JPH05248324A - 多気筒2サイクル内燃機関の燃料供給方法及び燃料供給装置 - Google Patents

多気筒2サイクル内燃機関の燃料供給方法及び燃料供給装置

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JPH05248324A
JPH05248324A JP4879492A JP4879492A JPH05248324A JP H05248324 A JPH05248324 A JP H05248324A JP 4879492 A JP4879492 A JP 4879492A JP 4879492 A JP4879492 A JP 4879492A JP H05248324 A JPH05248324 A JP H05248324A
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cylinder
fuel
gas
internal combustion
pressure
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JP4879492A
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Tetsuya Kondo
徹也 近藤
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
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Kokusan Denki Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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Abstract

(57)【要約】 【目的】複雑な機構を用いることなく、2サイクル内燃
機関の各気筒に直接燃料を供給する。 【構成】混合室22bと、混合室内に燃料を噴射する燃
料噴射器22dと、混合室内の圧力が設定値以上になっ
たときに開いて混合室内と機関の気筒内とを連通させる
噴射バルブ22eとを設ける。各気筒内で生じる高圧ガ
スを取出すガス抽出口24を各気筒に設け、各気筒に設
けた混合室22b内に、他の気筒のガス抽出口24から
抽出したガスを導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2気筒以上の多気筒2
サイクル内燃機関に燃料を供給する燃料供給方法、及び
該方法を実施するために用いる燃料供給装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】2サイクル内燃機関においては、ピスト
ンの下死点付近で排気ポート及び掃気ポートがともに開
いているため、掃気ポートから気筒内に流入した混合気
の一部はどうしても直接排気ポート側に吹き抜けてしま
う。この現象は混合気の吹き抜け現象と呼ばれ、排気ガ
ス中の炭化水素(HC)の量を増大させる原因となる。
混合気の吹き抜けを防止するため、排気ポートがピスト
ンにより塞がれて圧縮行程に入った後に気筒内に直接燃
料を噴射する方法が提案されている。圧縮行程にある気
筒内に燃料を噴射する場合には、点火までのきわめて短
い時間内に燃料を気化させなければならないため、燃料
を極微粒化することが特に求められる。気筒内に噴射さ
れた燃料の粒子が大きいと、燃料が完全に気化しない内
に点火されることになるため、燃焼を良好に行わせるこ
とができず、機関に十分な出力を発生させることができ
ない。
【0003】圧縮行程にある機関の気筒内に直接燃料を
供給する方法として、次の2つの方法がある。 (1) 排気ポートが閉じた後に、気筒内に数10Kg/c
2 程度の高い噴射圧で燃料のみを噴射して微粒化し、
燃料を点火までの短い時間で気化させる。
【0004】(2) 排気ポートが閉じた後に、燃料と高圧
空気とを混合して気筒内に噴射することにより、燃料を
微粒化する。
【0005】上記(1) の方法では、非常に高い噴射圧を
必要とし、燃料を圧縮して噴射する噴射ポンプとして機
械式のものを用いる必要があるため、燃料の噴射量を電
気信号により制御することが困難である。従来この方法
は、ディーゼル機関には用いられていたが、排気ガスの
浄化や燃費の向上を図るために燃料の供給量を緻密に制
御することを要求されるガソリン機関には適用すること
ができなかった。
【0006】これに対し、上記(2) の方法によれば、電
気式の燃料噴射装置を用いることができるため、燃料の
供給量を回転数等に対して緻密に制御することが可能に
なり、排気ガス対策や燃費の向上が要求されるガソリン
機関にも適用が可能である。上記(2) の方法を採用した
