JPH05243658A - レーザ光の波長変換装置 - Google Patents

レーザ光の波長変換装置

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JPH05243658A
JPH05243658A JP4499092A JP4499092A JPH05243658A JP H05243658 A JPH05243658 A JP H05243658A JP 4499092 A JP4499092 A JP 4499092A JP 4499092 A JP4499092 A JP 4499092A JP H05243658 A JPH05243658 A JP H05243658A
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rotary shaft
diameter
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Hideki Miyazaki
英樹 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非線形光学結晶だけを上下させて入射光のエ
ネルギーを効率良く変換し、しかも、容器を可能な限り
密封したまま外部から操作してレーザ光と非線形光学結
晶の高さを調整できるレーザ光の波長変換装置を提供す
る。 【構成】 ハウジング1Aに載置されミラー14・14
Aに対向する窓が両側に設けられた容器9と、容器9の
内部に密封状態で配置され非線形光学結晶13を搭載す
る回転テーブル12と、回転テーブル12から垂下して
ハウジング1Aを回動可能に縦貫した回動軸5Aとを備
える。そして、回動軸5Aを拡径回動軸50と回転テー
ブル12を支持する上下動自在の結晶回動軸51から構
成し、拡径回動軸50と結晶回動軸51の間に、非線形
光学結晶13の高さを調整する螺締め部21及び止め螺
子22からなる高さ調整機構を密封状態を維持する容器
9の外部から操作可能に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光パラメトリック発振
器、高調波発生器、和又は差周波発生器等に使用され、
非線形光学結晶を回転させて励起光の結晶軸に対する入
射角度を変更し、目的波長のレーザを獲得するレーザ光
の波長変換装置の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ光の波長変換装置である光
パラメトリック発振器は図6に示す如く、断面略長方形
を露呈したハウジング1の開口頂部に、マッチング液1
0を密封状態で貯えた容器9の縮径の下部が嵌入して載
置され、この容器9の内部中央には、非線形光学結晶1
3を搭載した回転テーブル12が矢印で示す水平方向に
方位回動可能に配置されており、該容器9の左右両側に
は、誘電体多層膜からなるミラー14・14Aがそれぞ
れ近接して配設されている。
【0003】上記ハウジング1の内部における側壁下方
には、断面略逆L字形の取付けブラケット2が垂直に重
着され、この取付けブラケット2の短辺部には、モータ
軸3を上方に指向させたステッピングモータ4が嵌入し
て吊持されており、該モータ軸3の先端には、ハウジン
グ1の上部中央を縦貫した回動軸5の下部がカップリン
グ6を介して連結されている。回動軸5は複数の軸受7
に回動可能に軸支され、この複数の軸受7がハウジング
1と容器9の内部にそれぞれ嵌着されており、この複数
の軸受7の間には、密封状態を維持するOリング8が回
動軸5を囲繞して介在配置されている。また回動軸5
は、容器9の下部を縦貫してその内部に突出している。
【0004】一方、上記容器9は密封構造に構成され、
左壁の窓孔にミラー14に隣接対向する石英材からなる
入射窓11が嵌着されるとともに、右壁の窓孔にはミラ
ー14Aに隣接対向する石英材からなる出射窓11Aが
嵌着されており、これら入射窓11と出射窓11Aが相
互に同位して対向している。
【0005】また、上記回転テーブル12は回動軸5の
頂部に芯出しして載置され、その上面の中央には、非線
