JPH05247100A - 両生動物の卵の粘液性被膜からの抗原決定基を有するオリゴ糖 - Google Patents

両生動物の卵の粘液性被膜からの抗原決定基を有するオリゴ糖

Info

Publication number
JPH05247100A
JPH05247100A JP30114592A JP30114592A JPH05247100A JP H05247100 A JPH05247100 A JP H05247100A JP 30114592 A JP30114592 A JP 30114592A JP 30114592 A JP30114592 A JP 30114592A JP H05247100 A JPH05247100 A JP H05247100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oligosaccharides
amphibian
novel
galnac
mucous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30114592A
Other languages
English (en)
Inventor
Bending M Mary
エム. ベンディグ メアリー
A Ketorubara Catherine
エー. ケトルバラ キャサリン
Sarudaniya Jose
サルダニャ ジョゼ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JPH05247100A publication Critical patent/JPH05247100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H13/00Compounds containing saccharide radicals esterified by carbonic acid or derivatives thereof, or by organic acids, e.g. phosphonic acids
    • C07H13/02Compounds containing saccharide radicals esterified by carbonic acid or derivatives thereof, or by organic acids, e.g. phosphonic acids by carboxylic acids
    • C07H13/04Compounds containing saccharide radicals esterified by carbonic acid or derivatives thereof, or by organic acids, e.g. phosphonic acids by carboxylic acids having the esterifying carboxyl radicals attached to acyclic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H3/00Compounds containing only hydrogen atoms and saccharide radicals having only carbon, hydrogen, and oxygen atoms
    • C07H3/06Oligosaccharides, i.e. having three to five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/574Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for cancer
    • G01N33/57469Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for cancer involving tumor associated glycolinkage, i.e. TAG

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗原決定基を有するオリゴ糖および対応する
抱合体ならびに当該抱合体を含むワクチンを提供する。 【構成】 抗原決定基を有する構造のフコシル化オリゴ
糖(たとえば式(A)、式(E)の糖)ならびに当該オ
リゴ糖を適宜なリンカーの介助によって結合している担
体よりなる糖抱合体、かゝる糖抱合体を本質的に含有し
ているワクチン、上記のオリゴ糖抗原決定基に特異的に
向けられているモノクローンまたはポリクローン抗体、
両生動物類、好ましくはサンショウウオ科の両生類の腹
子の粘液性被膜から分離・精製することによる、上記の
フコジル化オリゴ糖の調製法および前記ワクチンを利用
したイムノアツセイ法。 〔式中XはGalNAcまたはGalNAc−オール、
nは0または1であり、GalはD−ガラクトース、G
lcNAcはN−アセチル−D−グルコサミン、Gal
NAcはN−アセチル−D−ガラクトサミン、GalN
Ac−オールは、N−アセチル−D−ガラクトサミニト
ール、FuCはL−フュース、KDNは3−デオキシ−
D−グリセロ−D−ガラクトノヌロソン酸を表す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下記一般式、すなわち
【0002】
【化2】 の、実質的に純粋なかたちの新規の抗原決定基を含むオ
リゴ糖に関する。
【0003】ただし、上記式においてXは、GalNA
cまたはGalNAc−オール、nは、0または1、G
alはD−ガラクトース、GlcNAcは、N−アセチ
ル−D−グルコサミン、GalNAcは、N−アセチル
−D−ガラクトサミン、GalNAc−オールは、N−
アセチル−D−ガラクトサミニトール、Fucは、L−
フコース、そしてKDNは、3−デオキシ−D−グリセ
ロ−D−ガラクトノヌロソン酸を表す。
【0004】本発明はさらに、オリゴ糖(A)〜(I)
の調製法に関し、これは粘液性被膜を、両生類の、とく
にサンショウウオ(salamander)科の両生動物の腹子か
ら分離し、それに含まれる糖タンパク質(ムチン)を化
学的に、とくに還元的β−除去によって切断し、そして
得られる遊離のオリゴ糖の混合物を天然型またはアルジ
トール型にクロマトグラフィーによって精製し、適宜、
式中のnが0である一般式(A)〜(D)の化合物の場
合にはKDN残基を化学的に除去することを特徴とす
る、オリゴ糖(A)〜(I)の調製法に関する。
【0005】本発明はさらに、糖成分が、適宜、リンカ
ーを介して担体に結合しており、一般式(A)〜(I)
のオリゴ糖である、糖成分および担体、とくにタンパク
質またはペプチド、を含む新規糖抱合体に関する。
【0006】本発明はさらに、上記のように定義された
新規糖抱合体を本質的に含むワクチンに関する。
【0007】本発明はさらに、一般式(A)〜(I)の
オリゴ糖の抗原決定基に特異的に向けられることを特徴
とする、モノクローンまたはポリクローン抗体に関す
る。
【0008】本発明はさらに、上記のように定義された
モノクローンまたはポリクローン抗体が結合するエピト
ープを含む腫瘍関連抗原に関する。
【0009】本発明はさらに、一般式(A)〜(I)の
オリゴ糖が結合する担体マトリックスからなる免疫吸着
体、さらに一般式(A)〜(I)のオリゴ糖を精製する
ための上記抗体が結合するための担体マトリックスから
なる、上記のように定義された抗体の精製のための免疫
吸着体に関する。
【0010】本発明はさらに、分離されたリンパ球の抗
原特異性刺激による免疫原性のインビトロ決定法に関
し、これはリンパ球を両生類の卵の粘液性被膜からのム
チンとともにまたは上記のように定義された新規糖抱合
体とともに再培養して、リンパ球の増殖を[3H]−チ
ミジンの取り込みによって測定することを特徴とする、
免疫原性のインビトロ決定法に関する。
【0011】最後に、本発明は、両生類の、とくにサン
ショウウオ科の両生類の腹子からの粘液性被膜の多様な
新規の使用に関し、それには次のようなものが含まれ
る。 − 上記のように定義された少なくとも追加の一つのF
uc残基および少なくとももう一つのGal、GalN
Ac、GlcNAc、FucまたはKDN残基が存在す
る構造要素Gal(β1−4)−GlcNAc(β1−
3)を有するオリゴ糖を得るための使用。 − 抗−Lex、抗−Leyおよび抗−KDN抗体の調製
のための使用。 − 3−デオキシ−D−グリセロ−D−ガラクトノヌロ
ソン酸(KDN)の調製のための使用。 − イムノアッセイに提供するための使用。 − 腫瘍の治療のためのワクチンの調製のための使用。
【0012】
【従来の技術】糖タンパク質および糖脂質(糖抱合体)
は自然界に広く分布している。これらは生物の生化学に
おいて広範の多様な機能を有しており、これらの重要性
は、一分子中の極性炭水化物部分(グリカン)および非
極性タンパク質または脂質部分の異なる性質に帰すると
ころが少なくない。
【0013】このように、グリカン部分の構造は、組織
表面に、とくに腫瘍細胞にしばしば見出だされる(腫瘍
関連抗原)抗原決定基と同一であるエピトープを表すこ
とが知られている。これは、抗原作用を有する特定の糖
タンパク質または糖脂質が、健康な細胞よりも腫瘍細胞
表面に、通常、有意に多量に観察されることを意味して
いる。
【0014】腫瘍関連抗原の場合には、これらは一般に
発達が制限された抗原として表現され、したがってま
た、腫瘍胎児型(oncofetal)抗原とも呼ばれる(Kakom
ori、 1989、 Adv. Cancer Res. 52、 257)。
【0015】グリカン部分のいくつかの構造あるは部分
構造は、抗原決定基として詳細に特徴づけられている。
すなわち、LewisX(LexまたはSSEA−1)決定基
は、分化している多数の細胞の表面に検出された(例え
ば、Feiziら、 1981、 Nature292、 5819: Hakomori、 198
4、 J. Biol. Chem. 259、 4672: Fukushiら、 1984、 J.Bi
ol. Chem. 259、 4681)。LewisY(Ley)と呼ばれる
別の決定基およびA−Leyと呼ばれるその変異体は種
々のガン細胞に見出だされて、検出されている(例え
ば、Hakomori、 1989、 Adv. Cancer Res. 52、 257: Magn
aniら、 1983、 Cancer Res. 43、 5489: Abeら、 1983、 J.
