JPH0524591U - コンパクトデイスク収納ジヤケツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 卓上カレンダや卓上楯を兼用できるコンパク
トディスク収納ジャケットを提供することをその目的と
している。 【構成】 厚紙製又はプラスチック製シートを２つ折り
又は３つ折りにしてなるジャケットベース１と、コンパ
クトディスクを取出し可能に収納したコンパクトディス
クホルダ２とを備え、前記コンパクトディスクホルダ２
をジャケットベース１内面の何れかの一面に取付けて構
成されたコンパクトディスク収納ジャケットにおいて、
ジャケットベース１内面の何れかの折罫線部１１に小冊
子支持用の張出部５を形成し、この張出部５にリング状
綴り具４４を介して小冊子を綴り付けたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンパクトディスク（以下ＣＤと称す。）収納ジャケットに関し、 特に、説明書等の小冊子付きのＣＤ収納ジャケットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のＣＤ収納ジャケットでは、図１５、図１６に示すように、２つ折り又は ３つ折りにしてなるジャケットベース１の内面の何れかの一面に硬質プラスチッ ク製ＣＤ係止ホルダ２を貼着したものが使用され、これに、図１７に示す中綴じ 製本小冊子３１又は図１８に示す無線綴じ製本小冊子３２の製本方式で製本され た、歌詞や楽譜や内容解説書や写真等を納めた多数頁の小冊子３が、図１９に示 すように前記ジャケットベース１の他の内面に貼着されたり、又は、ＣＤ収納ジ ャケット内に挟み込まれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

最近、ＣＤ業界の競争が激しくなり、ＣＤそのものの内容だけではなく、ＣＤ 収納ジャケットのデザインやその収納物をＣＤ購入者の嗜好に合わせて売上を伸 ばすことが種々考案されている。そのために、上記の小冊子にスターの写真を入 れたり、アンケートハガキを入れたり、サービス品としてメタルプレートや鏡を 入れたりしている。しかし、これらサービス品のメタルプレートや鏡はＣＤ収納 ジャケットから取り出して使用され、従来のＣＤ収納ジャケットの機能はその構 成から、ＣＤや歌詞や楽譜や内容解説書を収納する機能に限られるので、前記の ＣＤ収納ジャケットのデザインやその収納物をＣＤ購入者の嗜好に合わせて売上 を伸ばすための種々の考案にも限界があるという問題点があった。

【０００４】 本考案は、上記の問題点を解決して、卓上カレンダや卓上楯を兼用できる機能 を有するＣＤ収納ジャケットを提供することをその課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本願の第１考案は、上記の課題を解決するために、厚紙製又はプラスチック製 シートを２つ折り又は３つ折りにしてなるジャケットベースと、コンパクトディ スクを取出し可能に収納したコンパクトディスクホルダとを備え、前記コンパク トディスクホルダをジャケットベース内面の何れかの一面に取付けて構成された コンパクトディスク収納ジャケットにおいて、ジャケットベース内面の何れかの 折罫線部に小冊子支持用の張出部を形成し、この張出部にリング状綴り具を介し て小冊子を綴り付けたことを特徴とする。

【０００６】 本願の第２考案は、上記の課題を解決するために、厚紙製又はプラスチック製 シートを２つ折り又は３つ折りにしてなるジャケットベースと、コンパクトディ スクを取出し可能に収納したコンパクトディスクホルダとを備え、前記コンパク トディスクホルダをジャケットベース内面の何れかの一面に取付けて構成された コンパクトディスク収納ジャケットにおいて、前記ジャケットベースの折罫線部 に位置する前記コンパクトディスクホルダの一端縁に、小冊子支持用の張出部を 形成し、この張出部にリング状綴り具を介して小冊子を綴り付けたことを特徴と する。

【０００７】 又、小冊子はカレンダであることが好適である。

【０００８】

【作用】

本考案は、ＣＤ収納ジャケットに、卓上カレンダや卓上楯の機能を兼用させる という発想によるもので、ＣＤ収納ジャケットに綴じ込んだ小冊子を構成する歌 詞、楽譜、内容解説書、写真等を印刷した紙、プラスチックシート、金属プレー ト等は、一枚ずつ、その一端縁に綴じ穴を開けられて、ジャケットベース内面の 何れかの折罫線部に設けられた張出部にリング状綴り具を介して綴り付けられて いるので、リング状綴り具に沿って３６０度の放射状に自由に開けられる。従っ て、２つ折り又は３つ折りのジャケットベースを外折りにして前記折罫線部の前 記張出部にあるリング状綴り具部を上にして卓上に立てれば、小冊子の印刷物に よる卓上カレンダや卓上楯として使用できる。