形光学結晶13が搭載されている。この非線形光学結晶
13は、Ba2 BO4 、尿素、若しくはKD* P等の吸
水性を有する結晶からなり、外気に触れると劣化して使
用不能になるという特徴を有している。然して、非線形
光学結晶13の使用時には、容器9の内部に非線形光学
結晶13を密封して外気から遮断する遮断構造が必要不
可欠となる。
【0006】さらに、上記ミラー14・14Aは図6に
示す如く、フレーム内の開口部に嵌着され、容器9を隙
間を介して挾装する挾装状態に同位して配設されてお
り、ミラー14が励起光15を入射され、ミラー14A
が発振光16を出射するようになっている。
【0007】尚、図7は非線形光学結晶13を使用した
レーザ光の波長変換装置の一般的な構成を示すブロック
図である。
【0008】従来におけるレーザ光の波長変換装置は上
記の如く構成されているので、励起光15であるNd−
YAGレーザの第3高調波レーザ光(波長λp=355
nm)がミラー14に入射すると、光パラメトリック発
振に基づき、シグナル(波長λs)とアイドラー(波長
λi)からなる発振光16が発生する。そして、ステッ
ピングモータ4が駆動すると、モータ軸3とともに回動
軸5が回転して回転テーブル13を方位回転させ、非線
形光学結晶13が中心軸5aを中心に矢印で示す水平方
向に方位回転して結晶軸に対する励磁光15の入射角度
を変更(位相整合)し、発振光16の波長(λs・λ
i)が一定範囲内(例えば500〜1230nm)で連
続的に変化する。
【0009】こうして非線形光学結晶13が方位回転し
て位相整合が行われると、高調波発生器、和周波発生
器、及び差周波発生器が使用される場合には、出力光の
強度を調整する(最大にする)ことができるという効果
が発生する。また、光パラメトリック発振器が使用され
る場合には、最も変換効率の高い波長を変化させること
ができるという効果が、換言すれば、波長を調整できる
という効果が発生する。
【0010】ところで、従来のレーザ光の波長変換装置
には、非線形光学結晶13を水平方向に回転させる上記
機構が配設されているが、入射光のエネルギーを効率良
く変換するには、入射光が非線形光学結晶13の結晶入
射面から食み出ないようレーザ光と非線形光学結晶13
の高さを調整する高さ調整手段が必要不可欠となる。こ
の高さ調整は、従来においてはレーザ光の波長変換装置
の全体を入射光に合わせ動かすことにより営まれてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来におけるレーザ光
の波長変換装置は以上のように構成され、入射光のエネ
ルギーを効率良く変換すべく、入射光に波長変換装置全
体を合わせて動かしているので、高さ調整手段が極めて
特異で複雑な構成にならざるを得ないという問題があっ
た。この方法以外に高さの調整には、非線形光学結晶1
3に入射光を合わせる方法と、非線形光学結晶13だけ
を上下させる方法が考えられる。
【0012】しかしながら、入射光をミラーで反射する
等して非線形光学結晶13に入射光を合わせる方法を採
用すると、入射光の強度分布の乱れによる変換効率の低
下や非線形光学結晶13、ミラー14・14Aの損傷等
を招くといった大きな問題があった。これに対し、非線
形光学結晶13だけを上下させる方法には何ら問題がな
く、この方法の実現が切望されていた。
【0013】また、上記問題を解消する際、容器9の密
封状態を解除してレーザ光と非線形光学結晶13の高さ
調整を容易ならしめる方法が考えられる。しかしなが
ら、この方法を採用すると、容器9の密封状態の解除時
に非線形光学結晶13が外気に必ず触れてしまい、非線
形光学結晶13が劣化してしまうという危険性があっ
た。従って、上記問題を解消するには、容器9を可能な
限り密封したまま外部から操作してレーザ光と非線形光
学結晶13の高さを調整する必要があった。
【0014】本発明は上記に鑑みなされたもので、非線
形光学結晶だけを上下させて入射光のエネルギーを効率
良く変換し、しかも、容器を可能な限り密封したまま外
部から操作してレーザ光と非線形光学結晶の高さを調整
することのできるレーザ光の波長変換装置を提供するこ
とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、ハウジングに載置されミラーに対
向する窓が両側に設けられた容器と、この容器の内部に
密封状態で配置され非線形光学結晶を搭載する回転テー
ブルと、この回転テーブルから垂下してハウジングを回
動可能に縦貫した回動軸とを備え、しかも、回動軸を拡
径回動軸と回転テーブルを支持する上下動自在の結晶回
動軸から構成し、この拡径回動軸と結晶回動軸の間に、
非線形光学結晶の高さを調整する高さ調整機構を密封状
態を維持する容器の外部から操作可能に配設したことを
特徴としている。
【0016】また、本発明においては上述の目的を達成
するため、高さ調整機構を、拡径回動軸に周設された螺
締め部と、この螺締め部に回動可能に螺締めされ回転操
作に基づき拡径回動軸に挿入された結晶回動軸の拡径回
動軸からの上下動を制御する止め螺子とから構成したこ
とを特徴としている。
【0017】また、本発明においては上述の目的を達成
するため、高さ調整機構を、拡径回動軸に挿入された結
晶回動軸に刻設されたラックと、拡径回動軸の内部に軸
支され回転操作に基づき歯合するラックを上下動させる
ピニオンとから構成したことを特徴としている。
【0018】また、本発明においては上述の目的を達成
するため、高さ調整機構を、拡径回動軸の頂部に突設さ
れ結晶回動軸の底部の穴に挿入される突部と、拡径回動
軸の頂部と結晶回動軸の底部の間に張架された発条と、
拡径回動軸の頂部に螺挿され回転操作に基づき当接する
結晶回動軸を上下動させる調節螺子とから構成したこと
を特徴としている。
【0019】さらに、本発明においては上述の目的を達
成するため、高さ調整機構を、拡径回動軸に挿入された
結晶回動軸の周面に刻設された螺子溝と、拡径回動軸の
開口頂部に回動自在に冠着されて内周面に螺子溝が刻設
され、回転操作に基づき歯合する結晶回動軸を上下動さ
せる外輪とから構成したことを特徴としている。
【0020】
【作用】本発明によれば、回動軸を拡径回動軸と回転テ
ーブルを支持する上下動自在の結晶回動軸から構成し、
ハウジング内における拡径回動軸と結晶回動軸の間に、
非線形光学結晶の高さを調整する高さ調整機構を密封状
態を維持する容器の外部から操作可能に配設しているの
で、非線形光学結晶だけを上下させて入射光のエネルギ
ーを効率良く変換し、しかも、容器を可能な限り密封し
たまま外部から操作してレーザ光と非線形光学結晶の高
さを調整することができる。
【0021】
【実施例】以下、図1及び図2(a)(b)(c)に示
す一実施例に基づき本発明を詳述する。本実施例に係る
レーザ光の波長変換装置は、ハウジング1Aの頂部に、
密封状態を維持する容器9が載置され、この容器9の内
部中央には、非線形光学結晶13を搭載した回転テーブ
ル12が水平方向に方位回動可能に配置されており、該
容器9の左右両側には、ミラー14・14Aを保持する
揺動自在の煽り機構29が伸縮自在のベローズ30を介
してそれぞれ接続されている。
【0022】上記ハウジング1Aは図1に示す如く、そ
の開口下部が平面略正方形の回転盤固定部17に嵌入し
て載置され、この回転盤固定部17には、平面略円形の
回転盤18が水平方向に回動自在に重置されており、こ
の回転盤18の中心孔には、ハウジング1Aの上部中央
を縦貫した回動軸5Aが軸受7を介して回動自在に挿入
されている。
【0023】回転盤固定部17の一辺部は図1の手前方
向に延設され、この延設部には、回転盤18と回動軸5
Aをギアを介して回転させる図示しないステッピングモ
ータが配置されている。また回転盤18はステッピング
モータの駆動に基づき、回動軸5Aとともに回転する
が、オフセット角の調整時には固定して使用されるよう
になっている。
【0024】回動軸5Aは、回転盤18の中心孔に最下
位の段部が軸受7を介して回動自在に挿入され容器9の
下部中央を縦貫した拡径回動軸50と、この拡径回動軸
50の上部長穴に上下動自在に挿入され回転テーブル1
2の直下に位置する結晶ホルダ23の下面中央に芯出し
して垂設された回動自在の結晶回動軸51とから分割し
て構成されている。拡径回動軸50の上部外周面と容器
