JPH05242961A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH05242961A
JPH05242961A JP4042899A JP4289992A JPH05242961A JP H05242961 A JPH05242961 A JP H05242961A JP 4042899 A JP4042899 A JP 4042899A JP 4289992 A JP4289992 A JP 4289992A JP H05242961 A JPH05242961 A JP H05242961A
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JP
Japan
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counter
frequency
output
inverter
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JP4042899A
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English (en)
Inventor
Yasunari Uramoto
康成 浦元
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータの周波数領域を簡単に設定し、種
々のインバータ回路に応用する。 【構成】 最小オン時間を決定するバイナリーカウンタ
46と、このカウンタ46のデータ入力にパラレルに最
小オン時間値をプリセツトする最小オン時間設定回路4
7を追加するバイナリーカウンタ46にプリセツトする
データによつて最小オン時間が設定する。スイツチング
素子のオフ時間をオフカウンタ48でカウントし、その
カウント数に特定の値を加算して記憶し、この記憶した
値とオフカウンタの値を比較して、強制的にスイツチン
グ素子をオンする。 【効果】 インバータ駆動周波数領域のレベルシフトが
容易である。谷間のある直流電源電圧がインバータ部に
供給されて、同期検出回路38による同期検出が困難な
場合でも、可能な限り一定の共振周波数を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置に高周波イン
バータ回路を用いた電子レンジや電磁誘導加熱調理器等
の高周波加熱装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず本発明に関する従来技術を記述する
ために、電磁誘導加熱調理器に付いての動作原理を簡単
に記す。
【0003】(従来技術1)図4は従来技術1における
電磁誘導加熱調理器の回路図である。この回路図におい
て、商用の低周波交流電源1を整流回路2により全波整
流を行つている。平滑コンデンサ3、共振コンデンサ
4、加熱コイル5、スイツチング素子6、及びダンパー
ダイオード7からインバータ部が構成される。インバー
タ部の同期検出回路8、三角波発生回路9、駆動パルス
発生回路10、出力制御回路11、駆動回路12、一次
側電源電流検出回路13、出力設定回路14等でインバ
ータ制御部が構成されている。
【0004】同期検出回路8は、コンパレータの働きに
より加熱コイルの電圧から同期信号を取り出す。三角波
発生回路9は、コンパレータの働きにより、同期信号に
同期して三角波電圧を発生する。駆動パルス発生回路1
0は、三角波発生回路9の三角波電圧と出力制御回路1
1の出力電圧とをコンパレータで比較し、オン時間が出
力制御回路11の出力電圧に比例したパルス(オン信
号)を出力する。出力設定回路14は、出力を任意の値
に設定するための可変抵抗を備えている。この出力設定
の基準電圧と一次側電源電流検出回路13からの電圧と
の差が出力制御回路11のコンパレータで比較され、駆
動パルス発生回路10から駆動回路12を介してスイツ
チング素子6がオン・オフ制御される。
【0005】しかしながら、このインバータ制御部では
低コスト、力率等の面から一般に平滑コンデンサ3は低
容量のものが選ばれ、直流電源電圧は図5のような脈流
となる。この電圧はスイッチング素子6のコレクタ−エ
ミッタ間に印加されるため、加熱コイル5に流れる電流
