JPH05248796A - 複合層および金属層からなる複合装甲板 - Google Patents
複合層および金属層からなる複合装甲板Info
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- JPH05248796A JPH05248796A JP4249353A JP24935392A JPH05248796A JP H05248796 A JPH05248796 A JP H05248796A JP 4249353 A JP4249353 A JP 4249353A JP 24935392 A JP24935392 A JP 24935392A JP H05248796 A JPH05248796 A JP H05248796A
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- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/04—Layered products comprising a layer of synthetic resin as impregnant, bonding, or embedding substance
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F41—WEAPONS
- F41H—ARMOUR; ARMOURED TURRETS; ARMOURED OR ARMED VEHICLES; MEANS OF ATTACK OR DEFENCE, e.g. CAMOUFLAGE, IN GENERAL
- F41H5/00—Armour; Armour plates
- F41H5/02—Plate construction
- F41H5/04—Plate construction composed of more than one layer
- F41H5/0442—Layered armour containing metal
- F41H5/0457—Metal layers in combination with additional layers made of fibres, fabrics or plastics
- F41H5/0464—Metal layers in combination with additional layers made of fibres, fabrics or plastics the additional layers being only fibre- or fabric-reinforced layers
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- Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な防弾性を有する軽量の複合装甲板を提
供する。 【構成】 繊維とポリマーマトリックスで構成される複
合層および金属層からなる複合装甲板である。金属層が
ブリネル硬度75HB以下の金属で構成されることを特徴
とする。
供する。 【構成】 繊維とポリマーマトリックスで構成される複
合層および金属層からなる複合装甲板である。金属層が
ブリネル硬度75HB以下の金属で構成されることを特徴
とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装甲板に関し、さらに詳
しくは、繊維とポリマーマトリックスで構成される複合
層および金属層からなる複合装甲板に関する。
しくは、繊維とポリマーマトリックスで構成される複合
層および金属層からなる複合装甲板に関する。
【0002】
【従来の技術】このような複合装甲板は欧州出願公開第
197,279号から公知である。この公知の装甲板は
複合層とセラミックや金属のような硬質材料の層からな
る。
197,279号から公知である。この公知の装甲板は
複合層とセラミックや金属のような硬質材料の層からな
る。
【0003】欧州出願公開第197,279号は、複合
装甲板の金属層に使用するのに適当な金属に関して、ア
ール・シー・ライアブル(R.C.Liable)のバリスティック
・マテリアルズ・アンド・ペネトレーション・メカニク
ス(Ballistic Materials andPenetration Mechanics)
[第5巻(1980年)、エルセヴィアー(Elsevier)]を引用し
ている。この研究では、特別に硬い等級の鋼やアルミニ
ウムからなる装甲板について考察している。そして、装
甲板の防弾性は、その装甲板を構成する材料の硬度に比
例して増大すると述べている。
装甲板の金属層に使用するのに適当な金属に関して、ア
ール・シー・ライアブル(R.C.Liable)のバリスティック
・マテリアルズ・アンド・ペネトレーション・メカニク
ス(Ballistic Materials andPenetration Mechanics)