9の下部の間には、密封状態を維持するOリング8が嵌
着されるとともに、拡径回動軸50の上部内周面と結晶
回動軸51の上部外周面間には、密封状態を維持するO
リング8が嵌着されている。
【0025】また拡径回動軸50の下位の段部には、回
転盤18の直上に位置する回転アーム19が嵌着され、
この回転アーム19の左側部上面と回転盤18の左側部
上面には相互に対向するピン20がそれぞれ植設されて
おり、このピン20・20の間には、図示しない制限発
条が張架されている。
【0026】そして拡径回動軸50は図2(a)(b)
(c)に示す如く、その周壁の一部から結晶回動軸51
を囲繞する平断面略C字形の螺締め部21が巻装して構
成され、この螺締め部21の相互に離隔した湾曲端部の
間には、結晶回動軸51の拡径回動軸50からの上下動
を制御する止め螺子22が螺挿されている。
【0027】一方、上記容器9は図1に示す如く、左壁
にミラー14に隣接対向する入射窓11が穿設されると
ともに、右壁にはミラー14Aに隣接対向する出射窓1
1Aが穿設されており、これら入射窓11と出射窓11
Aが相互に同位して対向している。また容器9は、その
内部に図示しない気体(乾燥空気、乾燥窒素等)や液体
(フロロカーボン液等)が密封状態で充填され、又真空
状態で使用されるようになっている。
【0028】尚、容器9の密封状態は可能な限り維持さ
れるのが望ましいが、容器9の内部に液体が充填される
場合には、図示しない蓋を解放しても非線形光学結晶1
3が外気に触れて劣化する虞れが無いので、高さ調整時
には、上方からの操作を条件に容器9の蓋を取り外して
も良い。
【0029】また、上記回転テーブル12は図1に示す
如く、断面略凸字形に構成され、その突部12aには、
入射窓11と出射窓11Aに同位する非線形光学結晶1
3が嵌着されており、この非線形光学結晶13がBa2
BO4 、尿素、若しくはKD* P等の結晶から構成され
ている。
【0030】回転テーブル12の右側部と結晶ホルダ2
3の間には、回転テーブル12の上下方向への揺動を許
容する断面略円形の煽り支点24が介在して相対回動自
在に枢着され、回転テーブル13と結晶ホルダ23の間
には、回転テーブル12を下方向に弾圧付勢する煽り発
条25が張架されている。また回転テーブル12の左側
部には、操作孔26が穿設されるとともに、煽り発条2
5の圧縮度を調整する結晶煽り角調整螺子27が回動自
在に螺挿されている。この結晶煽り角調整螺子27は、
非線形光学結晶13の煽り角の初期設定時に容器9を開
放して回転操作されるようになっている。
【0031】そして結晶ホルダ23の左側部には、操作
孔26の直下に位置する回動自在の結晶高さ調整螺子2
8が拡径回動軸の上端に当接するよう螺挿され、この結
晶高さ調整螺子28の回転操作に基づき、結晶回動軸5
1が上下動して入射窓11と出射窓11Aに対する非線
形光学結晶13の高さを調整するようになっている。
尚、この結晶高さ調整螺子28は、非線形光学結晶13
の高さの初期設定時に容器9を開放して回転操作される
ようになっている。
【0032】他方、上記煽り機構29は図1に示す如
く、断面略凸字の円筒形を露呈した筒形フレーム290
に、略環形のフランジ291が嵌着され、このフランジ
291と容器9の側壁の間には、ミラー14又はミラー
14Aをシールするベローズ30と発条が連架されると
ともに、フランジ291の下位と容器9の側壁の間に
は、筒形フレーム290の左右方向への揺動を許容する
断面略円形の煽り支点292が介在して相対回動自在に
枢着されている。
【0033】筒形フレーム290の内部には、密封状態
を維持するOリング293が嵌着されるとともに、この
Oリング293に重合する円形のミラー14又はミラー
14Aが嵌着され、しかも、隙間を維持するスペーサ2
94がミラー14又はミラー14Aに重合して嵌着され
ている。
【0034】そして容器9の側壁上部には、フランジ2
91の上位に当接するミラー煽り角調整螺子295が回
動自在にそれぞれ螺挿され、このミラー煽り角調整螺子
295の回転操作に基づき、筒形フレーム290が左右
方向に揺動して入射窓11と出射窓11Aに対向するミ
