JP2006196679A - 固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 励起光源の一部が故障した場合でも熱レンズ効果の発生を抑制することができる固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る固体レーザ増幅器1は、励起光が主面上に照射されることにより、側面に入射した被増幅光を増幅する直方体形状の固体レーザ媒質11と、励起光を出力する複数のレーザアレイユニット15と、励起光の光路上に配置された光学系17と、を備え、光学系が複数のレーザアレイユニット15によって出力される励起光の放射角度を広げ、固体レーザ媒質11中における被増幅光の光路のうち、所定長の光路の範囲へ入射するように励起光を主面上に照射し、励起光の主面上における照射範囲に、2つ以上の所定数のレーザアレイユニット15によって出力される励起光の照射範囲が互いに重なり合うように励起光を照射することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器に関する。
固体レーザ媒質へ励起光を照射すると固体レーザ媒質中の活性元素が励起される。そこへ被増幅光を入射すると、光が誘導放出されて被増幅光が増幅される。この光増幅原理を利用した固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器がある。
固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器では、励起光が不均一に固体レーザ媒質に照射されることによって、熱レンズ効果が生じる。熱レンズ効果を抑制するために、固体レーザ媒質に均一に励起光を照射する技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、隣接するレーザダイオード(LD)から出力される励起光の光強度の弱い部分が重なり合い、固体レーザ媒質上での光強度が略均一になるように、LDを配置する技術が開示されている。
特開平9−237928号公報
上記特許文献1に記載の技術では、一つのLDが故障すると、固体レーザ媒質において励起光が照射されない部分ができる。その為に、固体レーザ媒質上での励起光強度が不均一になる。
本発明者らは、より大出力の固体レーザ増幅器を開発するにあたり、励起光源として、レーザアレイユニットを採用した。レーザアレイユニットとは、LDを2次元的に配列させたユニットである。このレーザアレイユニットを複数利用することによって、大出力の固体レーザ増幅器を実現する。
大出力の固体レーザ増幅器においても、レーザアレイユニットが1つ故障すると、固体レーザ媒質上の励起光強度は不均一となる。また、1つのレーザアレイユニットが故障する確率は、1つのLDが故障する確率よりも高い。よって、レーザアレイユニットの故障による熱レンズ効果はより大きな問題である。
本発明は、上記問題を解消する為になされたものであり、励起光源の一部が故障した場合でも熱レンズ効果の発生を抑制することができる固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器を提供することを目的とする。
本発明の固体レーザ増幅器は、励起光が主面上に照射されることにより、主面に入射した被増幅光を増幅する平板状の固体レーザ媒質と、励起光を出力する複数のレーザアレイユニットと、励起光の光路上に配置された光学系と、を備え、光学系が複数のレーザアレイユニットによって出力される励起光の放射角度を広げ、固体レーザ媒質の主面上における被増幅光が入射する範囲に、2つ以上の所定数のレーザアレイユニットによって出力される励起光の照射範囲が互いに重なり合うように励起光を照射することを特徴とする。
本発明の固体レーザ増幅器では、被増幅光が入射する範囲は、2つ以上の所定数のレーザアレイユニットによって出力される励起光の照射範囲が重なり合うように励起光が照射されるので、1つのレーザアレイユニットが故障しても、少なくとも1つの他のレーザアレイユニットが、故障したレーザアレイユニットの照射範囲と重なる範囲を照射する。よって、レーザアレイユニットの故障による、固体レーザ媒質の主面上における励起光強度の不均一化を抑制することができる。従って、レーザアレイユニットの故障による熱レンズ効果を抑制することができる。
本発明の固体レーザ増幅器は、励起光が主面上に照射されることにより、側面に入射した被増幅光を増幅する直方体形状の固体レーザ媒質と、励起光を出力する複数のレーザアレイユニットと、励起光の光路上に配置された光学系と、を備え、光学系が複数のレーザアレイユニットによって出力される励起光の放射角度を広げ、固体レーザ媒質中における被増幅光の光路のうち、所定長の光路の範囲へ入射するように励起光を主面上に照射し、励起光の主面上における照射範囲に、2つ以上の所定数のレーザアレイユニットによって出力される励起光の照射範囲が互いに重なり合うように励起光を照射することを特徴とする。
