JPH05248559A - 電磁比例圧力制御弁 - Google Patents

電磁比例圧力制御弁

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JPH05248559A
JPH05248559A JP4082914A JP8291492A JPH05248559A JP H05248559 A JPH05248559 A JP H05248559A JP 4082914 A JP4082914 A JP 4082914A JP 8291492 A JP8291492 A JP 8291492A JP H05248559 A JPH05248559 A JP H05248559A
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JP
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spool
port
pressure
control valve
working fluid
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JP4082914A
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Inventor
Shigeru Ito
茂 伊藤
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加圧作動流体の充填完了直後における調整圧
力を速やかに所要の最適状態に戻すことができるように
した電磁比例圧力制御弁を提供すること。 【構成】 加圧作動流体の充填が完了したとき圧力調
整ポートに生じるサージ圧のみを速やかに逃がすのに最
適な位置へスプールを移動させるために必要な、サージ
圧による圧力を得るため、電磁比例圧力制御弁のスプー
ルの端部に隣接して形成されたダンパ室及び受圧室内に
サージ圧を導くための第1及び第2オリフィス手段を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、クラッチパッ
クへの作動流体の流量を制御するのに好適な電磁比例圧
力制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クラッチの接続操作を行わせるのに好適
な流量制御弁装置として、例えば、電磁比例圧力制御弁
とクラッチパックとの間に絞りを設けると共に、この絞
りにより生じる差圧に応答して作動する補助弁を上記電
磁比例圧力制御弁と並列に接続した構成とし、電磁比例
圧力制御弁を開いて所要の加圧作動流体をクラッチパッ
クに流入させた場合、この加圧作動流体が絞りを通過す
る場合にその前後に生じる差圧に応答して補助弁も開状
態とし、これにより、大量の作動流体をクラッチパック
へ短時間のうちに流入せしめるようにした流量制御弁装
置が公知である(実開平1-154335号公報)。
【0003】このような目的で使用される電磁比例圧力
制御弁は、例えば図6に示すように、ハウジング10を
有し、ハウジング10内に形成された挿入孔11内にス
リーブ体12が嵌合されている。ハウジング10には、
第1ポート13、第2ポート14、及びタンクポート1
5が形成されており、これらのポートは、スリーブ体1
2に対応して設けられている通路12a、12b、12
cによって、スリーブ体12の内側中空領域に連通せし
められている。
【0004】スリーブ体12の内側には、第1ポート1
3と第2ポート14、また第2ポート14とタンクポー
ト15を相互に連通、遮断するためのスプール16が摺
動自在に嵌め合わされている。スプール16の一端は、
押さえ部材19aによってスリーブ体12の端部に液密
に固着されている閉塞部材19に対向しており、これに
より、ダンパ室20が形成されている。一方、スプール
16の他端はダイアフラム17によりスリーブ体12と
連結され、これにより調整室18が形成されている。
【0005】スプール16は、スリーブ体12の内周面
12dと摺動自在に嵌合する基部16Aと、基部16A
から一体に延設されており基部16Aの径よりは小さい
径の軸部16Bとを有している。そして、軸部16Bに
は、第1ポート13と第2ポート14とを連通、遮断す
るための第1ランド21と、第2ポート14とタンクポ
ート15とを連通、遮断するための第2ランド22とが
形成されている。第1ランド21の外径寸法は基部16
