JPH05248717A - 空気調和装置及びそのポンプダウン運転方法 - Google Patents

空気調和装置及びそのポンプダウン運転方法

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JPH05248717A
JPH05248717A JP4859792A JP4859792A JPH05248717A JP H05248717 A JPH05248717 A JP H05248717A JP 4859792 A JP4859792 A JP 4859792A JP 4859792 A JP4859792 A JP 4859792A JP H05248717 A JPH05248717 A JP H05248717A
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JP
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receiver
refrigerant
pipe
air conditioner
accumulator
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Application number
JP4859792A
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English (en)
Inventor
Akio Higuchi
晶夫 樋口
Hiromune Matsuoka
弘宗 松岡
Shinichi Nakaishi
伸一 中石
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05248717A publication Critical patent/JPH05248717A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/19Pumping down refrigerant from one part of the cycle to another part of the cycle, e.g. when the cycle is changed from cooling to heating, or before a defrost cycle is started

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和装置の冷媒充填量が増大したときに
も、レシーバ容量を増大することなく、ポンプダウン運
転時の液冷媒回収能力を確保する。 【構成】 室内ユニットXに圧縮機1、熱源側熱交換器
6及びレシーバ9を、室内ユニットYに減圧機構13及
び利用側熱交換器12を配置し、各ユニットX,Y間を
液側開閉弁17及びガス側開閉弁18を介して連絡配管
11b,11bで接続する。ポンプダウン運転時、バイ
パス手段50により、レシーバ9上部からアキュムレー
タ10の直上流側に冷媒をバイパスすることで、レシー
バ9からオーバーフローした液冷媒をアキュムレータ1
0内に貯溜し、液冷媒回収能力を確保する。バイパス手
段50に着脱自在の配管51を設けることで、必要な時
のみ取り付けることができ、コストの増大を最小限に抑
制しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置の冷媒充
填量が増大時におけるポンプダウン運転の確保対策に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の構成として、
特開平2―272259号公報に開示されるものが知ら
れている。すなわち、図3に冷媒配管系統を簡略化して
示すように、圧縮機(a)、サイクル切換機構としての
四路切換弁(b)、室外ファン(fa1)を付設してなる
室外熱交換器(c)、室外電動膨張弁(d)、レシーバ
(e)及びアキュムレータ(h)を備えた室外ユニット
(x)に対し、室内電動膨張弁(f)及び室内ファン
(fa2)を付設してなる室内熱交換器(g)を備えた複
数の室内ユニット(y1),…を並列に配置して、各機
器(a)〜(g)を冷媒配管で接続するとともに、室外
