JPH05248181A - 覆工施工方法および覆工施工装置 - Google Patents

覆工施工方法および覆工施工装置

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Publication number
JPH05248181A
JPH05248181A JP4081549A JP8154992A JPH05248181A JP H05248181 A JPH05248181 A JP H05248181A JP 4081549 A JP4081549 A JP 4081549A JP 8154992 A JP8154992 A JP 8154992A JP H05248181 A JPH05248181 A JP H05248181A
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JP
Japan
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sheet
lining
arrow
messel
ground
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Application number
JP4081549A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Inoue
一敏 井上
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】半円筒形の移動支保工3の外周部に、複数のフ
ロントメッセル11を突出後退自在に設ける。各フロン
トメッセル11の後部に、帯状の覆工用シート21を巻
いた状態で収納する。ドラムカッタ16で地山外周部6
0aを掘削して、各フロントメッセル11を前進させ
る。掘削機37で地山中央部60bを掘削して、移動支
保工3を前進させる。フロントメッセル11の後部内側
空間に、支保工40を、覆工用シート21を挾込んで設
置する。フロントメッセル11の前進と同時に、覆工用
シート21を、フロントメッセル11から後方へ送り出
す。各覆工用シート21を周方向に連結する。フロント
メッセル11の前進と同時に、充填材41を、フロント
メッセル11から後方へ吐出して、地山60と覆工用シ
ート21間に充填する。 【効果】トンネル50の覆工51を、安全、経済的、効
率的に施工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネルの覆工施工方
法および該施工方法に使用される覆工施工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル工事(特にNATM)に
おいては、掘削後、H型鋼等の多数の支保工を設置し、
支保工間にコンクリート等を吹付るようにして、覆工
(一次覆工)の施工を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吹付工法にお
いては、粉塵の発生によって作業環境が悪化し、また、
跳返によるコンクリート等の吹付材の損失があるので不
経済である。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、安全で、経済
的、効率的に施工することが出来る覆工施工方法および
覆工施工装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯状に形成さ
れたシート(21)を、地山支持手段(11)の内側に
収納し、前記地山支持手段(11)を、トンネル(5
0)内で前進させ、前記地山支持手段(11)の前進に
伴って、前記シート(21)を、前記地山支持手段(1
1)の内側から後方へ送出して、地山(60)に沿って
設置すると共に、充填材(41)を、前記地山支持手段
(11)から後方へ吐出して、前記シート(21)と地
山(60)間に充填するようにして構成される。
【0006】また、本発明は、本体(3)を、トンネル
(50)内で移動自在に設け、前記本体(3)に、地山
支持手段(11)を、地山(60)に沿った形で設け、
前記地山支持手段(11)の内側に、シート収納手段
(19)を、帯状に形成されたシート(21)を収納す
ると共に後方へ送出し得る形で設け、前記地山支持手段
(11)に、充填材吐出手段(34a)を、充填材(4
1)を後方に吐出して前記シート(21)と地山(6
0)間に充填し得る形で設けて構成される。
【0007】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0008】
