JPH0524392A - プロツタ - Google Patents

プロツタ

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Publication number
JPH0524392A
JPH0524392A JP20737691A JP20737691A JPH0524392A JP H0524392 A JPH0524392 A JP H0524392A JP 20737691 A JP20737691 A JP 20737691A JP 20737691 A JP20737691 A JP 20737691A JP H0524392 A JPH0524392 A JP H0524392A
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JP
Japan
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rail
pen
writing roll
writing
roll
Prior art date
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Application number
JP20737691A
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English (en)
Inventor
Atsuhiro Iwakawa
敦広 岩川
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Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to US07/907,521 priority patent/US5291659A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペンに対向させて作図用紙を受支する筆記ロ
ールが、ペンキャリッジを備えたYレールとともに移動
されるように構成された作図ボードを有しないプロッタ
である。 【構成】 平行に配されるXレール間に横移動自在に架
設されて作図用紙の裏面に沿い同期回転できる筆記ロー
ル10と、ペンキャリッジ22を備えるYレール20とが、Y
レール20に架装されるペンキャリッジ22のペンホルダに
て保持されたペン24を、常時筆記ロール10に対向させて
移動自在で作図できるように構成され、Yレール20側か
筆記ロール10側のいずれかを退避させることにより、作
図用紙1 がその取り付け面に対して着脱できるようにさ
れている。 【効果】 ペンキャリッジに備えられたペンに対し筆記
ロールを常時対向させて作図できるようになっているの
で、作図ボードを必要とせず、構造が簡素化されて、作
図精度が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作図ボードを備えること
なく作図できる構成のプロッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、XYプロッタ、特にフラットベッ
ド式のXYプロッタでは、周知のように作図ボードの上
面に作図用紙を貼付して、その上側をガイドレールに沿
って横移動させるYレールにペンキャリッジを備え、こ
のYレールの移動とペンキャリッジのYレール上での移
動とで、XY両方向にペンキャリッジを移動させ、この
ペンキャリッジに保持されたペンを作動させて作図用紙
に描画される形式である。そのために、取り扱い得る最
大寸法の用紙に応じて数種の大きさのものが製作されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフラットベッド
式のXYプロッタでは、下記のような問題点がある。 (1) YレールあるいはXレールが動く下側に固定された
作図ボードは、その寸法が大きくなるほど平面度を出す
ことが難しい。 (2) 作図ボードの平面度を高めようとすると当然価格が
高くなる。 (3) 作図ボードは平面精度を高めて保持させようとする
ため頑丈なものが要求され、重くなる。 (4) 作図の際ペンがダウンされる際の作図用紙に対する
ペンの接触時、発生する音が響いて騒音を発生する。
【0004】本発明にては、このような問題点を解決し
て、作図ボードを備えることなく、この作図ボードに代
わる筆記ロールがペンに対向してとともに移動されるよ
うにし、作図が合理的に行えるように構成されたプロッ
