JPH05246489A - 開缶装置 - Google Patents

開缶装置

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JPH05246489A
JPH05246489A JP3073899A JP7389991A JPH05246489A JP H05246489 A JPH05246489 A JP H05246489A JP 3073899 A JP3073899 A JP 3073899A JP 7389991 A JP7389991 A JP 7389991A JP H05246489 A JPH05246489 A JP H05246489A
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JP
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drum
blade
end wall
support base
tool
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JP3073899A
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Inventor
Tokuo Kawasaki
徳男 川崎
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Sanei KK
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Sanei KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、刃物を進退させることにより、缶
体の一端壁を円滑に且確実に円形に切り取って開くこと
ができる開缶装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、筒状の缶体を支持する支持台と、
該支持台に支持された缶体の一端壁に対向して、該缶体
の軸心方向に進退可能に、かつ、該缶体の軸心の回りに
回転可能に設けた刃物台と、該刃物台を進退駆動する進
退駆動装置と、刃物台を回転駆動する回転駆動装置と、
該刃物台に上記缶体の一端壁の方向に突出するように固
定される刃物とを備え、該刃物が進退しながら旋回する
ように進退駆動装置と回転駆動装置とが同調運転される
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラム缶等の筒状の缶
体を開缶する開缶装置に関し、特に、缶体の一端壁を円
滑に円形に切り取って開くことができる開缶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ドラム缶等の筒状の缶体を開く開
缶装置としては、缶体の周壁を切断するカッターを備え
るものと、加圧ローラを備えるものと、缶体を軸心方向
に圧縮する加圧装置を備えるものとがある。
【0003】缶体の周壁を切断するカッターを備える開
缶装置としては缶体を輪切りにするものと、から竹割り
にするものとがある。
【0004】缶体を輪切りにする開缶装置は、缶体の周
面方向に適当な間隔を置いて平行に配置された一対の支
持ローラと、両ローラ及びこれらに載置された缶体の軸
心と平行な軸心回りに回転可能に設けたカッターホイー
ルとを備え、両ローラに載置された缶体を該缶体の軸心
回りに回転させながら缶体の周面の両端部に順次カッタ
ーホイールを切り込ませ、缶体の周壁の各端部を輪切り
状に切断するように構成される。
【0005】また、缶体をから竹割りにする開缶装置
は、缶体の周面方向に適当な間隔を置いて平行に配置さ
れた一対の支持ローラと、両ローラ及びこれらに載置さ
れた缶体の軸心に対して直角な軸心回りに回転するカッ
ターホイールとを備え、両ローラに載置された缶体の一
端から他端に向かってカッターホイールでから竹割りを
するように切り進めるように構成される。
【0006】加圧ローラを備える開缶装置は、適当な間
隔を置いて平行に配置された一対の支持ローラと、両支
持ローラに平行に配置された加圧ローラとを備え、両支
持ローラに支持された缶体を回転させながら加圧ローラ
をその周面に押し付けて缶体を圧し潰すように構成され
ている。
