接してい
る。10はビデオカメラ本体、11は被写体である。 【0020】図2は図1の被写体11側からみたビデオ
カメラの正面図であって、図1に対応する部分には同一
符号をつけている。 【0021】図3は図1における平行平面透明板9の取
りつけ部分を示す正面図、図4はその側面図であって、
13は平行平面透明板9を保持するためフレーム,14
は平行平面透明板9に固定された延長部材,15はレバ
ー14の一端に固定されたカムフォロアであり、図1に
対応する部分には同一符号をつけている。 【0022】図3および図4において、フレーム13は
受光部の各部材(受光レンズ3,受光素子4など)が取
りつけられたケースに固定されており、このフレーム1
3に軸受(図示せず)が設けられて、平行平面透明板9
を取りつけた回転軸9aを円滑に回転可能に保持してい
る。また、平行平面透明板9の側面には延長部材14が
設けられ、この延長部材14の先端には、フォーカス部
材5のカム面6(図1)に接する円筒状のカムフォロア
15が設けられている。延長部材14は、平行平面透明
板9が光軸に対して90°まで回転したときにフレーム
13に衝突しないように、フレーム13を回避する形状
にしてある。 【0023】発光素子2よりの光は、投射レンズ1を経
て、被写体11に投射され、この被写体11からの反射
光は、受光レンズ3と平行平面透明板9を経て、受光素
子4の到達する。このとき、反射光が受光素子4の2分
割センサの各分割面に均等に入射しないとき、即ち、非
合焦時は、フォーカス部材5がモータ(図示せず)で回
動され、それに伴ないフォーカスレンズを内蔵したフォ
ーカス部材5のカム面6に接する平行平面透明板9も回
転軸9aを中心として、反射光が2分割センサの各分割
面に均等に入射するまで回転する。これにより、ビデオ
カメラの撮影レンズ12の焦点が合わされることにな
る。 【0024】次に、図5により、平行平面透明板9の作
用について説明する。いま、平行平面透明板9が受光レ
ンズ3の光軸Cに対して角度βだけ傾いているとする
と、この光軸Cに対し角度θで平行平面透明板9に入射
した光線Lは、図面から明らかなように平行平面透明板
9にて偏向し、受光面Rで、平行平面透明板9がない場
合に比較して、eだけ位置ずれが生じる。このずれ量e
は次式より求められる。 e=h(sinβ−cosβtanθ) ……(3) 但し、h=d(tani−tani’) i=θ+90°−β sini=Nsini’である。 【0025】即ち、位置ずれ量eは、平行平面透明板9
の屈折率Nと厚さd、平行平面透明板9に入射する光線
Lの光軸Cとなす角度θ、平行平面透明板9の光軸Cに
対する傾きβで定められる値である。屈折率Nは平行平
面透明板9の材質で定まり、厚さdは形状寸法を決める
ことで定まる。また、角度θは、被写体距離(図8の
y)と基線長(投射レンズ1と受光レンズ3との間隔で
図8のl)で定まる値であるから、角度βをコントロー
ルすることによって、位置ずれ量eを決定することがで
きる。 【0026】次に、上記原理による本発明の合焦動作に
ついて図6により説明する。受光素子4を受光レンズ3
の光軸上に設定し、受光レンズ3と受光素子4との間に
平行平面透明板9を設ける。平行平面透明板9には、延
長部材とカムフォロワが一体的に形成されており、フォ
ーカス部材のカム面6にカムフォロアが圧接している。
合焦状態では、被写体距離yとフォーカス部材5の合焦
位置と被写体11からの反射光Lが二分割受光素子4の
各分割面に均等に入射するように平行平面透明板9を回
転させる。平行平面透明板9の角度βと位置ずれ量の関
係については、前述したとおりである。 【0027】次に、本発明は、基線長を短縮した場合に
おいても同等の精度を実現できる特徴があり、以下、基
線長50mmと25mmの場合について、説明する。 【0028】図6により、受光素子4を受光レンズ3の
光軸上に設定し、被写体距離y=1m、基線長l=50
mm、受光レンズ3の焦点距離f=30mmとした場
合、受光面4a上では、平行平面透明板9がないとき、
式(1)で求まるxだけ光軸Cよりずれが生じる。即
ち、X=1.5mmとなる。 【0029】このずれ量を平行平面透明板9で光軸Cに
もっていくためには、平行平面透明板9の屈折率N=
1.5168、厚さd=3mmとし、式(3)でe=
1.5mmとして角度βを求めると、33.8度にな
り、平行平面透明板9を光軸に対して33.8度傾けば
よい。 【0030】至近被写体距離yを1mとして無限遠距離
まで測距するならば、(3)式を計算し、平行平面透明
板9の光軸Cに対する角度βは、33.8度から90度
までの範囲であり、平行平面透明板9の回転角度α=
(90−β)は、56.2度である。 【0031】次に、回転角度αは、投射レンズ1の光軸
と受光レンズ3の光軸との間隔(基線長)lと平行平面