本発明の固体レーザ増幅器では、所定長の光路の範囲へ入射するように照射した励起光の主面上における照射範囲に、2つ以上の所定数のレーザアレイユニットによって出力される励起光の照射範囲が重なり合うように励起光が照射されるので、1つのレーザアレイユニットが故障しても、少なくとも1つの他のレーザアレイユニットが、故障したレーザアレイユニットの照射範囲と重なる範囲を照射する。よって、レーザアレイユニットの故障による、固体レーザ媒質の主面上における励起光強度の不均一化を抑制することができる。従って、レーザアレイユニットの故障による熱レンズ効果を抑制することができる。
本発明の固体レーザ増幅器は、光学系が、それぞれのレーザアレイユニットによって出力される励起光を、励起光の主面上における照射範囲全体に照射することも好ましい。
本発明の固体レーザ媒質では、それぞれのレーザアレイユニットによって出力された励起光が、励起光の主面上における照射範囲全体を照射するので、一つのレーザアレイユニットが故障しても、励起光強度の不均一化を更に抑制することができる。従って、レーザアレイユニットの故障による熱レンズ効果を防止する。
本発明の固体レーザ増幅器では、放射角度が広がる方向と、レーザアレイユニットに含まれるそれぞれのレーザダイオードの速軸方向と、が一致することも好ましい。レーザダイオードの速軸方向は、最も放射角度が大きい。よって速軸方向の放射角度の大きさを利用して、励起光の放射角度を広げることができる。
本発明の固体レーザ増幅器は、光学系が、複数のレーザアレイユニットが出力する励起光の放射角度を広げて透過するレンズであることも好ましい。
また、本発明の固体レーザ増幅器は、光学系が、複数のレーザアレイユニットが出力する励起光の放射角度を広げて反射するミラーであることも好ましい。励起光を反射することによって固体レーザ媒質へ励起光を照射するので、固体レーザ増幅器の大きさに対して、励起光の光路長を長くすることができる。従って、励起光の光路長を調整して、レーザアレイユニットから出力される励起光の放射による広がりを調整することができる。また、励起光の光路長に対して固体レーザ増幅器を小型化できる。
本発明の固体レーザ増幅器は、光学系は、励起光を固体レーザ媒質の主面に対して斜めに入射させることも好ましい。励起光を主面に斜入射させることによって、励起光を主面に垂直に入射させた場合よりも、励起光の照射面積を増加することができる。
本発明の固体レーザ発振器は、上記の固体レーザ増幅器と、この固体レーザ増幅器に含まれる固体レーザ媒質を共振光路上に有する共振器と、を備えることを特徴とする。よって、本発明の固体レーザ発振器では、上述したように、レーザアレイユニットの故障による熱レンズ効果を抑制する。
本発明によれば、励起光源の一部が故障した場合でも、熱レンズ効果の発生を抑制することができる固体レーザ増幅器及び固体レーザ発振器を提供することができる。
以下、添付図面を参照して発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、説明の便宜の為にxyz直行座標系を設定する。
先ず、第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器について説明する。図1は、第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器1の構成を示す斜視図である。図2は、図1の固体レーザ増幅器1をZ方向から見た正面図である。第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器1は、固体レーザ媒質11と、水冷の為の容器の一部13と、複数のレーザアレイモジュール15と、複数の光学系モジュール17(光学系)とを備えて構成される。以下、各構成要素の説明をする。
固体レーザ媒質11は、直方体形状であり、励起光が主面上に照射されることにより、側面に入射した被増幅光を増幅する。図1のように固体レーザ媒質11の主面と平行な面をzy平面とすると、被増幅光の光軸Lはz方向となる。固体レーザ媒質11の+y側の側面と−y側の側面には、断熱材12が接着されている。断熱材12のx方向の長さは、固体レーザ媒質11のx方向の長さと同程度である。断熱材12のy方向の長さは、固体レーザ媒質11のy方向の長さと同程度である。
水冷の為の容器の一部13は、固体レーザ媒質12における2つの主面とそれぞれ対向するように固体レーザ媒質11に対して左右対称に配置される、長方形のガラス板である。容器の一部13のy方向の長さは、固体レーザ媒質11の+y側の面に接着された断熱材12の+y側の面から、固体レーザ媒質11の−y側の面に接着された断熱材12の−y側の面までの長さと同程度である。容器の一部11のz方向の長さは、固体レーザ媒質11のz方向の長さとほぼ同程度である。固体レーザ媒質11における2つの主面と容器の一部13との間の隙間をそれぞれ冷却水Wがy方向に流れる。