【0007】缶体を軸心方向に圧縮する加圧装置を備え
る缶体装置は、加圧装置の他に缶体の周面を抱えるよう
に保持する保持装置を備え、保持装置に保持された缶体
を加圧装置で軸心方向に加圧することにより缶体の周面
を鼓状に膨らませ、その周面の弱い部分、例えば継目等
を破断させるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の開缶装置
では、開缶後にその缶体を例えばゴミ収集缶、ゴミ焼却
缶等の有底の缶体として再利用することが困難である。
即ち、カッターで缶体を輪切り状に切り開く開缶装置の
場合には、一方の端部を閉塞する底蓋を取付けなければ
ゴミ収集缶等の有底の缶体としては使用できない。
【0009】また、缶体の一端側のみを輪切りにした
り、両端を輪切りにした周壁に底蓋を取付けたりしても
上端壁と周壁とを結合するシール部分あるいはバーリン
グ部がないので、缶体の上部が弱くなり、缶体が変形し
易くなる。
【0010】カッターで缶体をから竹割りにする開缶装
置では、分断された缶体の半身が揺れないようにするた
め適当な脚を取付ける必要がある。
【0011】更に、加圧ローラを備える開缶装置あるい
は加圧装置を備える開缶装置では缶体そのものを変形さ
せてその周壁等を破断させるので、缶体として使用する
ことは不可能になる。
【0012】そこで、本発明者は鋭意研究をした結果、
本発明に先立って、缶体の一端壁を円形に切り取って開
くため、缶体を支持する支持台と、支持台に支持された
缶体の一端壁に突き刺されるとともに缶体の中心軸心の
回りに回転可能に設けた刃物と、この刃物を回転駆動す
る回転駆動装置とを備える開缶装置(以下、先行発明と
いう)を発明した。
【0013】この先行発明は、開缶の一端壁に突き刺し
た刃物を回転させることにより缶体の一端壁を円形に切
り取って開くことができ、開缶後の缶体をそのまま一端
が開放された缶体として再利用することができる。ま
た、缶体の端壁と周壁とを接合するシーム部あるいはバ
ーリング部が残されているので、開放端側でも比較的強
い強度を確保することができる。
【0014】しかしながら、単に刃物を缶体の一端面に
沿って移動させるだけであるため、切断抵抗が大きく、
大型で大出力の回転駆動装置を使用する必要があり、装
置が大掛かりで高価になる嫌いがある。また、缶体の一
端面にシワがある場合には、切断抵抗が過大になり、刃
物を回転駆動することができなくなることもある。更
に、切断する端面の軸心方向への凹凸が一定以上になる
と切り残される部分ができたり、刃物の刃先が端面より
も缶体の内側に入って切り進むことができなくなること
もある。
【0015】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、缶体の一端壁を円滑に円形に切り取って開く
ことができる開缶装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る開缶装置
は、上記目的を達成するため、筒状の缶体を支持する支
持台と、該支持台に支持された缶体の一端壁に対向し
て、該缶体の軸心方向に進退可能に、かつ、該缶体の軸
心の回りに回転可能に設けた刃物台と、該刃物台を進退
駆動する進退駆動装置と、刃物台を回転駆動する回転駆
動装置と、刃物台に上記缶体の一端壁の方向に突出する
ように固定される刃物とを備え、上記刃物が進退しなが
ら旋回するように進退駆動装置と回転駆動装置とが同調
運転されることを特徴としている。
【0017】本発明を更に詳細に説明すれば、以下の通
りである。
【0018】本発明は、小容量で周壁や端壁の肉圧が比
較的薄い缶体の開缶装置に適用することは妨げないが、
主として、例えば容量20〜200リットル程度のドラ
ム缶、ペール缶等、比較的大容量で、従って、周壁や端
壁の肉圧が分厚い缶体の開缶装置に適用される。また、
缶体の端壁の素材は特に限定されず、例えば銅板、鉄
板、鋼板、ステンレス鋼板等の金属板で構成することが
可能である。更に、缶体の形状は角筒状あるいは楕円筒
状であってもよいが、本発明は、円筒状の缶体の外嵌に
より好適に適用することができる。
【0019】支持台は缶体を縦軸状に立てて支持するよ
うに構成してもよく、横軸状に寝かせて支持するように
構成してもよい。また、支持台は、缶体を確実に支持で
きるようにするため、缶体を取り囲むように構成するこ
