JPH05240402A - 廃熱回収ボイラの運転方法 - Google Patents
廃熱回収ボイラの運転方法Info
- Publication number
- JPH05240402A JPH05240402A JP4070923A JP7092392A JPH05240402A JP H05240402 A JPH05240402 A JP H05240402A JP 4070923 A JP4070923 A JP 4070923A JP 7092392 A JP7092392 A JP 7092392A JP H05240402 A JPH05240402 A JP H05240402A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- economizer
- low
- boiler
- flow rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F22—STEAM GENERATION
- F22D—PREHEATING, OR ACCUMULATING PREHEATED, FEED-WATER FOR STEAM GENERATION; FEED-WATER SUPPLY FOR STEAM GENERATION; CONTROLLING WATER LEVEL FOR STEAM GENERATION; AUXILIARY DEVICES FOR PROMOTING WATER CIRCULATION WITHIN STEAM BOILERS
- F22D1/00—Feed-water heaters, i.e. economisers or like preheaters
- F22D1/003—Feed-water heater systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボイラ負荷にかかわりなく節炭器のスチーミ
ングを常に防止する廃熱回収ボイラの運転方法を提供す
ること。 【構成】 廃ガス流路に設けられた低圧蒸発器6と低圧
節炭器3への給水を給水ポンプ2と低圧節炭器3と低圧
節炭器出口管路19の流量調節弁20と低圧ボイラドラ
ム4を接続する管路により行い、高圧蒸発器11と高圧
節炭器8への給水を給水ポンプ2、7と管路19より分
岐する管路16を経由して高圧節炭器8と流量調節弁2
2と高圧ボイラドラム9を順次接続した管路により行
い、低圧節炭器3内圧力と高圧節炭器8内圧力を各節炭
器3、8内の各給水温度における飽和蒸気圧以上になる
ように流量調節弁20、22でそれぞれの給水流量の調
節を行うと、各節炭器3、8のスチーミングをボイラ負
荷にかかわりなく防止でき、節炭器3、8の各ボイラド
ラム4、9の相互干渉も生じない。
ングを常に防止する廃熱回収ボイラの運転方法を提供す
ること。 【構成】 廃ガス流路に設けられた低圧蒸発器6と低圧
節炭器3への給水を給水ポンプ2と低圧節炭器3と低圧
節炭器出口管路19の流量調節弁20と低圧ボイラドラ
ム4を接続する管路により行い、高圧蒸発器11と高圧
節炭器8への給水を給水ポンプ2、7と管路19より分
岐する管路16を経由して高圧節炭器8と流量調節弁2
2と高圧ボイラドラム9を順次接続した管路により行
い、低圧節炭器3内圧力と高圧節炭器8内圧力を各節炭
器3、8内の各給水温度における飽和蒸気圧以上になる
ように流量調節弁20、22でそれぞれの給水流量の調
節を行うと、各節炭器3、8のスチーミングをボイラ負
荷にかかわりなく防止でき、節炭器3、8の各ボイラド
ラム4、9の相互干渉も生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃熱回収ボイラの運
転方法に関し、特に、節炭器のスチーミングを防止する
廃熱回収ボイラの運転方法に関する。
転方法に関し、特に、節炭器のスチーミングを防止する
廃熱回収ボイラの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン発電により生じた排ガスを
始めとする各種排ガスの熱を回収する方法として排ガス
中に廃熱ボイラを配置して熱回収を行う。この場合、廃
熱回収効率を高めるため、複数のボイラ、例えば高圧ボ
