JPH05247054A - Sf2370誘導体及びその製造法 - Google Patents

Sf2370誘導体及びその製造法

Info

Publication number
JPH05247054A
JPH05247054A JP4045851A JP4585192A JPH05247054A JP H05247054 A JPH05247054 A JP H05247054A JP 4045851 A JP4045851 A JP 4045851A JP 4585192 A JP4585192 A JP 4585192A JP H05247054 A JPH05247054 A JP H05247054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
general formula
hydrogen atom
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4045851A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhisa Ootsuka
晏央 大塚
Toyoki Nishimata
豊希 西亦
Kenichi Fushihara
謙一 節原
Takamasa Iimori
隆昌 飯森
Takeshi Oishi
武 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP4045851A priority Critical patent/JPH05247054A/ja
Publication of JPH05247054A publication Critical patent/JPH05247054A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は抗生物質SF2370から誘導され
る新規化合物及びその製造法を提供することを目的とす
る。 【構成】 抗生物質SF2370を出発物質として化学
修飾により得られる新規な一般式(1)、及び一般式
(2)の化合物はグラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌な
どに対して抗菌作用を有し、かつプロテインカイネース
C(PKC)を阻害する。 〔式中RはH,CHO,CHCO等、Xは=O又は
HとOR(但しRはH,C1〜4−アシル基)を表わ
す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラム陽性菌、グラム
陰性菌、真菌などに対して抗菌作用を有し、かつプロテ
インカイネースC(以下PKCと記す)を阻害する抗生
物質SF2370から誘導される新規化合物及びその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】SF2370(1)(M.Sezaki
et al.,J.Antibiotics,38
1437(1985))はその抗菌活性に基づき、医薬
あるいは農薬として種々の用途に有用な抗生物質(特開
昭61−88885号)であり、また細胞増殖や発ガン
機構をはじめ生体内の多くの重要な生理反応、各種病態
に関わると考えられているPKCを強力に阻害すること
が知られているK−252aと同一物質である(H.K
ase et al.,J.Antibiotics,
39,1059(1986),H,Kase et a
l.,Biochem.Biophys.Res.Co
mmun.,142,436(1987)。一方、スタ
ウロスポリン(2)はSF2370(1)と構造類似の
抗生物質で抗菌作用(S.Omura et al.,
J.Antibiotics,30,275(197
7))、生体防御に重要な役割を果たすマクロファージ
賦活物質としての他、現在最強のPKC阻害活性を持つ
ことで知られている(T.Tamaoki et a
l.,Biochem.Biophys.Res.Co
mmun.,135,397(1986))。PKCを
特異的阻害剤等で抑制できれば、循環器系の疾病や、ア
レルギー、炎症、腫瘍、更に老人性疾患等の予防、ある
いは治療が可能となり、これまでにない新しいタイプの
医薬品になる可能性がある。しかし、化合物(1)、化
合物(2)は共に、PKC以外の他のプロテインキナー
ゼをも阻害する非特異的阻害剤であり、このままでは医
療には使用できない。また、この他にスタウロスポリン
(2)構造の一部が異なる天然物質が多数知られてお
り、例えば、TAN−1030A(3)(S.Tani
da et al.,J.Antibiotics,
,119(1989))や、RK−286C(4)
(H.Osada et al.,J.Antibio
tics,43,168(1990))がある。このう
ち化合物(3)はマクロファージ賦活物質として、化合
物(4)はPKC阻害活性を持つほか細胞周期に作用す
る物質として知られている。
【0003】
【化5】
【0004】このようにSF2370関連化合物は、そ
の化学構造のごく一部を変化させるだけで更に新しい生
理活性を持たせることができる可能性があり、SF23
70の構造変換によって、多数の誘導体を合成しその生
