JPH05243646A - レーザ光励起固体レーザ - Google Patents
レーザ光励起固体レーザInfo
- Publication number
- JPH05243646A JPH05243646A JP7521692A JP7521692A JPH05243646A JP H05243646 A JPH05243646 A JP H05243646A JP 7521692 A JP7521692 A JP 7521692A JP 7521692 A JP7521692 A JP 7521692A JP H05243646 A JPH05243646 A JP H05243646A
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- Japan
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- solid
- laser
- medium
- state laser
- laser light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光励起分布を均一化し共振器設計の容易化が
図れるレーザ光励起固体レーザを提供する。 【構成】 固体レーザ媒質１は、４角柱状のものからな
り、この固体レーザ媒質１の２つの対向側面のうち、一
方の対向側面の両側面にレーザ光入射部としての凹レン
ズ２ａ、２ｂをオプティカルコンタクトで密着してあ
り、他方の対向側面の両側面に完全拡散面３ａ、３ｂを
形成してある。レーザ光４ａ、４ｂは、凹レンズ２ａ、
２ｂを介して固体レーザ媒質１内に入力すると、凹レン
ズの作用により媒質内で拡がり、完全拡散面３ａ、３ｂ
の形成面に達しそこの完全拡散面で拡散され媒質内の隅
々まで浸透する。つまり、レーザ光４ａ、４ｂは固体レ
ーザ媒質１の内部を均一に光励起する。
図れるレーザ光励起固体レーザを提供する。 【構成】 固体レーザ媒質１は、４角柱状のものからな
り、この固体レーザ媒質１の２つの対向側面のうち、一
方の対向側面の両側面にレーザ光入射部としての凹レン
ズ２ａ、２ｂをオプティカルコンタクトで密着してあ
り、他方の対向側面の両側面に完全拡散面３ａ、３ｂを
形成してある。レーザ光４ａ、４ｂは、凹レンズ２ａ、
２ｂを介して固体レーザ媒質１内に入力すると、凹レン
ズの作用により媒質内で拡がり、完全拡散面３ａ、３ｂ
の形成面に達しそこの完全拡散面で拡散され媒質内の隅
々まで浸透する。つまり、レーザ光４ａ、４ｂは固体レ
ーザ媒質１の内部を均一に光励起する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光励起固体レー
ザに関する。
ザに関する。
【０００２】
【従来の技術】レーザ光励起固体レーザとしては、従
来、例えば図２に示すものが知られている。図２におい
て、２１は固体レーザ媒質であり、これは円柱状のもの
である。この固体レーザ媒質２１の略半外周側面には、
半円筒状のリフレクタ２２が接着され、残りの半外周側
面に励起光源たる半導体レーザからのレーザ光２３を照
射する。そして、固体レーザ媒質２１の長手方向の一端
側に全反射鏡２４が他端側に出力鏡２５がそれぞれ配置
され、全体としてレーザ共振器を構成する。
来、例えば図２に示すものが知られている。図２におい
て、２１は固体レーザ媒質であり、これは円柱状のもの
である。この固体レーザ媒質２１の略半外周側面には、
半円筒状のリフレクタ２２が接着され、残りの半外周側
面に励起光源たる半導体レーザからのレーザ光２３を照
射する。そして、固体レーザ媒質２１の長手方向の一端
側に全反射鏡２４が他端側に出力鏡２５がそれぞれ配置
され、全体としてレーザ共振器を構成する。
【０００３】以上の構成において、固体レーザ媒質２１
の内部に透過したレーザ光は当該媒質に吸収されこれを
励起する。１回の透過で吸収されなかったレーザ光は、
リフレクタ２２で反射され再度固体レーザ媒質２１内に
入り吸収される。そして、固体レーザ媒質２１の内部に
おいて光励起された部分は固体レーザ光に対する利得媒
質となり、レーザ共振器の作用により増幅され、固体レ
ーザ光が出力鏡２５から出力される。
の内部に透過したレーザ光は当該媒質に吸収されこれを
励起する。１回の透過で吸収されなかったレーザ光は、
リフレクタ２２で反射され再度固体レーザ媒質２１内に
入り吸収される。そして、固体レーザ媒質２１の内部に
おいて光励起された部分は固体レーザ光に対する利得媒
質となり、レーザ共振器の作用により増幅され、固体レ
ーザ光が出力鏡２５から出力される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のレーザ
光励起固体レーザでは、固体レーザ媒質が円柱状のもの
であるので、その側面はレーザ光に対して凸レンズとし
て作用する。従って、図２（ｂ）に示したように、レー
ザ光は固体レーザ媒質の全体を均一に光励起できず、利
得媒質に不均一な励起分布が生じ、固体レーザ光光軸が
偏った位置に形成される。従って、発振横モードを単一
にすると、高効率・高出力動作を実現するレーザ共振器
の設計が非常に面倒になるという問題がある。
光励起固体レーザでは、固体レーザ媒質が円柱状のもの