はこの脈流の谷間で、極端に低減し、その電流波形は同
図(b)のようになる。このため、整流平滑した電圧波
形は同図(c)のように、リップルを含んでいる。この
電圧と目標出力の基準電圧とを比較するとリップルによ
つてオンパルス(オン時間)幅に変動が生じて好ましく
なかつた。
【0006】また、この脈流の谷間では同期検出ができ
なくなる事態が生じるため、三角波発生回路9は同期検
出によるトリガーパルスが供給されず、三角波発生回路
9の時定数によつて定まる周波数の三角波電圧が出力さ
れる。
【0007】本来、スイツチング素子6のオフからオン
となるタイミングは、通常同期検出によつて決定される
が、この場合には三角波発生回路9の時定数によつて決
定される三角波電圧が頂点に達した時点で、オフからオ
ンとなる。従つて、一般的には同期検出ができない場合
において、この三角波発生回路9の時定数は、インバー
タ部の共振周波数として、最低周波数以下の三角波電圧
が発生されるように決められている。
【0008】したがって、制御回路によるスイツチング
素子のオンオフタイミング精度が悪く、部品点数が多く
複雑であり、コストが高かつた。
【0009】(従来技術2)そこで、本出願人は、特開
昭64−52395に電磁加熱装置を開示し、制御回路
をデジタル化し、これにより制御の精度を良くし、低コ
スト化を図つた。
【0010】図6は特開昭64−52395に基づく電
磁誘導加熱調理器の回路図である。この回路図において
は、商用の低周波交流電源1を整流回路2により全波整
流を行つている。平滑コンデンサ3、共振コンデンサ
4、加熱コイル5、スイツチング素子6、及びダンパー
ダイオード7等から従来技術1と同種なインバータ部が
構成される。
【0011】インバータ制御部は、同期検出回路15
と、一次側電源電流検出回路16と、出力設定回路17
と、一次側電源電流出力値と出力設定値の比較回路18
と、該比較回路18の出力値に基づきレジスタ19を制
御する出力制御回路20と、該レジスタ19の値をプリ
セツトし、インバータ部に同期して基準クロツクパルス
をカウントするカウンタ21と、駆動回路22とを備
え、さらに、オン時間を決定するため、カウンタ21の
みならずカウンタ前段に最小オン時間を決定しているシ
フトレジスタ23とが設けられている。
【0012】電流検出回路16、出力設定回路17およ
び比較回路18は、図4に示すものと同様である。レジ
スタ19は、オン時間を設定するもので、アツプダウン
カウンタにより構成されている。そして、商用電源同期
パルス発生回路で半サイクル毎に図5(d)に示すパル
ス(電源周期クロツク)を発生し、レジスタ19のクロ
ツク入力端子に出力される。
【0013】また、シフトレジスタ23は、オン信号を
出力するフリツプフロツプを有しており、同期検出回路
15の出力パルスによりセツトされ、出力はHとなる。
【0014】カウンタ21がカウンタアツプするとボロ
ー出力が出てフリツプフロツプをリセツトしてスイツチ
ング素子6をオフさせる。
【0015】上記構成において、電源を投入して動作を
開始するとき、レジスタ19には所定の初期値がセツト
される。例えば、加熱手段であるマグネトロンのフイラ
メントが加熱されるまでは陽極電流が流れないので、比
較回路18の出力はHとなり、レジスタ19の値は商用
周波の半サイクル毎に増加し、予め定められている最大
値に達すると飽和する。
【0016】陽極電流が流れ始めると、出力設定回路1
7の出力値と比較し、その結果スイツチング素子6のオ
ン時間が短くなつて陽極電流も減少する。
【0017】このように、レジスタ19の値は増減を繰
り返しながら電流と出力設定とがほぼ平衡状態に達す
る。従つて、このレジスタ19の値は商用電源の半サイ
クル毎に比較回路18の出力に基づいて1ステツプだけ
増減する。
【0018】すなわち、出力設定に対し検出電流が大き
いときは比較回路18の出力はLとなつてカウンタ値は
ダウン、逆のときはアツプに制御される。カウンタ21
はダウンカウンタ回路により構成されており、同期検出
回路15の出力パルスによつてレジスタ19の値をロー
ドし基準クロツクをダウンカウントする。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術2で
は、被制御対象のインバータ部のL値(インダクタン
