JPH05244695A - 超音波探触子 - Google Patents
超音波探触子Info
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- JPH05244695A JPH05244695A JP4075727A JP7572792A JPH05244695A JP H05244695 A JPH05244695 A JP H05244695A JP 4075727 A JP4075727 A JP 4075727A JP 7572792 A JP7572792 A JP 7572792A JP H05244695 A JPH05244695 A JP H05244695A
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- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
超音波に対しても高感度の超音波探触子を提供する。 【構成】背面吸音材4と圧電振動子1と音響整合層2と
を少なくとも積層して成る超音波送受信部の圧電振動子
1と音響整合層2とをある曲率で湾曲形成し、音響整合
層2の湾曲面上に、ポリエーテルブロックアミドにて中
央部が凸状に形成された超音波伝播体6を固着する。ポ
リエーテルブロックアミドは音響インピーダンスと音速
が生体とほぼ同じため、音響整合層の凹部空間は生体組
織とほぼ同じ物質で埋められたと等価となり、また、中
央部凸部は被検体との密着性を良くする。 【効果】高い周波数での感度が向上し、かつ被検体との
良好な密着性を維持できる。
Description
られる超音波探触子に係り、特に高周波数の超音波の送
受信に好適な技術に関するものである。
ケースに収納するとともに、引出し線5の各々をケーブ
ルとして纏めて引き出して構成される。振動子部分は、
細長い棒状の、かつ多数配列された圧電振動子1aと、
圧電振動子1aの超音波送受信面側に生体との音響的な
整合をとるために設けられた一層あるいは二層の音響整
合層2aと、この音響整合層2aの上部に設けられ、超
音波を圧電振動子1aの配列方向と直交する面内(短軸
方向)で集束させるための音響レンズ3aと、圧電振動
子1aの背面に設けられた背面吸音材4aとを有し、ま
た、圧電振動子1aの両面には焼付け等によって電極
(図示省略)が形成されており、この電極に対し引出し
線5が接続されて構成されている。
り、生体とほぼ音響インピーダンスが等しく、かつ生体
より音速が遅いシリコンゴムを断面形状で中央部が凸状
に、すなわち蒲鉾状にしたものが良く用いられている。
また、他の方法として、生体より音速が速く、かつ生体
と音響インピーダンスがほぼ等しく、伝播損失の少ない
材料、例えば、ポリメチルペンテン(Polymethyle pente
ne)を用い、断面形状で中央部が凹状に形成したものも
知られている。
ズにおいて、前者は材質がシリコンゴムであるので伝播
損失はやや大きいが、中央部が凸状であるので被検体の
体表に密着し易く、また後者は中央部が凹状であるので
被検体の体表に密着させ難いが、伝播損失は小さいとい
う長所と短所を併せ持つものであった。なお、後者にお
いて、被検体の体表と音響レンズとの密着性の改善は脱
気水等を探触子前面に封止して成る音響カプラーを介す
ことで対応は可能である。
超音波の周波数が例えば5MHz以上への高周波化が要
望されている。実際に5MHz以上の超音波探触子は市
販されてはいるが、感度が低く、3.5MHz 以下のも
のと比較した場合良好な画像が得られず音響レンズでの
超音波伝播損失をいかにして小さくするかが感度向上の
ための課題となっている。超音波の伝播損失の点ではシ
リコンゴムは、その係数が6〜14dB/cm・MHzで
あり、高周波化に対しては不向きな材質である。
被検体への密着性に優れ、かつ高周波の超音波の伝播損
失も少ない、すなわち高感度の超音波探触子を提供する
ことを目的とするものである。
するために、少なくとも背面吸音材と圧電振動子と音響
整合層との積層体を備えた超音波探触子において、超音
波送受信面を凹面形状とするとともに、その凹面形状の
超音波送受信面の上に材質がポリエーテルブロックアミ
ドより成り中央部が凸状の超音波伝播体を設けたもので
ある。そしてまた、本発明は前記超音波伝播体を外方に
凸状に形成することにより前記目的を達成するものであ
る。
くとも積層して成る積層体の超音波送受信面を凹面状に
形成し、その凹面形状部へポリエーテルブロックアミド
の中央部が凸状をした超音波伝播体を設けると、ポリエ
ーテルブロックアミドは音速が生体とほぼ同じであるた
め、探触子を生体へ当接したときに、超音波送受信部の
凹面の空間は生体組織で埋まったことと等価であり、ま
た、ポリエーテルブロックアミドは高周波超音波におい
ても損失が小さいので、探触子の高感度化が計れる。
状とすることにより、探触子と生体との密着性が向上す
る。
る。図1は本発明の第一の実施例の超音波探触子の超音
波送受信部の構成を示す。図において、1は多数の細長
い棒状の振動子素子を配列して成る超音波振動子で、こ
の例では各素子が配列方向と直交する方向に湾曲して形
成されている。2は音響整合層で、これも圧電振動子1
の湾曲形状に沿って湾曲して形成されている。4は背面
吸音材で振動子の背面側への超音波を吸収減衰させるも
のである。
の上面に音響伝播体6が設けてある。この音響伝播体6
は音響インピーダンスが1.59×103kg/m-2・s
-1で、音速(音の伝播速度)が1575m・s-1と生体
のそれらとほぼ等しく、伝播損失の少ないポリエーテル
ブロックアミド(Polyetherbrockamide)を用いて、中央
部が両凸に形成されている。その中央部の凸形状の一面
は前記音響整合層2の湾曲面と同一形状に形成され、そ
の面が音響整合層2へ接合されている。なおポリエーテ
ルブロックアミドは下記の如き化学式で表わされる物質