理活性を検討することは新規医薬品開発の上からも重要
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、SF2
370(1)及びスタウロスポリン(2)はPKCを阻
害するが、より優れたPKC阻害活性をはじめ、有用な
生理活性を有する化合物を創製するため、下部構造がス
タウロスポリン(2)のそれと一部異なる一般式(1)
のスタウロスポリン型化合物を合成した。この一般式
(1)の化合物はスタウロスポリン(2)をはじめ種々
のスタウロスポリン型化合物合成の重要な中間体になる
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は新規な一般式
(1)及び一般式(2)
【0007】
【化6】
【0008】〔式中、R1 は水素原子あるいはホルミル
基、アセチル基、クロロアセチル基、ジクロロアセチル
基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、
t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル
基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、メ
トキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジル
オキシメチル基より選ばれるアミノ基の保護基を表わ
し、=Xは=0、又はHとOR(基中、Rは水素原子又
は炭素数1〜4の低級アシル基)を表す〕で表される化
合物、及び一般式(3)
【0009】
【化7】
【0010】〔式中、R1 は水素原子あるいはホルミル
基、アセチル基、クロロアセチル基、ジクロロアセチル
基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、
t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル
基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、メ
トキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジル
オキシメチル基より選ばれるアミノ基の保護基を表す〕
で表される化合物からDemjanov反応、次に必要
に応じて還元、アシル化またはアミノ基の保護基を除去
することによる一般式(1)、及び一般式(2)の製造
法に関するものである。
【0011】出発物質として容易に入手できるSF23
70(1)を用いた。SF2370の下部構造は5員環
エーテルであるのに対しスタウロスポリン(2)のそれ
は6員環エーテルである。合成化学的に5員環化合物か
ら6員環化合物へ環を拡大する方法はいくつかあるが、
SF2370(1)の場合、既にエポキシ誘導体(5)
を経てアミノアルコール誘導体(6)に変換できる(特
開昭62−240689号)ことから、このアミノアル
コール部のDemjanov転位環拡大反応を用いるこ
とにした。
【0012】
【化8】
【0013】前記Demjanov転位反応の出発物質
として、アミノアルコール誘導体(6)を用いることが
できるが、ラクタム窒素を適当な保護基で保護した一般
式(3)で表されるアミノアルコールの方が好都合であ
る。一般式(3)のアミノアルコールは、例えば文献
(特開昭62−240689号)に従ってSF2370
(1)から合成できるエポキシ誘導体(5)のラクタム
窒素を適当な保護基で保護した後、この文献(特開昭6
2−240689号)と同様にアンモニア水またはアン
モニア−メタノールと加熱することによって容易に得る
ことができる。この窒素の保護基として、通常よく使わ
れるホルミル基、アセチル基、クロロアセチル基、ジク
ロロアセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロ
アセチル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキ
シカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル
基、ベンジルオキシメチル基等を用いることができる
が、t−ブトキシカルボニル基が好ましい。
【0014】これら一般式(3)のアミノアルコール誘
導体に亜硝酸を作用しDemjanov転位を起こさせ
ると環が拡大した一般式(1)で表される6員環ケト
ン、更に反応条件を変えることによって一般式(2)で
表される一般式(1)の異性体を得ることができる。こ
の一般式(1)及び一般式(2)の中の6員環ケトンは
具体的には以下に示す方法によって製造される。すなわ
ち、一般式(3)のアミノアルコールを酸の存在下適当
な溶媒に懸濁、あるいは溶解させ、これに亜硝酸ナトリ
ウム、あるいは、亜硝酸を作用させることによって製造
することができる。溶媒としては、水、酢酸、メタノー
ル、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、アセトニ
トリル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド等を用いることがで