とが好ましい。ただし、缶体を取り囲むように支持台を
構成する場合には、その前後左右の横側面或いは上面の
うち少なくとも一面に缶体を出し入れするための開口部
を設ける必要がある。更に、支持台の前後左右の横側面
のうち少なくとも一面に缶体を出し入れするための開口
部を設ける場合には、缶体の出し入れを容易にするた
め、支持台の下部にフリーローラを配置し、缶体の重量
をフリーローラで支持するとともに、缶体の横移動に対
する抵抗を減少させるようにすることが好ましい。
【0020】また、支持台には、缶体、特に、缶体の開
缶される一端部を確実に支持できるようにするため、必
要に応じて、缶体の一端部を挟持する挟持装置を設ける
ことが好ましい。このような挟持装置としては、例え
ば、缶体の周面の一側面を受け止める受け部とこの受け
部に向かって進退可能に設けた押え具と、該押え具を進
退駆動する挟持駆動装置とで構成したり、また、例え
ば、鋏状に開閉揺動する2本のアームと両アームを開閉
駆動する開閉駆動装置とで構成したりすることができ
る。
【0021】上記刃物台は、支持台に支持された缶体の
一端壁に対向して、該缶体の軸心方向に進退可能に、か
つ、該缶体の軸心の回りに回転可能に支持台に支持させ
てあればよく、その形状は支持台に支持された缶体の軸
心を中心とする円盤形、天秤形、あるいは、缶体の中心
軸心から片方のみに延びる腕状等の任意の形状に形成し
てもよい。又、刃物台の回転領域は支持台に支持された
缶体の一端面を全面的に覆う必要はなく、缶体の一端面
の周囲にはみ出す部分をも含めて刃物台の回転領域が覆
うよう構成してもよく、また、支持台に支持された缶体
の一端面の一部分のみを刃物台の回転領域が覆うように
構成してもよい。
【0022】また、刃物台には、支持台に支持された缶
体の一端壁がふらつくことを防止するため、その回転軸
心上に支持台に支持された缶体の一端壁の中央に突入さ
せる中心突起を設けてもよい。
【0023】上記進退駆動装置は、刃物を缶体の軸心方
向に進退駆動するように構成してもよいが、刃物台及び
これに支持された刃物を支持台上の缶体の軸心方向に進
退駆動するように構成してあればよく、例えば、支持台
に支持された缶体の軸心方向に伸縮する油圧、エアある
いは電動のシリンダ、面カム機構等を使用することがで
きる。
【0024】上記回転駆動装置は、刃物台及びこれに支
持された刃物を支持台に支持された缶体の中心軸心まわ
りに回転駆動できるように構成してあればよく、その回
転駆動速度は刃物台に固定される刃物の数及び取付ピッ
チによって決定される。例えば1枚の刃物を刃物台に固
定する場合には、少なくとも刃物台を1回転できるよう
に構成する必要があり、また、例えば2枚の刃物を18
0度隔てて置き刃物台に固定する場合には刃物台を18
0度以上回転できるように構成する必要がある。
【0025】この回転駆動装置の構成は、特に限定され
ず、例えばモータと減速装置とで構成したり、刃物台に
固定されたピニオン歯車と、この歯車に噛み合うラック
歯列と、ラック歯列を進退駆動する油圧、エアあるいは
電動のシリンダとで構成したりすることができる。
【0026】上記刃物の数は特に限定されず、例えば1
枚であっても、2枚以上であってもよい。ただし、刃物
を複数枚設ける場合には、各刃物の切断すべき長さを最
短にするため、各刃物の刃物台の回転軸心からの距離が
同じになるように配置することが好ましい。また、刃物
を複数枚設ける場合には、各刃物が均等に摩耗するよう
に、刃物の取付ピッチを均等にすることが好ましい。更
に、刃物の刃物台の回転軸心からの距離は一定に固定し
てもよいが、径の異なる缶体を1台の開缶装置で処理で
きるようにするため、この距離を段階的にあるいは無段
階的に変更できるように構成することが好ましい。
【0027】上記刃物の形状は特に限定されないが、缶
体に向かって進退しながら回転することによって缶体の
一端壁を効率良く切断できるように、その進退方向及び
回転方向に対して傾斜した切刃あるいはを備えることが
好ましい。このような切刃としては、両流れ山型の切刃
や片流れの鋸歯状に回転方向に並ぶ複数の切刃がその例
として挙げられる。
【0028】上記進退駆動装置と回転駆動装置とは、切
り残しを無くすため、刃物が切刃あるいはの回転方向の
長さだけ回転方向に進む間に少なくとも1回進退するよ
うに同調させることが必要である。
