JPH05240273A - ディスクパッド - Google Patents
ディスクパッドInfo
- Publication number
- JPH05240273A JPH05240273A JP3734892A JP3734892A JPH05240273A JP H05240273 A JPH05240273 A JP H05240273A JP 3734892 A JP3734892 A JP 3734892A JP 3734892 A JP3734892 A JP 3734892A JP H05240273 A JPH05240273 A JP H05240273A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rear plate
- disk pad
- core material
- metal plate
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Braking Arrangements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量でかつ剪断力の低下しないディスクパッ
ドを提供する。 【構成】 裏板と摩擦部材とからなるディスクパッドに
おいて、裏板に金属板を芯材とし、該芯材に繊維状物質
及び熱硬化性樹脂を含む材料を一体成形した成形品を用
いる。
ドを提供する。 【構成】 裏板と摩擦部材とからなるディスクパッドに
おいて、裏板に金属板を芯材とし、該芯材に繊維状物質
及び熱硬化性樹脂を含む材料を一体成形した成形品を用
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ディスクパッドの
改良に関する。
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクパッドは、裏板と摩擦部材とか
ら構成されており、このうち裏板には従来から機械的堅
牢性、腐食性等各種の要件が求められているため鉄系鋼
板を使用していた。
ら構成されており、このうち裏板には従来から機械的堅
牢性、腐食性等各種の要件が求められているため鉄系鋼
板を使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら鉄系鋼板
製の裏板は重量があり、燃費の点で問題があると共に摩
擦部材との間で錆が発生して剪断力の低下を招く可能性
があるため防錆処理、例えば窒化処理などを施さなけれ
ばならないという欠点があった。
製の裏板は重量があり、燃費の点で問題があると共に摩
擦部材との間で錆が発生して剪断力の低下を招く可能性
があるため防錆処理、例えば窒化処理などを施さなけれ
ばならないという欠点があった。
【0004】上記の欠点を解消するには摩擦部材の材質
を変えるか又は摩耗代を減らすことが考えられる。とこ
ろが材質を変えると性能の確認をしなければならず、一
方摩耗代を減らすとディスクパッドの寿命が短くなると
いう欠点が生じる。本発明は上記の欠点のないディスク
パッドを提供することを目的とするものである。
を変えるか又は摩耗代を減らすことが考えられる。とこ
ろが材質を変えると性能の確認をしなければならず、一
方摩耗代を減らすとディスクパッドの寿命が短くなると
いう欠点が生じる。本発明は上記の欠点のないディスク
パッドを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は裏板と摩擦部材
とからなるディスクパッドにおいて、裏板に金属板を芯
材とし、該芯材に繊維状物質及び熱硬化性樹脂性を含む
材料を一体成形した成形品を用いてなるディスクパッド
に関する。
とからなるディスクパッドにおいて、裏板に金属板を芯
材とし、該芯材に繊維状物質及び熱硬化性樹脂性を含む
材料を一体成形した成形品を用いてなるディスクパッド
に関する。
【0006】本発明において繊維状物質としては、ガラ
ス繊維、セラミック繊維、有機繊維、カーボン繊維等の
一種以上が用いられ、また熱硬化性樹脂としてはフェノ
ール樹脂を用いることが好ましい。なお繊維状物質と熱
硬化性樹脂との配合割合については特に制限はない。
ス繊維、セラミック繊維、有機繊維、カーボン繊維等の
一種以上が用いられ、また熱硬化性樹脂としてはフェノ
ール樹脂を用いることが好ましい。なお繊維状物質と熱
硬化性樹脂との配合割合については特に制限はない。
【0007】本発明におけるディスクパッドに用いられ
る裏板は上記の成分の他に、必要に応じてBaSO4、
CaCO3、MgCO3、Al2O3、SiO2等の充てん
剤を添加してもよい。一方摩擦部材を構成する材料とし
ては特に制限はなく、従来公知の材料が用いられる。
る裏板は上記の成分の他に、必要に応じてBaSO4、
CaCO3、MgCO3、Al2O3、SiO2等の充てん
剤を添加してもよい。一方摩擦部材を構成する材料とし
ては特に制限はなく、従来公知の材料が用いられる。
【0008】裏金を構成する成形品は、例えば予め金属
板を成形用金型に入れておき、その上部に繊維状物質及
び熱硬化性樹脂を含む材料と必要に応じて添加する充て
ん剤などを混合した混合物を装てんし、加熱加圧成形し
て硬化させて一体化するか又は金属板に上記の混合物を
流して硬化させシート状にして一体化した後プレスで打
ち抜いて得ることができる。
板を成形用金型に入れておき、その上部に繊維状物質及
び熱硬化性樹脂を含む材料と必要に応じて添加する充て
ん剤などを混合した混合物を装てんし、加熱加圧成形し
て硬化させて一体化するか又は金属板に上記の混合物を
流して硬化させシート状にして一体化した後プレスで打
ち抜いて得ることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。繊維状物質