Aの外径寸法と同一になっており、第2ランド22の外
径寸法は第1ランド21の外径寸法よりも小さくなって
いる。
【0006】この結果、第1ポート13に圧力P1が生
じた場合、圧力P1が基部16Aの第1ポート13側の
側面と第1ランド21の第1ポート13側の側面とに作
用する各力は等しく、したがって、圧力P1によりスプ
ール16を軸方向に移動させる力は生じない。しかし、
第2ポート14に圧力P2が生じていると、第1ランド
21の第2ポート14側の側面と第2ランド22の第2
ポート14側の側面とにそれぞれ圧力P2が作用し、こ
れらの側面の面積差に応じた力でスプール16を図6で
右手方向に押圧することになる。すなわち、第1ランド
21の第2ポート14側の側面と第2ランド22の第2
ポート14側の側面とが、第2ポート14の圧力P2を
受ける受圧手段として働き、両側面の面積差に圧力P2
を乗じた力でスプール16が図6で右手方向に押圧され
ることになる。なお、スプール16は、スプール16と
スリーブ体12との間に介装されているばね23の力に
より図6で右手方向に付勢されている。
【0007】ハウジング10の一端部に設けられている
電磁アクチュエータ24は、ソレノイドS1、案内部材
25により案内されている可動コア24a、及びソレノ
イドS1に励磁電流が与えられていない場合に可動コア
24aを図6で左手方向一杯に押圧して位置決めを行な
うためのばね26を有し、電磁アクチュエータ24に励
磁電流が供給されると、その励磁電流により生じた力に
よって、可動コア24aが移動する。スプール16は、
連結部材として働く大きなばね定数のばね40によって
可動コア24aと連結されており、したがって、可動コ
ア24aが移動すると、スプール16は可動コア24a
と共に移動する。この結果、第2ランド22によって第
2ポート14とタンクポート15とが遮断され、一方、
第1ランド21がスリーブ体12から離れることにより
第1ポート13と第2ポート14とが連通することにな
る。
【0008】スプール16は、電磁アクチュエータ24
のソレノイドS1に供給される励磁電流により定まる電
磁アクチュエータ24の駆動力と、圧力P2によってス
プール16に作用する力と、ばね23の力とが平衡する
ように位置決めされ、この結果、圧力P2の値は、電磁
アクチュエータ24の励磁電流の値に比例して定まるこ
とになる。
【0009】スプール16内には、その軸に沿って延び
る縦孔25が形成されており、スプー16の一端側に設
けられた第1オリフィス28によってダンパ室20と縦
孔25とが連通している。スプール16には、さらに、
この縦孔25とタンクポート15とを連通させるための
連通孔27(図6に示す例では2つ設けられている)が
形成されており、ダンパ室20内の圧力を、第1オリフ
ィス28を介してタンクポート15から逃がすことがで
きるように構成されている。
【0010】一方、スプール16の他端側には、スプー
ルドレイン孔29が設けられており、縦孔25内の圧力
をスプールドレイン孔29を介して、スプール16の囲
りに形成されているばね室18の圧力を縦孔25を介し
てタンクポート15に逃がす構成となっている。
【0011】この結果、作動中に各部において生じる油
圧漏れにより、ダンパ室20及び又はばね室18内に作
動流体が入り込んでも、この圧力を適宜に低下させ、ス
プール16の運動を妨げるのを有効に防止することがで
きる構成となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
電磁比例圧力制御弁を作動させるためには、第1ポート
13に接続されている油圧源から加圧作動流体を内部に
送り込んで充填しなければならないが、加圧作動流体の
充填完了直後に油圧サージが発生する。この場合、第2
ポート14に生じるフィードバック圧と、ばね23の力
と、タンクポート15の背圧が第1オリフィス28を通
じてダンパ室20に及ぼす力とが、スプール16を図6
で右手方向に移動させる力として働く。一方、電磁アク
チュエータ24の保持力と、作動油の流れによる力と、
タンクポート15の背圧がスプールドレイン孔28を介
してばね室18に及ぼす力とが、スプール16を図6で
左手方向に移動させる力として働くことになる。
【0013】このため、これら2つの力のバランスを全
く考慮していない従来の電磁比例圧力制御弁において
は、第2ポートの圧力の抜けが悪く、加圧作動流体の充
填直後に第2ポートに生じるサージ圧により、第2ポー
トの圧力が充填後少しの間高圧力状態に保持され、ある