タの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、ペンキャリッジを備えるYレールとそ
のペンキャリッジに保持されるペンに対向して配される
筆記ロールとが、それぞれフレームに支持されて、その
フレーム付設のXレールに沿い作図用紙を挟んで前記筆
記ロールが作図用紙裏面に接して回転しつつYレールと
共に移動される構成であることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】このような構成の本発明にては、ペンキャリッ
ジを備えるYレールと筆記ロールの走行支持体とがフレ
ームに支持されて、このフレームに付設のXレールに沿
い走行される際、Yレールと筆記ロールとが平行に保持
される構成となり、前記筆記ロールとペンキャリッジに
て支持されるペンとの間に配される作図用紙に対して、
ペンは常に対向する位置にある筆記ロールと共に移動さ
れて、かつ筆記ロールは作図用紙に対し接触転動させ
て、作図時の筆記圧による移動抵抗を減じるようにさ
れ、作図操作が容易に行われることになる。この筆記ロ
ールの転動を積極的に行わせるには、噛み合い転動もし
くは筆記ロール側に設けられるローラを案内面に常時接
触するように配されることが好ましい。
【0007】この明細書において、Yレールとはペンキ
ャリッジを支持して移動させるためのレールを言い、プ
ロッタの向きが変わってX方向に配置されている場合の
ものも含まれる。したがって、Xレールはプロッタの向
きが変わってY方向に配される場合のものも含まれる。
【0008】
【実施例】以下本発明のプロッタを一実施例について、
図面に基づき説明する。図1に示されるのは本発明プロ
ッタの一実施例の要部縦断面図である。図2は図1の縮
小された一部透視平面図である。これらの図面で示され
るように、受け側となる筆記ロール10が付属する下部フ
レーム30には、所定の間隔で平行する一対のXレール1
4,14'が配されている。この両Xレール14,14'間に両端
部を走行支持体11,11'によって支持される筆記ロール10
が、前記走行支持体11,11'にそれぞれ配設されるガイド
ローラ12を前記各Xレール14,14'に転動自在な状態で係
合させて配設されている。この筆記ロール10は表面が平
滑な所要直径の硬質表面に形成されて、前記両Xレール
14,14'の例えば図上上側に設けられたラック15,15 に対
し、筆記ロール10の両軸端に固着されたピニオン16,16
を噛合させて、X方向への移動時後述する作図用紙の裏
面に沿って筆記ロール10が同期回転されるように関係付
けられている。
【0009】この下部フレーム30と、その上側に重ね合
わされる上部フレーム35とは、図2で示されるように、
一方の長辺側でヒンジ32により上部フレーム35が上下に
開閉可能に連結されている。また、下部フレーム30に組
み込まれている前記Xレール14,14'は、コ字形にされて
複数のガイドローラ12が接して走行支持体11,11'を介し
て筆記ロール10が案内され、かつ一方の前記Xレール14
に対して90°向きを変えて併設されるガイド17を挟む
別途ガイドローラ12a によって一方の走行支持体11の走
行位置が決まるようにされている。
【0010】上部フレーム35は前記下部フレーム30と同
様に形成されて、この上部フレーム35組み込みの副Xレ
ール31,31 間にYレール20が架設され、両端部に設けら
れた各支持片21付設のガイドローラ29a,29a で前記各副
Xレール31,31 をそれぞれ挟持して案内されるようにな
されている。
【0011】このYレール20にはペンキャリッジ22がY
方向に往復移動自在なように付設され、電磁プランジャ
23' により上下動操作されるブラケット23を介してペン
ホルダにペン24が着脱可能に保持されている。なお、こ
のペン24のY方向移動位置の直下に、前記の筆記ロール
10が位置するようになっている。言い換えれば、常時筆
記ロール10上をペン24が平行にY方向に往復移動自在な
ようにYレール20と、このYレール20に沿って移動され
るペンキャリッジ22が設けられている。このYレール20
の一端部側と他端部側とに各々配設されるプーリ25,25'
にて巻掛けられた駆動ベルト26はペンキャリッジ22の適
所と結合され、Yレール20の一端部に付設されている駆
動モータ27にて所要速度で走行されるようになってい
る。
【0012】このようなYレール20は、その両端部で図
2にて示されるように、副Xレール31の一端部に配され
た駆動機37からラインシャフト37a の両端部に取り付く