イラと低圧ボイラを併設した混圧型ボイラを設置するこ
とがある。図3は従来の混圧型ボイラの一例を示す。図
3において、脱気器1の貯水は低圧給水ポンプ2によ
り、主給水管路15を経て低圧節炭器3において昇温し
た後、低圧ドラム4に供給される。
始めとする各種排ガスの熱を回収する方法として排ガス
中に廃熱ボイラを配置して熱回収を行う。この場合、廃
熱回収効率を高めるため、複数のボイラ、例えば高圧ボ
イラと低圧ボイラを併設した混圧型ボイラを設置するこ
とがある。図3は従来の混圧型ボイラの一例を示す。図
3において、脱気器1の貯水は低圧給水ポンプ2によ
り、主給水管路15を経て低圧節炭器3において昇温し
た後、低圧ドラム4に供給される。
【0003】低圧ドラム4内の缶水は降水管5および蒸
発器6を循環し、発生した蒸気はドラム4から低圧蒸気
S1として低圧タービン等の所定の機器に送られる。一
方、降水管5を下降した缶水の一部は高圧給水管路16
と高圧給水ポンプ7と高圧節炭器8を経て高圧ドラム9
に至る。高圧ドラム9内の缶水も低圧ドラム4内の缶水
と同様に、降水缶10、蒸発器11を循環し、発生した
蒸気は高圧ドラム9、過熱器12を経て、高圧蒸気S2
として高圧タービン等の機器に供給される。
発器6を循環し、発生した蒸気はドラム4から低圧蒸気
S1として低圧タービン等の所定の機器に送られる。一
方、降水管5を下降した缶水の一部は高圧給水管路16
と高圧給水ポンプ7と高圧節炭器8を経て高圧ドラム9
に至る。高圧ドラム9内の缶水も低圧ドラム4内の缶水
と同様に、降水缶10、蒸発器11を循環し、発生した
蒸気は高圧ドラム9、過熱器12を経て、高圧蒸気S2
として高圧タービン等の機器に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図3に示す型式の
ボイラにおいては、低圧節炭器3および高圧節炭器8に
供給される給水の流量は主給水管路15を通過する給水
量によって、調節されることになる。このため、主給水
管路15の弁15aを絞ってボイラ負荷低下に対応し
て、給水流量を減少させた場合は、低圧、高圧の各節炭
器3、8において、スチーミングが生じる。つまり、各
ボイラを通過する加熱媒体である排ガス量は常時、ほぼ
一定であるため、給水通過量が減少すると、給水の単位
体積当たりの吸熱量が増大してスチーミングが生じる。
このような負荷低下時のスチーミングを防止するために
は節炭器内圧力を、この節炭器内給水温度に対する飽和
蒸気圧力以上に保持しておく必要がある。しかし、図3
に示す流量調節弁15aは低圧節炭器3の入口側に配置
してあるため、低圧節炭器3内の圧力調節は不可能であ
り、スチーミングの防止はできない。同様に、高圧節炭
器8に対する流量調節弁16aも節炭器8の入口側に配
置してあるので、高圧節炭器8内のスチーミング防止も
不可能である。
ボイラにおいては、低圧節炭器3および高圧節炭器8に
供給される給水の流量は主給水管路15を通過する給水
量によって、調節されることになる。このため、主給水
管路15の弁15aを絞ってボイラ負荷低下に対応し
て、給水流量を減少させた場合は、低圧、高圧の各節炭
器3、8において、スチーミングが生じる。つまり、各
ボイラを通過する加熱媒体である排ガス量は常時、ほぼ
一定であるため、給水通過量が減少すると、給水の単位
体積当たりの吸熱量が増大してスチーミングが生じる。
このような負荷低下時のスチーミングを防止するために
は節炭器内圧力を、この節炭器内給水温度に対する飽和
蒸気圧力以上に保持しておく必要がある。しかし、図3
に示す流量調節弁15aは低圧節炭器3の入口側に配置
してあるため、低圧節炭器3内の圧力調節は不可能であ
り、スチーミングの防止はできない。同様に、高圧節炭
器8に対する流量調節弁16aも節炭器8の入口側に配
置してあるので、高圧節炭器8内のスチーミング防止も
不可能である。
【0005】また、高圧ドラム9と低圧ドラム4は降水
管5、高圧給水ライン16および高圧節炭器8を介して
連通状態になっているため、高圧ドラム9の水位レベル
変動が生じると低圧ドラム4の缶水取り出し量が変化し
て、低圧ドラム4の水位のレベル変動となつて現れる。
すなわち、両ドラム4、9に相互干渉が発生して、両ド
ラム4、9の水位レベルを一定に保持することが非常に
