JPH05242842A - X線管の陰極構体 - Google Patents
X線管の陰極構体Info
- Publication number
- JPH05242842A JPH05242842A JP3900492A JP3900492A JPH05242842A JP H05242842 A JPH05242842 A JP H05242842A JP 3900492 A JP3900492 A JP 3900492A JP 3900492 A JP3900492 A JP 3900492A JP H05242842 A JPH05242842 A JP H05242842A
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- Japan
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- cathode
- focusing
- ray tube
- filaments
- present
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、集束電極部品の加工がし易く、且
つ陰極フィラメントの組立てが容易なX線管の陰極構体
を提供することを目的とする。 【構成】この発明のX線管の陰極構体は、カップ状集束
電極11の陽極タ−ゲット21に対向する対向面14,
15,16が水平面にして、この水平面に加工方向が互
いに直角な方向のみからなる複数の集束溝12,13が
穿設され、この集束溝に陰極フィラメント17,18が
配設されてなり、且つ、陰極フィラメントのうち少なく
とも1つは集束溝の幅中心から端方向に偏心した位置に
配設されることにより、上記の目的を達成することが出
来る。
つ陰極フィラメントの組立てが容易なX線管の陰極構体
を提供することを目的とする。 【構成】この発明のX線管の陰極構体は、カップ状集束
電極11の陽極タ−ゲット21に対向する対向面14,
15,16が水平面にして、この水平面に加工方向が互
いに直角な方向のみからなる複数の集束溝12,13が
穿設され、この集束溝に陰極フィラメント17,18が
配設されてなり、且つ、陰極フィラメントのうち少なく
とも1つは集束溝の幅中心から端方向に偏心した位置に
配設されることにより、上記の目的を達成することが出
来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はX線管の陰極構体に係
り、特にその陰極フィラメントの位置に関する。
り、特にその陰極フィラメントの位置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にX線管は例えばX線診断として医
療用に利用されているが、この種のX線管は、真空外囲
器内に陰極構体と陽極構体が対向して配設されている。
療用に利用されているが、この種のX線管は、真空外囲
器内に陰極構体と陽極構体が対向して配設されている。
【0003】ところで、複数の焦点を有するX線管の陰
極構体は、従来、例えば実公昭54−35658号公報
や実開昭52−92674号公報に記載されたものがあ
り、図6の(a),(b)に示すように構成されてい
る。即ち、カップ状集束電極1の陽極タ−ゲット8に対
向する角度θの傾斜面2,3にそれぞれ集束溝4,5が
穿設され、この集束溝4,5にそれぞれ陰極フィラメン
ト6,7が配設され、陽極タ−ゲット8上の同一点に電
子ビ−ム9,10が焦点を結ぶようにしている。
極構体は、従来、例えば実公昭54−35658号公報
や実開昭52−92674号公報に記載されたものがあ
り、図6の(a),(b)に示すように構成されてい
る。即ち、カップ状集束電極1の陽極タ−ゲット8に対
向する角度θの傾斜面2,3にそれぞれ集束溝4,5が
穿設され、この集束溝4,5にそれぞれ陰極フィラメン
ト6,7が配設され、陽極タ−ゲット8上の同一点に電
子ビ−ム9,10が焦点を結ぶようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の陰
極構体においては、角度θの傾斜面2,3を形成する加
工は非常に複雑で高価となる。又、傾斜した集束溝4,
5内に陰極フィラメント6,7を配設し組立てる工程に
おいて、陰極フィラメント6,7の位置が焦点寸法,焦
点内電子密度分布に微妙に影響を与える。そのため、位
置出しが重要となるが、傾斜面2,3に対して位置出し
をする組立てに、長時間を要していた。
極構体においては、角度θの傾斜面2,3を形成する加
工は非常に複雑で高価となる。又、傾斜した集束溝4,
5内に陰極フィラメント6,7を配設し組立てる工程に
おいて、陰極フィラメント6,7の位置が焦点寸法,焦
点内電子密度分布に微妙に影響を与える。そのため、位
置出しが重要となるが、傾斜面2,3に対して位置出し
をする組立てに、長時間を要していた。
【0005】この発明は、以上のような不都合を解決す
るものであり、集束電極部品の加工がし易く、且つ陰極
フィラメントの組立てが容易なX線管の陰極構体を提供
することを目的とする。
るものであり、集束電極部品の加工がし易く、且つ陰極
フィラメントの組立てが容易なX線管の陰極構体を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、カップ状集
束電極の陽極タ−ゲットに対向する対向面が水平面にし
て、この水平面に加工方向が互いに直角な方向のみから
なる複数の集束溝が穿設され、この集束溝に陰極フィラ
メントが配設されてなり、且つ、陰極フィラメントのう
ち少なくとも1つは集束溝の幅中心から端方向に偏心し
た位置に配設されてなるX線管の陰極構体である。
束電極の陽極タ−ゲットに対向する対向面が水平面にし
て、この水平面に加工方向が互いに直角な方向のみから
なる複数の集束溝が穿設され、この集束溝に陰極フィラ
メントが配設されてなり、且つ、陰極フィラメントのう
ち少なくとも1つは集束溝の幅中心から端方向に偏心し
た位置に配設されてなるX線管の陰極構体である。
【0007】
【作用】この発明によれば、複数の焦点を形成する集束
溝は基本的には1つで良く、又、その集束溝の加工も角