プーリ37b と副Xレール31,31 の他端部に設けられてい
る各プーリ37c とに巻掛けられた駆動ベルト38を連結し
て、駆動機37によってX方向に駆動される。また、Yレ
ール20は上部フレーム付設のガイド31' を挟持して走行
位置ずれを起こさないようにされたガイドローラ29a',2
9a' (図1参照)を備えている。なお、図上左側の適所
にペンストック(図示省略)が配置されている。また、
下部フレーム30もしくは上部フレーム35の適所に、図示
されない制御装置が組み込まれ、コンピュータの出力信
号を受けられるように接続端子が設けられ、上部フレー
ム35上の所要位置にコントロールパネル(図示省略)が
設けられる。
【0013】前記の筆記ロール10の走行支持体11とペン
キャリッジ22を備えるYレール20とは、上部フレーム35
と下部フレーム30とのヒンジ32による連結側で、中間部
で二つ折れできるリンク39によって連結され、前記駆動
機37によるYレール20の移動とともに走行させる。した
がつて、筆記ロール10に対してペン24は常に同一条件で
作図位置を保たれるようになされている。
【0014】作図用紙1 の取り付けは、下部フレーム30
に設けられているXレール14,14'の構成部材33,33'間に
一端側で固定架設の固定受け部材33a と、その反対側で
X方向へ移動可能に架設される可動受け部片33b とにク
ランプもしくは公知のマグネチックプレートによって周
端部を固定されるようになっている。可動受け部片33b
は、Xレール31,31 構成部材に、図示されないガイドに
より案内されて任意の位置で固定・固定解除できるよう
にされている。
【0015】また、上部フレーム35の上面には、透明カ
バー板35A が取り付けられてあり、作図中は覆われるよ
うにされている。このようにしてあることで、周端部と
筆記ロール10による保持部以外で支持されていない作図
用紙1 が、外部からの風による影響を受けないようにさ
れている。
【0016】このように構成された本発明のプロッタに
あっては、図3で示されるように、上部フレーム35をヒ
ンジ32を基点にして上方へ持ち上げて、下部フレーム30
上側を開放状態にし、作図用紙1 を所定の位置に貼付し
た後、上部支持フレーム35を作図用紙1 貼付側に重ねる
ようにして準備を整える。作図に際しては、従来のプロ
ッタと同様にコンピュータから出力されるデータによっ
て各モータ等の駆動操作部が順次作動されて、Yレール
20のX方向の移動とYレール20上でのペンキャリッジ22
のY方向の移動と、ペンキャリッジ22でのペン24の上下
動との操作によって作図用紙1 上にペンプロットされ、
作図が行われる。
【0017】この作図操作時、Yレール20に支持されて
Y方向に移動されるペンキャリッジ22上のペンホルダに
保持されるペン24は、Yレール20と筆記ロール10とが作
図用紙1 を挟んでX方向に一体的に移動され、Y方向の
作図時は、筆記ロール10に対向するペン24がそのまま移
動することになる。この際、筆記ロール10は、その軸端
に取り付くピニオン16がXレール14に併設のラック15と
の噛合転動によって、作図用紙1 に対してその裏面に沿
い同期回動され、図4で示されるように常に作図中のペ
ン24の下側には筆記ロール10が位置して、円滑に作図さ
れる。
【0018】したがつて、筆記ロール10のX方向の移動
範囲と、ペンキャリッジ22のY方向の移動範囲とが定め
られれば、その全範囲内において何等問題なく作図でき
る。
【0019】このような作動構成になっているので、作
図用紙1 の下面に接してX方向に回転移動される筆記ロ
ール10は、その表面と作図用紙1との接触抵抗が極めて
少なくなり、作図用紙1 に対するX方向の引張り作用も
僅少で、作図用紙1 は両端部で固定されているだけであ
るにもかかわらず安定状態に保たれて、作図される。し
たがつて、筆記ロール10の表面は、平滑で硬度の高い材
質の材料が採用される。また、この筆記ロール10の表面
は作図用紙1 との摩擦抵抗が少なくなる処理を施して、
静電気の発生を抑えるようにしておくことが望ましい。
【0020】以上の実施例では、筆記ロール10の回動に
ついて、ラックとピニオンとの噛み合い駆動される構成
について説明したが、図5で例示されるように、筆記ロ
ール10の軸端部に踏面が弾性体(例えばウレタンゴムな
ど)で形成されているローラ18を付設し、このローラ18
が下部フレーム30に設けられたXレール14の案内面14a
対して積極的に接触されるようにして、Yレール20と共
に移動される際、ローラ18がスリップを起こすことなく
