JPH0524404A - 車輪リム - Google Patents
車輪リムInfo
- Publication number
- JPH0524404A JPH0524404A JP29974491A JP29974491A JPH0524404A JP H0524404 A JPH0524404 A JP H0524404A JP 29974491 A JP29974491 A JP 29974491A JP 29974491 A JP29974491 A JP 29974491A JP H0524404 A JPH0524404 A JP H0524404A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- hump
- axial direction
- wheel rim
- bead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】タイヤの内圧低下時、急激なコーナリング時に
おけるタイヤのリム外れを防止し、安全な走行を確保す
る。 【構成】タイヤ取付用のウェル2と、リムフランジ6を
有する車輪リム1において、該ウェルの軸方向外側に位
置する内側突起7と、該内側突起の軸方向外側に位置し
周方向に延びる環状溝3と、該環状溝の軸方向外側に位
置し周方向に延びるハンプ4と、該ハンプとリムフラン
ジとの間に形成されるビードベース5とを有し、該ビー
ドベースはハンプに連続する平面で形成され、ハンプの
頂点から軸方向に平行に引いた直線の半径方向内側にあ
って、軸方向に対し一定角度で傾斜していることを特徴
とする車輪リム
おけるタイヤのリム外れを防止し、安全な走行を確保す
る。 【構成】タイヤ取付用のウェル2と、リムフランジ6を
有する車輪リム1において、該ウェルの軸方向外側に位
置する内側突起7と、該内側突起の軸方向外側に位置し
周方向に延びる環状溝3と、該環状溝の軸方向外側に位
置し周方向に延びるハンプ4と、該ハンプとリムフラン
ジとの間に形成されるビードベース5とを有し、該ビー
ドベースはハンプに連続する平面で形成され、ハンプの
頂点から軸方向に平行に引いた直線の半径方向内側にあ
って、軸方向に対し一定角度で傾斜していることを特徴
とする車輪リム
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤの内圧が低下
した場合、あるいは急激なコーナリングをする場合に、
タイヤのビード部がリムから外れることなく、安全に走
行することができる車輪リムに関する。
した場合、あるいは急激なコーナリングをする場合に、
タイヤのビード部がリムから外れることなく、安全に走
行することができる車輪リムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤと車輪リムの組立体におい
てタイヤビード部のビードベースへの保持は、タイヤ内
圧の押圧力及びビードベースとタイヤビード底部のゴム
との摩擦力によってなされている。したがってタイヤ内
圧が低下したり、大きな横力が加わったりするとこの保
持力は小さくなる。特にパンク時のような内圧低下の
際、あるいは、急激なコーナリング時における大きな横
力が発生した際、又はこれらが同時に生じた際にタイヤ
のビード部が車輪リムから外れ危険な状態となる。タイ
ヤのビード部のリム外れの機構は次のように説明でき
る。タイヤに加わった横力はトレッド部に車輪リムに対
し横方向のずれ変形を発生させるが、この変形はカーカ
スからビード部へと伝達される。その結果タイヤ接地部
付近には、タイヤ回転軸方向(以下『軸方向』という)
の力と、ビードにおける円周線を中心とする回転モーメ
ントが発生する。このとき、タイヤ内圧が低い場合に
は、前記の力は、ビード部のヒールを持ち上げるため、
ビード部の保持力であるタイヤのビード底部と車輪リム
のビードベースとの摩擦力が低下する。従来の車輪リム
のビードベースは、軸方向内側に傾斜している。その結
果、タイヤのビード部は、ビードベース上を軸方向内側
に移動する。この移動に伴い、ビードコアの張力も小さ
くなるので、ビード保持力は急激に消滅し、タイヤのビ
ード部は、車輪リムにタイヤ取付用に備えられるウェル
内に落ち込むことになる。この問題を解決するためウェ
ルのないリム等が考えられているが、いずれも使用に際
しては、効果が不十分である。
てタイヤビード部のビードベースへの保持は、タイヤ内
圧の押圧力及びビードベースとタイヤビード底部のゴム
との摩擦力によってなされている。したがってタイヤ内
圧が低下したり、大きな横力が加わったりするとこの保
持力は小さくなる。特にパンク時のような内圧低下の
際、あるいは、急激なコーナリング時における大きな横
力が発生した際、又はこれらが同時に生じた際にタイヤ
のビード部が車輪リムから外れ危険な状態となる。タイ
ヤのビード部のリム外れの機構は次のように説明でき
る。タイヤに加わった横力はトレッド部に車輪リムに対
し横方向のずれ変形を発生させるが、この変形はカーカ
スからビード部へと伝達される。その結果タイヤ接地部
付近には、タイヤ回転軸方向(以下『軸方向』という)
の力と、ビードにおける円周線を中心とする回転モーメ
ントが発生する。このとき、タイヤ内圧が低い場合に
は、前記の力は、ビード部のヒールを持ち上げるため、
ビード部の保持力であるタイヤのビード底部と車輪リム
のビードベースとの摩擦力が低下する。従来の車輪リム
のビードベースは、軸方向内側に傾斜している。その結
果、タイヤのビード部は、ビードベース上を軸方向内側
に移動する。この移動に伴い、ビードコアの張力も小さ
くなるので、ビード保持力は急激に消滅し、タイヤのビ
ード部は、車輪リムにタイヤ取付用に備えられるウェル
内に落ち込むことになる。この問題を解決するためウェ
ルのないリム等が考えられているが、いずれも使用に際
しては、効果が不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、タ