困難となる。このため低圧ドラム4をバイパスして管路
17を設けることもあるが、この場合には低圧節炭器3
内でスチーミングが生じると気液混合物が高圧給水ポン
プ7に直接流入するため、高圧給水ポンプ7のキャビテ
ーションという問題も発生する。このような現象は、高
圧ボイラと低圧ボイラの組み合わせボイラに限らず、同
圧ボイラであっても生じる。
管5、高圧給水ライン16および高圧節炭器8を介して
連通状態になっているため、高圧ドラム9の水位レベル
変動が生じると低圧ドラム4の缶水取り出し量が変化し
て、低圧ドラム4の水位のレベル変動となつて現れる。
すなわち、両ドラム4、9に相互干渉が発生して、両ド
ラム4、9の水位レベルを一定に保持することが非常に
困難となる。このため低圧ドラム4をバイパスして管路
17を設けることもあるが、この場合には低圧節炭器3
内でスチーミングが生じると気液混合物が高圧給水ポン
プ7に直接流入するため、高圧給水ポンプ7のキャビテ
ーションという問題も発生する。このような現象は、高
圧ボイラと低圧ボイラの組み合わせボイラに限らず、同
圧ボイラであっても生じる。
【0006】そこで、本発明の目的は、ボイラ負荷にか
かわりなく節炭器のスチーミングを常に防止する廃熱回
収ボイラの運転方法を提供することである。また、本発
明の他の目的は複数のボイラ組における節炭器のスチー
ミングをボイラ負荷にかかわりなく、常時防止すること
ができ、かつ、複数のボイラドラムの相互干渉も生じな
い混圧型廃熱回収ボイラの運転方法を提供することであ
る。
かわりなく節炭器のスチーミングを常に防止する廃熱回
収ボイラの運転方法を提供することである。また、本発
明の他の目的は複数のボイラ組における節炭器のスチー
ミングをボイラ負荷にかかわりなく、常時防止すること
ができ、かつ、複数のボイラドラムの相互干渉も生じな
い混圧型廃熱回収ボイラの運転方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成により達成される。すなわち、廃ガス流路に設けら
れた蒸発器と節炭器への給水を給水ポンプと節炭器と節
炭器出口側に設けられた流量調節弁とボイラドラムを順
次接続した管路により行う廃熱回収ボイラにおいて、節
炭器内圧力を節炭器内の給水温度における飽和蒸気圧以
上になるように流量調節弁により給水流量調節を行う廃
熱回収ボイラの運転方法である。
構成により達成される。すなわち、廃ガス流路に設けら
れた蒸発器と節炭器への給水を給水ポンプと節炭器と節
炭器出口側に設けられた流量調節弁とボイラドラムを順
次接続した管路により行う廃熱回収ボイラにおいて、節
炭器内圧力を節炭器内の給水温度における飽和蒸気圧以
上になるように流量調節弁により給水流量調節を行う廃
熱回収ボイラの運転方法である。
【0008】また、本発明の上記目的は次の構成によっ
ても達成される。すなわち、廃ガス流路に設けられた低
圧蒸発器と低圧節炭器への給水を給水ポンプと低圧節炭
器と低圧節炭器出口側に設けられた第一流量調節弁と低
圧ボイラドラムを順次接続した管路により行い、廃ガス
流路に設けられた高圧蒸発器と高圧節炭器への給水を給
水ポンプと低圧節炭器と第一流量調節弁とを接続する低
圧節炭器出口管路より分岐する管路を経由して高圧節炭
器と高圧節炭器出口側に設けられた第二流量調節弁と高
圧ボイラドラムを順次接続した管路により行う廃熱回収
ボイラにおいて、低圧節炭器内圧力を低圧節炭器内の給
水温度における飽和蒸気圧以上になるように第一流量調
節弁により給水流量調節を行い、高圧節炭器内圧力を高
圧節炭器内の給水温度における飽和蒸気圧以上になるよ
うに第二流量調節弁により給水流量調節を行う廃熱回収
ボイラの運転方法である。
ても達成される。すなわち、廃ガス流路に設けられた低
圧蒸発器と低圧節炭器への給水を給水ポンプと低圧節炭
器と低圧節炭器出口側に設けられた第一流量調節弁と低
圧ボイラドラムを順次接続した管路により行い、廃ガス
流路に設けられた高圧蒸発器と高圧節炭器への給水を給
水ポンプと低圧節炭器と第一流量調節弁とを接続する低
圧節炭器出口管路より分岐する管路を経由して高圧節炭
器と高圧節炭器出口側に設けられた第二流量調節弁と高
圧ボイラドラムを順次接続した管路により行う廃熱回収
ボイラにおいて、低圧節炭器内圧力を低圧節炭器内の給