いは、逆に、第2ポートの圧力の抜けが良すぎて、第2
ポートの圧力が充填後に急激に低下してしまうといった
不具合を生じていた。このような不具合が、クラッチ制
御の場合に生じると、変速ショックを生じ、又はクラッ
チが切離し状態に陥るなどのトラブルの原因となるもの
である。
【0014】本発明の目的は、したがって、加圧作動流
体の充填完了直後における調整圧力を速やかに所要の最
適状態に戻すことができるようにした、改善された電磁
比例圧力制御弁を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、第1ポート、第2ポート及びタンク
ポートを有するハウジングと、該ハウジングに摺動自在
に挿入され軸方向一方側に移動することにより上記第1
ポートと上記第2ポートとを連通すると共に上記第2ポ
ートと上記タンクポートとを遮断し他方側に移動するこ
とにより上記第1ポートと上記第2ポートとを遮断する
と共に上記第2ポートと上記タンクポートとを連通する
スプールと、上記第2ポートの圧力に応答し該圧力に応
じた力で上記スプールを軸方向他方側に移動させるため
上記スプールに設けられた受圧手段と、上記スプールの
一端に上記スプールと上記ハウジングとにより形成され
第1オリフィス手段を介して上記スプールに形成された
縦孔と連通しているダンパ室と、上記スプールを軸方向
他方側に付勢するスプリングと、上記スプールに連結さ
れ上記スプールを軸方向一方側に押すための電磁アクチ
ュエータとを有し、上記第2ポートの圧力が該電磁アク
チュエータへの供給電流に比例して制御されるようにし
た電磁比例圧力制御弁において、上記スプールの他端側
において上記スプールと上記ハウジングとの間に形成さ
れた受圧室と、加圧作動流体の充填終了時に上記第2ポ
ートに生じるサージ圧のみを速やかに逃がすのに最適な
位置へ上記スプールを移動させるために必要な圧力を上
記受圧室に与えるため上記縦孔に生じる圧力を上記受圧
室に導くよう上記スプールに設けられた第2オリフィス
手段とを備えた点にある。
【0016】
【作用】電磁比例圧力制御弁に加圧作動流体を供給しそ
の充填が完了し、第2ポートにサージ圧力が生じると、
このサージ圧はスプール内の縦孔を通り、第1及び第2
オリフィス手段によってダンパ室及び受圧室内にそれぞ
れ導かれる。サージ圧によりダンパ室及び受圧室に生じ
る各圧力によってスプールは第2ポートに生じているサ
ージ圧を速やかに逃がすような位置に位置決めされる。
この結果、加圧作動流体の充填直後に生じるサージ圧は
第2ポートから速やかに逃がされ、且つ第2ポートにお
ける不必要な圧力低下を避けることができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き詳細に説明する。図1には、本発明による電磁比例圧
力制御弁を用いたクラッチ制御のための流量制御弁装置
の一実施例が示されている。
【0018】流量制御弁装置Aは、適宜の作動流体供給
源Bから加圧作動流体の供給を受け、公知の構成の車両
用クラッチCのクラッチパックDに供給される作動流体
の流量を制御するための装置であり、コントローラEか
らの電気信号Sに応答して作動する本発明による電磁比
例圧力制御弁1と、該電磁比例圧力制御弁1と並列に接
続されている補助弁2とを備えている。
【0019】先ず、電磁比例圧力制御弁1について説明
すると、この電磁比例圧力制御弁1は、図6に示した電
磁比例圧力制御弁と基本構成は同じであり、したがっ
て、図1、図2の各部を同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0020】電磁比例圧力制御弁1は、図6に示すばね
室18に相当する受圧室31を有しており、受圧室31
と縦孔25とを連通させるための通路29内には、第2
オリフィス30が設けられている。図示の実施例では、
縦孔25を受圧室31と連通する通路29は2つ設けら
れており、これらの通路29には、夫々第2オリフィス
30が設けられている。
【0021】第2オリフィス30は、電磁比例圧力制御
弁1に加圧作動流体が充填され終わったときに第2ポー
ト14に生じるサージ圧だけをタンクポート15に速や
かに逃がすために最適な位置へスプール16を移動させ
るために必要な圧力を受圧室31に与えるために設けら
れたものである。すなわち、加圧作動流体の充填完了時
に第2ポート14に生じるサージ圧によって、縦孔25
及び第1オリフィス28を介してダンパ室20に圧力が
与えられ、スプール16を図1で右手方向に押すと共