Biol. Chem. 258、 11793: Nudelmanら、 1986、 J. Bio
l. Chem. 261、 11247)。
【0016】Lexは、構造要素Gal(β1−4)−
[Fuc(α1−3)]−Glc−Nac(β1−3)
であることを意味し、Leyは構造要素Fuc(α1−
2)−Gal(β1−4)−[Fuc(α1−3)]−
GlcNAc(β1−3)を意味し、A−Leyは構造
要素GalNAc(α1−3)−[Fuc(α1−
2)]−Gal(β1−4)−[Fuc(α1−3)]
−GlcNAc(β1−3)を意味し、略号の意味は上
記の通りである。
【0017】抗原作用を有する天然産の糖抱合体の研究
されたものの多くで、グリカン部分はタンパク質マトリ
ックスに結合している(O−またはN−グリコシド結合
による)。GlcNAc−またはGalNAc−が末端
糖残基としてしばしば見られる。GalNAc(α1−
3)−GalNAc(α1−3)−Ser(Thr)の
ような組み合わせはまた、ヒト腸管癌細胞で見出だされ
た。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】抗原決定基を有するオ
リゴ糖または糖抱合体は、このように、診断医学、臨床
薬理学および癌の治療に重要な化合物である。したがっ
て、当然、対応する化合物を得るためのニーズがある。
このタイプの化合物は適切な組織からのみ、しかも少量
しか得られない。さらに、腫瘍細胞を得るのはきわめて
難しい。他の方法としては、基本的に要求されるオリゴ
糖の化学合成が考えられる。しかし、このタイプの合成
には多くの中間段階を経るという欠点があり、そのいく
つかは複雑で、立体化学的な特別の配慮を必要とする。
その結果、収率が通常は低くなる。
【0019】したがって、本発明の目的は、抗原決定基
を有するオリゴ糖および対応する抱合物を簡単な方法
で、適正な費用で、経済的に充分な量で提供することで
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】オリゴ糖がきわめて簡単
に、また驚くほど大量に、高収量で、両生類の、とくに
サンショウウオ科の両生類の腹子の粘液性被膜から、粘
液性被膜に存在するムチンからの化学的除去によって得
ることができることが、今日、見出だされた。本発明に
よるオリゴ糖は全て、構造的要素Gal(β1−4)−
GlcNAc(β1−3)、プラスこれを介してムチン
のタンパク質部分への結合が起きている一つのGalN
AcまたはGalNAc−オール残基を有しており、さ
らにフコースと結合する。化合物は、一般に構成分Ga
l、GalNAc(Gal−NAc−オール)、Glc
NAc、Fucおよび、場合によってまた、KDNから
なる。
【0021】とくに、サンショウウオのPleurodelesお
よびAxolotl属における一般式(A)〜(I)の化合物
は、分離されて、特徴づけされた。しかし、本発明によ
れば、両生類の卵の粘液性被膜は、一般に抗原決定基を
有し、かつ上記のそれぞれの構成分からなる多様な構造
物を有する、フコシル化オリゴ糖の豊かな提供源である
ことを強調しなくてはならない。
【0022】両生類の卵の粘液性被膜に存在する多くの
糖抱合体は、グリカン部分にKDN残基を含む。KD
N、すなわち3−デオキシ−D−グリセロ−D−ガラク
トノウロソン酸は、天然産のノイラミン酸の脱アミノ誘
導体である。今日まで、KDNはマスおよびサケの腹子
からのみ検出されており、それから分離される量はわず
かである(Nadanoら、1986、 J. Biol. Chem. 261、 1155
0: Kanamoriら、 1990、 J. Biol. Chem. 265、 21811: In
oueら、 1991、 Proc. XIth Int. Symp. Glycoconj.、 Tor
onto)。KDNは、その直接的または間接的な抗原作用
(特異性、親和性)の点で重要な役割を果たす化合物と
みなされている。KDNは合成によって調製できないこ
とはないが、きわめて難しい。このような理由から、本
発明による両生類の卵の粘液性被膜はまた、KDNの調
製源として期待される。
【0023】両生類の種に関係なく、両生類の卵の粘液
性被膜に対して炭水化物部分は、45〜55%、とくに
48〜52%の範囲を占めている。粘液性被膜それ自体
が腹子の大部分を構成し、これは大量のグリカンが得ら
れることを意味する。例えば、Pleurodeles waltlii
粘液性被膜160mg(乾燥重量)から本発明による化
合物の一般式(A)〜(D)の純粋な化合物の16〜2
5mgが得られ、本発明によるその他の化合物のそれぞ
れ4〜6mgを単離することができる。このように、四
つの化合物(A)〜(D)は、全グリカンの10〜15
%を占める。
【0024】Axolotl mexicanumの場合は分画されたオ
リゴ糖のいくつだけが特徴づけあるいは同定されている
ことから、全体のグリカン中の化合物(E)〜(I)の
含量は比較的低いが、この場合も基本的にはPleurodele
s waltliiの場合と同様である。
【0025】さらに、一般式(A)〜(D)の本発明の
オリゴ糖は、新規糖ペプチド、新規糖タンパク質または
新規糖脂質などの新規抱合体の調製に適していることが
見出だされた。オリゴ糖がハプテンとしてのみ作用す
る、すなわち免疫応答を引き起こさないことから、本発
明のグリカン残基を直接に、あるいは適宜にリンカーを
介して、適当なタンパク質、ペプチドまたは脂質と結合
させることが必要である。このようにして調製される新
たな新規抱合体はまた、これら新規抱合体の一つまたは
それ以上を含むワクチンの調製、およびこれら抱合体の
グリカン部分の抗原決定基と相互反応することができる
モノクローンまたはポリクローン抗体の調製に用いるこ
とができる。
【0026】さらに、適当な試料を精製するために適し
ている対応する免疫吸着体を簡単な方法で調製できるこ
とが見出だされた。
【0027】抗体調製物を精製するために、本発明によ
るオリゴ糖を担体マトリックスと結合させる。適当な担
体材料、結合方法および精製方法は、当業者に既知であ
る。オリゴ糖または新規糖抱合体を精製するために、抗
体を担体マトリックスに結合させる。このための担体材
料、結合方法および精製方法は同じく、当業者に既知で
ある。
【0028】最後に、ヒトリンパ球はインビトロで本発
明による新規糖抱合体または対応する天然の糖抱合体
(ムチン)によって刺激されることが見出だされた。こ
れは標識したチミジンの取り込みによって定量的に測定
することができる。
【0029】この明細書に添付した図面を説明すると、
図1は、Pleurodeles waltliiからのオリゴ糖アルジト
ール混合物のHPLCを説明する図である。後者は、Pl
eurodeles waltliiの卵の粘液性被膜の凍結乾燥物から
還元的β−除去によって得られる。担体としては、アミ
ノプロピルシリル相を有するシリカゲル(SUPELCOSIL R
LC−NH2、スイスのSupelco社製)を用いる。移動
相:CH3CN/KH2PO4(30mM、pH7.0)
=65:35(v/v)、1ml/分、検出:206n
m。
【0030】 ピークI: 一般式(A)の化合物 ピークII: 一般式(B)の化合物 ピークIII: 一般式(C)の化合物 ピークIV: 一般式(D)の化合物を示す。
