JPH05241410A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05241410A
JPH05241410A JP4078933A JP7893392A JPH05241410A JP H05241410 A JPH05241410 A JP H05241410A JP 4078933 A JP4078933 A JP 4078933A JP 7893392 A JP7893392 A JP 7893392A JP H05241410 A JPH05241410 A JP H05241410A
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JP
Japan
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image forming
condition
photoconductor
cpu
forming apparatus
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JP4078933A
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English (en)
Inventor
Hisao Murayama
久夫 村山
Shinji Kato
真治 加藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電位センサを用いることなく感光体の表面電
位を正確に推定し,且つ,該推定結果を用いて適正な各
種制御条件を設定することにより,常に良好な画像を得
る。 【構成】 駆動時間タイマー105が計測した感光体の
駆動時間,画像形成回数カウンター106がカウントし
た画像形成回数,及び,A/Dコンバータ104を介し
て各種センサの出力等をニューラルネットワークの入力
値として感光体の表面電位を推定するCPU101と,
CPU101の推定結果を用いて各種制御条件をファジ
ィ推論により設定するCPU107とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,装置内部の温湿度等を
検知する各種検知手段の検知結果,帯電条件,露光条件
等の各種制御条件設定値をニューラルネットワークの入
力値として感光体の表面電位を推定し,該推定値を用い
てファジィ推論することにより所定の制御条件の設定を
行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置にあって
は,良好な画質を得るために感光体等の特性の変動に対
応した制御が行われている。感光体の特性(帯電特性,
感光特性)は,例えば環境(特に,温度)により変動
し,この感光体の特性の変動は,特に画像濃度の変化,
即ち,感光体に付着するトナー量の変化となって現れ
る。
【0003】感光体に付着するトナー量の変化は,自身
の特性の変動の他に,帯電条件,露光条件,現像条件等
と密接に関係する。このため,画像形成装置では,電位
センサを設けて感光体表面電位を検知し,該検知結果に
基づいて帯電,露光条件等を制御しているもの(例え
ば,特開平3−10269号公報)がある。電位センサ
としては,プローブを感光体に接触させて電位を検知す
るものが一般的である。なお,同公報においては,ファ
ジィ推論を用いて制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,電位セ
ンサを設けた画像形成装置によれば,感光体上に残留し
たトナーによる汚れ,或いは,帯電ムラ等の発生によ
り,感光体の表面電位を必ずしも正確に検知することが
できないため,適正な帯電,露光条件等の各種制御条件
を設定することができず,画質の劣化を招くという問題
点があった。
【0005】また,感光体近傍に電位センサを設置する
空間を確保する必要があるため,装置が大型化するとい
う問題点もあった。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,電位センサを用いることなく感光体の表面電位を正
確に推定し,且つ,該推定結果を用いて適正な各種制御
条件を設定することにより,常に良好な画像を得ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,装置内部の温度および湿度等を検知する
各種検知手段を備えた画像形成装置において,各種検知
手段の検知結果,及び,帯電条件,露光条件等の各種制