2サイクル内燃機関として、図8に示したものが提案さ
れている。同図において、1はシリンダ1aとシリンダ
ヘッド1bとからなる気筒、2はシリンダ1a内に嵌合
されたピストン、3,4及び5はそれぞれシリンダ1a
に設けられた排気ポート、掃気ポート及び吸気ポート、
6は吸気ポートに設けられたリード弁、7は点火プラグ
である。
【0007】8はシリンダヘッド1bに取付けられた燃
料供給装置で、この燃料供給装置は、混合室8aを内部
に有する本体8bと、電気信号が与えられたときに混合
室8a内に燃料を噴射するインジェクタ8cと、電気信
号が与えられたときに開いて混合室8a内に高圧空気を
供給する電磁バルブ8dと、混合室8a内に高圧空気が
供給されたときに開いて該混合室内の燃料を高圧空気と
ともにシリンダ内に噴出させる噴射バルブ8eとを備え
ている。インジェクタ8cには、燃料タンク9からフィ
ルタ10と燃料ポンプ11と圧力調整器12とを通して
所定の燃圧で燃料が供給されている。またフィルタ13
を通して取り入れた空気を圧縮するコンプレッサ14が
設けられて、該コンプレッサにより圧縮された空気がサ
ージタンク15内に貯蔵され、該サージタンク15から
エアディストリビュータ16を通して各気筒の燃料供給
装置の電磁バルブ8dに5〜7kg/cm2 の高圧空気
が供給されている。更にインジェクタ8c及び電磁バル
ブ8dに所定のタイミングで電気信号を与えるコントロ
ーラ17が設けられている。
【0008】図8に示した例では、燃料供給装置8のイ
ンジェクタ8cにより混合室8a内に所定量の燃料を噴
射した後、ピストン2により排気ポート3が閉じてから
点火が行われるまでの間に電磁バルブ8dを開いて気筒
内に高圧空気を供給する。これにより噴射バルブ8eを
開いて気筒内に燃料を高圧空気とともに噴射する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8に示したように、
燃料を高圧空気とともに気筒内に直接噴射する方法をと
った場合には、気筒内に所定のタイミングで瞬時に気筒
内の圧力を超える圧力(5〜7Kg/cm2 )の高圧空
気を供給する必要があるため、フィルタ13、コンプレ
ッサ14、サージタンク15、エアディストリビュータ
16等の多くの構成要素が必要になり、機関の構造が複
雑になるのを避けられなかった。
【0010】また図8の方法による場合には、図示しな
いバタフライバルブを通して吸気ポート5から供給され
る空気と燃料供給装置8に供給される高圧空気とが気筒
内に流入する。従って空燃比は、これらの空気の量と燃
料の量とにより決まる。しかしながら、アクセルの操作
に応じて機関の回転数を的確にコントロールするために
は、実質的に吸気ポート5から供給される空気の量によ
って回転数が決まるようにしておく必要があり、そのた
めには、燃料供給装置8側から供給される空気の量を吸
気ポート5側から供給される空気の量の10%以内に抑
える必要がある。このように、従来の方法では、燃料供
給装置側から燃料とともに供給できる空気の量が制限さ
れるため、燃料を極微粒化することが困難であるだけで
なく、バタフライバルブの開度に応じて燃料供給装置に
供給する高圧空気の量をコントロールするために、複雑
な制御が必要になるという問題があった。
【0011】本発明の目的は、複雑な機構を用いること
なく、かつ複雑な制御を行うことなく燃料供給装置に高
圧のガスを供給して、気筒内に直接燃料を噴射させるこ
とができるようにした多気筒2サイクル内燃機関の燃料
供給方法及び該方法を実施するために用いる燃料供給装
置を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、少なくとも機関の燃
焼が正常に行われているときには、各気筒が圧縮行程に
入った後に燃料の供給を行わせることができるようにし
て、定常運転時に混合気の吹き抜け現象が生じるのを防
ぐことができるようにした多気筒2サイクル内燃機関の
燃料供給方法及び該方法を実施するために用いる燃料供
給装置を提供することにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、少なくとも機関
の燃焼が正常に行われているときには、燃料の極微粒化
を促進するために、燃料とともに供給する高圧のガスの
量を十分多くしても、混合気の実質的な空燃比を吸気ポ
ート側から供給される空気の量と燃料の量とにより決定
し得るようにした多気筒2サイクル内燃機関の燃料供給
方法及び該方法を実施するために用いる燃料供給装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、定められた順
位で点火される複数の気筒を備えた多気筒2サイクル内
燃機関の各気筒に燃料を供給する燃料供給方法に係わる