き、また、酸としては酢酸、プロピオン酸などの有機
酸、硫酸、カンファースルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸等のスルホン酸類のほか、塩酸、硝酸等の無機酸を
用いることができる。組合せとしては含水酢酸と亜硝酸
ナトリウムを用いるのが好ましい。反応温度、反応時間
は溶媒、酸、試薬の組合せによって異なるが、それぞ
れ、−65°〜100℃、10分〜48時間が適当であ
る。含水酢酸中室温、あるいは50℃では10分〜6時
間で反応が完結する。この反応では反応温度が15〜5
0℃では目的とする一般式(1)の中の6員環ケトンの
ほか合成中間体のエポキシ誘導体(5)が副生するが、
反応温度を70℃以上にすると一般式(1)の中の6員
環ケトン、エポキシ誘導体(5)の他に一般式(2)が
生成する。これら一般式(1),一般式(2)の中の6
員環ケトン、及びエポキシ誘導体(5)は常法、すなわ
ち溶媒抽出およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー
などで単離精製することができる。
【0015】こうして得られた一般式(1),一般式
(2)の中の6員環ケトンはそれぞれ還元、更にはアシ
ル化することによって一般式(1),一般式(2)の中
のアルコール誘導体へと導くことができる。すなわち、
一般式(1),一般式(2)の中のケトンを適当な有機
溶媒に溶解させ、還元剤を用いて還元する。有機溶媒と
しては、水、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、酢酸、塩化メチレン、クロロホルム、トルエ
ン、アセトニトリル、エーテル、テトラヒドロフラン、
酢酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド等を用いることができ、また、還元剤としては水素
化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ア
ルミニウム、水素化アルミニウムリチウムを用いること
ができ、また接触還元を用いることができる。組合せと
してはメタノール(またはエタノール)中水素化ホウ素
ナトリウムを用いるのが好ましい。反応温度、反応時間
は、それぞれ、−65〜50℃、10分〜48時間が適
当である。メタノール中室温、あるいは、加熱する条件
では30分〜20時間で反応は完結する。
【0016】この還元反応で得られたアルコールは通常
の反応条件下でアシル化される。例えば、アルコールの
ピリジン溶液に無水酢酸と触媒量の4,4−ジメチルア
ミノピリジンを加え、室温で2〜4時間放置すると相当
するアセチル誘導体を好収率で得ることができる。こう
して得られた一般式(1),一般式(2)のこれらのア
ルコール、及びアセチル体のラクタム窒素の保護基は通
常の脱保護の条件でなんら問題なく脱離させることがで
き、一般式(1),一般式(2)で表される化合物を容
易に得ることができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の詳細を実施例で説明する。ま
ず本実施例中の化合物の化学構造を記載する。
【0018】
【化9】
【0019】実施例1 化合物(7)の製造法 化合物(5)632mg(1.50mmol)とN,N−ジメ
チルアミノピリジン170mgのアセトニトリル(50m
l)溶液に、二炭酸ジ−t−ブチル0.52ml(2.3m
mol)を滴下し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗った
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム/酢酸エチル=4:1)で精製すると、化合物(7)
が淡黄色固形物として703mg(90%)得られた。
【0020】NMR(CDCl3 )δ:1.72(9
H,s),1.91(1H,d,J=14.5Hz),
2.37(3H,s),2.84(1H,d,J=4.
3Hz),2.96(1H,d,J=4.3Hz),
3.00(1H,dd,J=5.6,14.5Hz),
4.73(1H,d,J=17.2Hz),5.06
(1H,d,J=17.2Hz),6.60(1H,
d,J=5.6Hz),7.15(1H,d,J=7.
6Hz),7.64(1H,d,J=8.6Hz),
7.79(1H,d,J=7.6Hz),9.41(1
H,d,J=7.3Hz) EIMS m/z:421(M+ −100) 実施例2 化合物(8)の製造法 実施例1のガム状物86.4mg(0.17mmol)のテト
ラヒドロフラン(1.5ml)溶液に28%アンモニア水
を加え、封管中50℃で1時間加熱攪拌した。反応混合
物に酢酸エチルを加え、これを飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メ
タノール=3:1)で分離精製し、淡黄色固形の化合物
(8)66.5mg(74%)を得た。
【0021】NMR(CDCl3 )δ:1.58(9
H,s),2.44(3H,s),2.81(1H,
d,J=12.5Hz),3.00(1H,s),3.