[第5巻(1980年)、エルセヴィアー(Elsevier)]を引用し
ている。この研究では、特別に硬い等級の鋼やアルミニ
ウムからなる装甲板について考察している。そして、装
甲板の防弾性は、その装甲板を構成する材料の硬度に比
例して増大すると述べている。
【0004】複合体だけからなる装甲板は防弾性が高
く、しかも軽量である。ところが、この型の装甲板は嵩
が高く、充分な剛性を有しないことが多く、また、その
表面は塗装しにくく、耐摩耗性ではない。さらに、この
ような装甲板は複合体中の繊維が高価であることから、
コストが高い。
く、しかも軽量である。ところが、この型の装甲板は嵩
が高く、充分な剛性を有しないことが多く、また、その
表面は塗装しにくく、耐摩耗性ではない。さらに、この
ような装甲板は複合体中の繊維が高価であることから、
コストが高い。
【0005】他方、金属やセラミックだけからなる装甲
板は防弾性が良好であり、充分な剛性を有し、比較的安
価であり、しかも、その表面は塗装が容易であり、耐摩
耗性である。しかし、このような装甲板は面密度が非常
に高い。
板は防弾性が良好であり、充分な剛性を有し、比較的安
価であり、しかも、その表面は塗装が容易であり、耐摩
耗性である。しかし、このような装甲板は面密度が非常
に高い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】複合装甲板は、複合体
だけからなる装甲板と、金属やセラミックスだけからな
る装甲板との両方の利点を有する。複合体装甲板は、例
えば、複合体だけからなる装甲板に比べて、嵩が低く、
剛性が高く、高価ではない。しかも、その表面は塗装が
容易であり、耐摩耗性である。もちろん、複合装甲板
は、同程度の防弾性を有するうえに、このような利点を
有するのである。
だけからなる装甲板と、金属やセラミックスだけからな
る装甲板との両方の利点を有する。複合体装甲板は、例
えば、複合体だけからなる装甲板に比べて、嵩が低く、
剛性が高く、高価ではない。しかも、その表面は塗装が
容易であり、耐摩耗性である。もちろん、複合装甲板
は、同程度の防弾性を有するうえに、このような利点を
有するのである。
【0007】しかし、公知の複合装甲板は、金属やセラ
ミックスだけからなる装甲板に比べて、面密度は低い
が、表面積比重量がまだ比較的大きいという欠点を有す
る。
ミックスだけからなる装甲板に比べて、面密度は低い
が、表面積比重量がまだ比較的大きいという欠点を有す
る。
【0008】多数の用途において、複合装甲板の面密度
が低いことは重要である。例えば、ヘルメットやシール
ド、靴などのような個人防御用の場合には、この点が特
に重要である。さらに、例えば、ヘリコプターや一般車
両および高速の戦闘用車両に使用する複合装甲板の場合
には、軽量であることも重要である。
が低いことは重要である。例えば、ヘルメットやシール
ド、靴などのような個人防御用の場合には、この点が特
に重要である。さらに、例えば、ヘリコプターや一般車
両および高速の戦闘用車両に使用する複合装甲板の場合
には、軽量であることも重要である。
【0009】従って、本発明の目的は、防弾性に悪影響
を及ぼすことなく、公知の複合装甲板に比べて面密度が
低い軽量の複合装甲板を提供することである。
を及ぼすことなく、公知の複合装甲板に比べて面密度が
低い軽量の複合装甲板を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような装甲板は、繊
維とポリマーマトリックスで構成される複合層および金
属層からなる複合装甲板において、該金属層における金
属のブリネル硬度が75HB以下、好ましくは50HB以
下、さらに好ましくは40HB以下であることによって実
現される。
維とポリマーマトリックスで構成される複合層および金
属層からなる複合装甲板において、該金属層における金
属のブリネル硬度が75HB以下、好ましくは50HB以
下、さらに好ましくは40HB以下であることによって実
現される。
【0011】上記のように、欧州出願公開第197,2
79号およびアール・シー・ライアブル(R.C.Liable)が
装甲板には硬質の金属を使用すると特に言明しているの
で、このように硬度の低い金属が良好な結果を与えるこ
とは驚くべきことである。
79号およびアール・シー・ライアブル(R.C.Liable)が
装甲板には硬質の金属を使用すると特に言明しているの
で、このように硬度の低い金属が良好な結果を与えるこ
とは驚くべきことである。
【0012】金属のブリネル硬度は、DIN 5345
6に従って測定する。装甲板の防弾性は、V50値を用い
て定義される。これは、装甲板に向かって発射した標準
弾丸のうち50%が装甲板を貫通するような弾丸の速度
である。V50値は、例えば、標準規格MIL-STD-6
62B/1971に従って測定することができる。
6に従って測定する。装甲板の防弾性は、V50値を用い
て定義される。これは、装甲板に向かって発射した標準
弾丸のうち50%が装甲板を貫通するような弾丸の速度