御条件設定値をニューラルネットワークの入力値として
感光体の表面電位を推定する推定手段と,推定手段の推
定結果を用いてファジィ推論により所定の制御条件を設
定する設定手段とを具備した画像形成装置を提供するも
のである。
【0008】なお,所定の制御条件は,帯電条件および
露光条件であることが望ましい。また,所定の制御条件
は,転写・分離条件であることが望ましい。また,所定
の制御条件は,現像条件であることが望ましい。また,
所定の制御条件は,トナー補給条件であることが望まし
い。また,所定の制御条件は,クリーニング条件である
ことが望ましい。
【0009】
【作用】本発明による画像形成装置は,装置内部の温度
および湿度等を検知する各種検知手段の検知結果と,帯
電条件,露光条件等の各種制御条件設定値とをニューラ
ルネットワークの入力値として与え,感光体の表面電位
を正確に推定し,該推定結果を用いてファジィ推論を行
うことにより,所定の制御条件を適正に設定する。
【0010】
【実施例】以下,本発明による実施例について,第1の
実施例,第2の実施例,第3の実施例の順序で図面を参
照して説明する。第1の実施例による画像形成装置は,
ニューラルネットワークを用いて感光体表面の電位を推
定し,該推定結果を用いて帯電,露光,現像,トナー補
給の各種制御条件をファジィ推論を用いて設定する制御
条件設定部を有するものである。図1は,第1の実施例
による画像形成装置の制御条件設定部の構成を示すブロ
ック図であり,図2は,第1の実施例による画像形成装
置の作像系の構成を示す概略断面図である。
【0011】図2に示す如く,第1の実施例による画像
形成装置の作像系は,ドラム状の感光体201と,グリ
ッド電極を有し,感光体201表面を負に帯電する帯電
チャージャ202と,帯電処理された感光体201上に
露光処理を実行することにより形成された静電潜像に対
し,トナーを付着させて可視像化する現像部203と,
現像処理により形成されたトナー像の転写性を向上させ
る転写前チャージャ204と,所定のタイミングで感光
体201へ向けて記録紙(図示せず)を搬送するレジス
トローラ205と,搬送された記録紙上に感光体201
上のトナー像を転写する転写チャージャ206と,転写
処理終了後の記録紙の電荷を除電することで,記録紙を
感光体201から分離させる分離チャージャ207と,
感光体201から記録紙を確実に分離する分離爪208
と,転写処理終了後の感光体201上に残留したトナー
を除去するクリーニング処理の余裕度を向上させるクリ
ーニング前チャージャ209と,クリーニング処理を行
うクリーニング部210と,クリーニング処理終了後の
感光体201上に残留した電荷を消去する除電ランプ2
11とから構成されている。
【0012】以上の構成において,その動作を説明す
る。感光体201は,図示しない駆動系により図2に向
かって右回転し,帯電チャージャ202は,感光体20
1を負に帯電する。帯電処理が終了した感光体201に
続いてレーザービームによる露光処理が行われ,光の強
弱により感光体201上の電荷が消去されて静電潜像が
形成される。静電潜像は,現像部203により反転現像
されて可視像化し,現像処理後に転写前チャージャ20
4のACコロナ放電による転写前除電処理が施され,レ
ジストローラ205によって搬送されてきた記録紙上
に,トナー像が転写チャージャ206の作用で転写され
る。分離チャージャ207は,転写処理が終了した記録
紙を除電することにより感光体201から分離させる。
【0013】転写処理終了後の感光体201上には,除
電性,クリーニング性を向上させるためにクリーニング
前チャージャ209によるACコロナ放電が行われ,続
いてクリーニング部210は感光体201上に残留して
いるトナーを除去する。クリーニング処理は,ファーブ
ラシ及びクリーニングブレードにより行われ,ファーブ
ラシには,図示しないクリーニングバイアス電源から電
圧が印加される。クリーニング処理が終了した感光体2
01上は,除電ランプ211が光を照射することにより
残留電荷が消去されて,一工程が終了する。
【0014】次に,第1の実施例による制御条件設定部
について説明する。図1に示す如く,制御条件設定部
は,ニューラルネットワークを用いて感光体201表面
の電位を推定するCPU101に対し,制御用のプログ
ラムを格納したROM102と,CPU101の推定結
果等を格納するRAM103と,各種センサの出力を量
子化(デジタル化)するA/Dコンバータ104と,感
光体201が駆動している時間を計測する駆動時間タイ
マー105と,画像形成を行った回数をカウントする画