ものである。本発明においては、各気筒からガスを抽出
し得るようにしておき、各気筒よりも点火順位が進んで
いる他の気筒からの抽出ガスの圧力が設定値を超えたと
きに、該抽出ガスを燃料と混合して各気筒内に噴射す
る。混合気の吹き抜けを防止するためには、各気筒への
燃料の供給を、各気筒が圧縮行程に入った後に行わせる
のが好ましい。しかし機関の始動時は、正常燃焼時と条
件が著しく異なるため、始動時と正常燃焼時(機関の始
動が完了していて、不正燃焼が生じていない状態)の双
方において、圧縮行程のみで各気筒内に燃料を供給させ
るための条件を成立させることはなかなか困難である。
そのため機関の始動時には、各気筒への燃料の供給を各
気筒の掃気行程で行わせ、機関が始動した後に、各気筒
への燃料の供給を各気筒の圧縮行程で行わせるようにし
てもよい。また機関の始動時には内燃機関の吸気ポート
を通して各気筒に燃料を供給し、機関が始動した後は、
膨脹工程にある気筒内からの抽出ガスの圧力が設定値を
超えたときに該抽出ガスを燃料と混合して、圧縮工程に
ある他の気筒内に噴射するようにしてもよい。上記の方
法を実施する本発明の燃料供給装置は、混合室と、該混
合室内に燃料を噴射する燃料噴射器と、混合室内の圧力
が設定値以上になったときに開いて該混合室内と機関の
気筒内とを連通させる噴射バルブとを備えた多気筒2サ
イクル内燃機関用燃料供給装置であって、本発明におい
ては、各気筒内のガスを抽出すガス抽出口を各気筒に設
けておき、各気筒に設けられた混合室内に、点火順位が
進んでいる他の気筒のガス抽出口から抽出したガスを導
入するガス導入手段を設ける。上記ガス抽出口は、各気
筒の頭部に設けてもよく、また各気筒の頭部と排気ポー
トとの間に設けてもよい。本考案においては、各気筒よ
りも点火順位が進んでいる他の気筒からの抽出ガスの圧
力が設定値を超えたときに、該抽出ガスを燃料と混合し
て各気筒内に噴射するが、ここで「点火順位が進んでい
る他の気筒」としては、各気筒が圧縮行程にあるときに
膨脹行程にあるような関係を有する気筒を選べば良い。
例えば2〜4気筒の場合には、点火順位が1つ進んだ気
筒を選べば良く、6気筒の場合には、点火順位が2つ進
んだ気筒を選べば良い。
【0015】尚、膨脹行程にある気筒からガスを抽出す
る場合、抽出ガスは温度が非常に高いため、抽出ガスを
冷却せずに燃料供給装置に供給すると、燃料噴射器内で
燃料が沸騰して気泡が生じ、燃料の噴出が円滑に行われ
なくなるおそれがある。そのため、実用に当たっては、
膨脹行程にある気筒から抽出したガスを空冷または水冷
等により冷却する手段を設けて、適当な温度まで冷却さ
れた抽出ガスを各気筒に供給するようにするのがよい。
【0016】
【作用】上記のように、各気筒からガスを抽出し得るよ
うにしておいて、各気筒よりも点火順位が1つ進んでい
る他の気筒からの抽出ガスの圧力が設定値を超えたとき
に、該抽出ガスを燃料と混合して各気筒内に噴射するよ
うにすると、上記設定値を適当に定めておくことによ
り、少なくとも機関の正常燃焼時には、各気筒が圧縮行
程に入ってから、燃料を供給するようにすることがで
き、混合気の吹き抜け現象が生じるのを防ぐことができ
る。
【0017】また膨脹行程にある各気筒から抽出したガ
スを燃料と混合して、圧縮行程にある他の気筒に噴射す
る場合には、抽出ガスが既に燃焼が行われた後のガス
(燃焼ガスという。)であって、酸素をほとんど含まな
いため、該抽出ガスを燃料とともに気筒内に供給しても
混合気中の酸素と燃料との比率は、吸気ポート側から気
筒内に供給された空気中の酸素と燃料との比率により決
まる。従って、燃料とともに気筒内に供給する抽出ガス
の量を多少多くしても、吸気ポートに流入させる空気の
量を制御するバタフライバルブの開度に応じて的確に機
関の回転数をコントロールすることができる。そのた
め、少なくとも定常運転時には、燃料とともに供給する
高圧ガスの量を従来より多くして燃料の極微粒化を促進
させることができる。
【0018】また膨脹行程にある気筒から抽出したガス
は温度が高いため、燃料の極微粒化を図ることができる
ことと相俟って、気筒内での燃料の気化を促進させるこ
とができ、気筒内での燃料の燃焼を良好に行わせること
ができる。
【0019】上記のように、各気筒から抽出したガスを
燃料と混合して他の気筒に噴射するようにすると、コン
プレッサ、サージタンク、エアディストリビュータ等を
用いずに簡単な構成で燃料を供給することができる。
【0020】また上記のように圧縮行程にある気筒内に
他の気筒から抽出したガスを供給すると、その後に行わ
れる膨脹行程での燃焼温度を下げることができるため、
排気ガス中のNOx を減少させることが期待できる。
【0021】内燃機関の始動時や、エンジンブレーキの
使用等により不正燃焼(1時的に失火する状態)が生じ