転動できるように構成することができる。なお、この場
合筆記ロール10の走行支持体11に例えば図示されないコ
イルばねなどの弾性体で、前記ローラ18と案内面14a と
の接触力が高められるような機能を付設してあることが
好ましい。
【0021】次に図6及び図7に示すのは本発明プロッ
タの他の一実施例であって、使用時作図面が垂直面から
適宜角度傾斜させた状態に保たれる縦型構造にされた形
式で、図6はYレールが保持される可動フレームを作図
位置から退避させた状態での全体斜視図である。図7は
正面図である。これらの図面に示されるプロッタは、筆
記ロール10A がX方向に案内支持される固定フレーム40
と、基端部を枢支されて所定の回転角で回動可能なYレ
ール20A を支持する可動フレーム45と、これら固定フレ
ーム40と可動フレーム45とを支持して定着できるように
されたベースフレーム50とで外殻が構成されている。
【0022】まず、固定フレーム40は、その基端をベー
スフレーム50に所要の角度(例えば平面から約70°)
で作業時の後方へ傾斜させて立設されている。この固定
フレーム40には、表面側にて上部とベースフレーム50側
とにXレール41,41 が平行して設けられ、この両Xレー
ル41,41 に両端部を案内されて筆記ロール10A が配設さ
れている。また、頂部に作図操作等のコントロールパネ
ル42が設けられている。
【0023】固定フレーム40側に設けられる筆記ロール
10A は、その両軸端部を走行支持体11A,11A に支持さ
れ、この両走行支持体11A は固定フレーム40の下部と上
部とに平行して配設されるXレール41,41 に案内される
ように構成されている。このXレール41には図示されな
いラックが併設されていて、これに前記走行支持体11A
にて支持される筆記ロール10A の軸端に取り付くピニオ
ンが噛合され、X方向に駆動ベルトによって走行駆動さ
れると、その筆記ロール10A が回転されるようになされ
ている。
【0024】可動フレーム45は、ベースフレーム50に基
端部をヒンジにて所要回転角度回動可能に取り付けら
れ、前記固定フレーム40に対向する面側にYレール20A
が上端部を上側内部に配設の副Xレール44に案内され、
下端部は固定フレーム40側に配設される走行支持体11A
に枢着されてX方向に移動自在に設けられている。この
Yレール20A は可動フレーム45が固定フレーム40側に閉
じ合わされた際、前記固定フレーム40側の筆記ロール10
A と所要の間隔で平行状態となり、かつYレール20A に
架装されているペンキャリッジ22A に設けられたブラケ
ット23A のペンホルダによって保持されるペン24が前記
筆記ロール10A 上に位置するように配設されている。
【0025】Yレール20A に架装されたペンキャリッジ
22A は、Yレール20A の基端部に付設されている駆動モ
ータ27A によって移動されるように公知の手段でYレー
ル20A に沿設の駆動ベルト26A に繋がれている。
【0026】さらにこの可動フレーム45の固定フレーム
40に対向する面を形成している上縁部45a に、作図用紙
1 の一辺を挟んで固定される嵩低いペーパーホルダー48
が付設され、フレーム両側に沿って任意位置で停止でき
る適宜幅の用紙保持手段49が下半部に備えられている。
この用紙保持手段49としては、例えば磁石板による用紙
押えを備える細幅の保持板とマグネチックプレートとの
組合せ、あるいは保持板に嵩低いクリップ状の挟持片を
備えたものなどが採用できる。そして、保持板は可動フ
レーム45の両側部に設けられるガイドに沿って所要位置
で係止できるようにされるのが好ましい。ただし、これ
らに限定されるものではない。
【0027】また、可動フレーム45と固定フレーム40と
の関係は、両者が閉じ合わされたとき、固定フレーム40
の内側に可動フレーム45が受け入れられて受支されるよ
うに構成されている。このような関係で固定フレーム40
の上頂部に切欠れた凹部43に、可動フレーム45の上頂面
に設けられたペンストック46部分が受け入れられるよう
にされている。可動フレーム45の上頂面に設けられたコ
ントロールパネル42は、ベースフレーム50内に配設され
る制御機器と繋がれている。なお、可動フレーム45の前
側上部には起倒用の操作部47(図7参照)が設けてあ
る。また、使用状態での可動フレーム45の表面となる部
分には透明のカバー板55が付されている。
【0028】ベースフレーム50は前記固定フレーム40及
び可動フレーム45と、これらによって保持される筆記ロ
ール10A 、及びペンキャリッジ22A を備えたYレール20