像形成回数カウンター106と,CPU101の推定結
果を用いて各種制御条件をファジィ推論(後述する)に
より設定するCPU107とが接続されている。
【0015】また,CPU107には,制御用のプログ
ラムを格納したROM108と,CPU107が設定し
た制御条件等を格納するRAM109と,CPU107
の設定結果が出力されるグリッド電源110及びレーザ
ー駆動部111とが接続されている。ここで,グリッド
電源110は帯電チャージャ202のグリッドに電圧を
印加するものであり,レーザー駆動部111はレーザー
ビームを用いて感光体201上に画像の書き込みを行う
ものである。
【0016】また,A/Dコンバータ104には,感光
体201上に形成されたセンサパターン像の画像濃度を
検知するPセンサ112と,感光体201の温度を検知
する温度センサ113と,感光体201近傍の湿度を検
知する湿度センサ114とが接続されている。
【0017】ここで,Pセンサ112は,図3(a)に
示す如く,発光ダイオード112aと,センサパターン
像301が反射した発光ダイオード112aの光が入射
されるフォトトランジスタ112bとから構成され,現
像部203の下方に配設されている。詳細は省略する
が,センサパターン像301は,所定の現像バイアスが
印加された現像スリーブ203aにより現像され,図3
(b)に示すように,Pセンサ112はそのトナー付着
量に応じた電圧を出力する。なお,図2は示していない
が,温度センサ113及び湿度センサ114は除電ラン
プ211近傍に配設されている。
【0018】以上の構成において,その動作を説明す
る。第1の実施例では,感光体201の帯電電位に関わ
るデータとして,A/Dコンバータ104を介して各種
センサの検知結果と,駆動時間タイマー105が計測す
る感光体201の休止時間および使用初めからの全駆動
時間と,画像形成回数カウンター106がカウントした
リピート回数および感光体201の使用初めからの画像
形成回数と,帯電および現像条件の制御条件設定値(こ
れは,CPU107から入力する)とをニューラルネッ
トワークに入力値として与えている。ニューラルネット
ワークの各層間を結ぶリンクの重み係数は,RAM10
3に格納されている。
【0019】RAM103に格納されている重み係数
は,第1の実施例が適用された画像形成装置の現像位置
に電位センサを設置し,該電位センサが実測した地肌部
電位VD および画像部電位VL を教師値として学習させ
た値である。このため,感光体201表面電位を実測す
ることなく,正確に推定することができる。また,ニュ
ーラルネットワークを用いることで,例えば,あるセン
サが壊れても推定値はあまり変化しないようにすること
ができるので,制御が頑健になるという効果もある。こ
こで,教師値として電位センサで実測した値を用いたの
で,CPU101は電位センサと同様に2種類の推定値
を出力する。以降,これらの推定値をそれぞれV
D ' (地肌部電位推定値),VL ' (画像部電位推定
値)と記載する。
【0020】CPU107は,CPU101から該推定
値を入力し,後述するメンバーシップ関数を用いてファ
ジィ推論を行い,帯電条件,露光条件,現像条件(本実
施例では現像バイアス),トナー補給の各制御条件を設
定する。図1は,帯電条件及び露光条件の設定を変更す
る場合の構成を示したものであり,ファジィ推論により
設定した条件でグリッド電源110はグリッドに電圧を
印加し,レーザー駆動部111は設定に従ってレーザー
ビーム出力Pを変更して露光処理を行う。
【0021】次に,ファジィ推論による設定方法につい
て,各制御条件毎に説明する。最初に帯電条件および露
光条件の設定について説明する。地肌部電位を上げるた
めにはグリッド電源110出力VG を高めに設定するこ
とで可能であり,また,画像部電位を上げるためにはレ
ーザービーム出力Pを低めに設定することで可能であ
る。但し,画像部および地肌部の電位の関連は深く,例
えば,地肌部電位と画像部電位の差が小さくなると,画
像部に付着するトナー量が少なくなったりする。以上の
様な見地から,表1に示す制御ルール(記号で表現)
と,図4(a),(b),(c),及び,(d)に示す
メンバーシップ関数を作成した。表1において,LLは
非常に低め,Lは低め,Mは中ぐらい,Hは高め,HH
は非常に高めを意味する。
【0022】
【表1】
【0023】ここで,表1において,例えば,VD '
LLでVL ' =LL(ルール1にあたる)と,VD '
HHでVL ' =M(ルール23にあたる)のところの意