たときには、機関が正常燃焼しているときよりも膨脹行
程での気筒内の圧力上昇が著しく低くなる。従って始動
時や不正燃焼時にも、各気筒への燃料の供給を行わせる
ために、噴射バルブを開くのに必要な混合室内の圧力の
設定値を低くすることが考えられる。この圧力の設定値
は噴射バルブを閉じる方向に付勢する復帰バネの付勢力
により調整できる。各気筒の噴射バルブを開くために必
要な混合室内の圧力の設定値を低く設定すると、圧縮行
程または膨脹行程で各気筒から抽出したガスの圧力が比
較的低い場合でも他の気筒の噴射バルブを開くことがで
きるようになるが、このように設定した場合には、正常
燃焼時に噴射バルブが開く範囲が広がり、各気筒に供給
される高圧ガスの量が多くなり過ぎるという問題が生じ
る。またこのとき掃気行程でも広い範囲で噴射バルブが
開くことになるため、掃気行程で多くの燃料が供給さ
れ、吹き抜けが生じて排気ガス中のHCを増加させるお
それがある。
【0022】これを防ぐためには、前述のように、各気
筒のガス抽出口を、各気筒の頭部(シリンダヘッド)と
排気ポートとの間の適当な位置に設けるのがよい。この
ようにガス抽出口を設けると、圧縮行程の途中でピスト
ンリングにより各気筒のガス抽出口と燃焼室内との連通
を絶つことができるため、掃気行程にある気筒に高圧ガ
スが燃料とともに供給される角度範囲を狭い範囲に制限
することができ、混合気の吹き抜けを最小限に抑えて、
始動時や不正燃焼時の燃料の供給を支障なく行わせるこ
とができる。
【0023】尚本発明のように、各気筒内に直接燃料を
噴射する構成をとる場合、燃料の噴射口は通常各気筒の
上部(掃気ポートから離れた箇所)に設けられるため、
掃気行程で燃料の噴射が行われた際の混合気の吹き抜け
は、吸気ポート側から燃料を供給する場合に比べてかな
り少なくなることが期待される。
【0024】
【実施例】図1は、3気筒2サイクル内燃機関に本発明
を適用した実施例を示したもので、同図において20A
〜20Cはそれぞれ機関の第1ないし第3の気筒を示し
ている。この実施例では、第1の気筒20A→第2の気
筒20B→第3の気筒20Cの順位で、120度間隔で
各気筒が点火されるものとする。また説明を簡単にする
ため、圧縮行程、膨脹行程(爆発行程)及び掃気行程が
それぞれ120度の角度ずつ行われるものとする。
【0025】各気筒内にはピストン21が嵌合され、各
気筒の頭部(シリンダヘッド)には、燃料供給装置22
と点火プラグ23とが取付けられている。燃料供給装置
22は、気筒内に開口した燃料噴射孔22aを一端に有
し、内部に混合室22bを有する本体22cと、本体2
2cの端部壁を貫通させて設けられた燃料噴射器(イン
ジェクタ)22dと、噴射孔22aを開閉する噴射バル
ブ22eとを備え、噴射バルブ22eは復帰バネ22f
により噴射孔22aを閉じる方向に付勢されている。本
体22cにはまた、混合室22b内に連通した高圧ガス
取入口22gが設けられている。
【0026】各気筒の頭部にはまた、ガス抽出口24が
設けられ、各気筒のガス抽出口24は、点火順位が1つ
遅れた他の気筒に取付けられた燃料供給装置22の高圧
ガス取入口22gに、配管25を介して接続されてい
る。各配管25の途中には、図3に示したような圧力調
整用のオリフィス25aが取付けられている。また各配
管25の一部にはその内部を通る高圧ガスを冷却するた
めの放熱フィン26が取付けられている。
【0027】本実施例では、配管25とオリフィス25
aとにより、各気筒に設けられた混合室22b内に、他
の気筒のガス抽出口から抽出した高圧ガスを導入する高
圧ガス導入手段が構成されている。
【0028】各気筒の燃料供給装置22に設けられた燃
料噴射器22dには、燃料タンク27からフィルタ28
と燃料ポンプ29とを通して所定の燃圧で燃料が供給さ
れている。各燃料噴射器22dに供給される燃圧は、圧
力調整器30により一定値に制御されている。圧力調整
器30は公知のもので、ポンプ29の吐出側の配管31
内の圧力が設定値を超えたときにバルブを開いて、ポン
プ29から配管31内に吐出された燃料の一部を燃料タ
ンク27内に戻すことにより、ポンプの吐出圧力を設定
値に保つ。各燃料噴射器22dには、図示しないコント
ローラから所定の信号幅の駆動信号が与えられ、該駆動
信号が与えられている間燃料噴射器22dのバルブが開
いて所定量の燃料が混合室22b内に噴射される。噴射
器22dの入口側の燃圧は一定であるため、1回の燃料
の噴射量は、噴射器に加えられる駆動信号の信号幅(時
間幅)により決まる。
【0029】図1では、機関の各気筒の一部のみを簡略
して示したが、各気筒の更に詳細な構造の一例を図2に
示した。図2に示した例では、各気筒20がシリンダ2
0aと、シリンダヘッド20bとからなり、シリンダ2
0aには排気ポート20cと、掃気ポート20dと、吸