【作用】上記した構成により、トンネル(50)の掘削
の進行に連れて地山支持手段(11)を前進させると、
シート(21)が連続して地山(60)に設置され、充
填材(41)の充填によって覆工(51)が構築される
ように作用する。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明による覆工施工方法および覆工施
工装置の一実施例、即ち、マルチアロー工法およびマル
チアロー掘進機を示す横方向断面図、図2は、図1に示
すマルチアロー工法およびマルチアロー掘進機のII矢視
図、図3は、図1に示すマルチアロー掘進機のフロント
メッセル(推進矢板)の横方向拡大断面図、図4は、図
3に示すフロントメッセルのドラムカッタを示す断面
図、図5は、図1に示すマルチアロー工法およびマルチ
アロー掘進機の横方向拡大断面図、図6は、図5に示す
マルチアロー工法に使用される覆工用シートを示す斜視
図、図7は、図5に示すマルチアロー工法の斜視図、図
8は、図5に示すマルチアロー工法のVIII−VIII線に
よる断面図、図9は、図5に示すマルチアロー工法のI
X−IX線による断面図、図10は、マルチアロー工法
およびマルチアロー掘進機の別の例を示す横方向拡大断
面図である。
【0010】マルチアロー掘進機1は、図1に示すよう
に、移動支保工3を有しており、移動支保工3は、油圧
シリンダ(油圧ジャッキ)等を介して、トンネル50内
で前進し得る形で、即ち、矢印C方向へ移動駆動自在に
設けられている(後退も可能な形で設けてもよい)。
【0011】即ち、移動支保工3の図2中左右両側部に
は、ボトムメッセル4が設けられており、ボトムメッセ
ル4は、図1矢印C方向に対して平行に伸延した形状の
中空箱型に形成されている。ボトムメッセル4の先端
(図中左端)には、後述のフロントメッセル11のドラ
ムカッタ16と同様なドラムカッタ5が、矢印D′方向
へ回転駆動自在に設けられている。そして、ボトムメッ
セル4の内部には、後述のフロントメッセル11のスク
リューコンベア14と同様なスクリューコンベア(図示
省略)が、ドラムカッタ5によって掘削された土砂を後
方(図中右方)へ排出する形で設けられている。
【0012】ボトムメッセル4の図中上方には、フロン
トメッセル支持部6が設けられている。フロントメッセ
ル支持部6は、図2に示すように、掘削すべきトンネル
50の断面積に対応した形で、略半円筒形に形成されて
おり、フロントメッセル支持部6の図中左右両側端部
は、ボトムメッセル4上に固定されている。また、フロ
ントメッセル支持部6の外側部には、外周板6aが略円
筒形に設けられており、外周板6aは、前側(図1中左
側)の半径が後側(図1中右側)の半径よりも僅かに大
きく形成されている。
【0013】そして、外周板6aには、図3に示すよう
に、排土口6a′が貫通穿設されており、排土口6a′
は、後述のフロントメッセル11のストロークSに対応
した長さだけ、矢印A、B方向に伸延した形に形成され
ている。尚、排土口6a′は、図1に示すように、後述
のフロントメッセル11の数と同数個、設けられてお
り、フロントメッセル支持部6の周方向に配列されてい
る。
【0014】移動支保工3のフロントメッセル支持部6
の外側には、複数のフロントメッセル11が、移動支保
工3を包囲する形で設けられている。各フロントメッセ
ル11は、前後方向、即ち、矢印A、B方向へストロー
クSだけ、移動支保工3に対して移動駆動自在に設けら
れている。即ち、図3に示すように、各フロントメッセ
ル11に固着されたブラケット12fと、移動支保工3
に固着されたブラケット6b間には、推進用駆動シリン
ダ(油圧シリンダ等)9が装着されており、フロントメ
ッセル11は、該推進用駆動シリンダ9を介して、矢印
A、B方向に移動駆動される。尚、前述のように、移動
支保工3の外周板6aは、前側の半径が後側の半径より
も僅かに大きく形成されているので、各フロントメッセ
ル11は、先端(図1中左端)が僅かに外側を向いて傾
斜した形で、移動支保工3によって支持されている。
【0015】フロントメッセル11は、箱型部12を有
しており、箱型部12は、図2に示すように、内周板1
2a、外周板12b、側板12c、12cによって、図
3矢印A、B方向に対して平行に伸延した形状の中空箱
型に形成されている。そして、外周板12bは、図2に
示すように、側端部12b′が隣接する他のフロントメ
ッセル11の外周板12bの側端部12b′と密接する
形で、円弧状に形成されている。
【0016】そして、図3に示すように、箱型部12の
先端(図中左端)には、開口部12eが形成されてお
り、カッタ支持部12d、12dが前方(図中左方)へ
突出した形で設けられている。また、箱型部12の内周