イヤの内圧が低下した場合、あるいは急激なコーナリン
グをする場合に、タイヤのビード部がリムから外れるこ
となく、安全に走行することができる車輪リムを提供す
ることにある。
イヤの内圧が低下した場合、あるいは急激なコーナリン
グをする場合に、タイヤのビード部がリムから外れるこ
となく、安全に走行することができる車輪リムを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、タ
イヤ取付用のウェルと、リムフランジを有する車輪リム
において、該ウェルの軸方向外側に位置する内側突起
と、該内側突起の軸方向外側に位置し周方向に延びる環
状溝と、該環状溝の軸方向外側に位置し周方向に延びる
ハンプと、該ハンプとリムフランジとの間に形成される
ビードベースとを有し、該ビードベースはハンプに連続
する平面で形成され、ハンプの頂点から軸方向に平行に
引いた直線の半径方向内側にあって、軸方向に対し一定
角度で傾斜していることを特徴とする車輪リムである。
イヤ取付用のウェルと、リムフランジを有する車輪リム
において、該ウェルの軸方向外側に位置する内側突起
と、該内側突起の軸方向外側に位置し周方向に延びる環
状溝と、該環状溝の軸方向外側に位置し周方向に延びる
ハンプと、該ハンプとリムフランジとの間に形成される
ビードベースとを有し、該ビードベースはハンプに連続
する平面で形成され、ハンプの頂点から軸方向に平行に
引いた直線の半径方向内側にあって、軸方向に対し一定
角度で傾斜していることを特徴とする車輪リムである。
【0005】以下本発明を図面を用いて説明する。図1
は、本発明にかかる車輪リムの軸方向片側を表す。車輪
リム1は、タイヤ取付用のウェル2と、リムフランジ6
を有する。該ウェル2は、タイヤ取付のために通常設け
られているものである。このウェル2の軸方向外側に内
側突起7が設けられる。この内側突起7の軸方向外側に
周方向に延びる環状溝3が設けられる。さらにその軸方
向外側に周方向に延びるハンプ4が設けられる。このハ
ンプ4とリムフランジ6との間に形成されるビードベー
ス5は、ハンプ4に連続する平面で形成される。言い換
えればハンプ4は、ビードベース5の一端として形成さ
れている。さらに、ビードベース5は、ハンプの頂点4
aから軸方向に平行に引いた直線8の半径方向内側にあ
って、軸方向に対し一定角度βで傾斜している。
は、本発明にかかる車輪リムの軸方向片側を表す。車輪
リム1は、タイヤ取付用のウェル2と、リムフランジ6
を有する。該ウェル2は、タイヤ取付のために通常設け
られているものである。このウェル2の軸方向外側に内
側突起7が設けられる。この内側突起7の軸方向外側に
周方向に延びる環状溝3が設けられる。さらにその軸方
向外側に周方向に延びるハンプ4が設けられる。このハ
ンプ4とリムフランジ6との間に形成されるビードベー
ス5は、ハンプ4に連続する平面で形成される。言い換
えればハンプ4は、ビードベース5の一端として形成さ
れている。さらに、ビードベース5は、ハンプの頂点4
aから軸方向に平行に引いた直線8の半径方向内側にあ
って、軸方向に対し一定角度βで傾斜している。
【0006】ここでβは、2〜10°の範囲に設定され
ることが望ましい。2°より小さいと必要なビード保持
力が得られにくく、10°より大きいとフランジに加わ
る力が大きくなり、フランジを強化するため特殊な形状
にしなければならなくなる。
ることが望ましい。2°より小さいと必要なビード保持
力が得られにくく、10°より大きいとフランジに加わ
る力が大きくなり、フランジを強化するため特殊な形状
にしなければならなくなる。
【0007】本発明にかかる車輪リムと図2及び図3に
示すビード部の形状を有するタイヤとの組合せることに
より、タイヤの内圧が低下した場合、あるいは急激なコ
ーナリングをする場合に、タイヤのリム外れを効果的に
防止することができる。
示すビード部の形状を有するタイヤとの組合せることに
より、タイヤの内圧が低下した場合、あるいは急激なコ
ーナリングをする場合に、タイヤのリム外れを効果的に
防止することができる。
【0008】図2はタイヤのビード部の部分図である。
タイヤ11はビードコア12とその回りを折り返して係
止されるカーカス17を有し、ビード底部15は軸方向
に対しαの角度で傾斜する。この角度αを、本発明の車
輪リムのビードベースの傾斜角度βとほぼ一致させるこ
とにより、タイヤのビード底部15は車輪リムのビード
ベース5と接触して、摩擦力を生じさせる。タイヤ11
の凹部14は、車輪リムのハンプ4と嵌合する。該凹部
14の軸方向内側にトウ部13を有する。該トウ部13
は補強層16によって覆われ、さらに、JIS−A硬度
70〜95°の硬いゴムによって形成される。このトウ
部13が車輪リムの環状溝3に嵌合しする。以上、タイ
ヤのトウ部13が車輪リムの環状溝3に、ビード底部1
5が車輪リムのビードベース5に、凹部14が車輪リム
のハンプ4に嵌合することによって、前述のタイヤビー
ド部の移動を効果的に防止し、安全な走行を確保するこ
とができる。
タイヤ11はビードコア12とその回りを折り返して係
止されるカーカス17を有し、ビード底部15は軸方向
に対しαの角度で傾斜する。この角度αを、本発明の車
輪リムのビードベースの傾斜角度βとほぼ一致させるこ
とにより、タイヤのビード底部15は車輪リムのビード
ベース5と接触して、摩擦力を生じさせる。タイヤ11
の凹部14は、車輪リムのハンプ4と嵌合する。該凹部
14の軸方向内側にトウ部13を有する。該トウ部13
は補強層16によって覆われ、さらに、JIS−A硬度
70〜95°の硬いゴムによって形成される。このトウ
部13が車輪リムの環状溝3に嵌合しする。以上、タイ
ヤのトウ部13が車輪リムの環状溝3に、ビード底部1
5が車輪リムのビードベース5に、凹部14が車輪リム
のハンプ4に嵌合することによって、前述のタイヤビー