ス)やスイツチング素子等の変更を要する場合に対応す
ることは困難である。これは最小オン時間を決定する回
路がシフトレジスタ23で構成されているためであり、
最小オン時間を変更したい場合にはシフトレジスタ23
のフリツプフロツプの数を削除または追加しなければな
らない。
【0020】最小オン時間が固定されれば、レジスタ1
9及びカウンタ21のビツト数によつてインバータの周
波数領域が決定されるために、上記従来技術2では、例
えば加熱手段たるマグネトロンを有する電子レンジのイ
ンバータ制御用の回路となり、それ以外のインバータ制
御用として使用できなくなるため、その柔軟性が無い。
【0021】本発明は、上記に鑑み、最小オン時間を決
定しているシフトレジスタをバイナリーカウンタに変更
し、該カウンタのデータ入力にパラレルに最小オン時間
値をプリセツトする手段を追加することによつて、イン
バータの周波数領域を簡単に設定可能となり、種々のイ
ンバータ回路を制御できる加熱装置を提供しようとする
ものである。
【0022】さらに、本発明は、デイジタル化されたイ
ンバータ制御部にスイツチング素子のオフ時間をカウン
トするオフカウンタと、オフカウンタのカウント量を記
憶する手段と、記憶されたカウント数とその時々のオフ
カウンタのカウント数を比較する手段とを備えることに
よつて、整流波形の谷間でもLとCによつて定まるオフ
時間によつて制御され、異音の原因を解消するものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、低周波交流電源を整流し、その直流電源
より高周波電力を発生する加熱コイル35、共振コンデ
ンサ34、スイツチング素子36等からインバータ部が
構成され、低周波交流電源の入力電流の整流平均値を検
出する電流検出手段39と、該電流検出手段39の出力
値を出力設定手段40の出力値と比較する比較手段41
と、該比較手段41の出力に基づいてカウント値をプリ
セツトし、インバータ部の共振周期に同期して基準クロ
ツクパルスをカウントするカウンタ44と、該カウンタ
44の出力でスイツチング素子36のオン時間制御を行
う駆動制御手段45とを備え、カウンタ値を増減させる
タイミングを低周波交流電源に同期させたインバータ制
御部を具備することによつて、高周波磁界を生じさせ被
加熱物を加熱する加熱装置において、インバータ制御部
の上記カウンタの前段に最小オン時間を決定するベース
カウンタと、該ベースカウンタに最小オン時間値をプリ
セツトする手段とを備えたものである。
【0024】請求項2による課題解決手段は、低周波交
流電源を整流し、その直流電源より高周波電力を発生す
る加熱コイル35、共振コンデンサ34、スイツチング
素子36等からインバータ部が構成され、低周波交流電
源の入力電流の整流平均値を検出する電流検出手段39
と、該電流検出手段39の出力値を出力設定手段40の
出力値と比較する比較手段41と、該比較手段41の出
力に基づいてカウント値をプリセツトし、インバータ部
の共振周期に同期して基準クロツクパルスをカウントす
るカウンタ44と、該カウンタ44の出力でスイツチン
グ素子36のオン時間制御を行なう駆動制御手段45と
を備え、カウンタ値を増減させるタイミングを低周波交
流電源に同期させたインバータ制御部を具備することに
よつて、高周波磁界を生じさせ被加熱物を加熱する加熱
装置において、インバータ制御部は、スイツチング素子
のオフ時間をカウントするオフカウンタと、オフカウン
タのカウント数に特定の値を加算して記憶する手段と、
該記憶手段のカウンタ数とその時々のカウント数とを比
較する手段と、記憶されたカウント数と特定の値の加算
値よりもそのときのカウンタ数が大となつた場合に強制
的にスイツチング素子をオンさせる手段とを備えたもの
である。
【0025】
【作用】上記請求項1による課題解決手段において、図
1の如くインバータ部の共振周期に同期して、オンパル
ス信号を出力すると同時に、ベースカウンタ46がアク
テイブとなる。このベースカウンタ46は、オンパルス
時間の最小時間用に用意されており、ベースカウンタ4
6がアクテイブになると、先ずそのデータをロードし
て、基準クロツクによつてカウントアツプされ、最小時
間を経過すればキヤリーアツプする。このキヤリーアツ
プ信号によつて、オンカウンタ44はアクテイブとなる