18(1H,d,J=12.5Hz),4.74(1
H,d,J=17.0Hz),4.91(1H,d,J
=17.0Hz),6.42(1H,br),7.07
(1H,d,J=7.9Hz),7.22(1H,d,
J=7.9Hz),7.81(1H,d,J=8.3H
z),7.84(1H,d,J=7.3Hz),8.8
7(1H,d,J=7.6Hz) IR(CHCl3 ):3300,1755,1710cm
-1 EIMS m/z:337(M+ −101) 実施例3 化合物(9)の製造法 亜硝酸ナトリウム39mg(0.564mmol)の水溶液
を、60℃に加温した化合物(8)101mg(0.18
8mmol)の20%酢酸(10ml)溶液に一気に加え、3
0分攪拌後、反応混合物を炭酸水素ナトリウムで中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=1:1)で分離精製し、まず、化合物
(9)を淡黄色固形物として41mg(42%)を、続い
て化合物(7)を27mg(28%)得た。
【0022】化合物(9) NMR(CDCl3 )δ:1.72(9H,s),2.
16(3H,s),5.23(2H,s),6.67
(1H,br),7.94(1H,d,J=7.6H
z),7.99(1H,d,J=8.2Hz),9.4
1(1H,d,J=7.9Hz) IR(CHCl3 ):1760,1720cm-1 SIMS m/z:521(M+ ) EIMS m/z:421(M+ −100) 実施例4 化合物(10)の製造法 氷冷したケトンの化合物(9)15.2mgのジクロロメ
タン(1ml)溶液にトリフルオロ酢酸0.145mlを加
え、10分間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えた
後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム
/酢酸エチル=1:1)で精製し、化合物(10)を無
色固形物として9.0mg(73%)得た。
【0023】NMR(CDCl3 )δ:2.16(3
H,s),5.02(1H,d,J=17Hz),5.
04(1H,d,J=17Hz),6.62(1H,
s),6.75(1H,dd,J=4.0,5.0H
z),7.91(1H,d,J=7.6Hz),8.0
0(1H,d,J=8.6Hz),9.43(1H,
d,J=8.3Hz) 実施例5 化合物(11)の製造法 化合物(10)11.5mgのメタノール(0.5ml)溶
液に水素化ホウ素ナトリウム1mgを加え、0℃で30分
間攪拌した。反応液を常法処理し、シリカゲルでクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)を行っ
て10.6mg(92%)のアルコール体である化合物
(11)を淡黄色カラメル状物として得た。
【0024】NMR(CDCl3 )δ:1.71(9
H,s),2.38(3H,s),4.15(1H,
m),5.24(1H,d,J=15.3Hz),5.