である。V50値は、例えば、標準規格MIL-STD-6
62B/1971に従って測定することができる。
【0013】一般に、本発明の複合装甲板は、その片側
に金属層を有する。この場合、金属層は弾丸の衝撃が加
わると予想される側に設けられる。
に金属層を有する。この場合、金属層は弾丸の衝撃が加
わると予想される側に設けられる。
【0014】本発明の複合装甲板の金属層には、様々な
金属または金属合金を使用することができるが、その例
としては、銅や銅合金、鉛や鉛合金、チタンやチタン合
金、マグネシウムやマグネシウム合金などが挙げられ
る。中でも、比重の小さい金属を金属層に使用すること
が好ましく、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金
が好適である。
金属または金属合金を使用することができるが、その例
としては、銅や銅合金、鉛や鉛合金、チタンやチタン合
金、マグネシウムやマグネシウム合金などが挙げられ
る。中でも、比重の小さい金属を金属層に使用すること
が好ましく、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金
が好適である。
【0015】金属層の厚さが0.1〜2.0mmであれば、
良好な結果が得られる。金属層の好適な厚さは0.3〜
0.6mmである。こうして、非常に軽量であるだけでな
く、複合構造に基づく他の利点をすべて有する複合装甲
板が得られる。
良好な結果が得られる。金属層の好適な厚さは0.3〜
0.6mmである。こうして、非常に軽量であるだけでな
く、複合構造に基づく他の利点をすべて有する複合装甲
板が得られる。
【0016】この目的に対して公知の全ての繊維は、複
合装甲板の複合層用繊維として使用することができる。
その例としては、ガラス繊維、ナイロン繊維、ポリアラ
ミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエチレン繊
維、ポリアクリロニトリル繊維などが挙げられる。
合装甲板の複合層用繊維として使用することができる。
その例としては、ガラス繊維、ナイロン繊維、ポリアラ
ミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエチレン繊
維、ポリアクリロニトリル繊維などが挙げられる。
【0017】複合層中の繊維はステープルファイバーや
フィラメントであって、一般的には組合せて糸にするこ
とができる。このような糸は一般的には織物層や一方向
糸層の形態で複合層中に組み込まれる。
フィラメントであって、一般的には組合せて糸にするこ
とができる。このような糸は一般的には織物層や一方向
糸層の形態で複合層中に組み込まれる。
【0018】複合層を構成する繊維を、例えば、英国出
願公開第2,042,414号および第2,051,667
号に記載されている溶液紡糸/ゲル延伸法を用いて調製
すれば、非常に良好な結果が得られる。溶液紡糸/ゲル
延伸法は、原則として、ポリマー溶液を調製し、この溶
液をポリマーの溶解温度より高い温度でフィラメントの
束に成形し、これらのフィラメントをポリマーの溶解温
度より低い温度に冷却し、溶媒の全部または一部を除去
し、そして残りの溶媒を除去しながら、これらのフィラ
メントを延伸することからなる。
願公開第2,042,414号および第2,051,667
号に記載されている溶液紡糸/ゲル延伸法を用いて調製
すれば、非常に良好な結果が得られる。溶液紡糸/ゲル
延伸法は、原則として、ポリマー溶液を調製し、この溶
液をポリマーの溶解温度より高い温度でフィラメントの
束に成形し、これらのフィラメントをポリマーの溶解温
度より低い温度に冷却し、溶媒の全部または一部を除去
し、そして残りの溶媒を除去しながら、これらのフィラ
メントを延伸することからなる。
【0019】溶液紡糸/ゲル延伸法を用いて繊維を調製
する場合に、重量平均分子量が少なくとも600,00
0g/molの線状ポリアルケンを選択すれば、非常に良好
な結果が得られる。線状ポリエチレンを線状ポリアルケ
ンとして使用することが好ましい。ここで、線状ポリエ
チレンとは、炭素原子100個あたり1以下、好ましく
は炭素原子300個あたり1以下しか側鎖を有しないポ
リエチレンであって、それと共重合可能な1種以上の他
のアルケン、例えば、プロピレン、ブテン、ペンテン、
4-メチルペンテン、オクテンなどを最高5mol%まで含
有していてもよいポリエチレンを意味する。さらに、プ
ロピレンのホモポリマーやコポリマーなどの他のポリア
ルケンも適する。また、使用するポリアルケンは、1種
以上の他のポリマー、特にアルケン-1-ポリマーを少量
含有することができる。
する場合に、重量平均分子量が少なくとも600,00
0g/molの線状ポリアルケンを選択すれば、非常に良好
な結果が得られる。線状ポリエチレンを線状ポリアルケ
ンとして使用することが好ましい。ここで、線状ポリエ
チレンとは、炭素原子100個あたり1以下、好ましく
は炭素原子300個あたり1以下しか側鎖を有しないポ