水温度における飽和蒸気圧以上になるように第一流量調
節弁により給水流量調節を行い、高圧節炭器内圧力を高
圧節炭器内の給水温度における飽和蒸気圧以上になるよ
うに第二流量調節弁により給水流量調節を行う廃熱回収
ボイラの運転方法である。
【0009】
【作用】本発明の作用を低圧ボイラと高圧ボイラの組み
合わせからなる混圧廃熱回収ボイラ(図1参照)に適用
した場合で説明する。図2は本発明に係る混圧廃熱回収
ボイラの節炭器出口圧力と、図3に示す従来技術の節炭
器出口圧力との関係を示す線図である。図2において、
P1は高圧ボイラにおける各ボイラ負荷に対応する節炭
器スチーミング防止のための最低圧力を示し、これ以下
の圧力となると高圧節炭器内ではスチーミングが生じ
る。P2は同様に低圧ボイラにおけるスチーミング防止
のための最低圧力を示す。
合わせからなる混圧廃熱回収ボイラ(図1参照)に適用
した場合で説明する。図2は本発明に係る混圧廃熱回収
ボイラの節炭器出口圧力と、図3に示す従来技術の節炭
器出口圧力との関係を示す線図である。図2において、
P1は高圧ボイラにおける各ボイラ負荷に対応する節炭
器スチーミング防止のための最低圧力を示し、これ以下
の圧力となると高圧節炭器内ではスチーミングが生じ
る。P2は同様に低圧ボイラにおけるスチーミング防止
のための最低圧力を示す。
【0010】まず、高圧ボイラにおいて、図3に示す従
来のボイラでは流量調節弁16aが節炭器8入口側に配
置されていたので、ボイラ負荷の低下に対応して流量調
節弁16aを絞ると、高圧節炭器8内圧力が低下して、
スチーミングが生じ易くなる。P3は従来方法によるボ
イラ負荷と高圧節炭器8内圧力との関係を示すが、この
図からも明らかな通り、負荷が約70%でスチーミング
が生じる。
来のボイラでは流量調節弁16aが節炭器8入口側に配
置されていたので、ボイラ負荷の低下に対応して流量調
節弁16aを絞ると、高圧節炭器8内圧力が低下して、
スチーミングが生じ易くなる。P3は従来方法によるボ
イラ負荷と高圧節炭器8内圧力との関係を示すが、この
図からも明らかな通り、負荷が約70%でスチーミング
が生じる。
【0011】次にP5は、本発明に係る前記混圧廃熱回
収ボイラの高圧給水ポンプの吐出圧力を示すが、ボイラ
負荷の低下と共に、高圧節炭器出口側の流量調節弁を絞
り込むので、吐出圧力は上昇する。P6は各ボイラ負荷
に対応する高圧節炭器出口圧力を示すが、図示のように
P5と同様の線図となり、かつ系統損失分だけ、各ボイ
ラ負荷における圧力が低下している。いづれにしても高
圧節炭器出口圧力P6は前述の線図P1よりも、全ボイラ
負荷範囲にわたって、常に高いので、高圧節炭器内スチ
ーミングは生じないことが分かる。次にP7は低圧給水
ポンプ吐出圧力、P8は低圧節炭器出口圧力を示し、こ
の場合も線図P8は全ボイラ負荷範囲にわたって、P2よ
りも高圧を保持するため、スチーミングの心配はない。
収ボイラの高圧給水ポンプの吐出圧力を示すが、ボイラ
負荷の低下と共に、高圧節炭器出口側の流量調節弁を絞
り込むので、吐出圧力は上昇する。P6は各ボイラ負荷
に対応する高圧節炭器出口圧力を示すが、図示のように
P5と同様の線図となり、かつ系統損失分だけ、各ボイ
ラ負荷における圧力が低下している。いづれにしても高
圧節炭器出口圧力P6は前述の線図P1よりも、全ボイラ
負荷範囲にわたって、常に高いので、高圧節炭器内スチ
ーミングは生じないことが分かる。次にP7は低圧給水
ポンプ吐出圧力、P8は低圧節炭器出口圧力を示し、こ
の場合も線図P8は全ボイラ負荷範囲にわたって、P2よ
りも高圧を保持するため、スチーミングの心配はない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1に本発明の一実施例の低圧ボイラと高圧ボイラ
を用いる廃熱回収ボイラを示すが、図3に示す部材と同
一機能を持つ部材は同一符号を用いている。図1におい
て、給水再循環管路18が低圧節炭器3と低圧ドラム4
を接続する管路(以下、低圧節炭器出口管路という。)
19と脱気器1とを接続するように配置される。この低
圧節炭器出口管路19の給水再循環管路分岐部下流部に
は流量調節弁20が設けられ、また、給水再循環管路1
8には、その管路18内の循環量を調節する流量調節弁
21が設けられており、この流量調節弁21の上流側に