ユニット(x)−各室内ユニット(y1),…間を、液
側閉鎖弁(ir)及びガス側閉鎖弁(ig)を介して連
絡配管(j)で接続するようにしたいわゆるマルチ型空
気調和装置である。
【0003】そして、このような空気調和装置におい
て、試運転等に際し、各機器や冷媒配管中の冷媒をレシ
ーバに回収するポンプダウンを行う必要があるが、その
ときには、以下のような手順でポンプダウン運転を行う
ようになされている。
【0004】サイクル切換機構である四路切換弁(b)
を冷房サイクルにして、圧縮機(a)を運転しながら、
各室内電動膨張弁(f)及び室外電動膨張弁(d)を開
き、液側閉鎖弁(i)を閉じて、室外ファン(fa1)及
び室内ファン(fa2)を運転しながら、吸入圧力が下限
値に達するまでポンプダウン運転を行う。そして、この
ポンプダウン運転により、各室内熱交換器(g)や室外
熱交換器(c)等の各機器や冷媒配管中の液冷媒をレシ
ーバ(e)に回収し、吸入圧力が下限値に達すると、ポ
ンプダウン運転を終了させる。このように、レシーバ
(e)に液冷媒を閉じ込めることで、試運転や修理に際
し、冷媒の損失量を最小限にしながら、冷媒配管の取り
外し等を可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
型空気調和装置に限らず、取り付け場所の状況によって
は、連絡配管の長さが非常に長くなることがある。斯か
る場合、冷媒充填量が非常に増大し、例えば配管長が標
準の10mでは冷媒充填量が53kgとなる空気調和装置
では、配管長が100mになると冷媒充填量が91kgに
も達する。
【0006】また、ポンプダウン運転時に、レシーバ
(e)に液冷媒が回収される際、レシーバ(e)上部の
ガス部の冷媒が放熱によって凝縮液化していくことにな
るが、この凝縮による気相の消滅には長時間を要する。
そして、その前に凝縮器として機能している室外熱交換
器(c)が液冷媒で満たされ、そのために吐出圧力が過
上昇して、運転不可能に陥ることがある。
【0007】一方、上述のような連絡配管長の増大やレ
シーバ(e)の冷媒回収効率を考慮して、レシーバ
(e)の容量を増大させると、レシーバ(e)の規格容
量が極めて大きくなり、さらには室外ユニット(X)の
ケーシング容量も大きくしなければならないために、大
幅なコストアップを招くという問題があった。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、連絡配管長を長くする必要が生じた
ときにも、レシーバ容量の増大を招くことなくポンプダ
ウン運転可能な構成とすることにより、コストの増大を
抑制することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、室外ユニット(X)に、圧縮機(1)、熱源側熱交
換器(6)及びレシーバ(9)を配置し、室内ユニット
(Y)に、減圧機構(13)及び利用側熱交換器(1
2)を配置して、上記各機器を冷媒配管で接続するとと
もに、各ユニット(X),(Y)間を液側開閉弁(1
7)、及びガス側開閉弁(18)を介して連絡配管(1
1b),(11b)で接続してなる空気調和装置を前提
とする。
【0010】そして、空気調和装置に、ポンプダウン運
転時に、上記レシーバ(9)上部から吸入管まで冷媒を
バイパスするバイパス手段(50)を設ける構成とした
ものである。
【0011】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、圧縮機(1)の吸入管にアキュム
レータ(10)を配設し、バイパス手段(50)を、レ
シーバ(10)上部からアキュムレータ(10)の直上
流側に冷媒をバイパスするように構成したものである。
【0012】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1又は2の発明において、バイパス手段(50)に、
レシーバ−吸入管間を接続する着脱自在の配管(51)
を設けたものである。
【0013】請求項4の発明の講じた手段は、室外ユニ
ット(X)に、圧縮機(1)、熱源側熱交換器(6)及
びレシーバ(9)を配置し、室内ユニット(Y)に、減
圧機構(13)及び利用側熱交換器(12)を配置し
て、上記各機器を冷媒配管で接続するとともに、各ユニ