板12aの後部(図中右部)には、排土口12a′が、
移動支保工3の外周板6aの排土口6a′と整合する形
で貫通穿設されている。
【0017】箱型部12の前方には、ドラムカッタ16
が、矢印D方向に回転駆動自在に設けられている。即
ち、ドラムカッタ16は、図4に示すように、箱型部1
2のカッタ支持部12d、12dによって、回転軸ct
を中心にして回転自在に支持されている。そして、ドラ
ムカッタ16には、箱型部12に固設された駆動モータ
(油圧モータ等)17が、無端状のチェーン17aを介
して接続されている。尚、図2に示すように、移動支保
工3の中央部(上部)に配置された各フロントメッセル
11においては、ドラムカッタ16は、回転軸ctが移
動支保工3の周方向に対して平行になる形で配置されて
いる。また、移動支保工3の左右両側部に配置された各
フロントメッセル11においては、ドラムカッタ16
は、回転軸ctが移動支保工3の半径方向に対して平行
になる形で配置されている。
【0018】そして、箱型部12の内部の空間には、図
3に示すように、スクリューコンベア14が設けられて
おり、スクリューコンベア14は、矢印A、B方向に伸
延した形に形成されている。そして、スクリューコンベ
ア14の先端部14bは、箱型部12の開口部12eに
配置されており、スクリューコンベア14の排土口14
a′は、箱型部12の排土口12a′と整合する形で配
置されている。そして、スクリューコンベア14には、
駆動モータ15が接続されている。
【0019】また、フロントメッセル11には、図5に
示すように、後部外周板18が、箱型部12から後方
(図中右方)に突出(伸延)した形で、ドラムカッタ1
6によって掘削された地山60に沿う形(地山60と近
接する形)で設けられている。後部外周板18は、図7
に示すように、側端部18cが、隣接する他の後部外周
板18の側端部18cと密接する形で、円弧状に形成さ
れている。そして、後部外周板18の後部内周側(図5
中右部下側)には、吐出口設置部18a′が、中空箱形
に形成された形で設けられており、吐出口設置部18
a′の後端面18aには、吐出口34aが、後述の充填
材41を後方(図中右方)へ吐出する形で設けられてお
り、吐出口34aには、注入管34が接続されている。
尚、吐出口34aは、図7又は図8においては、1つお
きのフロントメッセル11の後部外周板18について示
されているが、全てのフロントメッセル11の後部外周
板18に設けるようにしてもよい。
【0020】そして、後部外周板18の内側には、シー
ト支持器19が固設されている。シート支持器19に
は、後述の覆工用シート21が、円筒状に巻かれた状態
で、ピン19aを介して回転自在に支持された形で収納
されている。尚、シート支持器19及び覆工用シート2
1は、図1又は図5においては1つのフロントメッセル
11のみについて示されているが、実際には、全てのフ
ロントメッセル11に設けられている。
【0021】覆工用シート21は、図6に示すように、
シート22を有しており、シート22は、ビニール等の
可撓性および防水性を有する材料によって、各フロント
メッセル11の幅に対応した所定の幅の帯状に形成され
ている。そして、シート22は、テキスタイル、不織
布、フイブラー等の可撓性を有する補強芯材22bを内
部に埋設または表面に貼設することによって補強されて
いる。
【0022】マルチアロー掘進機1は以上のような構成
を有するので、トンネル50を掘削するに際しては、図
4に示す駆動モータ17を介してドラムカッタ16を矢
印D方向に回転駆動し、図3に示す駆動モータ15を介
してスクリューコンベア14を駆動し、駆動シリンダ9
を介してフロントメッセル11を移動支保工3から矢印
A方向に押圧駆動する。この際、移動支保工3は地山6
0に対して固定されている。すると、図1に示すよう
に、フロントメッセル11の前方の地山60の外周部6
0aがドラムカッタ16によって掘削され、フロントメ
ッセル11の断面形状に対応した形状の穴60a′が形
成される。そして、フロントメッセル11が、移動支保
工3に対して前進、即ち、矢印A方向に移動して、地山
60に形成された穴60a′に挿入される。尚、フロン
トメッセル11を地山60に挿入するに際しては、複数
のフロントメッセル11を、同時に駆動しても、別々に
駆動してもよい。
【0023】即ち、マルチアロー掘削機1におけるフロ
ントメッセル11の地山60へ挿入は、フロントメッセ
ル11の前方の地山60を掘削することによって行わ
れ、従来のメッセル工法における鋼矢板の地山への挿入
のような圧入(押し込み)ではない。従って、フロント
メッセル11の地山60への挿入は円滑に行われるの