27(1H,d,J=15.3Hz),6.54(1
H,br),7.94(1H,d,J=7.3Hz),
8.07(1H,d,J=8.6Hz),9.41(1
H,d,J=7.9Hz) IR(CHCl3 ):3350,1760,1710cm
-1 EIMS m/z:409(M+ −114),366
(M+ −157) 実施例6 化合物(12)の製造法 化合物(11)10.8mgを化合物(9)の場合と同様
の反応条件で脱保護し、シリカゲルクロマトグラフィー
(クロロホルム/酢酸エチル=1:1)を行い、化合物
(12)を無色固形物として7.6mg(84%)得た。
【0025】NMR(CDCl3 )δ:2.32(3
H,s),4.13(1H,m),4.37(1H,
d,J=16.8Hz),4.56(1H,d,J=1
6.8Hz),5.93(1H,s),6.44(1
H,d,J=3.3Hz),7.38(1H,d,J=
7.3Hz),7.43(1H,d,J=7.3H
z),7.66(1H,d,J=7.9Hz),8.0
8(1H,d,J=8.6Hz),9.13(1H,
d,J=7.6Hz) 実施例7 化合物(13)の製造法 化合物(11)10.6mgのピリジン(0.5ml)溶液
に無水酢酸0.03ml及び触媒量のN,N−ジメチルア
ミノピリジンを加え、室温で30分間攪拌した。反応液
を常法で処理し、シリカゲルクロマトグラフィー(クロ
ロホルム/メタノール=40:1)を行い、10.6mg
(92%)の化合物(13)を淡黄色固形物として得
た。
【0026】NMR(CDCl3 )δ:1.72(9
H,s),1.99(3H,s),2.36(3H,
s),5.34(2H,s),5.30〜5.40(1
H,m),6.61(1H,d,J=3.6Hz),
7.29(1H,d,J=7.9Hz),7.67(1
H,d,J=8.3Hz),8.01(1H,d,J=
7.3Hz),9.47(1H,d,J=7.9Hz) 実施例8 化合物(14)の製造法 化合物(13)10.1mgを化合物(9)の場合と同様
の反応条件で脱保護し、シリカゲルクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=1:2)を行い、化合物(1
4)を無色固形物として7mg(84%)得た。
【0027】NMR(CDCl3 )δ:1.96(3
H,s),2.35(3H,s),5.03(2H,
s),5.33(1H,dd,J=4.6,11.6H
z),6.57(1H,d,J=4.0Hz),7.1
5(1H,s),7.74(1H,d,J=8.6H
z),7.92(1H,d,J=7.6Hz),9.4
7(1H,d,J=7.9Hz) 実施例9 化合物(8)から化合物(9)及び化合物(15)の合
成 亜硝酸ナトリウム41mg(0.59mmol)を、80℃に
加温したアミノアルコールである化合物(8)106mg
(0.20mmol)の20%酢酸(10ml)溶液に一気に
加え、7分攪拌後、反応混合物を炭酸水素ナトリウムで
中和し、酢酸エチルで抽出した。実施例3と同様処理
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=1:1)で分離精製し、まず、ケトン体
化合物(9)を淡黄色固形物として43mg(42%)、
続いてケトン体 化合物(15)を淡黄色固形物として
13mg(12%)とエポキシ体 化合物(7)を32mg
(31%)得た。
【0028】化合物(15) NMR(CDCl3 )δ:1.71(9H,s),2.
28(3H,s),2.92(1H,dd,J=3.
6,15.8Hz),3.24(1H,dd,J=3.
6,7.3Hz),3.33(1H,dd,J=7.
3,15.8Hz),3.60(1H,d,J=15.
5Hz),5.26(2H,s),6.98(1H,d
d,J=3.6,7.3Hz),7.29〜7.61
(5H,m),7.72(1H,d,J=6.6H
z),7.99(1H,d,J=7.6Hz),9.3
9(1H,d,J=7.9Hz) 次にPKCに対する阻害作用の実験方法とそこで得られ
た活性データについて説明する。PKCに対する阻害作用 キッカワらの方法(Methods in Enzym
ology,99,288(1983))に準じてプロ
テインカイネースC活性を測定した。すなわち、ラット
から麻酔下大脳を取り、0.25Mシュークロース、1
0mM EGTA、2mM EDTAを含む20mM
Tris−HCl緩衝液(pH7.5)中でホモジナイ
ズする(全ての操作は4℃で行う)。ホモジネートを1
05000G、60分間遠心分離して得られた上清をあ
らかじめ50mM 2−メルカプトエタノール、5mM
EGTA、2mM EDTAを含む20mM Tri
s−HCl緩衝液(pH7.5)で平衡化したDE−5
2カラムに吸着させる。同一の緩衝液で洗浄後、更に5
0mM 2−メルカプトエタノール、1mM EGT
A、1mM EDTAを含む20mM Tris−HC
l(pH7.5)緩衝液で再洗浄する。PKCは、再洗
浄に使用した緩衝液に溶解したNaCl(0から0.3
M)のリニアグラジエントにより溶出し、主ピークを集
め酵素液とした。
【0029】PKC活性は、牛胸腺由来のヒストンH1
への32Pの(γ−32P)ATPからの取り込みを見るこ
とにより測定した。反応系(0.25ml)は5μmol
Tris−HCl(pH7.5)緩衝液1.25μm
ol酢酸マグネシウム、12.5nmol(γ−32P)
ATP、50μgヒストンH1、125nmol塩化カ
ルシウム、200μgホスファチジルセリン、4μgジ