【0029】
【作用】本発明においては、筒状の缶体を支持台に支持
させ、進退駆動装置と回転駆動装置とを同調して運転さ
せることにより、刃物台に固定した刃物が缶体の一端壁
に突き刺したり、後退させながら所定の半径の円形経路
に沿って回転し、該一端壁を円形に切断することにな
る。ここで、刃物は缶体の一端壁に対して進退しながら
移動するので、刃物を缶体の一端壁に対して直角に進む
場合に比べると切断抵抗が著しく小さくなる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】本発明の一実施例に係る開缶装置を図1な
いし図3に基づき説明すれば、以下の通りである。この
開缶装置は、主として容量200リットルの鋼板製のド
ラム缶からなる缶体1の開缶に使用され、図1及び図2
に示すように、縦長の直方格子状の支持台2を備えてお
り、この支持台2の前面にほぼ全面的に開放された開口
部21が設けられる。また、支持台2内の下部には左右
軸心回りに回転する複数のフリーローラ22が前後に並
べて配置される。上記缶体1は支持台2の前方から開口
部21を通って支持台2内に挿入され、必要に応じて支
持台2の上部に設けた挟持装置7でその上端部を左右か
ら挟持される。
【0032】この挟持装置7は、支持台2の左側の前後
1対の脚部2a・2bに固定され、缶体1の左周面を受
け止める受け部71と、支持台2の右側の前後1対の脚
部2c・2dを受け部に向かって進退可能に支持させた
押え具72と、該押え具72を進退駆動する油圧、エア
あるいは電動のシリンダからなる挟持装置73とで構成
される。
【0033】上記支持台2の上面には4本のガイドポス
ト8が立設され、各ガイドポスト8に昇降可能にスライ
ド板9が外嵌される。また、該スライド板9の上面には
モータ支持板10が固定される。
【0034】このモータ支持板10には後述する刃物台
3及び刃物6を回転駆動するモータ51と減速装置52
とからなる回転駆動装置5が固定され、そのモータ51
の左右両側にスライド板9を昇降駆動する1対の油圧、
エアあるいは電動のシリンダからなる進退駆動装置4が
設けられる。
【0035】上記減速装置52の出力軸は支持台2に支
持された缶体1の中心軸心状に位置させてあり、この出
力軸にスライド板9の下方に配置された刃物台3が固定
される。この刃物台3はその回転軸心を中心とし、直径
が缶体1の上縁のシーム部あるいはバーリング部の内径
より僅かに小さい円盤状に形成され、その外周縁の互い
に180度位相を異ならせた1対の位置にそれぞれ刃物
6が固定される。そして、各刃物6は図3に示すよう
に、刃物台3の下面から下方に向かって突出する両流れ
山型の切刃6aを備えている。
【0036】この刃物6は、不使用時には缶体1の上端
壁からなる一端壁1aよりも高い退避位置(図1に実線
で示す)に退避させてあり、使用時には進退駆動装置4
を作動させて缶体1の一端壁1aに突き刺さる一定範囲
の開缶位置(図1にその代表的な位置を破線で示す)に
下降させ、また、刃物6が180度回転すると進退駆動
装置4を逆作動させて刃物6を退避位置に復帰させるよ
うにしてある。
【0037】上記進退駆動装置4と回転駆動装置5と
は、刃物6が切刃6aの回転方向の長さだけ回転方向に
進む間に刃物6を2回進退させるように同調させてあ
る。
【0038】この開缶装置においては、缶体1は縦軸方
向に立てて支持台2の前方の開口部21を通って支持台
2の内部に押し込まれる。この支持台2内の下部には複
数のフリーローラ22を設けてあるので、これらのフリ
ーローラ22に缶体1を載せて押し込めば楽に缶体1を
支持台2内に納めることができる。
【0039】このように支持台2内に挿入された缶体1
を挟持装置7で挟持することにより、缶体1の上端部は
確実に支持台2内の所定の位置に固定される。この後、
進退駆動装置4を作動させて刃物6を退避位置から開缶
位置に下降させ、開缶位置で回転駆動装置5に同調させ
て刃物6を進退させながら回転させる。これにより、刃
物6は缶体1の一端壁1aに傾斜する方向で差し込ま
れ、また、缶体1の一端壁1aに反対側に傾斜する方向
で抜き出すように移動しながら缶体1の一端壁1aを切
断する。
【0040】又、このように刃物6が缶体1の一端壁1
aに傾斜する方向に抜き差しされるので、刃物6を缶体
1の一端壁1aに突き刺し、そのまま一端壁1aに沿っ