レーザアレイモジュール15は、固体レーザ媒質11の主面に対向するように、容器の一部13の外側に固体レーザ媒質11に対して対称に配置されて、固体レーザ媒質11の主面上に照射する励起光を出力する。第1の実施形態では、固体レーザ媒質11に対して対称にそれぞれ4個ずつ、合計8個のレーザアレイモジュール15を備えている。レーザアレイモジュール15は、z方向に等間隔で配列されている。レーザアレイモジュール15のy方向の長さは、固体レーザ媒質11のy方向の長さと同程度である。
レーザアレイモジュール15は、複数のレーザアレイユニット14を有する。第1の実施形態では、レーザアレイモジュール15は、y方向に配列された5つのレーザアレイユニット14を有する。
レーザアレイユニット14は、固体レーザ媒質11の主面上に照射する励起光を出力する。励起光はレーザ光である。レーザアレイユニット14は、y方向に積み重ねられた複数のレーザダイオード(LD)バーを有する。LDバーは、z方向に沿って一次元的に配列されたLDを有するレーザアレイである。よって、レーザアレイユニット14では、複数のLDが二次元的に配列されている。レーザアレイユニット14は、励起光の出力面がそれぞれ固体レーザ媒質11の主面に対向するように配置されている。
上述のように配置することによって、LDバーに含まれるLDのpn接合面は、y軸に対して垂直となる。従って、レーザアレイユニット14に含まれるLDの速軸方向は、y方向と一致することとなる。速軸とは、LDのpn接合面に対して垂直方向を示す。速軸に対して垂直方向は、遅軸と呼ばれる。LDから出力されるレーザ光の速軸方向の広がり角は、遅軸方向の広がり角よりも大きい。
光学系モジュール17は、励起光の光路上に配置されて、それぞれのレーザアレイモジュール15と容器の一部13との間であって、固体レーザ媒質11に対して対称に4個ずつ合計8個が配置される。1つの光学系モジュール17は、1つのレーザアレイモジュール15に対応する。光学系モジュール17は、励起光を透過するレンズである。光学系モジュール17は、対応するレーザアレイモジュール15から出力される励起光の放射角度をy方向に広げ、1つのレーザアレイモジュール15によって照射される主面上の照射範囲全体に、そのレーザアレイモジュール15に含まれる5個のレーザアレイユニット14のそれぞれによって出力される励起光の照射範囲が互いに重なり合うように励起光を照射する。その主面における励起光のy方向の照射範囲は、固体レーザ媒質11の+y側の端から−y側の端までを含む。その主面における励起光のx方向の照射範囲は、固体レーザ媒質11中における被増幅光の光路のうち所定長の光路に対して励起光が入射する範囲である。光学系モジュール17において固体レーザ媒質11の主面に対向する面は、上述したように励起光をy方向に広げることが可能な曲面形状を形成している。
光学系モジュール17による固体レーザ媒質11の主面への照射についてより具体的に説明する。図3には、1つのレーザアレイモジュール15と1つの光学系モジュール17と固体レーザ媒質11が図示されている。説明の為に、レーザアレイモジュール15に含まれる5個のレーザアレイユニット14をそれぞれレーザアレイユニット14A〜14Eとする。また、図3のように、光学系モジュール17において、それぞれのレーザアレイユニット14A〜14Eに対応する部分ごとに、照射光学系16A〜16Eの5つの部分に便宜上分割して説明する。
レーザアレイユニット14Aから出力される励起光は、固体レーザ媒質11の主面上の+y側の端から−y側の端までを含んで照射するように、照射光学系16Aによってy方向に広げられる(図3(a))。同様に、それぞれのレーザアレイユニット14B、14Cから出力される励起光は、固体レーザ媒質11の主面上の+y側の端から−y側の端までを含んで照射するように、照射光学系16B、16Cによってそれぞれy方向に広げられる(図3(b)、図3(c))。レーザアレイユニット14D、14Eによって出力される励起光も対応する照射光学系16D、16Eによって同様に広げられる。
従って、5つのレーザアレイユニット14A〜14Eそれぞれが固体レーザ媒質11の主面上を照射する照射範囲は、5重に重なることとなる。その照射範囲のy方向は、主面上の+y側の端から−y側の端を含み、z方向の幅は一定となる。
この固体レーザ増幅器1は、以下のように被増幅光を増幅する。各レーザアレイモジュール15から出力された励起光は、各光学系モジュール17によって放射角度をy方向に広げられる。放射角度が広がった励起光は、容器の一部13を透過し、上述したように各レーザアレイユニット14が出力する励起光が少なくとも5重に重なって固体レーザ媒質11の主面に照射する。主面上に照射した励起光によって、固体レーザ媒質11に含まれる活性元素が励起する。そこへ被増幅光が固体レーザ媒質11の−z側の側面へ入射し、増幅されて、入射面と対抗する側面から出力される。