に、縦孔25から第2オリフィス30を通って受圧室3
1にもサージ圧による圧力が与えられ、スプール16を
図1で左手方向に押す。スプール16には、このほか、
電磁アクチュエータ24による保持力、ばね23による
力、第2ポート14に生じている力によるフィードバッ
ク力、及び作動流体の流れによる力が作用しており、こ
れらの力の平衡した位置にスプール16が位置決めされ
る。
【0022】本発明による電磁比例圧力制御弁1では、
サージ圧によってダンパ室20内に生じる圧力に対抗す
る圧力を、サージ圧の発生に応答して受圧室31内にも
発生せしめ、これによりスプール16をサージ圧の発生
に応答して移動せしめ、このサージ圧のみを速やかにタ
ンクポート15に逃がすことができるような第2ポート
14とタンクポート15との間の連通状態を得る構成と
なっている。したがって、第2オリフィス30の各断面
積及び数は実験等により、上述の目的に適うように適宜
に決定するのが望ましい。
【0023】次に、補助弁2について説明する。補助弁
2は、電磁比例圧力制御弁1のハウジング10にねじ止
め等の適宜の手段で固定されている補助弁本体41を有
しており、ハウジング10内のスリーブ体12の軸線と
補助弁本体41の軸線とが平行となっている。補助弁本
体41には、その軸線方向に沿って、スリーブ体12の
軸線と平行に延びるスプール孔42が形成されるととも
に、タンクTに接続されるタンクポート43、作動流体
供給源Bに接続される流入ポート44、およびクラッチ
CのクラッチパックDに接続される吐出ポート45が形
成されている。タンクポート43、流入ポート44およ
び吐出ポート45は、スプール孔42に夫々開口してお
り、流入ポート44と吐出ポート45とは、連通孔4
7、48を介して電磁比例圧力制御弁1の第1ポート1
3、第2ポート14にそれぞれ接続されている。
【0024】スプール孔42内には、スプール49が摺
動自在に挿入されており、スプール49の外周には、そ
の右端側から左端側へ向かって順次、タンクポート43
と流入ポート44との間を常時遮断する第3ランド5
0、流入ポート44と吐出ポート45との間を開閉する
第4ランド51、及び連通孔48と吐出ポート45との
間を区画する第5ランド52が互いに離間して形成され
ている。第3ランド50と第4ランド51とは同径に形
成されており、したがって、流入ポート44に流入する
作動流体の圧力によって、スプール49がその軸線方向
へ押圧されて移動せしめられることはない。
【0025】第5ランド52は第4ランド51よりも大
径に形成されており、しかも、第5ランド52には、電
磁比例圧力制御弁1がほぼ全開となることによってその
第2ポート14からの吐出作動流体が連通孔48を介し
て補助弁2内に導入されたとき、第5ランド52の連通
孔48側の圧力をその吐出ポート45側の圧力よりも高
くするための絞り孔53と、第5ランド52を介して連
通孔48から吐出ポート45へ流出する流量の確保を行
なうためのバイパス孔54とが形成されている。
【0026】図示の実施例では、図2に示されるよう
に、絞り孔53は第5ランド52の外周近くに90度間
隔で4つ設けられており、バイパス孔54はその内側に
90度間隔で絞り孔53より小径の透孔として4つ設け
られている。
【0027】図1に示されるように、補助弁本体41の
一端部には、スプール孔42の一端開口部を密閉する栓
体55が固定されている。この栓体55と第5ランド5
2との間に在るスプール49の軸部49aには、弁部材
56のスリーブ部57が摺動自在に嵌め合わされてお
り、弁部材56の円板部58と栓体55との間には弾発
ばね59が介装されている。弾発ばね59はその弾発力
により円板部58を第3ランド52の一側面に圧接する
と共に、弁部材56を介してスプール49を栓体55か
ら離す方向に押圧している。しかし、弾発ばね59の力
は、電磁比例制御弁1が開かれた場合に作動流体が第3
ランド52の絞り孔53から流出することにより生じる
差圧に起因する、スプール49を栓体55に向けて押す
押圧力よりは小さく、且つバイパス孔54を介して円板
部58を作動流体が押す力よりも大きく設定されてい
る。
【0028】したがって、電磁比例圧力制御弁1が開状
態となってその第2ポート14から連通孔48へ作動流
体が流入し、作動流体が絞り孔53を通って吐出ポート
45側へ流れると、絞り孔53の前後に生じる差圧によ
り、第3ランド52は栓体55に向けて押され、これに
よりスプール49が栓体55に向けて移動せしめられ