て移動させて切断する場合に比べると切断抵抗は著しく
小さくなる。従って、小型で小能力の回転駆動装置5を
回転駆動することができ、装置全体の小型化及び低価格
化を図ることができる上、円滑に缶体1の一端壁1aを
この一端壁1aと周壁とを結合するシーム部あるいはバ
ーリング部を周壁側に残して円形に切り抜くことができ
る。従って、開缶後の缶体1の上端部はシーム部あるい
はバーリング部によって補強されているので変形し難い
有底円筒状の缶体1を得ることができ、例えばゴミ収集
缶、ゴミ焼却缶等の有底円筒状の缶体1として再利用す
ることができる。もちろん、開缶後に缶体1の上端の開
口部を蓋で開閉するように構成することは妨げられな
い。
【0041】しかも、缶体1の一端壁1aが波打ってい
たり、シワが生じていたりする場合であっても、切断抵
抗が小さいので刃物6の動作が停止されることなく一端
壁1aを切断することができる。
【0042】また、缶体1の軸心が曲がっていても、缶
体1の上端部を挟持装置7で挟持することにより缶体1
の一端壁(上端壁)1aをほぼ所定の位置に保持するこ
とができ、軸心が曲がっていない缶体1と同様に容易に
一端壁1aを円形に切り取ることができる。
【0043】上記の実施例にいおいては、主として、容
量200リットル程度の鋼板製ドラム缶の開缶に使用さ
れる開缶装置を説明したが、この開缶装置を小容量で周
壁や端壁の肉圧が比較的薄い缶体1の開缶に使用するこ
とは妨げない。
【0044】即ち、軸心方向の寸法が小さい缶体1の開
缶に使用する場合には、開缶位置の範囲をより下方に設
定し、挟持装置7を下方に付け替えればよい。また、直
径が小さい缶体1の開缶にこの開缶装置を使用する場合
には、挟持装置7の受け部71の位置を缶体1の軸心側
に移動させ、支持台2に支持された缶体1の中心軸心の
位置が大径の缶体1の中心軸心と同じ位置になるように
缶体1を受け止めるようにすればよい。
【0045】また、直径が小さい缶体1の開缶にこの開
缶装置を使用する場合には、例えば図4に示すように、
刃物台3にその回転中心から距離が異なる複数のピッチ
円上に各刃物6を固定するためのネジ孔3aを形成した
り、図5に示すように、刃物台3に径方向に長い長孔3
bを形成し、この長孔3bに摺動可能に挿通したボルト
3cで刃物6を刃物台3に締め付けたり、緩めたりでき
るように構成したりすることにより、刃物台3の回転中
心から刃物6までの距離を変更できるように構成すれば
よい。
【0046】また、上記の実施例において開缶される缶
体の素材も鉄鋼板に限定されず、例えば銅板、鉄板、鋼
板、ステンレス鋼板等の金属板その他の板材で構成する
ことが可能である。更に、缶体1の形状は角筒状あるい
は楕円筒状であってもよい。
【0047】また更に、上記の実施例においては、刃物
6が刃物台3の下面から下方に向かって突出する両流れ
山型の切刃6aを備えているが、刃物6の形状、特にそ
の切刃6aの形状はこれに限定されることはなく、例え
ば、図6に示すように、片流れの鋸歯状に回転方向に並
ぶ複数の切刃6bを使用してもよい。
【0048】加えて、上記刃物台3に、図1及び図2に
示すように、その回転軸心上で支持台2に支持された缶
体1の一端壁1aの中央部に突入させる中心突起3dを
設ける場合には、開缶時に一端壁1aがずれることを防
止できるので、より正確に一端壁1aを円形に切断する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の開缶装置によれ
ば、缶体の一端壁に突き刺した刃物が缶体の軸心方向へ
の進退を繰り返しながら缶体の中心軸心まわりに回転し
て缶体の一端壁を切断するので、刃物の切刃が缶体の一
端壁に対して傾斜する方向で一端壁に切り込むから、切
断抵抗が著しく小さくなり、一端壁に凹凸があったり、
シワがあったりする場合でも円滑に一端壁を円形に切断
することができる。その結果、開缶後の缶体を有底筒状
の缶体としてそのまま再利用することができ、資源の節
約に役立つことになる。
【0050】本発明において、特に、上記支持台が缶体
の一端壁を挟持する挟持装置を備える場合には、缶体が
切断される一端壁の近くで挟持装置を介して確実に支持
台に支持されることになり、切断中の缶体の移動を防止
して正確にかつより円滑に一端壁を円形に切り取ること
ができる。
【0051】また、本発明において、特に、刃物をその