と同時にレジスタ42の値の補数をロードする。
【0026】電源立上がり時には、レジスタ42は、
(OOH)であり、オンカウンタ44には、(FFH)
がロードされる。従つて、オンカウンタ44は、ロード
した時点でキヤリーアツプすることになる。このキヤリ
ーアツプ信号は駆動回路45をリセツトし、オンパルス
信号がオフされる。
【0027】オンパルス時間の決定は、一次側電源電流
検出手段39の出力値と、出力設定手段40の出力値を
比較手段41によつて比較し、その比較結果は電源周期
クロツク毎に出力制御手段43によつて処理し、レジス
タ42に反映する。
【0028】従つて、一電源周期おきにレジスタ42の
値が例えば±1ビツトずつ更新される。この一電源周期
おきの更新は、電流検出回路39の出力値が図4(c)
に示すようなリツプルを含んだものであつても影響をほ
とんど受けなくできる。
【0029】また、仮に比較結果が一次側電源電流検出
手段39の出力値より出力設定手段40の出力値の方が
大きいならば、一電源周期毎に+1ビツトずつアツプさ
れ、最終的にはレジスタ42は(FFH)までアツプさ
れる。このレジスタ42のアツプ・ダウンによつてオン
パルス時間を更新して、加熱調整が行える。
【0030】従つて、ベースカウンタ46にプリセツト
するデータによつて最小オン時間が設定できるため、イ
ンバータ駆動周波数領域のレベルシフトが容易に行え
る。
【0031】上記請求項2による課題解決手段におい
て、請求項1記載の課題解決手段では、コンデンサ34
とコイル35の発振状態を同期検出できない状態で、強
制的にオンパルス信号を出力する手段は要していない。
すなわち、低周波交流電源は全波整流してインバータ部
へ供給しているために整流波形の谷間では、同期入力を
検知することは難しい。
【0032】また、前記インバータ部の構成において、
スイツチング素子のオフ時間は加熱コイル35のL値と
その上に載る鍋等のL値と共振用コンデンサ34のC値
によつて、つまりLとCの時定数により決定される。
【0033】従来技術1では、同期入力検知が困難とな
る状態において、三角波発生回路9の時定数によつて定
まるオフ時間によつて発振状態が形成されるため、整流
波形の谷間でない場合でのオフ時間とは異なつて、コイ
ル5上の鍋から異音を発生する原因となる。請求項1の
発明においても、この状態時に出力する手段がなかつた
ために整流波形の谷間では発振が停止し、同様な問題を
生じる可能性がある。
【0034】そこで、請求項2の課題解決手段に基づい
て次のように動作させる。すなわち、図3の如く、オフ
カウンタ48はオンパルスがオフされるとイネーブル状
態になつて分周されたクロツクパルスによつてカウント
が開始され、同期入力を検知した時点で該カウンタ48
はリセツトされ、デイスイネーブルとなる状態を繰り返
す。
【0035】また、記憶手段50は、電源投入後に被加
熱物である鍋等が載つた状態を検知した後に働くものと
する。被加熱物によつてオフ時間(オンパルス、オフか
ら周期入力までの時間)は固定されるため、上記の様に
被加熱物検知後に1回記憶すれば良く、検知後、該カウ
ンタの値に特定の値を加算し、記憶する。
【0036】その後、オフカウンタ48の動作は繰り返
されており、随時オフカウンタ48の値と記憶した値を
比較手段51によつて比較する。
【0037】通常は前述した様にオフ時間は一定である
ためと記憶値はカウント数に特定の値を加算しているた
めに、記憶した値>オフカウンタ数となる。この場合は
オフカウンタ48による作用は働かない。つまり同期入
力がある場合である。
【0038】記憶した値<オフカウンタ数となる場合
は、図5(a)の如く直流電源の谷間であり、同期入力
が検知できない場合である。この状態になつた時点で即
座にスイツチング素子36を強制的にオンさせる手段に
よつて、同期入力の検出が困難となる状況下でも一定の
共振周期を維持できる。
【0039】
【実施例】
(第一実施例)図1は本発明の高周波加熱装置のインバ
ータ制御回路のブロツク図である。以下、図に沿つて説
明をする。
【0040】図1の構成について先ず説明する。商用の
低周波交流電源31を整流回路32により全波整流を行
つている。平滑コンデンサ33、共振コンデンサ34、
加熱コイル35、スイツチング素子36、およびダンパ
ーダイオード37からインバータ部が構成される。