ット(X),(Y)間を、液側開閉弁(17)及びガス
側開閉弁(18)を介して連絡配管(11b),(11
b)で接続し、レシーバ(9)−アキュムレータ(1
0)上流側の吸入管間をバイパス接続する着脱自在の配
管(51)を有するバイパス機構(50)とを備えた空
気調和装置を前提とする。
【0014】そして、空気調和装置のポンプダウン運転
方法として、上記レシーバ−(9)とアキュムレータ
(10)上流側の吸入管との間に上記バイパス機構(5
0)の配管(51)を取り付け、圧縮機(1)を運転し
ながら、上記液側開閉弁(17)を閉じて、レシーバ
(9)側に液冷媒を導入した後、吸入圧力が下限値に達
すると、上記ガス側開閉弁(18)を閉じると共に圧縮
機(1)を停止させる方法としたものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、空気調和装置のポンプダ
ウン運転時、バイパス手段(50)により、レシーバ
(9)上部から吸入管に冷媒がバイパスされるので、ポ
ンプダウン運転中にレシーバ(9)への液冷媒の貯溜が
速やかになされ、高圧側圧力の過上昇を回避しながらポ
ンプダウン運転が行われる。したがって、室内ユニット
(A)−室外ユニット(Y)間の連絡配管長の拡大によ
り冷媒充填量が増大したときにも、レシーバ(9)全容
積への回収が可能になる。
【0016】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の作用において、バイパス手段(50)により、レシー
バ(9)上部からアキュムレータ(10)上流側に冷媒
がバイパスされるので、冷媒充填量の増大によってポン
プダウン運転時にレシーバ(9)だけでは液冷媒を貯溜
しきれないときにも、レシーバ(9)からオーバーフロ
ーした冷媒がアキュムレータ(10)に貯溜されること
になる。したがって、レシーバ(9)容量を増大させる
ことなく、ポンプダウン運転時の液冷媒回収能力が確保
され、コストの増大が抑制されることになる。
【0017】請求項3の発明では、バイパス手段(5
0)が着脱自在の配管(51)を備えているので、空気
調和装置の連絡配管長が非常に長くなるレアケースのた
めに、アキュムレータ(10)等を大きくしたり、固定
したバイパス路等を設ける必要がなく、状況に応じて、
配管(50)をレシーバ−吸入管間に取り付けてポンプ
ダウン運転を行うことが可能になる。したがって、コス
トの増大が最小限に抑制されることになる。
【0018】請求項4の方法では、連絡配管長の増大に
より冷媒充填量が増大したときにも、冷媒回路(14)
の冷媒状態の悪化を招くことなくポンプダウン運転が行
われ、冷媒回路(14)内の液冷媒がレシーバ(9)及
びアキュムレータ(10)に回収されることになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1及び図
2に基づき説明する。
【0020】図1は本発明の実施例に係るマルチ型空気
調和装置の冷媒配管系統を示し、(X)は室外ユニッ
ト、(Y1),(Y2),…は該室外ユニット(X)に
並列に接続された室内ユニットである。上記室外ユニッ
ト(X)の内部には、2つの三方切換弁(SV1),(S
V2)の切換えにより、運転容量が100%,67%,3
3%の3段階に調節されるアンローダ付圧縮機(1)
と、該圧縮機(1)から吐出されるガス冷媒中の油を分
離する第1,第2油分離器(4a),(4b)と、冷房
運転時には図中実線の如く切換わり暖房運転時には図中
破線の如く切換わる四路切換弁(5)と、冷房運転時に
凝縮器、暖房運転時に蒸発器となる熱源側熱交換器であ
る一対の室外熱交換器(6a),(6b)及び該室外熱
交換器(6a),(6b)に付設された2台の室外ファ
ン(F1),(F2)とが配設されている。上記各室外
熱交換器(6a),(6b)は、回路中で並列に配置さ
れており、各室外熱交換器(6a),(6b)に対し
て、冷房運転時には冷媒流量を調節し、暖房運転時には
冷媒の絞り作用を行う一対の室外電動膨張弁(8a1),
(8a2)及び(8b1),(8b2)が配設されている。さ
らに、室外ユニット(X)には、液化した冷媒を貯蔵す
るためのレシ―バ(9)と、直列に配置された一対の第
1,第2アキュムレータ(10a),(10b)からな