度を付けることなく、加工が非常に簡単である。更に、
最近要求が増加している小焦点管において、問題となる
組立て誤差による陰極フィラメントの変形や集束溝への
接触がなくなり、而も組立てが非常に簡単になる。
溝は基本的には1つで良く、又、その集束溝の加工も角
度を付けることなく、加工が非常に簡単である。更に、
最近要求が増加している小焦点管において、問題となる
組立て誤差による陰極フィラメントの変形や集束溝への
接触がなくなり、而も組立てが非常に簡単になる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0009】この発明によるX線管の陰極構体は図1の
(a),(b)に示すように構成され、(a)は斜視図
で(b)は断面図である。図示のように、カップ状集束
電極11の陽極タ−ゲット21に対向する対向面14,
15,16が、水平面に形成されている。更に、この水
平面に複数例えば2個の集束溝12,13が穿設されて
いるが、この場合、加工方向が互いに直角な方向のみか
らなっている。この集束溝12,13にそれぞれ陰極フ
ィラメント17,18が配設されている。但し、陰極フ
ィラメント17,18のうち少なくとも1つ例えば陰極
フィラメント17は、集束溝12の短手方向の幅中心か
ら端方向に偏心した位置に配設されている。即ち、集束
溝12の幅Wに対し、溝端からフィラメント中心までの
寸法LがL<W/2を満足する位置に陰極フィラメント
17が配設されている。この結果、集束溝12,13内
の電界により内側に電子ビ−ムの軌道19,20が偏向
し、陽極タ−ゲット21上の一点に焦点を結ばせること
が出来る。このように、この発明では集束溝端部の電界
を利用して電子レンズを形成しているが、そのシミュレ
−ション結果を図4、図5に示す。 (変形例)図2および図3は、いずれもこの発明の変形
例を示したもので、上記実施例と同様効果が得られる。
(a),(b)に示すように構成され、(a)は斜視図
で(b)は断面図である。図示のように、カップ状集束
電極11の陽極タ−ゲット21に対向する対向面14,
15,16が、水平面に形成されている。更に、この水
平面に複数例えば2個の集束溝12,13が穿設されて
いるが、この場合、加工方向が互いに直角な方向のみか
らなっている。この集束溝12,13にそれぞれ陰極フ
ィラメント17,18が配設されている。但し、陰極フ
ィラメント17,18のうち少なくとも1つ例えば陰極
フィラメント17は、集束溝12の短手方向の幅中心か
ら端方向に偏心した位置に配設されている。即ち、集束
溝12の幅Wに対し、溝端からフィラメント中心までの
寸法LがL<W/2を満足する位置に陰極フィラメント
17が配設されている。この結果、集束溝12,13内
の電界により内側に電子ビ−ムの軌道19,20が偏向
し、陽極タ−ゲット21上の一点に焦点を結ばせること
が出来る。このように、この発明では集束溝端部の電界
を利用して電子レンズを形成しているが、そのシミュレ
−ション結果を図4、図5に示す。 (変形例)図2および図3は、いずれもこの発明の変形
例を示したもので、上記実施例と同様効果が得られる。
【0010】即ち、電界を形成する方法としては、図2
の(a)、(b)およびその組合わせでも良く、集束溝
の組合わせは図3の(a)、(b)、(c)でも良い。
又、必要に応じ従来の傾斜した集束溝を組合わせても良
い。いずれの場合でも、電子ビ−ムの軌道内において、
陽極タ−ゲットの同一点に集束するような電界を与える
ことが出来る。そして、22、23は集束溝底部の高さ
を変え、25は24より低くし、26は中央の凸部な
し、27、28は高さを変え、29は中央の凸部の代り
に第3の陰極フィラメント(焦点形成は必要としない例
えば排気用フィラメント)であり、それぞれ電界を形成
することが出来る。
の(a)、(b)およびその組合わせでも良く、集束溝
の組合わせは図3の(a)、(b)、(c)でも良い。
又、必要に応じ従来の傾斜した集束溝を組合わせても良
い。いずれの場合でも、電子ビ−ムの軌道内において、
陽極タ−ゲットの同一点に集束するような電界を与える
ことが出来る。そして、22、23は集束溝底部の高さ
を変え、25は24より低くし、26は中央の凸部な
し、27、28は高さを変え、29は中央の凸部の代り
に第3の陰極フィラメント(焦点形成は必要としない例
えば排気用フィラメント)であり、それぞれ電界を形成
することが出来る。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、陰極フィラメントの
うち少なくとも1つは集束溝の幅中心から端方向に偏心
した位置に配設されているので、複数の焦点を形成する
集束溝は基本的には1つで良く、又、その集束溝の加工
も角度を付けることなく、加工が非常に簡単である。更
に、最近要求が増加している小焦点管において、問題と
なる組立て誤差による陰極フィラメントの変形や集束溝
への接触がなくなり、而も組立てが非常に簡単になる。
うち少なくとも1つは集束溝の幅中心から端方向に偏心
した位置に配設されているので、複数の焦点を形成する
集束溝は基本的には1つで良く、又、その集束溝の加工
も角度を付けることなく、加工が非常に簡単である。更
に、最近要求が増加している小焦点管において、問題と
なる組立て誤差による陰極フィラメントの変形や集束溝
への接触がなくなり、而も組立てが非常に簡単になる。
【図1】(a),(b)はこの発明の一実施例に係るX
線管の陰極構体を示す斜視図と断面図。
線管の陰極構体を示す斜視図と断面図。
【図2】(a),(b)はこの発明の変形例を示す断面
図。
図。
【図3】(a)〜(c)はこの発明の他の変形例を示す
断面図。
断面図。
【図4】この発明によるX線管の陰極構体における電子
ビ−ムの集束状態のシミュレ−ション結果を示す特性曲
線図。
ビ−ムの集束状態のシミュレ−ション結果を示す特性曲
線図。
【図5】この発明によるX線管の陰極構体における電子
ビ−ムの集束状態のシミュレ−ション結果を示す特性曲
線図。
ビ−ムの集束状態のシミュレ−ション結果を示す特性曲
線図。
【図6】(a),(b)は従来のX線管の陰極構体を示