固体レーザ媒質11の両主面に接してy方向へ冷却水Wを流すことによって、励起光が照射されて発熱する固体レーザ媒質11を冷却する。また、固体レーザ媒質11の+y側の側面と−y側の側面とに接着された断熱材12は、温度が上昇した固体レーザ媒質11の+y側の側面と−y側の側面との熱伝達によって固体レーザ媒質11における温度分布が生じることを防止する。
引き続いて、第1の実施形態の効果を説明する。図4は、第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器1に含まれる固体レーザ媒質11の温度分布を示す図である。全てのレーザアレイユニット14に故障がない場合、固体レーザ媒質11では温度分布が均一化されている(図4(a))。光学系モジュール17がない場合に、レーザアレイモジュール15において中央のレーザアレイユニット14Cが故障すると、固体レーザ媒質11の中央部分は励起光が照射されず温度が周囲と比較して低くなる。よって、レーザアレイユニット14の故障による温度分布が生じる(図4(b))。一方、光学系モジュール17がある場合に、固体レーザ増幅器1において、上記と同様にレーザアレイユニット14Cが故障しても、全体的に温度は低下するが、レーザアレイユニット14Cの故障による温度分布の発生を抑制することができる(図4(c))。
これは、それぞれのレーザアレイモジュール15に含まれる5つのレーザアレイユニット14によって出力された励起光が、それぞれ主面上の同一の範囲を照射することに因る。よって、励起光源であるレーザアレイユニット14の一部が故障しても、固体レーザ媒質11の主面上のz方向に関して、温度分布が生じることを抑制するので、被増幅光の波面の乱れを抑制する。したがって、固体レーザ増幅器1では、励起光源の一部が故障した場合でも、熱レンズ効果の発生を抑制することができる。
また、固体レーザ増幅器1では、の光学系モジュール17によって広げられる励起光の放射角度の方向が、レーザアレイユニット14に含まれるLDの速軸方向と一致している。従って、励起光の速軸方向の広がりを利用して、それぞれのレーザアレイユニット14の励起光の放射角度を効果的に広げ、主面の下端から上端までの範囲を照射させることができる。
上記第1の実施形態においては、励起光のy方向の照射範囲は、主面上の+y側の側面から−y側の側面とした。励起光のy方向の照射範囲は、固体レーザ媒質11中における被増幅光の光路を含んで照射する範囲であればよい。
次に、第2の実施形態に係る固体レーザ増幅器について説明する。図5は、第2の実施形態に係る固体レーザ増幅器2の構成を示す斜視図である。固体レーザ増幅器2は、固体レーザ媒質21と、レーザアレイモジュール25と、光学系モジュール27とを備える。
固体レーザ媒質21は、長方形の平板状であって、励起光が主面上に照射されることにより、主面に入射した被増幅光を増幅する。固体レーザ増幅器2は、4個の固体レーザ媒質21を備えている。4個の固体レーザ媒質21には、光軸Lがz方向である被増幅光がブリュースター角θBで入射し、且つ、隣り合う固体レーザ媒質同士の主面の成す角度が2θとなるように配置される。4つの固体レーザ媒質21は、筐体28の内側に配置される。
レーザアレイモジュール25は、上述したレーザアレイユニット14と同様な構成のレーザアレイユニット24が2次元的に配列されている。固体レーザ増幅器2は、8個のエーザアレイモジュール25を備える。レーザアレイモジュール25は、それぞれの固体レーザ媒質21の+y側と−y側に1個ずつ配置されて、励起光の出力面がzx平面と平行になる。固体レーザ媒質21の+y側に配置されたレーザアレイモジュール25は、対応する固体レーザ媒質21の+y側の主面全体へ励起光を照射する。固体レーザ媒質21の−y側に配置されたレーザアレイモジュール25は、対応する固体レーザ媒質21の−y側の主面全体へ励起光を照射する。レーザアレイモジュール25の大きさは、固体レーザ媒質25のzx平面への投影と同程度の大きさである。レーザアレイモジュール25には、レーザアレイユニット24がz方向に5個配列され、x方向に7個配列されている。
固体レーザ増幅器2は、8個の光学系モジュール27を備える。光学系モジュール27はそれぞれレーザアレイモジュール25に対応して、レーザアレイモジュール25が出力する励起光をz方向に広げて、固体レーザ媒質21の主面へ照射する。光学系モジュール27は、それぞれ対応するレーザアレイモジュール25の出力面に対向して配置される。
光学系モジュール27によって放射角度を広げて主面上に照射される励起光の照射範囲について説明する。図6には、固体レーザ媒質21の主面を示す。レーザアレイモジュール25においてレーザアレイユニット24がX方向に7列に配列されているが、その1列目の5個のレーザアレイユニット24が出力する励起光は、光学系モジュール27によって放射角度が広げられ、X方向に便宜上7分割された主面上の1列目(21)を含む範囲に、5重に重なり合って照射される。