【0031】図2は、Pleurodeles waltliiからの誘導
体化したオリゴ糖アルジトール混合物(メチルグリコシ
ドのトリフルオル酢酸塩)のGCを説明する図である。
オリゴ糖混合物は、Pleurodeles waltliiの卵の粘液性
被膜の凍結乾燥物からメタノリシスによって得られる。
Zanettaら(1972、J. Chromatogr. 69、 291)によ
る記載のようにして試料を調製する。カラム:クロモソ
ーブQ、シリコーン5%、OV101(1m×0.32
cm)、バリアンGC。
【0032】メソイノシトールを標準として用いる。F
uc、Gal、GlcNAc、GalNAcおよびKD
Nの略号の意味は上記の通りである。
【0033】図3は、Axolotl mexicanumからのオリゴ
糖アルジトール混合物のHPLCを説明する図である。
後者は、Axolotl mexicanumの卵の粘液性被膜の凍結乾
燥物から還元的β−除去によって得られる。担体として
は、アミノプロピルシリル相を有するシリカゲル(SUPE
LCOSILRLC−NH2、スイスのSupelco社製)を用い
る。 (a)酸性分画IIの混合物を説明する図(本文、実施
例を参照されたい)。
【0034】 ピークA3: 一般式(G)の化合物 ピークA5: 一般式(H)の化合物 ピークA6: 一般式(I)の化合物 ピークA1、A2、A4はさらには調べられなかった。
【0035】移動相:CH3CN/KH2PO4(30m
M、pH7.0)=65:35(v/v)、1ml/
分、検出:UV206nm。 (b)中性分画III(本文、実施例を参照されたい)
の混合物を説明する図である。
【0036】 ピークN3: 一般式(E)の化合物 ピークN4: 一般式(F)の化合物 ピークN1、N2、N5〜N10はさらには調べられな
かった。
【0037】移動相:CH3CN/H2O=65:35
(v/v)、1ml/分、検出:UV206nm。
【0038】図4は、Axolotl mexicanumからの誘導体
化したオリゴ糖アルジトール混合物(メチルグリコシド
のトリフルオル酢酸塩)のGCを説明する図である。オ
リゴ糖混合物は、Axolotl mexicanumの卵の粘液性被膜
の凍結乾燥物からメタノリシスによって得られる。Zane
ttaら(1972、J. Chromatogr. 69、 291)による記
載のようにして試料を調製する。カラム:クロモソーブ
Q、シリコーン5%、OV101(1m×0.32c
m)、バリアンGC。Fuc、Gal、GlcNAc、
GalNAcおよびKDNの略号の意味は上記の通りで
ある。
【0039】とくに記載がなければ、文献から既知の従
来の標準法を、本発明による化合物および試薬の分離、
精製、特徴づけおよび調製のために用いる。
【0040】サンショウウオ、カエルまたはヒキガエル
などの両生動物は広く分布しており、それらの天然の棲
息地で直接に捕獲するか、あるいは関連専門業者の水産
飼養所から入手することができる。これら動物の腹子も
同様で、これから必要な卵を得る。このように、本発明
を実施するための出発材料、すなわち卵の粘液性被膜の
獲得には問題がない。
【0041】以下に、本発明を一般的なかたちで説明す
る。一般式(A)〜(D)の化合物の調製 両生類の種であるPl. waltliiの腹子を、好ましくは機
械的に処理して、実質的に卵をそれをとりまいている厚
い粘液性被膜から除去する。ゼリー状の物質を凍結乾燥
して、乾燥材料をβ−除去に供する。
【0042】β−除去によって、好ましくはO−グリコ
シド結合を有する糖タンパク質が切断される(例えば、
Downsら、 1977、 Int. J. Peptide Protein Res. 10、 31
5: Aminoffら、 1980、 Anal. Biochem. 101、 44)。すな
わち、凍結乾燥した材料を、50〜100mMの例えば
KOHまたはNaOH、好ましくはNaOHなどのアル
カリ溶液中で、好ましくはNaBH4またはKBH4、し
かしとくにNaBH4などの水素転移還元剤と、20〜
45℃、好ましくは35〜40℃で、約20〜50時
間、好ましくは24〜30時間反応させる(Carlson、 1
966、 J. Biol. Chem. 241、 2984)。
【0043】N−グリコシド結合が存在すれば、その切
断はこれら条件で完全に除外することはできない(例え
ば、Anal. Biochem. (1982)、 119、 351)。
【0044】上記の条件で、タンパク質残基が結合して
いた糖残基(これは本発明による化合物における残基X
である)が得られ、これをその解放鎖型(アルデヒド
型)に変換して、還元的条件によって対応する糖アルコ
ールに変換する。他の糖残基は不変のままで、もとの環
状型が保持される。
【0045】反応を、好ましくは低温(0〜5℃)で、
例えばDowexT.M.(Biorad製)のような陽イオン交換樹
脂の添加によって停止させて、次いでpHを5〜6に調
整する。溶液を好ましくは濾過して、結果として生じる
ホウ酸を、例えばそのメチルエステルのかたちで、蒸留
によって、これから除去し、次いで溶液を標準法によっ
て脱塩する。
【0046】還元されたグリカンを調製用あるいは半調
製用HPLCを用いて、本発明の方法で分画する。分画
は、他の方法、例えばゲル濾過によっても同様に行うこ
とができる。
【0047】HPLCのための適当な担体材料は、アミ
ノ化された相を有するシリカゲルである。アミノプロピ
ルシリル相が好ましい。しかし、最終分析においては、
糖および糖誘導体の分離のために知られている全ての担
体および相が適している。溶出液として好ましく使用さ
れるものには、アセトニトリル/緩衝液またはアセトニ
トリル/水混合物がある。
【0048】四つの画分が得られ、その三つは純粋型と
して(一般式(A)、(B)および(D)の化合物)、
四つ目の画分は主要成分が構造(C)を有する二つの異
性体として得られる(第1図)。
【0049】本発明による物質は、標準法によって、好
ましくはガスクロマトグラフィー(Zanettaら、 1972、
J. Chromatogr. 69、 291)(第2図)、ペーパークロマ
トグラフィー、HPLC、核磁気共鳴(NMR)スペク
トル分析、薄層クロマトグラフィーおよびマススペクト
ルによって、特徴づけられる(実施例を参照された
い)。
【0050】凍結乾燥した材料の糖タンパク質切断は、
本発明によれば弱アルカリ条件下で行うことができる。
弱アルカリ加水分解は、還元剤の添加以外は上述したの
と同様の条件下で、例えば0.5〜10mMのNaOH
を用いて行う。この場合には、結果として、環状構造が
完全に保持された天然の(非還元型)グリカンが得られ
る。
【0051】天然型グリカンは、対応するアルジトール
に関する既述のものと同じ方法で同じ試薬を用いて分画
される。相対的保持時間を僅かだけ変化している類似し
たクロマトグラフィーパターン(第1図および第2図)
が得られる。一般式(E)〜(I)の化合物の調製 :両生類の種であ
A. Mexicanumの腹子を、好ましくは機械的に処理し
て、実質的に卵をそれをとりまいている厚い粘液性被膜
から除去する。ゼリー状の物質を凍結乾燥して、乾燥材