おいて、高圧給水管路16は給水再循環管路18に接続
している。一方、高圧ボイラ側においても、高圧節炭器
8と高圧ドラム9とは高圧節炭器出口管路23で接続さ
れており、この管路23には流量調節弁22が設けられ
ている。
る。図1に本発明の一実施例の低圧ボイラと高圧ボイラ
を用いる廃熱回収ボイラを示すが、図3に示す部材と同
一機能を持つ部材は同一符号を用いている。図1におい
て、給水再循環管路18が低圧節炭器3と低圧ドラム4
を接続する管路(以下、低圧節炭器出口管路という。)
19と脱気器1とを接続するように配置される。この低
圧節炭器出口管路19の給水再循環管路分岐部下流部に
は流量調節弁20が設けられ、また、給水再循環管路1
8には、その管路18内の循環量を調節する流量調節弁
21が設けられており、この流量調節弁21の上流側に
おいて、高圧給水管路16は給水再循環管路18に接続
している。一方、高圧ボイラ側においても、高圧節炭器
8と高圧ドラム9とは高圧節炭器出口管路23で接続さ
れており、この管路23には流量調節弁22が設けられ
ている。
【0013】以上の構成を持つボイラ系統において、脱
気器1の貯水は低圧給水ポンプ2、主給水管路15を経
て、低圧節炭器3に流入し、節炭器3を出た給水はボイ
ラ負荷に対応して、流量調節弁20を調節することによ
り、低圧節炭器出口管路19を経て所定量がボイラドラ
ム4に供給される。この流量調節弁20はドラム4に対
する給水の供給量を調節する外に、後述のように、高圧
給水管路16に給水が吸引されることによる節炭器3内
の圧力の変動を流量調節弁21と共に調整し、低圧節炭
器3内でのスチーミングを防止する。すなわち、低圧節
炭器3内の圧力を調節すると共に節炭器3内の給水通過
量を調節することにより、スチーミングを防止する。
気器1の貯水は低圧給水ポンプ2、主給水管路15を経
て、低圧節炭器3に流入し、節炭器3を出た給水はボイ
ラ負荷に対応して、流量調節弁20を調節することによ
り、低圧節炭器出口管路19を経て所定量がボイラドラ
ム4に供給される。この流量調節弁20はドラム4に対
する給水の供給量を調節する外に、後述のように、高圧
給水管路16に給水が吸引されることによる節炭器3内
の圧力の変動を流量調節弁21と共に調整し、低圧節炭
器3内でのスチーミングを防止する。すなわち、低圧節
炭器3内の圧力を調節すると共に節炭器3内の給水通過
量を調節することにより、スチーミングを防止する。
【0014】低圧ドラム4に到達した給水は降水管5、
蒸発器6を循環し、発生した蒸気は低圧ドラム4を経
て、低圧蒸気S1として低圧タービンに供給される。一
方、高圧給水管路16に到達した給水は高圧給水ポンプ
7において、昇圧された後、高圧節炭器8に達する。高
圧ドラム9に対する給水供給量の調節は高圧節炭器出口
管路23に設けた流量調節弁22を調節することにより
行うため、高圧節炭器8内でのスチーミングは防止でき
る。すなわち、流量調節弁22を絞ると高圧節炭器8に
対する給水通過量が減少し、給水温度は上昇することに
なるが、流量調節弁22が節炭器8の出口に配置されて
いるため、節炭器8内の圧力も上昇し、節炭器8内の給
水温度に対する飽和蒸気圧力以上の圧力を保持すること
になる。つまり、高圧給水ポンプ7の吐出圧力を適切に
調節しておけば、流量調節弁22により、給水流量を調
節すると共に高圧節炭器内圧力を常時飽和圧力以上に保
持しておくことができる。
蒸発器6を循環し、発生した蒸気は低圧ドラム4を経
て、低圧蒸気S1として低圧タービンに供給される。一
方、高圧給水管路16に到達した給水は高圧給水ポンプ
7において、昇圧された後、高圧節炭器8に達する。高
圧ドラム9に対する給水供給量の調節は高圧節炭器出口
管路23に設けた流量調節弁22を調節することにより
行うため、高圧節炭器8内でのスチーミングは防止でき
る。すなわち、流量調節弁22を絞ると高圧節炭器8に
対する給水通過量が減少し、給水温度は上昇することに
なるが、流量調節弁22が節炭器8の出口に配置されて
いるため、節炭器8内の圧力も上昇し、節炭器8内の給
水温度に対する飽和蒸気圧力以上の圧力を保持すること
になる。つまり、高圧給水ポンプ7の吐出圧力を適切に
調節しておけば、流量調節弁22により、給水流量を調
節すると共に高圧節炭器内圧力を常時飽和圧力以上に保