同様に、2列目のレーザアレイユニット24は、主面上の2列目(21)を含む範囲に励起光を照射する。3列目〜7列目も同様である。4個の固体レーザ媒質21の両主面には、対応するレーザアレイモジュール25と光学系モジュール27によって、上述したように励起光が照射される。従って、固体レーザ媒質21の主面全体が少なくとも5重に励起光が照射されることとなる。
この固体レーザ増幅器2は、以下のように被増幅光を増幅する。各レーザアレイモジュール25から出力された励起光は、各光学系モジュール27によって放射角度をz方向に広げられる。放射角度が広がった励起光は、上述したように、5個のレーザアレイユニット24によって出力される励起光の照射範囲が少なくとも5重に重なり合って励起光を固体レーザ媒質21の主面全体に照射する。主面上に照射した励起光によって、固体レーザ媒質21に含まれる活性元素が励起する。そこへ被増幅光が、4個の固体レーザ媒質21の主面へブリュースター角θで次々と入射し、増幅されて出力される。
引き続いて、第2の実施形態の効果を説明する。固体レーザ増幅器2において、1個のレーザアレイユニット24が故障しても、故障した列の他の4個のレーザアレイユニット24が、故障したレーザアレイユニット24が照射していた範囲を含んで励起光を照射する。よって、一部のレーザアレイユニット24の故障による、固体レーザ媒質21の主面上における励起光強度の不均一化を抑制することができる。従って、レーザアレイユニット24の故障による熱レンズ効果を抑制することができる。
上記第2の実施形態では、光学系モジュール27によって励起光をz方向に広げたが、x方向にも広げることも好ましい。この場合、光学系モジュール27は、それぞれのレーザアレイユニット24によって出力される励起光を、レーザアレイユニット24が属するレーザアレイモジュール25に対応する固体レーザ媒質21の主面全体に照射する。従って、一部のレーザアレイユニット24が故障しても、レーザアレイユニット24が属するレーザアレイモジュール25に含まれる他のレーザアレイユニット24が、故障したレーザアレイユニット24が照射していた主面上の範囲を含んで励起光を照射する。よって、一部のレーザアレイユニット24の故障による、固体レーザ媒質の主面上における励起光強度の不均一化を抑制することができる。従って、レーザアレイユニットの故障による熱レンズ効果を抑制することができる。
次に、第3の実施形態に係る固体レーザ増幅器について説明する。図7は、第3の実施形態に係る固体レーザ増幅器3の構成を示す斜視図である。第3の実施形態に係る固体レーザ増幅器3は、固体レーザ媒質31と、複数のレーザアレイモジュール35、複数の光学系モジュール37とを備えて構成される。以下、各構成要素の説明をする。
固体レーザ媒質31は、平板状であり、励起光が主面上に照射されることにより、主面に入射した被増幅光を増幅する。主面は長方形である。図8のように固体レーザ媒質31の主面と平行な面をxy平面とすると、被増幅光の光軸Lはz方向となる。固体レーザ媒質31は、筐体38内に配置される。固体レーザ媒質31の周囲の側面には、固体レーザ媒質31の屈折率と同程度の屈折率を持つクラッティングガラス(断熱材)32が樹脂によって接着されている。接着されたクラッティングガラス32のz方向の厚さは、固体レーザ媒質31の厚さと同程度である。
固体レーザ増幅器3は、出力する励起光の放射角度がx方向に広げられるレーザアレイモジュール35Aを4個備える。固体レーザ増幅器3は、レーザアレイモジュール35Aにそれぞれ対応して、励起光の放射角度をx方向に広げる4個の光学系モジュール37Aを備える。更に、固体レーザ増幅器3は、出力する励起光の放射角度がy方向に広げられるレーザアレイモジュール35Bを4個備える。固体レーザ増幅器3は、レーザアレイモジュール35Bにそれぞれ対応して、励起光の放射角度をy方向に広げる4個の光学系モジュール37Bを備える。
まず、レーザアレイモジュール35Aと光学系モジュール37Aとについて説明する。図8は、レーザアレイモジュール35Aと光学系モジュール37Aとを説明するための斜視図である。図9は、レーザアレイモジュール35Aと光学系モジュール37Aとを説明するための上面図である。レーザアレイモジュール35Aは、励起光を放射するが、図8と図9に示すように、その放射面がy方向と平行でxy平面(固体レーザ媒質31の主面)との間に0°より大きく90°より小さい範囲の角度を有するように、固体レーザ媒質31の両主面においてそれぞれ+x側と−x側との4箇所に配置される。それぞれのレーザアレイモジュール35Aは、y方向から見て、固体レーザ媒質31に対して対称であり、固体レーザ媒質31の中心を通ってyz平面と平行な面に対しても対称である。1つのレーザアレイモジュール35Aは、y方向に8列のレーザアレイユニット34が配列され、y方向と垂直方向に3列のレーザアレイユニット34が配列されている。レーザアレイモジュール35Aのy方向の長さは、固体レーザ媒質31のy方向の長さと同程度である。レーザアレイモジュール35Aにおいては、レーザアレイユニット34に含まれるLDの遅軸方向がy方向と平行になるように配置する。