ラー14又はミラー14Aを煽るようになっている。
【0035】尚、図7に示すブロック図は本発明に係る
レーザ光の波長変換装置についても適用される。
【0036】従って、容器9の密封状態を維持しつつ、
入射光が非線形光学結晶13の結晶入射面から食み出な
いようレーザ光と非線形光学結晶13の高さを調整する
には、手にしたレンチ(図示せず)を上方から止め螺子
22の頭部に係合して回し緩め、掴持した結晶回動軸5
1を上昇させ、入射光よりも下位に位置する回転テーブ
ル12を、換言すれば、非線形光学結晶13をレーザ光
の高さに調整した後、容器9の下部横方からレンチで止
め螺子22を螺締めするだけで良い。
【0037】上記構成によれば、螺締め部21及び止め
螺子22からなる高さ調整機構を活用して非線形光学結
晶13だけを上下させることができるので、極めて特異
で複雑な構成にならざるを得ない高さ調整機構を確実に
省略することができるとともに、入射光のエネルギーを
効率良く変換することが可能となる。また、容器9の密
封状態を維持しつつ容易に高さ調整できるので、高さ調
整時に非線形光学結晶13が外気に触れて劣化してしま
うという危険性を確実に排除することが期待できる。
【0038】そして、止め螺子22の螺締め時に、平断
面略C字形の螺締め部21が結晶回動軸51を巻き込む
ように緊締圧接するので、締め付け力を極めて均一に作
用させることができ、結晶回動軸51の偏心や傾斜を確
実に防止することができる。さらに、回動軸5Aが拡径
回動軸50と結晶回動軸51から二重構造に構成されて
いるので、レーザ光の波長変換装置の高さを低く設計す
ることが可能となり、他の光学機器との光軸を合致させ
やすくすることが期待できる。
【0039】次に、図3は本発明の第2の実施例を示す
もので、この場合には、ラック31とピニオン32を利
用してレーザ光と非線形光学結晶13の高さを高精度に
調整するようにしている。
【0040】本実施例においては、結晶回動軸51の周
面の一部にラック31が長手方向に刻設され、拡径回動
軸50の内部には、ラック31と相互に歯合するピニオ
ン32が回動自在に軸支されており、このピニオン32
の一周縁部が拡径回動軸50の操作孔を貫通して外部横
方向に露出している。その他の部分については、上記実
施例と同様である。
【0041】従って、容器9の密封状態を維持しつつ、
入射光が非線形光学結晶13の結晶入射面から食み出な
いようレーザ光と非線形光学結晶13の高さを調整する
には、上方からピニオン32を時計方向に回すだけで良
い。
【0042】すると、ピニオン32が時計方向に回転し
て歯合したラック31を、換言すれば、結晶回動軸51
を上昇させ、入射光よりも下位に位置する回転テーブル
12が、換言すれば、非線形光学結晶13がレーザ光の
高さに調整される。
【0043】上記構成によれば、ラック31とピニオン
32からなる高さ調整機構を活用して非線形光学結晶1
3だけを上下させることができるので、極めて特異で複
雑な構成にならざるを得ない高さ調整機構を確実に省略
することができるとともに、入射光のエネルギーを効率
良く変換することが可能となる。また、容器9の密封状
態を維持しつつ容易に高さ調整できるので、高さ調整時
に非線形光学結晶13が外気に触れて劣化してしまうと
いう危険性を確実に排除することが期待できる。
【0044】そして、回動軸5Aが拡径回動軸50と結
晶回動軸51から二重構造に構成されているので、レー
ザ光の波長変換装置の高さを低く設計することが可能と
なり、他の光学機器との光軸を合致させやすくすること
が期待できる。さらに、ラック31とピニオン32が回
り止めの機能をも営むので、非線形光学結晶13の高さ
だけをレーザ光の高さに調整すれば良い。
【0045】次に、図4は本発明の第3の実施例を示す
もので、この場合には、発条37と調節螺子38を利用
してレーザ光と非線形光学結晶13の高さを高精度に調
整するようにしている。
【0046】本実施例においては、拡径回動軸50の閉
塞された頂部に、突部33が突設されるとともに、鍔部
34が周設され、突部33の周面にはキー溝35が長手
方向に刻設されている。また、結晶回動軸51の下部に