リエチレンであって、それと共重合可能な1種以上の他
のアルケン、例えば、プロピレン、ブテン、ペンテン、
4-メチルペンテン、オクテンなどを最高5mol%まで含
有していてもよいポリエチレンを意味する。さらに、プ
ロピレンのホモポリマーやコポリマーなどの他のポリア
ルケンも適する。また、使用するポリアルケンは、1種
以上の他のポリマー、特にアルケン-1-ポリマーを少量
含有することができる。
【0020】複合層のポリマーマトリックスとしては、
この目的に対して公知の熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポ
リマー、ゴムなどを使用することができる。ポリアルケ
ン繊維と組合せて使用するポリマーマトリックスに好適
な熱硬化性ポリマーの例としては、ビニルエステル樹
脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂などが挙げられる。また、熱可塑性ポリマー、例え
ば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)樹
脂、可塑化ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエチレン
(PE)、好ましくは線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)や低密度ポリエチレン(LDPE)、あるいは他のエ
チレンコポリマーを使用すれば、良好な結果が得られ
る。
この目的に対して公知の熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポ
リマー、ゴムなどを使用することができる。ポリアルケ
ン繊維と組合せて使用するポリマーマトリックスに好適
な熱硬化性ポリマーの例としては、ビニルエステル樹
脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂などが挙げられる。また、熱可塑性ポリマー、例え
ば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)樹
脂、可塑化ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエチレン
(PE)、好ましくは線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)や低密度ポリエチレン(LDPE)、あるいは他のエ
チレンコポリマーを使用すれば、良好な結果が得られ
る。
【0021】また、複合層と金属層との間には、両層の
接着性を向上させるための中間層を設けてもよい。その
例としては、例えば、欧州出願公開第340,877号
に記載の改質ポリエチレンからなる結合フィルムが挙げ
られる。なお、中間層の厚さは、それを使用した複合装
甲板の特性を損なわない限り、特に限定されない。
接着性を向上させるための中間層を設けてもよい。その
例としては、例えば、欧州出願公開第340,877号
に記載の改質ポリエチレンからなる結合フィルムが挙げ
られる。なお、中間層の厚さは、それを使用した複合装
甲板の特性を損なわない限り、特に限定されない。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、これらの実施例は本発明を例示するもので
あって、限定するためのものではない。
説明するが、これらの実施例は本発明を例示するもので
あって、限定するためのものではない。
【0023】実施例1 金属層としてアルミニウム板(Al 1050)1枚、中間
層として結合フィルム1枚、複合層として織物32枚お
よび熱可塑性フィルム31枚を交互に重ねたものを順次
積層させて、長さ300mmおよび幅300mmの構造体を
作製した。アルミニウム板の厚さは0.8mmであり、ブ
リネル硬度は35HBであった。結合フィルムは、欧州出
願公開第340,877号に記載の改質ポリエチレンか
らなり、その厚さは50μmであった。織物には、繊度
が400デニールのダイニーマ(DyneemaR)SK66糸を
使用した。織物は縦糸方向および横糸方向に各々16本
の糸を含む平織物であり、その面密度は153g/m2であ
った。熱可塑性フィルムはDSM(オランダ)から入手し
たスタミラン(StamylanR)NC514型のLDPEから
なり、その厚さは30μmであった。上記の構造体を、
2枚の平坦な硬い金属板の間に挟み、温度110℃、圧
力1バールの条件下で15分間圧縮して複合装甲板を形
成した。防弾性の程度を示すために、.22フラグメン
ト・シミュレーション・プロジェクタイルズ(FragmentS
imulation Projectiles;FSP)に対するV50値を、標
準規格MIL-STD-662B/1971に従って測定
した。得られた複合装甲板のV50値は544m/sであ
り、全面密度(TAD)は8.3kg/m2であった。
層として結合フィルム1枚、複合層として織物32枚お
よび熱可塑性フィルム31枚を交互に重ねたものを順次