料をβ−除去に供する。
【0052】Axolotalからのムチンの還元的β−除去
は、上記と同様に行う。β−除去の結果、脱塩の後に三
つの異なる不均質な画分が得られる。一つの画分(用い
られる凍結乾燥材料の約7〜8%)は、高分子量成分の
みを含み、この後更には用いられない。画分2(約4〜
5%)は、酸性成分を含み、ただちにクロマトグラフィ
ーによる精製に供される。HPLCの後、第3(a)図
からのピークA1からA6までが得られる。この場合、
ピークA3、A5およびA6は一般式(G)、(H)お
よび(I)の化合物に対応する。第三の画分(約15〜
20%)は中性および酸性成分を含み、好ましくは陰イ
オン交換樹脂上でさらに精製してから、脱塩する。
【0053】ピークN1〜N10は、HPLCの後に中
性画分から得られ、ピークN3およびN4は化合物
(E)および(F)に対応する。第二および第三の画分
からの他のピークは、第三の画分からの酸性成分のよう
にさらなる特徴づけおよび使用は本発明では行われなか
った。
【0054】精製および分析のための方法および試薬
は、Pleurodelesからのオリゴ糖の精製のための上記の
ものに対応する。KDNを含まない一般式(A)〜(I)のオリゴ糖の調
KDNの調製 :KDN残基の除去は、本発明によれば、
好ましくは遊離のオリゴ糖またはそれらのアルジトール
から行われる。KDN残基のみがオリゴ糖から除去され
て他のFuc、Gal、GlcNAcまたはGalNA
c残基は結合したままになるような化合物が選択され
る。除去は、好ましくは無機または有機の弱酸、例えば
ギ酸で、40〜120℃の温度で行われる。KDNと脱
シアリル化オリゴ糖またはそれらのアルジトールとの分
離は、例えば標準法によるゲル濾過によって簡単に行わ
れる。新規糖タンパク質/ペプチドの調製 :本発明によるオリ
ゴ糖(A)〜(I)は、天然の非還元型であり、標準法
によって適当なタンパク質またはペプチドと結合させる
ことができ、これによってそれぞれ免疫原性を発揮する
ことができる。
【0055】「Advances in Carbohydrate Chemistry」
(1980、 Vol. 37、 225)に、適切な結合法が多数記載さ
れている。オリゴ糖(A)〜(I)の抱合物は、好まし
くはGrayの方法(Arch. Biochem. Biophys. 163、 (198
4)、 426)によって調製される。すなわち、タンパク質
またはペプチドの一つのアミノ基を、BH3CN-の作用
によってオリゴ糖のO−グリコシドのC原子に結合させ
る(化合物(A)〜(I)中の残基Xで、Xは好ましく
はGalNAcである)。もちろん、対応する抱合体
を、例えば適当な保護基を炭水化物残基に導入するなど
の炭水化物またはタンパク質化学の他の既知の方法によ
って調製することも可能である。
【0056】適当なタンパク質の例としては、ヒトまた
はウシの血清アルブミン(HSA、BSA)、キーホー
ルカサガイ(keyhole limpet)のヘモシアニン(KL
H)、コレラトキシンまたは破傷風トキシンなどがあ
る。
【0057】タンパク質またはペプチドはまた、スペー
サーまたはリンカーを介して本発明のオリゴ糖の一つに
結合させることもできる。適当なリンカーの例として
は、CH2OH−(CH2n−COORの型の化合物が
ある。ここで、Rは1〜4個のC原子を有するアルキル
であり、nは4から12までの、好ましくは8の、整数
である。
【0058】このタイプの抱合体は、例えば、Lemieux
らの方法(J. Am. Chem. Soc. 97、 (1975)、 4076および
Can. J. Biochem. 55、 (1977)、 507)によって調製され
る。すなわち、オリゴ糖のリンカーとの最初の反応にお
いて、そのエステル基がヒドラジド基を介してアジド基
に変換される。最後に、後者が要求されるペプチドまた
はタンパク質と反応する。新規糖脂質の調製 :本発明によるオリゴ糖はまた、標準
法によって脂質とも結合することができる。この場合、
Wangら(Anal. Biochem. 144 (1984)、 366)の還元的ア
ミノ化を用いることが可能であり、有利である。この方
法では、実際の脂質残基が官能基を介して導入される。
用いられる試薬には、例えば、市販のヘキサデシルアニ
リンがあげられる。また、他の脂質残基を同様にしてア
ニリンに結合させることも可能である。中間体として形
成されるイミドは、好ましくはBH3CN-で還元され
る。この方法は、シアリル基(KDN)を含む新規抱合
物のためにとくに適している。免疫吸着体の調製 :本発明によって調製されるオリゴ糖
は、効果的な単一特異性の免疫吸着体の調製に用いるこ
とができる。このタイプの免疫吸着体は、例えば、血清
から望ましくない抗体を除去する場合および吸着/脱着
法による特異的抗体の分離および精製のために、きわめ
て重要である。これらの場合には、抗原決定基を含む糖
は担体に強固に結合している。
【0059】他の場合には、抗体を担体に共有結合によ
って(例えば、CNBr-活性化セファロースC1−4
B、ファルマシア社製:Affi−Gel 10/15
/102、Biorad社製)または非共有結合によって(例
えば、スタフィロコッカスタンパク質A−セファロース
C1−4B、SPA−SephT.M.、ファルマシア社
製)結合させることが可能で、これによって糖混合物中
の対応する抗原決定基をこのタイプの抱合体上で精製ま
たは分画することが可能である。
【0060】免疫吸着体のための適当な担体材料として
は、アミノ化セファロース、アミノ化ポリスチレン、ポ
リビニルアミン、アミノ化ポリビニルアルコール、アミ
ノ化ポリビニルアクリルアミド、アミノエチルセルロー
ス、アミノ化カルボキシメチルセルロース、アミノ化カ
ルボキシメチルアガロース、アミノ化ガラスまたはアミ
ノ化シリカゲルがあげられる。これらの物質は、ビーズ
またはラテックスとして用いることができるが、無機ま
たは有機材料でつくられたプレート、チューブまたはチ
ューブ材料の表面に使うことも可能である。
【0061】対応する免疫吸着体は、例えばEricksonら
(Biochem. Biophys. Res. Commun.43、 1164 (1971))
による、またはEP-A 0 044 188またはUS 4、238、473また
はLemieux(Chem. Soc. Rev. 7、 (1978)、 423)またはM
azidら(Bioconjugate Chem.、 2、 (1991)、 32)によ
る、標準法によって調製することができる。インビトロの免疫原性の決定 インビトロイムノアッセイは、本発明によって提供され
る。ここでは、ヒト白血球を分離して、既知の方法で精
製して、本発明による新規糖抱合体、好ましくは新規糖
タンパク質/ペプチドとともにインキュベートする。こ
れによって、リンパ球が刺激されて、増殖が増す。この
増強される刺激は、加えた放射性標識したチミジンの取
り込みの増加によって簡単に測定することができる。本
発明によ って増加する増殖は、用いられる新規糖抱合体にもよる
が、40〜65%の間である。
【0062】
【実施例】
[実施例1」Pleurodeles Waltliiからの凍結乾燥した
粘液性被膜160mgを50mMのNaOHおよび1.