A などを安定状態に維持できる大きさに形成され、固定
フレーム40の基部背後に開閉蓋51が付され、内部空間に
各種制御機器が配設内蔵されている。またベースフレー
ム50の前半内部は、前記筆記ロール10A 及びYレール20
A のX方向駆動機53やYレール20A に架装のペンキャリ
ッジ22A 走行用駆動機27A が収まるようにされている。
【0029】このように構成されたプロッタにおいて
は、作図用紙1 をセットするのに図6で示されるように
可動フレーム45を固定フレーム40から引き離すように回
動させる。このように可動フレーム45が固定フレーム40
から引き離されることで、作図用紙1 の取り付け面が開
放されるので、可動フレーム45側に設けられている上縁
部45a に、作図用紙1 の一辺を当てがってペーパーホル
ダ48によって、まず固定し、作図用紙1 の他辺(実質的
に下辺)を、可動フレーム45の両側部に沿わせて移動停
止された用紙保持手段49により挟持させて、作図用紙1
を緊張状態で固定させる。なお、固定フレーム40側に用
紙固定手段を設けて、前記同様にして作図用紙を緊張固
定させることもできる。
【0030】作図操作については、作図用紙1 の取り付
け操作が終わったならば、可動フレーム45を固定フレー
ム40側に回動させて、この固定フレーム40の表面空間に
受け入れられる(図6参照)。この状態では固定フレー
ム40側に配される筆記ロール10A に対してペンキャリッ
ジ22A を備えるYレール20A が平行状態になる。また、
この状態ではペンキャリッジ22A のブラケット23Aに保
持されているペン24は、作図用紙1 に対してペンダウン
容易な姿勢に保たれる。
【0031】ペン24のX方向への移動は、前述のものと
同様にコンピュータから出力されるデータにより、ベー
スフレーム50部分に内蔵された状態のX方向駆動モータ
55によって、Yレール20A 及び筆記ロール10A がXレー
ル41,副Xレール44に沿ってX方向に往復移動させら
れ、ペン24のY方向の移動は、Yレール20A の基端部に
付設されている駆動モータ27A によってペンキャリッジ
22A が駆動操作される。この際ラックとピニオンとの噛
合によって筆記ロール10A が同期回転され、ペン24に与
えられる作図指示信号で、ペン24は常に筆記ロール10A
上で作図用紙1 に対して作図できる。
【0032】なお、作図その他の指示は、固定フレーム
40の長部に設けられているコントロールパネル42部分で
入力できる。また、ペン24の交換については、可動フレ
ーム45の頂部に設けられているペンストック46位置にペ
ンキャリッジ21A を移動させて交換するようにされてい
る。
【0033】作図用紙1 の装着及び取り外しに際して
は、可動フレーム45を持ち上げることにより、ヒンジ部
を基点にして開くことがてきるので、簡単に作図用紙1
を取り替えることができる。
【0034】作図中は固定フレーム40の外殻と可動フレ
ーム45の外殻とによって囲われた空間部内でペンキャリ
ッジ21A が自在に移動させることによって作図でき、作
図用紙1 が上下両端辺を固定されているだけであるが、
外部からの風などの影響を受けずに筆記ロール10A の上
面によって作図位置を常に保持されつつ作図できること
になる。また、固定フレーム40に対して可動フレーム45
が閉じ合う構成にされることで、作図中は密閉構造にな
って遮音効果を呈する。
【0035】また、この具体例のように構成されたプロ
ッタによれば、駆動モータや制御機器等嵩張るもの、重
いものなどをベースフレームの部分に配置して、全体の
安定を図ると共にその他の部分を軽量にして、可動部が
小動力で作動できるようになり、縦型に構成できること
から設置スペースが少なくても合理的に作図できる装置
を得ることが可能になる。
【0036】以上に説明した本発明プロッタでは、上下
両フレームによってペンキャリッジを備えたYレール
と、その下側で作図用紙の下敷となる筆記ロールとが、
それぞれ支持される構造になっているが、必要に応じて
1個の支持フレームにYレールと筆記ロールとを組み合
わせるようにすることもできる。
【0037】
【発明の効果】前述のように、本発明のプロッタによれ
ば、作図面となる部分に同期回転できるようにされた筆
記ロールを配し、フレーム側に貼付されている作図用紙
を挟んでこの筆記ロールに常時ペンが対向されるように
してXY両方向への作図描線が自在に行えるので、従来
のような作図ボードを省略できることになり、全体構造
が簡素化され、XY両レールとその保持部の精度を高め