4個の光学系モジュール37Aは、それぞれ4個のレーザアレイモジュール35Aと対応して配置される。光学系モジュール37Aは、対応するレーザアレイモジュール35Aが出力する励起光を反射して固体レーザ媒質31の主面に照射するミラーである。
図10は、光学系モジュール37について説明するための図である。図10には、固体レーザ媒質31と、固体レーザ媒質31に対して−z側であって+x側に位置するレーザアレイモジュール35Aと光学系モジュール37Aとが描かれている。レーザアレイモジュール35Aには、x方向に3列のレーザアレイユニット34A〜34Aが配列されている。光学系モジュール37Aは、3列のレーザアレイユニット34A〜34Aにそれぞれ対応して、x方向に3列に配列された照射光学系36A〜36Aを有する。照射光学系36A〜36Aの反射面は曲面である。
照射光学系36Aは、レーザアレイユニット34Aによって出力された励起光の放射角度を広げて反射し、固体レーザ媒質31の−z側の主面における−x側の端から+x側の端までの範囲に励起光を照射する。照射光学系36A、36Aも同様に、それぞれ対応するレーザアレイユニット34A、34Aによって出力された励起光の放射角度を広げて反射し、固体レーザ媒質31の−z側の主面における−x側の端から+x側の端までの範囲に励起光を照射する。
従って、固体レーザ媒質31に対して−z側であって+x側に位置するレーザアレイモジュール35Aによって出力される励起光の照射範囲が3重に重なり合うように、対応する光学系モジュール37Aによって、励起光が固体レーザ媒質31の−z側の主面へ照射される。同様に、固体レーザ媒質31に対して−z側であって−x側に位置するレーザアレイモジュール35Aによって出力される励起光の照射範囲が3重に重なり合うように、対応する光学系モジュール37Aによって、励起光が固体レーザ媒質31の−z側の主面へ照射される。よって、固体レーザ媒質31の−z側の主面はそれぞれ6個のレーザアレイユニット34Aから出力される励起光が6重に重なり合って照射される。同様に、固体レーザ媒質31の+z側の主面はそれぞれ6個のレーザアレイユニット34Aから出力される励起光が6重に重なり合って照射される。
引き続いて、レーザアレイモジュール35Bと光学系モジュール37Bとについて説明する。図11は、レーザアレイモジュール35Bと光学系モジュール37Bとを説明するための斜視図である。固体レーザ媒質31に対するx方向から見たレーザアレイモジュール35Bと光学系モジュール37Bとの位置関係は、y方向から見たレーザアレイモジュール35Aと光学系モジュール37Bとの位置関係と同等である。レーザアレイモジュール35Bは、励起光を放射するが、図11に示すように、その放射面がx軸と平行でxy平面(固体レーザ媒質31の主面)との間に0°より大きく90°より小さい範囲の角度を有するように、固体レーザ媒質31の両主面においてそれぞれ+y側と−y側との4箇所に配置される。それぞれのレーザアレイモジュール35Bは、x方向から見て、固体レーザ媒質31に対して対称であり、固体レーザ媒質31の中心を通ってzx平面と平行な面に対しても対称である。1つのレーザアレイモジュール35Bは、y方向に4列のレーザアレイユニット34Bが配列され、y方向と垂直方向に5列のレーザアレイユニット34Bが配列されている。レーザアレイモジュール35Bのx方向の長さは、固体レーザ媒質31のx方向の長さと同程度である。レーザアレイユニット34Bに含まれるLDの遅軸方向がx方向と一致するように配置する。
4個の光学系モジュール37Bは、それぞれ4個のレーザアレイモジュール35Bと対応して配置される。光学系モジュール37Bは、対応するレーザアレイモジュール35Bが出力する励起光を反射して固体レーザ媒質31の主面に照射するミラーである。光学系モジュール37Bは、y方向に4列に配列されたレーザアレイユニット34Bにそれぞれに対応する図示しない照射光学系36Bを有する。照射光学系36Bの反射面は曲面である。
照射光学系36Bは、対応する列のレーザアレイユニット34Bによって出力された励起光の放射角度を広げて反射し、固体レーザ媒質31の対応する主面における−y側の端から+y側の端までの範囲に励起光を照射する。従って、固体レーザ媒質31の2つの主面はそれぞれ8個のレーザアレイユニット34Bから出力される励起光が8重に重なり合って照射される。
この固体レーザ増幅器3は、以下のように被増幅光を増幅する。各レーザアレイモジュール35から出力された励起光は、各光学系モジュール37によって放射角度を広げられて反射される。放射角度が広がった励起光は、上述したように、6個のレーザアレイユニット34Aと8個のレーザアレイユニット34Bによって出力される励起光の照射範囲が互いに重なり合うように励起光を固体レーザ媒質31の主面に14重に重なり合って照射する。主面上に照射した励起光によって、固体レーザ媒質31に含まれる活性元素が励起する。そこへ被増幅光が固体レーザ媒質31の主面に対して垂直に入射し、増幅されて出力される。