る。
【0029】この結果、図3に示されるように、軸部4
9aの先端が栓体55に当接した状態となると、第4ラ
ンド51がそれに対応するスプール孔42内の突壁51
aから外れた状態となり、流入ポート44から流入作動
体が第4ランド51と突壁51aとの間を通って直接第
5ランド52に作用し、より大きな圧力がバイパス孔5
4を介して弁部材56の板部58に作用することにな
る。この結果、弁部材56のみが栓体55に向けて移動
することになるので、図4に示されるように、板部58
が第5ランド52より離反し、作動流体は、絞り孔53
のみならずバイパス孔54を通って吐出ポート45に流
入するようになる。したがって、より短い時間でクラッ
チパックDを作動流体で満たすことができるものであ
る。
【0030】補助弁本体41の他端部には、スプール孔
42の他端開口部を覆う接点支持具60が固定されてい
る。この接点支持具60のスプール49と対向する箇所
には、金属製の軸体(接点)61がゴム等の弾性を有す
る部材からなる絶縁部材62を介して支持されている。
この軸体61と対向するスプール49の端面には、装着
孔63が形成されている。この装着孔63には、先端部
が軸体61側へ向かうにしたがって縮径されている金属
製のコイルばね(接触部)64が装着されている。な
お、軸体61は、巻き線65、接続栓66を介してコン
トローラEに接続されている。
【0031】また、接点支持具60とスプール49との
間には、スプール49を栓体55へ向けて付勢するばね
67が配置されている。このばね67は、ばね受け68
を介してスプール49に押圧接触せしめられている。こ
のばね受け68は、補助弁本体41の段部69に係合す
ると、それ以上左方へは移動不可能となっており、ばね
受け68が段部69に係合すると、ばね67による付勢
力がスプール49に作用しなくなり、スプール49が停
止する。スプール49の移動が停止した状態において
は、流入ポート44と吐出ポート45とが第4ランド5
1によって閉じられ、またコイルばね64が軸体61と
離間せしめられている。
【0032】上記の構成において、電磁比例圧力制御弁
1を全開すると、作動流体が補助弁2の流入ポート44
および連通孔47を介して電流比例圧力制御弁1の第1
ポート13に流入し、第2ポート14を経て連通孔48
に流入する。連通孔48に流入した作動流体は、絞り孔
53を介して吐出ポート45に流れ込み、そこからクラ
ッチパックDへ向かう。このとき、第5ランドの上流側
(連通孔48側)と下流側(吐出ポート45側)との間
に圧力差が生じ、この差圧によって、スプール49が弾
発ばね59の力に抗して栓体55に突き当たるまで移動
せしめられる。すると、第4ランド51が流入ポート4
4と吐出ポート45との間を開き、流入ポート44から
の作動流体が第4ランド51と突壁51aのとの間を通
って流入し、この作動流体が、電磁比例圧力制御弁1を
介して流入する作動流体とともに吐出ポート45から吐
出される。
【0033】このとき、作動流体による圧力がバイパス
孔54を介して弁部材56の板部58に作用し、これに
より弁部材56のみが弾発ばね59のばね力に抗して栓
体55に向けて押圧され、弁部材56によるバイパス孔
54の閉塞状態が解除される。この結果、作動流体は流
入ポート44から直接絞り孔53及びバイパス孔54を
介して吐出ポート45へ流れるので、極めて短時間のう
ちにクラッチパクDを作動流体で満たすことができる。
この状態になったならば、電磁比例圧力制御弁1のソレ
ノイド36の励磁を停止してもよいことは上記説明から
明らかである。
【0034】すでに説明したように、電磁比例圧力制御
弁1は、第2オリフィス30を設けることによって、作
動流体の充填完了時に第2ポート14に生じるサージ圧
に応答して、受圧室18にも圧力を与えてスプール16
を移動させ、このサージ圧のみを速やかにタンクポート
15へ逃がす構成であるから、クラッチパックDに作動
流体が充填され終わった直後に第2ポート14にサージ
圧が生じても、このサージ圧は直ちに消滅し、第2ポー
ト14の圧力は通常動作時の圧力に保たれる。
【0035】図5には図1の構成を用いた場合の第2ポ
ート14の圧力の時間的変化が示されている。時間T=
TOにおいて作動流体の充填が開始されると第2ポート
14の圧力は徐々に上昇し始め、T1において作動流体
の充填が完了するとサージ圧SPが生じる。このサージ
圧SPに応答して受圧室31の圧力が上昇し、スプール
16が上述の如く移動してサージ圧SPのみを速やかに