【0041】インバータ部の同期検出回路38、一次側
電源電流検出回路39、出力設定回路40、一次側電源
電流出力値と出力設定値の比較回路41、該比較回路出
力値に基づきレジスタ42を制御する出力制御回路4
3、該レジスタ42の値をプリセツトし、インバータ部
に同期して基準クロツクパルスをカウントするカウンタ
44、駆動回路45および最小オン時間を決定している
ベースカウンタ46、最小オン時間設定回路47にてイ
ンバータ制御部が構成される。
【0042】電流検出回路39、出力設定回路40、比
較回路41、レジスタ42、カウンタ44等の構成は、
図6に示す従来技術2の構成と同様であるため、その詳
細な説明は省略する。
【0043】また、従来技術2と異なる点は、従来技術
2のシフトレジスタ23をベースカウンタに変更し、最
小オン時間設定回路47を設けたことである。
【0044】上記構成において、先ず、電源立ち上がり
後に駆動回路45にてオンパルス信号を出力する。その
後、ある時間が経過すれば出力はオフとなるが、この時
間に関しては後述する。この動作によつて、スイツチン
グ素子36がオンして、コイル35、コンデンサ34に
よつて発振が開始される。この発振状態をスイツチング
素子36のコレクタ−エミツタ間の電圧bとコンデンサ
端電圧aを同期検出回路38にて比較する。つまり、図
2のようにb<aとなつた時点で再びオンパルス信号を
出力させる動作を繰り返せば、加熱コイル35上の被加
熱物が加熱されることになる。
【0045】また、同期検出してオンパルス信号を出力
すると同時に、ベースカウンタ46がアクテイブとな
る。このベースカウンタ46は、オンパルス時間の最小
時間用に用意されており、例えば3μsecを最小時間
とする場合には、4ビツトもしくは、8ビツトのバイナ
リーの3μsecに値するデータを、最小オン時間設定
回路47によつてプリセツトされる。
【0046】ベースカウンタ46がアクテイブになる
と、先ず前記データをロードして、基準クロツクによつ
てカウントアツプされ、3μsec経過すればキヤリー
アツプするようにしている。キヤリーアツプ信号によつ
てオンカウンタ44はアクテイブとなると同時にレジス
タ42の値(例えば8ビツトデータ)の補数をロードす
る。ここでは、電源立上がり時のため、レジスタ42
は、(OOH)であり、オンカウンタ44には、(FF
H)がロードされる。従つて、オンカウンタ44は、ロ
ードした時点でキヤリーアツプすることになる。このキ
ヤリーアツプ信号は駆動回路45をリセツトし、オンパ
ルス信号がオフされる。
【0047】オンパルス時間の決定は以下の様に設定す
る。一次側電源電流検出回路39の出力値と、出力設定
回路40の出力値を比較回路41によつて比較する。比
較結果は電源周期クロツク毎に出力制御回路43によつ
て処理され、レジスタ42に反映する。従つて、一電源
周期おきにレジスタ42の値が例えば±1ビツトずつ更
新される。この一電源周期おきの更新は、電流検出回路
39の出力値が図4(c)に示すようなリツプルを含ん
だものであつても影響をほとんど受けなくできる。
【0048】また、仮に比較結果が一次側電源電流検出
回路39の出力値より出力設定回路40の出力値の方が
大きいならば、一電源周期毎に+1ビツトずつアツプさ
れ、最終的にはレジスタ42は(FFH)までアツプさ
れる。このレジスタ42のアツプ・ダウンによつてオン
パルス時間を更新して、加熱調整が行える。
【0049】従つて、ベースカウンタ46にプリセツト
するデータによつて最小オン時間が設定できるため、イ
ンバータ駆動周波数領域のレベルシフトが容易に行え
る。例えば、スイツチング素子36に高速素子を使用し
超低出力(数+ワツト以下)を実現したいインバータ回
路には、最小オン時間として1μsecをベースカウン
タ46にプリセツトすれば良い。逆に高出力側に重点を
シフトしたいインバータ回路には、例えば10μsec
をプリセツトすれば良い。但し、低周波数側は可聴領域
を越えないように配慮が必要である。
【0050】(第二実施例)図3は本発明のインバータ
制御回路のブロツク図である。本実施例では、第一実施
例と次の点が異なる。
【0051】すなわち、同期検出回路38の出力をカウ
ントするオフカウンタ48と、該オフカウンタ48の処
理回路49と、該処理回路49の出力を記憶する記憶回