るアキュムレータ(10)とが配設されていて、該各機
器(1)〜(10)は、順次冷媒配管(11)により冷
媒の流通可能に接続されている。また上記室内ユニット
(Y1),(Y2),…は同一構成であり、各々、冷房
運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器となる利用側
熱交換器である室内熱交換器(12)およびそのファン
(12a)と、暖房運転時に冷媒流量を調節し、冷房運
転時に冷媒の絞り作用を行う減圧機構である室内電動膨
張弁(13)とがそれぞれ配設され、上記各機器は冷媒
配管により各室内ユニット(Y1),(Y2),…ごと
に接続されている。
【0021】そして、上記室外ユニット(X)及び各室
内ユニット(Y1),(Y2),…間は、液側開閉弁と
しての液側手動閉鎖弁(17)とガス側開閉弁としての
ガス側手動閉鎖弁(18)を介し、連絡配管(11
b),(11b)によって室外ユニット(X)との間を
接続されている。以上のように、各機器は冷媒配管(1
1)により冷媒の流通可能に接続されていて、室外空気
との熱交換により得た熱を室内空気に放出するようにし
た主冷媒回路(14)が構成されている。
【0022】次に、上記各主要機器以外に補助用の諸機
器が設けられている。(21)は吐出管と吸入管とを接
続する均圧ホットガスバイパス路(11d)に介設され
て、サ―モオフ状態等による圧縮機(1)の停止時、再
起動前に一定時間開作動する均圧用電磁弁、(33)は
キャピラリチュ―ブ(32)を介して上記第1,第2油
分離器(4a),(4b)から圧縮機(1)に油を戻す
ための油戻し管、(GP)はゲ―ジポ―トである。
【0023】ここで、本発明の特徴として、上記レシー
バ(9)の上部から導出される配管の先端には先端側が
開放されているときのみ逆止作用を行う第1逆止弁付ゲ
ージ継手(VG1)が、上記第1アキュムレータ(10
a)上流側の吸入管から分岐する配管には同様の作用を
行う第2逆止弁付ゲージ継手(VG2)がそれぞれ配設さ
れていて、この各逆止弁付ゲージ継手(VG1),(VG
2)間にバイパス機構(50)が取付けられるようにな
されている。該バイパス機構(50)は、主配管(5
1)と、該主配管(51)の第1逆止弁付ゲージ継手
(VG1)側から順に介設される2つの第1,第2手動開
閉弁(52),(53)と、主配管(51)の各手動開
閉弁(52),(53)間から分岐する分岐管(54)
と、該分岐管(54)の先端に取付けられた第3手動開
閉弁(55)とからなる。そして、このバイパス機構
(50)はキットとして簡易に着脱自在になされてい
る。
【0024】すなわち、取付け場所の状況に応じ、室外
ユニット(X)−室内ユニット(Y1),(Y2),…
間の連絡配管長が長いときのみ、試運転や故障の修理の
ときに取付けてポンプダウン運転を行いうるようにして
いる。
【0025】また、装置には多くのセンサ類が配置され
ていて、(Th1a),(Th1b)は各室外熱交換器(6a),
(6b)のガス管温度を検出するガス管センサ、(Th2
b),(Th2b)は各室外熱交換器(6a),(6b)の液管
温度を検出する液管センサ、(Thd)は圧縮機(1)の
吐出管温度を検出する吐出管センサ、(LP)は吸入圧
力(低圧側圧力)を検出する低圧センサ、(OL)は油
圧を検出する油圧センサ、(HP)は吐出圧力(高圧側
圧力)を検出する高圧センサ、(HPS)は圧縮機保護用
の高圧圧力開閉器であって、これらのセンサ類の信号
は、空気調和装置のコントローラ(図示せず)に入力可
能になされている。
【0026】図1において、空気調和装置の冷房運転
時、四路切換弁(5)が図中実線側に切換わり、圧縮機
(1)で圧縮された冷媒が各室外熱交換器(6a),
(6b)で凝縮され、レシーバ(9)に貯溜された後、
連絡配管(11b)を経て各室内ユニット(Y1),
(Y2),…に分岐して送られる。各室内ユニット(Y
1),(Y2),…では、冷媒が各室内電動膨張弁(1
3)で減圧され、各室内熱交換器(12)で蒸発した後
合流して、室外ユニット(X)に戻り、アキュムレータ
(10a),(10b)で混入している液冷媒が除去さ
れ、ガス冷媒となって圧縮機(1)に吸入されるように
循環する。