【０００９】

【実施例】

本考案の第１の実施例を図１から図６及び図１０、図１２に基づいて説明する 。

【００１０】 図１、図２に示すように、本考案の第１の実施例は、厚紙製又はプラスチック 製シートよりなるジャケットベース１に折罫線１１と１２とを設けて２つ折りで きるようにし、ジャケットベース１の内面の何れかの一面に硬質プラスチック製 ＣＤ係止ホルダ２を貼着し、折罫線１２の折罫線１１とは反対側に、折罫線１２ と平行して折罫線１３を設ける。

【００１１】 図４から図６に示すように、小冊子４１には、綴じ穴４３が開けられて、リン グ状綴り具ツインワイヤー４４（図６に示す）で綴じられている。この小冊子４ １を、図２に示すように、ジャケットベース１を端縁１４で内側に２つ折りにし て、前記折罫線１３までを貼り合わせ、この折罫線１３から前記折罫線１２まで の長さ分だけ張り出させた張出部５に、前記リング状綴り具ツインワイヤー４４ で綴じ付けて、本考案の第１の実施例のＣＤ収納ジャケットを構成する。この場 合、張出部５を構成するのに、小冊子４１の裏表紙を、前記折罫線１２から前記 端縁１４までの長さにして、これを、図２に示すように、前記端縁１４から前記 折罫線１３までに貼り合わせて張出部５を構成しても良い。

【００１２】 前記リング状綴り具ツインワイヤー４４は、図９に示すような、スパイラルワ イヤー４５でも良い。このスパイラルワイヤー４５の場合には、図７、図８に示 す小冊子４２のようになる。

【００１３】 綴じ穴４３が開けられて、リング状綴り具ツインワイヤー４４又はスパイラル ワイヤー４５で綴じられた小冊子４１又は４２は、リング状綴り具に沿って３６ ０度の範囲内で自由に開閉することができ、図３にその側面図を示すように閉じ ることもできれば、図４、図５および図７、図８に示すように、自然に、完全な 左右見開きで開くことができる。

【００１４】 そして、本考案の第１の実施例のＣＤ収納ジャケットは、図１０から図１２に 示すように、ジャケットベース１を折罫線１１、折罫線１２又は折罫線１３とに おいて、種々の組合せで外折りにして、卓上カレンダ又は卓上楯として、種々の 立て方で、使用することができる。この場合、ジャケットベース１を外折りの状 態で安定して立てるために、この外折り角度を固定する係止片６を設けると好適 である。

【００１５】 本考案の第２の実施例を図１３と図１４に基づいて説明する。

【００１６】 本考案の第２の実施例が第１の実施例と異なるのは、図１４に示すように、第 １の実施例において、ジャケットベース１内面の何れかの折罫線部に小冊子４支 持用の張出部５を設ける代わりに、前記ジャケットベース１の折罫線部に位置す る前記コンパクトディスクホルダ２の一端縁に、小冊子４支持用の張出部７を形 成し、この張出部７にリング状綴り具４４を介して小冊子４を綴り付けているこ とである。これ以外は、第１の実施例と同様で、図１３と図１４とにおいて、厚 紙製又はプラスチック製シートよりなるジャケットベース１に折罫線１１と１２ とを設けて２つ折りできるようにし、ジャケットベース１の内面の何れかの一面 に硬質プラスチック製ＣＤ係止ホルダ２を貼着し、小冊子４の各葉に綴じ穴４３ を開け、リング状綴じ具ツインワイヤー４４を介して、小冊子４を前記小冊子４ 支持用の張出部７に綴じている。

【００１７】 本考案の第２の実施例の使用方法は第１の実施例と同様なので説明を省略する 。

【００１８】 本考案は上記の実施例に限らず種々の態様が可能である。例えば、リング状綴 じ具に、小冊子４の端縁の全幅に綴じ穴４３を開けて全幅を綴じるツインワイヤ ー４４又はスパイラルワイヤー４５を使用しているが、小冊子４の端縁の全幅で はなくその一部に綴じ穴４３を開けてその部分だけでリング状綴じ具を介して綴 じることもできる。

【００１９】 実施例では、２つ折りのものを示しているが、３つ折りのものにも適用できる ことは明らかである。

【００２０】

【考案の効果】

本考案のＣＤ収納ジャケットは、従来の技術では考えていなかった卓上カレン ダや卓上楯を兼用できるので、ＣＤ収納ジャケットに取り付けた小冊子に、購入 者の好みに合わせたスターの写真やその写真を利用したカレンダを綴り込むこと によって、購入者が自分の好みに合わせて、卓上楯や卓上カレンダとして楽しむ ことができるという効果を奏する。