0MのNaBH4(10ml)中で攪拌しながら暗所で
37℃で24時間反応させる。反応を約4℃でDowex
T.M.50×8(25〜50メッシュ、H+型、Biorad社
製)を添加して、pHを約4.5に調整して、反応を止
める。溶液を濾過して、0.1MのNaOHを用いてp
Hを5.5に調整して、濃縮する。結果として生じるホ
ウ酸をメタノール添加を繰り返しながら蒸留することに
よってメチルエステルとして除去する。次いで、バイオ
−ゲルP2カラム(2×50cm、ファルマシア社製)
上で脱塩を行う。 [実施例2]実施例1のようにして調製されたオリゴ糖
アルジトールをHPLCによって分画する。担体材料と
しては、アミノプロピルシリル相でコートしたシリカゲ
ルカラム(SupelcosilT.M.LC−NH2、スイスのSupel
co社によって供給される)を用いる。混合物をアセトニ
トリル/KH2PO4(30mM、pH7.0)=65:
35(1ml/分)で溶出する。検出をUV206nm
で行う。第1図の四つのピークを得る。各分画で約6m
gの純粋の物質が得られる。
【0063】 ピークI: 一般式(A)の化合物 ピークII: 一般式(B)の化合物 ピークIII: 一般式(C)の化合物 ピークIV: 一般式(D)の化合物 分析をガスクロマトグラフィー(第2図)および1H−
および13C−NMR分光分析(BRUKER AM-400 WB分光
器)によって行う。化学的シフトを表1および表2に示
す(アセトン(27℃でD2O中)およびDSSをそれ
ぞれリファレンスとして測定)。一般式(A)〜(D)
の化合物は、それぞれのアルジトールのかたちである
(X=GalNAc−オール)。
【0064】
【表1】化合物(A)〜(D)の1H NMRシフト
【0065】
【表2】化合物(D)の13C NMRシフト [実施例3]実施例2のようにして得られたオリゴ糖ま
たはそれらのアルジトールを溶出液を取り除いた後に、
水に取り上げ、ギ酸を最終濃度が0.1Mになるように
加える。溶液を100℃で約1時間インキュベートし
て、次いで0.1MのNaOHで中和する。最後に、溶
液をセファデックスG−25カラムに通す。ほとんど定
量的な収量で、一般式(A)〜(D)の脱シアリル化オ
リゴ糖およびKDN(3−デオキシ−D−グリセロ−D
−ガラクトノヌロソン酸)が得られる。 [実施例4]Axolotl mexicanumからの凍結乾燥した粘
液性被膜1.9gを50mMのNaOHおよび1.0M
のNaBH4(300ml)中で攪拌しながら暗所で3
7℃で24時間反応させる。反応を約4℃でDowexT.M.
50×8(25〜50メッシュ、H+型、Biorad社製)
を添加して、pHを約4.5に調整して、反応を止め
る。溶液を濾過して(濾液約1.3g)、0.1MのN
aOHを用いてpHを5.5に調整して、濃縮する。結
果として生じるホウ酸をメタノール添加を繰り返しなが
ら蒸留することによってメチルエステルとして除去す
る。次いで、バイオ−ゲルP4カラム(2×80cm、
Pharmacia社製)上で脱塩を行う。
【0066】三つの画分が得られる。P4カラムからの
画分(ピーク)Iは高分子量化合物(123mg)のみ
を含んでおり、これは廃棄される。画分(ピーク)II
は酸性成分(80mg)を含み、直接にHPLC精製に
供される(実施例5)。画分(ピーク)IIIは酸性お
よび中性化合物(320mg)を含む。混合物をDowes
T.M.1×2カラム(Biorad社製、メッシュ200〜40
0、HCOO-型、2×15cm)上にのせる。カラム
から、中和成分を水で溶出し、酸性成分を酢酸ピリジン
緩衝液(40mM)で溶出する。 [実施例5]実施例4のようにして調製されたオリゴ糖
アルジトールをHPLCによって分画する。担体材料と
して、アミノプロピルシリル相でコートされたシリカゲ
ル(SupelcosilT.M.LC−NH2、スイスのSupelco社
製)を用いる。酸性化合物の混合物をアセトニトリル/
KH2PO4(30mM、pH7)=65/35で溶出
し、中性化合物の混合物をアセトニトリル/水=65/
35(1ml/分)で溶出する。検出はUV206nm
によって行う。
【0067】画分III(実施例4)の酸性化合物は、
本発明ではさらには使用しない。
【0068】画分IIの酸性化合物は、第3図(a)の
HPLCパターンを示す。ここで、ピークA3、A5お
よびA6は本発明の化合物(G)、(H)および(I)
に対応する。
【0069】画分IIIの中性化合物は、第3図(b)
のHPLCパターンを示す。
【0070】 ピークN3: 一般式(E)の化合物 ピークN4: 一般式(F)の化合物 ピークN1、N2、N5〜N10はさらには調べられな
い。
【0071】ピークN2は、既知の構造物GlcNAc
(β1−3)−GalNAc−オールに対応する。
【0072】分析を、ガスクロマトグラフィー(第4
図)および1H−および13C:NMR分光分析(BRUKER
AM-400 WB分光器)によって行う。化学的シフトを表1
および2に示す(アセトン(27℃でD2O中)および
DSSをそれぞれリファレンスとして測定)。一般式
(E)〜(I)の化合物は、それぞれのアルジトールの
かたちである(X=GalNAc−オール)。
【0073】表3〜5は、化合物(G)〜(I)の1
および13C NMRシフトに関するデータを含む。
【0074】
【表3】化合物(G)の1Hおよび13C NMRシフト
【0075】
【表4】化合物(H)の1Hおよび13C NMRシフト
【0076】
【表5】化合物(I)の1Hおよび13C NMRシフト
【0077】
【表6】化合物(E)(=ピークN3)、(F)(=ピ
ークN4)およびピークN2の1H NMRシフト [実施例6]実施例2のようにして得られたオリゴ糖ま
たはそれらのアルジトールを溶出液を取り除いた後に、
水に取り上げ、ギ酸を最終濃度が0.1Mになるように
加える。溶液を100℃で約3時間インキュベートし
て、次いで0.1MのNaOHで中和する。最後に、溶
液をセファデックスG−25カラムに通す。ほとんど定
量的な収量で、一般式(A)〜(D)の脱シアリル化オ
リゴ糖およびKDN(3−デオキシ−D−グリセロ−D
−ガラクトノヌロソン酸)が得られる。 [実施例7]式中のXがGalNAcである一般式
(B)の精製された化合物300μmolおよびウシ血清
アルブミン1μmolを0.2M燐酸緩衝液(pH8.