【0027】また、暖房運転時には、四路切換弁(5)
が図中破線側に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時
と逆となって、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内
熱交換器(12),(12),…で凝縮され、合流して
液状態で室外ユニット(X)に流れ、レシーバ(9)に
貯溜される。そして、各室外電動膨張弁(8a1)〜(8
b2)により減圧され、各室外熱交換器(6a),(6
b)で蒸発した後圧縮機(1)に戻るように循環する。
【0028】ここで、試運転や故障の修理時等に行われ
るポンプダウン運転について説明する。ポンプダウン運
転時、四路切換弁(5)を冷房サイクルに切換えるとと
もに、圧縮機(1)を運転しながら、液側手動閉鎖弁
(17)を閉じ、ガス側手動閉鎖弁(18)は開いてお
く。そして、各室内ユニット(Y1),(Y2),…の
各室内電動膨張弁(13),(13),…を開き、かつ
各室内ファン(12a),(12a),…を運転しなが
ら、液冷媒をレシーバ(9)に回収し、上記低圧センサ
(LP)で検出される吸入圧力が下限値に達すると、残
留冷媒がわずかであり、吐出管温度の過上昇を招く虞れ
が有ることから、ガス側手動閉鎖弁(18)を閉じ、圧
縮機(1)を停止して、ポンプダウン運転を終了する。
【0029】ただし、通常の連絡配管長(例えば10m
程度)の場合には、上記バイパス機構(50)を取り付
けることなく上述の手順によるが、取り付け場所の状況
で連絡配管長が100mなど長く必要になる場所では、
冷媒充填量の増大に鑑み、バイパス機構(50)を取付
けてポンプダウン運転を行う。すなわち、図2に示すよ
うに、バイパス機構(50)の各手動開閉弁(52),
(53),(55)を閉じた状態で、各逆止弁付ゲージ
継手(VG1),(VG2)にバイパス機構(50)の主配
管(51)を取り付け、第1,第2手動開閉弁(5
2),(53)を開いてエアパージを行った後、第3手
動開閉弁(55)を閉じる。そして、この状態で上述の
ポンプダウン運転を行い、レシーバ(9)の上部からバ
イパス機構(50)の主配管(51)を介してガス冷媒
を吸入管側に抜くことにより、レシーバ(9)内部に速
やかに液冷媒を貯溜するとともに、レシーバ(9)内部
が液冷媒で満たされた後は、溢れた液冷媒を主配管(5
1)を介し第1アキュムレータ(10a)に導入して、
第1アキュムレータ(10a)に貯溜する(第1アキュ
ムレータ(10a)が溢れると第2アキュムレータ(1
0b)にも貯溜する)ようにしている。
【0030】なお、バイパス機構(50)を取り外す際
には、各手動開閉弁(52),(53)を閉じ、主配管
(51)を各逆止弁付ゲージ継手(VG1),(VG2)か
ら取り外すようにしている。
【0031】上記実施例では、空気調和装置のポンプダ
ウン運転時、バイパス機構(バイパス手段)(50)に
より、レシーバ(9)頂部から吸入管に冷媒がバイパス
されるので、ポンプダウン運転中にレシーバ(9)内の
圧力が上昇することがなく、凝縮器となる室外熱交換器
(6a),(6b)が液冷媒で満たされる虞れがない。
したがって、高圧側圧力の過上昇をきたすことなく、ポ
ンプダウン運転を継続することができ、レシーバ(9)
の容積がフルに活用されて、利用効率が向上することに
なる。よって、ある程度の長配管化にも対応することが
できる。
【0032】特に、上記実施例のようにアキュムレータ
(10)上流側の吸入管に冷媒をバイパスさせるように
した場合、冷媒充填量の増大により、ポンプダウン運転
時にレシーバ(9)内が液冷媒で満たされてレシーバ
(9)だけでは液冷媒を貯溜しきれないときにも、レシ
ーバ(9)からオーバーフローした冷媒がアキュムレー
タ(10)に貯溜される。すなわち、レシーバ(9)自
体の容量を大きくすることはコストの増大を招くが、こ
のように、アキュムレータ(10)をポンプダウン運転
時の液冷媒貯溜部として機能させることにより、レシー
バ(9)及び室外ユニット(X)を標準容量で済ますこ
とができ、コストの増大を抑制することができるのであ
る。
【0033】なお、上記実施例では、バイパス手段(5
0)を、主配管(51)、第1,第2手動開閉弁(5
2),(53)、分岐管(54)及び第3手動開閉弁