オレイン、及び酵素液からなる。ホスファチジルセリン
とジオレインはクロロホルム溶液中で混合し、窒素気流
下で溶媒を除いておき、少量の20mM Tris−H
Cl(pH7.5)緩衝液に懸濁後、超音波処理(0
℃、5分)し、ミセルを形成させてから反応系に添加し
た。バックグラウンド活性は、塩化カルシウム、ホスフ
ァチジルセリン、ジオレインの代わりに125nmol
EGTAを添加して測定した。
【0030】反応は、30℃、3分間行い、25%トリ
クロル酢酸3mlを加えて反応を止める。酸沈澱物をニト
ロセルロース膜で集め、25%トリクロル酢酸3mlで3
回洗浄する。ニトロセルロース膜でトラップされた酸沈
澱物の放射活性はシンチレーションカウンターにて測定
した。PKC阻害作用は溶媒対照群と比較し、%抑制率
として表した。供試された化合物の50%PKC阻害濃
度〔IC50値(μg/ml)〕を表1に示した。
【0031】 表1 プロテインカイネースCに対する阻害活性 PKC阻害率 IC50値 サンプル (%/40μg/ml) (μg/ml) SF2370 (K-252a) 96.3 0.21 化合物(6) 99.3 0.24 化合物(5) 84.5 0.36 化合物(10) 100 0.62 化合物(12) 91.0 0.42 化合物(14) 94.4 3.0
【0032】
【発明の効果】本発明によって得られる一般式(1),
一般式(2)の化合物の中、ラクタム窒素の保護されて
いない化合物は強いPKC阻害作用を示し、腫瘍、アレ
ルギー、炎症、痴呆等の医薬品として有用である。ま
た、前述のごとく一般式(1)、一般式(2)、及び一
般式(3)の化合物はスタウロスポリン(2)及び種々
のスタウロスポリン関連化合物合成の重要中間体になる
と考えられることから、これらの化合物より新たな有用
医薬品が合成されると期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 309:00)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)の化合物 【化1】 〔式中、R1 は水素原子あるいはホルミル基、アセチル
    基、クロロアセチル基、ジクロロアセチル基、トリクロ
    ロアセチル基、トリフルオロアセチル基、t−ブトキシ
    カルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2,2,
    2−トリクロロエトキシカルボニル基、メトキシメチル
    基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル
    基より選ばれるアミノ基の保護基を表し、=Xは=0、
    又はHとOR(基中、Rは水素原子又は炭素数1〜4の
    低級アシル基)を表す〕
  2. 【請求項2】 一般式(2)の化合物 【化2】 〔式中、R1 は水素原子あるいはホルミル基、アセチル
    基、クロロアセチル基、ジクロロアセチル基、トリクロ
    ロアセチル基、トリフルオロアセチル基、t−ブトキシ
    カルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2,2,
    2−トリクロロエトキシカルボニル基、メトキシメチル
    基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル
    基より選ばれるアミノ基の保護基を表し、=Xは=0、
    又はHとOR(基中、Rは水素原子又は炭素数1〜4の
    低級アシル基)を表す〕
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化3】 〔式中、R1 は水素原子あるいはホルミル基、アセチル
    基、クロロアセチル基、ジクロロアセチル基、トリクロ
    ロアセチル基、トリフルオロアセチル基、t−ブトキシ
    カルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2,2,
    2−トリクロロエトキシカルボニル基、メトキシメチル
    基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル
    基より選ばれるアミノ基の保護基を表す〕で表される化
    合物のDemjanov反応、次に必要に応じて還元、
    アシル化またはアミノ基の保護基を除去することを特徴
    とする一般式(1)、及び一般式(2)の化合物の製造
    法。 【化4】 〔式中、R1 は前記の意味を表し、=Xは=0、又はH
    とOR(基中、Rは水素原子又は炭素数1〜4の低級ア
    シル基)を表す〕
JP4045851A 1992-03-04 1992-03-04 Sf2370誘導体及びその製造法 Pending JPH05247054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4045851A JPH05247054A (ja) 1992-03-04 1992-03-04 Sf2370誘導体及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4045851A JPH05247054A (ja) 1992-03-04 1992-03-04 Sf2370誘導体及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05247054A true JPH05247054A (ja) 1993-09-24