持しておくことができる。
【0015】以上のように、スチーミングを防止しつ
つ、高圧ドラム9に到達した給水は降水管10、蒸発器
11を循環流動し、発生した蒸気は高圧ドラム9、過熱
器12を経て、高圧蒸気S2として高圧タービンに供給
される。
つ、高圧ドラム9に到達した給水は降水管10、蒸発器
11を循環流動し、発生した蒸気は高圧ドラム9、過熱
器12を経て、高圧蒸気S2として高圧タービンに供給
される。
【0016】なお、図2は本実施例におけるボイラの節
炭器出口圧力と、図3に示す従来のボイラ系統の節炭器
出口圧力との関係を示す線図であり、大半は前記作用欄
で説明した通りであるが、図2では、低圧ボイラにおい
ては高圧ボイラの場合に比較して、ボイラ負荷が低下し
た場合の節炭器3出口圧力の上昇率は少ないが、これ
は、低圧節炭器3を通過して給水の一部が管路18をバ
イパスしたり、高圧給水管路16に流入するためであ
る。このため、低圧節炭器3にはボイラ負荷と関係無
く、常に充分な給水通過量が確保され、給水温度は比較
的低く押えられるので、現実にはP2は図示の場合より
も各ボイラ負荷において低くなり、各ボイラ負荷に於け
るP8とP2の差圧は図示の場合よりも大きくなる。
炭器出口圧力と、図3に示す従来のボイラ系統の節炭器
出口圧力との関係を示す線図であり、大半は前記作用欄
で説明した通りであるが、図2では、低圧ボイラにおい
ては高圧ボイラの場合に比較して、ボイラ負荷が低下し
た場合の節炭器3出口圧力の上昇率は少ないが、これ
は、低圧節炭器3を通過して給水の一部が管路18をバ
イパスしたり、高圧給水管路16に流入するためであ
る。このため、低圧節炭器3にはボイラ負荷と関係無
く、常に充分な給水通過量が確保され、給水温度は比較
的低く押えられるので、現実にはP2は図示の場合より
も各ボイラ負荷において低くなり、各ボイラ負荷に於け
るP8とP2の差圧は図示の場合よりも大きくなる。
【0017】本実施例では、給水流量調節弁20、22
を各節炭器3、8の出口側にそれぞれ配置したので、給
水の流量を調節すると共に節炭器3、8内圧力の調節も
可能となり、全ボイラ負荷範囲にわたって、節炭器3、
8内圧力を節炭器給水温度に対する飽和蒸気圧力以上に
保持することができ、スチーミングのおそれはない。ま
た、高圧給水供給系統を低圧ドラムをバイパスして設置
したので、高圧ドラム9と低圧ドラム4の相互干渉を生
じることもない。
を各節炭器3、8の出口側にそれぞれ配置したので、給
水の流量を調節すると共に節炭器3、8内圧力の調節も
可能となり、全ボイラ負荷範囲にわたって、節炭器3、
8内圧力を節炭器給水温度に対する飽和蒸気圧力以上に
保持することができ、スチーミングのおそれはない。ま
た、高圧給水供給系統を低圧ドラムをバイパスして設置
したので、高圧ドラム9と低圧ドラム4の相互干渉を生
じることもない。
【0018】本実施例では、低圧ボイラと高圧ボイラを
持つ混圧廃熱回収ボイラについて、説明したが、三以上
のボイラを同一廃熱流路内に配置する廃熱回収ボイラ、
または単一のボイラを同一廃熱流路内に配置する廃熱回
収ボイラにも適用できることは言うまでもない。そし
て、これらの廃熱回収ボイラにおいて、給水系を単一の
給水系統から供給しても、各ボイラでは節炭器出口管路
に流量調節弁を設けてことで各節炭器のスチーミングは
防止できる。
持つ混圧廃熱回収ボイラについて、説明したが、三以上
のボイラを同一廃熱流路内に配置する廃熱回収ボイラ、
または単一のボイラを同一廃熱流路内に配置する廃熱回
収ボイラにも適用できることは言うまでもない。そし
て、これらの廃熱回収ボイラにおいて、給水系を単一の
給水系統から供給しても、各ボイラでは節炭器出口管路
に流量調節弁を設けてことで各節炭器のスチーミングは
防止できる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、給水流量調節弁を節炭
器の出口側に配置して、給水流量を調節すると共に節炭
器内の圧力の調節も可能となり、全ボイラ負荷範囲にわ
たって、節炭器内圧力を節炭器給水温度に対する飽和蒸
気圧以上に保持することができ、スチーミングのおそれ
はない。
器の出口側に配置して、給水流量を調節すると共に節炭
器内の圧力の調節も可能となり、全ボイラ負荷範囲にわ