(55)で構成したが、本発明のバイパス手段(50)
は斯かる実施例に限定されるものではなく、例えばレシ
ーバ(9)の上部と吸入管との間にバイパス路を設け、
バイパス路に電磁開閉弁を介設して、ポンプダウン運転
時のみバイパス路の電磁開閉弁を開くようにしてもよ
い。
【0034】しかし、空気調和装置の連絡配管長は常に
長くなるわけではなく、通常は標準長さで対応しうるこ
とを考慮すると、レアケースのために、アキュムレータ
(10)を大きくすることはもちろん、固定したバイパ
ス路と電磁開閉弁を常備しておくことはコストの増大を
招く。それに対し、バイパス手段を着脱自在なバイパス
機構(50)とすることにより、取付け場所によって連
絡配管長が極めて長い空気調和装置に対してのみ、さら
には空気調和装置の試運転や故障の修理のとき等、ポン
プダウンの必要な場合のみサービス業者が取付ければよ
く、コストアップの抑制効果が大きい。
【0035】また、空気調和装置のポンプダウン運転制
御方法として、上述のような方法によることで、連絡配
管長の増大により冷媒充填量が増大したときにも、レシ
ーバ(9)及びアキュムレータ(10)に液冷媒を回収
して、円滑なポンプダウン運転を行うことができ、コス
トの増大を最小限に抑制することができる。
【0036】なお、上記実施例では、空気調和装置をマ
ルチタイプの空気調和装置としたが、本発明はマルチ型
空気調和装置だけでなく、モノタイプの空気調和装置で
も、室内ユニット−室外ユニット間の連絡配管が長いた
めに冷媒充填量が増大することがあり、本発明を適用す
ることで、上述のようなコスト抑制効果を得ることがで
きる。
【0037】また、上記実施例では、空気調和装置を四
路切換弁(5)によって冷暖房サイクルの切換え可能な
ものとしたが、本発明は斯かる実施例に限定されるもの
ではなく、冷房専用タイプであってもよい。ただし、冷
暖房サイクル切換え可能な場合、ポンプダウン運転は冷
房サイクルで行われる。
【0038】さらに、上記実施例では、冷房サイクルに
おける冷媒回路(14)の減圧機構として、室内電動膨
張弁(13)を配置したが、本発明は斯かる実施例に限
定されるものではなく、減圧機構としてキャピラリチュ
―ブを配置してもよい。ただし、室内電動膨張弁(1
3)を配置した場合、ポンプダウン運転時には室内電動
膨張弁(13)は開かれている。
【0039】なお、上記実施例では、冷媒回路(14)
に2台のアキュムレータ(10a),(10b)を配設
したが、アキュムレータは1台のみであってもよいこと
はいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、室外ユニット
に、圧縮機、熱源側熱交換器及びレシーバを配置し、室
内ユニットに、減圧機構及び利用側熱交換器を配置し
て、各機器を冷媒配管で接続するとともに、各ユニット
間を、液側開閉弁及びガス側開閉弁を介して連絡配管で
接続してなる空気調和装置において、ポンプダウン運転
時に、レシーバ上部から吸入管に冷媒をバイパスするバ
イパス手段を設けたので、高圧側圧力の過上昇を回避し
ながらレシーバ容積分だけ液冷媒を回収することがで
き、よって、レシーバの利用効率の向上を図ることがで
きる。
【0041】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、吸入管にアキュムレータを配置し、バイ
パス手段を、レシーバ上部からアキュムレータの直上流
側に冷媒をバイパスするものとしたので、冷媒充填量の
増大により、ポンプダウン運転時にレシーバから液冷媒
がオーバーフローしてもその分をアキュムレータに貯溜
することで、レシーバ等の容量の増大を招くことなく液
冷媒回収能力を確保することができ、よって、コストの
増大を抑制することができる。
【0042】請求項3の発明によれば、上記請求項1又
は2の発明において、バイパス手段に着脱自在の配管を
設けたので、空気調和装置の連絡配管が非常に長いとき
などにのみ、必要に応じて配管をレシーバ−吸入管間に
取り付けてポンプダウン運転を行うことができ、よっ
て、コストの増大を最小限に抑制することができる。
【0043】請求項4の方法によれば、圧縮機、熱源側
熱交換器、熱源側電動膨張弁、レシーバ、液側開閉弁、