をいう。
エーテルを示している。
に、従来の探触子に設けられている音響レンズは設けら
れていない。この音響レンズの機能は圧電振動子1の湾
曲形状が果している。ポリエーテルブロックアミドにて
形成された音響伝播体6の果す役割は何かと言うと、ポ
リエーテルブロックアミドは生体と音響インピーダンス
がほぼ等しく、かつ音速も生体の音速(約1530m・
s-1と言われている。)にほぼ等しいので、この性質を
利用して被検体の表面へ探触子を密着させ得るようにし
ているのである。また、ポリエーテルブロックアミドは
損失も少なく、例えば、従来のシリコンゴムによる音響
レンズによる損失とを比較して見ると、シリコンゴムの
音響レンズの平均厚みを3mm、使用する超音波周波数を
7.5MHz とした場合、送受信で6mm厚のシリコンゴ
ムを超音波が通るため27〜63dBの感度低下をもた
らすのに対し、本実施例ではポリエーテルブロックアミ
ドの厚みを6mmとしても損失は14dB程度となり、大
幅な感度向上を計れる。
説明する。この第二の実施例は第一の実施例と対比する
と、圧電振動子1A及び音響整合層を2A短軸方向に湾
曲させずに直線的にした点、及び音響整合層2Aと音響
伝播体6Aとの間に音響レンズ3Aを設けた点にある。
この音響レンズ3Aは生体よりも音速が速いポリメチル
ペンテンを用いたもので、音速が生体よりも速いために
凹レンズ状に形成されている。そして、この音響レンズ
3Aの上には第一の実施例と同様に、両凸の超音波伝播
体6Aが固着されている。この第二の実施例での損失を
従来のシリコンゴム方式と比較すると、ポリメチルペン
テンの音響レンズ3Aでの損失は約10dB程度に見込
まれ、それに音響伝播媒体6Aの損失を加えてもシリコ
ンゴム方式よりは改善の効果は著しいと言える。
おいて、ポリエーテルブロックアミドにて形成される超
音波伝播体は、超音波の集束機能を負担していないの
で、形状は任意に設定することができるという効果もも
たらされる。また、ポリエーテルブロックアミドは、超
音波探触子を滅菌処理する際に用いるエチレンオキサイ
ドガスを透過させない性質を有しており、従来のシリコ
ンゴムの音響レンズ方式での滅菌処理が原因の振動子劣
化の問題も改善される。
面形状の超音波送受信面の上にポリエーテルブロックア
ミドより成る中央部が凸状の超音波伝播体を設けたの
で、超音波の送受信面は凹面でも被検体の体表と探触子
との密着性は良く、かつ高周波の超音波に対しての損失
が少なくなるので、探触子の感度が向上でき、良好な超
音波像が得られる。
送受信部の構成を示す図。
送受信部の構成を示す図。
示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも背面吸音材と圧電振動子と音響
整合層との積層体を備えた超音波探触子において、超音
波送受信面を凹面形状とするとともに、その凹面形状の
超音波送受信面の上に材質がポリエーテルブロックアミ
ドより成り中央部が凸状の超音波伝播体を設けたことを
特徴とする超音波探触子。 - 【請求項2】前記超音波伝播体は外方に凸状に形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載の超音波探触
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075727A JP2739134B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075727A JP2739134B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 超音波探触子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05244695A true JPH05244695A (ja) | 1993-09-21 |
JP2739134B2 JP2739134B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=13584593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4075727A Expired - Fee Related JP2739134B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 超音波探触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739134B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010240424A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | General Electric Co <Ge> | 超音波カテーテルで使用する音響的にニュートラルな構造を結合するための材料及び処理法 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4075727A patent/JP2739134B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010240424A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | General Electric Co <Ge> | 超音波カテーテルで使用する音響的にニュートラルな構造を結合するための材料及び処理法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2739134B2 (ja) | 1998-04-08 |
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