たって、節炭器内圧力を節炭器給水温度に対する飽和蒸
気圧以上に保持することができ、スチーミングのおそれ
はない。
【0020】また、複数のボイラ、例えば低圧ボイラと
高圧ボイラを廃熱流路に配置する場合に、高圧ボイラ側
の給水供給系統を低圧側ボイラのドラムをバイパスして
設置することで、高圧ドラムと低圧ドラムの相互干渉を
生じることもない。
高圧ボイラを廃熱流路に配置する場合に、高圧ボイラ側
の給水供給系統を低圧側ボイラのドラムをバイパスして
設置することで、高圧ドラムと低圧ドラムの相互干渉を
生じることもない。
【図1】 本発明の一実施例の廃熱回収ボイラの系統図
である。
である。
【図2】 本発明の一実施例の節炭器出口圧力とボイラ
負荷との関係を示す図である。
負荷との関係を示す図である。
【図3】 従来の混圧型廃熱回収ボイラの系統図であ
る。
る。
1…脱気器、2…低圧給水ポンプ、3…低圧節炭器、4
…低圧ドラム、6、11…蒸発器、7…高圧給水ポン
プ、8…高圧節炭器、9…高圧ドラム、12…過熱器、
15…主給水管路、16…高圧給水管路、18…給水再
循環管路、19…低圧節炭器出口管路、20、21、2
2…流量調節弁、23…高圧節炭器出口管路
…低圧ドラム、6、11…蒸発器、7…高圧給水ポン
プ、8…高圧節炭器、9…高圧ドラム、12…過熱器、
15…主給水管路、16…高圧給水管路、18…給水再
循環管路、19…低圧節炭器出口管路、20、21、2
2…流量調節弁、23…高圧節炭器出口管路
Claims (2)
- 【請求項1】 廃ガス流路に設けられた蒸発器と節炭器
への給水を給水ポンプと節炭器と節炭器出口側に設けら
れた流量調節弁とボイラドラムを順次接続した管路によ
り行う廃熱回収ボイラにおいて、 節炭器内圧力を節炭器内の給水温度における飽和蒸気圧
以上になるように流量調節弁により給水流量調節を行う
ことを特徴とする廃熱回収ボイラの運転方法。 - 【請求項2】 廃ガス流路に設けられた低圧蒸発器と低
圧節炭器への給水を給水ポンプと低圧節炭器と低圧節炭
器出口側に設けられた第一の流量調節弁と低圧ボイラド
ラムを順次接続した管路により行い、廃ガス流路に設け
られた高圧蒸発器と高圧節炭器への給水を給水ポンプと
低圧節炭器と第一流量調節弁とを接続する低圧節炭器出
口管路より分岐する管路を経由して高圧節炭器と高圧節
炭器出口側に設けられた第二流量調節弁と高圧ボイラド
ラムを順次接続した管路により行う廃熱回収ボイラにお
いて、 低圧節炭器内圧力を低圧節炭器内の給水温度における飽
和蒸気圧以上になるように第一流量調節弁により給水流
量調節を行い、高圧節炭器内圧力を高圧節炭器内の給水
温度における飽和蒸気圧以上になるように第二流量調節
弁により給水流量調節を行うことを特徴とする廃熱回収
ボイラの運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070923A JPH05240402A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 廃熱回収ボイラの運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070923A JPH05240402A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 廃熱回収ボイラの運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240402A true JPH05240402A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13445516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4070923A Pending JPH05240402A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 廃熱回収ボイラの運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05240402A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5765509A (en) * | 1995-11-28 | 1998-06-16 | Asea Brown Boveri Ag | Combination plant with multi-pressure boiler |