す斜視図と断面図。
す斜視図と断面図。
11…集束電極、12,13…集束溝、14,15,1
6…陽極タ−ゲットに対向する対向面、17,18…陰
極フィラメント、21…陽極タ−ゲット。
6…陽極タ−ゲットに対向する対向面、17,18…陰
極フィラメント、21…陽極タ−ゲット。
Claims (1)
- 【請求項1】 カップ状集束電極の陽極タ−ゲットに対
向する対向面が水平面にして該水平面に加工方向が互い
に直角な方向のみからなる複数の集束溝が穿設され、該
集束溝に陰極フィラメントが配設されてなるX線管の陰
極構体において、 上記陰極フィラメントのうち少なくとも1つは上記集束
溝の幅中心から端方向に偏心した位置に配設されてなる
ことを特徴とするX線管の陰極構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3900492A JPH05242842A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | X線管の陰極構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3900492A JPH05242842A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | X線管の陰極構体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05242842A true JPH05242842A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12540977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3900492A Pending JPH05242842A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | X線管の陰極構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05242842A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006324230A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-30 | Rigaku Corp | X線管 |
JP2007115553A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Rigaku Corp | X線管 |
US7271530B2 (en) | 2005-10-21 | 2007-09-18 | Rigaku Corporation | Filament for X-ray tube and X-ray tube having the same |
US7352846B2 (en) | 2005-10-21 | 2008-04-01 | Rigaku Corporation | Filament for X-ray tube and X-ray tube having the same |
CN103578886A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-02-12 | 陆振民 | 电磁波发生装置 |
CN104428865A (zh) * | 2012-07-02 | 2015-03-18 | 株式会社东芝 | X射线管 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP3900492A patent/JPH05242842A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006324230A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-30 | Rigaku Corp | X線管 |
US7333592B2 (en) | 2005-04-19 | 2008-02-19 | Rigaku Corp. | X-ray tube |
JP4669428B2 (ja) * | 2005-04-19 | 2011-04-13 | 株式会社リガク | X線管 |
JP2007115553A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Rigaku Corp | X線管 |
US7271530B2 (en) | 2005-10-21 | 2007-09-18 | Rigaku Corporation | Filament for X-ray tube and X-ray tube having the same |
US7352846B2 (en) | 2005-10-21 | 2008-04-01 | Rigaku Corporation | Filament for X-ray tube and X-ray tube having the same |
JP4628241B2 (ja) * | 2005-10-21 | 2011-02-09 | 株式会社リガク | X線管 |
CN104428865A (zh) * | 2012-07-02 | 2015-03-18 | 株式会社东芝 | X射线管 |
CN104428865B (zh) * | 2012-07-02 | 2017-04-26 | 东芝电子管器件株式会社 | X射线管 |
US9653248B2 (en) | 2012-07-02 | 2017-05-16 | Toshiba Electron Tubes & Devices Co., Ltd. | X-ray tube |
CN103578886A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-02-12 | 陆振民 | 电磁波发生装置 |
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