引き続いて、第3の実施形態の効果について説明する。図12は、励起光が照射された状態の固体レーザ媒質31における温度分布を示す図である。温度分布T1は、固体レーザ媒質31のx方向およびy方向の温度分布を示している。全てのレーザアレイユニット34において故障のない状態で、固体レーザ媒質31の主面上は14重以上に重なった励起光が照射されることによって、励起光が均一に照射されている。温度分布T2は、固体レーザ媒質31のz方向の温度分布を示している。固体レーザ媒質31の両主面上から入射した励起光が固体レーザ媒質31内で減衰するため、固体レーザ媒質31の中央付近で温度が低くなっている。この場合、被増幅光の進行方向に対する垂直断面において温度分布が均一であるので、固体レーザ媒質31の主面に入射した被増幅光の波面は乱れない。従って、熱レンズ効果は生じない。固体レーザ増幅器3において、一部のレーザアレイユニット34が故障しても、故障した列の他のレーザアレイユニット34が、故障したレーザアレイユニット34が照射していた範囲を含む範囲を照射する。よって、レーザアレイユニット24の故障による、固体レーザ媒質31の主面上における励起光強度の不均一化を抑制することができる。従って、レーザアレイユニットの故障による熱レンズ効果を抑制することができる。
また、固体レーザ媒質31の主面全体に励起光を照射することによって、伝播可能な被増幅光の光路の断面積を固体レーザ媒質31の主面の面積と等しくすることが可能となる。従って、従来より大口径のレーザビームを出力することが可能となる。
また、励起光をミラーの反射によって固体レーザ媒質31の主面に照射しているので、固体レーザ増幅器31の大きさに対して、励起光の光路長を長くすることができる。従って、励起光の光路長を調整して、レーザアレイユニットから出力される励起光の放射による広がりを調整することができる。また、励起光の光路長に対して固体レーザ増幅器3を小型化できるので、複数の固体レーザ増幅器3を直列に配置した増幅システム全体を小型化することができる。
次に、第4の実施形態に係る固体レーザ発振器について説明する。図13は、固体レーザ発振器4の構成を示す図である。この固体レーザ発振器4は、上述した固体レーザ増幅器1と、この固体レーザ増幅器1に含まれる固体レーザ媒質11を共振光路上に有する共振器と、を備える。ミラー18およびミラー19は、共振器を構成している。一方のミラー18は、固体レーザ媒質11で自然放射される光の波長に対して高い反射率を有している。他方のミラー19は、その波長に対して比較的に低い反射率を有している。
このレーザ発振器4では、レーザアレイモジュール15から出力された励起光が固体レーザ媒質11に照射されると、固体レーザ媒質11に含まれる活性元素が励起され、所定波長の光が放射される。その光はミラー18およびミラー19それぞれで反射されて共振器内を往復し、これにより、固体レーザ媒質11において誘導放射が生じて、その所定波長のレーザ発振器4の出力光として外部へ出力される。
このレーザ発振器4に含まれる固体レーザ増幅器1は上述した構成のものであるので、レーザ発振器4は、レーザアレイモジュール15の一部が故障した場合でも熱レンズ効果の発生を抑制することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるのもではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記の固体レーザ増幅器1では、被増幅光の光軸Lはz方向と一致して、被増幅光は、固体レーザ媒質11の−z側の側面に対して垂直に入射して主面に対して平行に直進し、入射面と対向する面から出力された。変形例として、被増幅光が、固体レーザ媒質11の−z側の側面に対して斜めに入射し、両主面に対して反射を繰返して、入射面と対向する面から出力されてもよい。
また、上記の固体レーザ増幅器1〜3は、MOPA(Master oscillator power amplifier)システムにおける増幅器としても用いることができる。MOPAシステムとは、光源と、増幅器と、を備え、光源から出力されるレーザ光を増幅器によって増幅させるシステムである。
また、上記の固体レーザ増幅器1〜3に含まれる照射光学系は、1個または複数のレーザアレイユニットに対応したレンズ又はミラーを備えて構成したが、レーザアレイユニットに含まれるそれぞれのLDに対応するマイクロレンズを備えて構成してもよい。更に、照射光学系は、マイクロレンズが一体化したマイクロレンズアレイでもよい。