として平均直径が10μmで平均長さが5mmのガラス
繊維(富士ファイバーグラス製、商品名FER−231
0−0654)40容量%及びフェノール樹脂(日立化
成工業製、商品名VP801)60容量%を均一に混合
した後、予め成形用金型内に入れておいた金属板(SA
PH400)上に該混合物を装てんし、温度150℃、
圧力10MPaの条件で10分間加熱加圧成形し、つい
で200℃で200分間加熱して金属板を芯材とした裏
板を得た。
として平均直径が10μmで平均長さが5mmのガラス
繊維(富士ファイバーグラス製、商品名FER−231
0−0654)40容量%及びフェノール樹脂(日立化
成工業製、商品名VP801)60容量%を均一に混合
した後、予め成形用金型内に入れておいた金属板(SA
PH400)上に該混合物を装てんし、温度150℃、
圧力10MPaの条件で10分間加熱加圧成形し、つい
で200℃で200分間加熱して金属板を芯材とした裏
板を得た。
【0010】この後上記で得た裏板に接着剤を塗布し、
該接着剤を塗布した面にあらかじめアスベスト、スチー
ルファイバー、フェノール樹脂、充てん剤、潤滑剤等を
均一に混合した摩擦部材用材料をのせた後熱圧成形し、
ついで200℃で200分間加熱し、冷却後塗装、研磨
等の工程を経て図1及び図2に示すディスクパッドを得
た。図1及び図2において1は金属板、2は裏板及び3
は摩擦部材である。
該接着剤を塗布した面にあらかじめアスベスト、スチー
ルファイバー、フェノール樹脂、充てん剤、潤滑剤等を
均一に混合した摩擦部材用材料をのせた後熱圧成形し、
ついで200℃で200分間加熱し、冷却後塗装、研磨
等の工程を経て図1及び図2に示すディスクパッドを得
た。図1及び図2において1は金属板、2は裏板及び3
は摩擦部材である。
【0011】次に上記の実施例で得た本発明になるディ
スクパッドと鉄系鋼板製の裏板を用いた従来のディスク
パッドとの重量を測定したところ、従来のディスクパッ
ドは270g/ケであった。本発明のディスクパッドは
170g/ケであり、従来のディスクパッドに比較して
1ケ当り100g軽量化することができた。
スクパッドと鉄系鋼板製の裏板を用いた従来のディスク
パッドとの重量を測定したところ、従来のディスクパッ
ドは270g/ケであった。本発明のディスクパッドは
170g/ケであり、従来のディスクパッドに比較して
1ケ当り100g軽量化することができた。
【0012】
【発明の効果】本発明になるディスクパッドは軽量であ
るため燃費を節約することができ、剪断力が低下せず、
また寿命も従来のディスクパッドと何ら変わらず、工業
的に極めて好適なディスクパッドである。
るため燃費を節約することができ、剪断力が低下せず、
また寿命も従来のディスクパッドと何ら変わらず、工業
的に極めて好適なディスクパッドである。
【図1】本発明の実施例になるディスクパッドの平面図
である。
である。
【図2】図1の側面図である。
1 金属板 2 裏板 3 摩擦部材
Claims (1)
- 【請求項1】 裏板と摩擦部材とからなるディスクパッ
ドにおいて、裏板に金属板を芯材とし、該芯材に繊維状
物質及び熱硬化性樹脂を含む材料を一体成形した成形品
を用いてなるディスクパッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3734892A JPH05240273A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ディスクパッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3734892A JPH05240273A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ディスクパッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240273A true JPH05240273A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12495068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3734892A Pending JPH05240273A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ディスクパッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05240273A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141995A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-18 | 住友ベークライト株式会社 | ブレーキパッドおよびキャリパ装置 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP3734892A patent/JPH05240273A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141995A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-18 | 住友ベークライト株式会社 | ブレーキパッドおよびキャリパ装置 |
JPWO2014141995A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2017-02-16 | 住友ベークライト株式会社 | ブレーキパッドおよびキャリパ装置 |
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