味は各々以下の通りである(他の部分も同様である)。 ルール1 :VD ' が非常に低め,且つ,VL ' が非常
に低めならば,VG を高め,且つ,Pを中ぐらいに設定 ルール23:また,VD ' が非常に高め,且つ,VL '
が中ぐらいならば,VG を非常に低め,且つ,Pを低め
に設定
【0024】CPU107は,CPU101が出力する
D ' 及びVL ' を入力し,表1に示す制御ルール及び
図4(a)〜(d)に示すメンバーシップ関数を用いて
ファジィ推論を行い,新たなグリッド電源110出力V
G ,レーザービーム出力Pを設定して,グリッド電源1
10及びレーザー駆動部111に制御信号を出力する。
このため,電位センサを用いることなく帯電条件および
露光条件を適正に設定することができ,良好な画像を得
ることができる。
【0025】次に,現像条件の設定について説明する。
第1の実施例における現像条件の設定は,現像スリーブ
203aに印加する現像バイアスVB を設定することで
ある。図1の構成において,CPU107から図示しな
い現像バイアス電源に制御信号を出力することにより,
現像バイアスVB の設定値の変更が行われる。
【0026】VL ' (画像部電位)が低い場合,現像バ
イアスVB を低めに設定した方が良好な画像を得ること
ができる。しかし,このときにVD ' (地肌部電位)が
高いと,二成分現像剤ではキャリア付着という現象が発
生するため,単純に現像バイアスVB を低めにすること
ができない。また,逆にVL ' が高い場合,現像バイア
スVB を高く設定した方が良好な画像を得ることができ
るが,このときにVD ' が低いと,地肌汚れが発生す
る。以上の様な見地から,表2に示す制御ルール(記号
で表現)と,図5に示すメンバーシップ関数を作成し
た。
【0027】
【表2】
【0028】ここで,表2の見方は表1と同様であり,
例えば,VD ' =LLでVL ' =LL(ルール1にあた
る)のところの意味は以下の通りである。 ルール1 :VD ' が非常に低め,且つ,VL ' が非常
に低めならば,VB を非常に低めに設定
【0029】CPU107は,VD ' 及びVL ' を入力
して,表2に示す制御ルールと,図4(a),(b),
及び図5に示すメンバーシップ関数を用いてファジィ推
論を行い,新たな現像バイアスVB を設定する。このた
め,感光体201表面電位に対応させた適正な現像条件
を安定に維持することができ,良好な画像を得ることが
できる。
【0030】次に,トナー補給条件の設定について説明
する。第1の実施例におけるトナー補給条件の設定は,
トナー補給ローラを駆動する時間(トナー補給時間
S )を設定することである。図1の構成において,C
PU107から図示しない電磁クラッチ駆動回路に制御
信号を出力することにより,設定された時間だけトナー
補給ローラを駆動させる。
【0031】VL ' が低い場合,トナー補給時間tS
短めにした方が良好な画像を得ることができる。しか
し,このときにVD ' が高いと,二成分現像剤ではキャ
リア付着という現象が発生する。また,逆にVL ' が高
い場合,トナー補給時間tS を長めに設定した方が良好
な画像を得ることができるが,このときにVD ' が低い
と,地肌汚れが発生し易くなる。以上の様な見地から,
表3に示す制御ルール(記号で表現)と,図6に示すメ
ンバーシップ関数を作成した。
【0032】
【表3】
【0033】ここで,表3の見方は表1と同様であり,
例えば,VD ' =LLでVL ' =LL(ルール1にあた
る)のところの意味は以下の通りである。 ルール1 :VD ' が非常に低め,且つ,VL ' が非常
に低めならば,tS を非常に短めに設定
【0034】CPU107は,VD ' 及びVL ' を入力
し,表3に示す制御ルールと,図4(a)及び(b),
図6に示すメンバーシップ関数を用いてファジィ推論を
行い,トナー補給時間tS を設定する。このため,現像
部203内のトナー濃度を感光体201表面電位に対応
させた適正な状態に維持することができ,良好な画像を
得ることができる。
【0035】次に,第2の実施例について説明する。第
2の実施例は,ニューラルネットワークを用いて感光体
表面電位を推定し,該推定結果から転写・分離条件を設
定するものである。構成としては,第1の実施例と同様
であり,このため,第1の実施例と異なる部分のみ説明
する。また,符号も異なるもののみ変更する。
【0036】先ず,第2の実施例による制御条件設定部
について説明する。図7に示す如く,制御条件設定部
は,ニューラルネットワークを用いて感光体201表面
電位を推定するCPU701に対し,制御用のプログラ