積層させて、長さ300mmおよび幅300mmの構造体を
作製した。アルミニウム板の厚さは0.8mmであり、ブ
リネル硬度は35HBであった。結合フィルムは、欧州出
願公開第340,877号に記載の改質ポリエチレンか
らなり、その厚さは50μmであった。織物には、繊度
が400デニールのダイニーマ(DyneemaR)SK66糸を
使用した。織物は縦糸方向および横糸方向に各々16本
の糸を含む平織物であり、その面密度は153g/m2であ
った。熱可塑性フィルムはDSM(オランダ)から入手し
たスタミラン(StamylanR)NC514型のLDPEから
なり、その厚さは30μmであった。上記の構造体を、
2枚の平坦な硬い金属板の間に挟み、温度110℃、圧
力1バールの条件下で15分間圧縮して複合装甲板を形
成した。防弾性の程度を示すために、.22フラグメン
ト・シミュレーション・プロジェクタイルズ(FragmentS
imulation Projectiles;FSP)に対するV50値を、標
準規格MIL-STD-662B/1971に従って測定
した。得られた複合装甲板のV50値は544m/sであ
り、全面密度(TAD)は8.3kg/m2であった。
【0024】実施例2 金属層に使用したアルミニウム板の厚さが0.5mmであ
り、織物36枚および熱可塑性フィルム35枚を交互に
重ねたものを複合層としたこと以外は実施例1と同様に
して、複合装甲板を作製し、試験した。得られた複合装
甲板のV50値は566m/sであり、TADは8.1kg/m2
であった。
り、織物36枚および熱可塑性フィルム35枚を交互に
重ねたものを複合層としたこと以外は実施例1と同様に
して、複合装甲板を作製し、試験した。得られた複合装
甲板のV50値は566m/sであり、TADは8.1kg/m2
であった。
【0025】実施例3 アルミニウム板に代えてアルミニウム-マグネシウム合
金板を使用し、織物32枚および熱可塑性フィルム31
枚を交互に重ねたものを複合層としたこと以外は実施例
1と同様にして、複合装甲板を作製し、試験した。アル
ミニウム-マグネシウム合金板には、アルミニウム協会
(ワシントン)が発行している「鍛練用アルミニウムおよ
び鍛練用アルミニウム合金に関する国際合金表示および
化学組成範囲の登録簿(Registration Record of Intern
ational Alloy Designations and Chemical Compositio
ns Limits for Wrought Aluminiumand Wrought Alumini
um Alloys)」による国際登録番号Al-5052のアルミ
ニウム-マグネシウム合金を使用した。この合金板の厚
さは0.8mmであり、ブリネル硬度は73HBであった。
得られた複合装甲板のV50値は514m/sであり、TA
Dは8.2kg/m2であった。
金板を使用し、織物32枚および熱可塑性フィルム31
枚を交互に重ねたものを複合層としたこと以外は実施例
1と同様にして、複合装甲板を作製し、試験した。アル
ミニウム-マグネシウム合金板には、アルミニウム協会
(ワシントン)が発行している「鍛練用アルミニウムおよ
び鍛練用アルミニウム合金に関する国際合金表示および
化学組成範囲の登録簿(Registration Record of Intern
ational Alloy Designations and Chemical Compositio
ns Limits for Wrought Aluminiumand Wrought Alumini
um Alloys)」による国際登録番号Al-5052のアルミ
ニウム-マグネシウム合金を使用した。この合金板の厚
さは0.8mmであり、ブリネル硬度は73HBであった。
得られた複合装甲板のV50値は514m/sであり、TA
Dは8.2kg/m2であった。
【0026】比較例1 アルミニウム板に代えて鋼板を使用し、織物15枚およ
び熱可塑性フィルム14枚を交互に重ねたものを複合層
としたこと以外は、実施例1と同様にして複合装甲板を
作製し、試験した。鋼板には、ウルブリヒト・ゲゼルシ
ャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング(Ulbri
cht GmbH;オーストリア)から入手したデュレッサ(Dure
ssaR)鋼を使用した。この鋼板の厚さは0.9mmであり、
ブリネル硬度は450HBであった。得られた複合装甲板
のV50値は506m/sであり、TADは10.6kg/m2で
あった。
び熱可塑性フィルム14枚を交互に重ねたものを複合層
としたこと以外は、実施例1と同様にして複合装甲板を
作製し、試験した。鋼板には、ウルブリヒト・ゲゼルシ
ャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング(Ulbri
cht GmbH;オーストリア)から入手したデュレッサ(Dure
ssaR)鋼を使用した。この鋼板の厚さは0.9mmであり、