れば作図精度を高めることができで、従来にない簡単な
構造のプロッタを経済的に提供できるようになる。
【0038】また、広い作図ボードを要しないから作図
時のペンのダウンに際して音を発しても響くことなく、
さらに作図用紙が静止状態で筆記ロールがYレール側の
ペンと共に移動して作図されることになるから、用紙の
移動による擦過音の発生もなく、したがつて騒音源とな
ることもない。
【0039】またさらに、本発明によれば、そのXレー
ルとYレールとの支持構造を選択することによって、軽
量で嵩の低い構成のプロッタが得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明プロッタの一実施例要部縦断面図であ
る。
【図2】図1の縮小された一部透視平面図である。
【図3】ペンキャリッジを備えるYレール側が筆記ロー
ル側から退避された状態を表す断面図である。
【図4】作図時における筆記ロールとペンとの関係を示
す拡大断面図である。
【図5】筆記ロールの軸端部に摩擦ローラを配した別途
実施例の要部を示す拡大断面図である。
【図6】本発明プロッタの縦型構造にされた一具体例で
あって、Yレールを保持する可動フレームを作図位置か
ら退避させた状態での全体斜視図である。
【図7】縦型構造のプロッタの正面図である。
【符号の説明】
1 作図用紙 10,10A 筆記ロール 11,11A 筆記ロールの走行支持体 12,12a,29a,29a’ ガイドローラ 14,14’,41 Xレール 15 ラック 16 ピニオン 17,31’ ガイド 18 筆記ロールの転動用のローラ 20,20A Yレール 21 Yレールの支持片 22,22A ペンキャリッジ 23,23A ブラケット 24 ペン 26,26A ペンキャリッジの駆動ベルト 27,27A 駆動モータ 30 下部フレーム 31,44 副Xレール 31’ ガイド 32 ヒンジ 33a 固定受け部材 33b 可動受け部片 35 上部フレーム 35A,55 透明カバー板 37,53 Yレール走行用の駆動機 37a ラインシャフト 37b,37c プーリ 38 駆動ベルト 40 固定フレーム 42 コントロールパネル 45 可動フレーム 46 ペンストック 48 ペーパーホルダー 49 用紙保持手段 50 ベースフレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペンキャリッジを備えるYレールとその
    ペンキャリッジに保持されるペンに対向して配される筆
    記ロールとが、それぞれフレームに支持されて、そのフ
    レーム付設のXレールに沿い作図用紙を挟んで前記筆記
    ロールが作図用紙裏面に接して回転しつつYレールと共
    に移動される構成であることを特徴とするプロッタ。
  2. 【請求項2】 ペンキャリッジを備えるYレールとペン
    に対向して配される筆記ロールとは、その筆記ロールの
    走行支持体と少なくとも一端部で連結されて互いに離間
    可能で、作図時前記Yレールと筆記ロールとが平行に保
    持される構成である請求項1に記載のプロッタ。
  3. 【請求項3】 筆記ロールは、その軸端部に取り付けら
    れたピニオンを、この筆記ロールが配されている支持フ
    レームに付設のラックに噛合させて、Yレールと共に移
    動させると作図用紙の裏面に接して回転される構成であ
    る請求項1または2に記載のプロッタ。
  4. 【請求項4】 筆記ロールは、その軸端部にローラが取
    り付けられ、この筆記ロールが配されている支持フレー
    ムに設けられたXレールの案内面に前記ローラが常時接
    触され、Yレールと共に移動させるとローラの転動によ
    って作図用紙の裏面に接して回動される構成である請求
    項1または2に記載のプロッタ。
  5. 【請求項5】 筆記ロールの軸端部に取り付く転動用の
    ローラは、踏面部が弾性体で構成されている請求項4に
    記載のプロッタ。
JP20737691A 1991-07-03 1991-07-23 プロツタ Pending JPH0524392A (ja)

Priority Applications (2)

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JP20737691A JPH0524392A (ja) 1991-07-23 1991-07-23 プロツタ
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