で、駆動モータ17、15、駆動シリンダ9等のフロン
トメッセル11の駆動手段を機械的操作(自動制御)す
ることが出来る。即ち、従来のメッセル工法における鋼
矢板の地山への押し込みのように、作業者が油圧ジャッ
キ等を手動で操作する必要がないので、効率的に施工を
行うことが出来る。
【0024】また、フロントメッセル11は、先端(図
1左端)が僅かに外側を向いて傾斜した形で移動支保工
3によって支持されており、また、剛性の高い箱型部1
2を有するので、フロントメッセル11の「鼻下り」、
即ち、先端が土圧のために足れ下がることを防止するこ
とが出来る。
【0025】また、フロントメッセル11のドラムカッ
タ16によって掘削された土砂は、図3に示すスクリュ
ーコンベア14によって、開口部12eから箱型部12
の内部に取り込まれ、箱型部12の内部を搬送されて、
排土口14a′、12a′、6a′を介して、図1に示
す移動支保工3(フロントメッセル支持部6)の内側の
空間に排出される。従って、移動支保工3から前方に突
出したフロントメッセル11の前方の地山60の土砂
を、ドラムカッタ16、スクリューコンベア14を介し
て採取して、直接、目視することが出来るので、これか
ら掘削すべき地山60の土質について詳しく知ることが
出来、薬液注入などの土質に応じた的確な対策を好適に
行うことが出来る。尚、スクリューコンベア14の排土
口14a′にゲートを設け、切削屑(土砂)の物性、地
山60の状況によって、当該ゲートの開度を調整するよ
うにしてもよい。
【0026】全てのフロントメッセル11が地山60の
外周部60aに挿入されると、移動支保工3の内側の空
間において、掘削機37を介して、フロントメッセル1
1の内側の地山60の中央部(ヘソ)60bを掘削す
る。即ち、マルチアロー掘進機1においては、従来のメ
ッセル工法と同様に、フロントメッセル11によって地
山60の肌落ち、崩壊等を防止しながら、安全にトンネ
ル50の施工を行うことが出来る。尚、フロントメッセ
ル11の地山60の外周部60aへの挿入と、フロント
メッセル11の内側の地山60の中央部60bの掘削と
は、同時に並行して行うようにしてもよい。また、地山
60の掘削に際しては、中央部60bをフロントメッセ
ル11の先端から5メートル程度残しておく。
【0027】尚、マルチアロー掘進機1においては、フ
ロントメッセル11に、厚く強度の高い箱型部12が設
けられているので、大深度、大断面のトンネルについて
も、強度不足となることなく、施工することが出来る。
即ち、ドラムカッタ16を介してフロントメッセル11
の前方の地山60を掘削するので、フロントメッセル1
1を箱型等の厚く強度の高い形状に形成することが出
来、大深度、大断面のトンネルにも対応することが出来
る。
【0028】地山60の中央部60bが掘削されると、
ボトムメッセル4のドラムカッタ5を矢印D′方向に回
転駆動し、移動支保工3を油圧シリンダ(油圧ジャッ
キ)等(図示省略)を介して矢印C方向に押圧する。す
ると、ボトムメッセル4の前方の地山60が、ドラムカ
ッタ5によって掘削され、ボトムメッセル4の断面形状
に対応した形状の穴が形成される。そして、ボトムメッ
セル4が当該穴に挿入される形で、移動支保工3が前
進、即ち、矢印C方向へ移動する。
【0029】移動支保工3の矢印C方向への前進と同時
に、駆動シリンダ9を介してフロントメッセル11を、
移動支保工3の移動距離と同じ距離だけ、移動支保工3
に対して矢印B方向へ後退させる。即ち、上述の移動支
保工3の前進は、停止した状態のフロントメッセル11
の内側の空間に移動支保工3が挿入される形で行われ
る。この際、移動支保工3の外周板6aは、前側の半径
が後側の半径よりも僅かに大きく形成されており、フロ
ントメッセル11は、先端が僅かに外側を向いて傾斜し
た形で移動支保工3によって支持されているので、移動
支保工3のフロントメッセル11に対する移動は円滑に
行われる。
【0030】移動支保工3の前進が終了すると、後退し
たフロントメッセル11を、再び、移動支保工3から矢
印A方向へ突出させて、地山60に挿入する。こうし
て、フロントメッセル11の移動支保工3からの突出
(地山60への挿入)と、移動支保工3の前進を、交互
に行って、マルチアロー掘進機1を前進させ、トンネル
50の掘削作業を進行する。
【0031】トンネル50の掘削作業の進行、即ち、マ
ルチアロー掘進機1の前進に伴って、マルチアロー掘進
機1の後方(図1中右方)に覆工(一次覆工)51を施
工する。まず、フロントメッセル11の後部外周板18
の内側(図5中下側)の空間において、H型鋼等の支保
工40を、図8に示すように、当該支保工40と後部外