【００２１】 又、本考案のＣＤ収納ジャケットは、従来のＣＤ収納ジャケットに取り付けら れた中綴じ製本や無線綴じ製本の小冊子が、頁が開き難くて、見開き左右が見難 く、開いた頁を手で押さえていないと綴じ癖で頁が自然に変わって仕舞ったりす るのに対して、小冊子がリング状綴り具で綴じられているので、３６０度に自由 に自然に開くことができ、開いた頁を手で押さえなくても頁が自然に変わること はないという効果を奏する。

【００２２】 又、本考案のＣＤ収納ジャケットは、従来のＣＤ収納ジャケットに取り付けら れた中綴じ製本や無線綴じ製本の小冊子が、綴じ込まれた写真やハガキを取り外 すと反対側の頁も外れて仕舞うのに対して、小冊子がリング状綴り具で綴じられ ているので、破り取りたい頁だけを問題なく自由に取り外すことができるという 効果を奏する。

【００２３】 又、本考案のＣＤ収納ジャケットは、従来のＣＤ収納ジャケットに取り付けら れた中綴じ製本や無線綴じ製本の小冊子が綴じ込めなかったメタルプレートや鏡 を綴じ込むことができるという効果を奏する。

【００２４】 上記の効果によって、本考案のＣＤ収納ジャケットは、従来のものに比較して 、格段に優れたサービスを、購入者の好みに合わせて行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例の平面図である。

【図２】図１の第１の実施例の側面図である。

【図３】図１の第１の実施例を２つ折りした側面図であ
る。

【図４】図１の第１の実施例のツインワイヤー綴じ小冊
子の平面図である。

【図５】図１の第１の実施例のツインワイヤー綴じ小冊
子の側面図である。

【図６】ツインワイヤーの斜視図である。

【図７】図１の第１の実施例のスパイラルワイヤー綴じ
小冊子の平面図である。

【図８】図１の第１の実施例のスパイラルワイヤー綴じ
小冊子の側面図である。

【図９】スパイラルワイヤーの斜視図である。

【図１０】図１の第１の実施例を外折りした使用例の側
面図である。

【図１１】図１の第１の実施例を外折りした使用例の側
面図である。

【図１２】図１の第１の実施例を外折りした使用例の斜
視図である。

【図１３】本考案の第２の実施例の部分的な平面図であ
る。

【図１４】図１１の第２の実施例の側面図である。

【図１５】従来例の平面図である。

【図１６】従来例の平面図である。

【図１７】従来例の中綴じ製本小冊子の側面図である。

【図１８】従来例の無線綴じ製本小冊子の側面図であ
る。

【図１９】従来例の側面図である。

【符号の説明】

１ ジャケットベース ２ コンパクトディスクホルダ ４ 小冊子 ５ 張出部 ７ 張出部 １１ 折罫線 １２ 折罫線 １３ 折罫線 ４１ 小冊子 ４２ 小冊子 ４３ 綴じ穴 ４４ ツインワイヤー ４５ スパイラルワイヤー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 厚紙製又はプラスチック製シートを２つ
   折り又は３つ折りにしてなるジャケットベースと、コン
   パクトディスクを取出し可能に収納したコンパクトディ
   スクホルダとを備え、前記コンパクトディスクホルダを
   ジャケットベース内面の何れかの一面に取付けて構成さ
   れたコンパクトディスク収納ジャケットにおいて、ジャ
   ケットベース内面の何れかの折罫線部に小冊子支持用の
   張出部を形成し、この張出部にリング状綴り具を介して
   小冊子を綴り付けたことを特徴とするコンパクトディス
   ク収納ジャケット。
2. 【請求項２】 厚紙製又はプラスチック製シートを２つ
   折り又は３つ折りにしてなるジャケットベースと、コン
   パクトディスクを取出し可能に収納したコンパクトディ
   スクホルダとを備え、前記コンパクトディスクホルダを
   ジャケットベース内面の何れかの一面に取付けて構成さ
   れたコンパクトディスク収納ジャケットにおいて、前記
   ジャケットベースの折罫線部に位置する前記コンパクト
   ディスクホルダの一端縁に、小冊子支持用の張出部を形
   成し、この張出部にリング状綴り具を介して小冊子を綴
   り付けたことを特徴とするコンパクトディスク収納ジャ
   ケット。
3. 【請求項３】 小冊子はカレンダである請求項１又は２
   に記載のコンパクトディスク収納ジャケット。