であるので、その側面はレーザ光に対して凸レンズとし
て作用する。従って、図２（ｂ）に示したように、レー
ザ光は固体レーザ媒質の全体を均一に光励起できず、利
得媒質に不均一な励起分布が生じ、固体レーザ光光軸が
偏った位置に形成される。従って、発振横モードを単一
にすると、高効率・高出力動作を実現するレーザ共振器
の設計が非常に面倒になるという問題がある。
【０００５】本発明の目的は、レーザ光による励起分布
の均一化の図れる構造の固体レーザ媒質を備えたレーザ
光励起固体レーザを提供することにある。
の均一化の図れる構造の固体レーザ媒質を備えたレーザ
光励起固体レーザを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のレーザ光励起固体レーザは次の如き構成を
有する。即ち、本発明のレーザ光励起固体レーザは、レ
ーザ光励起固体レーザにおいて； 固体レーザ媒質は、
４角柱状のものからなり； 当該固体レーザ媒質の２つ
の対向側面の一方の対向側面の両側面にレーザ光入射部
としての凹レンズを密着配置してあると共に； 他方の
対向側面の両側面に完全拡散面を形成してある；ことを
特徴とするものである。
に、本発明のレーザ光励起固体レーザは次の如き構成を
有する。即ち、本発明のレーザ光励起固体レーザは、レ
ーザ光励起固体レーザにおいて； 固体レーザ媒質は、
４角柱状のものからなり； 当該固体レーザ媒質の２つ
の対向側面の一方の対向側面の両側面にレーザ光入射部
としての凹レンズを密着配置してあると共に； 他方の
対向側面の両側面に完全拡散面を形成してある；ことを
特徴とするものである。
【０００７】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明のレーザ光
励起固体レーザの作用を説明する。本発明では、固体レ
ーザ媒質を４角柱状のものとし、その一方の対向側面の
両側面に凹レンズを密着し、その他方の対向側面の両側
面に完全拡散面を形成し、凹レンズを介して入射したレ
ーザ光が媒質内で拡がり完全拡散面で拡散されるように
してある。従って、媒質内が均一に光励起されるので、
固体レーザ光光軸の偏りをなくすことができ、高効率・
高出力動作のためのレーザ共振器の設計が容易となる。
励起固体レーザの作用を説明する。本発明では、固体レ
ーザ媒質を４角柱状のものとし、その一方の対向側面の
両側面に凹レンズを密着し、その他方の対向側面の両側
面に完全拡散面を形成し、凹レンズを介して入射したレ
ーザ光が媒質内で拡がり完全拡散面で拡散されるように
してある。従って、媒質内が均一に光励起されるので、
固体レーザ光光軸の偏りをなくすことができ、高効率・
高出力動作のためのレーザ共振器の設計が容易となる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は、本発明の一実施例に係るレーザ光励起固
体レーザを示す。図１において、固体レーザ媒質１は、
４角柱状のものからなり、この固体レーザ媒質１の２つ
の対向側面のうち、一方の対向側面の両側面にレーザ光
入射部としての凹レンズ２ａ、同２ｂをオプティカルコ
ンタクトで密着してあり、他方の対向側面の両側面に完
全拡散面３ａ、同３ｂを形成してある。
する。図１は、本発明の一実施例に係るレーザ光励起固
体レーザを示す。図１において、固体レーザ媒質１は、
４角柱状のものからなり、この固体レーザ媒質１の２つ
の対向側面のうち、一方の対向側面の両側面にレーザ光
入射部としての凹レンズ２ａ、同２ｂをオプティカルコ
ンタクトで密着してあり、他方の対向側面の両側面に完
全拡散面３ａ、同３ｂを形成してある。
【０００９】なお、完全拡散面３ａ、同３ｂは、砂ずり
面に研磨した媒質側面にＢａＳＯ4を主成分とする塗料
を塗布して形成したものである。
面に研磨した媒質側面にＢａＳＯ4を主成分とする塗料
を塗布して形成したものである。
【００１０】以上の構成において、レーザ光４ａ（４
ｂ）は、凹レンズ２ａ（２ｂ）を介して固体レーザ媒質
１内に入力すると、凹レンズの作用により媒質内で拡が
るが、図１（ｂ）に示すように、完全拡散面３ａ（３
ｂ）の形成面に達しそこの完全拡散面で拡散され媒質内
の隅々まで浸透する。つまり、レーザ光４ａ（４ｂ）は
固体レーザ媒質１の内部を均一に光励起する。その後は
図２の場合と同様である。
ｂ）は、凹レンズ２ａ（２ｂ）を介して固体レーザ媒質
１内に入力すると、凹レンズの作用により媒質内で拡が
るが、図１（ｂ）に示すように、完全拡散面３ａ（３
ｂ）の形成面に達しそこの完全拡散面で拡散され媒質内
の隅々まで浸透する。つまり、レーザ光４ａ（４ｂ）は
固体レーザ媒質１の内部を均一に光励起する。その後は
図２の場合と同様である。
【００１１】前記したように、媒質内の光励起された部
分が利得媒質となるが、本発明では媒質内が均一に励起
されるので、固体レーザ光光軸の偏りがなく、高効率・
高出力動作のためのレーザ共振器の設計が容易になる。
分が利得媒質となるが、本発明では媒質内が均一に励起
されるので、固体レーザ光光軸の偏りがなく、高効率・
高出力動作のためのレーザ共振器の設計が容易になる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ光
励起固体レーザによれば、固体レーザ媒質を４角柱状の