0)2.5ml+トルエン1滴に溶解する。1.6mmol
のNaBH3CNを加えて、混合物を37℃で連続して
攪拌しながら約7日間インキュベートする。次いで、結
合していないオリゴ糖および過剰の試薬を膜フィルター
(PM 10、ミリポア社製)を通す濾過によって除去
し、抱合体を水による繰り返しの充分な洗浄によって得
る。
【0078】反応の進行をガスクロマトグラフィーで追
跡する。 [実施例8]一般式(E)のオリゴ糖とヒト血清アルブ
ミンとの糖抱合体を実施例7と同様にして調製する。 [実施例9]化合物(C)および8−メトキシカルボニ
ルオクタノールから対応する8−メトキシカルボニルオ
クチルサッカリドおよび、これにエタノールに溶かした
ヒドラジンから対応するヒドラジド化合物を調製するた
めに、Lemieuxら(前出)の方法を用いる。100μmol
の乾燥した、ヒドラジンを含まない化合物を1.5ml
の乾燥DMF中にとりいれ、無水ジオキサンに溶かした
400μmolの3.6M HClを加える。溶液を約−2
0℃に冷却して、100μlのDMFに溶かした140
μmolの亜硝酸t−ブチルを加える。30分の後に、D
MF(100μl)に溶かした40μmolのスルファミ
ン酸を加えて、温度を−30℃まで下げる。2μmolの
ウシ血清アルブミンを0.08MのNa247に溶か
した0.35MのKHCO3 からなる緩衝液(pH9.
0)に溶解し(25mgタンパク質/ml緩衝液)、ア
ジ化物を含む溶液に加える。リンカー−O−(CH28
−CO−を介して結合した対応する新規糖抱合体が得ら
れる。 [実施例10]糖抱合体を、一般式(I)のオリゴ糖お
よびヒト血清アルブミンから実施例9と同様にして調製
する。 [実施例11]5mgの一般式(D)の天然のオリゴ糖
を50μlの水に溶解し、250μlのヘキサデシルア
ニリン溶液(36mgを250μlクロロホルム中に溶
解)を加える。溶液を50℃で2時間インキュベートし
て、次いで250μlのシアノホウ水素化ナトリウム溶
液(25mgを250μlメタノール中に溶解)を加え
る。溶液を37℃で16時間インキュベートして、窒素
下で乾燥するまで蒸発させる。残滓をアルカリ水(NH
3でpH9にしたもの)にとりあげ、これを各回1ml
のクロロホルムで数回抽出する。新規糖脂質は水相に存
在する。反応をTLC(シリカゲル60(独国メルク社
製)、クロロホルム/メタノール/水=130/50/
9、オルシノール/H2SO4による染色)でチェックす
る。 [実施例12]有孔ガラスビーズ(0.075〜0.1
5mm)を、3−アミノプロピルトリエトキシランを用
いて標準条件下でアミノ化する(Westphalら、 1974、 Me
thodsof Enzymology 34(b)、 64)。アミン含量は、Esko
ら(Acta Chem. Scand. 22 (1968)、 3342)の方法によ
って75μmol/gと決定される。
【0079】環状型または解放鎖アルデヒド型の一般式
(F)の化合物を、標準法(上記を参照されたい)によ
って対応するアジ化アシルに変換し、既知の方法(上記
を参照されたい)で担体のNH2基に結合させる。次い
で、過剰のアミノ基を5%無水酢酸の飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液で室温で20分間処理することによってアセ
チル化する。最後にビーズを水で洗浄して、空気乾燥さ
せる。 [実施例13]カルボキシル基を含むポリアクリル樹脂
を、標準条件下で、100mlの水に溶かしたエチレン
ジアミン(21g)および1−シクロヘキシル−3−
(2−モルホリノ−エチル)カルボジイミドメト−p−
トルエンスルホネート(15g)の混合物を用いてpH
5で24時間でアミノ化する。次いで、洗浄して乾燥し
た樹脂を、リンカーとして8−ヒドロキシカルボニルオ
クチルを上記のようにして結合させた一般式(H)のオ
リゴ糖と反応させる。担体の未反応のアミノ基を再びア
セチル化する。 [実施例14]ヒト白血球を、ヘパリンを加えたヒト末
梢血からデキストラン沈降およびフィコールハイパック
(Ficoll Hypaque)濃度勾配遠心分離によって精製す
る。精製した白血球を、5%ヒト血清を加えたこの目的
に適した培地(例えば、米国ギブコ社製のRPMI16
40)に再懸濁させる(2×106細胞/ml)。実施
例9の新規糖タンパク質を加えて、インキュベーション
を37℃で4日間行う。
【0080】0.5μCiの3H−チミジンを加えて、
インキュベーションを24時間続ける。次いで細胞を集
めて、放射能活性の取り込みを液体シンチレーションカ
ウンターで測定する。白血球増殖の増加が58%と算出
される。 [実施例15]実施例8の新規糖抱合体を燐酸塩緩衝生
理食塩水(PBS)に溶解し(1mg/ml)、この1
mlを1mlのフロインドの完全アジュバントとともに
混合する。
【0081】四羽のウサギにそれぞれ各回0.1mlの
エマルジョンを注射して免疫する。注射は1週間間隔で
3回行い、3カ月後に再度行った。免疫された動物から
の血清をポリクローン抗体に関してELISAで調べ
る。 [実施例16]実施例10のようにして得られた新規糖
抱合体を燐酸塩緩衝生理食塩水に溶解し(1mg/m
l)、この1mlを1mlのフロインドの完全アジュバ
ントとともに乳化する。10週令の雌マウスに25μg
の抗原を腹腔内に注射してそれぞれ免疫する。注射は週
に1回5週間行う。さらなる注射を続いて1月間隔で2
回行う。融合(Fusion)を標準法(KohlerおよびMilste
in (1975)、 Nature 256、 495)で最後のブースター注射
後3日に行う。動物を殺し、脾臓を取り出す。分離され
た脾臓細胞をアミノプテリン感受性マウスP3×63A
g8ミエローマ細胞と10:1の割合でポリエチレング
リコール溶液(35%)中で融合させる。ハイブリドー
マ細胞を、45%ハイブリドーマ培地(ギブコ社製)、
10%ウシ胎児血清、45%RPMI培地およびアミノ
プテリンを含む培地中で培養する。それぞれの細胞系を
抗原との反応性に関して、ELISA(実施例17およ
び18)および免疫染色法(実施例19)を用いて調べ
た。 [実施例17]実施例11のようにして調製した新規糖
脂質をエタノールに溶解して(1mg/ml)、短時間
超音波処理して、次いで燐酸塩緩衝生理食塩水(pH
7.5)で希釈して、最終濃度を5μg/mlにする。
【0082】この溶液の50μlをポリスチレンプレー
ト(例えばNunc社製の高結合性プレート)のウェルにピ
ペットで入れ、4℃で一晩インキュベートして、燐酸塩
緩衝生理食塩水+1%BSA(pH7.5)で3回洗浄
する。
【0083】ブロッキングステップを燐酸塩緩衝生理食
塩水+1%BSA(pH7.5)を加えることによって
37℃で1時間行う。
【0084】50μlのハイブリドーマ上清をそれぞれ
のウェルにピペットで入れて、37℃で2時間インキュ
ベートする。未結合の抗体材料を3回洗浄することによ
って除去する。
【0085】結合した第一の抗体は、ペルオキシダーゼ
で標識された第二の抗体(ヤギ抗−マウスIgG−カッ
パL鎖−HRPO、1:500希釈)で検出される(5
0μl/ウェル)。インキュベーションは37℃で2時
間行う。未結合の抗体を上記のようにして洗い出す。
【0086】ペルオキシダーゼを検出するための試薬
は、0.01%H22を含む燐酸塩/クエン酸塩緩衝液
(pH5.0)に溶かした0.04%o−フェニレンジ
アミンであり、測定はSLTリーダーで492nmで行
う。 [実施例18] ELISA(酵素結合免疫吸着法) 調製法 実施例10のようにして調製した新規糖タンパク質を、
燐酸塩緩衝生理食塩水(pH7.5)に溶解する(5μ
g/ml)。
【0087】この溶液の50μlをポリスチレンプレー
ト(例えば、Nunc社製の高結合性プレート)のそれぞれ
のウェルにピペットで入れ、4℃で一晩インキュベート
して、燐酸塩緩衝生理食塩水+1%BSA(pH7.
5)で3回洗浄する。
【0088】ブロッキングステップを燐酸塩緩衝生理食
塩水+1%BSA(pH7.5)を加えることによって
37℃で1時間行う。 方法 50μlのハイブリドーマ上清をそれぞれのウェルにピ
ペットで入れて、37℃で2時間インキュベートする。
未結合の抗体材料を3回洗浄することによって除去す
る。
【0089】結合した第一の抗体は、ペルオキシダーゼ
で標識された第二の抗体(ヤギ抗−マウスIgG−カッ
パL鎖−HRPO、1:500希釈)で検出される(5
0μl/ウェル)。インキュベーションは37℃で2時
間行う。未結合の抗体を上記のようにして洗い出す。
【0090】ペルオキシダーゼを検出するための試薬は
0.01%H22を含む燐酸塩/クエン酸塩緩衝液(p
H5.0)に溶かした0.04%o−フェニレンジアミ
ンであり、測定はSLTリーダーで492nmで行う。 [実施例19] 薄層クロマトグラフィー免疫染色(TLC免疫染色) TLC免疫染色法は、本質的にはMagnaniによる文献
(J. Biol. Chem.、 257、14365、 1982)に記載の方法で
行う。必要な詳細はこの文献に見出だされる。新規糖脂
質を、クロロホルム/メタノール/0.02%CaCl
2(60:35:8または55:45:10)を用いる
TLCによって分析する。0.2mmシリカゲル60
(メルクNo.5548)でコートした高速薄層クロマ
トグラフィープレートを用いる。実施例11のようにし
て調製された新規糖脂質をエタノールに1mg/mlに
溶解して、3〜5μlの試料溶液を使用する。展開した
プレートを空気乾燥して、2%プレキシガム溶液(独国
Roth社製)でコートする。非特異的結合を防ぐために、
続いて燐酸塩緩衝生理食塩水+1%BSA(pH7.
5)を用いてコートし、再び空気乾燥する。
【0091】実施例16からの培養上清でプレートをコ
ートして、室温で一晩インキュベートする。未結合の抗
体を洗い出す(燐酸塩緩衝生理食塩水+1%BSA(p
H7.5)で5回)。抗−マウスIgG(1:500)
をペルオキシダーゼで標識した第二抗体として用いる。
インキュベーションは、緩やかに振盪しながら室温で2
時間行う。プレートを上記のようにして洗浄して、検出
試薬(エタノールに溶かした4−クロロ−1−ナフトー
ルおよび0.01%H22を含むトリス緩衝生理食塩
水)を加える。インキュベーションは、緩やかに振盪し
ながら、暗所で15分間行う。次いで、検出試薬を注ぎ
出し、トリス緩衝生理食塩水を加える。肉眼観察によっ
て、新規糖脂質と抗体との反応による紫色のバンドが認
められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Pleurodeles waltlii 由来オリゴ糖アルジトー
ル混合物高速液体クラマトグラム。
【図2】Pleurodeles waltlii 由来オリゴ糖アルジトー
ル混合物(メチルグリコシドのトリフルオル酢酸塩)の
ガスクロマトグラム。
【図3】Axolotl mexicum 由来オリゴ糖アルジトール混
合物高速液体クラマトグラムであり(a)は酸性分画II
の混合物(b)は中性分画III の混合物のものである。
【図4】Axolotl mexicum 由来オリゴ糖アルジトール混
合物(メチルグリコシドのトリフルオル酢酸塩)のガス
クロマトグラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08B 37/18 7433−4C G01N 33/53 S 8310−2J // A61K 39/00 G 8413−4C (72)発明者 メアリー エム. ベンディグ イギリス国 エヌダブリュ6 1ティーエ ックス ロンドン ウェスト ハンプステ ッド ソレント ロード 64 (72)発明者 キャサリン エー. ケトルバラ イギリス国 ダブリュディー2 5ダブリ ュ ハートフォードシャー ワットフォー ド ミルトン ストリート 28 (72)発明者 ジョゼ サルダニャ イギリス国 イーエヌ1 アイティーイー ミドルセックス エンフィールド リン カーン ウェイ 22

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式、すなわち 【化1】 の、実質的に純粋なかたちの新規の抗原決定基を含むオ
    リゴ糖。ただし、上記式においてXは、GalNAc、
    GalNAc−オール、 nは、0または1、 GalはD−ガラクトース、 GlcNAcは、N−アセチル−D−グルコサミン、 GalNAcは、N−アセチル−D−ガラクトサミン、 GalNAc−オールは、N−アセチル−D−ガラクト
    サミニトール、 Fucは、L−フコース、そしてKDNは、3−デオキ
    シ−D−グリセロ−D−ガラクトノヌロソン酸を表す。
  2. 【請求項2】 一般式(A)〜(D)中のnが1である
    ことを特徴とする、請求項1に記載のオリゴ糖。
  3. 【請求項3】 粘液性被膜を、両生動物の腹子から分離
    し、それに含まれる糖タンパク質(ムチン)を化学的に
    切断し、そして得られる遊離のオリゴ糖の混合物を天然
    型またはアルジトール型にクロマトグラフィーによって
    精製し、適宜、式中のnが0である一般式(A)〜
    (D)の化合物の場合にはKDN残基を化学的に除去す
    ることを特徴とする、請求項1に記載のオリゴ糖の調製
    法。
  4. 【請求項4】 ムチンの切断を還元的β−除去によって
    化学的に行うことを特徴とする、請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 ムチンの原材料としてサンショウウオ科
    の動物の腹子を選択することを特徴とする、請求項3ま
    たは4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 PleurodelesまたはAxolotl属、とくにPl
    eurodeles waltliiまたはAxolotl mexicanum種の動物を
    選択することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 糖成分が請求項1に記載のオリゴ糖であ
    ることを特徴とする、糖成分が適宜リンカーを介して担
    体に結合している糖成分および担体を含む新規糖抱合
    体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の新規糖タンパク質、新
    規糖ペプチドまたは新規糖脂質。
  9. 【請求項9】 本質的に請求項7または8に記載の新規
    糖抱合体を含むワクチン。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のオリゴ糖の抗原決定
    基に特異的に向けられることを特徴とする、モノクロー
    ンまたはポリクローン抗体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のモノクローンまた
    はポリクローン抗体に結合するエピトープを含むことを
    特徴とする、腫瘍関連抗原。
  12. 【請求項12】 一般式(A)〜(I)のオリゴ糖が結
    合している担体マトリックスからなる、請求項10に記
    載の抗体を精製するための免疫吸着体。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の抗体が結合してい
    る担体マトリックスからなる、一般式(A)〜(I)の
    オリゴ糖を精製するための免疫吸着体。
  14. 【請求項14】 リンパ球を両生類の卵の粘液性被膜か
    らのムチンとともにまたは請求項7または8に記載の新
    規糖抱合体とともに再培養して、リンパ球の増殖を[3
    H]−チミジンの取り込みによって測定することを特徴
    とする、分離されたリンパ球の抗原特異性刺激による免
    疫原性のインビトロ決定法。
  15. 【請求項15】 少なくとも追加の一つのFuc残基
    および少なくとももう一つのGal、GalNAc、G
    lcNAc、FucまたはKDN残基が存在する構造要
    素Gal(β1−4)−GlcNAc(β1−3)を有
    するオリゴ糖を得るための、両生動物の腹子の粘液性被
    膜の使用。ただし、略号は上記の意味を表す。
  16. 【請求項16】 抗−Lex、抗−Leyおよび抗−KD
    N抗体の調製のための、両生動物の腹子の粘液性被膜の
    使用。
  17. 【請求項17】 3−デオキシ−D−グリセロ−D−ガ
    ラクトノヌロソン酸(KDN)の調製のための、両生動