周板18の吐出口設置部18a′との間に後述の覆工用
シート21を挾み込む形で、円弧形に設置する。即ち、
フロントメッセル11の後部外周板18が箱形部12に
比して薄く形成されているので、支保工40の建込作業
を、フロントメッセル11の内側空間において安全に行
うことが出来る。
【0032】そして、前述のように各フロントメッセル
11が図5矢印A方向へ移動すると、同時に、各フロン
トメッセル11のシート支持器19に円筒状に巻かれて
収納されている帯状の覆工用シート21が、矢印E方向
へ回転して、シート支持器19から後方(図中右方)へ
引き出される。次に、フロントメッセル11の後部外周
板18の内側空間において、各シート支持器19から引
き出された帯状の覆工用シート21の側端部21aを、
隣接する他の覆工用シート21の側端部21aと溶着ま
たはファスナによって係着して、周方向に接続する。す
ると、各フロントメッセル11のシート支持器19から
引き出された複数の帯状の覆工用シート21が、後部外
周板18の吐出口設置部18a′の内周面に沿って、半
円筒形に連結される。尚、覆工用シート21は、アイソ
レーションシートとの兼用が可能であるので、アイソレ
ーションシートの張付作業が不要になり、施工能率を向
上することが出来る。
【0033】また、前述のように各フロントメッセル1
1が矢印A方向へ移動すると、同時に、注入管34を介
して、固化材、モルタル、コンクリート等の充填材41
を、フロントメッセル11の後部外周部18に供給す
る。すると、供給された充填材41は、吐出口34aを
介して、フロントメッセル11の後端面18aから後方
(図中右方)へ吐出され、図9に示すように、支保工4
0の外側に設置された覆工用シート21と地山60間に
充填される。即ち、フロントメッセル11自体に吐出口
34aが設けられているので、充填材41の注入作業
を、フロントメッセル11の内側空間において安全に行
うことが出来る。また、従来の吹付工法のような粉塵の
発生、跳返りが全くないので、良好な環境で作業を行う
ことが出来ると共に、経済的に覆工51の施工を行うこ
とが出来る。尚、覆工用シート21の当該充填材41が
充填される部分について、覆工用シート21同士の連結
(接続)は、前回のフロントメッセル11の前進に際し
て既に行われている。
【0034】このように、マルチアロー掘進機1自体
(フロントメッセル11)から覆工用シート21を送り
出すことが出来、マルチアロー掘進機1自体(フロント
メッセル11)から充填材41を吐出することが出来る
ので、マルチアロー掘進機1の前進と同時に、覆工用シ
ート21を後方へ送り出し、充填材41を注入して行く
ことが出来る。従って、トンネル50の掘削と覆工51
の構築との同時施工が可能であり、地山60の緩みを防
止することが出来る。
【0035】また、覆工用シート21は、シート22、
補強芯材22b等の可撓性を有する材料によって形成さ
れているので、自在に曲げることが出来、長尺の帯状の
覆工用シート21を、巻いてコンパクトにした状態で、
マルチアロー掘進機1に収納することが出来る。従っ
て、覆工用シート21を、マルチアロー掘進機1の後方
へ、長距離に亙って、連続的に送り出して行くことが出
来、効率的に覆工51の施工を行うことが出来る。ま
た、覆工用シート21は、補強芯材22b等によってシ
ート22が補強されているので、覆工51の強度を高く
することが出来、大深度、大断面のトンネルにも対応す
ることが出来る。
【0036】尚、上述の実施例においては、充填材41
の吐出口34aを、フロントメッセル11の後部外周板
18の後端面18aに設けた場合について述べたが、吐
出口34aは、充填材41をフロントメッセル11の後
方に吐出して地山60と覆工用シート21間に充填する
ことが出来れば、どのように配置してもよい。例えば、
図10に示すように、フロントメッセル11の後部外周
板18の後部外周側(図中右部上側)に、吐出口設置部
18b′を、地山60との間に間隙を形成する形で設
け、当該吐出口設置部18b′の外周面18bに、充填
材41の吐出口34aを設けるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、帯状に形成された覆工用シート21等のシートを、
フロントメッセル11等の地山支持手段の内側に収納
し、前記地山支持手段を、トンネル50内で前進させ、
前記地山支持手段の前進に伴って、前記シートを、前記
地山支持手段の内側から後方へ送出して、地山60に沿
って設置すると共に、充填材41を、前記地山支持手段
から後方へ吐出して、前記シートと地山60間に充填す
るようにして構成したので、地山支持手段の後方へのシ
ートの設置とシートと地山60間への充填材41の充填