ブリネル硬度は450HBであった。得られた複合装甲板
のV50値は506m/sであり、TADは10.6kg/m2で
あった。
【0027】比較例2 アルミニウム板に代えて比較例1と同様の鋼板を使用
し、織物25枚および熱可塑性フィルム24枚を交互に
重ねたものを複合層としたこと以外は実施例1と同様に
して、複合装甲板を作製し、試験した。得られた複合装
甲板のV50値は570m/sであり、TADは12kg/m2で
あった。
し、織物25枚および熱可塑性フィルム24枚を交互に
重ねたものを複合層としたこと以外は実施例1と同様に
して、複合装甲板を作製し、試験した。得られた複合装
甲板のV50値は570m/sであり、TADは12kg/m2で
あった。
【0028】比較例3 金属層および中間層を設けず、織物41枚および熱可塑
性フィルム40枚を交互に重ねたものを複合層としたこ
と以外は実施例1と同様にして、複合体だけからなる装
甲板を作製し、試験した。得られた装甲板のV50値は5
70m/sであり、TADは8.1kg/m2であった。
性フィルム40枚を交互に重ねたものを複合層としたこ
と以外は実施例1と同様にして、複合体だけからなる装
甲板を作製し、試験した。得られた装甲板のV50値は5
70m/sであり、TADは8.1kg/m2であった。
【0029】実施例1の複合装甲板は、比重の小さいア
ルミニウム板を使用しているので、比較例1および2の
装甲板に比べて、同程度の良好な防弾性を有しながら、
面密度が低く軽量である。実施例2の複合装甲板は、比
較例2および3の装甲板とほぼ同程度の防弾性を有す
る。また、実施例2の装甲板は、比較例1および2の装
甲板と同様、複合層および金属層からなる複合構造を有
し、かかる複合構造に基づく利点を有する。しかし、実
施例2の複合装甲板は、これら比較例の複合装甲板に比
べて面密度がかなり低く、複合体だけからなる比較例3
の装甲板と同程度の面密度しか有しない。従って、実施
例2の複合装甲板は、高重量である公知の複合装甲板の
欠点を有さず、複合体だけからなる装甲板の利点を有す
る。すなわち、剛性が高く、嵩が低く、コストが低く、
塗装可能であり、耐摩耗性が良好である。実施例3の複
合装甲板は、比較例1の装甲板に比べて、かなり軽量で
ありながら、防弾性が高い。
ルミニウム板を使用しているので、比較例1および2の
装甲板に比べて、同程度の良好な防弾性を有しながら、
面密度が低く軽量である。実施例2の複合装甲板は、比
較例2および3の装甲板とほぼ同程度の防弾性を有す
る。また、実施例2の装甲板は、比較例1および2の装
甲板と同様、複合層および金属層からなる複合構造を有
し、かかる複合構造に基づく利点を有する。しかし、実
施例2の複合装甲板は、これら比較例の複合装甲板に比
べて面密度がかなり低く、複合体だけからなる比較例3
の装甲板と同程度の面密度しか有しない。従って、実施
例2の複合装甲板は、高重量である公知の複合装甲板の
欠点を有さず、複合体だけからなる装甲板の利点を有す
る。すなわち、剛性が高く、嵩が低く、コストが低く、
塗装可能であり、耐摩耗性が良好である。実施例3の複
合装甲板は、比較例1の装甲板に比べて、かなり軽量で
ありながら、防弾性が高い。
【0030】
【発明の効果】本発明の複合装甲板は、公知の複合装甲
板に比べて、面密度が低く軽量であるにもかかわらず、
同程度の防弾性を有する。しかも、本発明の複合装甲板
は、金属やセラミックだけからなる装甲板の利点も有し
ており、例えば、剛性が高く、嵩が低く、コストが低
く、塗装可能であり、耐摩耗性が良好である。
板に比べて、面密度が低く軽量であるにもかかわらず、
同程度の防弾性を有する。しかも、本発明の複合装甲板
は、金属やセラミックだけからなる装甲板の利点も有し
ており、例えば、剛性が高く、嵩が低く、コストが低
く、塗装可能であり、耐摩耗性が良好である。
Claims (8)
- 【請求項1】 繊維とポリマーマトリックスで構成され
る複合層および金属層からなる複合装甲板であって、該
金属層における金属のブリネル硬度が75HB以下である
ことを特徴とする複合装甲板。 - 【請求項2】 金属のブリネル硬度が50HB以下である
請求項1記載の装甲板。 - 【請求項3】 アルミニウムまたはアルミニウム合金が
金属として用いられる請求項1または2記載の装甲板。 - 【請求項4】 金属層の厚さが0.1〜2.0mmである請
求項1〜3のいずれか1項に記載の装甲板。 - 【請求項5】 金属層の厚さが0.3〜0.6mmである請
求項1〜4のいずれか1項に記載の装甲板。 - 【請求項6】 繊維が溶液紡糸/ゲル延伸法を用いて調
製される請求項1〜5のいずれか1項に記載の装甲板。 - 【請求項7】 繊維を調製する場合に選択されるポリマ
ーが少なくとも600,000g/molの重量平均分子量を
有する線状ポリアルケンである請求項6記載の装甲板。 - 【請求項8】 ポリエチレンがポリアルケンとして用い
られる請求項7記載の装甲板。
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