路50と、該記憶回路50に記憶された値と現在オフカ
ウンタ48にてカウントされた値を比較する比較回路5
1とを備えたことである。
【0052】上記構成において、スイツチング素子のオ
ン時間制御は第一実施例で説明したが、本実施例も同様
であるため、その説明を省略し、本実施例の特徴である
スイツチング素子のオフ時間制御について説明する。
【0053】スイツチング素子のオフ時間は、加熱コイ
ル35のL値および該コイル上に載る鍋のL値と、共振
コンデンサ34のC値の時定数によつて決定される。コ
イルのL値とコンデンサのC値はインバータ部の構成と
して固定されているため、オフ時間の変動はコイル上に
載せられる鍋等のL値によつて決定される。言い替えれ
ば、ある鍋を載せた時点でオフ時間はその時の時定数に
よつて固定化される。
【0054】このことから、一電源周期の間の共振周波
数は一定であり、次の電源周期となつても前記のオンパ
ルス時間の制御では±1ビツト(プラスα)の更新であ
り、これはインバータとしての共振周波数から見れば影
響は無い。すなわち、オンパルス時間の更新は、制御的
には1μsec程度の変更が最大値であるが、インバー
タの更新周波数は数+kHzであるからである。
【0055】上記LとCの充放電電圧を同期検出回路3
8によつて、スイツチング素子36のオンするタイミン
グを検出しているが、従来技術で述べた様に谷間のある
直流電源電圧がインバータ部に供給され、この谷間の部
分では極端に充放電電圧が低減する。このため、同期検
出回路38による同期検出が困難となるが、この場合で
も可能な限り一定の共振周波数を維持できれば、異音等
の問題が解決されるわけである。
【0056】この問題を解決するため、該調理器の機能
として鍋が載つていることを検知して即に、オンパルス
信号をオフ後から、同期入力までの時間を測定すれば良
い。
【0057】上記構成において、駆動回路45でオンパ
ルス信号をオフしてから、基準クロツクパルスを分周し
たクロツクパルスによつて、オフカウンタ48にて同期
入力までカウントする。該オフカウンタ48は同期入力
後リセツトされる。カウントした値は、オフカウンタ処
理回路49によつて特定の値を加算し、記憶回路50に
セツトされる。記憶するのは、電源立ち上がり後か、外
部からの指令等によつて行なうと良い。
【0058】記憶後、該オフ時間を常にオフカウンタ4
8にてカウントし、カウントした結果を記憶回路50の
値と比較回路51によつて比較する。比較結果が 記憶
回路50の値<その時のカウントした値となれば、即駆
動回路45を動作させ、オンパルス信号を出力させる。
そうすると、同期入力が困難な場合でも一定の共振周波
数によつて制御が可能となる。
【0059】ここで注意すべき点は、基準クロツクパル
スの分周比とオフカウンタ処理回路49での加算値であ
る。例えば、加算値を分周クロツクパルスの1パルスと
して分周比が大き過ぎると、プラス1の時間は長くなり
共振周波数に影響を与える。逆に分周を少なくすれば、
プラス1の時間は短くなり、実際に同期入力があるにも
関わらず、一瞬早く強制的にスイツチング素子36をオ
ンさせてしまうことになる。
【0060】実際には基準クロツクが10MHZの場合
には、分周したクロツクパルスは1MHZ程度とし、加
算値は分周クロツクパルスの1パルス分(ここでは1/
1MHZ=1μsec)とすることで、回路規模面でも
簡単化でき、特性的にも良い結果が得られた。
【0061】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、アプリケーシヨンに応じて、最小オン時間をプリ
セツトするだけで、いろいろなインバータ回路を対象に
本発明の制御回路一つで制御することが可能となる。
【0063】また、請求項2の発明によれば、加熱コイ
ル上にのる鍋等のL値によつて決定されるオフ時間が、
整流波形の谷間においてもほとんど変わらずに制御でき
るために、一定のオフ時間を保持し、制御によつて鍋か
らの異音発生抑制に効果のある制御が可能となる。ま
た、如何なるL値を持つ鍋にも対応が可能であることも
重要な効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例に係る高周波加熱装置のイン
バータ制御回路のブロツク図