気ポート20eとが設けられている。吸気ポート20e
には、吸気管31が接続され、吸気管31内には機関の
回転数をコントロールする際に操作される。バタフライ
バルブ32が設けられている。また吸気管31の出口に
はリード弁33が取付けられている。気筒20内には冷
却水通路20fが設けられている。
【0030】次に図5を参照して、上記実施例の動作を
説明する。図5は3気筒2サイクル内燃機関の第1の気
筒20Aと第2の気筒20Bとについて圧縮燃焼圧線図
を示したものである。図5においてTa は第1の気筒2
0A内のピストンの上死点を示し、Tb 及びTc はそれ
ぞ第2の気筒20B及び第3の気筒20C内のピストン
の上死点を示している。Ta 〜Tc 相互間の角度間隔は
120度であり、Ta〜Tb の区間は第1の気筒20A
が膨脹行程にあり、第2の気筒20Bが圧縮行程にあ
る。またTb 〜Tc の区間では第1の気筒が掃気行程に
あり、第2の気筒が膨脹行程にある。更にTc 〜Ta の
区間では、第1の気筒が圧縮行程にあり、第2の気筒が
掃気行程にある。図示してないが、第3の気筒ではTa
〜Tb の区間で掃気行程が行われ、Tb 〜Tc の区間及
びTc 〜Ta の区間でそれぞれ圧縮行程及び膨脹行程が
行われる。
【0031】図5において、実線で示した曲線Aは、定
常運転時の第1の気筒20Aの圧縮燃焼圧線で、この例
では上死点Ta よりも一定の角度進角した図示のθi1の
位置で第1の気筒の点火が行われる。また破線で示した
曲線Bは、定常運転時の第2の気筒20Bの圧縮燃焼圧
線で、この例では上死点Tb よりも一定の角度進角した
図示のθi2の位置で第2の気筒の点火が行われる。
【0032】第1の気筒20Aの膨脹行程において該第
1の気筒内から抽出された高圧の抽出ガスは配管25を
通して、圧縮行程にある第2の気筒20Bに取付けられ
た燃料供給装置22の混合室22b内に与えられる。こ
れにより混合室22b内の圧力が上昇する。第2の気筒
20Bの混合室22b内の圧力が設定値P1 を超えると
噴射バルブ22eが開いて、混合室22b内に既に噴射
されている燃料を高圧ガスとともに第2の気筒20B内
に噴射させる。
【0033】ここで噴射バルブ22eを開くために必要
な混合室内の圧力の設定値P1 は、噴射バルブを付勢し
ている復帰バネ22fの付勢力と気筒内の圧力との和に
より決まる。従って復帰バネ22fの付勢力を調整する
ことにより、設定値P1 を調整することができ、該設定
値P1 を調整することにより、噴射バルブ22eが開く
角度範囲を調整することができる。
【0034】各気筒に抽出ガスとともに燃料を噴射させ
るためには、燃料の噴射が終了する時期(混合室内の圧
力が設定値をこえる時期)よりも前に、燃料噴射器22
dから混合室22b内への燃料の噴射を完了する必要が
ある。燃料噴射器から混合室22b内に燃料を噴射する
時期は、燃料噴射器22dに駆動信号を与える時期を制
御することにより、適宜に調整できる。
【0035】上記のように各気筒の圧縮行程において燃
料の噴射を行わせる場合には、例えば、図示のδの区間
内で燃料の噴射を完了させるように、燃料噴射器22d
に駆動信号を与える。燃料噴射器22dに与えられてい
る燃圧は一定であるため、混合室22b内に噴射される
燃料の量は、燃料噴射器22dに駆動信号を与える時間
により決まる。また燃料の噴射は、混合室22b内の圧
力が燃圧よりも低い間に行う必要がある。混合室22b
内に供給する燃料の量は、負荷の大小、機関の温度、回
転数、気圧等により適宜に調整する必要がある。これら
の条件を勘案して、各回転数において、いずれの区間で
どの程度の時間燃料を噴射させるかを決定する。
【0036】上記のようにして、第1の気筒20Aが膨
脹行程にあるときに、圧縮行程にある第2の気筒20B
に燃料が供給される。同様にして、第2の気筒20Bが
膨脹行程にあるときに圧縮行程にある第3の気筒20C
に燃料が供給され、第3の気筒20Cが膨脹行程にある
ときに圧縮行程にある第1の気筒20Aに燃料が供給さ
れる。
【0037】上記のように、各気筒よりも点火順位が1
つ進んでいる他の気筒からの抽出ガスの圧力が設定値を
超えたときに、該抽出ガスを燃料と混合して各気筒内に
噴射するようにすると、コンプレッサ、サージタンク、
エアディストリビュータ等を用いずに簡単な構成で各気
筒に燃料を供給できる。
【0038】上記の例で説明したように、機関の燃焼が
正常に行われている場合には、各気筒の噴射バルブを開
くために必要な圧力の設定P1 と、点火順位が1つ進ん
でいる他の気筒から抽出したガスの圧力との間に所定の
関係を成立させて、各気筒が圧縮行程に入った後に、膨
脹行程にある他の気筒からの抽出ガスを利用して各気筒
に燃料を噴射することができる。この場合、膨脹行程に