第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器1の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器1の構成を示す正面図である。 第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器1に含まれる光学系モジュール17を説明するための図である。 第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器1に含まれる固体レーザ媒質11の温度分布を示す図である。 第2の実施形態に係る固体レーザ増幅器2の構成を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る固体レーザ増幅器2における励起光の照射範囲を説明するための図である。 第3の実施形態に係る固体レーザ増幅器3の構成を示す斜視図である。 固体レーザ増幅器3に含まれるレーザアレイモジュール35Aと光学系モジュール37Aとを説明するための斜視図である。 固体レーザ増幅器3に含まれるレーザアレイモジュール35Aと光学系モジュール37Aとを説明するための上面図である。 第3の実施形態に係る固体レーザ増幅器3に含まれる光学系モジュール37を説明するための図である。 固体レーザ増幅器3に含まれるレーザアレイモジュール35Bと光学系モジュール37Bとを説明するための斜視図である。 第1の実施形態に係る固体レーザ増幅器3に含まれる固体レーザ媒質31の温度分布を示す図である。 第4の実施形態に係る固体レーザ発振器4の構造を示す断面図である。
符号の説明
1〜3…固体レーザ増幅器、4…固体レーザ発振器、11,21,31…固体レーザ媒質、12,32…断熱材、13…容器の一部、14,14A〜14E…レーザアレイユニット、15,25,35A,35B…レーザアレイユニット、17,27,37A,37B…レーザアレイユニット、18,19…ミラー。

Claims (8)

  1. 励起光が主面上に照射されることにより、前記主面に入射した被増幅光を増幅する平板状の固体レーザ媒質と、
    前記励起光を出力する複数のレーザアレイユニットと、
    前記励起光の光路上に配置された光学系と、
    を備え、
    前記光学系が前記複数のレーザアレイユニットによって出力される前記励起光の放射角度を広げ、前記固体レーザ媒質の前記主面上における前記被増幅光が入射する範囲に、2つ以上の所定数の前記レーザアレイユニットによって出力される前記励起光の照射範囲が互いに重なり合うように前記励起光を照射することを特徴とする固体レーザ増幅器。
  2. 励起光が主面上に照射されることにより、側面に入射した被増幅光を増幅する直方体形状の固体レーザ媒質と、
    前記励起光を出力する複数のレーザアレイユニットと、
    前記励起光の光路上に配置された光学系と、
    を備え、
    前記光学系が前記複数のレーザアレイユニットによって出力される前記励起光の放射角度を広げ、前記固体レーザ媒質中における前記被増幅光の光路のうち、所定長の前記光路の範囲へ入射するように前記励起光を前記主面上に照射し、前記励起光の前記主面上における照射範囲に、2つ以上の所定数の前記レーザアレイユニットによって出力される前記励起光の照射範囲が互いに重なり合うように前記励起光を照射することを特徴とする固体レーザ増幅器。
  3. 前記光学系は、それぞれの前記レーザアレイユニットによって出力される前記励起光を、前記主面上における前記照射範囲全体に照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の固体レーザ増幅器。
  4. 前記放射角度が広がる方向と、前記レーザアレイユニットに含まれるそれぞれのレーザダイオードの速軸方向と、が一致することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体レーザ増幅器。
  5. 前記光学系が、前記複数のレーザアレイユニットが出力する前記励起光の放射角度を広げて透過するレンズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体レーザ増幅器。
  6. 前記光学系が、前記複数のレーザアレイユニットが出力する前記励起光の放射角度を広げて反射するミラーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体レーザ増幅器。
  7. 前記光学系は、前記励起光を前記固体レーザ媒質の前記主面に対して斜めに入射させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体レーザ増幅器。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体レーザ増幅器と、
    この光増幅器に含まれる固体レーザ媒質を共振光路上に有する共振器と、
    を備えることを特徴とする固体レーザ発振器。
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