JPH052455Y2 - - Google Patents

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JPH052455Y2
JPH052455Y2 JP1984195978U JP19597884U JPH052455Y2 JP H052455 Y2 JPH052455 Y2 JP H052455Y2 JP 1984195978 U JP1984195978 U JP 1984195978U JP 19597884 U JP19597884 U JP 19597884U JP H052455 Y2 JPH052455 Y2 JP H052455Y2
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cap
sealing ring
heat
ring
side wall
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、封印機能(ピルフアープルーフ機
能)を有するプラスチツクキヤツプに関するもの
で、より詳細には、容器口部に打栓操作を行つた
後での熱処理により、封印用リングの容器口部段
差部への係合が確実にしかも容易に行われるプラ
スチツクキヤツプに関する。 (従来の技術及びその問題点) 従来、封印機能を有するプラスチツクキヤツプ
としては、種々の構造を有するものが知られてい
るが、プラスチツクキヤツプでは、このような封
印機能をキヤツプ本体と一体に射出成形等の手段
で製造しなければならないという制約があり、ま
た実際の打栓工程においても、封印操作を確実且
つ容易に行うことを困難としている。 例えば、封印機能を備えたプラスチツクキヤツ
プの一例として、頂板部及び側壁部から成るキヤ
ツプ本体と、側壁部下端より垂下する複数の破断
可能な橋絡部と、橋絡部の下端より懸下される封
印用リング部とを有し、打栓・封印に際して、封
印用リング部を橋絡部間で熱収縮させ、この収縮
したリング部が容器口部の段差部下面に食込むよ
うにしたものが既に知られている(実公昭53−
6681号公報)。 このタイプのプラスチツクキヤツプにおいて
は、後述する第5−A図に示すように、封印用リ
ング部2はその最下端部16が最も厚く、その最
上端部17が最も薄くなるような断面形状を採用
しており(例えば、実開昭59−60151号公報)、こ
の封印用リング部2を熱風18等で加熱すると、
熱容量の小さい最上端部17が、熱容量の大きい
最下端部16よりも先に高温に加熱され、その結
果として封印用リング部2では上部で熱収縮が大
きく、全体として図の点線矢印に示す通り、リン
グ部2に上方向きの応力を生じる。このため、リ
ング部2の加熱時に、リング部の上端21がキヤ
ツプ側壁部の下端22に融着したり、或いは熱収
縮リングが容器口部の段差部下面13にうまく食
込まないという不都合が生じていた。 この欠点を改善するために、橋絡部の長さを長
くすることも考えられるが、この場合には、橋絡
部の強度が低下して意図外にこの部分が破壊した
り或いは折曲がつたりすると共に、封印用リング
部を打栓に際して容器口部段差部に正確に位置さ
せることが困難となる欠点がある。 従つて、本考案の目的は、従来の封印機構付プ
ラスチツクキヤツプにおける上記欠点を解消した
キヤツプを提供するにある。 本考案の他の目的は、熱処理による封印用リン
グの容器口部段差部への食込みによる係合が確実
且つ容易に行われる封印機構付プラスチツクキヤ
ツプを提供するにある。 本考案の更に他の目的は、封印用リングの熱収
縮が一定の方向性をもつて正確に行われる封印機
構付プラスチツクキヤツプを提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本考案によれば、頂板部及び側壁部から成るキ
ヤツプ本体と、側壁部下端より垂下する複数の破
断可能な橋絡部と、橋絡部の下端に懸下される封
印用リング部とを有し、且つ封印用リング部は橋
絡部間で熱収縮してリング部が容器口部の段差部
下面に食込むようにされた熱収縮性プラスチツク
キヤツプにおいて、 該封印用リング部は内周面が円筒状面、及び外
周面が、径外方向に凸の面となつた断面形状を有
し、その径方向断面の重心が該リング部の高さの
ほぼ真中乃至その上方に位置し、且つ封印用リン
グ全体が橋絡部間で、直線状に、容器口部の段差
部に食込むようにされたことを特徴とする熱収縮
性プラスチツクキヤツプが提供される。 (作用) 本考案を添付図面に基づいて以下に詳細に説明