ある他の気筒から抽出されるガスは燃焼ガスであり、酸
素をほとんど含まないため、該高圧ガスを燃料とともに
圧縮行程にある気筒内に供給しても、混合気中の酸素と
燃料との比率は、吸気ポート側から気筒内に供給された
空気中の酸素と燃料との比率により決まる。従って、燃
料とともに気筒内に供給する抽出ガスの量を多少多くし
ても、吸気ポートに流入させる空気の量を制御するバタ
フライバルブの開度に応じて的確に機関の回転数をコン
トロールすることができる。そのため、燃料とともに供
給する抽出ガスの量を従来供給していた高圧空気の量よ
りも多くして、燃料の極微粒化を促進させることができ
る。また膨脹行程にある気筒から抽出したガスは温度が
高いため、燃料の極微粒化を図ることができることと相
俟って、気筒内での燃料の気化を促進させることがで
き、気筒内での燃料の燃焼を良好に行わせることができ
る。
【0039】上記の実施例では、膨脹行程にある気筒か
ら抽出したガスを配管25に取付けた放熱フィンにより
冷却しているが、配管25を水冷することにより高圧ガ
スの温度を下げるようにしてもよい。冷却を効果的に行
わせるために、配管25の長さを長くしてもよい。また
上記の実施例では、配管25の途中にオリフィス25a
を設けて、混合室内に供給される高圧ガスの圧力を調整
しているが、このオリフィスは高圧ガスの温度を低下さ
せるのにも役立つ。
【0040】内燃機関の始動時や、エンジンブレーキの
使用等により不正燃焼が生じたときには、膨脹行程での
気筒内の圧力上昇が、図5に示した曲線A´のように、
定常運転時よりも著しく低くなる。この場合、燃料供給
装置の噴射バルブを開くために必要な混合室内の圧力の
設定値を、例えば図示のP2 のように低く設定して、膨
脹行程での気筒内の圧力上昇が低い場合でも、燃料供給
装置の噴射バルブを開くことができるようにしておく必
要がある。
【0041】しかし燃料供給装置の噴射バルブ22eを
開くために必要な圧力の設定値を図示のP2 のように低
く設定すると、噴射バルブが開く範囲が図示のγの範囲
まで広がり、更に正常燃焼時には、図示のκの範囲まで
広がるため、各気筒に供給される高圧ガスの量が多くな
り過ぎるという問題が生じる。また第1の気筒が圧縮行
程にあって、第2の気筒が掃気行程にある区間で、広い
角度範囲に亘って第2の気筒20Bの噴射バルブ22e
が開くため、掃気行程で第2の気筒に多くの燃料が供給
され、多量の吹き抜けが生じて排気ガス中のHCを増加
させる。
【0042】これを防ぐためには、図4に示したよう
に、各気筒20のガス抽出口24を、各気筒の頭部(シ
リンダヘッド)と排気ポートとの間の適当な位置に設け
るのがよい。このようにガス抽出口を設けると、圧縮行
程の後半から膨脹行程の前半にかけて、例えば図5の角
度δの区間、ピストンリング21aにより各気筒のガス
抽出口24と燃焼室内との連通を絶つことができるた
め、機関の始動時や不正燃焼時に掃気行程にある気筒に
高圧ガスが燃料とともに供給される角度範囲を、図5の
角度εのように狭い範囲に制限することができ、混合気
の吹き抜けを最小限に抑えて、始動時や不正燃焼時の燃
料の供給を支障なく行わせることができる。このように
角度εの区間気筒内に燃料を噴射させる場合には、例え
ば図示のαの区間で燃料噴射器22dに駆動信号を与え
て混合室22b内に燃料を噴射しておく。
【0043】尚掃気行程では、気筒内の圧力と高圧ガス
の圧力との差が少ないため、掃気行程で燃料を供給する
と燃料の微粒化を図る上では不利であるが、機関の始動
時には回転数が300〜500rpmと低く、燃料が気
化する時間が十分長いため、機関の始動には支障を来さ
ない。
【0044】また機関が始動してその回転数が上昇した
ときには、図5の角度εの区間と、角度ηの区間との2
つの区間で高圧ガスの圧力が設定値P2 を超えるが、噴
射バルブの慣性により該バルブが開く時期を遅らせて、
掃気行程の角度εの短い区間では噴射バルブが開かない
ように設定しておくことができる。このように設定して
おけば、定常運転時には圧縮行程のηの区間でのみ噴射
バルブを開くようにすることができる。また角度εの区
間で噴射バルブが開かないように設定することが困難な
場合には、機関の正常燃焼時に、燃料噴射器22dに駆
動信号を与える区間を、角度εの区間よりも遅らせるこ
とにより、角度εの区間(掃気行程)では、気筒内への
燃料の噴射が行われない(抽出ガスのみが供給される)
ようにすることができる。従って機関の始動が完了した
後の定常運転時においては、混合気の吹き抜けが生じな
いように、燃料の供給タイミングを設定することができ
る。
【0045】上記の説明では、噴射バルブ22eを開く
ために必要な混合室22b内の圧力の設定値をP2 のよ
うに低くするとともに、ガス抽出口の位置を各気筒の側
面側の適当な位置に変更することにより、始動時や不正