回転軸心からの距離を変更可能に刃物台に固定されるよ
うに構成する場合には、缶体の径に対応して刃物の位置
を選択的に設定することにより径が異なる複数種類の缶
体の開缶に使用することができ、汎用性を高めることが
できる。
【0052】更に、本発明において、特に刃物が両流れ
山型の切刃や片流れの鋸歯状に回転方向に並ぶ複数の切
刃を備えるように構成する場合には、切刃を一端壁に対
してより大きく傾斜する方向に切り込ませることがで
き、切断抵抗を一層小さくしてより円滑に一端壁を円形
に切り取ることができる。
【0053】加えて、上記刃物台に支持台に支持された
缶体の一端壁の中心部に突入させる中心突起を設ける場
合には、中心突起を缶体の一端壁の中心部に突入させて
開缶をすることにより、開缶中に刃物台に対して缶体の
一端壁の位置がずれることを防止することができ、缶体
の一端壁をより円滑に円形に切り取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る開缶装置の縦断正面図
である。
【図2】本発明の一実施例に係る開缶装置の側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係る開缶装置に使用する刃
物の正面図である。
【図4】本発明で好適に用いられる刃物台の変形例の平
面図である。
【図5】本発明で好適に用いられる刃物台の他の変形例
の平面図である。
【図6】本発明の他の実施例に使用する刃物の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 缶体 1a 一端壁(上端壁) 2 支持台 3 刃物台 3a 中心突起 4 進退駆動装置 5 回転駆動装置 6 刃物 6a 切刃 6b 切刃 7 挟持装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の缶体(1)を支持する支持台(2)
    と、該支持台(2)に支持された缶体(1)の一端壁
    (1a)に対向して、該缶体(1)の軸心方向に進退可
    能に、かつ、該缶体(1)の軸心の回りに回転可能に設
    けた刃物台(3)と、該刃物台(3)を進退駆動する進
    退駆動装置(4)と、刃物台(3)を回転駆動する回転
    駆動装置(5)と、該刃物台(3)に上記缶体(1)の
    一端壁(1a)の方向に突出するように固定される刃物
    (6)とを備え、該刃物(6)が進退しながら旋回する
    ように進退駆動装置(4)と回転駆動装置(5)とが同
    調運転されることを特徴とする開缶装置。
  2. 【請求項2】上記支持台(2)が缶体(1)の一端部を
    挟持する挟持装置(7)を備える請求項1に記載の開缶
    装置。
  3. 【請求項3】上記刃物(6)がその回転軸心からの距離
    を変更可能に刃物台(3)に固定されている請求項1ま
    たは2に記載の開缶装置。
  4. 【請求項4】上記刃物(6)が両流れ山型の切刃(6
    a)を備える請求項1ないし3のいずれかに記載の開缶
    装置。
  5. 【請求項5】上記刃物(6)が片流れの鋸歯状に回転方
    向に並ぶ複数の切刃(6b)を備える請求項1ないし3
    のいずれかに記載の開缶装置。
  6. 【請求項6】上記刃物台(3)がその回転軸心上に支持
    台(2)に支持された缶体(1)の一端壁(1a)の中
    央部に突入させる中心突起(3a)を有する請求項1な
    いし5のいずれかに記載の開缶装置。
JP3073899A 1991-03-13 1991-03-13 開缶装置 Pending JPH05246489A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100676274B1 (ko) * 2006-01-10 2007-02-06 (주)유성 자동 드럼 개봉장치
KR100833083B1 (ko) * 2006-05-29 2008-05-28 류지원 밀폐 형 폐기물 드럼의 자동 개봉 방법
KR20210003388A (ko) * 2019-07-02 2021-01-12 주식회사 성은기계 드럼커버 원형 컷팅기

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