    物の腹子の粘液性被膜の使用。
  18. 【請求項18】 イムノアッセイに提供するための両生
    動物の腹子の粘液性被膜の使用。
  19. 【請求項19】 腫瘍の治療のためのワクチンの調製の
    ための、両生動物の腹子からの粘液性被膜の使用。
  20. 【請求項20】 サンショウウオ科、とくにPleurodele
    sおよびAxolotl属の両生動物の腹子の粘液性被膜を用い
    ることを特徴とする、請求項15〜19のいずれか1項
    に記載の使用。
JP30114592A 1991-11-13 1992-11-11 両生動物の卵の粘液性被膜からの抗原決定基を有するオリゴ糖 Pending JPH05247100A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19914137236 DE4137236A1 (de) 1991-11-13 1991-11-13 Oligosaccharide mit antigenen determinanten aus der schleimhuelle von amphibieneiern
DE4137236-0 1991-11-13

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05247100A true JPH05247100A (ja) 1993-09-24

Family

ID=6444651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30114592A Pending JPH05247100A (ja) 1991-11-13 1992-11-11 両生動物の卵の粘液性被膜からの抗原決定基を有するオリゴ糖

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0542145A1 (ja)
JP (1) JPH05247100A (ja)
DE (1) DE4137236A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058260A (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Tokai Univ 糖結合性ファージ提示型抗体の解析方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058260A (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Tokai Univ 糖結合性ファージ提示型抗体の解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0542145A1 (de) 1993-05-19
DE4137236A1 (de) 1993-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0044188B1 (en) Synthesis of tumor antigenic determinant
Stowell et al. Neoglycoproteins the preparation and application of synthetic glycoproteins
US5280113A (en) Method for producing synthetic N-linked glycoconjugates
Nores et al. Density-dependent recognition of cell surface GM3 by a certain anti-melanoma antibody, and GM3 lactone as a possible immunogen: requirements for tumor-associated antigen and immunogen.
EP0282482B1 (en) Biochemical reagent
Fujii et al. Specificities of human heterophilic Hanganutziu and Deicher (HD) antibodies and avian antisera against HD antigen-active glycosphingolipids
EP0091005A1 (en) Method for detecting the presence of GD3 ganglioside
Lloyd The chemistry and immunochemistry of blood group A, B, H, and Lewis antigens: past, present and future
US5212298A (en) Method for producing synthetic N-linked glycoconjugates
Glunz et al. Design and synthesis of Ley-bearing glycopeptides that mimic cell surface Ley mucin glycoprotein architecture
JPH10279589A (ja) シアル酸グリコシド、抗原、免疫吸着剤およびそれらの調製方法
Dziadek et al. Synthesis of tumor‐associated glycopeptide antigens for the development of tumor‐selective vaccines
JPH03103190A (ja) 腫瘍関連ガングリオシド及びフコガングリオシドに対するモノクローナル抗体及びその製造法
Kannagi et al. Recent studies of glycolipid and glycoprotein profiles and characterization of the major glycolipid antigen in gastric cancer of a patient of blood group genotype pp (Tja-) first studied in 1951
JPH02503387A (ja) 「動物及びヒトのムチンを用い、並びに合成炭水化物−担体結合物を用いた免疫による、ヒト癌関連抗原に対するモノクローナル抗体」
Kunz Synthetic glycopeptides for the development of tumour‐selective vaccines
KR0162635B1 (ko) 네오글리코프로테인, 이의 제조방법 및 이를 함유하는 제제
US5449781A (en) Fluorescent or UV vizualizable tagging agents for oligosaccharides
US4767845A (en) Synthesis of tumor antigenic determinant
JPH05247100A (ja) 両生動物の卵の粘液性被膜からの抗原決定基を有するオリゴ糖
CA2224460C (en) Process for producing gm2 specific antibodies
US4794176A (en) Synthesis of tumor antigenic determinant
EP0274847B1 (en) A-associated h-antigens, monoclonal antibodies specific thereto and methods for employing the same in blood typing
JPH01139533A (ja) ビルハルツ住血吸虫に対する活性を有する免疫抗原フラクション、その製造方法及び該フラクションを含有する免疫剤
EP0162825A2 (en) The use of a specific carcinom associated antigen (hapten), fucosylsialosylgangliotetraose (Fuc-GM1) in diagnostic or therapeutic procedures related to human lung cancer (small cell carcinomas)