する。 本考案のキヤツプの一例を示す第1図におい
て、このキヤツプは、プラスチツクで一体に形成
されたキヤツプ本体1、下方の封印用リング部2
及びこれらの間に介在する複数の橋絡部3から成
つている。 キヤツプ本体1は、頂板部4と頂板部の周縁か
ら垂下した筒状の側壁部5とから成つており、こ
の側壁部の内周面には容器口部(図示せず)のネ
ジと係合するメネジ6が設けられている。頂板部
4の内面側には接着或いは嵌込等の手段で設けら
れたライナー乃至パツキング7があり、容器口部
との間に密封が行われるようになつている。ま
た、側壁部5の外周面には、キヤツプの把持及び
旋回を容易にするためのナール(ローレツト溝)
8が設けられている。 側壁部5の下端には、周方向に間隔をおいて垂
下する破断可能な短い橋絡部3があり、この橋絡
部3を介して封印用リング部2がキヤツプ本体と
一体化している。 容器口部と共に、これに打栓・封印された状態
のキヤツプを示す第2図及び第3図において、こ
の容器口部9は、上部に開口端10を有してお
り、その外周壁に、キヤツプ係合用オネジ11
と、段差部12とを備えており、容器口部のネジ
11とキヤツプのネジ6とが係合し且つ容器口部
の開口端10とキヤツプライナー7とが係合し
て、密封状態が維持されている。 キヤツプの封印用リング部2は、容器口部段差
部12の直下に位置しており、この状態で封印用
リング部2を熱風吹付等の手段で加熱する。この
加熱により封印用リング部2は橋絡部3,3間で
熱収縮し、リング状態から直線状に変化する。か
くして、封印用リング部2は、円筒の状態から、
各橋絡部を頂点とした多角形の状態、例えば、第
3図では6角形の状態に変化し、この熱収縮され
たリング部2aが段差部下面13に食込んで封印
操作が行われる。 開封に際しては、キヤツプ本体1の旋回に伴つ
て、キヤツプ本体1が上方に移動し、橋絡部3が
破断されて、キヤツプ本体1の容器口部9からの
取外しが可能となる。 本考案においては第4−A図の拡大断面に示す
通り、この封印用リング部2を、その内周面14
が円筒状面、及び外周面15が径外方向に凸とな
つた断面形状を有し、且つその径方向断面の重心
Gが、リング部の高さHのほぼ真中乃至はその上
方に位置するような断面形状とする。 本考案においては、このような断面形状を採用
することにより、封印用リング部2の熱収縮が封
印用リング部の最も下の部分から開始され、熱収
縮が次第に上方に移動していくという望ましい作
用効果が達成される。 本考案のこの作用効果は、従来技術との差から
も明らかである。前述した通り、封印用リングの
断面形状が下方に行くに従つて厚くなるもの(第
5−A図)では、熱収縮に際して封印用リングの
上端21がキヤツプ本体側壁部下端22に融着し
たり、或いは上方に変形して熱収縮リングが容器
口部の段差部下面13にうまく食込まないという
不都合を生じることがある。これに対し、本考案
のプラスチツクキヤツプは、封印用リング部2の
断面形状を第4−A図に示す形状とすることによ
り第5−B図に示す通り、熱容量の小さい最下端
部16aが熱容量の大きい最上端部17aに比し
て先に加熱され、最下端部16aで最も先に熱収
縮し、その結果としてリング部2に下向きの応力
(第5−B図における点線矢印)を生じ、熱収縮
リング部の上端21は、側壁部下端22に融着す
ることがなく、橋絡部3,3のみがキヤツプ本体
1と接続された熱収縮前の状態が熱収縮後も維持
できる。これにより橋絡部3,3間のリング部2
が直線状に収縮可能となり、容器口部の段差部下
面13に確実に食込ませることも可能となる。 尚、第4−B図では、封印用リング2の外周面
15は径外方向に膨出した円弧状面となつてお
り、重心Gはリング高さHの約1/2の位置にある。
この場合には、封印用リング2の熱収縮は、薄肉
の最上端部17b及び最下端部16bから熱収縮
が開始され、封印用リング2の熱収縮は正確に径
内方向に行われることになる。 また第4−C図に示す封印用リング2は、最下
端部16cの角度が最上端部17cの角度よりも
小さい三角形の形状をしており、重心Gは高さH
の真中よりもやや上方にあり、第4−A図の場合
とほぼ同様にリング2の熱収縮を生じる。 更に第4−D図に示す封印用リング2は断面が
90度回転の台形の形状をしており、第4−B図と
同様に封印用リング2の熱収縮を生じる。 (実施例) 本考案の優れた効果を次の実施例でより具体的
に説明する。 実施例 1 メルトフローレート(MFR)10g/10分、密度