EP0931978A1 (de) * | 1998-01-21 | 1999-07-28 | Asea Brown Boveri AG | Vorrichtung zum Vermeiden von Taupunktkorrosion in einem Zwangumlaufdampferzeuger |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP4070923A patent/JPH05240402A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5765509A (en) * | 1995-11-28 | 1998-06-16 | Asea Brown Boveri Ag | Combination plant with multi-pressure boiler |
DE19544226B4 (de) * | 1995-11-28 | 2007-03-29 | Alstom | Kombianlage mit Mehrdruckkessel |
EP0931978A1 (de) * | 1998-01-21 | 1999-07-28 | Asea Brown Boveri AG | Vorrichtung zum Vermeiden von Taupunktkorrosion in einem Zwangumlaufdampferzeuger |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6041588A (en) | Gas and steam turbine system and operating method | |
US4207842A (en) | Mixed-flow feedwater heater having a regulating device | |
JPS6193208A (ja) | タ−ビンバイパス系統 | |
US5762031A (en) | Vertical drum-type boiler with enhanced circulation | |
US4745757A (en) | Combined heat recovery and make-up water heating system | |
JP3452927B2 (ja) | 火力発電所の水/蒸気サイクルを運転する方法およびその装置 | |
JP2012102711A (ja) | 減温器蒸気熱回収設備 | |
JPH10292902A (ja) | 主蒸気温度制御装置 | |
JPH0942606A (ja) | 貫流ボイラ蒸気温度制御装置 | |
JPH05240402A (ja) | 廃熱回収ボイラの運転方法 | |
JP2008075996A (ja) | 排熱回収ボイラとその蒸気圧力制御方法 | |
JP2002147701A (ja) | 排熱回収蒸気発生装置 | |
JPH06257701A (ja) | 廃熱回収ボイラの運転方法 | |
JP3222035B2 (ja) | 複圧式排熱回収ボイラ給水装置 | |
JPH0330764B2 (ja) | ||
JPH0932512A (ja) | 蒸気タービングランドシールの蒸気供給装置 | |
JPH0330762B2 (ja) | ||
JP3745419B2 (ja) | 排熱回収ボイラ | |
JP3497553B2 (ja) | 多缶火力発電プラントおよびその運転方法 | |
JPH03282102A (ja) | 排熱回収ボイラおよびそれに使用する減温器制御装置 | |
JP2949287B2 (ja) | 排熱回収ボイラの補助蒸気抽気方法 | |
JPH05296401A (ja) | 排熱回収ボイラ系統およびその主蒸気温度制御装置 | |
JPH0330763B2 (ja) | ||
JPH07217802A (ja) | 排熱回収ボイラ | |
JPH0842802A (ja) | 排ガスボイラ中/低圧蒸発量制御装置 |