ムを格納したROM702と,CPU701の推定結果
等を格納するRAM703と,各種センサの出力をデジ
タル化するA/Dコンバータ104と,感光体201が
駆動している時間を計測する駆動時間タイマー105
と,画像形成を行った回数をカウントする画像形成回数
カウンター106と,CPU701の推定結果を用いて
転写・分離制御条件をファジィ推論(後述する)により
設定するCPU704とが接続されている。
【0037】また,CPU704には,制御用のプログ
ラムを格納したROM705と,CPU704が設定し
た制御条件等を格納するRAM706と,転写チャージ
ャ206に電圧を印加する転写チャージ電源707と,
レジストローラ205近傍に配設された紙厚センサ70
8出力Dをデジタル化するA/Dコンバータ709とが
接続されている。ここで,紙厚センサ708は,記録紙
がレジストローラ205を通過する際にローラ間の隙間
を,発光素子から受光素子に入射する光量の変化として
検知するものである。
【0038】また,A/Dコンバータ104には,温度
センサ113と,湿度センサ114とが接続されてい
る。
【0039】以上の構成において,その動作を説明す
る。第2の実施例では,感光体201の帯電電位に関わ
るデータとして,A/Dコンバータ104を介して各種
センサの検知結果と,駆動時間タイマー105が計測す
る感光体201の休止時間および使用初めからの全駆動
時間と,画像形成回数カウンター106がカウントした
リピート回数および感光体201の使用初めからの画像
形成回数と,図示しない制御部から入力する帯電グリッ
ド電圧設定値とをニューラルネットワークに入力値とし
て与えている。ニューラルネットワークの各層間を結ぶ
リンクの重み係数は,RAM703に格納されている。
【0040】RAM703に格納されている重み係数
は,転写位置に電位センサを設置し,該電位センサが実
測した転写位置での感光体201の表面電位VS を教師
値として学習させた値である。このため,転写位置にお
ける感光体201の表面電位を実測することなく,正確
に推定することができる。ここで,CPU701が出力
する転写位置での表面電位の推定値をVS ' と記載す
る。
【0041】CPU704は,CPU701から該推定
値を,また,A/Dコンバータ709を介して紙厚セン
サ708の検知結果(紙厚センサ708出力をDと記
す)を入力し,後述するメンバーシップ関数を用いてフ
ァジィ推論を行い,転写・分離条件(本実施例では転写
チャージャの出力)を設定する。転写チャージ電源70
7は,CPU704が新たに設定した条件で転写チャー
ジャ206に電圧を印加する。ここで,以降,転写チャ
ージ電源707の出力をIt と記す。
【0042】次に,転写・分離条件を設定するためのフ
ァジィ推論方法について説明する。良好な転写および分
離を行うためには,転写位置における感光体201の表
面電位VS ' に対応させることが必要である。表面電位
S ' が高くなると,分離性能が低下するため,転写チ
ャージ電源707出力It を下げなければならない。し
かし,記録紙が厚い場合,転写チャージ電源707出力
t を上げなければ,十分な転写性能を得ることができ
ない。以上の見地から,表4に示す制御ルール及び図8
(a)及び(b)に示すメンバーシップ関数を作成し
た。
【0043】
【表4】
【0044】ここで,表4の見方は表1と同様であり,
例えば,VS ' =LLでD=L(ルール1にあたる)の
ところの意味は以下の通りである。 ルール1 :VS ' が非常に低め,且つ,Dが薄めなら
ば,It を高めに設定 また,VS ' のメンバーシップ関数としては,図4
(a)のVD ' のメンバーシップ関数と同じとしている
(このため,図示しない)。
【0045】CPU701は,VS ' 及びDを入力し
て,表4に示す制御ルールと,VS '(図4(a)と同
じである),図8(a)及び(b)に示すメンバーシッ
プ関数とを用いてファジィ推論を行い,新たな転写チャ
ージ電源707出力It を設定する。このため,感光体
201の表面電位に対応させた適正な条件で転写および
分離処理を行うことができ,良好な画像を得ることがで
きる。また,これは記録紙の除電が適正に行うことがで
きることを意味しており,例えば,記録紙のジャムの発
生を抑える効果もある。
【0046】次に,第3の実施例について説明する。第
3の実施例は,ニューラルネットワークを用いて感光体
表面電位を推定し,該推定結果からクリーニング条件を
設定するものである。構成としては,第1の実施例と同