0.90、融点160℃のポリプロピレンにチタンホワ
イトを配合して成る温度220℃の溶融樹脂を射出
成形機(商品名:住友ネスタールN150/75)によ
つて成形サイクル10秒で、以下に説明する各種の
ピルフアープルーフキヤツプA乃至Cを製造し
た。 キヤツプAは第6図に示すような従来のキヤツ
プであつて、第7図に示すように5個の破断可能
な橋絡部3と、1個の破断しないブリツジ部19
を備えてあり、リング2にはブリツジ部19に接
近して薄肉の破断しやすいスプリツト部20が形
成されている。リング2は断面三角形状であつて
最下端が最も厚く、その高さは1.2mm、最大の幅
Wは0.5mmである。またブリツジ部3’の高さは
1mmとした。(熱収縮挙動については第5−A図
参照)。 キヤツプBは、リングの断面形状が第4−B図
のような形状となつている以外はキヤツプAと同
様となつている。 またキヤツプCは、リング2の断面形状が第4
−D図のような台形状となつている以外は、キヤ
ツプAと同様である。 キヤツプA及びキヤツプB,Cについてそれぞ
れガラス壜に1.5Kg・cmで閉栓した後、リングを
240℃の熱風にて10秒間加熱した後、外観につい
て調査した結果を表−1に示す。
【表】 * 吹上げとはリングがキヤツプ側壁下端部
と融着することをいう。
次に、熱風温度を変えて、キヤツプA〜Cのリ
ングの最適加熱時間を測定した結果を表−2及び
表−3に示した。
【表】
【表】 (考案の効果) 以上の例よりわかる通り本考案のキヤツプは従
来のキヤツプに比べ吹上がり等の不良がなくなつ
た。また、封印用リング部が短くても容器口部段
差部に確実に位置させることができるので、熱収
縮に要する熱量も著しく減少させることができ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のキヤツプの一例を示す一部
断面側面図、第2図は、第1図のキヤツプが容器
口部に打栓された状態を示す一部断面側面図、第
3図は、第2図の平面図、第4−A図乃至第4−
D図は、本考案において使用する封印用リングの
種々の好適形状を示す図、第5−A図及び第5−
B図は、本考案の作用効果を説明するための図、
第6図は、従来のキヤツプの側断面図、第7図
は、第6図のキヤツプの平面断面図を示す。 1はキヤツプ本体、2は封印用リング、3は橋
絡部、4は頂板部、5は側壁部、6はメネジ、7
はライナー乃至パツキング、8はナール、9は容
器口部、10は開口端、11はキヤツプ係合用ネ
ジ、12は段差部、13は段差部下面、18は熱
風をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 頂板部及び側壁部から成るキヤツプ本体と、側
    壁部下端より垂下する複数の破断可能な橋絡部
    と、橋絡部の下端に懸下される封印用リング部と
    を有し、且つ封印用リング部は橋絡部間で熱収縮
    してリング部が容器口部の段差部下面に食込むよ
    うにされた熱収縮性プラスチツクキヤツプにおい
    て、 該封印用リング部は内周面が円筒状面、及び外
    周面が、径外方向に凸の面となつた断面形状を有
    し、その径方向断面の重心が該リング部の高さの
    ほぼ真中乃至その上方に位置し、且つ封印用リン
    グ全体が橋絡部間で、直線状に、容器口部の段差
    部に食込むようにされたことを特徴とする熱収縮
    性プラスチツクキヤツプ。
JP1984195978U 1984-12-26 1984-12-26 Expired - Lifetime JPH052455Y2 (ja)

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JP1984195978U JPH052455Y2 (ja) 1984-12-26 1984-12-26

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JPS61110552U JPS61110552U (ja) 1986-07-12
JPH052455Y2 true JPH052455Y2 (ja) 1993-01-21

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JPS61110552U (ja) 1986-07-12

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