【図2】スイツチング素子のコレクタ−エミツタ間の電
圧とコンデンサ端電圧を比較した図
【図3】本発明第二実施例に係るインバータ制御回路の
ブロツク図
【図4】従来技術1における高周波加熱装置の回路図
【図5】従来技術1における主要部の信号波形図
【図6】従来技術2における高周波加熱装置の電気回路
【符号の説明】
38 同期検出回路 39 一次側電源電流検出回路 40 出力設定回路 41 比較回路 42 レジスタ 43 出力制御回路 44 カウンタ 45 駆動回路 46 ベースカウンタ 47 最小オン時間設定回路 48 オフカウンタ 49 処理回路 50 記憶回路 51 比較回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波交流電源を整流し、その直流電源
    より高周波電力を発生する加熱コイル、共振コンデン
    サ、スイツチング素子等からインバータ部が構成され、 低周波交流電源の入力電流の整流平均値を検出する電流
    検出手段と、 該電流検出手段の出力値を出力設定手段の出力値と比較
    する比較手段と、 該比較手段の出力に基づいてカウント値をプリセツト
    し、インバータ部の共振周期に同期して基準クロツクパ
    ルスをカウントするカウンタと、 該カウンタの出力でスイツチング素子のオン時間制御を
    行う駆動制御手段とを備え、 カウンタ値を増減させるタイミングを低周波交流電源に
    同期させたインバータ制御部を具備することによつて、
    高周波磁界を生じさせ被加熱物を加熱する加熱装置にお
    いて、 インバータ制御部の上記カウンタの前段に最小オン時間
    を決定するベースカウンタと、 該ベースカウンタに最小オン時間値をプリセツトする手
    段とを備えたことを特徴とした高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 低周波交流電流を整流し、その直流電源
    より高周波電力を発生する加熱コイル、共振コンデン
    サ、スイツチング素子等からインバータ部が構成され、 低周波交流電源の入力電流の整流平均値を検出する電流
    検出手段と、 該電流検出手段の出力値を出力設定手段の出力値と比較
    する比較手段と、 該比較手段の出力に基づいてカウント値をプリセツト
    し、インバータ部の共振周期に同期して基準クロツクパ
    ルスをカウントするカウントと、 該カウントの出力でスイツチング素子のオン時間制御を
    行う駆動制御手段とを備え、 カウンタ値を増減させるタイミングを低周波交流電源に
    同期させたインバータ制御回路を具備することによつ
    て、高周波磁界を生じさせ被加熱物を加熱する加熱装置
    において、 上記スイツチング素子のオフ時間を基準クロツクパルス
    を分周したクロツクパルスによつてカウントするオフカ
    ウンタと、 このオフカウンタのカウント数に特定の値を加算記憶す
    る手段と、 該記憶手段のカウンタ値とオフカウンタの値を比較する
    手段と、 その比較結果から強制的にスイツチング素子をオンする
    手段とが設けられたことを特徴とした高周波加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107800278A (zh) * 2016-08-29 2018-03-13 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种电流采样电路及方法、浪涌保护电路及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107800278A (zh) * 2016-08-29 2018-03-13 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种电流采样电路及方法、浪涌保护电路及方法
CN107800278B (zh) * 2016-08-29 2023-11-24 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种电流采样电路及方法、浪涌保护电路及方法

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