ド部の移動を効果的に防止し、安全な走行を確保するこ
とができる。
【0009】図3は、トウ部を有さずビード底部15を
角度αで形成したタイヤのビード部を示す。このような
タイヤであっても、図2に示したタイヤほどではないが
本発明の車輪リムと組み合わせることによって、前述の
ビード部の移動を防止することができる。
角度αで形成したタイヤのビード部を示す。このような
タイヤであっても、図2に示したタイヤほどではないが
本発明の車輪リムと組み合わせることによって、前述の
ビード部の移動を防止することができる。
【0010】
【発明の効果】この発明によって、タイヤの内圧が低下
した場合、あるいは急激なコーナリングをする場合に、
タイヤのビード部がリムから外れることなく、安全に走
行することができる。
した場合、あるいは急激なコーナリングをする場合に、
タイヤのビード部がリムから外れることなく、安全に走
行することができる。
【0011】
【図1】本発明の一例を示す車輪リムの図である。
【図2】本発明の車輪リムと組み合わせることができる
タイヤのビード部の図である。
タイヤのビード部の図である。
【図3】本発明の車輪リムと組み合わせることができる
別のタイヤのビード部の図である。
別のタイヤのビード部の図である。
1 車輪リム 2 ウェル 3 環状溝 4 ハンプ 5 ビードベース 6 フランジ 11 タイヤ 12 ビードコア 13 トウ部 14 凹部 15 ビード底部 16 補強層
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項】タイヤ取付用のウェルと、リムフランジを有
する車輪リムにおいて、該ウェルの軸方向外側に位置す
る内側突起と、該内側突起の軸方向外側に位置し周方向
に延びる環状溝と、該環状溝の軸方向外側に位置し周方
向に延びるハンプと、該ハンプとリムフランジとの間に
形成されるビードベースとを有し、該ビードベースはハ
ンプに連続する平面で形成され、ハンプの頂点から軸方
向に平行に引いた直線の半径方向内側にあって、軸方向
に対し一定角度で傾斜していることを特徴とする車輪リ
ム
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29974491A JPH0524404A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 車輪リム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29974491A JPH0524404A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 車輪リム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62502885A Division JPH0741761B1 (ja) | 1986-05-15 | 1987-05-12 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524404A true JPH0524404A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=17876448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29974491A Pending JPH0524404A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 車輪リム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0524404A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2554042A1 (de) * | 1975-12-02 | 1977-06-08 | Continental Gummi Werke Ag | Fahrzeugrad mit tiefbettfelge fuer vorzugsweise schlauchlose luftreifen |
JPS5638404A (en) * | 1979-09-05 | 1981-04-13 | Kawasaki Steel Corp | Manufacture of atomized iron powder |
JPS58145508A (ja) * | 1981-10-07 | 1983-08-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用タイヤとリムの組立体 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP29974491A patent/JPH0524404A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2554042A1 (de) * | 1975-12-02 | 1977-06-08 | Continental Gummi Werke Ag | Fahrzeugrad mit tiefbettfelge fuer vorzugsweise schlauchlose luftreifen |
JPS5638404A (en) * | 1979-09-05 | 1981-04-13 | Kawasaki Steel Corp | Manufacture of atomized iron powder |
JPS58145508A (ja) * | 1981-10-07 | 1983-08-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用タイヤとリムの組立体 |
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