は、突部33に嵌入する穴36が穿設されるとともに、
鍔部34Aが周設され、この鍔部34Aと鍔部34の左
側部間には、結晶回動軸51の拡径回動軸50からの上
昇を制限する発条37が張架されており、鍔部34の右
側部には、直上の鍔部34Aに当接する調節螺子38が
螺挿されている。尚、キー溝35には、突部33の穴3
6への挿入時にキー39が挿着され、このキー39の挿
着に伴い結晶回動軸51の回転が規制される。その他の
部分については、上記諸実施例と同様である。
【0047】従って、容器9の密封状態を維持しつつ、
入射光が非線形光学結晶13の結晶入射面から食み出な
いようレーザ光と非線形光学結晶13の高さを調整する
には、上方から調節螺子38を回すだけで良い。
【0048】すると、調節螺子38が回転しながら上昇
し、結晶回動軸51が発条37を引っ張りつつ上昇して
入射光よりも下位に位置する回転テーブル12を、換言
すれば、非線形光学結晶13をレーザ光の高さに調整す
る。
【0049】上記構成によれば、発条37と調節螺子3
8からなる高さ調整機構を活用して非線形光学結晶13
だけを上下させることができるので、極めて特異で複雑
な構成にならざるを得ない高さ調整機構を確実に省略す
ることができるとともに、入射光のエネルギーを効率良
く変換することが可能となる。また、容器9の密封状態
を維持しつつ容易に高さ調整できるので、高さ調整時に
非線形光学結晶13が外気に触れて劣化してしまうとい
う危険性を確実に排除することが期待できる。
【0050】そして、回動軸5Aが拡径回動軸50と結
晶回動軸51から二重構造に構成されているので、レー
ザ光の波長変換装置の高さを低く設計することが可能と
なり、他の光学機器との光軸を合致させやすくすること
が期待できる。さらに、キー39が回転規制作用を営む
ので、非線形光学結晶13の高さだけをレーザ光の高さ
に調整すれば良い。
【0051】次に、図5は本発明の第4の実施例を示す
もので、この場合には、螺子運動を利用してレーザ光と
非線形光学結晶13の高さを高精度に調整するようにし
ている。
【0052】本実施例においては、結晶回動軸51の下
部周面に雄螺子40が螺刻されるとともに、キー溝35
Aが長手方向に刻設されている。また、段付きに構成さ
れた拡径回動軸50の開口頂部に、結晶回動軸51に縦
貫される筒形の外輪41が軸受42を介して回動自在に
冠着され、この外輪41の内周面には、雄螺子40と螺
合する雌螺子43が螺刻されている。尚、キー溝35A
には、結晶回動軸51の拡径回動軸50への挿入時にキ
ー39Aが挿着され、このキー39Aの挿着に伴い結晶
回動軸51の回転が規制される。その他の部分について
は、上記諸実施例と同様である。
【0053】従って、容器9の密封状態を維持しつつ、
入射光が非線形光学結晶13の結晶入射面から食み出な
いようレーザ光と非線形光学結晶13の高さを調整する
には、上方から外輪41を回すだけで良い。
【0054】すると、外輪41の雌螺子43に雄螺子4
0を螺合させた結晶回動軸51が回転しながら上昇し、
入射光よりも下位に位置する回転テーブル12が、換言
すれば、非線形光学結晶13がレーザ光の高さに調整さ
れる。
【0055】本実施例においても上記諸実施例と同様の
作用効果を期待し得るのは明白である。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回動軸を
拡径回動軸と回転テーブルを支持する上下動自在の結晶
回動軸から構成し、ハウジング内における拡径回動軸と
結晶回動軸の間に、非線形光学結晶の高さを調整する高
さ調整機構を密封状態を維持する容器の外部から操作可
能に配設しているので、非線形光学結晶だけを上下させ
て入射光のエネルギーを効率良く変換し、しかも、容器
を可能な限り密封したまま外部から操作してレーザ光と
非線形光学結晶の高さを調整することができるという顕
著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ光の波長変換装置を示す全
体図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明に係るレーザ光の波長変換装置の第2の