透明板9の厚さdおよび屈折率Nによって大きく変化す
る。このことは、基線長lを短縮した場合においても、
厚さdを薄くしたり、屈折率Nを小さくすることによ
り、屈折率を小さくすることで、基線長lを短縮する以
前と同等の回転角度αを得ることができる。 【0032】具体的に説明すると、前述のように、基線
長lを50mmにした場合、板厚dが3mmの平行平面
透明板9の回転角度αは、56.2度である。ここで、
板厚dを3mmのままにして、基線長lを25mmに半
減すると、回転角度αは35.4度になる。しかし、板
厚dを2mmにすると、回転角度αは、47.4度と増
大する。 【0033】このように、基線長lを短縮した場合にお
いても、板厚dを薄くし、屈折力を小さくすることによ
って、回転角度αを大きくすることができるので、同一
撮影レンズについては回転の精度を一定に保つことがで
きる。 【0034】また、角度βを小さくしすぎると、平行平
面透明板9から空気中へ光線が入射するとき、全反射が
生じることが考えられる。しかし、この実施例の場合、
板厚dを1mmにし、βを15.8度にしても、入射角
が39.7度となり、全反射は生じない。 【0035】次に、カムリフト量δは、従来のカムリフ
ト量とは異なるが、光学設計より求まる前玉移動量Dと
平行平面透明板9の回転角度αと、平行平面透明板9と
一体的に形成した延長部材14の長さLnとで決まり、
次式で表わされる。 δ=D−Ln×sinα 従って、フォーカス部材上に形成されるカム形状δ’
は、 δ’=D−δ=Ln×sinα となる。 【0036】この式から明らかなように、延長部材14
の長さLnを大きくすれば、カム形状δ’は大きくな
り、精度的に有利になる。また、延長部材14の長さL
nが基線長以内であっても、平行平面透明板9の屈折力
を小さくし、回転角度αを大きくするので、カム形状
δ’は大きくなり、精度的に有利になる。 【0037】また、平行平面透明板9を傾けると、受光
素子4に入射するスポット像が収差の影響で劣化するこ
とがある。このような場合には、受光レンズ3を非球面
化して平行平面透明板9と組み合わせることにより、ス
ポット像の劣化を低減することができる。本実施例にお
いては、次式に示す非球面を用いている。 【0038】 Z=〔c×h2/{1+√(1−(K+1)c22)}〕+(AE)h4 但し、h=面頂点から光軸に直角方向の距離 Z=距離hにおける面頂点からの曲がり量 c=0.067743 K=−0.7135243 AE=6.550627/106。 【0039】さらに、平行平面透明板9を受光レンズ3
と受光素子4との間に設けると、従来に比べ平行平面透
明板9の内部における光量ロスや、平行平面透明板9の
表面での反射による光量ロスが生ずる。しかし、本発明
では、この光量ロスを避けるために、反射防止コーティ
ング処理を行なっている。コーティング剤としては、M
gF2 を使用し、膜厚を0.3μm程度として、光量ロ
スを防止している。 【0040】また、可視光を吸収し、赤外線のみを透過
する物質で平行平面透明板9を形成することにより、受
光素子4に悪影響を及ぼす光線を遮断するフィルタとし
て用いることもできる。 【0041】また、平行平面透明板9の代わりに、メニ
スカレンズや凸レンズ等の周知の偏向部材を用いても、
同様の効果を得ることができる。 【0042】次に、平行平面透明板9の設定位置は、受
光レンズ3と受光素子4との間であれば、傾けたとき
に、受光レンズ3や受光素子4に衝突したり、受光レン
ズ3の有効径と受光素子4の受光面外周部とを結んだ直
線内に平行平面透明板9の側面部が入り込まない限り、
任意に設定できる。本実施例では、平行平面透明板9の
大きさをできるだけ小さくするように、受光素子4の表
面から、受光レンズ3の焦点距離の約1/3の距離に平
行平面透明板9を設けた。 【0043】さらに、図7に示すように、平行平面透明
板9と回転軸9a、延長部材14、カムフォロア15
を、プラスチック材料を用いて、一体化して形成するこ
とにより、部品点数の低減や軽量化が達成でき、また、
組立時に延長部材14と平行平面透明板9との位置調整
の手間をなくすことができる。 【0044】このように、本実施例によれば、基線長l
を短縮した場合においても、上記(3)式から明らかな
ように、平行平面透明板9の厚さd或いは屈折率Nを変
えるだけで、自動焦点調節機能を容易になさしめること
ができ、換言すれば、平行平面透明板9の回転角を小さ
くする必要がなく、該平行平面透明板9の回転精度を厳
しくする必要がないので、その構成部品、例えば軸受部
9a等の公差を厳しくする必要がない。 【0045】また、平行平面透明板に回転軸9a、延長
部材14、カムフォロア15を一体化できるので、部品
点数の低減をはかることもできる。 【0046】このようにして、この実施例によれば、基
線長を短縮した場合においても、測距動作を容易に得る