ものとし、その一方の対向側面の両側面に凹レンズを密
着し、その他方の対向側面の両側面に完全拡散面を形成
し、凹レンズを介して入射したレーザ光が媒質内で拡が
り完全拡散面で拡散されるようにしてあるので、媒質内
が均一に光励起され、固体レーザ光光軸の偏りをなくす
ことができ、高効率・高出力動作のためのレーザ共振器
の設計が容易となる効果がある。
励起固体レーザによれば、固体レーザ媒質を４角柱状の
ものとし、その一方の対向側面の両側面に凹レンズを密
着し、その他方の対向側面の両側面に完全拡散面を形成
し、凹レンズを介して入射したレーザ光が媒質内で拡が
り完全拡散面で拡散されるようにしてあるので、媒質内
が均一に光励起され、固体レーザ光光軸の偏りをなくす
ことができ、高効率・高出力動作のためのレーザ共振器
の設計が容易となる効果がある。
【図１】本発明の一実施例に係るレーザ光励起固体レー
ザの概念構成図であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は断面
図である。
ザの概念構成図であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は断面
図である。
【図２】従来のレーザ光励起固体レーザの概念構成図で
あり、（ａ）は側面図、（ｂ）は断面図である。
あり、（ａ）は側面図、（ｂ）は断面図である。
１ 固体レーザ媒質 ２ａ 凹レンズ ２ｂ 凹レンズ ３ａ 完全拡散面 ３ｂ 完全拡散面 ４ａ レーザ光 ４ｂ レーザ光
Claims (1)
- 【請求項１】 レーザ光励起固体レーザにおいて； 固
体レーザ媒質は、４角柱状のものからなり； 当該固体
レーザ媒質の２つの対向側面の一方の対向側面の両側面
にレーザ光入射部としての凹レンズを密着配置してある
と共に； 他方の対向側面の両側面に完全拡散面を形成
してある； ことを特徴とするレーザ光励起固体レー
ザ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7521692A JP2765351B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | レーザ光励起固体レーザ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7521692A JP2765351B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | レーザ光励起固体レーザ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05243646A true JPH05243646A (ja) | 1993-09-21 |
| JP2765351B2 JP2765351B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13569802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7521692A Expired - Fee Related JP2765351B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | レーザ光励起固体レーザ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2765351B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006196679A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Hamamatsu Photonics Kk | 固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器 |
| WO2022131643A1 (ko) * | 2020-12-18 | 2022-06-23 | 한국과학기술원 | 산란 공동을 이용한 고효율 직진성 비공진 레이저 및 그의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP7521692A patent/JP2765351B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006196679A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Hamamatsu Photonics Kk | 固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器 |
| WO2022131643A1 (ko) * | 2020-12-18 | 2022-06-23 | 한국과학기술원 | 산란 공동을 이용한 고효율 직진성 비공진 레이저 및 그의 제조 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2765351B2 (ja) | 1998-06-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |