JPH0524809Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は軸又は穴の溝に挿入して軸の抜けを防
止する同心２円でかこまれたＣ型形状のＣ型同心
止め輪に関する。

（従来技術） 従来、軸又は穴の溝に挿入して軸の抜けを防止
する止め輪としては第３図、第４図に示すように
内外径が同心で同一厚みの軸用Ｃ型同心止め輪
１、穴用Ｃ型同心止め輪２があつた。

又、第５図、第６図に示すように偏心２円でか
こまれ中央部の板巾を両端部にくらべて大きく
し、同一厚みの軸用偏心止め輪３、穴用偏心止め
輪４があつた。

（考案が解決しようとする問題点） ところでＣ型同心止め輪は溝に挿入するため接
線方向力を作用させた時、曲げ応力分布が不均等
になり、真円度が悪く装着時、軸又は穴との間に
隙間ができ折損を生じ易いという問題点があつ
た。

又、Ｃ型偏心止め輪は応力分布は均一になるが
外径中央部が巾広になるのでスペースを多量にと
らねばならず、スペース上の制約が大きいという
問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決することを目的と
し、同心２円でかこまれたＣ型板の巾を一定に
し、円弧方向中央部の板厚を両端部の板厚より厚
くし止め輪全体の応力分布を均一にしたことを特
徴とするものである。

以下、第１図、第２図に示した実施例について
説明する。１０は軸用、穴用Ｃ型同心止め輪で同
心２円でかこまれたＣ型板の円弧方向中央部Ｂの
板厚を両端部Ａ，Ｃの板厚より厚くし接線方向力
を作用させた時の全体の曲げ応力分布を均一にし
てある。

（効果） 本考案によると同心２円でかこまれたＣ型板の
巾ａを一定にし、円弧方向中央部の板厚を両端部
の板厚より厚くし止め輪全体の応力分布を均一に
してあるので、接線方向力を作用させ軸又は穴の
溝に挿入する場合の曲げ応力を全体に亘つて均一
にでき、外径が均一なので装着時軸又は穴の溝と
の隙間が少なく真円度を保つことができ、折損す
ることが少なく、又外径寸法が均一に小さくなる
ので相手部材とのスペースが少ない所でも使用で
きる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例平面図、第２図は第
１図のＡ−Ｂ−Ｃ展開正面図、第３図は従来の軸
用Ｃ型同心止め輪平面図、第４図は従来の穴用Ｃ
型同心止め輪平面図、第５図は従来の軸用Ｃ型偏
心止め輪平面図、第６図は従来の穴用Ｃ型偏心止
め輪平面図である。 １０……Ｃ型同心止め輪、Ａ，Ｃ……両端部、
Ｂ……中心部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 同心２円でかこまれたＣ型板の巾を一定にし、
   円弧方向中央部の板厚を両端部の板厚より厚くし
   止め輪全体の応力分布を均一にしたＣ型同心止め
   輪。