燃焼時にも燃料の供給を行うことができるようにした
が、噴射バルブ22eを開くために必要な混合室22b
内の圧力の設定値を十分高い値P1 として、ガス抽出口
24を気筒の上部に設けた場合でも、機関の吸気ポート
に空気を供給する吸気管内に燃料を噴射するインジェク
タを別途設けて、始動時には、該インジェクタに駆動信
号を与えることにより吸気ポート側から各気筒に燃料を
供給し、機関が始動した後に、抽出ガスによる燃料噴射
動作に切り替えるようにしてもよい。このようにした場
合には、機関が始動した後、不正燃焼が生じた時に、不
正燃焼が生じた気筒に燃料を供給できなくなるおそれが
あるが、不正燃焼がすべての気筒に同時に起こることは
ないため、実用上は何ら支障がない。また本発明のよう
に、各気筒内に直接燃料を噴射する構成をとった場合に
は、混合気の吹き抜けを防止できるため、不正燃焼が生
じる確率はきわめて少なくなる。
【0046】以上仮想のモデルを用いて動作を説明した
が、各気筒の燃料供給装置の混合室内に供給する高圧ガ
スの圧力値(オリフィス25aの内径)、噴射バルブの
復帰バネの付勢力、混合室22b内に供給する高圧ガス
の温度、等の諸定数や、ガス抽出口24の位置等は、機
関の圧縮比や、掃気ポートの位置、排気ポートの位置等
により適宜に調整する必要がある。
【0047】また本発明では、燃焼ガスを燃料とともに
気筒内に供給することにより燃料を微粒化するため、気
筒内の新気と気化した燃料とを気筒内に適正に分布させ
るように配慮する必要がある。これはシリンダヘッドの
形状やピストンの形状を工夫することにより解決するこ
とができる。
【0048】図7に示すように、排気ポート20cに排
気タイミングを調整するためのバルブ20gを取付け
て、該バルブ20gを制御することにより、圧縮行程の
開始時期、及び膨脹行程の終了時期を調整し得るように
しておくと、各気筒の噴射バルブを開くタイミングの調
整を容易にすることができる。
【0049】図6は本発明で使用できる燃料供給装置2
2の他の構造例を示したので、この例では、管状に形成
された装置本体40内に燃料噴射器41の先端が挿入さ
れ、本体40の中空部内面と燃料噴射器41の先端部の
外周との間に高圧ガスの供給通路42が形成されてい
る。また本体40の先端部はエンドキャップ43により
閉鎖され、該エンドキャップの内側に混合室44が形成
されている。エンドキャップ44に噴射孔が形成され、
該噴射孔を開閉するように噴射バルブ45が取付けられ
ている。噴射バルブ45は復帰バネ46により常時噴射
孔を閉じる方向に付勢されている。本体40の側面には
高圧ガス取入口47が設けられている。
【0050】燃料噴射器41はその後端部に燃料の受入
口41aを有し、該受入口に所定の燃圧で燃料が供給さ
れる。燃料噴射器41は電磁石により駆動されるニード
ル弁を備えていて、電磁石に励磁電流が与えられている
期間該ニードル弁が開いて混合室44内に燃料を噴射す
る。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各気筒
からガスを抽出し得るようにしておいて、各気筒よりも
点火順位が1つ進んでいる他の気筒からの抽出ガスの圧
力が設定値を超えたときに、該抽出ガスを燃料と混合し
て各気筒内に噴射するようにしたので、該設定値を適当
に定めておくことにより、少なくとも機関の正常燃焼時
には、各気筒が圧縮行程に入ってから、燃料を供給する
ようにすることができ、混合気の吹き抜け現象が生じる
のを防ぐことができる。
【0052】また膨脹行程にある各気筒から抽出したガ
スは既に燃焼が行われた後のガスであって、酸素をほと
んど含まないため、該抽出ガスを燃料とともに気筒内に
供給しても混合気中の酸素と燃料との比率は、吸気ポー
ト側から気筒内に供給された空気中の酸素と燃料との比
率により決めることができる。従って、本発明によれ
ば、燃料とともに気筒内に供給する高圧ガスの量を多少
多くしても、吸気ポートに流入させる空気の量を制御す
るバタフライバルブの開度に応じて的確に機関の回転数
をコントロールすることができ、燃料とともに供給する
高圧ガスの量を従来より多くして燃料の極微粒化を促進
させることができる利点がある。
【0053】また膨脹行程にある気筒から抽出したガス
は温度が高いため、燃料の極微粒化を図ることができる
ことと相俟って、気筒内での燃料の気化を促進させるこ
とができ、気筒内での燃料の燃焼を良好に行わせること
ができる。
【0054】更に、本発明では、各気筒から抽出したガ
スを燃料と混合して他の気筒に噴射するので、コンプレ
ッサ、サージタンク、エアディストリビュータ等を用い
ずに簡単な構成で燃料を供給することができる。
【0055】また請求項6に記載した発明によれば、燃
料供給装置の噴射バルブを開くために必要な圧力の設定