ことができ、従来、受光素子を移動させるために用いて
いた複雑なリンク機構を必要とせず構造も簡単となり、
小形に構成できる。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向部材の屈折力を発光部、受光部間の基線長に応じた
ものとすることにより、この基線長を小さくできて、測
距ユニットの測距精度を高めることができる上、偏向部
材に延長部材が一体成形されて該延長部材の係合部がカ
ム面に圧接される構成がとられるため、構成が非常に簡
単なものとなるし、部品点数の低減、偏向部材とリンク
機構の組立時の位置調整の削除が可能となる。 【0048】また、本発明によれば、偏向部材を、受光
素子の表面から受光光学系の焦点距離の約1/3の位置
に配置することにより、偏向部材を小形にすることがで
き、測距ユニットの小形化が図れる。 【0049】さらに、本発明によれば、偏向部材が赤外
光のみを透過することにより、発光部から照射されて被
写体で反射された赤外光のみを受光素子で受光させるよ
うになり、可視光の外光を遮断して測距ユニットの誤動
作が防止できるとともに、可視光遮断手段を別途設ける
必要がなくなり、測距ユニットでの部品点数の低減、小
形化が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による自動焦点調節装置の一実施例を示
す断面構成図である。 【図2】図1で示した実施例の被写体側からみた正面図
である。 【図3】図1における平行平面透明板の取りつけ部分を
示す正面図である。 【図4】図1における平行平面透明板の取りつけ部分を
示す側面図である。 【図5】図1における平行平面透明板の動作原理の説明
図である。 【図6】図1における受光素子を受光レンズの光軸上に
配置した場合の説明図である。 【図7】平行平面透明板と回転軸、延長部材、カムフォ
ロアとを一体化した具体例を示す正面図である。 【図8】従来の自動焦点調節装置の一例を示す構成図で
ある。 【図9】従来の自動焦点調節装置の他の例を示す構成図
である。 【符号の説明】 1 投射レンズ 2 発光素子 3 受光レンズ 4 受光素子 5 フォーカス部材 6 カム面 9 平行平面透明板 9a 回転軸 12 撮影レンズ 13 フレーム 14 延長部材 15 カムフォロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/232 J (72)発明者 佐野 賢治 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日 立製作所家電研究所内 (72)発明者 久田 隆紀 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日 立製作所家電研究所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 直線状に配置された投射光学系と発光素子とか
    らなる発光部と、直線状に配置された受光光学系と受光
    素子とからなる受光部とが近接して並列配置されてなる
    測距ユニットが、カム面を備えたフォーカス部材を有す
    る撮像レンズの周囲に近接して配置され、該発光部から
    の光照射による被写体からの反射光の該受光素子での受
    光状態に応じて該フォーカス部材を動作させることによ
    り、該被写体に焦点を合わせるようにした自動焦点調節
    装置において、 該受光部の該受光光学系と該受光素子との間に、延長部
    材が一体成形された光透過性の偏向部材を、該発光部と
    該受光部との間の基線長と該被写体の方向とを含む平面
    にほぼ直交する軸を中心に回転可能に設け、 該延長部材の先端に形成した係合部を、弾性部材によ
    り、該カム面に常時圧接させたことを特徴とする自動焦
    点調節装置。 (2) 特許請求の範囲第(1)項において、 前記偏向部材は、前記受光素子の表面から前記受光光学
    系の焦点距離の約1/3の位置に配置されたことを特徴
    とする自動焦点調節装置。 (3) 特許請求の範囲第(1)項または第(2)項に
    おいて、 前記発光部が照射する光は赤外線であって、前記偏向部
    材は、赤外線のみを透過することを特徴とする自動焦点
    調節装置。
JP4045596A 1992-03-03 1992-03-03 自動焦点調節装置 Pending JPH05248860A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4045596A JPH05248860A (ja) 1992-03-03 1992-03-03 自動焦点調節装置

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