様であり,このため,第1の実施例と異なる部分のみ説
明する。また,符号も異なるもののみ変更する。
【0047】先ず,第3の実施例による制御条件設定部
について説明する。図9に示す如く,制御条件設定部
は,ニューラルネットワークを用いて感光体201表面
電位を推定するCPU901に対し,制御用のプログラ
ムを格納したROM902と,CPU901の推定結果
等を格納するRAM903と,各種センサの出力をデジ
タル化するA/Dコンバータ104と,感光体201が
駆動している時間を計測する駆動時間タイマー105
と,画像形成を行った回数をカウントする画像形成回数
カウンター106と,CPU901の推定結果を用いて
転写・分離制御条件をファジィ推論(後述する)により
設定するCPU904とが接続されている。
【0048】また,CPU904には,制御用のプログ
ラムを格納したROM905と,CPU904が設定し
た制御条件等を格納するRAM906と,クリーニング
部210のファーブラシに電圧を印加するクリーニング
バイアス電源907と,Pセンサ112の出力をデジタ
ル化するA/Dコンバータ709とが接続されている。
ここで,以降,Pセンサ112出力(画像部)をVP
記載する。
【0049】また,A/Dコンバータ104には,温度
センサ113と,湿度センサ114とが接続されてい
る。
【0050】以上の構成において,その動作を説明す
る。第3の実施例では,感光体201の帯電電位に関わ
るデータとして,A/Dコンバータ104を介して各種
センサの検知結果と,駆動時間タイマー105が計測す
る感光体201の休止時間および使用初めからの全駆動
時間と,画像形成回数カウンター106がカウントした
リピート回数および感光体201の使用初めからの画像
形成回数と,図示しない制御部から入力する帯電グリッ
ド電圧設定値およびレーザーダイオード出力設定値とを
ニューラルネットワークに入力値として与えている。ニ
ューラルネットワークの各層間を結ぶリンクの重み係数
は,RAM903に格納されている。
【0051】RAM903に格納されている重み係数
は,クリーニング位置に電位センサを設置し,該電位セ
ンサが実測したクリーニング位置での感光体201の表
面電位VC を教師値として学習させた値である。このた
め,クリーニング位置における感光体201の表面電位
C を実測することなく,正確に推定することができ
る。ここで,CPU901が出力するクリーニング位置
での表面電位の推定値をVC ' と記載する。
【0052】CPU904は,CPU901から該推定
値を,また,A/Dコンバータ709を介してPセンサ
112出力VP を入力し,後述するメンバーシップ関数
を用いてファジィ推論を行い,クリーニング条件(本実
施例ではクリーニングバイアス電源907出力VBL)を
設定する。クリーニングバイアス電源907は,CPU
904が新たに設定した条件でファーブラシに電圧を印
加する。
【0053】次に,クリーニング条件を設定するための
ファジィ推論方法について説明する。良好なクリーニン
グ処理を行うためには,クリーニング位置における感光
体201の表面電位VC に対応させることが必要であ
り,また,Pセンサ112出力VP に対する感光体20
1のトナー付着量は,図3(b)に示す関係にある。表
面電位VC が高い場合には,クリーニングバイアス電源
907出力VBLを低めに設定した方が良好なクリーニン
グ処理が行えるが,このときのトナー付着量が大きい
と,クリーニングバイアス電源907出力VBLを低く設
定することによりクリーニング不良が発生することがあ
る。以上の見地から,表5に示す制御ルール及び図10
(a)及び(b)に示すメンバーシップ関数を作成し
た。
【0054】
【表5】
【0055】ここで,表5の見方は表1と同様であり,
例えば,VC ' =LLでVP =L(ルール1にあたる)
のところの意味は以下の通りである。 ルール1 :VC ' が非常に低め,且つ,VP が低めな
らば,VBLを非常に高めに設定 また,VC ' のメンバーシップ関数としては,図4
(a)のVD ' のメンバーシップ関数と同じとしている
(このため,図示しない)。
【0056】CPU901は,VC ' 及びVP を入力し
て,表5に示す制御ルールと,VC ' (図4(a)と同
じである),図10(a)及び(b)に示すメンバーシ
ップ関数とを用いてファジィ推論を行い,新たなクリー
ニングバイアス電源907出力VBLを設定する。このた
め,クリーニング位置における感光体201の表面電位
に対応させた適正な条件でクリーニング処理を行うこと
ができ,クリーニング不良による画質の劣化を防止する
ことができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明は,装置内部
の温度および湿度等を検知する各種検知手段を備えた画
像形成装置において,各種検知手段の検知結果,及び,
帯電条件,露光条件等の各種制御条件設定値をニューラ
ルネットワークの入力値として感光体の表面電位を推定
する推定手段と,推定手段の推定結果を用いてファジィ
推論により所定の制御条件を設定する設定手段とを具備
したため,電位センサを用いることなく感光体の表面電
位を正確に推定し,且つ,該推定結果を用いて適正な各
種制御条件を設定することにより,常に良好な画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による制御条件設定部の構成を示
すブロック図である。
【図2】第1の実施例による画像形成装置の作像系の構
成を示す概略断面図である。
【図3】Pセンサの構成および動作を示す説明図
(a),Pセンサ出力とトナー付着量の関係を示すグラ
フ(b)である。
【図4】第1の実施例で使用するメンバーシップ関数を
示す説明図である。
【図5】第1の実施例で使用するメンバーシップ関数を
示す説明図である。
【図6】第1の実施例で使用するメンバーシップ関数を
示す説明図である。
【図7】第2の実施例による制御条件設定部の構成を示
すブロック図である。
【図8】第2の実施例で使用するメンバーシップ関数を
示す説明図である。
【図9】第3の実施例による制御条件設定部の構成を示
すブロック図である。
【図10】第3の実施例で使用するメンバーシップ関数
を示す説明図である。
【符号の説明】
101 701 901 CPU(推定手段) 102 108 702 705 902 905
ROM 103 109 703 706 903 906
RAM 104 709 A/Dコンバータ 105 駆動時間タイマー 106 画像
形成回数カウンター 107 704 904 CPU(設定手段) 112 Pセンサ 113 温度
センサ 114 湿度センサ 708 紙厚
センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/14 101 Z 15/16 21/00 111

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内部の温度および湿度等を検知する
    各種検知手段を備えた画像形成装置において,前記各種
    検知手段の検知結果,及び,帯電条件,露光条件等の各
    種制御条件設定値をニューラルネットワークの入力値と
    して感光体の表面電位を推定する推定手段と,前記推定
    手段の推定結果を用いてファジィ推論により所定の制御
    条件を設定する設定手段とを具備したことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の制御条件は,帯電条件および
    露光条件であることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の制御条件は,転写・分離条件
    であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の制御条件は,現像条件である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の制御条件は,トナー補給条件
    であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の制御条件は,クリーニング条
    件であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005331875A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JP2005331874A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Murata Mach Ltd 画像形成装置

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JP2005331875A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Murata Mach Ltd 画像形成装置
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