値を低く設定して、機関の始動時や不正燃焼時に掃気行
程の狭い区間で各気筒に燃料を供給できるため、混合気
の吹き抜けを最小限に抑えて、始動時や不正燃焼時の燃
料の供給を支障なく行わせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を概略的に示した断面図
である。
【図2】本発明の実施例の要部の具体的構成を示した断
面図である。
【図3】本発明の実施例で用いる配管とオリフィスとを
示した断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の要部の構成を示した断面
図である。
【図5】本発明の実施例の動作を説明するための圧縮燃
焼圧線図である。
【図6】本発明の実施例で用いる燃料供給装置の変形例
を示した断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施例の要部を示した断面図
である。
【図8】従来例を示した断面図である。
【符号の説明】
20A〜20C 内燃機関の第1ないし第3の気筒 21 ピストン 22 燃料供給装置 22b 混合室 22d 燃料噴射器 22e 噴射バルブ 22f 復帰バネ 22g 高圧ガス受入口 24 ガス抽出口 25 配管。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定められた順位で点火が行われる複数の気
    筒を備えた多気筒2サイクル内燃機関の各気筒に燃料を
    供給する燃料供給方法において、 各気筒からガスを抽出し得るようにしておき、 各気筒よりも点火順位が進んでいる他の気筒からの抽出
    ガスの圧力が設定値を超えたときに、該抽出ガスを燃料
    と混合して各気筒内に噴射することを特徴とする多気筒
    2サイクル内燃機関の燃料供給方法。
  2. 【請求項2】機関の始動時には各気筒への燃料の供給を
    各気筒の掃気行程で行わせ、機関が始動した後は、各気
    筒への燃料の供給を各気筒の圧縮行程で行わせることを
    特徴とする請求項1に記載の多気筒2サイクル内燃機関
    の燃料供給方法。
  3. 【請求項3】多気筒2サイクル内燃機関の各気筒に燃料
    を供給する燃料供給方法において、 各気筒内のガスを抽出し得るようにしておき、 機関の始動時には内燃機関の吸気ポートを通して各気筒
    に燃料を供給し、 機関が始動した後は、膨脹工程にある気筒からの抽出ガ
    スの圧力が設定値を超えたときに該抽出ガスを燃料と混
    合して、圧縮工程にある他の気筒内に噴射することを特
    徴とする多気筒2サイクル内燃機関の燃料供給方法。
  4. 【請求項4】混合室と、前記混合室内に燃料を噴射する
    燃料噴射器と、前記混合室内の圧力が設定値以上になっ
    たときに開いて前記混合室内と機関の気筒内とを連通さ
    せる噴射バルブとを備えた多気筒2サイクル内燃機関用
    燃料供給装置において、 各気筒内のガスを抽出するガス抽出口が各気筒に設けら
    れ、 各気筒に設けられた混合室内に、点火順位が進んでいる
    他の気筒から抽出したガスを導入するガス導入手段が設
    けられていることを特徴とする多気筒2サイクル内燃機
    関用燃料供給装置。
  5. 【請求項5】前記ガス抽出口は、各気筒の頭部に設けら
    れていることを特徴とする請求項4に記載の多気筒2サ
    イクル内燃機関用燃料供給装置。
  6. 【請求項6】前記ガス抽出口は、各気筒の頭部と排気ポ
    ートとの間に設けられていることを特徴とする請求項4
    に記載の多気筒2サイクル内燃機関用燃料供給装置。
JP4879492A 1992-03-05 1992-03-05 多気筒2サイクル内燃機関の燃料供給方法及び燃料供給装置 Pending JPH05248324A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997008455A1 (en) * 1995-08-26 1997-03-06 Ford Motor Company Limited Mixture preparation in a spark ignited engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997008455A1 (en) * 1995-08-26 1997-03-06 Ford Motor Company Limited Mixture preparation in a spark ignited engine

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Effective date: 19981006