実施例を示す図2相当図である。
【図4】本発明に係るレーザ光の波長変換装置の第3の
実施例を示す説明図である。
【図5】本発明に係るレーザ光の波長変換装置の第4の
実施例を示す説明図である。
【図6】従来のレーザ光の波長変換装置を示す全体図で
ある。
【図7】レーザ光の波長変換装置の一般的な構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1・1A…ハウジング、5・5A…回動軸、9…容器、
11…入射窓、11A…出射窓、12…回転テーブル、
13…非線形光学結晶、14・14A…ミラー、18…
回転盤、19…回転アーム、21…螺締め部、22…止
め螺子、31…ラック、32…ピニオン、37…発条、
38…調節螺子、41…外輪、50…拡径回動軸、51
…結晶回動軸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに載置されミラーに対向する
    窓が両側に設けられた容器と、この容器の内部に密封状
    態で配置され非線形光学結晶を搭載する回転テーブル
    と、この回転テーブルから垂下してハウジングを回動可
    能に縦貫した回動軸とを備え、非線形光学結晶にレーザ
    光を入射するとともに、非線形光学結晶を方位回転させ
    て当該非線形光学結晶の結晶軸に対するレーザ光の入射
    角度を変更するレーザ光の波長変換装置において、上記
    回動軸を拡径回動軸と回転テーブルを支持する上下動自
    在の結晶回動軸から構成し、この拡径回動軸と結晶回動
    軸の間に、非線形光学結晶の高さを調整する高さ調整機
    構を密封状態を維持する容器の外部から操作可能に配設
    したことを特徴とするレーザ光の波長変換装置。
  2. 【請求項2】 上記高さ調整機構は、拡径回動軸に周設
    された螺締め部と、この螺締め部に回動可能に螺締めさ
    れ回転操作に基づき拡径回動軸に挿入された結晶回動軸
    の拡径回動軸からの上下動を制御する止め螺子とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載のレーザ光の波長変換
    装置。
  3. 【請求項3】 上記高さ調整機構は、拡径回動軸に挿入
    された結晶回動軸に刻設されたラックと、拡径回動軸の
    内部に軸支され回転操作に基づき歯合するラックを上下
    動させるピニオンとを備えたことを特徴とする請求項1
    記載のレーザ光の波長変換装置。
  4. 【請求項4】 上記高さ調整機構は、拡径回動軸の頂部
    に突設され結晶回動軸の底部の穴に挿入される突部と、
    拡径回動軸の頂部と結晶回動軸の底部の間に張架された
    発条と、拡径回動軸の頂部に螺挿され回転操作に基づき
    当接する結晶回動軸を上下動させる調節螺子とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザ光の波長変換装
    置。
  5. 【請求項5】 上記高さ調整機構は、拡径回動軸に挿入
    された結晶回動軸の周面に刻設された螺子溝と、拡径回
    動軸の開口頂部に回動自在に冠着されて内周面に螺子溝
    が刻設され、回転操作に基づき歯合する結晶回動軸を上
    下動させる外輪とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載のレーザ光の波長変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01280729A (ja) * 1988-05-06 1989-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光波長変換装置
JPH022194A (ja) * 1988-06-14 1990-01-08 Asukaru:Kk レーザ光波長変換方法とその発振装置

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