タンクポート15に逃がすので、第2ポート14に生じ
たサージ圧SPは直ちに消滅する。したがって、図5に
点線で示す如く、従来問題となっていた、サージ抜けに
時間が掛りすぎ、又は圧力が抜けすぎてクラッチがオフ
状態となってしまう等の不具合を生じることがなく、作
動流体の充填が完了した後、直ちに制御状態に入ること
ができる。
【0036】上記実施例では、本発明の電磁比例圧力制
御弁をクラッチを操作するためのアクチュエータとして
使用した場合の例について説明したが、本発明はこの実
施例の用途にのみ限定されるものではなく、他の適宜の
用途に広く適用することができるものである。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、圧力制御
弁の出力にサージ圧が生じた場合、このサージ圧に応答
して、スプールの各端に設けられたダンパ室及び受圧室
にオリフィスを介して流体圧を作用させ、これによりス
プールの位置をサージ圧を解消するのに最適な位置とな
るようにしたので、上記サージ圧のみを速やかに逃が
し、所要の調整出力がサージ圧によって大きく変化する
のを有効に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1に示される第3ランドを拡大して示す側面
図。
【図3】図1の流量制御弁装置の作動を説明するための
要部を拡大して示す作動説明図。
【図4】図1の流量制御弁装置の作動を説明するための
要部を拡大して示す作動説明図。
【図5】図1の流量制御弁装置の作動を説明するための
グラフ。
【図6】従来の電磁比例圧力制御弁の構成を示す断面
図。
【符号の説明】
1 電磁比例圧力制御弁 10 ハウジング 13 第1ポート 14 第2ポート 15 タンクポート 16 スプール 20 ダンパ室 21 第1ランド 22 第2ランド 23 ばね 24 電磁アクチュエータ 25 縦孔 28 第1オリフィス 29 通路 30 第2オリフィス 31 受圧室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ポート、第2ポート及びタンクポー
    トを有するハウジングと、該ハウジングに摺動自在に挿
    入され軸方向一方側に移動することにより前記第1ポー
    トと前記第2ポートとを連通すると共に前記第2ポート
    と前記タンクポートとを遮断し他方側に移動することに
    より前記第1ポートと前記第2ポートとを遮断すると共
    に前記第2ポートと前記タンクポートとを連通するスプ
    ールと、前記第2ポートの圧力に応答し該圧力に応じた
    力で前記スプールを軸方向他方側に移動させるため前記
    スプールに設けられた受圧手段と、前記スプールの一端
    側に前記スプールと前記ハウジングとにより形成され第
    1オリフィス手段を介して前記スプールに形成された縦
    孔と連通しているダンパ室と、前記スプールを軸方向他
    方側に付勢するスプリングと、前記スプールに連結され
    前記スプールを軸方向一方側に押すための電磁アクチュ
    エータとを有し、前記第2ポートの圧力が該電磁アクチ
    ュエータへの供給電流に比例して制御されるようにした
    電磁比例圧力制御弁において、前記スプールの他端側に
    おいて前記スプールと前記ハウジングとの間に形成され
    た受圧室と、加圧作動流体の充填終了時に前記第2ポー
    トに生じるサージ圧のみを速やかに逃がすのに最適な位
    置へ前記スプールを移動させるために必要な圧力を前記
    受圧室に与えるため前記縦孔に生じる圧力を前記受圧室
    に導くよう前記スプールに設けられた第2オリフィス手
    段とを備えたことを特徴とする電磁比例圧力制御弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11210919A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Denso Corp スプール弁型油圧制御弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11210919A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Denso Corp スプール弁型油圧制御弁

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