Family

ID=12730718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4045851A Pending JPH05247054A (ja) 1992-03-04 1992-03-04 Sf2370誘導体及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05247054A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6037468A (en) * 1995-08-11 2000-03-14 Yale University Glycosylated indolocarbazole synthesis

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6037468A (en) * 1995-08-11 2000-03-14 Yale University Glycosylated indolocarbazole synthesis
US7038043B1 (en) 1995-08-11 2006-05-02 Yale University Glycosylated indolocarbazole synthesis

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Royles Naturally occurring tetramic acids: structure, isolation, and synthesis
US5344926A (en) Process for producing staurosporine derivatives
US4117221A (en) Aminoacyl derivatives of aminoglycoside antibiotics
WO2007012464A1 (en) Macrolide conjugates of pyrrolizine and indolizine compounds as inhibitors of 5-lipooxygenase and cyclooxygenase
CN103254213A (zh) 类美登素酯的制备方法及用于所述方法的组合物
SU1600632A3 (ru) Способ получени производных гризеоловой кислоты
EP0401800A2 (en) Acylated derivatives of etoposide
Shiba et al. Synthesis and stereochemistry of hypusine, a new amino acid in bovine brain.
Fischer et al. Peptide derivatives containing two trifunctional amino acids
WO2000042054A1 (en) 2,3-o-isopropylidene derivatives of monosaccharides as cell adhesion inhibitors
JPH05247054A (ja) Sf2370誘導体及びその製造法
JP2524804B2 (ja) 新規なカンプトテシン誘導体及びその製造法
US4647656A (en) Aminoglycoside compounds
SU1590045A3 (ru) Способ получени гликозида
FR2995605A1 (fr) Derives de macrolides, leur preparation et leur application therapeutique.
Colombo et al. Practical stereoselective synthesis of α-dC-mannosyl-(R)-alanine
MUROFUSHI et al. Studies on griseolic acid derivatives. IV. Synthesis and phosphodiesterase inhibitory activity of acylated derivatives of griseolic acid
AU761629B2 (en) Process for preparation of 4,5-epoxymorphinan-6-oxyglucuronides
US3652535A (en) Kasugamycin derivatives
CN113754681B (zh) 一种具有双螺环结构五取代环戊烷的合成方法
KR101625161B1 (ko) 콜히친 및 티오콜히친의 글리코시드화 방법
KIKUCHI et al. Chemical transformation of gilvocarcin V modification of the side-chain
Vorbrüggen et al. Nucleoside Syntheses, XXI. Synthesis of 5‐Methylaminomethyl‐2‐thiouridine, a Rare Nucleoside from t‐RNA
JPH069642A (ja) 4−デソキシ−4−エピポドフィロトキシン誘導体及びその塩
HU203553B (en) New process for producing oxetanocin g