とを、地山支持手段の前進と同時に行うことが出来る。
従って、トンネル50の掘削と覆工51の施工を並行し
て行うことが出来るので、地山60の緩みを防止するこ
とが出来る。また、充填材41の充填作業等の各作業
を、地山支持手段の内側空間において、安全に行うこと
が出来、また、吹付工法のような粉塵の発生、吹付材の
跳返りを防止することが出来る。
【0038】また、本発明は、移動支保工3等の本体
を、トンネル50内で移動自在に設け、前記本体に、フ
ロントメッセル11等の地山支持手段を、地山60に沿
った形で設け、前記地山支持手段の内側に、シート支持
器19等のシート収納手段を、帯状に形成された覆工用
シート21等のシートを収納すると共に後方へ送出し得
る形で設け、前記地山支持手段に、吐出口34a等の充
填材吐出手段を、充填材41を後方に吐出して前記シー
トと地山60間に充填し得る形で設けて構成したので、
地山支持手段の後方へのシートの設置とシートと地山6
0間への充填材41の充填とを、地山支持手段の前進と
同時に行うことが出来る。従って、トンネル50の掘削
と覆工51の施工を並行して行うことが出来るので、地
山60の緩みを防止することが出来る。また、充填材4
1の充填作業等の各作業を、地山支持手段の内側空間に
おいて、安全に行うことが出来、また、吹付工法のよう
な粉塵の発生、吹付材の跳返りを防止することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による覆工施工方法および覆工施工装置
の一実施例、即ち、マルチアロー工法およびマルチアロ
ー掘進機を示す横方向断面図である。
【図2】図1に示すマルチアロー工法およびマルチアロ
ー掘進機のII矢視図である。
【図3】図1に示すマルチアロー掘進機のフロントメッ
セル(推進矢板)の横方向拡大断面図である。
【図4】図3に示すフロントメッセルのドラムカッタを
示す断面図である。
【図5】図1に示すマルチアロー工法およびマルチアロ
ー掘進機の横方向拡大断面図である。
【図6】図5に示すマルチアロー工法に使用される覆工
用シートを示す斜視図である。
【図7】図5に示すマルチアロー工法の斜視図である。
【図8】図5に示すマルチアロー工法のVIII−VIII線
による断面図である。
【図9】図5に示すマルチアロー工法のIX−IX線によ
る断面図である。
【図10】マルチアロー工法およびマルチアロー掘進機
の別の例を示す横方向拡大断面図である。
【符号の説明】
1……覆工施工装置(マルチアロー掘進機) 3……本体(移動支保工) 11……地山支持手段(フロントメッセル) 19……シート収納手段(シート支持器) 21……シート(覆工用シート) 34a……充填材吐出手段(吐出口) 41……充填材 50……トンネル 51……覆工 60……地山

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状に形成されたシートを、地山支持手段
    の内側に収納し、 前記地山支持手段を、トンネル内で前進させ、 前記地山支持手段の前進に伴って、 前記シートを、前記地山支持手段の内側から後方へ送出
    して、地山に沿って設置すると共に、 充填材を、前記地山支持手段から後方へ吐出して、前記
    シートと地山間に充填するようにして構成した覆工施工
    方法。
  2. 【請求項2】本体を、トンネル内で移動自在に設け、 前記本体に、地山支持手段を、地山に沿った形で設け、 前記地山支持手段の内側に、シート収納手段を、帯状に
    形成されたシートを収納すると共に後方へ送出し得る形
    で設け、 前記地山支持手段に、充填材吐出手段を、充填材を後方
    に吐出して前記シートと地山間に充填し得る形で設けて
    構成した覆工施工装置。
JP4081549A 1992-03-03 1992-03-03 覆工施工方法および覆工施工装置 Pending JPH05248181A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127793A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Shimizu Corp 坑道の支保構造

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JP2008127793A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Shimizu Corp 坑道の支保構造

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