利用側電動膨張弁、利用側熱交換器、ガス側開閉弁及び
アキュムレータを順次接続してなる冷媒回路と、レシー
バ−アキュムレータ上流側の吸入管間をバイパス接続す
る着脱自在の配管を有するバイパス機構とを備えた空気
調和装置のポンプダウン運転制御方法として、上記レシ
ーバ−吸入管間にバイパス機構の配管を取り付け、圧縮
機を運転しながら、液側開閉弁を閉じて、レシーバに液
冷媒を導入した後、吸入圧力が下限値に達すると、ガス
側開閉弁を閉じると共に圧縮機を停止させるようにした
ので、連絡配管長の増大により冷媒充填量が増大したと
きにも、冷媒回路の冷媒状態の悪化を招くことなくポン
プダウン運転を行って、冷媒回路内の液冷媒をレシーバ
及びアキュムレータに回収することができ、よって、コ
ストの増大を最小限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある。
【図2】ポンプダウン運転中におけるレシーバからアキ
ュムレータへの冷媒の流入状態を示す説明図である。
【図3】従来の空気調和装置の冷媒配管系統図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 6 室内熱交換器(熱源側熱交換器) 9 レシーバ 10 アキュムレータ 12 室内熱交換器(利用側熱交換器) 13 室内電動膨張弁(減圧機構) 14 主冷媒回路 17 液側手動閉鎖弁(液側開閉弁) 18 ガス側手動閉鎖弁(ガス側開閉弁) 50 バイパス機構(バイパス手段) 51 主配管 X 室外ユニット Y 室内ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外ユニット(X)に、圧縮機(1)、
    熱源側熱交換器(6)及びレシーバ(9)を配置し、室
    内ユニット(Y)に、減圧機構(13)及び利用側熱交
    換器(12)を配置して、上記各機器を冷媒配管で接続
    するとともに、各ユニット(X),(Y)間を液側開閉
    弁(17)、及びガス側開閉弁(18)を介して連絡配
    管(11b),(11b)で接続してなる空気調和装置
    において、 ポンプダウン運転時に、上記レシーバ(9)上部から吸
    入管まで冷媒をバイパスするバイパス手段(50)を備
    えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 圧縮機(1)の吸入管にはアキュムレータ(10)が配
    設され、バイパス手段(50)は、レシーバ(10)上
    部からアキュムレータ(10)の直上流側に冷媒をバイ
    パスするように構成されていることを特徴とする空気調
    和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気調和装置にお
    いて、 バイパス手段(50)は、レシーバ−吸入管間を接続す
    る着脱自在の配管(51)を備えていることを特徴とす
    る空気調和装置。
  4. 【請求項4】 室外ユニット(X)に、圧縮機(1)、
    熱源側熱交換器(6)及びレシーバ(9)を配置し、室
    内ユニット(Y)に、減圧機構(13)及び利用側熱交
    換器(12)を配置して、上記各機器を冷媒配管で接続
    するとともに、各ユニット(X),(Y)間を、液側開
    閉弁(17)及びガス側開閉弁(18)を介して連絡配
    管(11b),(11b)で接続し、レシーバ(9)−
    アキュムレータ(10)上流側の吸入管間をバイパス接
    続する着脱自在の配管(51)を有するバイパス機構
    (50)とを備えた空気調和装置において、 上記レシーバ−(9)とアキュムレータ(10)上流側
    の吸入管との間に上記バイパス機構(50)の配管(5
    1)を取り付け、圧縮機(1)を運転しながら、上記液
    側開閉弁(17)を閉じて、レシーバ(9)側に液冷媒
    を導入した後、吸入圧力が下限値に達すると、上記ガス
    側開閉弁(18)を閉じると共に圧縮機(1)を停止さ
    せることを特徴とする空気調和装置のポンプダウン運転
    方法。
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